JP2955237B2 - 潜像電位推定装置及び潜像電位推定方法 - Google Patents

潜像電位推定装置及び潜像電位推定方法

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JP2955237B2
JP2955237B2 JP8246979A JP24697996A JP2955237B2 JP 2955237 B2 JP2955237 B2 JP 2955237B2 JP 8246979 A JP8246979 A JP 8246979A JP 24697996 A JP24697996 A JP 24697996A JP 2955237 B2 JP2955237 B2 JP 2955237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真プロセ
ス方式を用いた複写機,プリンタ,ファクシミリ装置な
どの画像形成装置に使用する感光体の潜像電位推定装置
及び潜像電位推定方法、特に感光体の特性の検知精度の
向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置に対しては高画
質化の要求が高まっており、画像形成プロセスの正確な
制御が重要になってきている。画像形成プロセスのなか
でも常に変動する感光体の特性を常に正しく把握して感
光体の表面電位を最適値に制御することが必要である。
このように感光体の表面電位を最適値に制御する装置が
例えば、特公平3−64866号公報や特公平4−44270号公
報に示されている。特公平3−64866号公報や特公平4
−44270号公報は、いずれも感光体の目標特性をあらか
じめ記憶しておき、感光体の温度等の条件に応じた制御
入力値で光学手段を動作させて感光体表面を露光して基
準潜像を形成し、形成した潜像の電位を測定して目標電
位と比較し制御入力値を補正するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら感光
体に画像情報を書き込む半導体レ−ザ書込値Lは、画像
の高画質化から8ビットすなわち256階調もある。この
ため理想的には、全てのレ−ザ書込値L毎に感光体の表
面電位との対応を実測すれば、感光体の特性を正確に把
握することは可能である。この感光体の特性は温度依存
が大きい。また大量の連続コピ−時には残留電位による
影響も発生する。さらに装置内部のプロセス制御によっ
て帯電器による帯電目標値も変化する。このような多様
の条件のもとでレ−ザ書込値Lすなわち各階調毎に感光
体の表面電位を実測することは不可能であり、感光体の
特性変化を正確に把握することは困難であった。
【0004】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、全階調にわたる感光体表面電位を高
精度で推定することができる潜像電位推定装置及び潜像
電位推定方法を得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る潜像電位
推定装置及び潜像電位推定方法は、異なるレ−ザ書込値
Lnで複数nのテストパッチの静電潜像を感光体表面に
一定の帯電条件のもとで作成し、作成した複数nのテス
トパッチの表面電位Vnを測定し、測定した複数nのテ
ストパッチの表面電位Vnと各テストパッチの静電潜像
を作成したときのレ−ザ書込値Lnから潜像電位関数V
=f(L)を決定し、感光体の特性になんらかの変化を
与えるイベントが発生したときに、潜像電位関数V=f
(L)を決定するために作成したテストパッチ数nより
少ない数eのパッチの静電潜像を異なるレ−ザ書込値L
eで作成し、作成したe個のパッチの表面電位Veを測
定し、潜像電位関数V=f(L)を高次の線形方程式α
V=f(βL)+γとし、測定したe個のパッチの表面
電位Veと各パッチの静電潜像を作成したときのレ−ザ
書込値Leを満たすように潜像電位関数V=f(L)の
係数α,β,γを更新することを特徴とする。
