JP2951554B2 - フレキソ印刷版材用樹脂組成物 - Google Patents

フレキソ印刷版材用樹脂組成物

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JP2951554B2 JP6294456A JP29445694A JP2951554B2 JP 2951554 B2 JP2951554 B2 JP 2951554B2 JP 6294456 A JP6294456 A JP 6294456A JP 29445694 A JP29445694 A JP 29445694A JP 2951554 B2 JP2951554 B2 JP 2951554B2
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穂積 佐藤
克夫 越村
隆 西岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水現像性を有する感光
性樹脂組成物、特に共重合体弾性粒子を用い、弾性と伸
び率を両立させた感光性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の感光性樹脂組成物が、フォ
トレジスト、印刷インキ、版材等の分野において広く利
用されている。該感光性樹脂組成物としては、環化ゴム
およびビスアジド化合物を含有する組成物、熱可塑性エ
ラストマー、アクリル系モノマーおよび光重合開始剤を
含有する組成物、ポリエステルアクリレート、エポキシ
アクリレート、ポリケイ皮酸ビニル、クロロメチル化ポ
リスチレン、芳香族アジド基含有樹脂等の感光性樹脂を
主体とする組成物等が知られているが、これらの感光性
樹脂組成物はいずれも非水溶性であり、現像時に有機溶
剤を使用している。しかしながら、近年、作業時の安全
性、健康上の問題に加え、環境に及ぼす有機溶剤の影響
が問題となっている。
【0003】このような問題を解決するものとして、ノ
ボラック樹脂やポリ(ビニルフェノール)とキノンジアジ
ド化合物とから成るアルカリ現像性感光性樹脂組成物が
知られている。更に、より安全で簡便な水による現像が
可能な水現像性感光性樹脂組成物として、ポリ(ビニル
アルコール)、ゼラチン、カゼイン等の水溶性樹脂と重
クロム酸塩、ジアゾニウム塩またはビスアジド化合物と
から成る組成物、水溶性樹脂、水溶性アクリル系モノマ
ーおよび光重合開始剤から成る組成物等、水溶性樹脂を
ベースにしたものが提案されている。しかしながら、従
来の水現像性感光性樹脂組成物は、ベースとなる樹脂の
水に対する親和性が高すぎるため、現像時に膨潤して強
度低下、寸法変化等を生じ、その結果、例えばレジスト
の寸法精度の低下や印刷版の耐刷性、印刷品質等の低下
を招く等の問題がある。
【0004】このような水現像性感光性樹脂組成物の問
題点を解決するため、本出願人等は既に、(i)脂肪族共
役ジエン系等の単量体と、α,β-エチレン系不飽和カル
ボン酸および多官能性ビニル化合物との部分架橋共重合
体がアルカリ水溶液に可溶性であり、該(i)共重合体に
対して、(ii)光重合性不飽和単量体および(iii)光重合
開始剤を配合することにより、水現像性を有する感光性
樹脂組成物が得られるとしており(例えば、特開昭60-17
9411号公報、特開昭60-219208号公報、特開昭61-181811
号公報を参照)、また、(i)脂肪族共役ジエン、α,β-エ
チレン系不飽和カルボン酸および少なくとも2個の付加
重合可能な基を有する化合物を乳化重合した部分架橋共
重合体、(ii)脂肪族共役ジエン系重合体、(iii)光重合
性不飽和単量体、(iv)塩基性窒素原子含有化合物ならび
に(v)光重合開始剤を含有する水現像性感光性樹脂組成
物も知られている(例えば、特開平1-300246号公報参
照)。しかしながら、このような水現像性感光性樹脂組
成物については、光硬化後の樹脂版強度等を更に改善す
ることが望まれている。更に、乳化重合によって得られ
る架橋共重合体を化学的に変性して得られる反応性微小
粒子を含有する硬化性組成物により、感光性樹脂組成物
としての諸物性や耐水性が改良されることも知られてい
る(例えば、特開昭62-84113号公報参照)。しかしなが
ら、このような組成物においても、所要の水現像性や弾
性を付与することが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また、フレキソ版材で
は、ゴム弾性と伸び率の両立化が必要であり、加えて製
版時の水現像時間の短縮も必要とされている。従来か
ら、水現像型感光性樹脂組成物では、内部架橋型のジエ
ン系共重合体粒子を用いて様々な技術が開発されてき
た。更に、版材としての高性能化を図るために光反応性
を有する弾性共重合体粒子を用いることは、特開平5-02
3539に示されている。しかし、このような反応性の弾性
粒子の使用により版材の強靭性が増して、版材としての
印刷耐久性には優れているものの、どうしても架橋によ
り硬度が増大したり、初期ヤング率が増大したりする物
性上の問題点や水現像性の低下等の問題点を生じた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により、前記課題
の解決、即ち水現像可能なフレキソ印刷版材において、
水現像性の低下なしに、ゴム弾性と伸び率を両立させる
ため、鋭意検討した結果、弾性粒子として粒子表面に粒
子間での絡み合いを生じさせるヒゲを有して成る共重合
体弾性粒子を用いることにより、ゴム弾性、硬度および
伸び率で従来品より優れ、しかも水現像性でも従来品と
同等またはそれ以上に優れることを見い出し、本発明を
完成した。
【0007】即ち、本発明は、(1)脂肪族共役ジエン1
0〜95モル%;カルボキシル基含有エチレン系不飽和
単量体0.1〜30モル%;少なくとも2個の重合性不飽
和基を有する化合物0.1〜20モル%;及び他の重合可
能な単量体0〜30モル%を含有する単量体混合物(但し
+++=100モル%)を重合して得られるカルボ
キシル基含有粒子状共重合体に、カルボキシル基と反応
性の官能基と炭素数1〜24の枝分れまたは直鎖状の飽和
炭化水素基を有する化合物を反応させることにより表面
変性された微粒子状共重合体 (2)光重合性不飽和単量体、(3)アミノ基含有化合物、
(4)光重合開始剤、を含有することを特徴とするフレキ
ソ印刷版材用樹脂組成物を提供する。該組成物を用いて
成るフレキソ版材によって、前記問題を解決した。
【0008】(1)の微粒子状共重合体表面を、光重合性
を有しない化合物で変性することによって、水現像型フ
レキソ版材に最も要求される物性の内、ゴム弾性、硬
度、伸び率で従来品より優れ、しかも水現像性でも従来
品と同等またはそれ以上に優れるフレキソ印刷版材が得
られた。それらの変性によりこれらの諸物性が向上する
理由について明らかではないが、(1)の微粒子状共重合
体表面の変性によって、微粒子状共重合体間の絡み合い
による擬網目構造(Pseudo-Network;古川淳二著「高分
子物性」化学同人発行に記載)が形成され、その擬網目
での分子鎖の絡み合いが引張等のシェアによって緩和し
ていくために、従来の感光性基による粒子間の架橋を生
