JP2950317B2 - 固体撮像装置とその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置とその駆動方法

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JP2950317B2 JP10035730A JP3573098A JP2950317B2 JP 2950317 B2 JP2950317 B2 JP 2950317B2 JP 10035730 A JP10035730 A JP 10035730A JP 3573098 A JP3573098 A JP 3573098A JP 2950317 B2 JP2950317 B2 JP 2950317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全画素同時読み出
し方式の固体撮像装置とその駆動方法に関し、特に垂直
CCDに読み出された信号電荷を転送するための垂直転
送電極の構造と垂直転送電極に印加すべき駆動電圧に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置を用いた業務用ある
いは家庭用ビデオカメラが広く普及している。これら従
来の業務用あるいは家庭用ビデオカメラは、テレビジョ
ン方式(NTSC方式やPAL方式)に対応させるた
め、水平信号ラインを1ラインおきに走査するインター
レース方式(飛び越し走査方式)を採用していた。一
方、最近ではパーソナルコンピュータ用の画像入力カメ
ラが盛んに開発されているが、この種のカメラの水平走
査方式は、高解像度静止画を得るため、およびコンピュ
ータのディスプレイヘの出力のし易さの観点から、ノン
インターレース方式が採用されている。ノンインターレ
ース方式のカメラに用いられる固体撮像装置は、全画素
の信号電荷を同時に、かつ独立に読み出す必要がある。
この読み出し方式は、全画素同時読み出し方式、あるい
はプログレッシブスキャン方式と呼ばれている(参考文
献:奥谷智雄ほか、”1/3インチ33万正方画素プロ
グレッシブ・スキャンCCD撮像素子”、1995年テ
レビジョン学会年次大会講演予稿集、93−94頁、1
995年)。以下に、このような全画素同時読み出し方
式の固体撮像装置について説明する。
【0003】図10は、従来の全画素同時読み出し方式
インターライン型CCD固体撮像装置の平面図である。
本撮像装置は、大きく分けて撮像部1、水平CCD2、
出力部(電荷検出部)3からなる。撮像部1には、光電
変換し、その信号電荷を蓄積するフォトダイオード4が
2次元マトリックス状に複数個配置されている。さら
に、各フォトダイオード列の間には、垂直方向に信号電
荷を転送する垂直CCD5が設けられている。フォトダ
イオード4と垂直CCD5との間には、各フォトダイオ
ード4から垂直CCD5に信号電荷を読み出すトランス
ファーゲート領域10が設けられている。撮像部1にお
いて、フォトダイオード4、垂直CCD5及びトランス
ファーゲート領域10以外の部分は素子分離領域11で
ある。
【0004】このような固体撮像装置の動作を説明す
る。一定期間内にフォトダイオード4で光電変換された
信号電荷は、トランスファーゲート領域10を介して垂
直CCD5に読み出される。垂直CCD5に読み出され
た信号電荷は、1水平ラインずつ水平CCD2に転送さ
れる。水平CCD2に転送された信号電荷は、出力部3
まで転送され検出される。図11は、図10の固体撮像
装置のフォトダイオード4及び垂直CCD5を示す概略
的平面図である。図11では、水平方向に3画素分、垂
直方向に2画素分のみ示している。そして、図12は図
11を拡大したより詳細な平面図であり、図13は図1
2のA−A線断面図である。
【0005】各フォトダイオード列の間には、ポリシリ
コンからなる垂直転送電極6,7,8,9を有する垂直
CCD5が設けられている。これら4つの垂直転送電極
6〜9は、それぞれ各垂直CCD5にまたがって共通
に、かつフォトダイオード4ごとに設けられている。そ
して、そのうち1つの垂直転送電極8は、フォトダイオ
ード4から垂直CCD5に信号電荷を読み出すためのト
ランスファー電極を兼ねている。なお、図13におい
て、半導体基板12と垂直転送電極6〜9との間、及び
各垂直転送電極間には、図示しない絶縁膜が形成されて
いる。そして、垂直転送電極6,7,8,9には、4相
の駆動パルスφV1,φV2,φV3,φV4がそれぞ
れ印加される。
【0006】次に、このような全画素同時読み出し方式
の固体撮像装置の垂直CCD5の駆動方法について説明
する。図14は、読み出し時とその直後の垂直転送期間
に垂直転送電極6〜9に印加される駆動パルスの波形図
であり、図15は、図14の各時刻t0−t5における
信号電荷の蓄積状態と転送の様子を示すポテンシャル図
である。なお、駆動パルス電圧が高いほど、ポテンシャ
ルは高くなる。また、図15では、図面下に向かってポ
テンシャルが高くなる方向で示している。逆に言えば、
図面上に向かうほど電子に対するポテンシャルが高くな
る。
【0007】時刻t0において、トランスファー電極を
兼ねる垂直転送電極8にハイレベルVHの駆動パルスφ
V3を印加し、フォトダイオード4から垂直CCD5に
信号電荷30を読み出す。このとき、駆動パルスφV
1,φV4はローレベルVL、φV2はミドルレベルV
Mである(VL<VM<VH)。時刻t1では、垂直転
送電極8に印加される駆動パルスφV3がミドルレベル
VMとなり、駆動パルスφV2,φV3にそれぞれ対応
する垂直転送電極7,8の下部にのみ信号電荷が蓄積さ
れる。時刻t2では、垂直転送電極9に印加される駆動
パルスφV4がミドルレベルVMとなり、駆動パルスφ
