JP2946279B2 - ガス燃焼装置の制御方法及びガス燃焼装置 - Google Patents

ガス燃焼装置の制御方法及びガス燃焼装置

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JP2946279B2 JP21991894A JP21991894A JP2946279B2 JP 2946279 B2 JP2946279 B2 JP 2946279B2 JP 21991894 A JP21991894 A JP 21991894A JP 21991894 A JP21991894 A JP 21991894A JP 2946279 B2 JP2946279 B2 JP 2946279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼排気中の水蒸気を
凝縮させてその潜熱を熱交換器に吸収させる機能を備え
たガス燃焼装置及びその制御方法、特に、その燃焼排気
の酸素濃度を検知して燃焼動作を制御する型式のガス燃
焼装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及び課題】燃焼排気中の水蒸気を凝縮させて
その潜熱を吸収する熱交換器を具備するガス燃焼装置と
して特願平5-312272号の発明を既に提案した。これは図
6に示すように構成されており、燃焼排気通路に於ける
ガスバーナ(3) の下流側には熱交換器(1) とその下流側
の排気ダクト(21)が設けられ、更に、該排気ダクト(21)
には燃焼排気の酸素濃度を検出する酸素センサ(51)が配
設されている。
【0003】上記ガスバーナ(3) には、これに燃焼用空
気を供給する為のファン(4) が接続されており、該ファ
ン(4) により、ガスバーナ(3) の燃焼排気が熱交換器
(1) から排気ダクト(21)を通って排気口(2) に流れるよ
うになっている。上記ガスバーナ(3) の下流側に配設さ
れた熱交換器(1) は、主熱交換部(1a)と副熱交換部(1b)
に区分されており、ガスバーナ(3) からの燃焼排気は主
熱交換部(1a)を加熱した後に副熱交換部(1b)に接触する
ようになっている。そして、燃焼排気が副熱交換部(1b)
に接触した際にはこれが露点以下に冷されて凝縮せしめ
られ、このときに生じる潜熱が副熱交換部(1b)部分で吸
収される。
【0004】上記熱交換器(1) に連設された排気ダクト
(21)内には燃焼排気中の酸素濃度を検知する酸素センサ
(51)が設けられており、該酸素センサ(51)の検知する酸
素濃度によってガスバーナ(3) に供給される空気−ガス
混合気体の空気過剰率λが制御されるようになってい
る。即ち、上記燃焼排気の酸素濃度が基準濃度より高い
場合はガス燃焼に関与しない余分な空気が供給がされて
いることから、ファン(4) の回転速度を遅くしてガスバ
ーナ(3) への給気量を減少させる。又、これとは逆に上
記酸素濃度が基準濃度より低い場合は上記ファン(4) の
回転速度を大きくして給気量不足を是正し、これによ
り、ガスバーナ(3) に供給する空気−ガス混合気体の空
気過剰率λを適正値に維持する。
【0005】しかしながら、上記従来のように燃焼排気
の酸素濃度のみに基づいて空気過剰率λを制御すると、
熱交換器(1) に供給される水の温度や水量等が変わって
単位時間当たりのドレン生成量(以下、単に「ドレン生
成量」という。)が変化した場合には空気過剰率λを適
正値に維持することができなくなってしまうという問題
があった。
【0006】上記問題点について更に詳述する。燃焼排
気の酸素濃度は、該燃焼排気の絶対湿度によって変化す
る。即ち、例えば単位量(重量,体積,モル数)の燃焼
排気中に含まれる各成分の量をVi (i=1 ・・・n) ,このう
ち酸素成分及び水蒸気の量を夫々V1 ,V2 とした場
合、燃焼排気中の酸素濃度N1 は、 N1 =V1 /(Σii ) ・・・ で表せる。従って、燃焼排気の絶対湿度が変化して含有
水蒸気量V2 が変わると、上記式の右辺の分母の値が
変化することから、酸素濃度N1 が変わることとなる。
このことから、熱交換器(1) に流入する水の温度が変化
して燃焼排気の冷却度合が変わりドレン生成量が変化し
た場合には、燃焼排気の絶対湿度が変化し、これによ
り、空気過剰率λが一定であっても燃焼排気の酸素濃度
1 が一定しないこととなる。
【0007】このことから、ドレンの生成量を考慮する
ことなく酸素濃度を基準として空気過剰率λを制御する
