JP2005173483A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像形成装置の立ち上げ時間の短縮を目的とする。
【解決手段】 電源OFF中の環境変動履歴を取得する手段を有し、電源ON時に前記取得した環境変動の範囲が所定範囲内であるときは画像調整制御を行わずに画像形成動作を可能な状態にする。又、電源OFF中の環境変動履歴と、電源ONした際の画像調整結果を対応させて記憶させる学習機能を有し、電源OFF中の環境変動履歴と同様の環境変動があった場合は、そのときの画像調整結果を参照することにより画像調整制御を行わずに画像形成動作を可能な状態にする。
【選択図】 図1
【解決手段】 電源OFF中の環境変動履歴を取得する手段を有し、電源ON時に前記取得した環境変動の範囲が所定範囲内であるときは画像調整制御を行わずに画像形成動作を可能な状態にする。又、電源OFF中の環境変動履歴と、電源ONした際の画像調整結果を対応させて記憶させる学習機能を有し、電源OFF中の環境変動履歴と同様の環境変動があった場合は、そのときの画像調整結果を参照することにより画像調整制御を行わずに画像形成動作を可能な状態にする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、感光体上に静電潜像を形成し、これをトナーで現像することにより濃淡画像を形成する画像形成装置の画像調整制御に関するものである。
従来のカラーの画像形成装置として電子写真方式を採用した画像形成装置が知られている。このようなカラーの画像形成装置の構成としては、ブラック(Bk)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、イエロー(Y)色の4色の現像カートリッジを備える回転式現像器を備える中間転写方式の構成が多用される。
この中間転写方式においては、像担持体としての感光体を備え、感光体を帯電して光ビームで露光を行って感光体上に静電潜像を形成し、静電潜像を現像してトナー像として可視化し、第1色目のトナー像を一度、絶縁性または中抵抗の中間転写体上に転写して第1色目の転写工程を終え、同様にして引き続き残り3色のトナー像も中間転写体上に転写し、中間転写体上にこれら4色のトナー像を重ね合わせた後、転写材上に一括転写する。
図7に、従来の画像形成装置としての中間転写方式を用いたカラー画像形成装置の断面図を示す。図中1は像担持体としての感光ドラムであり、感光ドラム1のまわりに、露光装置3、帯電ローラ2、クリーニングブレード4、回転可能な現像ロータリー5、中間転写ベルト6が備えられている。
また、現像ロータリー5の中には、ブラック(Bk)色現像カートリッジ5Bk、マゼンタ(M)色現像カートリッジ5M、シアン(C)色現像カートリッジ5C、イエロー(Y)色現像カートリッジ5Yがある。
図7において、感光ドラム1は不図示の駆動手段によって矢印R1方向に回転され、感光ドラム1の表面が帯電ローラ2により帯電される。
そして、露光装置3により感光ドラム1の表面に第1色目の静電潜像が形成される。現像ロータリー5にはブラック(Bk)色現像カートリッジ5Bk、マゼンタ(M)色現像カートリッジ5M、シアン(C)色現像カートリッジ5C、イエロー(Y)色現像カートリッジ5Yのいずれかが感光ドラム1に当接されており、感光ドラム1上の静電潜像はその当接された現像カートリッジによって現像され、トナー像が形成され可視化される。得られたトナー像は、中間転写ベルト6上に1次転写される。
上記の静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の中間転写ベルト6上への1次転写が、4色のトナーについて順次行われ、これによって中間転写ベルト6上には複数色のトナー像が形成される。
次に、これらの中間転写ベルト6上のトナー像は、2次転写ローラ7と中間転写ベルト6とによって搬送される転写材に一括して2次転写される。
複数色のトナー像が形成された転写材は定着装置8に搬送され、転写材へのトナーの定着が行われ、カラーの画像が形成された転写材が画像形成装置の機外に排出される。
また、感光ドラム1上の1次転写残トナーはクリーニングブレード4により清掃され、中間転写ベルト6上の2次転写残トナーは中間転写ベルト6上にある第2帯電ローラ10によって逆極性に帯電され、1次転写によって中間転写ベルト6上から感光ドラム1上に転写され、前述した感光ドラム1上の1次転写残トナーと同様にクリーニングブレード4に回収される。