V2,φV3,φV4に対応する垂直転送電極7,8,
9の下部にのみ信号電荷が蓄積される。
【0008】続いて、時刻t3において垂直転送電極7
に印加する駆動パルスφV2をローレベルVLにするこ
とにより、駆動パルスφV3,φV4に対応する垂直転
送電極8,9の下部にのみ信号電荷が蓄積される。さら
に、時刻t4において垂直転送電極6に印加する駆動パ
ルスφV1をミドルレベルVMにすることにより、駆動
パルスφV3,φV4,φV1に対応する垂直転送電極
8,9,6の下部にのみ信号電荷が蓄積される。そし
て、時刻t5において垂直転送電極8に印加する駆動パ
ルスφV3をローレベルVLにすることにより、駆動パ
ルスφV4,φV1に対応する垂直転送電極9,6の下
部にのみ信号電荷が蓄積される。
【0009】このように順次駆動パルスを印加すること
により、図15に示すように信号電荷が図面左方向に転
送される。このような駆動パルスの印加方法をダブルク
ロッキング法と呼ぴ、その特徴は転送時のいかなる状態
においても常に2電極以上がミドルレベルVMになって
いる点である。ここで、垂直CCD5で転送できる最大
の電荷量は、時刻t1、時刻t3、時刻t5のように、
垂直転送方向に隣り合う2つの垂直転送電極に印加され
る駆動パルスのレベルがミドルレベルVMであり、その
他の垂直転送電極に印加される駆動パルスのレベルがロ
ーレベルVLのときの状態で制限される。すなわち、垂
直CCD5の最大転送電荷量は、垂直転送方向に隣り合
う2電極分に蓄積できる電荷量で決まる。
【0010】次に、フォトダイオード4から垂直CCD
5への信号電荷の読み出しについて検討する。フォトダ
イオード4に蓄積された信号電荷の読み出しは、トラン
スファー電極を兼ねる垂直転送電極8にハイレベルVH
の駆動パルスを印加することにより行われる。このと
き、読み出しが完全になされる読み出し電圧は、トラン
スファーゲート領域10の読み出しチャネル幅Wに依存
する。すなわち、読み出しチャネル幅Wが広ければ、低
い印加電圧で読み出しが完了する。一方、この読み出し
チャネル幅Wが狭ければ、ナローチャネル効果によりチ
ャネル電位が低くなる(つまり、しきい値電圧が高くな
る)ため、より高い電圧をトランスファー電極を兼ねる
垂直転送電極8に印加しなければ完全な読み出しができ
ない。
【0011】ところで、図11のように1つのフォトダ
イオードあたり4つの垂直転送電極6〜9を形成する場
合、垂直転送電極を均等に分割し、垂直転送電極6〜9
の転送方向の電極長を全て等しくすると(図13におい
て、L1=L2=L3=L4)、この電極長は、画素寸
法の約1/4になる。例えば、画素サイズを6.7μm
角とし、電極間隔を0.2μmとした場合、各電極長L
1,L2,L3,L4は1.475μmとなる。したが
って、トランスファーゲート領域10における読み出し
チャネル幅W(=垂直転送電極8の電極長L3)は、
1.475μm以下となる。
【0012】図16は、読み出しチャネル幅Wに対する
読み出し完了電圧の依存性を求めたシミュレーション結
果を示す図である。図16から、トランスファーゲート
領域10の読み出しチャネル幅Wが1.475μmの場
合、読み出し完了電圧は15.5V程度と高いことが分
かる。よって、製造上のバラツキ等を考慮すると、読み
出しパルスの設定電圧は17.5V以上にしなければな
らない。したがって、カメラの低電圧化が難しいという
問題がある。
【0013】このような読み出し完了電圧の上昇を避け
る方法として、次のような方法が考えられる。図17
は、トランスファーゲート領域10の読み出しチャネル
幅Wを広げたCCD固体撮像装置のフォトダイオード4
及び垂直CCD5を示す概略的平面図である。図17で
は、水平方向に3画素分、垂直方向に2画素分のみ示し
ている。図17に示す固体撮像装置の特徴は、トランス
ファー電極を兼ねている垂直転送電極8の垂直転送方向
の電極長が、それ以外の垂直転送電極の電極長よりも長
いことである。これにより、トランスファーゲート領域
10の読み出しチャネル幅Wを広く確保できるため、読
み出し電圧の低減を期待できる。
【0014】図18は、図17に示す電極構成を有する
固体撮像装置における信号電荷の蓄積状態と転送の様子
を示すポテンシャル図である。垂直CCD5の駆動方法
は、図11に示す電極構成を有する固体撮像装置と同様
なので省略する。この固体撮像装置の場合、トランスフ
ァー電極8を除く3つの垂直転送電極6,7,9の垂直
転送方向の電極長は、トランスファー電極8の電極長よ
りも短いため、時刻t5においては電極長が短い2つの
垂直転送電極6,9の下部に電荷が蓄積された状態とな
る。この2電極蓄積状態で垂直CCD5の最大転送電荷
量が制限されるため、図11で示した電極構成の固体撮
像装置よりもダイナミックレンジが小さくなってしまう
という問題がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の固
体撮像装置では、カメラの低電圧化が難しいという問題
点があった。また、この低電圧化を実現するために、ト
ランスファーゲート領域の読み出しチャネル幅を広げた
固体撮像装置では、ダイナミックレンジが小さくなって
しまうという問題点があった。本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、ダイナミックレンジ(最
大転送電荷量)を低下させることなく、低電圧化を図る
ことができる固体撮像装置とその駆動方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、半導体基板上に2次元マトリックス状に配
列された光電変換素子群と、該光電変換素子に隣接し、
