JP2954752B2 - エアバッグ束縛装置を隠蔽するための隠れドアを有する車両内装部材 - Google Patents
エアバッグ束縛装置を隠蔽するための隠れドアを有する車両内装部材Info
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
-
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- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/215—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
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-
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Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のためのエアバッ
グ束縛装置に関し、特に、車両の乗員室内にエアバッグ
束縛装置を隠蔽するためのカバー組立体に関する。
グ束縛装置に関し、特に、車両の乗員室内にエアバッグ
束縛装置を隠蔽するためのカバー組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】米国特許第３，６２２，１７６号には、
エアバッグ束縛装置のための有孔外側スキン又はシェル
を有するカバーが開示されている。そのようなカバーの
難点は、エアバッグを車両の乗員室内へ展開するための
開口を形成するためにカバーから一部分（セグメント）
が引き裂かれるようにカバーに弱化部分が形成されてい
る。そのようなカバーの難点は、常態において弱化部分
が内方へ圧潰し易いことと、弱化部分が外部から見える
のでその下のエアバッグ束縛装置を完全に隠蔽すること
ができないことである。又、このカバーは、膨脹するエ
アバッグの力によって引き裂かれてエアバッグ展開のた
めの開口を形成するようになされており、そのような引
き裂き動作がエアバッグの展開を妨害することがある。
エアバッグ束縛装置のための有孔外側スキン又はシェル
を有するカバーが開示されている。そのようなカバーの
難点は、エアバッグを車両の乗員室内へ展開するための
開口を形成するためにカバーから一部分（セグメント）
が引き裂かれるようにカバーに弱化部分が形成されてい
る。そのようなカバーの難点は、常態において弱化部分
が内方へ圧潰し易いことと、弱化部分が外部から見える
のでその下のエアバッグ束縛装置を完全に隠蔽すること
ができないことである。又、このカバーは、膨脹するエ
アバッグの力によって引き裂かれてエアバッグ展開のた
めの開口を形成するようになされており、そのような引
き裂き動作がエアバッグの展開を妨害することがある。
【０００３】米国特許第４，０９７，０６４号は、外側
スキンを突き刺すためのカッターを備えたカバー組立体
を開示している。しかしながら、この構成は、エアバッ
グの展開中エアバッグを防護するための別個の慣性応答
遮蔽部材を必要とするという欠点がある。
スキンを突き刺すためのカッターを備えたカバー組立体
を開示している。しかしながら、この構成は、エアバッ
グの展開中エアバッグを防護するための別個の慣性応答
遮蔽部材を必要とするという欠点がある。
【０００４】又、米国特許第４，２４６，２１３号は、
外側スキンに弱化部分を有するカバーを備えたカバー組
立体を開示している。この構成も、米国特許第３，６２
２，１７６号の場合と同様に、エアバッグを展開するた
めの外側スキンをその弱化部分引き裂くようにしたもの
であり、同様の欠点を有する。
外側スキンに弱化部分を有するカバーを備えたカバー組
立体を開示している。この構成も、米国特許第３，６２
２，１７６号の場合と同様に、エアバッグを展開するた
めの外側スキンをその弱化部分引き裂くようにしたもの
であり、同様の欠点を有する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車両の乗員
室内にエアバッグ束縛装置を隠蔽するためのカバー組立
