JP2951547B2 - 光波距離計および距離測定方法 - Google Patents

光波距離計および距離測定方法

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  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定対象物に測定光
を照射してその散乱反射光を検出することにより、測定
光の発光時と受光時との間の位相差に基づいて、被測定
対象物に対する距離を計測する光波距離計および距離測
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光の周波数は約100THzと
非常に高いことから、この周波数に追随可能な光検出器
が存在しないので、光の位相を直接に測定することがで
きない。
【0003】従来の光波距離計においては、測定光の発
光時と受光時との間の位相差を検出するために、ヘテロ
ダイン(Heterodyne)技術が主に適用されている。この
技術によれば、測定光を検出する光検出器から出力され
た検出信号と、この検出信号の周波数と異なる周波数を
有する参照信号とを重ね合わせて干渉信号を発生させ
る。なお、これら検出信号と参照信号との間の周波数差
は、光検出器の応答周波数の範囲内に含まれるように比
較的小さく設定する必要がある。
【0004】これにより、干渉信号の周波数は検出信号
及び参照信号の各周波数に比較して低減化されるので、
干渉信号の位相を検出することができる。そのため、干
渉信号の位相の測定値と、参照信号の位相の設定値とに
基づいて、検出信号の位相を算出することにより、測定
光の発光時と受光時との間の位相差を高い分解能で測定
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなヘテロダイン技術には、検出信号及び参照信号の各
周波数の安定性が位相の測定精度に大きく影響してしま
う。そのため、測定光を発生する光源に対して駆動信号
を発生させる発振器や、参照信号を発生させる発振器な
どに、周波数を一定に保持するという高い精度の動作安
定性が要請されるという問題がある。
【0006】一方、従来の光波距離計においては、この
ような発振器に対する要請を考慮する必要がないものと
して、ホモダイン(Homodyne)技術も適用されている。
この技術によれば、測定光を検出する光検出器から出力
された検出信号と、この検出信号の周波数と同一の周波
数を有する参照信号とを重ね合わせて干渉信号を発生さ
せる。
【0007】これにより、干渉信号の強度の時間平均は
検出信号と参照信号との間の位相差に依存することにな
る。そのため、干渉信号の強度の時間平均の測定値と、
参照信号の位相の設定値とに基づいて、検出信号の位相
を算出することにより、測定光の発光時と受光時との間
の位相差を高い分解能で測定することができる。
【0008】ただし、干渉信号は直流成分のみからなる
ので、干渉信号の強度の時間平均が変化した場合に、振
幅変化によるものなのか、あるいは位相変化によるもの
なのかを判別することが困難である。そのため、いわゆ
る位相シフト法に基づいて、干渉信号の振幅による影響
を排除し、位相をシフトした異なる干渉信号の強度の時
間平均の間のレベル比に基づいて検出信号の位相を算出
することが行われている。
【0009】しかしながら、このようなホモダイン技術
には、干渉信号が直流成分のみからなることから、信号
処理回路における増幅器のオフセット誤差を含む利得誤
差が位相の測定精度に大きく影響してしまう。そのた
め、干渉信号の強度の時間平均を増幅する増幅器に、干
渉信号の強度の時間平均のレベル範囲に対して一定の利
得を有するという比較的広いダイナミックレンジが要請
されるという問題がある。
【0010】このような問題に対処した先行技術に関し
ては、被測定対象物に電波の測定信号を発信してその被
測定対象物で散乱反射された測定信号を受信する電波距
離計が、公報「実開平4−3373号」などに詳細に記
載されている。この電波距離計においては、測定信号の
発信時と受信時との間の時間差に基づいて、被測定対象
物に対する距離を計測している。
【0011】ここで、ホモダイン技術にしたがって、測
定信号を受信する受信器から出力された検出信号と、こ
の検出信号の周波数と同一の周波数を有する参照信号と
を重ね合わせて干渉信号を発生させている。この際に、
検出信号のレベルに対応して参照信号の位相を制御する
ことにより、干渉信号の強度の時間平均の増幅によって
発生する波形歪みを低減させている。
【0012】しかしながら、参照信号の位相を切り替え
る際に低周波成分が同期して発生することから、この低
周波成分が干渉信号の強度の時間平均のレベルに大きく
影響してしまう。このような参照信号の低周波成分によ
る影響を干渉信号の強度の時間平均から排除するため
に、参照信号の位相を段階的に切り替えたり、参照信号
の周波数を変化させたりする必要がある。したがって、
被測定対象物に対する距離の計測精度を大幅に向上させ
るためには、参照信号の処理回路が複雑かつコスト高に
なるという問題がある。
【0013】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑みて
なされたものであり、位相シフト法を利用したホモダイ
ン技術に基づいて、被測定対象物に対する距離の計測精
度を向上させる光波距離計および距離測定方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光波距離計は、
上記の目的を達成するために、少なくとも3種類の位相
変調を時分割に施した駆動信号を出力するとともに、こ
の駆動信号の周波数と同一の周波数を有する参照信号を
出力する信号発生回路と、この信号発生回路から入力さ
れた駆動信号に基づいて時分割に位相変調された測定光
を出射する光源と、この光源から出射され被測定対象物
で散乱反射された測定光に基づいて時分割に位相変調さ
れた検出信号を出力する光検出器と、この光検出器から
入力された検出信号と、信号発生回路から入力された参
照信号とを重ね合わせた干渉信号の強度の時間平均をホ
モダイン信号として出力するホモダイン処理回路と、こ
のホモダイン処理回路から入力されたホモダイン信号の
波高を駆動信号の位相変調の切替に対応して相互に比較
し、測定光の発光時と受光時との間の位相差を検出する
位相検出回路とを備えることを特徴とする。
【0015】ここで、信号発生回路は、参照信号を発生
する第1の発振器と、この第1の発振器から入力された
参照信号の位相をそれぞれπ、π/2及び3π/2だけ
シフトさせた3種類の参照信号をそれぞれ出力する3個
の位相シフタと、パルス発振した切替信号を発生する第
2の発振器と、この第2の発振器から入力された切替信
号に基づいて、発振器及び3個の位相シフタからそれぞ