光電変換素子に蓄積された信号電荷を後記垂直CCDに
読み出すためのトランスファーゲート部と、該トランス
ファーゲート部に隣接し、上記光電変換素子から読み出
された信号電荷を垂直方向に転送する垂直CCDと、該
垂直CCDから転送された信号電荷を水平方向に転送す
る水平CCDと、該水平CCDから転送された信号電荷
を検出し出力する電荷検出部とを備えた固体撮像装置で
あって、上記垂直CCDに読み出された信号電荷を転送
するための垂直転送電極を1つの光電変換素子ごとに4
つ有し、垂直転送方向に隣り合う任意の2つの垂直転送
電極の長さの和が有効撮像領域内のどの部分でも等し
く、かつ2つの上記垂直転送電極の長さが互いに異な
り、かつ上記トランスファーゲート部を制御するトラン
スファー電極を兼ねている垂直転送電極が2つの上記垂
直転送電極のうち長い方の垂直転送電極となるようにし
たものである。このように、全画素同時読み出し方式の
固体撮像装置において、垂直CCD(5a)に読み出さ
れた信号電荷を転送するための垂直転送電極(6a〜9
a)を1つの光電変換素子(4)ごとに4つ設ける。そ
して、トランスファーゲート部(10a)を制御するト
ランスファー電極を兼ねている垂直転送電極(8a)の
垂直転送方向の長さを隣り合う2つの垂直転送電極(7
a,9a)よりも長くするため、トランスファーゲート
部の読み出しチャネル幅を広く確保でき、光電変換素子
から垂直CCDに信号電荷を読み出す際の読み出し完了
電圧(VH)を低くすることができる。また、垂直転送
電極の電極長を1つおきに同じ長さとすることにより、
最大転送電荷量の減少を防止することができるため、大
きなダイナミックレンジを確保することができる。
【0017】また、請求項2に記載のように、垂直転送
方向に隣り合う任意の2つの垂直転送電極のうち短い方
の垂直転送電極は、垂直転送方向に連なる3つの垂直転
送電極下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷量が2つの
上記垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷
量以上となるような長さに設定されたものである。この
ように、隣り合う任意の2つの垂直転送電極のうち短い
方の垂直転送電極の長さを、垂直転送方向に連なる3つ
の垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷量
が2つの垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積できる最大
電荷量以上となるように設定することにより、最大転送
電荷量を低下させることなく読み出し完了電圧の低減を
図ることができる。
【0018】また、本発明は、請求項3に記載のよう
に、半導体基板上に2次元マトリックス状に配列された
光電変換素子群と、該光電変換素子に隣接し、光電変換
素子に蓄積された信号電荷を後記垂直CCDに読み出す
ためのトランスファーゲート部と、該トランスファーゲ
ート部に隣接し、上記光電変換素子から読み出された信
号電荷を垂直方向に転送する垂直CCDと、該垂直CC
Dから転送された信号電荷を水平方向に転送する水平C
CDと、該水平CCDから転送された信号電荷を検出し
出力する電荷検出部とを備えた固体撮像装置であって、
上記垂直CCDに読み出された信号電荷を転送するため
の垂直転送電極を1つの光電変換素子ごとに4つ有し、
これら垂直転送電極のうち、上記トランスファーゲート
部を制御するトランスファー電極を兼ねている垂直転送
電極の長さが1番長く、かつ上記トランスファー電極を
兼ねている垂直転送電極と隣り合わない垂直転送電極の
長さが2番目に長くなるようにしたものである。このよ
うに、4つの垂直転送電極(6b〜9b)のうち、トラ
ンスファーゲート部を制御するトランスファー電極を兼
ねている垂直転送電極(8b)の垂直転送方向の長さを
1番長くすることにより、読み出し完了電圧を更に低く
することができる。
【0019】また、本発明は、請求項4に記載のよう
に、半導体基板上に2次元マトリックス状に配列された
光電変換素子群と、該光電変換素子に隣接し、光電変換
素子に蓄積された信号電荷を後記垂直CCDに読み出す
ためのトランスファーゲート部と、該トランスファーゲ
ート部に隣接し、前記光電変換素子から読み出された信
号電荷を垂直方向に転送する垂直CCDと、該垂直CC
Dから転送された信号電荷を水平方向に転送する水平C
CDと、該水平CCDから転送された信号電荷を検出し
出力する電荷検出部とを備え、前記垂直CCDに読み出
された信号電荷を転送するための垂直転送電極を1つの
光電変換素子ごとに4つ有し、これら垂直転送電極のう
ち、前記トランスファーゲート部を制御するトランスフ
ァー電極を兼ねている垂直転送電極の長さが1番長く、
かつ前記トランスファー電極を兼ねている電極と隣り合
わない垂直転送電極の長さが2番目に長い固体撮像装置
において、第1の時刻において、前記トランスファー電
極を兼ねている電極にハイレベルVH、この電極と隣り
合う転送方向後方の垂直転送電極にミドルレベルVM
1、その他の垂直転送電極にローレベルVLの電圧をそ
れぞれ印加し(VL<VM1<VH)、第2の時刻にお
いて、前記トランスファー電極を兼ねている電極に印加
する電圧をミドルレベルVM2に変更し(VL<VM2
<VH)、第3の時刻において、前記トランスファー電
極を兼ねている電極と隣り合う転送方向前方の垂直転送
電極に印加する電圧をミドルレベルVM1に変更し、第
4の時刻において、前記トランスファー電極を兼ねてい
る電極と隣り合う転送方向後方の垂直転送電極に印加す
る電圧をローレベルVLに変更し、第5の時刻におい
