JP2955082B2 - ヒトカルシトニンのn末端部分を特異的に認識するモノクローナル抗体 - Google Patents

ヒトカルシトニンのn末端部分を特異的に認識するモノクローナル抗体

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    • C07K2317/30Immunoglobulins specific features characterized by aspects of specificity or valency
    • C07K2317/34Identification of a linear epitope shorter than 20 amino acid residues or of a conformational epitope defined by amino acid residues

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトカルシトニン(h
CT)のN末端部分を特異的に認識するモノクローナル
抗体、該抗体を産生するハイブリドーマ、該抗体の製造
方法および該抗体を用いることを特徴とするヒトカルシ
トニンの検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシトニン(CT)は32個のアミノ酸
からなるペブチドホルモンであり、哺乳類においては甲
状腺C細胞から分泌される。その主な生理作用として
は、骨に対する骨吸収抑制による血中カルシウムの低下
作用や腎臓に対する尿中無機リンの***促進による血清
リンの低下作用などが知られている。
【0003】カルシトニンの測定はラットにおける血清
カルシウム低下作用を指標とする生物学的方法によって
行うことができるが、感度が低く、血中カルシトニンの
測定には用いられていない。1969年にClarkらは甲状腺
髄様癌組織から抽出したカルシトニンを抗原としたラジ
オイムノアッセイ(RIA)による測定法を確立した。そ
の後合成ヒトカルシトニンを利用したRIA法が開発さ
れるに至り、血中ヒトカルシトニンの測定法として広く
検査に利用されるようになっている。血中カルシトニン
の測定は、臨床的には、甲状腺髄様癌の診断、治療経過
の観察、家族性甲状腺髄様癌のスクリーニングに、ま
た、異所性CT産生腫瘍の診断に有用である。さらに、
副甲状腺ホルモン(PTH)などと共に、カルシウム代謝
の臨床研究においても必要不可欠である。
【0004】現在市販されている血中ヒトカルシトニン
測定のためのRIAキットは、抗ヒトカルシトニンポリ
クローナル血清を用いたものである。このような抗血清
は、免疫に使用した動物に固有のものであって、同一の
性質をもつ抗血清を得ることは難しく、品質の安定した
臨床キットを組むことができないという欠点を持ってい
る。また、抗血清は、種々のエピトープに対する抗体の
混合物であるため、ポリクローナル血清で血中のカルシ
トニンを測定した場合には、モノマーカルシトニン以外
の分解物も測定している可能性がある。このようにポリ
クローナル血清を用いたRIA法による測定では、正確
にカルシトニンの濃度を測定することはできない。
【0005】ヒトカルシトニンと特異的に結合するモノ
クローナル抗体は、ヒトカルシトニンのある特定部分
(エピトープ)のみを認識して結合する。そこで、ヒトカ
ルシトニンの互いに異なるエピトープを認識する2種類
のモノクローナル抗体でサンドイッチ法による測定系を
構築すれば、分解物などの干渉を受けずにモノマーカル
シトニンのみを特異的に測定できると考えられる。現
在、ヒトカルシトニンに対するモノクローナル抗体の製
造に関する報告がいくつかあり、ヒトカルシトニンの中
央部分やC末端部分を認識するモノクローナル抗体が得
られている[L.Scopsi et al., "Monoclonal Antibodie
s against Calcitonin", Histochemistry 88, 113-125
(1988) ; Philippe Motte et al., "A Two-Site Immuno
radiometricAssay for Serum Calcitonin using Monocl
onal Anti-Peptide Antibodies", Henry Ford Hosp.Me
d.J. 35, 129-132 (1987)]。しかし、N末端構造を識別