ずると考えられる系に比べて、初期ヤング率や引張強度
を増大せずに伸び率を増加することができるのではない
かと考えられる。
【0009】以下、本発明を詳しく説明する。 (第(1)成分)まず、本発明のフレキソ印刷版材用樹脂
組成物を構成する第1の成分は、脂肪族共役ジエン、
カルボキシル基含有エチレン系不飽和単量体、および
少なくとも2個の重合性不飽和基を有する化合物を本
質的成分とし、必要に応じて、他の重合可能な単量体
成分を更に含有する単量体混合物を共重合してカルボキ
シル基含有共重合体を製造し、次いで側鎖形成用化合物
の官能基と該共重合体の官能基を反応させて得られるも
の(以下、「表面変性共重合体」という。)である。
【0010】前記カルボキシル基含有共重合体を製造す
る際の前記単量体混合物において、 脂肪族共役ジエンの含有率は10〜95モル%、好ましく
は30〜90モル%;カルボキシル基含有エチレン系不飽
和単量体の含有率は0.1〜30モル%、好ましくは0.1〜20
モル%;少なくとも2個の重合性不飽和基を有する化
合物の含有率は0.1〜20モル%、好ましくは0.5〜10モル
%である。脂肪族共役ジエンの含有率が10モル%未満
では光硬化後のフレキソ印刷版材用樹脂組成物の強度が
低下し、95モル%を越えると該樹脂組成物の水現像性が
不十分となる。また、カルボキシル基含有エチレン系
不飽和単量体の含有率が0.1モル%未満では該樹脂組成
物の水現像性が不十分となり、30モル%を越えると光硬
化後の該樹脂組成物が脆くなり、耐水性も低下する。更
に、少なくとも2個の重合性不飽和基を有する化合物
の含有率が0.1モル%未満では該樹脂組成物の水現像性
が不十分となり、20モル%を越えると、(1)表面変性微
粒子状共重合体と(2)光重合性不飽和単量体との相溶性
が低下して、フレキソ印刷版材用樹脂組成物の加工性が
不十分となると共に、光硬化後の強度低下も大きくな
る。また、本発明において必要に応じて使用される他
の重合可能な単量体の含有率は30モル%以下である。
【0011】前記脂肪族共役ジエンとしては、例えば
ブタジエン、イソプレン、1,3-ペンダジエン、1,3-ヘキ
サジエン、2,3-ジメチルブタジエン、4,5-ジエチル-1,3
-オクタジエン、3-ブチル-1,3-オクタジエン、クロロプ
レン、2,3-ジクロロブタジエン、1,3-シクロペンダジエ
ンまたはそれらの組合せ等が挙げられる。
【0012】前記カルボキシル基含有エチレン系不飽
和単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、ケイヒ酸等のα,β-エチレン系不飽和モノカルボン
酸類;イタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン等の
α,β-エチレン系不飽和ポリカルボン酸類;前記α,β-
エチレン系不飽和ポリカルボン酸類のモノメチルエステ
ル、モノエチルエステル、モノプロピルエステル等の遊
離カルボキシル基含有エステル類;前記α,β-エチレン
系不飽和ポリカルボン酸類のモノニトリル誘導体等の遊
離カルボキシル基含有ニトリル化合物類;前記α,β-エ
チレン系不飽和ポリカルボン酸類のモノアミド誘導体等
の遊離カルボキシル基含有アミド化合物類のほか、前記
α,β-エチレン系不飽和ポリカルボン酸類のモノ(2-ヒ
ドロキシエチルエステル)、モノ(2-ヒドロキシプロピル
エステル)等の遊離カルボキシル基含有ヒドロキシアル
キルエステル類;前記遊離カルボキシル基含有アミド化
合物類のN-ヒドロキシアルキル誘導体類等の水酸基含有
化合物類;コハク酸モノビニル、コハク酸モノアリル、
アジピン酸モノビニル、アジピン酸モノアリル、フタル
酸モノビニル、フタル酸モノアリル等の多価カルボン酸
の遊離カルボキシル基含有不飽和アルコールエステル
等、またはそれらの組合せが挙げられる。
【0013】少なくとも2個の重合性不飽和基を有す
る化合物としては、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジ
オール、1,6-ヘキサンジオール等のアルキレングリコー
ルのジ(メタ)アクリレート類;ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、
1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール等のアル
キレングリコールのジ(メタ)アクリレート類;両末端ヒ
ドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキシポリイソプ
レン、両末端ヒドロキシブタジエン-アクリロニトリル
共重合体、両末端ヒドロキシポリカプロラクトン等の両
末端に水酸基を有する重合体のジ(メタ)アクリレート
類;グリセリン、1,2,4-ブタントリオール、トリメチロ
ールアルカン(アルカンの炭素数は例えば1〜3)、テ
トラメチロールアルカン(アルカンの炭素数は例えば1
〜3)、ペンタエリスリトール等の3価以上の多価アル
コールのジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレー
ト、テトラ(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)アクリ
レート類;3価以上の多価アルコールのポリアルキレン
グリコール付加物のオリゴ(メタ)アクリレート類;1,4-
シクロヘキサンジオール、1,4-ベンゼンジオール等の環
式多価アルコールのオリゴ(メタ)アクリレート類;ポリ
エステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレ
ート、ウレタン(メタ)アクリレート、アルキド樹脂(メ
タ)アクリレート、シリコーン樹脂(メタ)アクリレー
ト、スピラン樹脂(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)
アクリレートプレポリマー類;N,N-メチレンビス(メタ)
アクリルアミド、N,N-エチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、N,N-ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド等の
ビス(メタ)アクリルアミド類;ジビニルベンゼン、ジイ
ソプロペニルベンゼン、トリビニルベンゼン等のポリビ
ニル芳香族化合物;ジビニルフタレート、ジアリルフタ
レート等の多価カルボン酸等の不飽和アルコールエステ
ル類;ジビニルエーテル、ジアリルエーテル等の多官能
性不飽和エーテル類;またはそれらの組合せ等が挙げら
れる。
【0014】更に、前記他の共重合可能な単量体とし
ては、特に限定されるものではないが、例えばスチレ
ン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチル
スチレン、p-メチルスチレン、p-t-ブチルスチレン、o-
クロロスチレン、m-クロロスチレン、p-クロロスチレ
ン、1,1-ジフェニルエチレン、N,N-ジメチル-p-アミノ
スチレン、N,N-ジエチル-p-アミノスチレン、ビニルピ
リジン、ビニルピペリジン、ビニルピロリドン、(メタ)