て、前記トランスファー電極を兼ねている電極と隣り合
わない垂直転送電極に印加する電圧をミドルレベルVM
1に変更し、第6の時刻において、前記トランスファー
電極を兼ねている電極に印加する電圧をローレベルVL
に変更することにより、前記光電変換素子から読み出し
た信号電荷を垂直方向に転送する固体撮像装置の駆動方
法であって、垂直転送方向に連なる3つの垂直転送電極
下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷量が垂直転送方向
に隣り合う2つの垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積で
きる最大電荷量以上となるように、前記トランスファー
電極を兼ねている電極以外の垂直転送電極に印加するミ
ドルレベルVM1の電圧を、前記ト ランスファー電極を
兼ねている垂直転送電極に印加するミドルレベルVM2
の電圧よりも高く設定したものである。1つの光電変換
素子に対する4つの垂直転送電極に関して、トランスフ
ァー電極を兼ねている垂直転送電極(8b)の垂直転送
方向の長さを1番長くすると、これ以外の垂直転送電極
(6b,7b,9b)の長さが短くなってしまう。そこ
で、トランスファー電極を兼ねている垂直転送電極と隣
り合わない垂直転送電極(6b)の長さを2番目に長く
し、さらにトランスファー電極を兼ねている垂直転送電
極以外の電極に信号電荷転送時に印加するミドルレベル
(VM1)の電圧を、トランスファー電極を兼ねている
垂直転送電極に印加するミドルレベルの電圧(VM2)
よりも高くすることにより、垂直最大転送電荷量の減少
を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態となるCCD固体撮像
装置のフォトダイオード及び垂直CCDを示す概略的平
面図である。図1では、水平方向に3画素分、垂直方向
に2画素分のみ示している。
【0021】本実施の形態においても、図1に示すフォ
トダイオード4、垂直CCD5a、垂直転送電極6a〜
9a及びトランスファーゲート部10a以外に、撮像
部、水平CCD、電荷検出部を有し、固体撮像装置とし
ての全体の構成は図10と同様である。
【0022】図2は図1を拡大したより詳細な平面図、
図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断
面図である。なお、図2では、後述する絶縁膜及び遮光
膜を省略しており、図3では、後述するN型半導体基板
12と垂直転送電極6a〜9aとの間、および各垂直転
送電極間の絶縁膜を省略している。本実施の形態の固体
撮像装置では、N型半導体基板12上にP型ウェル13
が形成されている。そして、このP型ウェル13上に2
次元マトリックス状に配列されたN型半導体からなるフ
ォトダイオード(光電変換素子)4が形成されている。
【0023】各フォトダイオード列の間には、N型半導
体からなる垂直CCD5aが設けられている。11aは
+ 型半導体からなる素子分離領域である。そして、半
導体基板12上のP型ウェル13のうち素子分離領域1
1aが設けられていない部分がトランスファーゲート部
10aとなる。このような構造の上にポリシリコンから
なる垂直転送電極6a,7a,8a,9aが設けられて
いる。
【0024】これら4つの垂直転送電極6a〜9aは、
それぞれ各垂直CCD5aにまたがって共通に、かつフ
ォトダイオード4ごとに設けられている。そして、その
うち1つの垂直転送電極8aは、フォトダイオード4か
ら垂直CCD5aに信号電荷を読み出すためのトランス
ファー電極を兼ねている。
【0025】図3に示すように、半導体基板12上には
絶縁膜(図4の絶縁膜14)が形成され、この絶縁膜膜
上にポリシリコンからなる垂直転送電極6aが形成され
ている。垂直転送電極6a上には絶縁膜(不図示)が形
成され、この絶縁膜上に垂直転送電極6aの一部を覆う
ようにポリシリコンからなる垂直転送電極7a,9aが
形成されている。さらに、垂直転送電極7a,9a上に
は絶縁膜(不図示)が形成され、この絶縁膜上に垂直転
送電極6a,7a,9aの一部を覆うようにポリシリコ
ンからなる垂直転送電極8aが形成されている。
【0026】このような構造を覆うように絶縁膜が形成
された後、フォトダイオード4以外の部分を覆うように
遮光膜15が形成される。垂直転送電極6a,7a,8
a,9aには、Al等の配線を介して位相の異なる4相
の駆動パルスφV1,φV2,φV3,φV4がそれぞ
れ供給され、全画素同時読み出し方式の固体撮像装置と
して機能する。
【0027】本実施の形態のCCD固体撮像素子の特徴
は、垂直転送方向(図1、図2上下方向)に隣り合う任
意の2つの垂直転送電極の電極長の和が有効撮像領域
(図10に示す撮像部1)内のどの部分でも等しく、か
つ2つの前記垂直転送電極の電極長が互いに異なり、か
つ垂直転送電極の電極長が1電極おきに等しく、そして
トランスファー電極を兼ねている垂直転送電極8aの電
極長L3が垂直転送方向で隣り合う2つの垂直転送電極
7a,9aの電極長L2,L4よりも長いことである。
【0028】つまり、垂直転送電極6a〜9aは、その
電極長が長,短,長,短・・・の順になるように形成さ
れる。なお、垂直転送電極6a〜9aの電極長とは、垂
直転送方向の電極長であり、垂直転送方向の電極長と
は、図3のL1〜L4で示すように、絶縁膜(図3では
不図示)を挟んで半導体基板12と対向する部分の電極
の長さを言う。以上のような電極構造にすることによ
り、トランスファー電極8aの電極長L3を1.8μm
程度まで長くすることができる。
【0029】図16のシミュレーション結果より、トラ
ンスファーゲート部10aの読み出しチャネル幅W(=