れ入力された4種類の参照信号の一つを順次選択して駆
動信号として出力する切替器とから構成されていること
を特徴としてもよい。
【0016】なお、信号発生回路は、被測定対象物に対
する距離の設定範囲に対応して、第1の発振器から入力
された参照信号の位相を基準位相だけシフトさせた第1
の参照信号を出力する第1の補助位相シフタと、3個の
位相シフタからそれぞれ入力された3種類の参照信号の
一つの位相を基準位相だけシフトさせた第2の参照信号
を出力する第2の補助位相シフタとをさらに有してお
り、ホモダイン処理回路は、光検出器から入力された検
出信号と第1の補助位相シフタから入力された第1の参
照信号とを重ね合わせた干渉信号の強度の時間平均を第
1のホモダイン信号として出力する第1のホモダイン処
理回路と、光検出器から入力された検出信号と第2の補
助位相シフタから入力された第2の参照信号とを重ね合
わせた干渉信号の強度の時間平均を第2のホモダイン信
号として出力する第2のホモダイン処理回路とから構成
されていることが好適である。
【0017】また、第1のホモダイン処理回路は、光検
出器から入力された検出信号と第1の補助位相シフタか
ら入力された第1の参照信号とを重ね合わせて第1のホ
モダイン信号を出力する第1の乗算器と、この第1の乗
算器から入力された第1のホモダイン信号を可変に設定
された利得で増幅する第1の可変利得増幅器と、この第
1の可変利得増幅から入力された第1のホモダイン信号
の極性をそれぞれ保持または反転した第1の保持ホモダ
イン信号及び第1の反転ホモダイン信号をそれぞれ出力
する2個の第1の増幅器とから構成されており、第2の
ホモダイン処理回路は、光検出器から入力された検出信
号と第2の補助位相シフタから入力された第2の参照信
号とを重ね合わせて第2のホモダイン信号を出力する第
2の乗算器と、この第2の乗算器から入力された第2の
ホモダイン信号を可変に設定された利得で増幅する第2
の可変利得増幅器と、この第2の可変利得増幅から入力
された第2のホモダイン信号の極性をそれぞれ保持また
は反転した第2の保持ホモダイン信号及び第2の反転ホ
モダイン信号をそれぞれ出力する2個の第2の増幅器と
から構成されていることが好適である。
【0018】ここで、駆動信号の位相変調の切替に対応
して、ホモダイン処理回路から入力されたホモダイン信
号と基準電圧とを比較し、光検出器及びホモダイン処理
回路の各利得を制御する利得調整回路とをさらに備える
ことを特徴としてもよい。
【0019】なお、位相検出回路は、第2の発振器から
入力された切替信号に基づいて、2個の第1の増幅器と
2個の第2の増幅器からそれぞれ入力された第1及び第
2の保持ホモダイン信号と第1及び第2の反転ホモダイ
ン信号との一つを順次選択して位相信号として出力する
第1の切替器と、この第1の切替器から入力された位相
信号を直流変換する第1の積分器と、この第1の積分器
から入力された位相信号の波高を平滑化し、測定光の発
光時と受光時との間の位相差を検出する直線性改善器と
から構成されている。
【0020】利得調整回路は、第2の発振器から入力さ
れた切替信号に基づいて、2個の第1の増幅器と2個の
第2の増幅器からそれぞれ入力された第1及び第2の保
持ホモダイン信号と第1及び第2の反転ホモダイン信号
との一つを順次選択して利得信号として出力する第2の
切替器と、この第2の切替器から入力された利得信号を
直流変換する第2の積分器と、基準電圧を発生する電圧
源と、この電圧源から入力された基準電圧と第2の積分
器から入力された利得信号の波高とを比較し、光検出器
並びに第1及び第2の可変利得増幅器の各利得を制御す
る比較器とから構成されていることが好適である。
【0021】本発明の距離測定方法は、(1)少なくとも
3種類の位相信号を時分割に施した駆動信号、および駆
動信号と同一の周波数を有する参照信号を生成する信号
生成ステップと、(2)駆動信号に基づいて時分割に位相
変調された測定光を出射する出射ステップと、(3)被測
定対象物で散乱反射された測定光を受光し、受光した光
に対応した検出信号を生成する検出ステップと、(4)参
照信号と検出信号とを重ね合わせた干渉信号の強度を時
間平均しホモダイン信号を生成するホモダインステップ
と、(5)駆動信号の位相変調の切替えに対応してホモダ
イン信号の波高を相互に比較し、測定光の出射時と受光
時との位相差を求める位相差ステップと、を備える。
【0022】本発明の距離測定方法では、信号生成ステ
ップは、(1-1)切替信号を生成するステップと、(1-2)参
照信号、参照信号とπ/2だけ位相がシフトされた位相
π/2信号、参照信号とπだけ位相がシフトされた位相
π信号、および参照信号と3π/2だけ位相がシフトさ
れた位相3π/2信号を生成するステップと、(1-3)参
照信号、位相π/2信号、位相π信号、および位相3π
/2信号を切替信号に基づいて順次に選択し駆動信号を
生成するステップと、を有することができる。
【0023】本発明の距離測定方法では、ホモダインス
テップは、(4-1)参照信号を基準位相だけシフトさせた
後に検出信号とを重ね合わせて生成された干渉信号の強
度を時間平均し第1のホモダイン信号を生成する第1の
ホモダインステップと、(4-2)位相π/2信号、位相π
信号、および位相3π/2信号の1つの信号を基準位相
だけシフトさせた後に検出信号とを重ね合わせて生成さ
れた干渉信号の強度を時間平均し第2のホモダイン信号
を生成する第2のホモダインステップと、を有すること
ができる。
【0024】本発明の距離測定方法では、第1のホモダ
インステップは、(4-1-1)参照信号を基準位相だけシフ
トさせた後に検出信号と乗算し乗算信号を生成するステ
ップと、(4-1-2)可変に設定される利得で乗算信号を増
幅するステップと、(4-1-3)増幅された乗算信号の極性
が保持された第1の保持ホモダイン信号および増幅され
た乗算信号の極性が反転された第1の反転ホモダイン信
号を生成するステップと、を有することができる。
【0025】また、本発明の距離測定方法では、第2の
ホモダインステップは、(4-2-1)位相π/2信号、位相
π信号、および位相3π/2信号の1つを基準位相だけ
シフトさせた後に検出信号と乗算し乗算信号を生成する
ステップと、(4-2-2)可変に設定される利得で乗算信号
を増幅するステップと、(4-2-3)増幅された乗算信号の
極性が保持された第2の保持ホモダイン信号および増幅
された乗算信号の極性が反転された第2の反転ホモダイ
ン信号を生成するステップと、を有することができる。
【0026】本発明の距離測定方法は、(6)駆動信号の
位相変調の切替えに対応してホモダイン信号を基準電圧
とを比較した結果に基づいて、散乱反射された測定光の
受光利得、および乗算信号を増幅するための可変に設定
された利得を制御する制御ステップを更に備えることが
できる。
【0027】本発明の距離測定方法では、位相差ステッ