ところで、電子写真方式のカラー画像形成装置では、使用する環境や、現像カートリッジや感光ドラムの通紙耐久による特性変動や、感光ドラムの製造時における感度のバラツキ、トナーの製造時における摩擦帯電特性のバラツキ等によって、印字画像の濃度特性に変動が生じ、本来の正しい色調が得られなくなってしまう。そのため、カラー画像形成装置には画像濃度制御手段があるものが多い。
ここで、画像濃度制御について説明する。画像濃度制御は、狭義の濃度制御である最大濃度制御(以下、Dmax制御ともいう。)と、階調制御である中間調制御とからなる。
はじめに、Dmax制御について説明する。まず、感光ドラム1上に最大濃度Dmaxに対応する例えば露光装置3の最大露光の検知用画像(以下パッチともいう。)の静電潜像を作成し、この潜像を現像ロータリー5内の現像カートリッジによって現像して、感光ドラム1上にDmax制御用のパッチを形成する。
この時、パッチの潜像を感光ドラム1上に複数個形成し、それぞれ現像バイアスを変更しつつ現像する。このようにして作成したパッチを中間転写ベルト6に1次転写し、中間転写ベルト6上のパッチの濃度を中間転写ベルト6に隣接する濃度センサー9によって検知する。
本例では、このパッチの濃度検知値から、出力される画像の濃度を一定とするような適切な現像バイアスを算出、決定して、この最適化された現像バイアスの使用により濃度制御を行う。
濃度検知後のパッチは中間転写ベルト6上にある第2帯電ローラ10によってパッチのトナーを逆極性に帯電し、中間転写ベルト6上から感光ドラム1上へ再び転写し、クリーニングブレード4によって清掃され、次の色のDmax制御に移る。
上記の現像バイアスの最適化が4色の全てに対して行われ、Dmax制御は終了する。
次に、中間調制御について説明する。中間調制御でもDmax制御と同じく、感光ドラム1上に濃度検知用のパッチが形成されるが、Dmax制御の時とは異なり、中間調制御に用いられる複数個のハーフトーンパッチは、各パッチの潜像電位がそれぞれ変えられている。
例えば、感光ドラム1上に5つのパッチを形成する場合、画像信号(入力信号)に対して露光信号(例えばレーザードライバーへの信号など露光量を変える信号)をリニアに変化させた8bit信号からなる00hからFFh(Dmax)までの256階調のうち、代表値として10h、40h、80h、A0h、F0h等の露光信号に対応した5つのハーフトーンパッチの静電潜像を作成する。
この感光ドラム1上に作成されたパッチの潜像は、上記のDmax制御によって最適化した現像バイアスにより現像し、中間転写ベルト6に1次転写して、得られたパッチの濃度を中間転写ベルト6に隣接する濃度センサー9によって検知する。
この検知結果から、現像されたパッチの濃度と入力されたパッチの画像信号との差異が判断され、画像信号と露光信号が直線関係となるように、その対応関係をガンマ補正する。その後、Dmax制御のときと同様に4色全てに対して行うことにより、画像濃度制御は終了する。
以上のような画像濃度制御を、電源ON時、もしくは所定枚数プリント毎等のタイミングで行うことにより、前述したような種種の影響を補償して良好な画質の画像を得ることができる。
ところで、このような画像制御を行う場合、特に中間調制御の場合には、各色毎に多数の諧調のパッチを形成する必要がある。各色毎に多数のパッチを形成しそれを読み取るために多くの時間がかかってしまうという問題がある。使用するパッチにもよるが、1色あたり30秒程度かかる例もあり、その場合4色分行うと2分かかる計算になる。
この問題に対するひとつの解として、例えば特開平11-143164に述べられているように、1色目のみ詳細な測定を行うために多くのパッチを形成し測定を行い、2色目以降では1色目の結果を参考にして簡易的なパッチを形成することによって、画像調整に要する時間を削減する提案がなされている。
上記従来例によれば、画像調整に要する時間の短縮化が可能であり、特に所定プリント枚数毎などに、誰も使用していないときを狙って定期的に調整を行う場合には短時間で調整が終了し、さらにトナーの消費量も少なくてすむので、非常に有効な手段ということができる。しかしながら、ユーザーがコピーを取ろうとして電源をONした後に最初のコピーが可能になるまで待たされる時間は、短くはなるものの、それでも1分程度待たされる場合もあり、これは実際に待つ場合は非常に長く感じるものである。
これを解決するために、従来例で述べたようなパッチを利用した画像調整動作を更に簡略化するか、画像調整動作自体を一切行わないことも考えられるが、その場合、電源ON後の最初の画像において所望の画質が得られないという問題がある。