できるモノクローナル抗体を製造した例はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヒトカルシ
トニンのN末端部分を特異的に認識するモノクローナル
抗体を提供するものである。また、本発明は上記抗体を
産生するハイブリドーマ、該抗体の製造方法および該抗
体を用いることを特徴とするヒトカルシトニンの検出方
法をも提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】一般にホルモンのような
低分子抗原に対するモノクローナル抗体を製造する場合
には、その製造過程において目的の抗原を生体の免疫シ
ステムが認識し易いように、低分子抗原をより大きなタ
ンパク質などの分子に結合させて免疫を行う。この低分
子抗原とタンパク質などを架橋するための試薬として
は、一般にグルタルアルデヒドや水溶性カルボジイミド
などが用いられる。本発明者らは、ヒトカルシトニンを
抗原としてモノクローナル抗体を製造する際に、架橋試
薬として1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(EDC)を用いてヒトカルシトニン
をオボアルブミンに結合させ、これを抗原として動物を
免疫することからなる方法によってヒトカルシトニンの
N末端部分を特異的に認識するモノクローナル抗体を得
ることに成功した。
【0008】即ち、本発明のヒトカルシトニンのN末端
部分を特異的に認識するモノクローナル抗体は以下のよ
うにして製造することができる: (a)架橋試薬として1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミドを用いてヒトカルシトニン
をオボアルブミンに結合させ、これを抗原としてマウス
を免疫し、(b)該マウスの脾細胞とマウスのミエローマ
細胞とを融合させ、ヒトカルシトニンのN末端部分を特
異的に認識するモノクローナル抗体を産生しているハイ
ブリドーマを選択し、そして(c)該ハイブリドーマを適
当な条件下で培養し、該モノクローナル抗体を回収す
る。
【0009】工程(a)のペプチド−タンパク質結合体
は、ペプチド、タンパク質および架橋試薬を水中で、ま
たは適当な緩衝液中で混合し、反応させることによって
調製することができる。反応終了後、反応液を適当な溶
媒に対して透析し、これを抗原溶液として用いる。ま
た、マウスの免疫は、上記抗原溶液を適当なアジュバン
トと混合してアジュバント溶液を得、これをマウスに投
与することによって行う。一定期間経過後、さらに同一
の抗原で追加免疫を行ってもよい。免疫するマウスとし
てはBalb/cマウスを用いるのが好ましい。工程(b)の
細胞融合は常法通りに行うことができる。マウスミエロ
ーマ細胞としては、SP2/0−Ag14、P3−NS
1−1−Ag4−1などの細胞株を挙げることができ
る。細胞融合法としては、ポリエチレングリコール法、
電気穿孔法などを挙げることができる。また、得られた
ハイブリドーマの選択は、例えば酵素標識抗体法(EL
ISA)により、ヒトカルシトニンの種々フラグメント
とハイブリドーマを適当な培地で培養して得た培養液と
を反応させ、ヒトカルシトニンのN末端を含むフラグメ
ントとのみ反応する抗体を産生しているハイブリドーマ
を選択することによって行うことができる。次いで、選
択したハイブリドーマを限界希釈法によってクローニン
グする。工程(c)のモノクローナル抗体の回収は、例え
ば工程(b)で得られたクローンをマウスの腹腔内に移植
してその腹水から、または大量培養装置を用いてクロー
ンを培養した培養液から常法通り回収することができ
る。また、回収した抗体を、硫安塩析、分子ふるい、ア
フィニティークロマトグラフィーなどによって精製して
もよい。
【0010】本発明のモノクローナル抗体を血中ヒトカ
ルシトニンを測定するために用いることができる。この
ような測定方法にはラジオイムノアッセイ(RIA)、酵
素イムノアッセイ(EIA)、蛍光イムノアッセイ(FI
A)などが含まれる。本発明の抗体は、これら方法にお
いて通常用いられる操作に従って用いてよい。また、抗
体の標識が必要である場合には、酵素、蛍光物質、放射
性同位体など当分野で周知のものを用い、常法通り行っ
てよい。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。実施例1 抗ヒトカルシトニンモノクローナル抗体の作