体においてみられた従来技術の上述のような欠点を克服
することを企図したものである。
室内にエアバッグ束縛装置を隠蔽するためのカバー組立
体においてみられた従来技術の上述のような欠点を克服
することを企図したものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、エアバッグを車両の乗員室内へ展開する
ための開口を形成するためにエアバッグの膨脹だけに応
答して切り離されるように構成された隠れドアを有する
カバー組立体を提供する。
決するために、エアバッグを車両の乗員室内へ展開する
ための開口を形成するためにエアバッグの膨脹だけに応
答して切り離されるように構成された隠れドアを有する
カバー組立体を提供する。
【０００７】基本的にいえば、本発明は、エアバッグ
と、エアバッグのためのハウジングと、該ハウジング内
に配置されており、車両の衝撃に応答してエアバッグへ
ガスを供給するためのガス発生器を含むエアバッグ束縛
装置を隠蔽するためのカバー組立体であって、エアバッ
グを車両の乗員室内へ展開するための開口を形成するた
めに切り離されるようにするためのドアセグメントの周
縁を形成する弱化部分を有する外側カバー部材と、常態
において該カバー部材がその弱化部分において圧潰され
るのを防止するために該弱化部分を充填するための、該
カバー部材の内側に配設された剛性プレートを含む裏当
材とから成るカバー組立体を提供する。前記剛性プレー
トは、エアバッグが膨脹すると該エアバッグによって係
合されて押圧され、それによって前記外側カバー部材の
弱化部分に応力を加えてドアセグメントを該カバー部材
から切り離し、エアバッグを車両の乗員室内へ展開する
ための開口を形成する。
と、エアバッグのためのハウジングと、該ハウジング内
に配置されており、車両の衝撃に応答してエアバッグへ
ガスを供給するためのガス発生器を含むエアバッグ束縛
装置を隠蔽するためのカバー組立体であって、エアバッ
グを車両の乗員室内へ展開するための開口を形成するた
めに切り離されるようにするためのドアセグメントの周
縁を形成する弱化部分を有する外側カバー部材と、常態
において該カバー部材がその弱化部分において圧潰され
るのを防止するために該弱化部分を充填するための、該
カバー部材の内側に配設された剛性プレートを含む裏当
材とから成るカバー組立体を提供する。前記剛性プレー
トは、エアバッグが膨脹すると該エアバッグによって係
合されて押圧され、それによって前記外側カバー部材の
弱化部分に応力を加えてドアセグメントを該カバー部材
から切り離し、エアバッグを車両の乗員室内へ展開する
ための開口を形成する。
【０００８】前記裏当材即ち充填材は、常態において前
記外側シェルをその弱化部分のところで圧潰しないよう
に弾性的に支持するためのフォーム材層とすることがで
きる。前記外側シェル及び挿入体は、該フォーム材層を
形成する際にフォーム材層に接合させることができる。
記外側シェルをその弱化部分のところで圧潰しないよう
に弾性的に支持するためのフォーム材層とすることがで
きる。前記外側シェル及び挿入体は、該フォーム材層を
形成する際にフォーム材層に接合させることができる。
【０００９】エアバッグが展開された後、前記切り離さ
れたドアセグメントを保持部材に繋ぎ留めておくための
繋ぎ留め紐をドアセグメントに連結しておくことができ
る。
れたドアセグメントを保持部材に繋ぎ留めておくための
繋ぎ留め紐をドアセグメントに連結しておくことができ
る。
【００１０】本発明は、又、エアバッグと、エアバッグ
のためのハウジングを含むエアバッグ束縛装置を隠蔽す
るための隠れドアを有する車両内装部材であって、該内
装部材を車両のフレームに固定するための保持部材と、
平滑な外側面を有し、エアバッグを展開するための開口
を形成するために切り離されるべき隠れドアの周縁を画
定するために内側面に形成された溝を有する外側シェル
と、常態において前記平滑な外側面が外側シェルから内
方へ圧潰されるのを防止するために前記溝を充填するた
めの充填材と、前記エアバッグが最初に膨脹したとき該
エアバッグによって係合されるように該内装部材の内側
に配設されており、エアバッグを展開させるための前記
開口を形成するために、膨脹した該エアバッグによって