垂直転送電極8aの電極長L3)が1.8μmの場合の
読み出し完了電圧は約13Vである。よって、製造上の
バラツキを考慮しても、最低15Vでフォトダイオード
4の読み出しが完了することが分かる。
【0030】このように本実施の形態によれば、図11
に示す従来の固体撮像装置よりも読み出し完了電圧(駆
動パルスのハイレベルVH)を低くすることができる。
15Vの電源は一般的なビデオカメラなどで使用されて
いるので、このような読み出し完了電圧の低減メリット
は大きい。
【0031】本実施の形態の固体撮像装置における垂直
CCD5aの駆動方法は図11に示す従来例と同様であ
る。すなわち、図14、図15を用いて説明すると、時
刻t0において、トランスファー電極を兼ねる垂直転送
電極8aにハイレベルVHの駆動パルスφV3を印加
し、フォトダイオード4から垂直CCD5aに信号電荷
30を読み出す。このとき、駆動パルスφV1,φV4
はローレベルVL、φV2はミドルレベルVMである
(VL<VM<VH)。
【0032】時刻t1では、垂直転送電極8aに印加さ
れる駆動パルスφV3がミドルレベルVMとなり、駆動
パルスφV2,φV3にそれぞれ対応する垂直転送電極
7a,8aの下部にのみ信号電荷が蓄積される。時刻t
2では、垂直転送電極9aに印加される駆動パルスφV
4がミドルレベルVMとなり、駆動パルスφV2,φV
3,φV4に対応する垂直転送電極7a,8a,9aの
下部にのみ信号電荷が蓄積される。
【0033】続いて、時刻t3において垂直転送電極7
aに印加する駆動パルスφV2をローレベルVLにする
ことにより、駆動パルスφV3,φV4に対応する垂直
転送電極8a,9aの下部にのみ信号電荷が蓄積され
る。さらに、時刻t4において垂直転送電極6aに印加
する駆動パルスφV1をミドルレベルVMにすることに
より、駆動パルスφV3,φV4,φV1に対応する垂
直転送電極8a,9a,6aの下部にのみ信号電荷が蓄
積される。
【0034】そして、時刻t5において垂直転送電極8
aに印加する駆動パルスφV3をローレベルVLにする
ことにより、駆動パルスφV4,φV1に対応する垂直
転送電極9a,6aの下部にのみ信号電荷が蓄積され
る。このように順次駆動パルスを印加することにより、
信号電荷が垂直方向に転送される。
【0035】本実施の形態の固体撮像装置では、トラン
スファー電極を兼ねる垂直転送電極8aの電極長L3を
延ばしたことに加え、垂直転送電極6a〜9aの電極長
を1電極おきに等しくしている。
【0036】前述したように、垂直CCD5aの最大転
送電荷量は隣り合う2電極分に蓄積できる電荷量で決ま
る。ここで注目すべきは、垂直転送電極6a〜9aの電
極長が長,短,長,短・・・の繰り返しであるため、垂
直転送方向に隣り合う任意の2つの垂直転送電極の電極
長の和が常に等しいことである。これにより、4つの垂
直転送電極6〜9の電極長が全て等しい図11の従来例
と同じ量の電荷量を蓄積できるため、十分なダイナミッ
クレンジを確保することができる。
【0037】ところで、トランスファー電極を兼ねてい
る垂直転送電極8aの電極長L3を長くしすぎると、そ
のしわ寄せとして、電極8aに隣り合う垂直転送電極7
a,9aの電極長L2,L4が極端に短くなることは明
らかである。そこで、電極長の短縮限界について考察す
る。
【0038】ここでは、ローレベルVLの駆動パルスが
印加されている垂直転送電極下部のチャネル電位と、ミ
ドルレベルVMの駆動パルスが印加されている垂直転送
電極下部のチャネル電位との差をポテンシャルバリアと
定義する。また、ローレベルVLの駆動パルスが印加さ
れている垂直転送電極の電極長をLとする。
【0039】図5は、電極長Lに対するポテンシャルバ
リアの依存性を求めたシミュレーション結果を示す図で
ある。ローレベルVLの駆動パルスが印加されている垂
直転送電極の電極長Lが短くなり、チャネル長が短くな
ると、ショートチャネル効果により、ポテンシャルバリ
アが徐々に小さくなっていくのが分かる。
【0040】図6は、本実施の形態の固体撮像装置にお
ける垂直転送電極の短縮限界を説明するための図であ
る。ここで、図6(b)、図6(c)は、それぞれ図1
4、図15における時刻t3、t4の電荷蓄積状態を示
している。また、垂直転送方向に隣り合う2つの垂直転
送電極の電極長の和をL5、これら垂直転送電極のうち
短い方の電極長をL6とし(L2,L4=L6)、時刻
t3、t4のときのポテンシャルバリアをそれぞれH
1、H2とする。なお、図6では、図面下に向かってポ
テンシャルが高くなる方向で示している。逆に言えば、
図面上に向かうほど電子に対するポテンシャルが高くな
る。
【0041】最大転送電荷量は、ポテンシャルパリアの
高さと蓄積可能なチャネル長(ここでは、ミドルレベル
VMの駆動パルスが印加されている連続した電極長の
和)の積におよそ比例すると考えられる。比例係数をk
とすると、時刻t3における最大転送電荷量Q1はk×
H1×L5となり、時刻t4における最大転送電荷量Q
2はk×H2×(2L5−L6)となる。
【0042】本実施の形態の固体撮像装置では、垂直転
送方向に隣り合う2つの垂直転送電極の電極長の和は常
に同じであるため、図6(b)に示す時刻t3のような
2電極蓄積状態のとき、ローレベルVLの駆動パルスが
印加されている垂直転送電極の電極長の和もL5であ
る。この値は長,短2つの電極の電極長比率が変わった
としても変化しないので、図5から分かるように、ポテ
ンシャルバリアH1は常に一定値となる。したがって、
最大転送電荷量Q1も常に一定値となる。
【0043】一方、図6(c)に示す時刻t4のような
3電極蓄積状態のときには、最大転送電荷量Q2は電極
長L6に依存する。図5から明らかなように、電極長L