成 A.カルシトニンアナログの化学合成と精製 カルシトニンアナログペプチドはペプチド自動合成機AB
I MODEL 430A(AppliedBiosystems社)を用いて化学合成
した。合成したペプチドを表1に示す。hCT(1-10)、h
CT(11-20)、hCT(21-32)、hCT(1-22)およびhCT
(11-32)はすべてヒトカルシトニン由来のペプチド断片
である。hCT(21-32)とhCT(11-32)はC末端がアミド
構造になるように合成した。
【表1】 合成hCTフラグメント N末端 C末端 hCT( 1-32): CGNLSTCMLGTYTQDFNKFHTFPQTAIGVGAP-NH2 hCT( 1-10): CGNLSTCMLG hCT(11-20): TYTQDFNKFH hCT(21-32): TFPQTAIGVGAP-NH2 hCT( 1-22): CGNLSTCMLGTYTQDFNKFHTFhCT(11-32): TYTQDFNKFHTFPQTAIGVGAP-NH2 C末端にアミド構造を持つhCT(21-32)とhCT(11-32)
はp-メチルベンズヒドリルアミン(BHA)樹脂を固相樹
脂とするt-ブチルオキシカルボニル(t-Boc)法によって
合成した。合成終了後の樹脂からの切り出しと脱保護は
トリフルオロメタンスルホン酸(TFMSA)によって行
った。その他のペプチドはp-ヒドロキシメチルフェノキ
シメチルポリスチレン(HMP)樹脂を固相とする9−フ
ルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)法によって
合成した。合成終了後の樹脂からの切り出しと脱保護は
トリフルオロ酢酸(TFA)によって行った。樹脂から切
り出した合成ペプチドは、Waters μBONDASPHERE 5μ C
18-300Å(3.9mm×15cm)カラムによる高速逆相クロ
マトグラフィーによって精製した。精製ペプチドのアミ
ノ酸配列はプロテインシーケンサーMODEL 477A(Applied
Biosystems社)によって分析した。
【0012】B.抗原の調製 抗原の免疫原性を高めるために、ヒトカルシトニンペプ
チドを2種類の担体タンパク質に2種類の架橋試薬を用
いて結合させた。即ち、担体タンパク質としてはオボア
ルブミンとキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)
を用い、架橋試薬としては1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)とグルタ
ルアルデヒドを用いた。25mg/mlヒトカルシトニン水
溶液(22.4μl)に10mg/mlオボアルブミン水溶液
(16.8μl)と100mg/mlのEDC(16.8μl)を加
え、室温で遮光して一晩反応させた。次に、H2Oを加
えて全量を1mlとし、蒸留水に対して透析して、hCT
−オボアルブミン抗原溶液とした。また、1.87mg/m
lのヒトカルシトニンと3.1mg/mlのKLHを含む0.
1Mリン酸ナトリウム溶液(pH7.0)(200μl)に2
0%のグルタルアルデヒトを含む0.1Mリン酸ナトリ
ウム溶液(pH7.0)(100μl)を加え、室温で1時間
撹拌して反応させた後、1Mグリシンを含む0.1Mリ
ン酸ナトリウム溶液(pH7.0)(200μl)を加えて更
に室温で1時間撹拌した。得られた反応液を0.1Mリ
ン酸ナトリウム溶液(pH7.0)に対して透析して、hC
T−KLH抗原溶液とした。2種類の抗原溶液は使用す
るまで4℃で保存した。
【0013】C.マウスの免疫 ヒトカルシトニン-担体タンパク質抗原によるマウスの
免疫は、RibiAdjuvantSystem(RIBI IMMUNOCHEM RESEARC
H INC.)をアジュバントとして行った。即ち、アジュバ
ントと各抗原溶液を1:1に混合して、20μg/mlお
よび200μg/mlのヒトカルシトニンを含むアジュバ
ント溶液を調製した。0.2mlの各アジュバント溶液
を、4匹のBalb/cマウス(雄、8週令)の腹腔内にそれ
ぞれ2週間ごとに計5回投与した。また、投与後3日目
ごとに免疫したマウスの尾より採血し、血清中のヒトカ
ルシトニンに対する抗体活性とその抗体のサブクラスを
モニターした。hCTに対して結合活性を有する血清抗
体のサブクラスは、Mouse TyperSub-Isotyping Kit(Bio
