JPH0276598A - 抗ed−b抗体 - Google Patents

抗ed−b抗体

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Publication number
JPH0276598A
JPH0276598A JP63230458A JP23045888A JPH0276598A JP H0276598 A JPH0276598 A JP H0276598A JP 63230458 A JP63230458 A JP 63230458A JP 23045888 A JP23045888 A JP 23045888A JP H0276598 A JPH0276598 A JP H0276598A
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JP
Japan
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peptide
antibody
present
reaction
amino acid
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Pending
Application number
JP63230458A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotoshi Sekiguchi
清俊 関口
Kouichi Chitani
千谷 晃一
Naonobu Hirano
尚伸 平野
Tetsuya Tachikawa
哲也 立川
Teikin Shin
申 貞均
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Health University
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujita Health University
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、フィブロネタチン(fibr’onecti
n :FN)、殊に癌組織に含まれるタイプの上記FN
に対する新規な抗体に関する。
従来の技術 「Nは、種々の組織や体液中に広く分布する一群の多機
能糖蛋白質であり、細胞の接着因子として、細胞の移動
、分化、増殖、癌化といった多彩な生物現象に関与する
ことが知られている(関口清俊、細胞工学、Vol、4
. No、 6. D485−497 (1985))
また従来より上記FNには、細胞外マトリックスに存在
するもの(細胞型FN : CFN)と血漿中のFN(
血漿型FN : pFN)との2つの分子種があること
が知られていたが、之等FNの分子多様性は、遺伝子初
期転写産物の可変的スプライシング(alternat
ive splicing)により生ジルコとが明らか
にされている。かかる可変的スプライシングを受ける領
域には、ED−A、ED−B及びll1csと呼ばれる
3個所があり、2等領域の発現の組合せによって、多数
の分子種が生じるものと考えられている。
一方、癌組織に含まれるタイプのFN(以下「癌性FN
Jと略記する)は、上記ED−Bの発現が異常に高いF
Nであって、91アミノ酸からなるED−8を有するF
Nとして知られている(Luciano Zardi、
et at、、 The EMBOJournal、V
ol。
6.No、8.p2337−2342 (1987))
発明が解決しようとする課題 かかる坦状において、上記癌性FNについて分子レベル
での研究を進めるために、またその分子種に特異的な測
定(検出)乃至は精製を可能とし、ひいては癌の診断を
可能とするための手段が、斯界で要望されている。
本発明の目的は上記要望に合致する手段を提供すること
におる。即ち、本発明は前記FD−Bを特異的に認識し
、従って癌性FNに特異反応性を有する抗体を提供する
こと、上記ED−Bに関連するペプチド、殊に上記抗体
の製造のためのハプテン及び癌性「Nの測定のためのト
レーサーとなり得る特定のペプチドを提供すること、更
に之等を利用して所望の癌性FNもしくはED−8を測
定する技術を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明によれば、下記式(1)、(2)又は(3)のア
ミノ酸配列中に抗原決定基を有することを特徴とする抗
FD−B抗体が提供される。
(1):EGIPIFEDFVDSSVGY(2):Y
TV丁GLEPGIDYDIS(3):NGGESAP
TTL丁QQTまた本発明によれば、上記式(1)、(
2)又は(3)のアミノ酸配列で表わされるFD−8ペ
プチドが提供される。
上記及び以下の本明細書において、アミノ酸、ペプチド
、保護基、活性基、その他に関して略号で表示する場合
は、IUPACの規定或いは当該分野における慣用記号
に従うものとする。それらの例は次に挙げる通りである
。またアミノ酸等に関して光学異性体があり得る場合は
、特に明記しなければ1体を示すものとする。
A;アラニン    D;アスパラキン酸N;アスパラ
キン  I;イソロイシンL;ロイシン    G;グ
リシン P;プロリン   S;セリン [;グルタミンM  Q;グルタミン 丁;スレオニン   F;フェニルアラニン■;バリン