場合には、該ドレン生成量を考慮しない分だけ前記空気
過剰率λが適正値からズレてしまうこととなり、これに
より、該ガスバーナ(3) の安定燃焼が確保できなくなる
のである。本発明の発明者は、熱交換器(1) から流出す
る燃焼排気の排気温が低くなるに従って該熱交換器(1)
に於けるドレンの生成量が増加することに着眼し、本発
明をするに至った。 [請求項1の発明について]本発明は上記の点に鑑みて
なされたもので、『ガスバーナ(3) への給気量を調整す
るファン(4) と、前記ガスバーナ(3) からの燃焼排気の
顕熱及び潜熱を吸収する形式の熱交換器(1) と、該熱交
換器(1) からの燃焼排気の酸素濃度を検知する酸素セン
サ(51)を具備し、該酸素センサ(51)が検知する酸素濃度
に基づいてファン(4) の回転速度を調整するガス燃焼装
置の燃焼制御方法』において、熱交換器(1) への流入水
の温度変化等によってドレン生成量が変わっても空気過
剰率λを適正値に保ち得るようにし、これにより、ガス
バーナ(3) の安定燃焼が確保できるようにすることをそ
の課題とする。
【0008】
【技術的手段】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は、『熱交換器(1) で単位時間当たりに生じるドレ
ン生成量を監視し、酸素センサ(51)の検知する各酸素濃
度に対応して決まるファン(4) の回転速度を、上記単位
時間当たりのドレン生成量が増加するに従って速くする
ような補正を行うようにした』ことである。
【0009】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。例えば
熱交換器(1) に流入する水の温度が低下して排気温が低
くなると、該部分に於けるドレン生成量が増加すること
から、既述したように空気過剰率λが一定であっても酸
素センサ(51)の検知濃度が増加することとなる。する
と、上記ドレン生成量を考慮しない場合はファン(4) の
回転速度を遅くする制御が行われるが、上記技術的手段
によればドレン生成量が増加するに従って速くなるよう
にファン(4) の回転速度が補正されるから、結果的にフ
ァン(4) の回転速度が適正値に維持される。
【0010】又、上記とは逆に熱交換器(1) への流入水
の水温上昇に伴って排気温が高くなり、これによってド
レン生成量が減少した場合は燃焼排気の酸素濃度低下と
排気温上昇が上記排気温低下時とは逆に作用し、これに
より、ファン(4) の回転速度が低速側に補正されて結果
的には該回転速度が適正値に保たれる。尚、ドレン生成
量が一定で酸素センサ(51)の検知濃度だけが変化した場
合は、ドレン生成量に基づくファン(4) の速度補正は行
われず、既述従来のものと同様に酸素センサ(51)の検知
濃度に基づいてファン(4) の回転速度の制御が行われ
る。
【0011】このように、上記技術的手段によれば、熱
交換器(1) に流入する水の温度等が変わってドレン生成
量が変化してもファン(4) の回転速度を適正値に維持す
ることができる。
【0012】
【効果】請求項1の発明は次の特有の効果を有する。熱
交換器(1) に流入する水の温度等が変わってドレン生成
量が変化してもファン(4) の回転速度を適正値に維持す
ることができるから、空気過剰率λを適正状態に保つこ
とができてガスバーナ(3) の安定燃焼が確保できる。 [請求項2の発明について]請求項2の発明は、上記請
求項1の方法発明を実施するガス燃焼装置に関するもの
である。
【0013】
【技術的手段】請求項2の発明の技術的手段は、『熱交
換器(1) から吐出される燃焼排気の排気温を監視する為
の温度センサ(52)を設け、酸素センサ(51)の検知する各
酸素濃度に対応して決まるファン(4) の回転速度を、上
記排気温の低下に伴って速くするように補正することと
した』ことである。
【0014】
【作用・効果】上記技術的手段は次のように作用する。
上記技術的手段によればドレン生成量の増加に伴って低
下する排気温を検知し、該排気温が低下するに従って速
くなるようにファン(4) の回転速度が補正されるから、
結果的にファン(4) の回転速度が適正値に維持される。
又、上記とは逆に排気温が高くなってドレン生成量が減
少した場合は上記と逆にファン(4) の回転速度が低速側
に補正され、これにより、ファン(4) の回転速度が適正
値に保たれる。よって、請求項1の発明と同様に空気過
剰率λを適正状態に保つことができてガスバーナ(3) の