6が短くなるとポテンシャルバリアH2が減少し、特に
L6が短いほど急激に減少する。電極長L6が短くなれ
ば、蓄積可能なチャネル長(2L5−L6)は大きくな
るが、その増加率に比べてポテンシャルバリアH2の減
少率が大きければ、最大転送電荷量Q2はQ2は減少す
る。したがって、十分な最大転送電荷量を確保するため
には、電極長L2をQ1≦Q2を満たす範囲に設定する
必要がある。
【0044】なお、従来は垂直転送電極の電極長を長く
しすぎると、転送方向のフリンジ電界が弱まり転送効率
が悪化する場合があり、むやみに電極長を長くすること
ができなかった。しかし、最近は画素寸法がかなり縮小
されており、1電極あたりの電極長が2μm程度以下で
あればそれほどフリンジ電界が弱まることがなく、数十
kHz程度の転送周波数であれば何ら問題無い。
【0045】[実施の形態の2]図7は、本発明の第2
の実施の形態となるCCD固体撮像装置のフォトダイオ
ード及び垂直CCDを示す概略的平面図である。図7で
は、水平方向に3画素分、垂直方向に2画素分のみ示し
ている。画素の構成は、実施の形態の1とほぼ同様であ
る。
【0046】すなわち、本実施の形態の固体撮像装置で
は、実施の形態の1と同様に、各フォトダイオード列の
間に、ポリシリコンからなる垂直転送電極6b,7b,
8b,9bを有する垂直CCD5bが設けられている。
これら4つの垂直転送電極6b〜9bは、それぞれ各垂
直CCD5bにまたがって共通に、かつフォトダイオー
ド4ごとに設けられている。そして、そのうち1つの垂
直転送電極8bがトランスファー電極を兼ねている。こ
れら垂直転送電極6b〜9bの断面構造は、図3、図4
に示した実施の形態の1の撮像装置の構造と同様であ
る。
【0047】本実施の形態の固体撮像装置の特徴は、ト
ランスファー電極を兼ねている垂直転送電極8bの電極
長が1番長く、かつ垂直転送電極8bと直接隣り合わな
い垂直転送電極6bの電極長が2番目に長いことであ
る。これにより、本実施の形態の固体撮像装置では、実
施の形態の1の固体撮像装置に比べ、トランスファー電
極8bの電極長を2.0μm以上に長くすることができ
る。
【0048】図16のシミュレーション結果より、トラ
ンスファーゲート部10bの読み出しチャネル幅W(=
垂直転送電極8bの電極長)が2.0μmの場合の読み
出し完了電圧は約12Vである。よって、製造上のバラ
ツキを考慮しても、最低14Vでフォトダイオード4の
読み出しが完了することが分かる。このように本実施の
形態によれば、実施の形態の1に比べて、読み出し電圧
低減効果をさらに高くすることができる。
【0049】ところで、実施の形態の1において説明し
たように、トランスファー電極を兼ねている垂直転送電
極8bの電極長を長くしすぎると、そのしわ寄せとして
その他の垂直転送電極の電極長が極端に短くなってしま
う。そのために転送電荷量が小さくなってしまうことが
考えられる。
【0050】そこで、本実施の形態では、トランスファ
ー電極を兼ねている垂直転送電極8b以外の垂直転送電
極6b,7b,9bに印加される駆動パルスφV1,φ
V2,φV4のミドルレベル(VM1とする)を、トラ
ンスファー電極を兼ねている垂直転送電極8bに印加さ
れる駆動パルスφV3のミドルレベル(VM2とする)
よりも高く設定する。
【0051】トランスファー電極を兼ねている垂直転送
電極8bは、トランスファーゲート部10bのしきい値
制御を行っているため、読み出し時のハイレベルVHを
印加する以外はミドルレベルVM2を一定値以上にでき
ない。このミドルレベルVM2を一定値以上に上げてし
まうと、信号電荷転送時にフォトダイオード4から垂直
CCD5bに電荷が読み出され始めてしまうからであ
る。
【0052】一方、トランスファー電極8b以外の垂直
転送電極6b,7b,9bに印加される駆動パルスφV
1,φV2,φV4のミドルレベルVM1の値は、ある
程度高くても支障がない。というのは、垂直転送電極6
b,7b,9bの左右の部分は実施の形態の1と同様に
素子分離領域に囲まれているため、ある程度電圧を上げ
てもフォトダイオード4から垂直CCD5bに電荷が読
み出されることはないからである。
【0053】すなわち、これらの垂直転送電極6b,7
b,9bに印加するミドルレベルVM1は、素子分離領
域のしきい値程度までには電圧を上げることができる。
このミドルレベルVM1は、明らかに、トランスファー
電極8bに印加することのできるミドルレベルVM2に
比べて高い。
【0054】図8は、以上のような電圧設定に従って読
み出し時とその直後の垂直転送期間に垂直転送電極6b
〜9bに印加される駆動パルスの波形図であり、図9
は、図8の各時刻t0−t5における信号電荷の蓄積状
態と転送の様子を示すポテンシャル図である。
【0055】トランスファー電極を兼ねる垂直転送電極
8bに印加される駆動パルスφV3のミドルレベルをV
M2とし、それ以外の垂直転送電極6b,7b,9bに
印加される駆動パルスφV1,φV2,φV4のミドル
レベルをVM1とする。ここで、VM1>VM2であ
る。
【0056】本実施の形態の固体撮像装置における短い
方の垂直転送電極の短縮限界については、おおむね、実
施の形態の1と同様である。すなわち、時刻t1,t
3,t5のような2つの垂直転送電極下部に蓄積される
電荷量に比べ、時刻t4のように、ローレベルVLが印
加されている部分のショートチャネル効果によりポテン
シャルバリアが減少する信号電荷が3つの電極の下部に
蓄積される電荷量の方が大きいければ(Q1≦Q2)、
実施の形態の1に比べ最大転送電荷量が減少することが
なく、十分な最大転送電荷量を確保することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載のよう