     C;システィン Y;チロシン ’ros;p−トルエンスルホニル基 BOC;第3級ブトキシカルボニル基 BZI  :ペンジル基 )IBZI ; p−メ1〜キシベンジル暴0Bzl 
;ベンジルオキシ基 Cl2Bzl  ; 2.6−ジクロルベンジル基CI
−Z:2−タロルベンジルオキシカルホニル基Br−Z
;2−ブロモベンジルオキシカル小ニル基本発明によっ
て、提供される上記特定の抗FD−B抗体は、ED−B
に特異的な抗原部位を認識する抗体であって、FD−8
もしくは該領域を有するFN、即ち癌性「Nに特異反応
性を有し、前記CFN、1m)FN等の他の分子種のF
Nとは交叉反応性を示さないことにより特徴イ]けられ
る。
従って、本発明抗体は、ED−Bもしくは癌性FNの免
疫測定法における特異抗体として利用することかでき、
これによって之等の高感度、高精度且つ簡便な測定法を
確立できる。また、上記測定法が確立できれば、癌のス
クリーニング並びに診断技術か提供できると共に、これ
は発癌機構の研究、解明等の基礎研究に極めて有用であ
る。
更に、上記本発明抗体は、例えばアフィニティークロマ
1〜グラフイー等による上記ED−Bもしくは癌性[N
の免疫学的精製に有用である。
また、本発明により提供される上記特定のペプチド(E
D−8ペプチド)は、ED−Bに特異的な抗原部位から
なり、従って、これは上記抗FD−B抗体の製造のため
のハプテンとして有用であり、また上記測定法における
1〜レーサー(標識体)等としても有効に利用できる。
以下、本発明抗体の製造方法につき詳述する。
本発明抗体は、前記式(1)、(2)及び(3)で表わ
されるアミノ酸配列を少なくとも有しているペプチドも
しくは蛋白を免疫原として用いて、常法により製造でき
る。例えば、上記免疫原を哺乳動物に投与(免疫)して
生体内に所望抗体を産生きせる方法、上記免疫原で免疫
された哺乳動物の形質細胞(免疫細胞)とl…乳動物の
形質細胞腫細胞とのハイブリドーマを作成し、これより
所望抗体(モノクローナル抗体〉を産生するクローンを
選択、培養する方法等により得ることができる。
本発明抗体の製造に当たり、免疫原として用いられる上
記ペプチドもしくは蛋白は前記式(1)、(2)及び(
3)で表わされるアミノ酸配列を少なくとも有している
限り、特に限定はなく、例えば癌組織から調製した癌性
FN、遺伝子転子え技術に従い製造された癌性FN、そ
れら癌性FNのFD−B領域乃至はそれらの7ラグメン
ト、上記特定のアミノ酸配列を有する合成ペプチド等の
いずれでもよい。之等の内で特に好ましいものとしては
、本発明ED−8ペプチドをハプテンとして利用して得
られるものを例示できる。
上記方法において、免疫に供せられる哺乳動物としては
、特に制限はないが、本発明抗体をハイブリドーマを利
用して製造する場合には、細胞融合に使用する形質細胞
腫細胞との適合性を考慮して選択されるのが望ましく、
一般にはマウス、ラット等が有利に用いられる。
上記抗体の製造法において免疫は一般的方法により、例
えば免疫原を哺乳動物に静脈内、皮内、皮下、腹腔的注
射等により投与することにより実施できる。より具体的
には、免疫原を所望により通常のアジュバン1へと併用
して、供試動物に2〜14日毎に数回投与し、総投与量
が、例えばマウスでは約10〜100μq程度、家兎で
は約0.2〜2.0mg程度になるようにすることによ
り行ない得る。抗体の採取は、上記最終投与の1〜2週
間経過後、免疫化された動物から採血し、これを遠心分
離後、血清を分離することにより行なわれる。また上記
モノクローナル抗体の製造において用いられる免疫細胞
としては、上記最終投与の約3日後に摘出した牌臓細胞
を使用するのが好ましい。
上記免疫細胞と融合される他方の親細胞としての哺乳動
物の形質細胞腫細胞としては、既に公知の種々のもの、
例えばp3 (p3/x63−Ag8)(Nature
 、256,495−497(1975) )、p3−
U](Current丁opics in  Micr
obiology and I mmunology 
8′l、1−7 (1978))、NS−1(Eur。
J、  I+nmuno1..6.511−519 (
1976) )、MPC−11(Cell 、 8.4
05−415(1976))、5P210 (Natu
re 、276゜269−270 (1978))、F
O(J。
Immunol、 Methl、35.1−21  (
1980))、X63.6.5.3.  (J、  I
mmunol、、123゜154.8−1550 (1
979))、3194〔J、  EXI)、  Med
、、 148. 313−323(1978))等や、
ラットにあ【プるR210〔Nature、277.1
31−133 (1979))等の骨髄腫細胞等を使用
できる。
上記免疫細胞と形質細胞腫細胞との融合反応は、公知の
方法、例えばマイルスタイン(Milstein )ら
の方法(Method in Enzymology、
 Vol、 73 、 I)l)3(1981))等に
準じて行なうことかできる。
より具体的には、上記融合反応は通常の融合促進剤、例
えばポリエチレングリコール(PEG)、センダイウィ
ルス(HV 、J )等の存在下に、通常の培地中で゛
実施され、培地には更に融合効率を高めるためにジメチ
ルスルホキシド等の補助剤を必要に応じて添加すること