安定燃焼が確保できる。 [請求項3の発明について]請求項3の発明は、上記請
求項1の方法発明を実施するガス燃焼装置に関するもの
である。
【0015】
【技術的手段】請求項3の発明の技術的手段は、『ガス
バーナ(3) への給気量を調整するファン(4) と、前記ガ
スバーナ(3) からの燃焼排気の顕熱及び潜熱を吸収する
形式の熱交換器(1) と、該熱交換器(1) からの燃焼排気
の酸素濃度を検知する酸素センサ(51)と、該酸素センサ
(51)の検知する酸素濃度と基準濃度を比較して両者が一
致するようにファン(4) の回転速度を調整するファン制
御回路を具備するガス燃焼装置に於いて、熱交換器(1)
から流出する燃焼排気の排気温を監視する温度センサ(5
2)と、該温度センサ(52)の検知する排気温が低くなるに
従って基準濃度を次第に高くする補正手段を設け、該補
正手段からの補正値に基づいてファン(4)の回転速度を
調整するようにした』ことである。
【0016】
【作用・効果】上記技術的手段は次のように作用する。
例えば熱交換器(1) への流入水の水温低下に基づいてド
レン生成量が増加すると、既述したように空気過剰率λ
が一定であっても酸素センサ(51)の検知濃度が増加する
ことから、これと比較する基準濃度も補正手段で高濃度
側に補正する。即ち、排気温変化に伴って生じる酸素セ
ンサ(51)の出力変化に追随するように基準濃度を補正
し、これにより、排気温変化に伴って生じる上記両値の
相対的なズレ(酸素センサ(51)の出力と基準濃度のズ
レ)を吸収するのである。
【0017】これにより、熱交換器(1) に於けるドレン
生成量に関わらずガスバーナ(3) に供給する空気−ガス
混合気体の空気過剰率を適正値に保てることとなり、該
ガスバーナ(3) の安定燃焼が確保できる。 [請求項4の発明について]請求項4の発明は請求項1
の方法発明を実施するガス燃焼装置に関するものであ
る。
【0018】
【技術的手段】請求項4の発明の技術的手段は、『熱交
換器(1) から流出する燃焼排気の排気温を監視する温度
センサ(52)と、該温度センサ(52)の検知する排気温が低
くなるに従って酸素センサ(51)の出力を次第に低くする
補正手段を設け、該補正手段からの補正値に基づいてフ
ァン(4) の回転速度を調整するようにした』ことであ
る。
【0019】
【作用・効果】上記技術的手段は次のように作用する。
熱交換器(1) への流入水の水温低下によるドレン生成量
の増加に基づいて酸素センサ(51)の検知濃度が増加する
と、該酸素センサ(51)の出力増加分を吸収すべく、該出
力を低くする補正を補正手段が実行する。これにより、
排気温変化に伴って生じる酸素濃度とこれと比較する基
準濃度との相対的なズレを吸収することができ、熱交換
器(1) に於けるドレン生成量に関わらずガスバーナ(3)
に供給する空気−ガス混合気体の空気過剰率λを適正値
に維持することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1に示す実施例は給湯器に本発明を実施したもの
である。このものは、給湯器本体の下部に熱交換器(1)
を収容する缶体(6) を設け、該缶体(6) の上部に全一次
空気燃焼方式のガスバーナ(3) を配設したものである。
そして、前記ガスバーナ(3) の上方にはガスノズル(33)
と給気用の上記ファン(4) が設けられている。又、前記
缶体(6) の下端開口部近傍には排気流を場所的に一定に
する為の流量設定板(9) が設けられ、更にその下流側に
は排気ダクト(21)が接続されていると共に、該排気ダク
ト(21)とファン(4) の吐出部近傍は短絡回路(95)で繋が
っている。
【0021】前記熱交換器(1) は、主としてガスバーナ
(3) からの燃焼排気の顕熱を吸熱する主熱交換部(1a)
と、その下方に配設され且つ主として燃焼排気を露点以
下に冷却・凝縮させてその潜熱を吸熱する副熱交換部(1
b)とから構成されている。又、これら主熱交換部(1a)と
副熱交換部(1b)は一本の通水パイプ(11)を曲成したもの
で、副熱交換部(1b)側の通水管(11)(最下段の通水管(1
1))から水道水を供給して主熱交換部(1a)側の通水管(1
1)(最上段の通水管(11))から湯が取り出せるようにな
っている。又、缶体(6) の下端開口部近傍に配設された
流量設定板(9) には、図2に示すように排気ダクト(21)
側に向かって狭くなる矩形孔(91)が形成されており、缶