プは、(5-1)第1および第2の保持ホモダイン信号並び
に第1および第2の反転ホモダイン信号を切替信号に基
づいて切り替え、位相信号を生成するステップと、(5-
2)位相信号を直流信号に変換するステップと、直流信号
に変換された位相信号の波高を平滑化し、測定光の出射
時と受光時との位相差を求めるステップと、を有するこ
とができる。
【0028】本発明の距離測定方法では、制御ステップ
は、(6-1)第1および第2の保持ホモダイン信号並びに
第1および第2の反転ホモダイン信号を切替信号に基づ
いて切り替え、利得信号を生成するステップと、(6-2)
利得信号を直流信号に変換するステップと、(6-3)直流
信号に変換された利得信号の波高を基準信号と比較し、
利得制御信号を生成するステップと、(6-4)散乱反射さ
れた測定光の受光利得、および乗算信号を増幅するため
の可変に設定された利得を利得制御信号に基づいて制御
するステップと、を有することができる。
【0029】
【作用】本発明の光波距離計においては、信号発生回路
は、少なくとも3種類の位相変調を時分割に施した駆動
信号を光源に出力するとともに、駆動信号の周波数と同
一の周波数を有する参照信号をホモダイン処理回路に出
力する。これにより、光源は、信号発生回路から入力さ
れた駆動信号に基づいて、時分割に位相変調された測定
光を被測定対象物に照射する。そのため、光検出器は、
被測定対象物で散乱反射され受光された測定光に基づい
て、時分割に位相変調された検出信号をホモダイン処理
回路に出力する。
【0030】このとき、ホモダイン処理回路は、光検出
器から入力された検出信号と、信号発生回路から入力さ
れた参照信号とを重ね合わせて干渉信号を生成し、この
干渉信号の強度の時間平均をホモダイン信号として位相
検出器に出力する。ただし、検出信号の周波数は、駆動
信号の周波数に一致することから、参照信号の周波数と
同一である。そのため、干渉信号の強度の時間平均は、
ホモダイン技術の原理にしたがって、検出信号と参照信
号との間の位相差に対応して決定されている。また、検
出信号の位相は、参照信号の位相に対して時分割に変調
している。そのため、干渉信号の強度の時間平均は、検
出信号と参照信号との間の位相差の変動に対応して時分
割に変動している。この結果、干渉信号の強度の時間平
均を波高とするホモダイン信号は、駆動信号の位相変調
の切替時に対応して変化している。
【0031】なお、駆動信号の位相を切り替える際に低
周波成分が同期して発生した場合においても、この低周
波成分は光源によって測定光を発生する際に除去されて
しまう。これにより、光検出器によって測定光を光電変
換した検出信号の位相には、このような低周波成分によ
る影響が排除されている。そのため、ホモダイン処理回
路によって生成されるホモダイン信号の波高は、この検
出信号の位相に基づいて検出信号と参照信号との位相差
を高精度に反映したものとなる。
【0032】したがって、位相検出回路は、ホモダイン
処理回路から入力されたホモダイン信号の波高を駆動信
号の位相変調の切替に対応して相互に比較することによ
り、測定光の発光時と受光時との間の位相差を高精度に
検出することができる。
【0033】本発明の距離測定方法においては、少なく
とも3種類の位相変調を時分割に施した駆動信号に基づ
いて、時分割に位相変調された測定光を被測定対象物に
照射する。また、被測定対象物で散乱反射された測定光
を受光し、受光した光に基づいて検出信号を生成する。
更に、検出信号と、参照信号とを重ね合わせて干渉信号
を生成する。この干渉信号の強度を時間平均してホモダ
イン信号を生成する。
【0034】検出信号の周波数は、駆動信号の周波数に
一致するので、参照信号の周波数と同一である。そのた
め、干渉信号の強度の時間平均は、ホモダイン技術の原
理に従って、検出信号と参照信号との間の位相差に対応
して決定される。また、検出信号の位相は、参照信号の
位相に対して時分割に変調されているので、干渉信号の
強度の時間平均は、検出信号と参照信号との間の位相差
の変動に対応して変動している。つまり、ホモダイン信
号は、駆動信号の位相変調の切替に対応して変化し、ホ
モダイン信号の波高は、検出信号と参照信号との位相差
を反映している。
【0035】したがって、ホモダイン信号の波高を駆動
信号の位相変調の切替に対応して相互に比較すれば、測
定光の出射時と受光時との間の位相差を求めることがで
きる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の光波距離計および距離測定方
法に係る一実施例の構成及び作用について、図1ないし
図3を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0037】図1に示すように、本実施例の光波距離計
は、被測定対象物10に測定光を照射する光源30と、
この被測定対象物10で散乱反射された測定光を検出す
る光検出器40と、これら光源30及び光検出器40に
入出力される各種の電気信号を処理する信号処理系とか
ら構成されている。ここで、光源30は、信号発生回路
20から入力された駆動信号D0に対応して、測定光P0
を発生する発光ダイオードである。また、光検出器40
は、受光した測定光P0に対応して光電変換された検出
信号M0を、前置増幅器41を介して第1のホモダイン
処理回路50及び第2のホモダイン処理回路60にそれ
ぞれ出力するフォトダイオードである。
【0038】信号処理系として、光源30、第1のホモ
ダイン処理回路50、第2のホモダイン処理回路60、
位相検出回路70及び利得調整回路80の各動作を制御
する信号発生回路20が設置されている。この信号発生
回路20には、参照信号R0を発生して、切替器26、
3個の位相シフタ22〜24及び第1の補助位相シフタ
27に出力する第1の発振器21が配置されている。こ
の参照信号R0は、周波数f0、位相φ0及び振幅A0を有
する方形波であり、簡略化するために正弦波または余弦
波として複素表示すると、
【0039】 A0・exp[i(2π・f0・t+φ0)] (1) となる。ただし、tは時刻である。
【0040】3個の位相シフタ22〜24は、第1の発
振器21から入力された参照信号R0の位相φ0をそれぞ
れπ,π/2,3π/2だけシフトさせ、3種類の参照
信号R01,R02,R03を切替器26にそれぞれ出力す
る。これら3種類の参照信号R01,R02,R03を、簡略
化するために正弦波または余弦波としてそれぞれ複素表
示すると、 A0・exp[i(2π・f0・t+φ0+π)] (2) A0・exp[i(2π・f0・t+φ0+π/2)] (3) A0・exp[i(2π・f0・t+φ0+3π/2)] (4) となる。ただし、位相シフタ23は、参照信号R02を第
2の補助位相シフタにも出力する。
【0041】また、信号発生回路20には、切替信号S