もてきる。免疫細胞と形質細胞腫細胞との使用比は、通
常の方法と変りはなく、例えば形質細胞腫細胞に対して
免疫細胞を約1〜10倍程度用いるのが普通でめる。融
合反応時の培地としては、上記形質細胞腫細胞の増殖に
通常使用される各種のもの、例えばRPMI−1640
培地、MEM培地、その他この種細胞培養に一般に利用
されるものを例示でき、通常2等培地は牛胎児血清(F
e2)等の血清補液を扱いておくのがよい。融合は上記
免疫細胞と形質細胞腫細胞との所定量を上記培地内でよ
く混合し、予め37°C程度に加温したPEG溶液、例
えば平均分子量1000〜6000程度のものを、通常
培地に約30〜60W/V%の濃度で加えて混ぜ合せる
ことにより行なわれる。以後、適当な培地を逐次添加し
て遠心し、上清を除去する操作を繰返すことにより所望
のハイブリドーマが形成される。
得られる所望のハイブリドーマの分離は、通常の選別用
培地、例えばHA丁培地(ヒポキサンチン、アミノプテ
リン及びチミジンを含む培地)で培養することにより行
なわれる。該HA下培地での培養は、目的とするハイブ
リドーマ以外の細胞(未融合細胞等)が死滅するのに充
分な時間、通常数日〜数週間性なえばよい。かくして得
られるハイブリドーマは、通常の限界希釈法により目的
とする抗体の検索及び単一クローン化に供される。
目的抗体産生株の検索は、例えばELISA法(Eng
vall、E、、 )Ieth、Enzymol、、 
70.419−439 (1980))、プラーク法、
スポット法、凝集反応法、オクテロニ−(Ouchte
rlony)法、ラジオイムノアッセイ(RIA>法等
の一般に抗体の検出に用いられている種々の方法〔「ハ
イブリドーマ法とモノクローナル抗体」、株式会社R&
Dプラニング発行、第30−53頁、昭和57年3月5
日〕に従い実施でき、この検索には前記本発明FD−B
ペプチドの利用が好適である。
かくして得られる本発明の所望のモノクローナル抗体を
産生ずるハイブリドーマは、通常の培地で継代培養する
ことができ、また液体窒素中で長期間保存することがで
きる。
上記ハイブリドーマからの本発明抗体の採取1よ、該ハ
イブリドーマを、常法に従って培養してその培養上清と
して得る方法やハイブリドーマをこれと適合性のめる哺
乳動物に投与して増殖させ、その腹水として得る方法等
が採用される。前者の方法は、高純度の抗体を得るのに
適しており、後者の方法は、抗体の大量生産に適してい
る。
また上記のごとくして得られる抗体は、更に塩析、ゲル
濾過法、アフイニテイクロマトグラフイー等の通常の手
段により精製することができる。
かくして、本発明抗ED−8抗体を製造できる。
以下、本発明ED−8ペプチド及びその利用につき詳述
する。
本発明ED−Bペプチドは、例えば通常の化学合成法に
従い、入手容易な市販のアミノ酸等を利用して、簡単な
操作で容易に製造できる。該化学合成法は、より詳しく
は、通常のペプチド合成法、i体内G、: ハr f 
 ペプチド(The peptides)J第1巻(1
966年)  (Schr6der and Luhk
e著、八cademic press、 New Yo
rk、 tJsA )或いは「ペプチド合成」 〔東屋
ら著、丸善株式会社(1975年)〕に記載される如き
方法に従い、例えばアジド法、クロライド法、酸無水物
法、混酸無水物法、D CCL活性エステル法(p−ニ
トロフェニルエステル法、N−ヒドロキシコハク酸イミ
ドエステル法、シアンメチルエステル法等)、ウッドワ
ード試薬Kを用いる方法、カルボジイミダゾール法、酸
化還元法、DCC/アディティブ(HONB。
HO2丁、HO3U )法等により実施できる。上記方
法においては同相合成法及び液相合成法のいずれをも適
用できる。通常本発明ペプチドは、上記した一般のポリ
ペプチドの合成法に従い、例えば末端アミノ酸に順次1
個づつアミノ酸を縮合させる所謂ステップワイズ法によ
り、又は数個のフラグメントに分けてカップリングさせ
ていく方法により製造される。
より詳細には例えば同相合成法を採用する場合、C末端
アミノ酸(アミノ基を保護したもの)をそのカルボキシ
ル基によって、まず不溶性担体に結合させる。不溶性担
体としては、反応性カルボキシル基と結合性を有するも
のであれば特に限定はなく、例えばクロロメチル樹脂、
ブロモメチル樹脂等のハロゲノメチル樹脂やヒドロキシ
メチル樹脂、フェノール樹脂、tert−アルキルオキ
シカルボニルヒドラシト化樹脂等を使用できる。次いで
アミン保護基を除去した後、目的とするペプチドのアミ
ノ酸配列に従い順次アミノ基保護アミノ酸を、その反応
性アミノ基及び反応性カルボキシル基との縮合反応によ
り結合させ、−段階ずつ合成し、全配列を合成後、ペプ
チドを不溶性担体からはずすことにより本発明ペプチド
を収得できる。
上記各種方法において側鎖官能基を有する各アミノ酸、
例えばY、E、T、C,S等は、その側鎖官能基を保護
してあくのが好ましく、これは通常の保護基により保護
され、反応終了後該保護基は脱離される。また反応に関
与する官能基は、通常活性化される。これら各反応方法
は公知であり、それらに用いられる試薬等も公知のもの
から適宜選択される。
アミノ基の保護基としては、例えばベンジルオキシカル
ボニル、BOC、tert−アミルオキシカルボニル、
イソボルニルオキシカルボニル、ρ−メトキシベンジル
オキシカル ンチルオキシ力ルホニル、トリフルオロアセチル、フタ