-Rad Laboratories)を用いたELISA法によって決定
した。抗体活性が上昇し、その抗体のサブクラスがIg
Gクラスであるマウスを選択して、ミエローマ細胞との
融合に用いる脾細胞の供与体とした。
【0014】D.細胞融合 上記Cで選択した脾細胞供与マウスの静脈内に4μgま
たは40μgのhCT−オボアルブミンまたはhCT−K
LHを供与し、3日後にマウスより脾臓を取り出した。
脾細胞とミエローマ細胞(PAI)(新井孝夫ら:単クロ
ーン性抗体、日本生化学会編、生化学実験講座6、「細
胞骨格の構造と機能」、489-503頁、東京化学同人、東
京、1986)を5〜10:1の割合で混合し、50%(w/
v)ポリエチレングリコール1500を含む75mM Hep
es(Boehringer Mannheim GmbH,W.,Germany)(1ml)を添
加して融合させた。細胞融合したハイブリドーマはHA
T培地により選択した。
【0015】E.抗ヒトカルシトニン抗体を産生するハ
イブリドーマの選択およびクローニング 抗ヒトカルシトニン抗体産生ハイブリドーマは、ヒトカ
ルシトニンを抗原とする酵素標識抗体法(ELISA)に
よってスクリーニングした。1μg/mlのヒトカルシト
ニンペプチドを含む50mM炭酸水素ナトリウム溶液(p
H9.6)(50μl)を96ウエルのマイクロタイタープ
レート(COSTAR, CAT.No.3590)に入れ、4℃で12時間
放置した。対照として、抗原を含まない対照溶液(50
μl)を用いて同様の処理を行った。各ウエルから抗原溶
液および対照溶液を除いた後、各ウエルの表面を25%
ブロックエース(雪印乳業株式会社)溶液(200μl)に
より室温で1時間処理してブロッキングした。ブロッキ
ング剤を除き、各ウエルを0.05%(v/v)のTween 2
0を含むPBS(PBS−Tween)(200μl)で3回洗
浄した。洗浄液を除去した後、1次抗体を含む試料溶液
(50μl)を各ウエルに入れ、室温で2時間放置して抗
原抗体反応を行わせた。次に試料溶液を除去し、PBS
−Tweenで4回洗浄した後、プレート上の抗原に結合し
た1次抗体を検出するために、1次抗体に対する300
0倍希釈の西洋ワサビペルオキシダーゼ標識2次抗体(B
io-Rad Laboratories)を含むPBS−Tween(50μl)
を各ウエルに入れて抗原抗体反応を行わせた。室温で2
時間放置した後、酵素標識2次抗体溶液を除去し、PB
S−Tween(200μl)で各ウエルを4回洗浄した。1
次抗体に結合した2次抗体を検出するために、0.4%
(w/v)のo-フェニレンジアミンと0.014%(v/v)の
30%過酸化水素水を含む100mMクエン酸ナトリウ
ム溶液(pH4.5)(200μl)を各ウエルに入れ、発色
反応を行った。15分後に6N硫酸(50μl)を加えて
反応を停止させた後、マイクロプレートリーダー(Model
3550,Bio-Rad Laboratories)で490nmの吸光度を測
定した。抗原を吸着させた各ウエルの吸光度と対照の吸
光度の差を、その抗原に対する試料抗体の結合活性とし
た。ELISAにおいてはペプチド抗原はプレートに直
接結合しており、抗原が溶液内で遊離状態にある場合と
比較すると構造的な変性を受けている可能性がある。そ
こで、遊離の抗原に対する結合性を検討するために、吸
収実験を行った。即ち、試料抗体溶液に種々の濃度の競
合ペプチドを添加し、4℃で一晩反応させた後、予め5
0ngのヒトカルシトニンでコーティングしたELISA
プレートを用いてELISAを実施した。培養上清に抗
ヒトカルシトニン抗体活性が認められたウェルのハイブ
リドーマを、限界希釈法によってクローニングした。1
ウェルのハイブリドーマに対して2回のクローニングを
実施した。ハイブリドーマは15%の牛胎児血清を含む
DMEM培地中で培養した。
【0016】F.マウス腹水由来のモノクローナル抗体
の生産と精製 マウス生体内の免疫活性を減少させて腹水の生成を容易
にする目的で、Balb/cマウス(雄、8週令)の腹腔内に
2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン(1ml)を
投与した。約10日後、107個のハイブリドーマを含
むDMEM溶液(0.5ml)をマウス腹腔内に投与した。
約2週間後に腹水を採取し、1000xgで遠心して細