係合されて押圧され、それによって前記充填材を押圧
し、前記外側シェルの溝に応力を加えて前記隠れドアを
該外側シェルから切り離し内装部材から外部へ押出すた
めの挿入体とから成る内装部材を提供する。エアバッグ
が展開された後、前記切り離された隠れドアを前記保持
部材に繋ぎ留めておくための繋ぎ留め手段を設けること
ができる。
のためのハウジングを含むエアバッグ束縛装置を隠蔽す
るための隠れドアを有する車両内装部材であって、該内
装部材を車両のフレームに固定するための保持部材と、
平滑な外側面を有し、エアバッグを展開するための開口
を形成するために切り離されるべき隠れドアの周縁を画
定するために内側面に形成された溝を有する外側シェル
と、常態において前記平滑な外側面が外側シェルから内
方へ圧潰されるのを防止するために前記溝を充填するた
めの充填材と、前記エアバッグが最初に膨脹したとき該
エアバッグによって係合されるように該内装部材の内側
に配設されており、エアバッグを展開させるための前記
開口を形成するために、膨脹した該エアバッグによって
係合されて押圧され、それによって前記充填材を押圧
し、前記外側シェルの溝に応力を加えて前記隠れドアを
該外側シェルから切り離し内装部材から外部へ押出すた
めの挿入体とから成る内装部材を提供する。エアバッグ
が展開された後、前記切り離された隠れドアを前記保持
部材に繋ぎ留めておくための繋ぎ留め手段を設けること
ができる。
【００１１】前記外側シェルとして形成された外側カバ
ーは、計器盤を完全に覆っており、該外側シェルの前記
溝は、前記エアバッグが車両の乗員室内へ展開されたと
き前記切り離された隠れドアの衝撃を吸収するために該
隠れドアを車両のフロントガラスの方へ差し向けるよう
に形成することができる。
ーは、計器盤を完全に覆っており、該外側シェルの前記
溝は、前記エアバッグが車両の乗員室内へ展開されたと
き前記切り離された隠れドアの衝撃を吸収するために該
隠れドアを車両のフロントガラスの方へ差し向けるよう
に形成することができる。
【００１２】
【作用】叙上のように、本発明の構成によれば、前記挿
入体即ち剛性プレートは、エアバッグが膨脹するとエア
バッグによって係合され、上向きに押し上げられて充填
材（フォーム材層）を膨脹中のエアバッグと外側シェル
との間に強く圧縮する。充填材は、挿入体の周縁の側方
外側の部分ではそれほど圧縮されない。圧縮された充填
材から受ける圧力により外側シェルの弱化部分（溝）に
応力が加えられ、外側シェルをその弱化部分において切
り離す。それと同時に、膨脹するエアバッグの衝撃を受
ける挿入体の周縁は、圧縮された充填材部分をその周り
の圧縮されない充填材部分から分離する。かくして、外
側シェルの弱化部分より内側の、切り離された外側シェ
ル部分と、充填材部分と挿入体とから成る一体の隠れド
アをカバー組立体又は内装部材から外部へ押出す。それ
によって、エアバッグを展開させるための前記開口を形
成する。
入体即ち剛性プレートは、エアバッグが膨脹するとエア
バッグによって係合され、上向きに押し上げられて充填
材（フォーム材層）を膨脹中のエアバッグと外側シェル
との間に強く圧縮する。充填材は、挿入体の周縁の側方
外側の部分ではそれほど圧縮されない。圧縮された充填
材から受ける圧力により外側シェルの弱化部分（溝）に
応力が加えられ、外側シェルをその弱化部分において切
り離す。それと同時に、膨脹するエアバッグの衝撃を受
ける挿入体の周縁は、圧縮された充填材部分をその周り
の圧縮されない充填材部分から分離する。かくして、外
側シェルの弱化部分より内側の、切り離された外側シェ
ル部分と、充填材部分と挿入体とから成る一体の隠れド
アをカバー組立体又は内装部材から外部へ押出す。それ
によって、エアバッグを展開させるための前記開口を形
成する。
【００１３】
【実施例】第１図を参照すると、車両が所定レベルを越
える衝撃を受けたときそれに応答してエアバッグを車両
の乗員室内へ展開するためにエアバッグ束縛装置１６の
上に配置された頂部カバー組立体１４を含む途切れのな
い、連続した外側スキン又はシェル１２を備えた計器盤
組立体又は車両の内装部材１０が示されている。
える衝撃を受けたときそれに応答してエアバッグを車両