リル、ホルミル、0−ニトロフェニルスルフェニル、ジ
フェニル小スフイノチオイル基等が挙げられる。
カルボキシル基の保IIとしては、例えばアルキルエス
テル(メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert−
ブチル等のアルキルエステル) 、BZIエステル、ρ
ーニトロベンジルエステル、MBZIエステル、p−ク
ロロベンジルエステル、ベンズヒドリルエステル tert〜ブチルオキシカル小ニルヒドラジド、トリチ
ルヒドラジド等を形成し得る基を例示できる。
S及び丁の水酸基は、例えばエステル化又【j、エーテ
ル化によって保護することができるが、必ずしも保護す
る必要はない。このエステル化に適する基としては、ア
セチル等の低級アルカノイル基、ベンゾイル等のアロイ
ル基、ベンゾイルオキシカルボニル、エチルオキシカル
小ニル等の炭酸から誘導される基等が挙げられる。また
エーテル化に適する基としては、ベンジル、テトラヒド
ロピラニル、tert−ブチル基等を例示できる。
Yの水酸基の保護基としては、例えばBZI、C12B
zl 、Br−Z,ベンジルオキシカルボニル、アセチ
ル、TOS基等が挙げられる。
Cのチオール基の保護基としては、)IBz l、BZ
I、p−メチルベンジル基等が挙げられる。
Eのカルボキシル基の保護は、ベンジルアルコール、メ
タノール、エタノール、tert−ブタノール等とのエ
ステル化により行なわれる。
カルホキシル基の活性化されたものとしては、例えば対
応する酸クロライド、酸無水物又は混合酸無水物、アジ
ド、活性エステル(ペンタクロロフェノール、p−二1
〜ロフェノール、N−eドロキシザクシンイミド、N−
ヒドロキシベンズトリアゾール、N−ヒドロキシ−5−
ノルボルネン−2、3−ジカルホキシイミト等とのエス
テル)等が挙げられる。
上記方法において反応性アミノ基と反応陣カルボキシル
基との縮合反応(ペプチド結合形成反応)は溶媒の存在
下に行ない得る。溶媒としてはペプチド結合形成に使用
し得ることの公知の各種のもの、例えば無水又は含水の
ジメチルホルムアミド(DMF> 、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、ピリジン、クロロホルム、ジオキサ
ン、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン(THF> 
、酢酸エチル、N−メチルピロリドン、ヘキザメチルリ
ン酸トリアミド(HMPA)或いはこれらの混合溶媒等
を用い得る。同原料化合物の使用割合は、特に限定はな
いが、通常一方に対して他方を等モル量〜5倍モル量、
好ましくは等モル量〜1.5倍モル量とするのがよい。
反応温度はペプチド結合形成反応に使用される通常の範
囲、一般には約−40°C〜約60’C1好ましくは約
−20’C〜約40’Cの範囲から適宜選択される。反
応時間は一般に数分〜30時間程度である。
混合酸無水物法は、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在
下、クロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸
エチル、ブロモ@酸エヂル、クロロ蟻酸イソブヂル等の
アルキルハロカルボン酸を用いて行なわれる。塩基性化
合物としては、例えばトリエチルアミン、トリメチルア
ミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホ
リン、1.5−ジアザビシクロC4,3,○〕ノネンー
5 (DBN>、1.5−ジアザじシクロ(5,4,。
O〕ラウンセン−5(DBU)、1.4−ジアザビシク
ロ[2,2,2)t−フラン(DABCO)等の有a塩
基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム
、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基を使用できる。溶媒
としては混合酸無水物法に慣用の各種溶媒、具体的には
塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、THF、ジメト
キシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等
(Dエステル類、DMF、DMSOSHMPA等の非プ
ロトン性極性溶ts等を使用できる。
反応は通常−20〜100℃、好ましくは一20〜50
’Cにおいて行なわれ、反応時間は一般に5分〜10時
間、好ましくは5分〜2時間でおる。
またアジド化法は、まず活性化されたカルボキシル基、
例えばメチルアルコール、エチルアルコール、ベンジル
アルコール等のアルコールで活性化されたカルボキシル
基に、ヒドラジン水和物を適当な溶媒中にて反応させる
ことにより行なわれる。溶媒としては例えばジオキサン
、DMF。
DMSO又はこれらの混合溶媒等を使用できる。
ヒドラジン水和物の使用量は、活性化されたカルボキシ
ル基に対して通常5〜20倍モル量、好ましくは5〜1
0倍モル量とするのがよい。反応は通常50’C以下、
好ましくは一20〜30’Cにて行なわれる。かくして
カルボキシル基部分がヒドラジンで置換された化合物(
ヒドラジン誘導体)を製造し得る。