他の方法として、電源ON時の気温等の環境条件から画像の補正パラメータを決定する方法も考えられる。しかしながら、画像形成部においては電源ON前の環境変動の影響を大きく受ける場合がある。その具体例として、図8にある2日分(A日とB日)における電源OFF中の気温変化の一例を示す。両日ともに電源ON時の気温は同じであるが、OFF中の気温変動が大きく異なっている。すなわち、A日はそれほど大きな気温変動がないが、B日では大きく変動している。特に電源ON直前に気温上昇が急激になっており、この場合感光ドラム等の画像形成部には結露していることが考えられる。つまり、A日は電源ON時の環境条件から画像の補正パラメータを決定することは有効であるが、B日においては画像形成部の物理的な特性がA日とは大きく異なっているので、上述したような画像調整を行わなければ良好な画質の画像を形成することができない。
本発明に係る第1の発明は、画像信号に基づいて感光体上に静電潜像を形成する手段と、前記潜像を形成した感光体にトナーを付着させることによりトナー画像を形成する手段を有する画像形成装置において、感光ドラム上にトナー像を形成し、その濃度を測定し、その結果を元に画像を補正するパラメータを決定する画像調整制御手段と、上記画像形成装置の周辺、もしくは内部の環境を測定する環境測定手段と、上記環境測定手段による測定結果の時間変化の履歴を記憶するための環境履歴記憶手段とを有し、前記画像形成装置の電源がOFFの間に前記環境履歴記憶手段に記憶された環境変化に基づいて、前記画像調整制御手段による画像調整が必要かどうかを判断し、画像調整制御が不必要であると判断された場合は画像調整動作を省略することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第2の発明は、前回電源がOFFされる前の「前回の画像調整データ」を保持する手段を有し、電源OFF中の環境変動範囲が所定の範囲よりも小さい場合は、前記画像調整動作を不要と判断し、上記「前回の画像調整データ」による画像補正を行うことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第3の発明は、電源OFF中の環境変動範囲が所定の範囲よりも大きい場合は、前記画像調整動作が必要と判断し、画像調整動作を行った後に画像形成動作を可能とすることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第4の発明は、電源OFF中の環境変動履歴と、そのあとに電源ONしたあとの画像調整結果とを対応させて記憶する学習手段を有し、電源ONされたときの環境履歴記憶手段に記憶されている電源OFF中の環境変動履歴と、前記学習手段に残されている環境変動履歴とを比較して、似ているものが存在する場合はそのときの画像調整データによる画像補正を行うことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第5の発明は、電源OFF中の環境変動履歴が前記学習手段に記憶されている過去の環境変動履歴のいずれにも似ていない場合は、前記画像調整動作を必要と判断し、画像調整を行った後に画像形成動作を可能とすることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第6の発明は、電源OFF中の環境変動が所定の範囲内であれば画像調整動作を不要と判断し、更に前記環境変動が所定の範囲を超えた場合でも前記学習手段に記憶されている過去の環境変動履歴に似たものがある場合は、前記画像調整動作を不要と判断することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第7の発明は、電源OFFされていた時間が所定の範囲内であれば画像調整動作を不要と判断し、前記「前回の画像調整データ」による画像補正を行うことを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第8の発明は、請求項1の画像形成装置において、電源OFFされていた時間が所定の範囲を超えている場合は、過去の履歴を参照せずに画像調整動作が必要と判断し、画像調整動作を行った後に画像形成を可能とすることを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第9の発明は、学習手段に記憶されている環境変動履歴データのうち、所定期間経過したものは削除することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明に係る第10の発明は、学習手段に記憶されている環境変動履歴データのうち、その後所定枚数以上のプリントが行われたときにそのデータを削除することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