体(6) を流下する燃焼排気が排気ダクト(21)側に片寄る
傾向を緩和し、これにより、缶体(6) 内の流量が場所的
に均一化できるようにしている。
【0022】次に、排気ダクト(21)には温度センサ(52)
と酸素センサ(51)が設けられていると共に、該排気ダク
ト(21)の下端部には上記熱交換器(1) で生成されるドレ
ンを外部に排出するドレン排出孔(8) が穿設されてい
る。又、排気ダクト(21)の途中とファン(4) の吐出部は
既述した短絡回路(95)で接続されており、ファン(4) の
吐出空気の一部を排気ダクト(21)内の燃焼排気に混合さ
せることにより該燃焼排気の湿度低下を図っている。こ
れにより、該燃焼排気中の水蒸気が排気ダクト(21)下流
端の排気口から大気中に放出された際に冷却・凝縮され
ることによって生じる所謂白煙が生じないようにしてい
る。
【0023】この実施例の給湯器では空気過剰率λの値
が1.3に維持できるようにファン(4) の回転速度を調
整する為に図3の如き制御回路が採用されている。先ず
空気過剰率λを上記1.3の値に維持する為に必要とな
るファン(4) の回転速度について説明する。図4は、酸
素センサ(51)が検知する燃焼排気の酸素濃度Xと、ガス
バーナ(3)に供給する空気−ガス混合気体の空気過剰率
λと、更に排気温Tの関係についての実験結果を図示し
たものである。
【0024】曲線(S1)〜(S3)は酸素濃度と空気過剰率λ
の関係を示している。各曲線を見れば、燃焼排気の酸素
濃度X(酸素センサ(51)の出力)が増加するに従ってガ
スバーナ(3) に供給された空気−ガス混合気体の空気過
剰率λも増加することが分かる。これは、排気温が一定
の下では、ガスバーナ(3) に供給される空気量が多く成
って空気過剰率λが増加した場合、燃焼時に消費されな
い余剰酸素が排気内に増加してこれが酸素センサ(51)で
検出されるからである。そして、排気温が30℃の場合
を示す曲線(S1)を見ると、酸素センサ(51)の検知する酸
素濃度Xが5.05%に保たれるようにファン(4) の回
転速度を制御すれば空気過剰率λを1.3に維持できる
ことが理解できる。同様に排気温が40℃の場合を示す
曲線(S2)を見ると、空気過剰率λを1.3に維持するに
は酸素センサ(51)の検知する酸素濃度Xが4.88%に
維持されるようにファン(4) の回転速度を制御すれば良
いことが理解できる。更に、排気温が50℃の場合は該
温度に対応する曲線(S3)から、酸素センサ(51)の検知す
る酸素濃度Xが4.62%に維持されるようにファン
(4) の回転速度を制御すれば良いことが理解出来る。こ
のように、空気過剰率λを目標値たる1.3の値に維持
するには、排気温が低くなるに伴って酸素センサ(51)の
検知濃度と比較する基準濃度を順次高くすれば良いこと
が理解出来る。
【0025】そこで、上記検討結果に基づき本実施例で
は図3の制御回路を採用している。即ち、酸素センサ(5
1)の出力は比較器(54)に比較電圧として印加されてい
る。可変抵抗(55)と固定抵抗(56)から成る基準濃度設定
器(57)の出力は、温度センサ(52)(この実施例ではサー
ミスタが採用されている)と固定抵抗(53)から構成され
た補正手段(58)で分圧されている。従って、燃焼排気の
排気温が低下するに従って温度センサ(52)の抵抗が増加
し、これにより、比較器(54)の基準電圧(請求項3の発
明の技術的手段に記載の基準濃度に対応する)も上昇す
ることとなる。これにより、排気温変化に伴って生じる
酸素センサ(51)の出力変化に追随するように基準電圧が
補正され、排気温変化に伴って生じる上記両値の相対的
なズレ(酸素センサ(51)の出力と基準濃度のズレ)が吸
収されることとなる。
【0026】次に、上記比較器(54)の出力は積分回路(6
2)に印加されていると共に、該積分回路(62)の出力はフ
ァン制御回路(63)に印加されており、積分回路(62)の出
力増加に伴ってファン(4) の回転速度が増加するように
なっている。そして、比較器(54)の両入力が一致して積
分回路(62)の積分値が一定になるまでファン(4) の回転
速度が増減せしめられる。
【0027】次に、上記給湯器の動作を説明する。出湯
操作がされると、副熱交換部(1b)部分の上流端から冷水
が流入すると共にファン(4) が回転し始めてガスバーナ
(3) が燃焼状態に維持される。尚、燃焼排気の酸素濃度
と排気温が基準値になっている条件下(例えば、酸素濃
度が5.05%で排気温が30℃となっている条件下)