カルボキシル基部分がアジドで置換された化合物は、酸
の存在下、適当な溶媒中、上記で得られるヒドラジン誘
導体と亜硝酸化合物を反応させることにより製造される
。酸としては通常塩酸を、溶媒としてはジオキサン、D
MF、DMSO又はこれらの混合溶媒等を、また亜硝酸
化合物としては亜硝酸ナトリウム、亜硝酸イソアミル、
塩化ニトロシル等を各々使用することができる。斯かる
亜硝酸化合物は、ヒドラジン誘導体に対して通常等モル
〜2倍モル量、好ましくは等モル−1,5倍モル量用い
られる。反応は通常−20−0’C1好ましくは−20
〜−10’Cにて行なわれ、一般に5〜10分程度で反
応は終了する。
尚、ペプチド結合形成反応は、縮合剤例えばジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)、カルホジイミダゾー
ル等のカルボジイミド試薬ヤテトラエチルピロホスフィ
ン等の存在下に実施することもできる。
上記の各反応行程及び最終行程において、保護基の脱離
を要する場合、これは通常の脱離反応に従って行なわれ
る。該方法としては例えばパラジウム、パラジウム黒等
の触媒を用いる水素添加、液体アンモニア中金属ナトリ
ウムによる還元等の還元的方法、トリフルオロ酢酸、塩
化水素酸、弗化水素、メタンスルホン酸、臭化水素酸等
の強酸によるアシドリシス等を例示することかできる。
上記触媒を用いる水素添加は、例えば水素圧1気圧、0
−40℃にて行ない得る。触媒の使用量は通常100m
Q〜1g程度とするのがよく、一般に1〜48時間程度
で反応は終了する。また上記アシドリシスは、無溶媒下
、通常O〜30’C程度、好ましくはO〜20’C程度
で約15分〜1時間程度を要して行なわれる。酸の使用
量は原料化合物に対し通常5〜]O(8量程度とするの
かよい。該アシドリシスにおいてアミノ基の保護基のみ
を脱離する場合は、酸としてトリフルオロ酢酸又は塩化
水素酸を使用するのが好ましい。更に上記液体アンモニ
ア中金属ナトリウムによる還元は、反応液かパーマネン
トブルーに30秒〜10分間程度呈色しているような量
の金属す1〜リウムを用い、通常−40’C〜−70’
C程度にて行ない得る。
上記のようにして製造された本発明ペプチドは反応混合
物からペプチドの分離手段例えば抽出、分配、逆相高速
液体クロマトグラフィー等により単離精製される。
かくして得られる本発明ペプチドは、前記した抗ED−
8抗体の製造にお【ブる免疫原の製造に有用である。
かかる免疫原は、上記本発明ペプチドをハプテンとして
、これを直接又は適当なスペーサーを介して、通常の担
体蛋白に結合させることにより収得でき、この結合反応
は、通常のハプテン−担体結合試薬を用いる一般的方法
により実施できる。
上記においてスペーサーとしては、1分子中に上記結合
のための少なくとも2以上の官能基を有する各種化合物
をいずれも利用でき、これにはハプテン−担体結合試薬
の一部が包含される。好適な上記スペーサーとしては、
システィン、リジン、グリシン等の通常のアミノ酸、殊
にシスナインを挙げることができる。2等スペーサーは
本発明ペプチドのN末端及び/又はC末端に任意に結合
できるものであり、従って、本発明はかかるアミノ酸を
更に有するペプチドをも提供するものである。
上記スペーサーとしてのアミノ酸とハプテンとの反応は
、前記した本発明ペプチドの製造に準じることができる
また、上記免疫原の製造方法において、用いられる担体
蛋白としては、通常抗原の作成に当り慣用される高分子
の天然もしくは合成の蛋白質を広く使用できる。該担体
としては例えば馬血清アルブミン、牛血清アルブミン、
ウサギ血清アルブミン、人血清アルブミン、ヒツジ血清
アルブミン等の動物の血清アルブミン類;馬血清グロブ
リン、牛血清グロブリン、ウサギ血清グロブリン、人血
清グロブリン、ヒツジ血清グロブリン等の動物の血清グ
ロブリン類;馬チログロブリン、生チログロブリン、ウ
サギチログロブリン、人チログロブリン、ヒツジチログ
ロブリン等の動物のチログロブリン類;馬ヘモグロビン
、牛ヘモグロビン、ウサギヘモグロビン、人ヘモグロビ
ン、ヒツジヘモグロビン等の動物のヘモグロビン類;キ
ーホールリンペットヘモシアニン(KLH)等の動物の
ヘモシアニン類;回虫より抽出された蛋白質(アスカ−
リス抽出物、特開昭56−16414@公報、J、Im
mtJn6,111,260〜268 (1973)、
J、Immun、、  122.302〜308 (1
979)、J、Immun、、 98.893〜900
 (1967)及びAm、J、Physiol、、 1
99.575〜578(1960)に記載のもの又はこ
れらを更に精製したもの〉;ポリリジン、ポリグルタミ
ン酸、リジン−グルタミン酸共重合体、リジン又はオル
ニチンを含む共重合体等を挙げることができる。
ハプテン−担体結合試薬としては、通常抗原の作成に当
り慣用されているものを広く使用できる。
具体的にはチロシン、ヒスチジン、トリプトファンを架
橋結合させる、例えばビスジアゾタイズドベンジジン(
BDB) 、ビスジアゾタイズド−3゜3′−ジアニシ
ジン(BDD)等のジアゾニウム化合物;アミノ基とア
ミノ基とを架橋結合させる、例えばグリオキサール、マ
ロンジアルデヒド、ゲルタールアルデヒド、スクシンア
ルデヒド、アジポアルデヒド等の脂肪族ジアルデじド類
;ヂオール基とチオール基とを架橋結合させる、例えば
N。