【0006】この発明に係る第2の潜像電位推定装置及
び潜像電位推定方法は、異なるレ−ザ書込値Lnで複数
nのテストパッチの静電潜像を感光体表面に一定の帯電
条件のもとで作成し、作成した複数nのテストパッチの
表面電位Vnを測定し、あらかじめ分割したレ−ザ書込
値の区間毎に測定した複数のテストパッチの表面電位V
と各テストパッチの静電潜像を作成したときのレ−ザ書
込値Lから潜像電位関数V=f(L)を決定し、感光体
の特性になんらかの変化を与えるイベントが発生したと
きに、潜像電位関数V=f(L)を決定するために作成
したテストパッチ数nより少ない数eのパッチの静電潜
像を異なるレ−ザ書込値Leで作成し、作成したe個の
パッチの表面電位Veを測定し、潜像電位関数V=f
(L)を高次の線形方程式αV=f(βL)+γとし、
測定したe個のパッチの表面電位Veと各パッチの静電
潜像を作成したときのレ−ザ書込値Leを満たすように
レ−ザ書込値の各区間毎の潜像電位関数V=f(L)の
係数α,β,γを更新することを特徴とする。
【0007】上記感光体の特性になんらかの変化を与え
るイベントは雰囲気温度の変化,連続コピ−枚数,感光
体上における通算画像形成回数,最後のコピ−終了時か
らの経過時間,帯電量の情報のうち、少なくとも1つを
含む。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の電子写真プロセスを使
用した画像形成装置の制御部には、CPUやROM等か
らなる情報処理部と、感光体等を駆動する駆動制御部と
パッチ条件記憶部と露光制御部と帯電制御部とレ−ザ書
込値記憶部と表面電位記憶部と電位関数生成部と情報記
憶部及び係数更新処理部を有する。
【0009】そして画像形成装置の電源がオンになって
定着部の温度が上昇して動作可能状態になるまでの待機
時間に、情報処理部は帯電制御部と露光制御部にテスト
パッチの作成を指示する。テストパッチの作成が指示さ
れると、帯電制御部は一定の帯電条件で感光体の表面を
帯電させ、露光制御部はパッチ条件記憶部に記憶された
複数nの異なるレ−ザ書込値Lnにより感光体表面に階
調が異なる複数nのテストパッチの静電潜像を形成す
る。この形成された複数nのテストパッチのレ−ザ書込
値Lをレ−ザ書込値記憶部に記憶する。一方、電位セン
サは各テストパッチの表面電位Vを測定し表面電位記憶
部に記憶させる。電位関数生成部はレ−ザ書込値記憶部
に記憶した各テストパッチのレ−ザ書込値Lと表面電位
記憶部に記憶した各テストパッチの表面電位Vを入力
し、複数のテストパッチのレ−ザ書込値Lと表面電位V
の分布特性を得る。このテストパッチのレ−ザ書込値L
と表面電位Vの分布特性を高次近似して、感光体の特性
すなわちレ−ザ書込値Lと表面電位Vの関係を示す潜像
電位関数V=f(L)を決定し、決定した潜像電位関数
V=f(L)と各係数を情報記憶部に格納する。情報処
理部は情報記憶部に記憶した潜像電位関数V=f(L)
により感光体の特性を把握し、入力した画像のレ−ザ書
込値L等のプロセスコントロ−ルを行い画像形成処理を
行う。
【0010】この画像形成処理を行っているときに、情
報処理部は雰囲気温度の変化等感光体の特性になんらか
の変化を与えるイベントが発生したときに、帯電制御部
と露光制御部に補正用のパッチの作成を指示するととも
に係数更新処理部に補正処理を指示する。補正用のパッ
チの作成が指示されると、帯電制御部は一定の帯電条件
で感光体の表面を帯電させ、露光制御部はパッチ条件記
憶部に記憶されたテストパッチの個数nより少ない複数
eの補正用パッチの静電潜像を異なるレ−ザ書込値Le
により感光体表面に形成する。この形成された複数の補
正用パッチのレ−ザ書込値Lをレ−ザ書込値記憶部に記
憶するとともに、電位センサで検出した各補正用パッチ
の表面電位Vを表面電位記憶部に記憶させる。係数更新
処理部は記憶した各補正用パッチのレ−ザ書込値Lと表
面電位Vにより情報記憶部に記憶した潜像電位関数V=
f(L)の係数を補正して更新する。情報処理部は記憶