胞を除去した。得られた上清から、プロテインAカラム
(Bio-Rad Laboratories Co. Ltd)によるアフィニティー
クロマトグラフィーによってモノクローナル抗体を精製
した。
【0017】G.抗ヒトカルシトニンモノクローナル抗
体の性質 40μgのhCT−KLH抗原で免疫したマウス1匹と
40μgのhCT−オボアルブミン抗原で免疫したマウ
ス1匹より得た脾細胞を用いて細胞融合を行った結果、
11株の抗ヒトカルシトニンモノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマをクローニングすることができた。これら
のうち、hCT−KLH抗原由来のハイブリドーマクロ
ーンをハイブリドーマKCT1〜8と、そしてhCT−
オボアルブミン抗原由来のハイブリドーマクローンをハ
イブリドーマOCT1〜3と命名し、また、それらが産
生するモノクローナル抗体をそれぞれMAb KCT1〜
8およびMAb OCT1〜3と命名した。腹水から得た
抗体についてサブクラスを決定すると、1種類のモノク
ローナル抗体MAb OCT3のみがIgG2bタイプであ
り、他のモノクローナル抗体はすべてIgG1タイプであ
った。
【0018】ヒトカルシトニンの種々のフラグメントを
用いて、得られたモノクローナル抗体のエピトープをE
LISA法によって決定した(表2および表3)。
【表2】合成hCTフラグメントに対するモノクローナル抗体の反応性(ELISA) モノクローナル抗体(MAb) KCT1 KCT2 KCT3 KCT4 KCT5 KCT6 KCT7 KCT8 OCT1 OCT2 OCT3 hCT( 1-32): + + + + + + + + + + + hCT( 1-10): − − − − − − − − + ± − hCT(11-20): − + + − − − + − − − + hCT(21-32): − − − + + + − + − − − hCT( 1-22): ± + + − − − + − + + + hCT(11-32): + + + + + + + + − − +
【表3】 合成hCTフラグメントに対するモノクローナル抗体の反応性(吸収実験) モノクローナル抗体(MAb) KCT1 KCT2 KCT3 KCT4 KCT5 KCT6 KCT7 KCT8 OCT1 OCT2 OCT3 hCT( 1-32): ± + + + + ± + + ± + + hCT( 1-10): − − − − − − − − + + − hCT(11-20): − ± + − − − ± − − − + hCT(21-32): − − − + + ± − + − − − hCT( 1-22); − + + − − − + − ± + + hCT(11-32); + + + + + ± + + − − + その結果、ヒトカルシトニンをグルタルアルデヒドでK
LHに結合したものを抗原として免疫したマウスから
は、主にヒトカルシトニンの中央部分とC末端を認識す
るモノクローナル抗体が得られた(MAb KCT1〜K
CT8)。それに対して、ヒトカルシトニンをEDCで
オボアルブミンに結合したものを抗原として免疫したマ
ウスからは、主にヒトカルシトニンのN末端部分を認識
するモノクローナル抗体が得られた(MAb OCT1お
よびOCT2)。これは架橋試薬によってペプチド−担
体タンパク質の構造が異なるためと考えられる。また、
N末端をエピトープとする抗体は、更に2つに分類され
ることがわかった。MAb OCT1はヒトカルシトニン
のN末端部分のアミノ酸配列を含むペプチド、hCT(1-
10)およびhCT(1-22)と結合し、エピトープはN末端ア
ミノ酸配列の10残基の中にあると推定された。一方、
MAb OCT2はhCT(1-10)とは結合しないが、hCT
(1-22)とは結合した。吸収実験を行なうとMAb OCT
2のヒトカルシトニンに対する結合活性はhCT(1-10)
によって吸収されることから、この抗体は遊離のhCT
(1-10)とは結合することができるが、ELISAプレー
トに結合させたhCT(1-10)とは結合することができな
いことがわかり、明らかにMAb OCT1とは性質が異
なることが判明した。また、MAb KCT1はヒトカル
シトニンhCT(1-32)およびhCT(11-32)とのみ結合
し、hCT(1-10)、hCT(11-20)、hCT(21-32)のいず