N′−〇−フェニレンジマレイミド、N 、N’ −m
−フェニレンジマレイミド等のシマレイミド化合物;ア
ミノ基とチオール基とを架橋結合させる、例えばメタマ
レイミドベンゾイル−N−じドロキシスクシンイミドエ
ステル、4−(マレイミドメチル)−シクロヘキサン−
1−カルボキシル−N′−ヒドロキシスクシンイミドエ
ステル、N−スクシニミジル−3−(2−ピリジルジシ
クロ)プロピオネ−1〜(SPDP)等のマレイミドカ
ルホキシル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル類
;アミノ基とカルボキシル基とをアミド結合させる通常
のペプチド結合形成反応に用いられる試薬、例えばN、
N−ジシクロヘキシルカル示ジイミド(DCC> 、N
−エチル−N′−ジメチルアミノカルボジイミド、1−
エチル−3−ジイソプロピルアミノカルポジイミド、1
−シクロヘキシル−3−(2−モルポリニル−4−エチ
ル)カルボジイミド等のカルボジイミド類等の脱水縮合
剤等を挙げることができる。また上記ハプテン−担体結
合試薬としては、p−ジアゾニウムフェニル酢酸等のジ
アゾニウムアリールカルボン酸類と通常のペプチド結合
形成反応試薬、例えば上記脱水縮合剤とを組合せたもの
も使用可能である。
上記ハプテン、担体蛋白、ハプテン−担体結合試薬、ス
ペーサー等を用いる免疫原の製造反応は、常法に従うこ
とができ、一般には水溶液もしくはpl」5〜10程度
の通常の緩衝液中、好ましくは−28= 1)H6〜9程度の緩衝液中、O〜40’C1好ましく
は至温付近で行なわれる。該反応は通常的2〜5時間程
度で完結する。
上記においてハプテン、ハプテン−担体結合試薬及び担
体の使用割合は、適宜に決定できるが、通常ハプテンに
対して担体を0.5〜5倍重量程度、好ましくは1〜2
倍重量程度、及びハプテン−担体結合試薬を1〜30倍
モル程度用いるのがよい。上記によりスペーサーを仲介
してもしくは直接に担体とハプテンとが結合したハプテ
ン−担体複合体からなる所望の免疫抗原か収得される。
反応終了後骨られる抗原は常法に従い、例えば透析法、
ゲル濾過法、分別沈澱法等により容易に単離精製できる
更に、本発明のED−8ペプチドは、これに1251.
131丁等の放射性物質、パーオキシダーゼ(POX)
 、キモトリプシノーゲン、プロカルホキジペプチダー
ゼ、グリセロアルデヒド−3−リン酸脱水素酵素、アミ
ラーゼ、ホスホリラーゼ、D−Nase 、 P−Na
se 、β−ガラクトシダーセ、グルコース−6−フA
スフエートデハイドログナーゼ、オルニチンデカル小キ
シラーゼ等の各種酵素試薬等を導入することにより、ラ
ジオイムノアッセイ(RIA)法又はエンザイムイムノ
アッセイ(F IA)法において用いられるトレーサー
として利用できる。上記放射性物質の導入は、通常の方
法により実施できる。例えば放射性ヨードは、クロラミ
ン下を用いる酸化的ヨード化法(W、M、HIJnte
rand F、C,GreenWOOd ; 1atu
re、  194 。
495 (1962) 、Biochem、J、、 8
9. ’I 44゜(1963)参照〕等により行なわ
れ、酵素試薬の導入は、通常のカップリング法、例えば
エルランガー(B、F、Erlanger)らの方法(
Acta。
Endocrinol、5upp1.、168.206
 (1972) )及び力ロール(14,11,にar
ol )らの方法(Proc。
Natl、Acad、Sci、、USA、、57 .7
 13  (1967)  )等の公知の方法によって
行なうことができる。
上記において、本発明ペプチド中、そのアミノ酸配列内
にチロシンを含まないペプチドは、例えば上記ヨード化
に有利なように、そのN末端及び/又はC末端に、任意
にチロシンを結合させることができ、本発明はかかるチ
ロシンを結合させた前記ビD−Bペプチドをも提供する
ものでおる。
実   施   例 以下、本発明を更に詳しく説明するため、本発明ペプチ
ドの製造例、該ペプチドからの免疫原の製造例及び該抗
原からの抗体の製造例を挙げるか、本発明はこれらに限
定されない。
〈ペプチドの製造〉 製造例 1 式(1)で表わされる本発明ペプチドの製造ペプチド合
成は、アプライドバイオシステムズ社製ペプチド シン
セサイザーモデル430Aを用いて行なった。
BO叶クシスティンpam樹脂(1%ジビニルベンゼン
架橋ポリスチレン、0.559m mol /Q>を出
発原料樹脂として、C末端側より順次以下の3oc−ア
ミノ酸誘導体を導入し、下記第1表に示すアクチベータ
ー ベッセル、コンセントレータ−ベッセル及びリアク
ション ベッセルから構成されるプログラムに従い、ペ
プチド合成反応を行なった。尚、縮合反応は対称酸無水
物法によつ1こ 。
Boc−L−E (OBzl) Boc−L−G Boc−L−I・1/2H20 13oc−L−P 3oc−L−F Boc−L−D (OBzl) 3oc−L−V [3oc−L−3 Boc−L−Y (Br−Z) 上記プログラムに従い順次ペプチド鎖を延長させた。最
終縮合反応後、保護ペプチド樹脂を、アニソール及びエ
チルメチルスルワイドの存在下にO′Cで1時間HF処
理して脱保護基及び脱樹脂反応を行ない、次いで酢酸エ
チルとクロロホルムで交互に洗浄後、乾燥し、2M酢酸
で抽出し、凍結乾燥して目的ペプチドを収得した。