アクリロニトリル、α-クロロアクリロニトリル、α-ク
ロロメチルアクリロニトリル、α-メトキシアクリロニ
トリル、α-エトキシアクリロニトリル、クロトン酸ニ
トリル、ケイ皮酸ニトリル、イタコン酸ジニトリル、マ
レイン酸ジニトリル、フマル酸ジニトリル、(メタ)アク
リルアミド、クロトン酸アミド、ケイ皮酸アミド、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n
-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリ
レート、sec-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メ
タ)アクリレート、n-アミル(メタ)アクリレート、n-オ
クチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、クロトン酸メチル、クロトン酸エ
チル、クロトン酸プロピル、クロトン酸ブチル、ケイ皮
酸メチル、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸プロピル、ケイ皮
酸ブチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、
マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジ
メチル、フマル酸ジエチル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、酢酸アリル等のほか;N-ヒドロキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、N-(2-ヒドロキシエチル)
(メタ)アクリルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)
(メタ)アクリルアミド、2-ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
クロトン酸2-ヒドロキシエチル、クロトン酸2-ヒドロキ
シプロピル、ケイ皮酸2-ヒドロキシエチル、ケイ皮酸2-
ヒドロキシプロピル、クロトン酸N-ヒドロキシメチルア
ミド、ケイ皮酸N-(2-ヒドロキシエチル)アミド、アリル
アルコール、o-ヒドロキシスチレン、m-ヒドロキシスチ
レン、p-ヒドロキシスチレン、エチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレート等の水酸基含有単量体;ビニルアミン、ア
リルアミン、o-アミノスチレン、m-アミノスチレン、p-
アミノスチレン、2-アミノエチル(メタ)アクリレート、
2-アミノプロピル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有
単量体;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシ
ジルエーテル等のエポキシ基含有単量体、アクロレイ
ン、ビニルメチルケトン等のカルボニル基含有単量体、
またはそれらの組合せ等が挙げられる。
【0015】本発明において、前記〜の単量体成分
から成り、場合によりの単量体成分を更に含有する単
量体混合物の共重合は、乳化重合、懸濁重合、有機媒体
中における重合、塊状重合等の適宜の方法により実施す
ることができる。好ましい共重合方法は、水を重合媒体
として用いる乳化重合および懸濁重合である。
【0016】本発明においては、(1)表面変性共重合体
は粒子状であることが好ましく、そのため、前記カルボ
キシル基含有共重合体も粒子状で取得することが好まし
い。このような粒子状のカルボキシル基含有共重合体
は、例えば、ラジカル重合開始剤を用いる、乳化重合、
懸濁重合、沈澱重合等により直接製造することができ、
また、予め製造した塊状共重合体を粒状化し、または共
重合溶液から共重合体を粒子状で取得することによって
も得ることができるが、乳化重合または懸濁重合により
製造することが好ましく、特に粒子の大きさ、粒子径の
均一性等の観点から、乳化重合により製造することが好
ましい。この場合、共重合体の平均粒子径は、20〜1000
nmの範囲であることが好ましい。
【0017】前記ラジカル重合開始剤としては、例えば
ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ク
メンヒドロペルオキシド、パラメンタンヒドロペルオキ
シド、ジ-t-ブチルペルオキシド等の有機過酸化物、ア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリ
ル、アゾビスイソカプロニトリル等のアゾ化合物、過硫
酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の無機
過酸化物、前記有機過酸化物または無機過酸化物と有機
アミン、硫酸第一鉄、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナト
リウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー
ト、L-アスコルビン酸、スルフィン酸等の還元剤とから
成るレドックス系触媒等を挙げることができる。
【0018】前記乳化重合において使用される乳化剤と
しては、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等を使用す
ることができるが、特にアニオン系界面活性剤およびノ
ニオン系界面活性剤が好ましい。これらの界面活性剤
は、フッ素系界面活性剤であってもよい。また、乳化重
合においては、反応系の粘度、粒子径等を調節するた
め、以下のような懸濁安定剤または増粘剤を乳化剤と共
に使用し得る。
【0019】また、前記懸濁重合において用いられる懸
濁安定剤としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、メチルビニルエーテル-無水マレイン
酸共重合体、水溶性ポリエーテル、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシルメチルセルロース、澱粉、ゼラ
チン、カゼイン、アルギン酸塩等の水溶性懸濁安定剤が
挙げられる。
【0020】前記単量体混合物の共重合においては、各
単量体、ラジカル重合開始剤等の反応成分は、反応開始
前に全量を添加してもよく、または、それらの一部また
は全部を、反応開始後分割または連続して添加してもよ
い。重合反応は、通常、0〜60℃で、酸素を除去した雰
囲気(例えば、窒素)中で行われるが、反応途中で温度、
撹拌速度等の操作条件を適宜変更し得る。重合反応は、
連続式、回分式のいずれでも実施可能である。重合反応
の転化率が85%未満では、組成物の水現像性が低下する
傾向を示す。
【0021】前記カルボキシル基含有共重合体は、脂肪
族共役ジエンから成る繰返し単位の少なくとも一部を水
素添加することもできる。この場合は、通常、後述する
表面変性を行う前に水素添加処理される。
【0022】本発明に用いる共重合体微粒子表面への側
鎖の導入方法としては、表1の組合せがある。