は情報記憶部に記憶した潜像電位関数V=f(L)によ
り感光体の特性を正確に把握し、プロセスコントロ−ル
を行い良質な画像を形成する。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成図である。
図に示すように、画像形成装置は原稿台1に載置され、
原稿カバ−2で押さえられた原稿3に光源4から光を照
射し、その反射光を複数のミラ−5a,5bやレンズ6
を介してCCD7に入射して原稿3の画像をCCD7で
読み取る。CCD7で読み取った画像信号をA/D変換
部8でデジタル信号に変換した後、原稿画像処理部9で
所定の画像処理を行い、入力画像信号として露光操作値
決定部10に送る。露光操作値決定部10は送られた入
力画像信号に画像信号変換処理を行い、入力画像信号に
対応した出力画像信号を決定し、決定した出力画像信号
を半導体レ−ザ素子などで構成される露光制御部11に
送る。露光制御部11は送られた出力画像信号により半
導体レ−ザ素子を駆動制御して、出力画像信号に対応し
たレ−ザ光で感光体12を露光する。感光体12の表面
には帯電制御部13で制御された所定の電荷が帯電器1
4により付与されており、露光したレ−ザ光で静電潜像
を形成する。
【0012】感光体12の周りには、感光体12に形成
された静電潜像にトナ−を付着させ可視画像化する現像
部15と、中間転写部16及び感光体クリ−ニング部1
7を有する。中間転写部16は中間転写ベルト18とバ
イアス印加ロ−ラ19とテンションロ−ラ20及びクリ
−ニング部21を有する。そして感光体12表面に形成
された静電潜像を現像部15で可視化し、このトナ−像
を中間転写ベルト18に転写する。中間転写ベルト18
に転写したトナ−像は給紙部22から送られた転写紙2
3に転写部24で転写される。トナ−像を転写した転写
紙23は搬送部25により定着部26に搬送されて定着
され排紙トレイ27に排紙される。このように画像を形
成するときの環境情報を検出するセンサとして、感光体
12の電位を検出する電位センサ28や感光体12表面
のトナ−像のトナ−付着量を測定する光学センサ29や
温度センサ30,コピ−カウンタ31等が設けられてい
る。
【0013】この画像形成装置の制御部には、図2のブ
ロック図に示すように、CPUやROM等からなる情報
処理部41と、感光体12や中間転写部16等を駆動す
る駆動制御部42と条件入力部43とパッチ条件記憶部
44とレ−ザ書込値記憶部45と表面電位記憶部46と
電位関数生成部47と情報記憶部48及び係数更新処理
部49を有する。条件入力部43は電位センサ28や温
度センサ30,コピ−カウンタ31で検出した表面電位
や雰囲気温度,コピ−枚数等を入力して情報処理部41
に送る。パッチ条件記憶部44には初期時に感光体12
に形成する複数nのテストパッチの異なるレ−ザ書込値
Lnと、感光体12の特性になんらかの変化を与えるイ
ベントが発生したときに、感光体12に形成するテスト
パッチ数nより少ない数eのパッチの異なるレ−ザ書込
値Leが格納されている。複数nのテストパッチを形成
するレ−ザ書込値Lnは0〜255階調をほぼ当間隔で区
分けして定められている。レ−ザ書込値記憶部45は複
数nのテストパッチを形成したときに、形成されたテス
トパッチそれぞれのレ−ザ書込値Lnを記憶し、複数e
のパッチを形成したときに、形成されたパッチそれぞれ
のレ−ザ書込値Leを記憶する。表面電位記憶部46は
複数nのテストパッチと複数eのパッチを形成したとき
に、電位センサ28で測定した感光体12の表面の各テ
ストパッチと各パッチの電位を記憶する。電位関数生成
部47はレ−ザ書込値記憶部45に記憶した複数nのテ
ストパッチのレ−ザ書込値Lnと表面電位記憶部46に
記憶した各テストパッチの表面電位Vnから、感光体1
2の特性すなわちレ−ザ書込値Lと表面電位Vの関係を
示す潜像電位関数V=f(L)を決定して情報記憶部4
8に格納する。係数更新処理部49は感光体の特性にな
んらかの変化を与えるイベントが発生したときに、レ−