収 率:保護ペプチド樹脂 1.7g 粗ペプチド    約400mg 次に、粗ペプチドを以下の条件でHPLCにより精製し
た。
カラム: YMCパックD−ODS−5(2,1x25
cm) 溶出液:0.1%TFA10.075%TFA。
99.9%CH3CN 70/30→40/60 (1時間) 検 出:206nm 流 速:5+nQ/分 かくして精製ペプチド(以下「ペプチドB−1」という
)の250mQを得た(収率63%、粗ペプチドより)
得られたペプチドB−1の物性は次の通りでおった。
HPLCによる解析: 5ynchropackRP 8 (4、1x 250
mm>を用いたHPLC(溶出液:0.1%丁FA10
.075%TFA−99.9%CH30N=10010
→40/60.35分間、検出206nm、流速2.0
mQ/分)の結果を第1図に示す。
図において縦軸は206nmでの吸光度(OD>(実線
で示す)及びCH3ONのグラジェント(O→60%)
(破線で示ず〉を、横軸は溶出時間(分〉を示す。
アミノ酸分析値: 日立L−8500型にて分析したアミノ酸分析結果を第
2表に示す。
第2表 上記表は丁y「の値を1.00モルとして表示した。ま
た分析値の()内数値は整数比を示す。
尚、上記アミノ酸分析値は、6N−塩酸による加水分解
(110°C124時間)後に測定した結果である。
製造例 2 製造例1と同様にして、前記式(2)で表わされる本発
明ペプチド(以下「ペプチドB−2」という)を製造し
た。
そのHPLCによる解析パターンを、第1図と同様にし
て第2図に示す。
またそのアミノ酸分析値を下記第3表に示す。
アミノ酸分析値: (日立1−8500型にて分析)尚
、上記表(ユileの値を2モルとして表示したもので
必り、()内数値(ユ前記と同様でおる。
〈抗原(免疫原)の製造〉 製造例 1 ペプチドの合成製造例1て得たペプチドB−1の5m(
Itを、0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7,5
>1.0m2に溶解し、こ(D溶液ニ10111qのK
LHを含む上記リン酸す(・リウム緩衝液1 mQを加
えて混和した。次に、これに1 mQの20mMグルタ
ルアルデヒド溶液をゆっくり滴下しながら加え、至温で
30分間撹拌して反応させた。
得られた反応産物を4°C下に2日間リン酸緩衝生理食
塩水(PBS)に対して透析して、所望の抗原(抗原−
1〉を得た。
製造例 2 ペプチドの合成製造例2で得たペプチドB−2を用いて
、上記製造例]と同様にして所望の抗原(抗原−2)を
得た。
〈本発明抗体の製造〉 製造例 1 ポリクローナル抗体の製造 抗原の製造例で得た抗原(抗原−1と抗原−2との1:
1混合物>0.5mQを”1.OmQのPBSで希釈し
た後、1.5m12のアジュバント(complete
 Freund’s adjuvant)と混合乳化さ
せ、これを1.011Qずつ、2羽の家兎の背中に30
〜4011N所に別けて皮内投与した。更に2週間間隔
で3回、同様にして追加免疫を行なった。かくして、試
験動物2羽共に目的の抗体を産生じていることが、免疫
プロット法により確認された。
最終免疫から1週間後に、試験動物から全採血を行ない
、これを4°Cで一晩放置した後、遠心分離して、所望
の本発明抗体(抗血清)を得た。
製造例 2 モノクローナル抗体の製造 抗原の製造例で得た抗原(抗原−1と抗原−2との1:
1混合物)の0.05mQを0.5mQのPBSで希釈
した後、0.5m2のアジュバント(complete
 Freund’s adjuvant)と混合乳化さ
せ、これを0.2m(2ずつ、5匹のBALB/c系マ
ウス(8週齢)の背中に5〜10個所に別けて皮下投与
した。更に2週間間隔で4回、同様にして追加免疫を行
なった。最終投与の3日後に、各マウスの牌臓より牌細
胞を取出し、該細胞中に存在する赤血球を0.83%塩
化アンモニウム液で4°C下に1〜2分間処理して融解
除去した。上記で得られた細胞を感作リンパ球として、
数回RPMI−1640培地で洗浄した。
一方、HGPRT欠損BALB/c由来P3U1細胞を
、15%FC8を含有するRPMI−1640培地に、
8−アザグアニン100μMを加えた培地中で、継代培
養し、これをミエローマ細胞として用いた。
上記ミエローマ細胞5X107個を、上記で調製した感
作細胞5X108個と混合し、得られた細胞混合物を5
00Xgで遠心後、これに35%ポリエチレングリ]−
ル1500(和光紬薬社製)4mQを加えて細胞融合を
行なわせた。
HA丁培地で増殖してくるハイブリドーマを、BALB
/c系マウス胸腺細胞をフィーダーセルとして使用して
、限界希釈法(1’1ethOd inEnzymol
oqy、  73.3 (1981) )によりクロー
ニングした。
ELISA法による目的抗体産生クローンの検索は、ヒ
ト正常線維芽細胞WI−38を腫瘍ウィルスSV40で
悪化させた細胞WI−38VA13の培養上清から精製
した細胞型FNとの反応性を指標として、血漿型FNと
の反応性がないことを確認しながら、上記クローニング
を4回行ない、所望のモノクローナル抗体を得た。
得られた所望モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの
内の一つを、l0AI−CF525Jとする。このもの
は通産省工業技術院微生物工業研究所(機工研)にrO
AL−CF525jなる表示で寄託されてあり、その寄