0を発生して、切替器26、位相検出回路70及び利得
調整回路80にそれぞれ出力する第2の発振器25が配
置されている。この切替信号S0は、図2に示すよう
に、周期Tでパルス発振した方形波である。なお、切替
信号S0の周期Tは、後述する駆動信号D0の位相を変調
するために、4種類の参照信号R0,R01,R02,R03
の各周期よりも十分に大きい値に設定される必要があ
る。
【0042】切替器26は、第2の発振器25から入力
された切替信号SOに対応して、第1の発振器21から
入力された参照信号R0と、3個の位相シフタからそれ
ぞれ入力された3種類の参照信号R01,R02,R03との
中の一つを時間T/4毎に順次選択し、時分割に位相変
調された駆動信号D0を光源30に出力する。すなわ
ち、この駆動信号D0は、図2に示すように4種類の参
照信号R0,R01,R02及びR03が時間T/4毎に順次
切り替えられた方形波である。
【0043】第1の補助位相シフタ27は、第1の発振
器21から入力された参照信号R0の位相を基準位相α
だけシフトさせ、第1の参照信号R1を第1のホモダイ
ン処理回路50に出力する。この第1の参照信号R
1は、図2に示すように方形波であり、簡略化するため
に正弦波または余弦波として複数表示すると、 A0・exp[i(2π・f0・t+φ1)] (5) となる。ただし、φ1=φ0+αである。なお、第1の参
照信号R1の基準位相αは、被測定対象物10に対する
距離の設定範囲に対応して、後述する第1のホモダイン
信号H1及び第2のホモダイン信号H2の各波高を所定値
よりも大きくするために設定される必要がある。
【0044】第2の補助位相シフタ28は、位相シフタ
23から入力された参照信号R02の位相を基準位相αだ
けシフトさせ、第2の参照信号R2を第2のホモダイン
処理回路60に出力する。この第2の参照信号R2は、
図2に示すように方形波であり、簡略化するために正弦
波または余弦波として複素表示すると、 A0・exp[i(2π・f0・t+φ1+π/2)] (6) となる。
【0045】光源30は、信号発生回路20から入力さ
れた駆動信号D0に対応して、時分割に位相変調された
測定光P0を発生して被測定対象物10に照射する。光
検出器40は、被測定対象物10で散乱反射され受光さ
れた測定光P0に対応して、時分割に位相変調された検
出信号M0を前置増幅器41に出力する。ただし、光検
出器40の利得は、利得調整回路80によって可変に設
定されている。この前置増幅器41は、光検出器40か
ら入力された検出信号M0の振幅を増幅し、第1のホモ
ダイン処理回路50及び第2のホモダイン処理回路60
に出力する。
【0046】なお、この検出信号M0は、測定光P0の移
動距離、すなわち被測定対象物10に対する光源30及
び光検出器40の各距離の和に対応して、駆動信号D0
の位相よりも位相βだけシフトしている。図2に示すよ
うに、駆動信号D0として時刻t=0,T/4,T/
2,3T/4にそれぞれ参照信号R0,R01,R02,R
03を設定した場合、検出信号M0は振幅Aを有する方形
波であり、簡略化するために正弦波または余弦波として
複素表示すると、次式に示すように順次変化する。ただ
し、φ2=φ0+βである。
【0047】 A・exp[i(2π・f0・t+φ2)] (7) A・exp[i(2π・f0・t+φ2+π)] (8) A・exp[i(2π・f0・t+φ2+π/2)] (9) A・exp[i(2π・f0・t+φ2+3π/2)] (10) また、信号処理系として、前置増幅器41から入力され
た検出信号M0に各種の処理を行う第1及び第2のホモ
ダイン処理回路50,60、位相検出回路70及び利得
調整回路80が設置されている。
【0048】第1のホモダイン処理50には、前置増幅
器41から入力された検出信号M0と、信号発生回路2
0から入力された第1の参照信号R1とを重ね合わせる
第1の乗算器51が配置されている。この第1の乗算器
51は、検出信号M0及び第1の参照信号R1を重ね合わ
せた干渉信号の強度の時間平均を第1のホモダイン信号
1として第1の可変利得増幅器52に出力する。図2
に示すように、駆動信号D0として時刻t=0,T/
2,3T/4にそれぞれ参照信号R0,R01,R02,R
03を設定した場合、図3に示すように、第1のホモダイ
ン信号H1の波高は時分割にI11,I12,I13,I14
変化する。これら第1のホモダイン信号H1の波高は、
簡略化するために式(5),(7)〜(10)を用いる
と、 I11=|(A・ei φ2+A0 ・ei φ1)・ei 2π f02 =A2+A0 2 +2A・A0・cos(φ2−φ1) (11) I12=|(A・ei(φ2+π) +A0・ei φ1)・ei 2π f02 =A2+A0 2−2A・A0・cos(φ2−φ1) (12) I13=|(A・ei(φ2+π/2) +A0・ei φ1)・ei 2π f02 =A2+A0 2−2A・A0・sin(φ2−φ1) (13) I14=|(A・ei(φ2+3π/2)+A0・ei φ1)・ei 2π f02 =A2+A0 2+2A・A0・sin(φ2−φ1) (14) となる。
【0049】第1の可変利得増幅器52は、第1の乗算
器51から入力された第1のホモダイン信号H1の波高
を、利得調整回路80によって可変に設定された利得で
増幅し、2個の第1の増幅器53,54にそれぞれ出力
する。これら2個の第1の増幅器53,54は、第1の
可変利得増幅器52から入力された第1のホモダイン信
号H1の極性をそれぞれ保持または反転させ、第1の保
持ホモダイン信号H11及び第1の反転ホモダイン信号H
12として位相検出回路70及び利得調整回路80にそれ
ぞれ出力する。
【0050】第2のホモダイン処理回路60には、前置
増幅器41から入力された検出信号M0と、信号発生回
路20から入力された第2の参照信号R2とを重ね合わ
せる第2の乗算器61が配置されている。この第2の乗
算器61は、検出信号M0及び第2の参照信号R2を重ね
合わせた干渉信号の強度の時間平均を第2のホモダイン
信号H2として第2の可変利得増幅器62に出力する。
図2に示すように、駆動信号D0として時刻t=0,T
/4,T/2,3T/4にそれぞれ参照信号R0
01,R02,R03をそれぞれ設定した場合、図3に示す
ように、第2のホモダイン信号H2の波高は時分割にI
21,I22,I23,I24と変化する。これら第2のホモダ
イン信号H2の波高は、簡略化するために、式(6)〜
(10)を用いると、 I21=|(A・ei φ2+A0・ei(φ1+π/2))・ei 2π f02 =A2+A0 2+2A・A0・sin(φ2−φ1) =I14 (15) I22=|(A・ei(φ2+π)+A0・ei(φ1+π/2))・ei 2π f02 =A2+A0 2−2A・A0・sin(φ2−φ1) =I13 (16) I23=|(A・ei(φ2+π/2)+A0・ei(φ1+π/2))・ei 2π f02 =A2+A0 2+2A・A0・cos(φ2−φ1) =I11 (17) I24=|(A・ei(φ2+3π/2)+A0・ei(φ1+π/2))・ei 2π f02 =A2+A0 2−2A・A0・cos(φ2−φ1) =I12 (18) となる。