【0023】
【表1】
【0024】本発明に用いる側鎖形成用化合物の例を以
下に示すが、それらに限定されるものではない。また、
これらの側鎖形成用化合物は2種以上を組合せて用いて
もよい。 (側鎖形成用化合物)エポキシ基含有側鎖形成用化合物
の例として、モノグリシジルエーテル、例えば2,3-エポ
キシ-1-プロパノール(即ち、グリシドール)、グリシジ
ルメチルエーテル(即ち、2,3-エポキシプロピルメチル
エーテル)、グリシジルフェニルエーテル(即ち、フェニ
ルグリシジルエーテル)、1,2-エポキシブタン(即ち、1,
2-ブチレンオキサイド)、グリシジルイソプロピルエー
テル、および以下の化学式で表される構造を有するもの
等が挙げられる。
【0025】
【化1】
【0026】式中、Rはブチル、2-エチルヘキシル、デ
シル、ステアリル、アリル、sec-ブチルフェニル、t-ブ
チル、C65-O-(CH2CH2O)5-、CH3(CH2)11-
O-(CH2CH2O)15-、CH3(CH2)11-、またはCH3
(CH2)12-を表す。
【0027】更に、側鎖形成用化合物の例として、酸ク
ロライド、例えば塩化プロピオニル、塩化ブチリル、塩
化イソブチリル、塩化バレリル、塩化ヘキサノイル、塩
化ヘプタノイル、塩化オクタノイル、塩化ノナノイル、
塩化デカノイル、塩化ウンデカノイル、塩化ラウロイル
または塩化パルミトイル等が挙げられる。
【0028】イソシアネート基(-N=C=O)含有側鎖
形成用化合物の例として、ポイソシアネート化合物、例
えばエチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、1-メチル-2,4-ジイソシアネー
トシクロヘキサン、1-メチル-2,6-ジイソシアネートシ
クロヘキサン、ω,ω'-ジイソシアネートジエチルベゼ
ン、ω,ω'-ジイソシアネートジメチルアミノトルエ
ン、ω,ω'-ジイソシアネートジメチルキシレン、ω,
ω'-ジイソシアネートジエチルキシレン、リジンジイソ
シアネート、4,4-メチレンビス(シクロヘキシルイソシ
アネート)、4,4-エチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)、ω,ω'-ジイソシアネート-1,3-ジメチルベン
ゼン、ω,ω'-ジイソシアネート-1,4-ジメチルベンゼ
ン、イソホロンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソ
シアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、1,5-ナフ
チレンジイソシアネート、4,4'-メチレンビス(フェニル
イソシアネート)、トリフェニルメタントリイソシアネ
ートまたはそれらの多量体等が挙げられる。また、これ
らの内、好ましくはジイソシアネート化合物、特に好ま
しくは1級と2級のイソシアネート基を有する化合物で
ある。
【0029】ヒドロキシル基含有側鎖形成用化合物の例
として、アルコール類、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、ラウリルアルコール、ステアリルア
ルコール、イソプロピルアルコール、アミルアルコー
ル、シクロヘキサノール、n-デカノール、テトラヒド
ロフルフリルアルコール、またはジエチレンオキサイド
フェニルエーテル等が挙げられ、その分子内に枝分れ構
造、芳香環またはエーテル基(-O-)を含有していても
よい。
【0030】アミノ基含有側鎖形成用化合物の例とし
て、アミン類、例えばプロピルアミン、ブチルアミン、
イソブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、
3-エトキシプロピルアミン、3-ラウリルオキシプロピル
アミンまたはベンジルアミン等が挙げられ、その分子内
に枝分れ構造、芳香環、エーテル基(-O-)または第三
アミンを含有していてもよい。
【0031】このような側鎖形成用化合物の官能基は、
前記カルボキシル基含有共重合体中のカルボキシル基の
ほか、前記〜の各単量体に由来する水酸基、アミノ
基等の他の官能基を活用し、これらの官能基と反応し得
る基および側鎖形成用化合物の官能基の両方を有する化
合物を、前記カルボキシル基含有共重合体と反応させる
ことにより導入することができる。なお、(1)表面変性
共重合体の製造に使用される各種官能基を有するカルボ
キシル基含有共重合体は、単量体混合物の共重合により
直接製造し得るほか、予め製造した共重合体の化学的後
処理によっても製造し得る。
【0032】前記カルボキシル基含有共重合体に側鎖形
成用化合物の官能基を導入する際の反応割合は、カルボ
キシル基含有共重合体中の官能基の含有率、側鎖形成用
化合物の種類、フレキソ印刷版材用樹脂組成物の所望の
特性等に応じて変わるが、カルボキシル基含有共重合体
100重量部に対して、側鎖形成用化合物が、1〜150重量
部、好ましくは5〜100重量部である。側鎖形成用化合
物が、1重量部未満ではその版材のゴム弾性、硬度およ
び伸び率の向上に対する効果が見られず、また、100重
量部を越えると、その効果が収斂してしまう。
【0033】カルボキシル基含有共重合体が粒子状であ
る場合は、該共重合体および側鎖形成用化合物との反応
は、該共重合体が粒子の形態を保持したままでの不均一
系であっても、また該共重合体を適当な溶剤に溶解した
均一系であっても、実施し得る。
【0034】(第2成分)次に、本発明のフレキソ印刷
版材用樹脂組成物を構成する第2の成分である(2)光重
合性不飽和単量体は後述する(4)光重合開始剤の存在下
での光照射により重合し得る不飽和基を有する化合物で
ある。
【0035】(2)光重合性不飽和単量体としては、例え
ばスチレン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m
-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-t-ブチルスチ
レン、ジビニルベンゼン、o-クロロスチレン、m-クロロ
スチレン、p-クロロスチレン、1,1-ジフェニルエチレ
ン、p-メトキシスチレン、N,N-ジメチル-p-アミノスチ
レン、N,N-ジエチル-p-アミノスチレン、ビニルピリジ
ン等のビニル芳香族化合物;(メタ)アクリロニトリル、
α-クロロアクリロニトリル、α-クロロメチルアクリロ
ニトリル、α-メトキシアクリロニトリル、α-エトキシ
アクリロニトリル、クロトン酸ニトリル、ケイ皮酸ニト
リル、イタコン酸ジニトリル、マレイン酸ジニトリル、
フマル酸ジニトリル等の不飽和ニトリル類;メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロ
ピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、sec-ブチル(メタ)アクリレート、t-
ブチル(メタ)アクリレート、n-アミル(メタ)アクリレー
ト、n-オクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリ
レート類や、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、ク