ザ書込値記憶部45に記憶した複数eのパッチのレ−ザ
書込値Leと表面電位記憶部46に記憶した各パッチの
表面電位Veから情報記憶部48に記憶した潜像電位関
数V=f(L)の係数を更新する。
【0014】上記のように構成された画像形成装置で感
光体12の特性を示す潜像電位関数V=f(L)を決定
し、決定した潜像電位関数の係数を補正するときの動作
を図3のレ−ザ書込値Lと表面電位Vの特性図を参照し
て説明する。
【0015】例えば画像形成装置の電源がオンになって
定着部26の温度が上昇して動作可能状態になるまでの
待機時間に、情報処理部41は帯電制御部13と露光制
御部11にテストパッチの作成を指示する。テストパッ
チの作成が指示されると、帯電制御部13は一定の帯電
条件で感光体12の表面を帯電させ、露光制御部11は
パッチ条件記憶部44に記憶された複数n例えば8個の
テストパッチの異なるレ−ザ書込値Lnにより感光体1
2表面に、例えば図4に示すように複数nのテストパッ
チ51a〜51nの静電潜像を形成する。感光体12表
面に形成されたテストパッチ51a〜51nのレ−ザ書
込値Lnは0〜255階調をほぼ当間隔で区分けして定め
られているため、図4に示すように階調度が異なる潜像
になる。ここで図4は感光体12上のテストパッチ51
a〜51nの様子を平面展開したものであり、実際に感
光体12表面に形成されたテストパッチ51a〜51n
は静電潜像であるから、図4に示すように濃淡は見えな
いが、説明の便宜上濃淡を示す。
【0016】この形成された複数nのテストパッチ51
a〜51nのレ−ザ書込値Lna〜Lnnをレ−ザ書込値記
憶部45に記憶する。一方、電位センサ28はテストパ
ッチ51a〜51nの表面電位Vを測定し表面電位記憶
部46に記憶させる。電位関数生成部47はレ−ザ書込
値記憶部45に記憶したテストパッチ51a〜51nの
レ−ザ書込値Lna〜Lnnと表面電位記憶部46に記憶し
たテストパッチ51a〜51nの表面電位Vna〜Vnnを
入力し、図3(a)に示すようなテストパッチ51a〜
51nのレ−ザ書込値Lと表面電位Vの分布特性を得
る。このテストパッチ51a〜51nのレ−ザ書込値L
na〜Lnnと表面電位Vna〜Vnnの分布特性を例えば3次
〜6次等の高次近似して、図3(b)に示す感光体12
の特性すなわちレ−ザ書込値Lと表面電位Vの関係を示
す潜像電位関数V=f(L)を決定し、決定した潜像電
位関数V=f(L)と各係数を情報記憶部48に格納す
る。情報処理部41は記憶は情報記憶部48に記憶した
潜像電位関数V=f(L)により感光体12の特性を把
握し、入力した画像のレ−ザ書込値L等のプロセスコン
トロ−ルを行い画像形成処理を行う。この画像形成処理
を行っているときに、情報処理部41は温度センサ30
で検出した雰囲気温度の変化や連続コピ−枚数,感光体
12上における通算画像形成回数,最後のコピ−終了時
からの経過時間等のプロセス条件を情報記憶部48に格
納しておく。
【0017】この画像形成処理を行っているときに、情
報処理部41は雰囲気温度の変化等感光体12の特性に
なんらかの変化を与えるイベントが発生したときに、帯
電制御部13と露光制御部11に補正用のパッチの作成
を指示するとともに係数更新処理部49に補正処理を指
示する。補正用のパッチの作成が指示されると、帯電制
御部13は一定の帯電条件で感光体12の表面を帯電さ
せ、露光制御部11はパッチ条件記憶部44に記憶され
た複数e、例えば図3(c)に示すように、3個のパッ
チ52a〜52cの静電潜像を異なるレ−ザ書込値Le
により感光体12表面に形成する。この形成された複数
のパッチ52a〜52cのレ−ザ書込値Lea〜Lecをレ
−ザ書込値記憶部45に記憶する。一方、電位センサ2
8はパッチ52a〜52cの表面電位Vea〜Vecを測定
し表面電位記憶部46に記憶させる。係数更新処理部4
9は補正処理の指示がされるとレ−ザ書込値記憶部45
に記憶したパッチ52a〜52cのレ−ザ書込値Lea〜