【0051】第2の可変利得増幅器62は、第2の乗算
器61から入力された第2のホモダイン信号H2の波高
を、利得調整回路80によって可変に設定された利得で
増幅し、2個の第2の増幅器63,64にそれぞれ出力
する。これら2個の第2の増幅器63,64は、第2の
可変利得増幅器62から入力された第2のホモダイン信
号H2の極性をそれぞれ保持及び反転させ、第2の保持
ホモダイン信号H21及び第2の反転ホモダイン信号H22
として位相検出回路70及び利得調整回路80にそれぞ
れ出力する。
【0052】さらに、信号処理系として、第1及び第2
のホモダイン処理回路50,60からそれぞれ入力され
た第1及び第2の保持ホモダイン信号H11,H21と第1
及び第2の反転ホモダイン信号H12,H22とに対して、
検出信号M0の位相情報を取り出す位相検出回路70
と、干渉信号の強度の時間平均の波高情報を取り出す利
得調整回路80とが設置されている。
【0053】利得調整回路80には、信号発生回路20
から入力された切替信号S0に対応して切り替えられた
利得信号G0を出力する第2の切替器81が配置されて
いる。この第2の切替器81は、第1及び第2の保持ホ
モダイン信号H11,H21と第1及び第2の反転ホモダイ
ン信号H12,H22との中の一つを時間T/4毎に順次選
択し、負の極性を有して駆動信号D0の位相を0,πだ
けシフトしたものを利得信号G0として第2の積分器8
2に出力する。
【0054】なお、図3に示すように第1のホモダイン
信号H1の波高としてI11,I12,I13,I14が順次出
現し、第2のホモダイン信号H2の波高としてI21,I
22,I23,I24が順次出現した場合、利得信号G0の波
高はそれぞれ増幅されたI11,I12,I23,I24を順次
選択したものとなる。
【0055】第2の積分器82は、第1の切替器81か
ら入力された利得信号G0を直流変換して比較器84に
出力する。また、電圧源83は、基準電圧B0を発生し
て比較器84に出力する。比較器84は、第2の積分器
82から入力された利得信号G0と電圧源83から入力
された基準電圧B0とを比較し、G0/B0に比例したレ
ベルを有する第1及び第2の制限信号C1,C2をそれぞ
れ光検出器40と第1及び第2のホモダイン処理回路5
0,60の第1及び第2の可変利得増幅器52,62と
に出力する。
【0056】なお、光検出器40並びに第1及び第2の
可変利得増幅器52,62の各利得は、第1及び第2の
ホモダイン信号H1,H2の波高I11,I12,I23,I24
を一定値に設定させる必要がある。
【0057】位相検出器70には、信号発生回路20か
ら入力された切替信号S0に対応して切り替えられた位
相信号E0を出力する第1の切替器71が配置されてい
る。この第1の切替器71は、第1及び第2の保持ホモ
ダイン信号H11,H21と第1及び第2の反転ホモダイン
信号H12,H22との中の一つを時間T/4毎に順次選択
し、正の極性を有して駆動信号D0の位相をπ/2,3
π/2だけシフトしたものを位相信号E0として第1の
積分器72に出力する。
【0058】なお、図3に示すように第1のホモダイン
信号H1の波高としてI11,I12,I13,I14が順次出
現し、第2のホモダイン信号H2の波高としてI21,I
22,I23,I24が順次出現した場合、位相信号E0の波
高はそれぞれ増幅されたI21,I22,I13,I14を順次
選択したものとなる。
【0059】第1の積分器72は、第1の切替器71か
ら入力された位相信号E0を直流変換して直線性改善器
73に出力する。この直線性改善器73は、第1の積分
器72から入力された位相信号E0の波高を平滑化し、
検出信号M0と第1及び第2の参照信号R1,R2との間
の位相差としてφ2−φ1を検出して距離信号L0として
演算回路(図示しない)に出力する。
【0060】なお、検出信号M0と第1及び第2の参照
信号R1,R2との間の位相差φ2−φ1は、式(13)〜
(16)を用いると、次式によって求めることができ
る。
【0061】 φ2−φ1= tan-1[(I11+I12)/2−I13]/[(I11−I12)/2] (19) ここで、第1及び第2のホモダイン信号H1,H2の波高
11,I12,I23,I24は、利得調整回路80によって
一定値に設定されている。これにより、位相差φ2−φ1
は、第1及び第2のホモダイン信号H1,H2の波高
13,I22のみによって決定されている。そのため、測
定光P0の発光時と受光時との間の位相差βは、φ2−φ
1=β−αから求めることができる。したがって、被測
定対象物10に対する光源30及び光検出器40の各距
離の和は、 β・c/(2π・f0) (20) となる。ただし、cは測定光P0の光速である。
【0062】次に、本実施例の作用について説明する。
【0063】信号発生回路20は、4種類の位相変調を
時分割に施した駆動信号D0を光源30に出力するとと
もに、駆動信号D0の周波数f0と同一の周波数を有する
第1及び第2の参照信号R1,R2をそれぞれ第1及び第
2のホモダイン処理回路50,60に出力する。さら
に、信号発生回路20は、駆動信号D0の位相の切替に
同期した切替信号S0を位相検出回路70及び利得調整
回路80にそれぞれ出力する。
【0064】これにより、光源30は、信号発生回路2
0から入力された駆動信号D0に対応して、時分割に位
相変調された測定光P0を被測定対象物10に照射す
る。そのため、光検出器40は、被測定対象物10で散
乱反射され受光された測定光P0に対応して、時分割に
位相変調された検出信号M0を前置増幅器41を介して
第1及び第2のホモダイン処理回路50,60に出力す
る。
【0065】第1及び第2のホモダイン処理回路50,
60は、前置増幅器41から入力された検出信号M
0と、信号発生回路20から入力された第1及び第2の
参照信号R1,R2とをそれぞれ重ね合わせて干渉信号を
生成し、これらの干渉信号の強度の時間平均の極性を保
持または反転させ、第1及び第2の保持ホモダイン信号
11,H21と第1及び第2の反転ホモダイン信号H12
22として位相検出回路70及び利得調整回路80にそ
れぞれ出力する。
【0066】ここで、検出信号M0の周波数は、駆動信
号D0の周波数f0に一致することから、第1及び第2の
参照信号R1,R2の各周波数と同一である。そのため、
干渉信号の強度の時間平均は、ホモダイン技術の原理に
したがって、検出信号M0と第1及び第2の参照信号
1,R2との間の位相差に対応してそれぞれ決定されて