の乗員室内へ展開するためにエアバッグ束縛装置１６の
上に配置された頂部カバー組立体１４を含む途切れのな
い、連続した外側スキン又はシェル１２を備えた計器盤
組立体又は車両の内装部材１０が示されている。
【００１４】カバー組立体１４は、ウレタン又はプラス
チゾル材から形成された外側スキン又はシェル１８を含
む。プラスチゾル材は、熱可塑樹脂と適当な可塑剤から
成るものであり、代表的な例としては、ポリ塩化ビニ
ル、又はスチレンブロック共重合体、ポリウレタン、コ
ポリエステル又はポリオレフィン等の熱可塑エラストマ
ーがある。
チゾル材から形成された外側スキン又はシェル１８を含
む。プラスチゾル材は、熱可塑樹脂と適当な可塑剤から
成るものであり、代表的な例としては、ポリ塩化ビニ
ル、又はスチレンブロック共重合体、ポリウレタン、コ
ポリエステル又はポリオレフィン等の熱可塑エラストマ
ーがある。
【００１５】外側シェル１８は、例えばＶ溝のような弱
化部分２０を形成された内側面を有する。本発明によれ
ば、弱化部分２０を外側シェル１８の裏当材又は充填材
として配設されたフォーム材層２２によって完全に充填
する。従って、外側シェル１８の平滑な外表面１８ａ
は、常態においては計器盤１０の内方へ圧潰されて計器
盤の表面に孔があくようなことはない。
化部分２０を形成された内側面を有する。本発明によれ
ば、弱化部分２０を外側シェル１８の裏当材又は充填材
として配設されたフォーム材層２２によって完全に充填
する。従って、外側シェル１８の平滑な外表面１８ａ
は、常態においては計器盤１０の内方へ圧潰されて計器
盤の表面に孔があくようなことはない。
【００１６】計器盤１０を車両のフレームに固定するた
めの保持部材２８に穿設した開口部２６に挿入体（イン
サート）２４を挿入し、外側シェル１８と保持部材２８
との間に画定される空間内に発砲性材料を現場で注入す
ることによって上記裏当材又は充填材即ちフォーム材層
２２を形成するとともに、挿入体２４をフォーム材層に
固着させる。ここで、「現場で」とは、カバー組立体１
４を製造する際、又は、計器盤１０を車両に組付ける際
にという意味である。
めの保持部材２８に穿設した開口部２６に挿入体（イン
サート）２４を挿入し、外側シェル１８と保持部材２８
との間に画定される空間内に発砲性材料を現場で注入す
ることによって上記裏当材又は充填材即ちフォーム材層
２２を形成するとともに、挿入体２４をフォーム材層に
固着させる。ここで、「現場で」とは、カバー組立体１
４を製造する際、又は、計器盤１０を車両に組付ける際
にという意味である。
【００１７】挿入体２４の周縁３０は、後述する目的の
ために、外側シェル１８の弱化部分２０とその真下に整
列するように設計されている。
ために、外側シェル１８の弱化部分２０とその真下に整
列するように設計されている。
【００１８】挿入体２４の内側面は、適当な支持部材
（図示せず）によって保持部材２８に対して支持された
エアバッグハウジング３６の出口３８の真上に位置させ
る。エアバッグハウジング３６は、膨脹自在のエアバッ
グ３８を格納するための保持容器であり、エアバッグ３
８は、第２図では収縮状態にあるところが示されてお
り、ひだ状に折りたたまれた形とされている。エアバッ
グ３８は、窒素ガス発生器４０のような適当な膨脹用ガ
ス源に接続されており、車両が所定レベルを越えるの衝
撃を受けるとガス発生器からガスを供給され、膨らまさ
れるようになされている。エアバッグ３８は、車両が所
定レベルを越える衝撃を受け、適当なガスによって膨ら
まされると、挿入体２４の内側面３２に強く係合するよ
うに構成されている。
（図示せず）によって保持部材２８に対して支持された
エアバッグハウジング３６の出口３８の真上に位置させ
る。エアバッグハウジング３６は、膨脹自在のエアバッ
グ３８を格納するための保持容器であり、エアバッグ３
８は、第２図では収縮状態にあるところが示されてお
り、ひだ状に折りたたまれた形とされている。エアバッ
グ３８は、窒素ガス発生器４０のような適当な膨脹用ガ
ス源に接続されており、車両が所定レベルを越えるの衝
撃を受けるとガス発生器からガスを供給され、膨らまさ
れるようになされている。エアバッグ３８は、車両が所
定レベルを越える衝撃を受け、適当なガスによって膨ら