に、トランスファーゲート部を制御するトランスファー
電極を兼ねている垂直転送電極の垂直転送方向の長さを
隣り合う2つの垂直転送電極よりも長くすることによ
り、トランスファーゲート部の読み出しチャネル幅を広
くすることができるので、光電変換素子から垂直CCD
に信号電荷を読み出す際の読み出し完了電圧を低くする
ことができ、カメラの低電圧化を図ることができる。ま
た、垂直転送電極の電極長を1つおきに同じ長さとする
ことにより、垂直転送方向に隣り合う任意の2つの垂直
転送電極下部に信号電荷が蓄積された場合の蓄積電荷量
を一定にすることができるため、最大転送電荷量の減少
を防止することができ、大きなダイナミックレンジを確
保することができる。
【0058】また、請求項2に記載のように、隣り合う
任意の2つの垂直転送電極のうち短い方の垂直転送電極
の長さを、垂直転送方向に連なる3つの垂直転送電極下
部の電位井戸に蓄積できる最大電荷量が2つの垂直転送
電極下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷量以上となる
ように設定することにより、最大転送電荷量を低下させ
ることなく読み出し完了電圧の低減を図ることができ
る。
【0059】また、請求項3に記載のように、垂直転送
電極のうち、トランスファーゲート部を制御するトラン
スファー電極を兼ねている垂直転送電極の垂直転送方向
の長さを1番長くすることにより、トランスファーゲー
ト部の読み出しチャネル幅を更に広くすることができる
ので、光電変換素子から垂直CCDに信号電荷を読み出
す際の読み出し完了電圧を請求項1の固体撮像装置より
も更に低くすることができる。
【0060】また、請求項4に記載のように、トランス
ファー電極を兼ねている垂直転送電極の垂直転送方向の
長さを1番長くした場合でも、最大転送電荷量の減少を
防止することができ、大きなダイナミックレンジを確保
することができる。その理由は、トランスファー電極を
兼ねている垂直転送電極と隣り合わない垂直転送電極の
長さを2番目に長くし、さらにトランスファー電極を兼
ねている垂直転送電極以外の電極に信号電荷転送時に印
加するミドルレベルの電圧を、トランスファー電極を兼
ねている垂直転送電極に印加するミドルレベルの電圧よ
りも高くすることにより、請求項1の固体撮像装置と比
べて転送電荷量が減少することがないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となるCCD固体
撮像装置のフォトダイオード及び垂直CCDを示す概略
的平面図である。
【図2】 CCD固体撮像装置のフォトダイオード及び
垂直CCDを示す図1を拡大したより詳細な平面図であ
る。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図2のB−B線断面図である。
【図5】 垂直転送電極の電極長に対するポテンシャル
バリアの依存性を求めたシミュレーション結果を示す図
である。
【図6】 図1のCCD固体撮像装置における短い方の
垂直転送電極の短縮限界を説明するためのポテンシャル
図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態となるCCD固体
撮像装置のフォトダイオード及び垂直CCDを示す概略
的平面図である。
【図8】 図7のCCD固体撮像装置において、読み出
し時とその直後の垂直転送期間に垂直転送電極に印加さ
れる駆動パルスの波形図である。
【図9】 図8の各時刻における信号電荷の蓄積状態と
転送の様子を示すポテンシャル図である。
【図10】 従来の全画素同時読み出し方式インターラ
イン型CCD固体撮像装置の平面図である。
【図11】 図10のCCD固体撮像装置のフォトダイ
オード及び垂直CCDを示す概略的平面図である。
【図12】 CCD固体撮像装置のフォトダイオード及
び垂直CCDを示す図11を拡大したより詳細な平面図
である。
【図13】 図12のA−A線断面図である。
【図14】 図11のCCD固体撮像装置において、読
み出し時とその直後の垂直転送期間に垂直転送電極に印
加される駆動パルスの波形図である。
【図15】 図14の各時刻における信号電荷の蓄積状
態と転送の様子を示すポテンシャル図である。
【図16】 読み出しチャネル幅に対する読み出し完了
電圧の依存性を求めたシミュレーション結果を示す図で
ある。
【図17】 トランスファーゲート領域の読み出しチャ
ネル幅を広げた固体撮像装置のフォトダイオード及び垂
直CCDを示す概略的平面図である。
【図18】 図17の固体撮像装置における信号電荷の
蓄積状態と転送の様子を示すポテンシャル図である。
【符号の説明】
1…撮像部、2…水平CCD、3…電荷検出部、4…フ
ォトダイオード、5a、5b…垂直CCD、6a、7
a、8a、9a、6b、7b、8b、9b…垂直転送電
極、10a、10b…トランスファーゲート部、11a
…素子分離領域、12…半導体基板、φV1、φV2、
φV3、φV4…駆動パルス。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に2次元マトリックス状に
    配列された光電変換素子群と、該光電変換素子に隣接
    し、光電変換素子に蓄積された信号電荷を後記垂直CC
    Dに読み出すためのトランスファーゲート部と、該トラ
    ンスファーゲート部に隣接し、前記光電変換素子から読
    み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直CCD
    と、該垂直CCDから転送された信号電荷を水平方向に