Lecと表面電位記憶部46に記憶したパッチ52a〜5
2cの表面電位Vea〜Vecを入力し情報記憶部48に記
憶した潜像電位関数V=f(L)の係数を補正して更新
する。
【0018】この潜像電位関数V=f(L)の係数を補
正するときに、V=f(L)をαV=f(βL)+γと
して、レ−ザ書込値Lea〜Lecと表面電位Vea〜Vecを
満たすように係数α,β,γを決定する。このときV=
f(L)は高次の項を含むので高次の線形方程式の根を
求める。このようにして、図3(d)に示すように、パ
ッチ52a〜52c補正した潜像電位関数V=f
1(L)を求めることができる。但し、f1(L)={f
(βL)+γ}/αである。この補正した潜像電位関数
V=f1(L)と各係数を情報記憶部48に記憶する。
情報処理部41は情報記憶部48に記憶した潜像電位関
数V=f1(L)により感光体12の特性を把握し、入
力した画像のレ−ザ書込値L等のプロセスコントロ−ル
を行い画像形成処理を行う。
【0019】このように雰囲気温度の変化等感光体12
の特性になんらかの変化を与えるイベントが発生したと
きに感光体12の特性を示す潜像電位関数を補正し、潜
像電位関数V=f1(L)により感光体12の特性を把
握し、入力した画像のレ−ザ書込値L等のプロセスコン
トロ−ルをするから、感光体12の特性を正確に把握す
ることができ、多階調の画像を安定して形成することが
できる。
【0020】なお、上記実施例はテストパッチ51を8
個形成した場合について説明したが、8点に限らず、精
度の向上のためにはテストパッチ51の個数を多くした
ほうが良い。また、テストパッチ51を作成するときの
露光ムラや感光体12上の感度ムラを避けるために、位
置をずらして同じ書き込み値のテストパッチ51を複数
個作成して平均化処理を行うことが望ましい。
【0021】また、上記実施例は補正用パッチ52を3
個形成した場合について説明したが、少なくともレ−ザ
書込値Lの最大点と最小点の2個の補正用パッチ52を
作成して潜像電位関数V=f(L)の係数を補正するよ
うにしても良い。この場合は、潜像電位関数V=f
(L)をαV=f(L)+γとして2個の補正用パッチ
52のレ−ザ書込値Lと表面電位Vを満たすように係数
α,γを決定すれば良い。この場合は補正用パッチ52
の個数が少ない分だけ若干精度が落ちるが、係数βの高
次関数の解を求める必要がない分だけ計算処理が容易に
なり、係数更新処理部49の構成を簡略化することがで
きるとともに処理時間を短縮することができる。
【0022】また、情報記録部48に潜像電位関数と係
数とともに取りうる全てレ−ザ書込値Lを潜像電位関数
V=f(L)や補正後の潜像電位関数V=f1(L)を
用いて潜像電位V値に変換したL−Vテ−ブルを作成し
て格納しておいても良い。このようにテ−ブル化して記
憶しておくことにより、情報処理部41が感光体12の
特性を参照するときの計算を省くことができる。
【0023】さらに、潜像電位関数を更新処理するとき
の補正用パッチ52は3個又は2個と数が少ないから、
画像形成装置を稼働させながら係数の更新を行うことが
できる。例えば、連続コピ−時において、プリント間で
感光体12上で入力画像を形成しない領域に補正用パッ
チ52を形成しても良いし、露光が全て完了してから最
後の転写紙を排出するまでの時間に補正用パッチ52を
形成して補正処理をしても良い。
【0024】また、上記実施例は0から255階調を1つ
の区画として潜像電位関数V=f(L)を求めた場合に
ついて説明したが、図5に示すように、0から255階調
を複数例えば3つに分割し、分割した各区間LA,L
B,LC毎にテストパッチ51a〜51nを形成して潜
像電位関数を求め、分割した各区間LA,LB,LC毎
に補正用パッチ52a〜52dを形成して潜像電位関数
を更新するようにしても良い。このように分割した各区
間LA,LB,LC毎に潜像電位関数を求めて更新する
ことにより、感光体12の特性を正確に把握することが
できとともに、残留電位の影響を除くこともできる。