本発明によれば、電源OFF期間中の環境変動の履歴を参照し、その結果以前の画像調整結果を使用して画像補正のパラメータを設定するようにしたので、電源ON時に時間がかかる画像調整を行わなくても良好な画質で画像形成を行うことが可能となる。
また、電源OFF中の環境変動履歴と、そのときの電源ON後の画像調整結果とを対応させて記憶しデータベース化する学習機能を設けることにより、過去に類似の電源OFF中の環境変動があった場合には、そのときの画像調整結果を参照することにより、最適な画像補正パラメータを設定することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
まず、本実施例における画像形成動作について、図2をもとに説明する。図2は、従来例に述べた図7の断面図に対して、環境センサ100を追加したものである。この環境センサ100は、図1における環境センサ100と同じものであり、本実施例においては感光ドラム1の近傍に配置している。これは、環境変動の影響を最も受けやすい画像形成部のコンポーネント近傍の環境変動を正確に測定するためである。
現像ロータリー5が図示しない駆動手段によって矢印R5の方向に回転してイエロー(Y)色現像カートリッジ5Yが感光ドラム1と対面した位置に移動する。感光ドラム1は図示しない駆動手段によって矢印R1の方向に回転し、感光ドラム1の表面が感光ドラム1の回転に従って回転する帯電ローラー2により帯電する。次に、露光装置3により感光ドラム1の表面に1色目のイエロー色の静電潜像が形成される。そして、感光ドラム1上の静電潜像は感光ドラム1と当接したイエロー(Y)色カートリッジ5Yにより現像され、トナー像が形成される。ここで得られたトナー像は、中間転写ベルト6上に一次転写され、中間転写ベルト6上にイエロー色のトナー像が得られる。また、一次転写されなかった感光ドラム1上の一次転写残トナーは、クリーニングブレード4によってクリーニングされる。そして、現像ロータリー5が矢印R5の方向に回転して第2色のマゼンタ色のトナー像形成工程に移る。
上記の動作を4色のトナーについて順次行うことにより中間転写ベルト6上には4色のトナー像が形成される。中間転写ベルト上に転写されたトナー像は矢印R6の方向に移動し、二次転写ローラー7の転写材(用紙)上に二次転写される。トナー像が転写された転写材は、図2内のPで示した搬送路を移動し、定着装置8でトナー像が転写材に定着され、その後装置から排出されプリントが完了する。
次に、図1に本発明の実施例における電源OFF中の温度変動の履歴を取得する回路のブロック図を示す。106はCPUであり、ROM107に格納されたプログラムに基づいて本実施例における画像形成装置の制御を行っている。また、CPU106は、制御を行う際にRAM108をワークとして使用する。また、RAM108は図示しないバッテリーに接続されており、装置の電源がOFFされても必要なデータをバックアップしておくことができる。100は環境センサであり、周辺の気温を検出することができる。101はA/D変換器であり、環境センサ100で検出した温度に応じて変化するアナログ信号をディジタル信号に変換する。102は履歴取得制御回路であり、A/D変換器で変換された温度を示すディジタルデータを所定の間隔で取得する。なお、本実施例では30分間隔に取得している。103はメモリ制御回路であり、102で取得した温度変化の履歴データを104の不揮発性メモリに書き込むための回路である。また、このメモリ制御回路はCPUバス108を介してCPU106に接続され、CPU106でメモリ104の内容を読み込むことができる。また、破線105で囲まれた範囲の回路は、装置の電源がOFFされていても動作することができるように、図示しないバッテリーが接続されている。
図3は、ある日の電源OFF中の温度変動履歴を示している。また、図3において、グラフ中の2本の破線(TrefH,TrefL)にはさまれた領域内に電源OFF中の温度変動が収まっていた場合は、電源ON直後の画像調整動作を行わなくても良いと判断する。すなわち、本実施例においては、A日の電源OFF中の温度変動は所定範囲内であるが、B日においては、所定の範囲を超えていると判断することができる。
図5は、最初の画像形成動作(1stJOB)が終了したあとの動作を示す。1stJOBが終了すると、S1で画像調整を行う。その後S2でその結果をRAM108に書き込む。その後、装置では継続して画像形成が行われるわけであるが、良好な画質を維持するために所定枚数プリントする毎に画像調整を行う(S3,S4)。そして、画像調整を行うたびにその結果をRAM108に更新する。