ロトン酸プロピル、クロトン酸ブチル、ケイ皮酸メチ
ル、ケイ皮酸エチル、ケイ皮酸プロピル、ケイ皮酸ブチ
ル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジメチ
ル、フマル酸ジエチル等の不飽和カルボン酸エステル
類;トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペンタフ
ルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘプタフルオロブ
チル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル(メタ)ア
クリレート類;2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート類;ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコー
ルのモノ(メタ)アクリレート類;2-メトキシエチル(メ
タ)アクリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2-メトキシプロピル(メタ)アクリレート、2-エトキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3-メトキシプロピル
(メタ)アクリレート、3-エトキシプロピル(メタ)アクリ
レート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート類;
【0036】シアノエチル(メタ)アクリレート、シアノ
プロピル(メタ)アクリレート等のシアノアルキル(メタ)
アクリレート類;2-フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3-フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレート等のアリーロキシア
ルキル(メタ)アクリレート類;メトキシポリエチレング
リコール、エトキシポリエチレングリコール、メトキシ
ポリプロピレングリコール、エトキシポリプロピレング
リコール等のアルコキシポリアルキレングリコールのモ
ノ(メタ)アクリレート類;フェノキシポリエチレングリ
コール、フェノキシポリプロピレングリコール等のアリ
ーロキシポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリ
レート類;エチレングリコール、、プロピレングリコー
ル、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタン、1,6-ヘキサン
ジオール等のアルキレングリコールのジ(メタ)アクリレ
ート類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリアルキレングリコール(アルキレングリ
コール単位数は例えば2〜23)のジ(メタ)アクリレート
類;両末端ヒドロキシポリブタジエン、両末端ヒドロキ
シポリイソブレン、両末端ヒドロキシブタジエン-アク
リロニトリル共重合体、両末端ヒドロキシポリカプロラ
クトン等の両末端に水酸基を有する重合体のジ(メタ)アク
リレート類;グリセリン、1,2,4-ブタントリオール、ト
リメチロールアルカン(アルカンの炭素数=1〜3)、
ペンタエリスリトール等の3価以上の多価アルコールの
ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレート、テト
ラ(メタ)アクリレート等のオリゴ(メタ)アクリレート
類;3価以上の多価アルコールのポリアルキレングリコ
ール付加物のトリ(メタ)アクリレート、テトラ(メタ)ア
クリレート等のオリゴ(メタ)アクリレート類;1,4-シク
ロヘキサンジオール、1,4-ベンゼンジオール、1,4-ジヒ
ドロキシエチルベンゼン等の環式多価アルコールのオリ
ゴ(メタ)アクリレート類;ポリエステル(メタ)アクリレ
ート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)ア
クリレート、アルキド樹脂(メタ)アクリレート、シリコ
ーン樹脂(メタ)アクリレート、スピラン樹脂(メタ)アク
リレート等のオリゴ(メタ)アクリレートプレポリマー
類;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタコ
ン酸、無水イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和カルボ
ン酸類;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコ
ン酸、メサコン酸等不飽和多価カルボン酸のジメチルエ
ステル、ジエチルエステル、ジプロピルエステル、ジブ
チルエステル、ジヘキシルエステル、ジオクチルエステ
ル等の多価エステル類;(メタ)アクリルアミド、N-ヒド
ロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-(2-ヒドロキシ
エチル)(メタ)アクリルアミド、N,N-ビス(2-ヒドロキシ
エチル)(メタ)アクリルアミド、N,N-メチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、N,N-エチレンビス(メタ)アクリル
アミド、N,N-ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミ
ド、クロトン酸アミド、ケイ皮酸アミド等の不飽和アミ
ド類;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニ
ル系化合物;酢酸ビニル、酢酸アリル、ジビニルフタレ
ート、ジアリルフタレート等の不飽和アルコールエステ
ル類;シクロペンテン、ジシクロペンタジエン、エチリ
デンノルボルネン、ノルボルナジエン等のシクロオレフ
ィン類等が挙げられる。また、これらの側鎖形成用化合
物は2種以上を組合せて用いてもよい。本発明において
は、これらの単量体またはそれらの組合せを適切に選択
することにより、光硬化後のフレキソ印刷版材用樹脂組
成物に所望の特性を付与することができる。
【0037】本発明のフレキソ印刷版材用樹脂組成物の
流動性は、(2)光重合性不飽和単量体の配合量に応じ
て、ワックス状またはゴム状から低粘度液体状までを自
由にとることができる。したがって、(2)光重合性不飽
和単量体の配合量は、フレキソ印刷版材用樹脂組成物の
使用目的に応じて適宜選択し得るが、(1)表面変性共重
合体100重量部に対して、好ましくは10〜100,000重量
部、更に好ましくは50〜10,000重量部である。(2)光重
合性不飽和単量体の配合量が、10重量部未満ではフレキ
ソ印刷版材用樹脂組成物の光硬化後の強度が低下する傾
向があり、100,000重量部を越えると、光硬化後の組成
物の収縮が大きく、組成物の水現像性と光硬化後の耐水
性との両立が困難となり、また組成物の粘度設計上の自
由度も小さくなりがちである。
【0038】(第3成分)次に、本発明のフレキソ印刷