    転送する水平CCDと、該水平CCDから転送された信
    号電荷を検出し出力する電荷検出部とを備えた固体撮像
    装置であって、 前記垂直CCDに読み出された信号電荷を転送するため
    の垂直転送電極を1つの光電変換素子ごとに4つ有し、 垂直転送方向に隣り合う任意の2つの垂直転送電極の長
    さの和が有効撮像領域内のどの部分でも等しく、かつ2
    つの前記垂直転送電極の長さが互いに異なり、かつ前記
    トランスファーゲート部を制御するトランスファー電極
    を兼ねている垂直転送電極が2つの前記垂直転送電極の
    うち長い方の垂直転送電極であることを特徴とする固体
    撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体撮像装置において、 垂直転送方向に隣り合う任意の2つの垂直転送電極のう
    ち短い方の垂直転送電極は、垂直転送方向に連なる3つ
    の垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷量
    が2つの前記垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積できる
    最大電荷量以上となるような長さに設定されていること
    を特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に2次元マトリックス状に
    配列された光電変換素子群と、該光電変換素子に隣接
    し、光電変換素子に蓄積された信号電荷を後記垂直CC
    Dに読み出すためのトランスファーゲート部と、該トラ
    ンスファーゲート部に隣接し、前記光電変換素子から読
    み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直CCD
    と、該垂直CCDから転送された信号電荷を水平方向に
    転送する水平CCDと、該水平CCDから転送された信
    号電荷を検出し出力する電荷検出部とを備えた固体撮像
    装置であって、 前記垂直CCDに読み出された信号電荷を転送するため
    の垂直転送電極を1つの光電変換素子ごとに4つ有し、 これら垂直転送電極のうち、前記トランスファーゲート
    部を制御するトランスファー電極を兼ねている垂直転送
    電極の長さが1番長く、かつ前記トランスファー電極を
    兼ねている垂直転送電極と隣り合わない垂直転送電極の
    長さが2番目に長いことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に2次元マトリックス状に
    配列された光電変換素子群と、該光電変換素子に隣接
    し、光電変換素子に蓄積された信号電荷を後記垂直CC
    Dに読み出すためのトランスファーゲート部と、該トラ
    ンスファーゲート部に隣接し、前記光電変換素子から読
    み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直CCD
    と、該垂直CCDから転送された信号電荷を水平方向に
    転送する水平CCDと、該水平CCDから転送された信
    号電荷を検出し出力する電荷検出部とを備え、前記垂直
    CCDに読み出された信号電荷を転送するための垂直転
    送電極を1つの光電変換素子ごとに4つ有し、これら垂
    直転送電極のうち、前記トランスファーゲート部を制御
    するトランスファー電極を兼ねている垂直転送電極の長
    さが1番長く、かつ前記トランスファー電極を兼ねてい
    電極と隣り合わない垂直転送電極の長さが2番目に長
    い固体撮像装置において、第1の時刻において、前記ト
    ランスファー電極を兼ねている電極にハイレベルVH、
    この電極と隣り合う転送方向後方の垂直転送電極にミド
    ルレベルVM1、その他の垂直転送電極にローレベルV
    Lの電圧をそれぞれ印加し(VL<VM1<VH)、第
    2の時刻において、前記トランスファー電極を兼ねてい
    る電極に印加する電圧をミドルレベルVM2に変更し
    (VL<VM2<VH)、第3の時刻において、前記ト
    ランスファー電極を兼ねている電極と隣り合う転送方向
    前方の垂直転送電極に印加する電圧をミドルレベルVM
    1に変更し、第4の時刻において、前記トランスファー
    電極を兼ねている電極と隣り合う転送方向後方の垂直転
    送電極に印加する電圧をローレベルVLに変更し、第5
    の時刻において、前記トランスファー電極を兼ねている
    電極と隣り合わない垂直転送電極に印加する電圧をミド
    ルレベルVM1に変更し、第6の時刻において、前記ト
    ランスファー電極を兼ねている電極に印加する電圧をロ
    ーレベルVLに変更することにより、前記光電変換素子
    から読み出した信号電荷を垂直方向に転送する固体撮像
    装置の駆動方法であって、 垂直転送方向に連なる3つの垂直転送電極下部の電位井
    戸に蓄積できる最大電荷量が垂直転送方向に隣り合う2
    つの垂直転送電極下部の電位井戸に蓄積できる最大電荷
    量以上となるように、前記トランスファー電極を兼ねて
    いる電極以外の垂直転送電極に印加するミドルレベルV
    M1の電圧を、前記トランスファー電極を兼ねている垂
    直転送電極に印加するミドルレベルVM2の電圧よりも
    高く設定することを特徴とする固体撮像装置の駆動方
    法。
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