れとも結合せず、エピトープはhCT(11-20)とhCT(21
-32)の境界付近にあると推定された。
【0019】これらの結果を表4および図1にまとめ
る。
【表4】 抗hCTモノクローナル抗体の精製結果 No. クローン名 アイソタイプ エピトープ 精製量(mg) 1 KCT1 IgG1,κ hCT(11-20)−hCT(21-32) 8.7 2 KCT2 IgG1,κ hCT(11-20) 21.8 3 KCT3 IgG1,κ hCT(11-20) 1.8 4 KCT4 IgG1,κ hCT(21-32) 20.3 5 KCT5 IgG1,κ hCT(21-32) 9.6 6 KCT6 IgG1,κ hCT(21-32) 13.6 7 KCT7 IgG1,κ hCT(11-20) 12.1 8 KCT8 IgG1,κ hCT(21-32) 25.2 9 OCT1 IgG1,κ hCT(1-10) 30.2 10 OCT2 IgG1,κ hCT(1-10) 30.8 11 OCT3 IgG2b,κ hCT(11-20) 20.5 本発明に係る上記のハイブリドーマOCT1およびOC
T2(それぞれ、MAbOCT1およびOCT2を産生す
る)は、平成3年(1991)9月26日に工業技術院微
生物工業技術研究所に国内寄託され、平成4年(199
2)9月9日に国際寄託に移管され、受託番号として、
それぞれ微工研条寄第4001号(FERM BP−40
01)および第4002号(FERM BP−4002)を
取得している。
【0020】実施例2 モノクローナル抗体によるサン
ドイッチ法の構築 MAb KCT2およびOCT2を用いてサンドイッチ法
を構築し、その検出感度について検討した。MAb OC
T2の標識は、Biotinilation kit(Amersham Internati
onal plc)を用いてビオチンにより行った。ELISA
プレートの各ウエルを10μg/mlのMAb KCT2(1
次抗体)(50μl)により予め4℃で一晩処理してコーテ
ィングした。次に、種々の濃度のヒトカルシトニンを含
む10%のブロックエース溶液またはカルシトニンを含
まない血清(SCANTIBODIES LABORATORY, INC.)(50μl)
を各ウエルに添加して15℃で5時間反応させた後、
0.3μg/mlのビオチン標識MAb OCT2(2次抗体)
を各ウエルに添加して4℃で15時間反応させた。2次
抗体を検出するために、Vecstain Elite ABCキット(Vec
tor Laboratories,Inc.)と3,3',5,5'−テトラメチ
ルベンチジン(TMB)Microwell Peroxidase Substrate
System(Kirkegaard & Perry Laboratories Inc.)を用
いて発色反応を行い、酵素反応停止後に450nmの吸光
度を測定した。その結果、MAb KCT2−MAb OC
T2の組合わせにおけるサンドイッチアッセイ法は、約
4pg/mlの濃度の血中ヒトカルシトニンを検出すること
ができることがわかった(図2)。
【0021】実施例3 甲状腺髄様癌患者の血清の分析 甲状腺髄様癌患者の血清中のヒトカルシトニン濃度は著
しく上昇することが知られている。そこで、患者の血清
を高速分子篩クロマトグラフィーで分画し、市販のRI
Aキットおよび種々の抗体を組合せたサンドイッチアッ
セイ法によって分析を試みた。ヒト血清は、Shodex PRO
TEIN KW-803カラム(8mm×30cm、2本組)による高速
分子篩クロマトグラフィーによって分画した。送液シス
テムは、Waters 600E Multisolvent Delivery Systemを
用いた。カラムは予め、0.2MNaClを含む0.1Mリ
ン酸カリウム緩衝液(pH7.0)で平衡化した。試料血清
(100μl)をカラムに注入し、1.0ml/分の流速で展
開した。280nmの吸光度をWaters 484 Tunable Absor
bance Detectorでモニターし、結果をWaters 741Data M
oduleによって記録した。溶出液を0.5mlずつ分取し、
その50μlをELISAに、10μlをRIAにそれぞ
れ用いた。RIAキットはバクスター株式会社より購入
した。一部の実験では、2次抗体としてヒトカルシトニ
ン抗血清(ダコ・ジャパン株式会社)を用いた。HPLC
の分子量決定用タンパク質マーカーはオリエンタル酵母
工業(株)より購入した。分子量マーカーとして、グルタ