図6は、図4のS5や図5のS1,S4における画像調整の動作を説明するためのフローチャートである。まずS1でイエロー色のDmax制御を行う。(Dmax制御の詳細については、前述した従来の例と同様である)その後、S2、S3、S4でマゼンタ色、シアン色、ブラック色についても同様にDmax制御を行う。次にS5でイエロー色の中間調制御を行う。(中間調制御の詳細については、前述した従来例と同様である)その後、S6、S7、S8でマゼンタ色、シアン色、ブラック色についても同様に中間調制御を行う。
図4は、本実施例の電源ON後の動作を説明するためのフローチャートである。電源がONされるとS1とS2で所定時間予約コピーを待つ。予約コピーがあった場合はS3で電源OFF中の気温変動が所定の範囲内であるかどうかを判断する。ここで、A日の場合であれば所定の範囲内であると判断されるので、S4で前日の画像調整結果を参照することにより、画像補正のパラメータを設定する。(前日の画像調整結果とは、前述の図5の説明で説明した画像調整データを指している)その後、画像形成可能であるスタンバイ状態へ移行する。一方、B日の場合はS3で電源OFF中の気温変動が所定の範囲を超えていると判断されるので、S5で画像調整動作を行った後にスタンバイ状態に移行する。
以上説明したように、本実施例においては電源OFF中の気温の変動履歴を記録する手段を設けた。そして、電源をONしたときに、電源OFF中の温度変動範囲が所定範囲内であれば、画像調整動作を行う代わりに前日の画像調整結果を参照して画像補正のパラメータを決定するようにしたので、ユーザーが電源をONしてから最初のプリント動作を行うことができるまでの時間を短縮し、かつ最初の画像形成から良好な画質の画像を出力することが可能である。また、電源ON時の温度が所定範囲内であっても、電源OFF中の温度変動が大きい場合には通常の画像調整動作を行うので、感光ドラムなどが結露したような場合にも良好な画質で画像形成を行うことが可能である。
なお、本実施例においては履歴をとる環境データを温度だけとしたが、湿度データも取ることにより、より正確な環境条件を把握することが可能となる。また、電源ON時に電源OFF時間が十分短い場合は環境変動がほとんどないので、無条件に画像調整を省略し前日の画像調整結果を使用することも可能である。
次に、第2の実施例について説明する。第1の実施例では、電源OFF中の温度変動が所定の範囲内であれば、電源ONしてからプリント動作開始までの時間を短縮することができたが、電源OFF中の温度変動が所定の範囲を超えていた場合は、従来どおり画像調整を行う必要があり、したがって電源ONしてからの立ち上げ時間を短縮することはできなかった。本実施例では、電源OFF中の温度変動履歴と、そのあとの画像調整結果とを対応させて記憶する学習機能を持たせ、それを利用して電源OFF中の温度変動が大きい場合でも画像調整を行わずに良好な画質で画像形成を行えるような画像補正パラメータを設定できる例を説明する。なお、図1のブロック図と図2の断面図は実施例1と同様であるので詳細な説明は省略する。
図9は、本実施例における学習機能動作を示すフローチャートである。まず、S1で電源ON後の最初の画像調整を行う。この画像調整を行うタイミングは、実施例1で説明したように1stJOB後、もしくは電源ON後所定時間経過後に予約コピーがない場合となる。1stJOB終了後、次のJOBが短時間で発生した場合はそのあとになる場合もある。次にS2で前回電源OFF中の温度変動履歴データを取得する。この履歴データは図1の不揮発性メモリ104に格納されており、メモリ制御回路103を介してCPU106に読み込まれる。次にS3で過去に類似の温度変動履歴があったかどうかを調査する。ここで、過去のデータはRAM108に格納されている。
類似性の判断の仕方については本実施例では詳細には言及しないが、例えば電源ON前の8時間程度の温度変動履歴データを参照して30分毎の温度測定データを比較し、それぞれの差が所定範囲内であるかどうかで類似性を判断する。
過去に類似の温度変動があった場合は、S4でそのデータをRAM108に上書きし、装置をスタンバイ状態とする。一方、S3で過去に類似の温度変動がなかったと判断された場合は、S5で新しいデータとしてRAM108に追加する。このようにすることで、RAM108には電源OFF中の温度変動とその後電源ONした時の画像調整制御の結果を対応させた記録したデータベースが更新される。