託番号は[機工研菌奇第10052号(FFRM  P
−10052)」でおる。
上記ハイブリドーマの産生する本発明抗体10AL−C
F525jのザブクラスをオフタロニー法により決定し
た。
その結果上記抗体のサブクラスは、■c+G2aであっ
た。
〈本発明抗体の各種[Nに対する反応性〉■ 上記抗体
の製造例1で得た本発明抗体(抗血清)の種々のFNに
対する反応性を以下の通り調ぺた。
FN標品として(1)ヒト血漿より精製した血漿型FN
 (P) 、(2)ヒト正常線維芽細胞WI−38の培
養上清から精製した細胞型FN (nC)、(3)同W
I−38を腫瘍ウィルスSV40で悪性化させた細胞W
I−38VA13の培養上清から精製した細胞型FN 
(tc)及び(4)ヒト胎盤より精製した胎児組織型F
N (f)の4種を用いた。
之等のFNを6%ポリアクリルアミドゲルを用いて5D
S−ゲル電気泳動を行ない、更に分離された蛋白質をニ
トロセルロース膜上ヘエレクトロブロツテイングにより
転写した。
まず、これを77ストグリーン(Fast Green
)を用いた蛋白染色を行なって写真撮影した。
また別に、上記ニトロセルロース膜を、2%ウシ血清ア
ルブミン(BS△)を含むPBSで1000倍希釈した
本発明抗体と、室温で2時間反応させた後、0.1%B
SAを含むPBSで3回洗浄し、次いで125■で標識
したプロティンΔ(約2X106C1)m )を含む2
%BS△含有PBS中で30分間反応させた。これを0
.1%BSAを含むPBSで3回洗浄後、風乾し、X線
フィルムに密着させてオートラジオグラムを得た。
上記の各結果を第3図に示す。第3図の左のパネルは、
上記ファストグリーン染色後の結果を示すものであり、
第3図の右のパネルは上記オートラジオグラムの結果を
示している。また図の各レーンは、前記各FN標品を示
している。
該図かパネルより、各FNはほぼ等量ずつニトロセルロ
ース膜に転写されでいることが判る。また該図右パネル
より、本発明抗体は血漿型「N(p)とは反応せす、細
胞型FN (nc;及び↑C)並びに胎児組織型FN(
f)とのみ反応することが明らかである。更に、本発明
抗体は、正常腺維芽細胞が産生するFN (nc>や胎
児組織型FN(f)に比べて、ウィルスで悪化させた細
胞が産生するFN(↑C)とより強く結合することが判
る。このことから本発明抗体の利用によれば、癌性FN
と他のFNとを識別できることが支持される。
■ また、前記抗体の製造例2で得た本発明抗体(モノ
クローナル抗体rOAL−CF525J )の種々のF
Nに対する反応性を以下の通り調べた。
即ち、ヒト血漿より精製したFNと、WI−38VA1
3の培養上清から精製した細胞型FNとをそれぞれ同相
化させた96穴プラスチツクプレートを用いて、ELI
SA法により、本発明抗体の之等各FNに対する反応性
を調べた。尚、抗体は、rOAL−CF525Jの培養
上清を15%FC3を含むRPMI−1640培地にて
希釈して利用した。
上記結果を第4図に示す。
図において縦軸は492nmでのODを、横軸は抗体の
希釈倍数を示し、(1)が細胞型FNの結果、(2)が
血漿型FNの結果である。
該図より、本発明抗体は血漿型FNとは反応せず、細胞
型FN (tc)と用量依存的に反応することが明らか
でおる。
次いで、前記■と同様にして、4種のFNを、4〜15
%グラジェントポリアクリルアミドゲルを用いて電気泳
動を行ない、ニトロセルロース膜へエレクトロブロッテ
ィングにより転写し、之等と本発明抗体0AL−CF5
25との反応性を調べた。尚、本発明抗体は、培養上清
を2%BSAを含むPBSで50倍に希釈して用いた。
その他の条件は前記■と同じとした。
上記試験の結果は、第3図と同様であり、このことより
、本発明抗体OAL、−CF525は前記■に示した家
兎から得られた本発明ポリクローナル抗体と同様の反応
性を有していることが明らかとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ペプチドの製造例1で得たペプチドED
BiのHPLC解析結果を示すグラフ、第2図は本発明
ペプチドの製造例2で得たペプチドEDB−2のHPL
C解析結果を示すグラフ、第3図は本発明抗体の製造例
1で得られた抗体の種々のFNに対する反応性を、PA
GE−8DSゲル電気泳動及びオートラジオグラムによ
り調べた結果を示す図面に代る写真、並びに第4図は抗
体の製造例2で得た本発明抗体と各種FNとの反応性を
調べた結果を示すグラフである。 (以 上)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1)、(2)又は(3)のアミノ酸配列中
    に抗原決定基を有することを特徴とする抗ED−B抗体
    。 (1):EGIPIFEDFVDSSVGY(2):Y
    TVTGLEPGIDYDIS (3):NGGESAPTTLTQQT
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0399271A2 (en) * 1989-05-08 1990-11-28 Locus Genex Oy Method for the detection of disease
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