で、空気過剰率λが「1.3」になる様にファン(4) の
回転速度が設定されている。即ち、上記回転速度が確保
できるように可変抵抗(55)や固定抵抗(53)等の値が設定
されているのである。
【0028】次に、熱交換器(1) に供給される水の温度
が変わった場合について説明する。例えば熱交換器(1)
に流入する水の温度が低下すると、副熱交換部(1b)に於
けるドレン生成量が増加することから、既述したように
空気過剰率λが一定であっても酸素センサ(51)の検知濃
度が増加することとなる。即ち、比較器(54)に印加され
ている比較電圧が上昇するのである。ところが、上記熱
交換器(1) への給水温が低下すると副熱交換部(1b)から
流出する燃焼排気の排気は大きく冷やされて排気温が低
下し、温度センサ(52)の抵抗が高くなるから、比較器(5
4)に印加されている基準電圧(温度センサ(52)の出力部
の電圧)も上昇する。これにより、排気温変化に伴って
生じる上記比較器(54)の両入力電圧の相対的なズレ(酸
素センサ(51)の出力と基準濃度のズレ)が吸収される。
よって、熱交換器(1) への給水温低下で排気温が低下し
て酸素センサ(51)の検知濃度が変化しても、比較器(54)
の出力を積分する積分回路(62)の出力が一定値に維持さ
れる。即ち、酸素センサ(51)の検知する酸素濃度が増加
してファン(4) の回転速度が低下する原因が生じた場合
は、該ファン(4) の回転速度が速くなるように補正さ
れ、結果的にファン(4) の回転速度が適正値に維持され
るのである。
【0029】尚、上記とは逆に温度センサ(52)の検知す
る排気温が上昇した場合(例えば、熱交換器(1) に供給
される水の温度が高くなった場合)は、ドレン生成量が
少なくなって酸素センサ(51)の出力が低下して比較器(5
4)の比較電圧が低くなるが、温度センサ(52)の抵抗低下
によって比較器(54)の基準電圧も低くなる。従って、こ
の場合も比較器(54)の両入力値の相対的なズレが吸収さ
れ、上記と同様にファン(4) の回転速度が適正値に維持
される。
【0030】請求項1及び請求項4の発明の実施例に使
用するファン(4) 用の制御回路を図5として図示してい
る。このものでは、酸素センサ(51)の出力は温度センサ
(52)と固定抵抗(50)で分圧されて比較器(54)に印加され
ている。そして、この実施例では上記温度センサ(52)と
固定抵抗(50)が請求項4の発明の技術的手段として記載
した補正手段(58)に対応している。一方、可変抵抗(55)
と固定抵抗(56)を直列接続した基準濃度設定器(57)の出
力は基準電圧(請求項4の技術的手段の後に記載の基準
濃度に対応している)として比較器(54)に印加されてお
り、該比較器(54)の出力は既述した第1実施例と同様に
積分回路(62)に印加され、更に、該積分回路(62)の出力
はファン(4) の回転速度を制御する(63)に印加されてい
る。
【0031】このものでは、熱交換器(1) から流出する
燃焼排気の温度低下によって酸素センサ(51)の出力が増
加すると、これと同時に前記温度低下を検知して温度セ
ンサ(52)の抵抗が高くなり、これにより、比較器(54)に
印加されるの比較電圧が低下するのが防止される。即
ち、この実施例では、酸素センサ(51)の出力が排気温低
下に伴って上昇すると、比較器(54)に印加する酸素セン
サ(51)の出力を補正手段(58)で次第に低くするような補
正を行い、これにより、上記酸素センサ(51)の出力上昇
を補正手段(58)で吸収するのである。これにより、ファ
ン(4) の回転速度が適正値に維持され、ガスバーナ(3)
の安定燃焼が確保できることとなる。
【0032】尚、ドレン生成量が増加する要因としては
既述のように熱交換器(1) への流入水の水温低下の他
に、流入水の増加がある。燃焼量が一定の場合は熱交換
器に流入する水が増加すると該熱交換器(1) が大きく冷
却されて燃焼排気の冷却度合も大きくなるからである。
又、上記実施例では単位時間に生じるドレン生成量を温
度センサ(52)が検知する排気温に基づいて判断するよう
にしたが、熱交換器(1) に流入する水温を検知する水温
センサや該流入水の流量を検知する流量センサを設け、
上記熱交換器(1) に流入する水の温度の低下又は流量の
増加に基づいてドレン生成量の増加を判断しても良い。
更に、大型の熱交換器(1) に於いてはドレン生成量が多
いことから、熱交換器(1) で生成されるドレンを外部に