次に電源ON時の動作について図10により説明する。S1とS2で電源ON後所定時間内に予約コピーがあるかどうか判断する。予約コピーがあればS3で電源OFF中の温度変動が所定範囲内かどうかを判断し、所定範囲内であればS4で前日の画像調整結果を使用して画像補正パラメータの設定を行う。S3で、温度変動の範囲が所定範囲を超えていた場合は、S5で過去に類似の変動があったかどうかを調査し、類似の温度変動があった場合はそのときの画像調整結果を利用して画像補正パラメータの設定を行う。また、S5で過去に類似の温度変動がないと判断された場合はS7で画像調整動作を行う。
以上説明したように、本実施例においては電源OFF中の温度変動の履歴とそのあとの電源ON時における画像調整結果とを対応させて記憶する学習機能を設けた。この学習機能を利用して、電源OFF中の温度変動が所定の範囲を超えていた場合でも、過去に同様の変動があった場合にはそのときの画像調整結果を利用することにより、最適な画像補正パラメータを設定することが可能となる。
なお、本実施例では述べなかったが、感光ドラム等の画像形成部の特性は、長い時間経過したあとや所定枚数の画像形成を行った後などは、感光ドラム表面が磨耗するなど物理的特性が変化している。したがって所定期間よりも前に学習機能により取得したデータでは、最適な画像補正データを提供することができなくなっている。すなわち、そのようなデータで画像補正を行った場合良好な画質を得ることはできない。したがって、その取得後所定の期間、もしくは所定枚数以上の画像形成が行われた場合にそのデータを無効にすることが必要となる。
次に、第3の実施例について説明する。本実施例では、電源OFFの時間が長い場合の例について説明する。
週末や、年末年始の様に長期間電源がOFFされた場合は、感光ドラム等の画像形成部の物理的な特性が大きく変わっている可能性が高く、前回の画像調整結果を利用しても良好な画質が得られない。また、温度変動の履歴を取れる量にも限度があるので、所定期間以上電源がOFFされていた場合には、通常の画像調整を行う必要がある。これを考慮した実施例を図11のフローチャートを使用して説明する。
まずS1で電源OFF期間が所定の期間よりも長いかどうかを判断する。所定期間よりも長い時間電源OFFされていた場合、S6で画像調整動作を行った後、画像形成可能なスタンバイ状態となる。一方S1で電源OFF期間が所定の期間よりも短いと判断されると、S2とS3とで所定時間予約コピーを待つ。予約コピーがなければS6の画像調整を行うが、予約コピーが発生した場合は電源OFF期間中の温度変動が所定の範囲内であるかどうかをS4で判断し、所定範囲内であった場合はS5で前日の画像調整結果を使用して、画像補正のパラメータを設定する。
以上説明したように、長期間にわたって電源がOFFされて放置されたあとの電源ON時には、前回の画像調整結果だけでは十分な補正を行うことができない場合があるので、ある一定以上の期間電源がOFFしていた場合は画像調整を行うこととし、良好な画質で画像形成を行うことができるようにした。
1 感光ドラム
2 帯電ローラー
3 露光装置
4 クリーニングブレード
5 現像ロータリー
6 中間転写ベルト
7 二次転写ローラー
8 定着装置
9 濃度センサー
10 第2帯電ローラー
11 給紙カセット
100 環境センサー
101 A/D変換器
102 履歴取得制御回路
103 メモリ制御回路
104 不揮発性メモリ
106 CPU
107 ROM
2 帯電ローラー
3 露光装置
4 クリーニングブレード
5 現像ロータリー
6 中間転写ベルト
7 二次転写ローラー
8 定着装置
9 濃度センサー
10 第2帯電ローラー
11 給紙カセット
100 環境センサー
101 A/D変換器
102 履歴取得制御回路
103 メモリ制御回路
104 不揮発性メモリ
106 CPU
107 ROM
Claims (10)
- 画像信号に基づいて感光体上に静電潜像を形成する手段と、前記潜像を形成した感光体にトナーを付着させることによりトナー画像を形成する手段を有する画像形成装置において、
感光ドラム上にトナー像を形成し、その濃度を測定し、その結果を元に画像を補正するパラメータを決定する画像調整制御手段、
上記画像形成装置の周辺、もしくは内部の環境を測定する環境測定手段、
上記環境測定手段による測定結果の時間変化の履歴を記憶するための環境履歴記憶手段、とを有し、