いる。また、検出信号M0の位相は、第1及び第2の参
照信号R1,R2の位相に対して時分割に変調されてい
る。そのため、干渉信号の強度の時間平均は、検出信号
0と第1及び第2の参照信号R1,R2との間の位相差
の変動に対応して、時分割に変動している。この結果、
第1及び第2の保持ホモダイン信号H11,H21並びに第
1及び第2の反転ホモダイン信号H12,H22は、干渉信
号の強度の時間平均を波高として、駆動信号D0の位相
の切替に同期して変化している。
【0067】なお、駆動信号D0の位相を切り替える際
に低周波成分が同期して発生した場合においても、この
低周波成分は光源30によって測定光P0が発生される
際に除去されてしまう。これにより、光検出器40によ
って測定光P0から光電変換された検出信号M0の位相に
は、このような低周波成分による影響が排除されてい
る。そのため、このような検出信号M0の位相に基づい
て、第1及び第2のホモダイン処理回路50,60によ
ってそれぞれ生成される第1及び第2の保持ホモダイン
信号H11,H21並びに第1及び第2の反転ホモダイン信
号H12,H22の各波高は、検出信号M0と第1及び第2
の参照信号R1,R2との位相差を高精度に反映したもの
となる。
【0068】第1及び第2のホモダイン処理回路50,
60は、相互の位相差π/2を有する第1及び第2の参
照信号R1,R2に対応して動作していることから、時間
的に補完し合って機能している。そのため、位相検出器
70及び利得調整回路80において、第1及び第2の積
分器72,82の時定数を低減させることにより、高速
な応答が可能となる。
【0069】さらに、利得調整回路80は、信号発生回
路20から入力された切替信号S0に対応して、第1及
び第2のホモダイン処理回路50,60から入力された
第1及び第2の保持ホモダイン信号H11,H21と第1及
び第2の反転ホモダイン信号H12,H22との各波高の中
で負の極性を有して駆動信号D0の位相が0,πだけシ
フトされたものを選択し、これらの波高と基準電圧B0
とを比較して光検出器40と第1及び第2のホモダイン
処理回路50,60との各利得を制御する。これによ
り、第1及び第2の保持ホモダイン信号H11,H21と第
1及び第2の反転ホモダイン信号H12,H22との各波高
の中で、駆動信号D0の位相を0,πだけシフトしたも
のを一定値に設定することができる。そのため、測定光
0の光路内の減衰や被測定対象10の反射率などによ
る影響を、第1及び第2の保持ホモダイン信号H11,H
21と第1及び第2の反転ホモダイン信号H12,H22とか
ら除去することができる。
【0070】位相検出回路70は、信号発生回路20か
ら入力された切替信号S0に対応して、第1及び第2の
ホモダイン処理回路50,60から入力された第1及び
第2の保持ホモダイン信号H11,H21と第1及び第2の
反転ホモダイン信号H12,H22との各波高の中で正の極
性を有して駆動信号D0の位相がπ/2,3π/2だけ
シフトされたものを選択し、これらの波高を平滑化す
る。ここで、第1及び第2の保持ホモダイン信号H11
21と第1及び第2の反転ホモダイン信号H12,H22
の各波高の中で、駆動信号D0の位相を0,πだけシフ
トしたものを一定値に設定していることから、駆動信号
0の位相をπ/2,3π/2だけシフトしたもののみ
により、検出信号M0と第1及び第2の参照信号R1,R
2との間の位相差を検出することができる。
【0071】したがって、測定光P0の発光時と受光時
との間の位相差を高精度に検出するので、被測定対象物
10に対する距離の計測精度を向上させることができ
る。
【0072】なお、本発明は上記実施例に限られるもの
ではなく、種々の変形を行うことが可能である。
【0073】例えば、上記実施例においては、二系統の
ホモダイン処理回路を用いている。しかしながら、利得
調整回路に基づいた機能の削減を了承するならば、一系
統のホモダイン処理回路を用いても、上記実施例と同様
な程度に被測定対象物に対する距離の計測精度を向上さ
せることができる。
【0074】また、上記実施例においては、二系統のホ
モダイン処理回路に可変利得増幅器を用いている。しか
しながら、可変利得増幅器を外付けのFETとして構成
することにより、ダイナミックレンジを拡大して被測定
対象物に対する距離の設定範囲を増大させることができ
る。
【0075】さらに、上記実施例においては、光源から
出射される測定光を制御する駆動信号として、4種類の
位相変調を時分割に施している。しかしながら、干渉信
号の強度の時間平均の測定値に対応する理論式は、検出
信号及び参照信号の各振幅と、検出信号と参照信号との
間の位相差という3変数を含んであることから、少なく
とも3種類の位相変調を時分割に施した駆動信号を用い
ることにより、上記実施例と同様な程度に被測定対象物
に対する距離の計測精度を向上させることができる。
【0076】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の光
波距離計においては、信号発生回路は、少なくとも3種
類の位相変調を時分割に施した駆動信号を光源に出力す
るとともに、駆動信号の周波数と同一の周波数を有する
参照信号をホモダイン処理回路に出力する。これによ
り、光源は駆動信号に基づいて時分割に位相変調された
測定光を被測定対象物に照射すると、光検出器は被測定
対象物で散乱反射され受光された測定光に基づいて検出
信号をホモダイン処理回路に出力する。
【0077】このとき、ホモダイン処理回路は、検出信
号と参照信号とを重ね合わせた干渉信号の強度の時間平
均をホモダイン信号として位相検出器に出力する。ただ
し、検出信号の周波数は参照信号の周波数と同一である
ことから、干渉信号の強度の時間平均は検出信号と参照
信号との間の位相差に対応して決定されている。また、
検出信号の位相は参照信号の位相に対して時分割に変調
されることから、干渉信号の強度の時間平均は検出信号
と参照信号との間の位相差の変動に対応して時分割に変
動している。この結果、干渉信号の強度の時間平均を波
高とするホモダイン信号は、駆動信号の位相変調の切替
時に対応して変化している。
【0078】ここで、駆動信号の位相を切り替える際に
低周波成分が同期して発生した場合においても、この低
周波成分は、光源が測定光を発生する際に除去されるの
で、光検出器によって測定光から光電変換された検出信
号の位相には、低周波成分による影響が排除されてい
る。これにより、ホモダイン処理回路によって生成され
るホモダイン信号の波高は検出信号と参照信号との間の
位相差を高精度に反映している。そのため、ホモダイン
処理回路の構成は簡略化されるので、その製造コストを
低減することができる。また、ホモダイン処理回路の集
積化が容易になるので、1個のIC(Integrated Circu
it)として小型化を図ることもできる。