版材用樹脂組成物を構成する第3の成分である(3)アミ
ノ基含有化合物は、アンモニアの外、第一級〜第三級の
アミノ基を1つ以上有する有機化合物から成る。
【0039】前記第一級〜第三級のアミノ基を1つ以上
有する有機化合物としては、例えばメチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等の第一級ア
ミン;ジメチルアミン、メチルエチルアミン、ジエチル
アミン、メチルプロピルアミン、エチルプロピルアミ
ン、ジプロピルアミン、メチルブチルアミン、エチルブ
チルアミン、プロピルブチルアミン、ジブチルアミン等
の第二級アミン;並びに第三級アミンとして、トリメチ
ルアミン、メチルジエチルアミン、ジメチルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、ジメチルプロピルアミン、メチ
ルエチルプロピルアミン、ジエチルプロピルアミン、メ
チルジプロピルアミン、エチルジプロピルアミン、トリ
プロピルアミン、ジメチルブチルアミン、メチルジブチ
ルアミン、メチルエチルブチルアミン、ジエチルブチル
アミン、エチルジブチルアミン、メチルプロピルブチル
アミン、エチルプロピルブチルアミン、ジプロピルブチ
ルアミン、プロピルジブチルアミン、トリブチルアミン
等のトリアルキルアミン類、ジメチルエタノールアミ
ン、メチルジエタノールアミン、ジエチルエタノールア
ミン、エチルジエタノールアミン等のアルキルアルカノ
ール第一級アミン類、トリエタノールアミン、ジエタノ
ールプロパノールアミン、エタノールジプロパノールア
ミン、トリプロパノールアミン等のトリアルカノールア
ミン類、N,N-ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N-
ジエチルアミノエトキシエタノール、N,N-ジメチルアミ
ノエトキシプロパノール、N,N-ジエアミノエトキシプロ
パノール等のN,N-ジアルキルアミノアルコキシアルカノ
ール類、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
プロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジプロピルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート等のN,N-ジアルキルアミ
ノアルキル(メタ)アクリレート類、N,N-ジメチルアミノ
エトキシエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミ
ノエトキシエチル(メタ)アクリレート等のN,N-ジアルキ
ルアミノアルコキシアルキル(メタ)アクリレート類、N-
(N',N'-ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、
N-(N',N'-ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミ
ド、N-(N',N'-ジメチルアミノプロピル)(メタ)アクリル
アミド、N-(N',N'-ジエチルアミノプロピル)(メタ)アク
リルアミド等の第三級アミノ基含有(メタ)アクリルアミ
ド類、N,N-ジメチルアミノエチル-N'-(メタ)アクリロイ
ルカルバメート、N,N-ジエチルアミノエチル-N'-(メタ)
アクリロイルカルバメート等の第三級アミノ基含有カル
バメート類またはそれらの組合せ等が挙げられる。
【0040】前記(3)アミノ基含有化合物の内、水現像
性が良好な第三級アミンが好ましく、特に光硬化後のフ
レキソ印刷版材用樹脂組成物の強度の観点から、第三級
アミノ基含有(メタ)アクリレート類、第三級アミノ基含
有(メタ)アクリルアミド類等のα,β-エチレン系不飽和
基を有する化合物が好ましい。
【0041】(3)アミノ基含有化合物の配合量は、フレ
キソ印刷版材用樹脂組成物の使用目的に応じて適宜選択
し得るが、アミノ基の含量を、(1)表面変性共重合体中
のカルボキシル基1モル当り、好ましくは0.5モル以
上、更に好ましくは0.8モル以上となるように使用す
る。(3)アミノ基含有化合物中のアミノ基が0.5モル未満
では、水現像性が不十分となる場合がある。但し、前記
アミノ基の含量が2モルを越えても、特に水現像性が向
上する訳ではない。
【0042】また、本発明においては、(2)光重合性不
飽和単量体および(3)アミノ基含有化合物が同一の化合
物となる場合も有り得るが、その場合は、該化合物の光
重合性共重合体に対する配合量は、前二者それぞれの前
記好ましい範囲を共に満足するよう調節されるものであ
る。
【0043】(第4成分)更に、本発明のフレキソ印刷
版材用樹脂組成物を構成する第4の成分である(4)光重
合開始剤は、光照射により(1)表面変性共重合体および
(2)光重合性不飽和単量体の重合反応を、また本発明の
好ましい態様においては(3)アミノ基含有化合物の内の
α,β-エチレン不飽和基を有する化合物の重合反応も、
開始または増感する成分である。
【0044】(4)光重合開始剤としては、例えばジアセ
チル、メチルベンゾイルホルメート、ベンジル等のα-
ジケトン化合物、ベンゾイン、ピバロイン等のアシロイ
ン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル等のアシロインエーテル類;アント
ラキノン、2-エチルアントラキノン、2-t-ブチルアント
ラキノン、1,4-ナフトキノン等の多核キノン類;アセト
フェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピオフェノン、
1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2-ジメ
トキシフェニルアセトフェノン、2,2-ジエトキシアセト
フェノン、トリクロロアセトフェノン等のアセトフェノ
ン類;ベンゾフェノン、メチル-o-ベンゾイルベンゾエ
ート、ミヒラーズケトン等のベンゾフェノン類;キサン
トン、チオキサントン、2-クロロチオキサントン等のキ
サントン類等が挙げられる。
【0045】(4)光重合開始剤の配合量は、(1)表面変性
共重合体100重量部当り、好ましくは0.1〜20重量部、更
に好ましくは1〜10重量部である。(4)光重合開始剤の
配合量が、0.1重量部未満ではフレキソ印刷版材用樹脂
組成物の光硬化が不十分となるおそれがあり、また20重
量部を越えても、配合された(4)光重合開始剤の全てが
光硬化に関与するわけではないので不経済であるばかり
か、時には(2)光重合性不飽和単量体や(3)アミノ基含有
化合物との相溶性が悪いため均一に分散できない場合が
あり、好ましくない。
【0046】また、本発明のフレキソ印刷版材用樹脂組
成物には、必要に応じて、各種添加剤を配合してもよ
く、その添加剤の例としては、保存安定剤として作用す
る熱付加重合禁止剤がある。該熱付加重合禁止剤には、
例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテ
ル、モノ-t-ブチルヒドロキノン、カテコール、p-t-ブ
チルカテコール、p-メトキシフェノール、p-t-ブチルカ