排出する為の排液通路に流量計を設け、該流量計の出力
変化に基づいて単位時間に於けるドレン生成量の変化を
判断するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部断面図
【図2】これの横断面図
【図3】第1実施例に使用するファン(4) の制御回路
【図4】空気過剰率λ,X,及びTの関係を示すグラフ
【図5】第2実施例に使用する制御回路の説明図
【図6】従来例の説明図
【符号の説明】 (1) ・・・熱交換器 (3) ・・・ガスバーナ (4) ・・・ファン (51)・・・酸素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23N 5/18 101 F23N 5/00 F23N 5/14 360 F23N 5/24 107

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバーナ(3) への給気量を調整するフ
    ァン(4) と、前記ガスバーナ(3) からの燃焼排気の顕熱
    及び潜熱を吸収する形式の熱交換器(1) と、該熱交換器
    (1) からの燃焼排気の酸素濃度を検知する酸素センサ(5
    1)を具備し、該酸素センサ(51)が検知する酸素濃度に基
    づいてファン(4) の回転速度を調整するガス燃焼装置の
    燃焼制御方法において、熱交換器(1) で単位時間当たり
    に生じるドレン生成量を監視し、酸素センサ(51)の検知
    する各酸素濃度に対応して決まるファン(4) の回転速度
    を、上記単位時間当たりのドレン生成量が増加するに従
    って速くするような補正を行うようにしたガス燃焼装置
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 ガスバーナ(3) への給気量を調整するフ
    ァン(4) と、前記ガスバーナ(3) からの燃焼排気の顕熱
    及び潜熱を吸収する形式の熱交換器(1) と、該熱交換器
    (1) からの燃焼排気の酸素濃度を検知する酸素センサ(5
    1)を具備し、該酸素センサ(51)が検知する酸素濃度に基
    づいてファン(4) の回転速度を調整するガス燃焼装置に
    おいて、熱交換器(1) から吐出される燃焼排気の排気温
    を監視する温度センサ(52)を設け、酸素センサ(51)の検
    知する各酸素濃度に対応して決まるファン(4) の回転速
    度を、上記排気温の低下に伴って速くするように補正す
    るガス燃焼装置。
  3. 【請求項3】 ガスバーナ(3) への給気量を調整するフ
    ァン(4) と、前記ガスバーナ(3) からの燃焼排気の顕熱
    及び潜熱を吸収する形式の熱交換器(1) と、該熱交換器
    (1) からの燃焼排気の酸素濃度を検知する酸素センサ(5
    1)と、該酸素センサ(51)の検知する酸素濃度と基準濃度
    を比較して両者が一致するようにファン(4) の回転速度
    を調整するファン制御回路を具備するガス燃焼装置に於
    いて、熱交換器(1) から流出する燃焼排気の排気温を監
    視する温度センサ(52)と、該温度センサ(52)の検知する
    排気温が低くなるに従って基準濃度を次第に高くする補
    正手段を設け、該補正手段からの補正値に基づいてファ
    ン(4) の回転速度を調整するようにしたガス燃焼装置。
  4. 【請求項4】 ガスバーナ(3) への給気量を調整するフ
    ァン(4) と、前記ガスバーナ(3) からの燃焼排気の顕熱
    及び潜熱を吸収する形式の熱交換器(1) と、該熱交換器
    (1) からの燃焼排気の酸素濃度を検知する酸素センサ(5
    1)と、該酸素センサ(51)の検知する酸素濃度と基準濃度
    を比較して両者が一致するようにファン(4) の回転速度
    を調整するファン制御回路を具備するガス燃焼装置に於
    いて、熱交換器(1) から流出する燃焼排気の排気温を監
    視する温度センサ(52)と、該温度センサ(52)の検知する
    排気温が低くなるに従って酸素センサ(51)の出力を次第
    に低くする補正手段を設け、該補正手段からの補正値に
    基づいてファン(4) の回転速度を調整するようにしたガ
    ス燃焼装置。
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