【0079】これにより、位相検出回路は、ホモダイン
信号の波高を駆動信号の位相変調の切替に対応して相互
に比較し、測定光の発光時と受光時との間の位相差を高
精度に検出する。したがって、被測定対象物に対する距
離の計測精度を向上させることができる。
【0080】また、本発明の距離測定方法においては、
少なくとも3種類の位相変調を時分割に施した駆動信号
に基づいて時分割に位相変調された測定光を被測定対象
物に照射し、被測定対象物で散乱反射された測定光に基
づいて検出信号を生成する。
【0081】この検出信号と、駆動信号の周波数と同一
の周期を有する参照信号とを重ね合わせた干渉信号の強
度を時間平均しホモダイン信号を生成する。干渉信号の
強度の時間平均は、検出信号の周期が参照信号の周期と
同一であるので、検出信号と参照信号との間の位相差に
対応して決定される。ホモダイン信号の波高は検出信号
と参照信号との間の位相差を高精度に反映している。ま
た、干渉信号の強度の時間平均は、検出信号の位相が参
照信号の位相に対して時分割に変調されているので、検
出信号と参照信号との間の位相差の変動に対応して時分
割に変動している。この結果、干渉信号の強度の時間平
均を波高とするホモダイン信号は、駆動信号の位相変調
の切替時に対応して変化している。
【0082】故に、ホモダイン信号の波高を駆動信号の
位相変調の切替に対応して相互に比較し、測定光の発光
時と受光時との間の位相差を検出すれば、被測定対象物
に対する距離の計測精度を向上できる距離測定方法が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光波距離計に係る一実施例の回路構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の信号発生回路の出力信号を示すタイミン
グチャートである。
【図3】図1のホモダイン処理回路の出力信号を示すタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
10…被測定対象物、20…信号発生回路、30…光
源、40…光検出器、50…第1のホモダイン処理回
路、60…第2のホモダイン処理回路、70…位相検出
回路、80…利得調整回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 G01C 3/06

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3種類の位相変調を時分割に
    施した駆動信号を出力するとともに、この駆動信号の周
    波数と同一の周波数を有する参照信号を出力する信号発
    生回路と、 この信号発生回路から入力した前記駆動信号に基づいて
    時分割に位相変調した測定光を出射する光源と、 この光源から出射して被測定対象物で散乱反射した前記
    測定光に基づいて時分割に位相変調した検出信号を出力
    する光検出器と、 この光検出器から入力した前記検出信号と、前記信号発
    生回路から入力した前記参照信号とを重ね合わせた干渉
    信号の強度の時間平均をホモダイン信号として出力する
    ホモダイン処理回路と、 このホモダイン処理回路から入力した前記ホモダイン信
    号の波高を前記駆動信号の位相変調の切替に対応して相
    互に比較し、前記測定光の発光時と受光時との間の位相
    差を検出する位相検出回路とを備えることを特徴とする
    光波距離計。
  2. 【請求項2】 前記信号発生回路は、前記参照信号を発
    生する第1の発振器と、この第1の発振器から入力した
    前記参照信号の位相をそれぞれπ、π/2及び3π/2
    だけシフトさせた3種類の前記参照信号をそれぞれ出力
    する3個の位相シフタと、パルス発振した切替信号を発
    生する第2の発振器と、この第2の発振器から入力した
    前記切替信号に基づいて、前記発振器及び前記3個の位
    相シフタからそれぞれ入力した4種類の前記参照信号の
    一つを順次選択して前記駆動信号として出力する切替器
    とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    光波距離計。
  3. 【請求項3】 前記信号発生回路は、前記被測定対象物
    に対する距離の設定範囲に対応して、前記第1の発振器
    から入力した前記参照信号の位相を基準位相だけシフト
    させた第1の参照信号を出力する第1の補助位相シフタ
    と、前記3個の位相シフタからそれぞれ入力した前記3
    種類の参照信号の一つの位相を前記基準位相だけシフト
    させた第2の参照信号を出力する第2の補助位相シフタ
    とをさらに有しており、 前記ホモダイン処理回路は、前記光検出器から入力した
    前記検出信号と前記第1の補助位相シフタから入力した
    前記第1の参照信号とを重ね合わせた干渉信号の強度の
    時間平均を第1のホモダイン信号として出力する第1の
    ホモダイン処理回路と、前記光検出器から入力した前記
    検出信号と前記第2の補助位相シフタから入力した前記
    第2の参照信号とを重ね合わせた干渉信号の強度の時間
    平均を第2のホモダイン信号として出力する第2のホモ
    ダイン処理回路とから構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の光波距離計。
  4. 【請求項4】 前記第1のホモダイン処理回路は、前記
    光検出器から入力した前記検出信号と前記第1の補助位
    相シフタから入力した前記第1の参照信号とを重ね合わ
    せて前記第1のホモダイン信号を出力する第1の乗算器
    と、この第1の乗算器から入力した前記第1のホモダイ
    ン信号を可変に設定した利得で増幅する第1の可変利得
    増幅器と、この第1の可変利得増幅から入力した前記第
    1のホモダイン信号の極性をそれぞれ保持または反転し
    た第1の保持ホモダイン信号及び第1の反転ホモダイン
    信号をそれぞれ出力する2個の第1の増幅器とから構成
    されており、 前記第2のホモダイン処理回路は、前記光検出器から入
    力した前記検出信号と前記第2の補助位相シフタから入
    力した前記第2の参照信号とを重ね合わせて前記第2の
    ホモダイン信号を出力する第2の乗算器と、この第2の
    乗算器から入力した前記第2のホモダイン信号を可変に
    設定した利得で増幅する第2の可変利得増幅器と、この
    第2の可変利得増幅から入力した前記第2のホモダイン
    信号の極性をそれぞれ保持または反転した第2の保持ホ
    モダイン信号及び第2の反転ホモダイン信号をそれぞれ
    出力する2個の第2の増幅器とから構成されていること