ミン酸デヒドロゲナーゼ(Mw290,000)、乳酸デヒドロゲ
ナーゼ(Mw 142,000)、エノラーゼ(Mw 67,000)、アデニ
ル酸キナーゼ(Mw 32,000)、シトクロムC(Mw 12,400)を
用いた。患者の血清について高速分子篩クロマトグラフ
ィーを行って得た画分をRIAキットで分析すると、モ
ノマーヒトカルシトニンのピーク以外にも大きな分子量
の領域に未分離のピークを含めて5つのピークが認めら
れた(図3)。これらのピークは各画分を還元すると消失
したことから(データは示していない)、ヒトカルシトニ
ンの重合体か、または他の蛋白質とカルシトニンの結合
体と考えられる。一方、同一画分をMAb KCT2−M
Ab KCT8によるサンドイッチアッセイ法で分析する
と、同様にヒトカルシトニンのピーク、およびそれより
も大きな分子量の領域に4つのピークが検出された。R
IAキットによる分析と比較すると、MAb KCT2−
MAb KCT8によるサンドイッチアッセイ法による分
析では、RIAで検出される高分子領域のピークのうち
の1つが検出されないことがわかった。次に、2次抗体
をカルシトニンのN末端を認識するMAb OCT2に変
更したサンドイッチアッセイ法(MAb KCT2−MAb
OCT2)によって同様な分析を行うと、RIAおよび
MAb KCT2−MAb KCT8アッセイで最も高分子
領域に検出されるピークを検出しないことがわかった。
これに対して、2次抗体を市販のポリクローナル血清を
用いてサンドイッチアッセイを試みると、検出されるピ
ークの種類とパターンはRIAの結果とほぼ同様であっ
た。これらの結果は、モノクローナル抗体を適切に選択
することにより、モノマーヒトカルシトニンのみを検出
しうるサンドイッチアッセイ法を構築することができる
ことを示唆するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒトカルシトニンのエピトープとそれに特異
的なモノクローナル抗体の関係を示す模式図である。
【図2】 MAb KCT2−MAb OCT2を用いてサ
ンドイッチ法によりヒトカルシトニンを測定した結果を
示すグラフである。
【図3】 種々の抗体を組合せてサンドイッチ法により
甲状腺髄様癌患者の血清を調べた結果を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/74 C12N 5/00 B (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 松下 功 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 Histochemistry 88 [2](1988)p.113−125 Gene 59[2−3](1987)p. 223−230 J.Immunol.Method. 134[1](1990)p.87−94 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) BOISIS(DIALOG) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトカルシトニンのN末端部分を特異的
    に認識するモノクローナル抗体であって、ハイブリドー
    マOCT1(FERM BP−4001)により産生され
    るモノクローナル抗体MAb OCT1およびハイブリド
    ーマOCT2(FERM BP−4002)により産生さ
    れるモノクローナル抗体MAb OCT2からなる群から
    選択されるモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 ヒトカルシトニンのN末端部分を特異的
    に認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドー
    マ細胞株であって、モノクローナル抗体MAb OCT1
    を産生するハイブリドーマOCT1(FERM BP−4
    001)およびモノクローナル抗体MAb OCT2を産
    生するハイブリドーマOCT2(FERM BP−400
    2)からなる群から選択されるハイブリドーマ細胞株。
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