前記画像形成装置の電源がOFFの間に前記環境履歴記憶手段に記憶された環境変化に基づいて、前記画像調整制御手段による画像調整が必要かどうかを判断し、画像調整制御が不必要であると判断された場合は画像調整動作を省略することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、前回電源がOFFされる前の「前回の画像調整データ」を保持する手段を有し、電源OFF中の環境変動範囲が所定の範囲よりも小さい場合は、前記画像調整動作を不要と判断し、上記「前回の画像調整データ」による画像補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項2の画像形成装置において、電源OFF中の環境変動範囲が所定の範囲よりも大きい場合は、前記画像調整動作が必要と判断し、画像調整動作を行った後に画像形成動作を可能とすることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1の画像形成装置において、電源OFF中の環境変動履歴と、そのあとに電源ONしたあとの画像調整結果とを対応させて記憶する学習手段を有し、電源ONされたときの環境履歴記憶手段に記憶されている電源OFF中の環境変動履歴と、前記学習手段に残されている環境変動履歴とを比較して、似ているものが存在する場合はそのときの画像調整データによる画像補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4の画像形成装置において、電源OFF中の環境変動履歴が前記学習手段に記憶されている過去の環境変動履歴のいずれにも似ていない場合は、前記画像調整動作を必要と判断し、画像調整を行った後に画像形成動作を可能とすることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1〜5の画像形成装置において、電源OFF中の環境変動が所定の範囲内であれば画像調整動作を不要と判断し、更に前記環境変動が所定の範囲を超えた場合でも前記学習手段に記憶されている過去の環境変動履歴に似たものがある場合は、前記画像調整動作を不要と判断することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1の画像形成装置において、電源OFFされていた時間が所定の範囲内であれば画像調整動作を不要と判断し、前記「前回の画像調整データ」による画像補正を行うことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1の画像形成装置において、電源OFFされていた時間が所定の範囲を超えている場合は、過去の履歴を参照せずに画像調整動作が必要と判断し、画像調整動作を行った後に画像形成を可能とすることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4の画像形成装置において、学習手段に記憶されている環境変動履歴データのうち、所定期間経過したものは削除することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項4の画像形成装置において、学習手段に記憶されている環境変動履歴データのうち、その後所定枚数以上のプリントが行われたときにそのデータを削除することを特徴とする画像形成装置。
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ID=34735866
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003416755A Withdrawn JP2005173483A (ja) | 2003-12-15 | 2003-12-15 | 画像形成装置 |
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Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007219089A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2008158213A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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-
2003
- 2003-12-15 JP JP2003416755A patent/JP2005173483A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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---|---|---|---|---|
JP2007219089A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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