    を特徴とする請求項3記載の光波距離計。
  5. 【請求項5】 前記駆動信号の位相変調の切替に対応し
    て、前記ホモダイン処理回路から入力した前記ホモダイ
    ン信号と基準電圧とを比較し、前記光検出器及び前記ホ
    モダイン処理回路の各利得を制御する利得調整回路とを
    さらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか一つに記載の光波距離計。
  6. 【請求項6】 前記位相検出回路は、前記第2の発振器
    から入力した前記切替信号に基づいて、前記2個の第1
    の増幅器と前記2個の第2の増幅器からそれぞれ入力し
    た前記第1及び第2の保持ホモダイン信号と前記第1及
    び第2の反転ホモダイン信号との一つを順次選択して位
    相信号として出力する第1の切替器と、この第1の切替
    器から入力した前記位相信号を直流変換する第1の積分
    器と、この第1の積分器から入力した前記位相信号の波
    高を平滑化し、前記測定光の発光時と受光時との間の位
    相差を検出する直線性改善器とから構成されており、 前記利得調整回路は、前記第2の発振器から入力した前
    記切替信号に基づいて、前記2個の第1の増幅器と前記
    2個の第2の増幅器からそれぞれ入力した前記第1及び
    第2の保持ホモダイン信号と前記第1及び第2の反転ホ
    モダイン信号との一つを順次選択して利得信号として出
    力する第2の切替器と、この第2の切替器から入力した
    前記利得信号を直流変換する第2の積分器と、前記基準
    電圧を発生する電圧源と、この電圧源から入力した前記
    基準電圧と前記第2の積分器から入力した利得信号の波
    高とを比較し、前記光検出器及び前記第1及び第2の可
    変利得増幅器の各利得を制御する比較器とから構成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の光波距離計。
  7. 【請求項7】 少なくとも3種類の位相信号を時分割に
    施した駆動信号、および前記駆動信号と同一の周波数を
    有する参照信号を生成する信号生成ステップと、 前記駆動信号に基づいて時分割に位相変調された測定光
    を出射する出射ステップと、 被測定対象物で散乱反射された前記測定光を受光し、受
    光した光に対応した検出信号を生成する検出ステップ
    と、 前記参照信号と前記検出信号とを重ね合わせた干渉信号
    の強度を時間平均しホモダイン信号を生成するホモダイ
    ンステップと、 前記駆動信号の位相変調の切替えに対応して前記ホモダ
    イン信号の波高を相互に比較し、前記測定光の出射時と
    受光時との位相差を求める位相差ステップと、を備える
    距離測定方法。
  8. 【請求項8】 信号生成ステップは、 切替信号を生成するステップと、 参照信号、前記参照信号からπ/2だけ位相がシフトさ
    れた位相π/2信号、前記参照信号からπだけ位相がシ
    フトされた位相π信号、および前記参照信号から3π/
    2だけ位相がシフトされた位相3π/2信号を生成する
    ステップと、 前記参照信号、前記位相π/2信号、前記位相π信号、
    および前記位相3π/2信号を前記切替信号に基づいて
    順次に選択し駆動信号を生成するステップと、を有する
    請求項7に記載の距離測定方法。
  9. 【請求項9】 前記ホモダインステップは、 前記参照信号を基準位相だけシフトさせた後に前記検出
    信号と重ね合わせて生成された干渉信号の強度を時間平
    均し第1のホモダイン信号を生成する第1のホモダイン
    ステップと、 前記位相π/2信号、前記位相π信号、および前記位相
    3π/2信号の1つの信号を前記基準位相だけシフトさ
    せた後に前記検出信号と重ね合わせて生成された干渉信
    号の強度を時間平均し第2のホモダイン信号を生成する
    第2のホモダインステップと、を有する請求項8に記載
    の距離測定方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のホモダインステップは、前
    記参照信号を前記基準位相だけシフトさせた後に前記検
    出信号と乗算し乗算信号を生成するステップと、可変に
    設定される利得で前記乗算信号を増幅するステップと、
    増幅された前記乗算信号の極性が保持された第1の保持
    ホモダイン信号および増幅された前記乗算信号の極性が
    反転された第1の反転ホモダイン信号を生成するステッ
    プと、を有し、 前記第2のホモダインステップは、前記位相π/2信
    号、前記位相π信号、および前記位相3π/2信号の1
    つを前記基準位相だけシフトさせた後に前記検出信号と
    乗算し乗算信号を生成するステップと、可変に設定され
    る利得で前記乗算信号を増幅するステップと、増幅され
    た前記乗算信号の極性が保持された第2の保持ホモダイ
    ン信号および増幅された前記乗算信号の極性が反転され
    た第2の反転ホモダイン信号を生成するステップと、を
    有する請求項9に記載の距離測定方法。
  11. 【請求項11】 前記駆動信号の位相変調の切替えに対
    応して前記ホモダイン信号を基準電圧とを比較した結果
    に基づいて、散乱反射された前記測定光の受光利得、お
    よび前記乗算信号を増幅するための前記可変に設定され
    た利得を制御する制御ステップを更に備える請求項10
    に記載の距離測定方法。
  12. 【請求項12】 前記位相差ステップは、前記第1およ
    び第2の保持ホモダイン信号並びに前記第1および第2
    の反転ホモダイン信号を前記切替信号に基づいて切り替
    え、位相信号を生成するステップと、 前記位相信号を直流信号に変換するステップと、 直流信号に変換された前記位相信号の波高を平滑化し、
    前記測定光の出射時と受光時との位相差を求めるステッ
    プと、を有し、 前記制御ステップは、前記第1および第2の保持ホモダ
    イン信号並びに前記第1および第2の反転ホモダイン信
    号を前記切替信号に基づいて切り替え、利得信号を生成
    するステップと、 前記利得信号を直流信号に変換するステップと、 直流信号に変換された前記利得信号の波高を前記基準信
    号と比較し、利得制御信号を生成するステップと、 散乱反射された前記測定光の受光利得、および前記乗算
    信号を増幅するための前記可変に設定された利得を前記
    利得制御信号に基づいて制御するステップと、を有する
    請求項11に記載の距離測定方法。
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