テコール、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール、2,6-ジ-t-
ブチル-m-クレゾール、ピロガロール、β-ナフトール等
のヒドロキシ芳香族化合物;ベンゾキノン、2,5-ジフェ
ニル-p-ベンゾキノン、p-トルキノン、p-キシロキシロ
等のキノン類;ニトロベンゼン、m-ジニトロベンゼン、
2-メチル-2-ニトロソプロパン、α-フェニル-t-ブチル
ニトロン、5,5-ジメチル-1-ピロリン-1-オキシド等のニ
トロ化合物またはニトロン化合物;クロラニル-アミン
系、ジフェニルアミン、ジフェニルピクリルヒドラジ
ン、フェノール-α-ナフチルアミン、ピリジン、フェノ
チアジン等のアミン類;ジチオベンゾイルスルフィド、
ジベンジルテトラスルフィド等のスルフィド類;α-メ
チルチオアクリロニトリル等の不飽和化合物;チオニン
ブルー、トルイジンブルー、メチレンブルー等のチアジ
ン染料;1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル、1,3,5
-トリフェニルフェルダジル、4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テ
トラメチルピペリジン-1-オキシル、2,6-ジ-t-ブチル-
α-(3,5-ジ-t-ブチル)-4-オキソ-2,5-シクロヘキサジエ
ン-1-イリデン-p-トリオキシル等の安定ラジカル等が挙
げられる。
【0047】これらの熱付加重合禁止剤の配合量は、全
フレキソ印刷版材用樹脂組成物100重量部当り、例えば
0.001〜2.0重量部程度である。
【0048】更に、他の添加剤としては、酸化防止剤、
充填材、補強材、可塑剤、ハレーション防止剤、接着助
剤等が挙げられる。
【0049】本発明のフレキソ印刷版材用樹脂組成物
は、(1)表面変性共重合体、(2)光重合性不飽和単量体、
(3)アミノ基含有化合物および(4)光重合開始剤を、必要
により配合される各種添加物と共に、通常、加温下で、
例えばニーダー、インターミキサー等を用いて十分混合
することにより得ることができる。得られる組成物の性
状は、流動性のないワックス状またはゴム状から、流動
性が良好な低粘度液状までを自由に調節し得、その流動
性の程度を、組成物の使用目的に応じて適宜選択する。
特に、低粘度の組成物が好ましい場合は、該組成物に溶
媒を適当量使用してもよい。
【0050】本発明のフレキソ印刷版材用樹脂組成物か
らフレキソ印刷版を作製する際には、該組成物の流動性
の程度に応じて、各種の方法を採用し得る。例えば、流
動性がないか、流動性が低い組成物の場合は、適度の間
隔を有するスペーサー間に通すか、ロールコーター等の
塗布装置を用いて適当な支持体上に塗布するか、圧縮成
形、押出成形、カレンダー成形等により、所望の膜厚に
製版し得る。
【0051】また、流動性が良好な組成物の場合は、ロ
ールコート、カレンダーコート、ドクターブレードコー
ト、エアナイフコート等、適宜の塗布方法により、支持
体上に塗布して製版し得るほか、特にスピンコートに適
するレジストとして有用である。
【0052】このようにして作製したフレキソ印刷版ま
たはレジストは、所望のパターンのネガフィルム等を介
して紫外線等の化学活性線で露光し、未露光部を水で洗
浄・除去した後、乾燥することにより、鮮明なレリーフ
画像を形成し得る。この場合、必要により、乾燥後再露
光し得る。
【0053】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて更に具体
的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、
これらの実施例に何ら制約されるものではない。 (実施例1) (1)表面変性共重合体 ブタジエン/メタクリル酸/ジビニルベンゼン/メチルメ
タクリレート=80/6.5/1.0/12.5(モル%)から成る組成
の単量体混合物を、ラウリル硫酸ナトリウムを乳化剤と
し、過硫酸カリウムを重合開始剤として、20リットルオ
ートクレーブ中で乳化重合を行い、全単量体の重合転化
率が90%に到達した後、単量体100重量部当たり0.2重量
部のヒドロキシルアミン硫酸塩を添加して、重合を停止
させた。その後、反応液を加温し、減圧下で水蒸気蒸留
を行って、残留単量体を除去した。得られた共重合体ラ
テックスの粒子径を常法により測定したところ、平均粒
子径は71nmであった。次いで、このカルボキシル基含有
共重合体100重量部を含む共重合体ラテックスに対し
て、触媒量の臭化テトラ-n-ブチルアンモニウムの存在
下で、グリシジルイソプロピルエーテル1.7重量部を添
加し、70℃で10時間反応させた。反応生成物を塩化カル
シウムで塩析凝固し、水洗、乾燥してエステル結合を介
してイソプロピル基が導入された粒子状の(1)表面変性
共重合体を製造した。
【0054】(フレキソ印刷版材用樹脂組成物)前記の
ようにして製造した(1)表面変性共重合体100重量部に対
して、(2)光重合性不飽和単量体としてノナエチレング
リコールメタクリレート10重量部およびトリメチロール
プロパントリメタクリレート10重量部、(3)アミノ基含
有化合物としてN,N-ジメチルアミノプロピルアクリルア
ミド10重量部、(4)光重合開始剤として2,2-ジメトキシ
フェニルアセトフェノン3重量部、並びに保存安定剤と
してp-t-ブチルカテコール0.5重量部を配合し、これ
を50℃に温調した加圧ニーダー中で30分間撹拌して、フ
レキソ印刷版材用樹脂組成物を調製した。得られた組成
物は、透明なワックス状であった。
【0055】(評価)前記のようにして調製したフレキ
ソ印刷版材用樹脂組成物を用いて、ポリエステルシート
上に厚さ0.5mmのフレキソ印刷版を作製した。前記印刷
版の樹脂層を、日本電子精機(株)製の現像機(JOW-A-4P)
を用い、45℃の温水中でブラッシングすることにより、
該樹脂層が完全に溶出するまでに要する時間(以下、
「溶出所要時間」という。)を測定して、フレキソ印刷
版材用樹脂組成物の水現像性を測定した。また前記印刷
版を、日本電子精機(株)製の露光機(JE-A-SS)を用い
て、6分間露光した後、JIS K 6301に準拠して、引張強
度、破断伸びおよび反発弾性も良好であり、優れた特性
バランスを有していた。以上の結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】(実施例2)ブタジエン/メタクリル酸/ジ
ビニルベンゼン/2-ヒドロキシエチルメタクリレート/メ
チルメタクリレート=78.6/6.7/1.0/1.0/12.7(モル%)
から成る組成の単量体混合物を、実施例1と同様にして
乳化重合を行い、平均粒子径73nmの共重合ラテックスを
得た。得られた共重合ラテックスを、実施例1と同様の
手順により塩析、水洗、乾燥して、クラム状のカルボキ
シル基含有共重合体を得た。別に、等モルのヘキシルア
ルコールとトリレンジイソシアネート(TDI)とを反応さ
せて、イソシアネートのヘキシルアルコールハーフブロ
ック体を合成した。前記カルボキシル基含有共重合体10
0重量部に対して、触媒量のジ-n-ブチル錫ジラウレー
トの存在下で、前記イソシアネートハーフブロック体4.