【0025】また、上記実施例は感光体12を1個使用
したモノクロの画像形成装置について説明したが、感光
体12を4個使用したカラ−の画像形成装置にも適用す
ることができる。この場合は各感光体毎に潜像電位関数
を求めて補正するようにすれば良い。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、一定の
帯電条件で感光体の表面を帯電させ、複数nの異なるレ
−ザ書込値Lnにより感光体表面に階調が異なる複数n
のテストパッチの静電潜像を形成し、各テストパッチの
レ−ザ書込値Lと各テストパッチの表面電位Vの分布特
性から感光体の特性すなわちレ−ザ書込値Lと表面電位
Vの関係を示す潜像電位関数V=f(L)を決定し、決
定した潜像電位関数V=f(L)と各係数を記憶し、記
憶した潜像電位関数V=f(L)により感光体の特性を
把握するから、経時的に変化する感光体の特性を正確に
把握することができ、良質が画像を安定して形成するこ
とができる。
【0027】また、画像形成処理を行っているときに、
雰囲気温度の変化等感光体の特性になんらかの変化を与
えるイベントが発生したときに、テストパッチの個数n
より少ない複数eの補正用パッチの静電潜像を異なるレ
−ザ書込値Leにより感光体表面に形成し、形成された
複数の補正用パッチのレ−ザ書込値Leと各補正用パッ
チの表面電位Veにより記憶した潜像電位関数V=f
(L)の係数を補正して更新するから、変化した感光体
の特性を正確に把握することができ、雰囲気温度の変化
等の環境条件が変わっても良質な画像を安定して形成す
ることができる。
【0028】さらに、0から255階調を複数区分に分割
し、分割した各区間毎に潜像電位関数を求めて更新する
ことにより、感光体の特性を正確に把握することができ
とともに、残留電位の影響を除くこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】上記実施例の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】上記実施例の動作を示すレ−ザ書込値Lと表面
電位Vの特性図である。
【図4】テストパッチの静電潜像の構成を示す説明図で
ある。
【図5】他の実施例の動作を示すレ−ザ書込値Lと表面
電位Vの特性図である。
【符号の説明】
10 露光操作値決定部 11 露光制御部 12 感光体 13 帯電制御部 28 電位センサ 30 温度センサ 41 情報処理部 42 駆動制御部 43 条件入力部 44 パッチ条件記憶部 45 レ−ザ書込値記憶部 46 表面電位記憶部 47 電位関数生成部 48 情報記憶部 49 係数更新処理部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるレ−ザ書込値Lnで複数nのテス
    トパッチの静電潜像を感光体表面に一定の帯電条件のも
    とで作成し、作成した複数nのテストパッチの表面電位
    Vnを測定し、測定した複数nのテストパッチの表面電
    位Vnと各テストパッチの静電潜像を作成したときのレ
    −ザ書込値Lnから潜像電位関数V=f(L)を決定
    し、感光体の特性になんらかの変化を与えるイベントが
    発生したときに、潜像電位関数V=f(L)を決定する
    ために作成したテストパッチ数nより少ない数eのパッ
    チの静電潜像を異なるレ−ザ書込値Leで作成し、作成
    したe個のパッチの表面電位Veを測定し、潜像電位関
    数V=f(L)を高次の線形方程式αV=f(βL)+
    γとし、測定したe個のパッチの表面電位Veと各パッ
    チの静電潜像を作成したときのレ−ザ書込値Leを満た
    すように潜像電位関数V=f(L)の係数α,β,γを
    更新することを特徴とする潜像電位推定装置。
  2. 【請求項2】 異なるレ−ザ書込値Lnで複数nのテス
    トパッチの静電潜像を感光体表面に一定の帯電条件のも