まされると、挿入体２４の内側面３２に強く係合するよ
うに構成されている。
【００１９】挿入体２４は、アルミニウムのような軽量
の剛性材で形成するのが好ましい。従って、挿入体２４
は、「剛性プレート」と称することもできる。挿入体２
４は、エアバッグ３８が膨脹するとエアバッグによって
係合され、上向きに押し上げられてフォーム材層２２を
膨脹中のエアバッグ３８と外側シェル１８との間に強く
圧縮する。フォーム材層２２は、挿入体２４の周縁３０
の側方外側の部分ではそれほど圧縮されない。圧縮され
たフォーム材層から受ける圧力により外側シェル１８の
弱化部分２０に応力が加えられ、外側シェルをその弱化
部分２０において計器盤１０から切り離し、その結果、
第１図に破線で示されるような長方形の開口が形成され
る。それと同時に、膨脹するエアバッグ３８の衝撃を受
ける挿入体２４の周縁３０は、圧縮されたフォーム材層
をその周りの圧縮されないフォーム材層部分から分離す
る。
の剛性材で形成するのが好ましい。従って、挿入体２４
は、「剛性プレート」と称することもできる。挿入体２
４は、エアバッグ３８が膨脹するとエアバッグによって
係合され、上向きに押し上げられてフォーム材層２２を
膨脹中のエアバッグ３８と外側シェル１８との間に強く
圧縮する。フォーム材層２２は、挿入体２４の周縁３０
の側方外側の部分ではそれほど圧縮されない。圧縮され
たフォーム材層から受ける圧力により外側シェル１８の
弱化部分２０に応力が加えられ、外側シェルをその弱化
部分２０において計器盤１０から切り離し、その結果、
第１図に破線で示されるような長方形の開口が形成され
る。それと同時に、膨脹するエアバッグ３８の衝撃を受
ける挿入体２４の周縁３０は、圧縮されたフォーム材層
をその周りの圧縮されないフォーム材層部分から分離す
る。
【００２０】挿入体２４はフォーム材層２２を形成する
際に現場でフォーム材層に接合されたものであり、外側
シェル１８はフォーム材層２２にそれとの界面４２で接
合されているので、挿入体２４の上記動作により、挿入
体２４と、フォーム材層２２の切り離された部分２２ａ
と、外側シェル１８の切り離された部分１８ａとが一体
となったドアセグメント４４が計器盤１０から切り離さ
れる。このドアセグメント４４は、自動車のフロントガ
ラスにぶつかるように計器盤の上方かつ外方へ差し向け
られ、ドアセグメント４４に及ぼされた衝撃エネルギー
がフロントガラスによって吸収される。それと同時に、
エアバッグ３８が第３図に示されるように計器盤に生じ
た開口４６を通して展開され、車内の乗員を保護する。
際に現場でフォーム材層に接合されたものであり、外側
シェル１８はフォーム材層２２にそれとの界面４２で接
合されているので、挿入体２４の上記動作により、挿入
体２４と、フォーム材層２２の切り離された部分２２ａ
と、外側シェル１８の切り離された部分１８ａとが一体
となったドアセグメント４４が計器盤１０から切り離さ
れる。このドアセグメント４４は、自動車のフロントガ
ラスにぶつかるように計器盤の上方かつ外方へ差し向け
られ、ドアセグメント４４に及ぼされた衝撃エネルギー
がフロントガラスによって吸収される。それと同時に、
エアバッグ３８が第３図に示されるように計器盤に生じ
た開口４６を通して展開され、車内の乗員を保護する。
【００２１】ドアセグメント４４に及ぼされた衝撃エネ
ルギーがフロントガラスによって吸収された後、ドアセ
グメント４４が乗員室内へ吐出されるのを防止するため
に、一端を保持部材２８に、他端を挿入体２４に連結し
た繋ぎ留め紐５０を設けることができる。
ルギーがフロントガラスによって吸収された後、ドアセ
グメント４４が乗員室内へ吐出されるのを防止するため
に、一端を保持部材２８に、他端を挿入体２４に連結し
た繋ぎ留め紐５０を設けることができる。
【００２２】
【発明の効果】叙上のように、エアバッグ束縛装置を隠
蔽するための本発明のカバー組立体は、常態においては
外部からは見えない隠れドアを有しており、しかも、そ
の隠れドアは、車両が所定レベルを越える衝撃を受けた
ときエアバッグの膨脹だけに応答して確実に切り離さ
れ、エアバッグを車両の乗員室内へ展開するための開口
を形成する。このように、本発明によれば、最少限の部