4重量部を添加し、50℃に温調したニーダー内で10分間
反応させ、ウレタン結合を介してヘキシル基が導入され
た粒子状の(1)表面変性共重合体を製造した。次いで、
表2に示す組成で配合し、実施例1と同様の手順で、フ
レキソ印刷版材用樹脂組成物の調製および評価を行っ
た。その結果、組成物は良好な水現像性を有し、引張強
度に優れると共に、破断伸びおよび反発弾性も良好であ
り、優れた特性バランスを有していた。以上の結果を表
2に示す。
【0058】(実施例3)ブタジエン/メタクリル酸/エ
チレングリコールジメタクリレート/エチルアクリレー
ト=80/6.5/1.0/12.5(モル%)から成る組成の単量体混
合物を用いて、実施例1と同様にして乳化重合を行い、
平均粒子径65nmの共重合ラテックスを得た。この共重合
ラテックスを用いた以外は実施例1と同様にして、(1)
表面変性共重合体の製造、フレキソ印刷版材用樹脂組成
物の調製および評価を行った。その結果、組成物は良好
な水現像性を有し、引張強度に優れると共に、破断伸び
および反発弾性も良好であり、優れた特性バランスを有
していた。以上の結果を表2に示す。
【0059】(実施例4)ブタジエン/メタクリル酸/ジ
ビニルベンゼン/2-ヒドロキシエチルメタクリレート/エ
チルメタクリレート=78.6/6.7/1.0/1.0/12.7(モル%)
から成る組成の単量体混合物を用いて、実施例1と同様
にして乳化重合を行い、平均粒子径80nmの共重合ラテッ
クスを得た。この共重合ラテックスを、実施例1と同様
の手順により塩析、水洗、乾燥して、クラム状のカルボ
キシル基含有共重合体を得た。別に、実施例2と同様に
して、イソシアネートハーフブロック体を合成した。前
記カルボキシル基含有共重合体をクロロホルムに溶解し
て均一溶液とし、該共重合体100重量部に対して、触媒
量のジ-n-ブチル錫ジラウレートの存在下で、前記イソ
シアネートハーフブロック体4.4重量部を添加し、還流
下で反応させて、ウレタン結合を介してメタクリロイル
基が導入された(1)表面変性共重合体を製造した。次い
で、表2に示す組成で配合し、実施例1と同様の手順
で、フレキソ印刷版材用樹脂組成物の調製および評価を
行った。その結果、組成物は良好な水現像性を有し、引
張強度に優れると共に、破断伸びおよび反発弾性も良好
であり、優れた特性バランスを有していた。以上の結果
を表2に示す。
【0060】(実施例5)実施例1で用いた(1)表面変
性共重合体100重量部の代わりに同じ共重合体80重量部
とスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体20重
量部を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、フレキ
ソ印刷版材用樹脂組成物の調製および評価を行った。以
上の結果を表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】(実施例6)実施例2で用いた(1)表面変
性共重合体100重量部の代わりに同じ共重合体70重量部
とスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体30重
量部を用いた以外は、実施例2同様の手順で、フレキソ
印刷版材用樹脂組成物の調製および評価を行った。以上
の結果を表3に示す。
【0063】(比較例1)カルボキシル含有共重合体
に、側鎖を導入しなかった以外は、実施例1と同様の手
順で、フレキソ印刷版材用樹脂組成物の調製および評価
を行った。その結果、組成物の水現像性は良好であった
が、引張強度が著しく低下し、また破断伸びも低かっ
た。以上の結果を表2に示す。
【0064】(比較例2)カルボキシル含有共重合体
に、側鎖を導入しなかった以外は、実施例5と同様の手
順で、フレキソ印刷版材用樹脂組成物の調製および評価
を行った。以上の結果を表3に示す。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、水現像型フレキソ版材
に最も要求される物性の内、ゴム弾性、硬度および伸び
率で従来品より優れ、しかも水現像性でも従来品と同等
またはそれ以上に優れるフレキソ印刷版材用樹脂組成物
を提供する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/038 G03F 7/038 (72)発明者 垣内 忠弘 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (72)発明者 村本 壽市 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (72)発明者 佐藤 穂積 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 越村 克夫 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 西岡 隆 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−300246(JP,A) 特開 平6−250388(JP,A) 特開 昭62−84113(JP,A) 特開 平6−194837(JP,A) 特開 平6−194833(JP,A) 特開 平2−175702(JP,A) 特開 平3−75750(JP,A) 特開 昭60−20902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/033 C08F 299/00 G03F 7/00 502 G03F 7/027 G03F 7/028 G03F 7/038

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)脂肪族共役ジエン10〜95モル%;
    カルボキシル基含有エチレン系不飽和単量体0.1〜30
    モル%;少なくとも2個の重合性不飽和基を有する化
    合物0.1〜20モル%;及び他の重合可能な単量体0〜3
    0モル%を含有する単量体混合物(但し+++=
    100モル%)を重合して得られるカルボキシル基含有粒子
    状共重合体に、カルボキシル基と反応性の官能基と炭素
    数1〜24の枝分れまたは直鎖状の飽和炭化水素基を有す
    る化合物を反応させることにより表面変性された微粒子
    状共重合体、 (2)光重合性不飽和単量体、 (3)アミノ基含有化合物、 (4)光重合開始剤、 を含有することを特徴とするフレキソ印刷版材用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 脂肪族共役ジエン10〜95モル%;カ
    ルボキシル基含有エチレン系不飽和単量体0.1〜30モル
    %;少なくとも2個の重合性不飽和基を有する化合物
    0.1〜20モル%;及び他の重合可能な単量体0〜30モ
    ル%を含有する単量体混合物(但し+++=100
    モル%)を重合して得られるカルボキシル基含有粒子状
    共重合体に、カルボキシル基と反応性の官能基と炭素数
    1〜24の枝分れまたは直鎖状の飽和炭化水素基を有する
    化合物を反応させることにより表面変性された微粒子状
    共重合体。
  3. 【請求項3】 基材上に光重合性樹脂組成物を塗布する
    フレキソ印刷版材の製法において、該光重合性樹脂組成
    物が脂肪族共役ジエン10〜95モル%;カルボキシル
    基含有エチレン系不飽和単量体0.1〜30モル%;少な
    くとも2個の重合性不飽和基を有する化合物0.1〜20モ
    ル%;及び他の重合可能な単量体0〜30モル%を含有
    する単量体混合物(但し+++=100モル%)を
    重合して得られるカルボキシル基含有粒子状共重合体
    に、カルボキシル基と反応性の官能基と炭素数1〜24の
    枝分れまたは直鎖状の飽和炭化水素基を有する化合物を
    反応させることにより表面変性された微粒子状共重合体
    であるフレキソ印刷版材の製法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の製法により得られたフレ
    キソ印刷版材。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のフレキソ印刷版材をネガ
    フィルムを介して露光後、現像することを特徴とするレ
    リーフ画像形成方法。
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