    とで作成し、作成した複数nのテストパッチの表面電位
    Vnを測定し、あらかじめ分割したレ−ザ書込値の区間
    毎に測定した複数のテストパッチの表面電位Vと各テス
    トパッチの静電潜像を作成したときのレ−ザ書込値Lか
    ら潜像電位関数V=f(L)を決定し、感光体の特性に
    なんらかの変化を与えるイベントが発生したときに、潜
    像電位関数V=f(L)を決定するために作成したテス
    トパッチ数nより少ない数eのパッチの静電潜像を異な
    るレ−ザ書込値Leで作成し、作成したe個のパッチの
    表面電位Veを測定し、潜像電位関数V=f(L)を高
    次の線形方程式αV=f(βL)+γとし、測定したe
    個のパッチの表面電位Veと各パッチの静電潜像を作成
    したときのレ−ザ書込値Leを満たすようにレ−ザ書込
    値の各区間毎の潜像電位関数V=f(L)の係数α,
    β,γを更新することを特徴とする潜像電位推定装置。
  3. 【請求項3】 上記感光体の特性になんらかの変化を与
    えるイベントは雰囲気温度の変化,連続コピ−枚数,感
    光体上における通算画像形成回数,最後のコピ−終了時
    からの経過時間,帯電量の情報のうち、少なくとも1つ
    を含む請求項1又は2記載の潜像電位推定装置。
  4. 【請求項4】 異なるレ−ザ書込値Lnで複数nのテス
    トパッチの静電潜像を感光体表面に一定の帯電条件のも
    とで作成し、作成した複数nのテストパッチの表面電位
    Vnを測定し、測定した複数nのテストパッチの表面電
    位Vnと各テストパッチの静電潜像を作成したときのレ
    −ザ書込値Lnから潜像電位関数V=f(L)を決定
    し、感光体の特性になんらかの変化を与えるイベントが
    発生したときに、潜像電位関数V=f(L)を決定する
    ために作成したテストパッチ数nより少ない数eのパッ
    チの静電潜像を異なるレ−ザ書込値Leで作成し、作成
    したe個のパッチの表面電位Veを測定し、潜像電位関
    数V=f(L)を高次の線形方程式αV=f(βL)+
    γとし、測定したe個のパッチの表面電位Veと各パッ
    チの静電潜像を作成したときのレ−ザ書込値Leを満た
    すように潜像電位関数V=f(L)の係数α,β,γを
    更新することを特徴とする潜像電位推定方法。
  5. 【請求項5】 異なるレ−ザ書込値Lnで複数nのテス
    トパッチの静電潜像を感光体表面に一定の帯電条件のも
    とで作成し、作成した複数nのテストパッチの表面電位
    Vnを測定し、あらかじめ分割したレ−ザ書込値の区間
    毎に測定した複数のテストパッチの表面電位Vと各テス
    トパッチの静電潜像を作成したときのレ−ザ書込値Lか
    ら潜像電位関数V=f(L)を決定し、感光体の特性に
    なんらかの変化を与えるイベントが発生したときに、潜
    像電位関数V=f(L)を決定するために作成したテス
    トパッチ数nより少ない数eのパッチの静電潜像を異な
    るレ−ザ書込値Leで作成し、作成したe個のパッチの
    表面電位Veを測定し、潜像電位関数V=f(L)を高
    次の線形方程式αV=f(βL)+γとし、測定したe
    個のパッチの表面電位Veと各パッチの静電潜像を作成
    したときのレ−ザ書込値Leを満たすようにレ−ザ書込
    値の各区間毎の潜像電位関数V=f(L)の係数α,
    β,γを更新することを特徴とする潜像電位推定方法。
  6. 【請求項6】 上記感光体の特性になんらかの変化を与
    えるイベントは雰囲気温度の変化,連続コピ−枚数,感
    光体上における通算画像形成回数,最後のコピ−終了時
    からの経過時間,帯電量の情報のうち、少なくとも1つ
    を含む請求項4又は5記載の潜像電位推定方法。
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