品数で構成される極めて簡単な構造であり、しかも、確
実に作動する安価なエアバッグ束縛装置用カバー組立体
が得られる。
蔽するための本発明のカバー組立体は、常態においては
外部からは見えない隠れドアを有しており、しかも、そ
の隠れドアは、車両が所定レベルを越える衝撃を受けた
ときエアバッグの膨脹だけに応答して確実に切り離さ
れ、エアバッグを車両の乗員室内へ展開するための開口
を形成する。このように、本発明によれば、最少限の部
品数で構成される極めて簡単な構造であり、しかも、確
実に作動する安価なエアバッグ束縛装置用カバー組立体
が得られる。
【００２３】以上、本発明を実施例に関連して説明した
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
が、本発明は、ここに例示した実施例の構造及び形態に
限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、い
ろいろな変更及び改変を加えることができることを理解
されたい。
【図１】第１図は、本発明のカバー組立体を組入れた計
器盤の透視図である。
器盤の透視図である。
【図２】第２図は、第１図の線２−２に沿ってみた拡大
断面図である。
断面図である。
【図３】第３図は、第２図と同様の図であるが、隠れド
アが計器盤から分離されたところを示す。
アが計器盤から分離されたところを示す。
１０：計器盤組立体（内装部材） １４：カバー組立体 １６：エアバッグ束縛装置 １８：外側シェル又はスキン又は外側カバー部材 ２０：弱化部分（溝） ２２：裏当材又は充填材（フォーム材層） ２４：挿入体（剛性プレート） ２６：開口部 ２８：保持部材 ３０：周縁 ３６：ハウジング ３８：エアバッグ ４０：ガス発生器 ４４：ドアセグメント ４６：開口 ５０：繋ぎ留め手段 ５２：フロントガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60R 21/20
Claims (3)
- 【請求項１】 エアバッグ（３８）と、エアバッグのた
めのハウジング（３６）と、ガス発生器と、車両内装部
材（１０）を車両のフレームに固定するための保持部材
（２８）含むエアバッグ束縛装置（１６）を隠蔽するた
めの隠れドア（４４）を有する車両内装部材（１０）で
あって、 平滑な外側面（１８ａ）を有し、エアバッグ（３８）を
展開するための開口（４６）を形成するために切り離さ
れるべき隠れドア（４４）の周縁を画定するために内側
面に形成された溝（２０）を有する外側シェル（１８）
と、 常態において前記平滑な外側面が外側シェル（１８）か
ら内方へ圧潰されるのを防止するために前記溝を充填す
るための充填材（２２）と、 前記エアバッグが最初に膨脹したとき該エアバッグによ
って係合されるように該内装部材の内側に配設されてお
り、エアバッグを展開させるための前記開口（４６）を
形成するために、膨脹した該エアバッグによって係合さ
れて押圧され、それによって前記充填材を押圧し、前記
外側シェルの溝に応力を加えて前記隠れドア（４４）を
該外側シェルから切り離し内装部材から外部へ押出すた
めの挿入体（２４）と、 前記エアバッグが展開された後、前記切り離された隠れ
ドア（４４）を前記保持部材（２８）に繋ぎ留めておく
ための繋ぎ留め手段（５０）と、 から成る車両内装部材。 - 【請求項２】 前記充填材は、常態において前記外側シ
ェルをその溝のところで圧潰しないように弾性的に支持
するためのフォーム材層（２２）であり、前記挿入体
は、該フォーム材層を形成する際に現場でフォーム材層
に接合されたものであることを特徴とする請求項１に記
載の車両内装部材。 - 【請求項３】 前記外側シェル（１８）として形成され
た外側カバーは、車両の計器盤を完全に覆っており、該
外側シェルの前記溝（２０）は、前記エアバッグが車両
の乗員室内へ展開されたとき前記切り離された隠れドア
（４４）の衝撃を吸収するために該隠れドアを該計器盤
の上方に位置する車両のフロントガラス（５２）の方へ
差し向けるように形成されていることを特徴とする請求
項１に記載の車両内装部材。
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