JP2002039528A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2002039528A
JP2002039528A JP2000225015A JP2000225015A JP2002039528A JP 2002039528 A JP2002039528 A JP 2002039528A JP 2000225015 A JP2000225015 A JP 2000225015A JP 2000225015 A JP2000225015 A JP 2000225015A JP 2002039528 A JP2002039528 A JP 2002039528A
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JP2000225015A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Fujiwara
宣彦 藤原
Yuko Kubota
勇幸 久保田
Norio Yotsuya
規夫 肆矢
Kazuhisa Morigami
和久 森上
Takashi Nishikawa
隆 西川
Takanobu Fujimoto
孝信 藤本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームロッドにて空気過剰率を検出して所
望の空気過剰率にて燃焼させ、NOx、CO、HCの発
生を抑制する。 【解決手段】 淡側フレームロッド30と、濃側フレー
ムロッド31と、淡側フレームロッド30および濃側フ
レームロッド31と電源34の間にそれぞれ設ける淡側
抵抗32および濃側抵抗33と、淡側フレームロッド3
1と濃側フレームロッド31との電位差を検出する第一
の電位差検出手段35とを備えている。そして空気過剰
率の変化によって、同位相のノイズの影響を受けること
なく微小な火炎抵抗の差を検出でき、精度良く空気過剰
率を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低NOx燃焼装置
に関するもので、特に濃淡燃焼方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の濃淡燃焼方式による燃焼装置は特
開平6−117628号公報に記載されているようなも
のが一般的であった。この燃焼装置を図3に示す。1は
水加熱用の熱交換器2を加熱するバーナユニットであ
る。バーナユニット1は、空気過剰率の大きい淡予混合
気が燃焼する淡バーナ3a、空気過剰率の小さい濃予混
合気が燃焼する濃バーナ3bを有する。4は燃焼用空気
を供給するファンである。淡火炎側フレームロッド5a
および濃火炎側フレームロッド5bがそれぞれ淡火炎お
よび濃火炎に挿入される。淡火炎側フレームロッド5a
および濃火炎側フレームロッド5bの出力に基づいてコ
ントローラ6が燃料ガス供給を断続する開閉弁7、燃料
ガス供給量を調整する調整弁8、ファン4を制御する。
【0003】上記構成において、濃火炎によって火炎温
度が低くNOx排出量の少ない淡火炎を安定化させる。
ここで空気過剰率の正常状態の下で、淡火炎側フレーム
ロッド5aが淡火炎の内炎を検出するとともに濃火炎側
フレームロッド5bが濃火炎の外炎を検出する。
【0004】空気過剰率が減少すると、淡火炎の長さは
短くなり、淡火炎側フレームロッド5aは内炎から外れ
て外炎に位置するようになる。淡火炎側フレームロッド
5aが外炎を検出することにより、空気過剰率過小を検
出する。
【0005】一方、濃火炎に関して、低空気過剰率状態
になると、濃火炎の長さは長くなり、濃火炎側フレーム
ロッド5bは外炎から外れて内炎に位置するようにな
る。濃火炎側フレームロッドが内炎を検出することによ
り、空気過剰率過小を検出する。
【0006】また特開平5−322159号公報は、特
開平6−117628号公報と同様の構成を持ち、低空
気過剰率になると、濃火炎側フレームロッド出力が低下
することを検出して、空気過剰率過小を検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平6
−117628号公報記載の燃焼装置は、淡火炎側フレ
ームロッド5aおよび濃火炎側フレームロッド5bがそ
れぞれ濃火炎および淡火炎のいずれの位置に配置されて
も空気過剰率の変化によりフレームロッド出力が連続的
に変化する。また入力によって火炎の長さが変化する。
さらに燃料および空気供給量の時間的な微小な変動によ
りフレームロッド出力が時間的に変動する。よってフレ
ームロッドが火炎の内炎または外炎のいずれに位置する
か検出することは困難であり、空気過剰率の精度良い検
出が困難である課題があった。
【0008】ここで濃火炎の両側に淡火炎がないいわゆ
るブンゼン火炎の場合、フレームロッド出力は予混合気
の空気過剰率が0.8〜1の範囲で最大となることがよ
く知られている。予混合気の空気過剰率が過大あるいは
過小になるとフレームロッド出力が大きく低下し、フレ
ームロッド出力によって空気過剰率過大あるいは過小を
検出できる。しかし濃淡火炎の場合、濃火炎にフレーム
ロッドを配置しても空気過剰率過小の検出は困難であ
る。これは、空気過剰率過小になると淡予混合気の空気
過剰率が低下して1に近づくため火炎温度が上昇し、こ
の影響で濃火炎側フレームロッド5bの温度が低下しに
くく、フレームロッド出力が低下しにくいためである。
このため特開平5−322159号公報は濃火炎側フレ
ームロッド5bで空気過剰率過小を検出することは困難
である課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、淡火炎中に挿入される淡側フレームロッド
と、濃火炎中に挿入される濃側フレームロッドと、前記
淡側フレームロッドと電源の間に設ける淡側抵抗と、前
記濃側フレームロッドと前記電源の間に設ける濃側抵抗
と、前記淡側フレームロッドと前記濃側フレームロッド
との電位差を検出する第一の電位差検出手段とを備えた
ものである。
【0010】上記発明によれば、空気過剰率の変化によ
って、淡側フレームロッドと淡炎口との間の淡火炎抵抗
と、濃側フレームロッドと濃炎口との間の濃火炎抵抗と
の差が生じ、淡火炎抵抗と濃火炎抵抗との差を電位差と
いう情報で検出するため、同位相のノイズの影響を受け
ることなく微小な火炎抵抗の差を検出でき、精度良く空
気過剰率を検出できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる燃焼装
置は、淡予混合気が燃焼して淡火炎が形成される淡炎口
と、濃予混合気が燃焼して濃火炎が形成される濃炎口
と、前記淡火炎中に挿入される淡側フレームロッドと、
前記濃火炎中に挿入される濃側フレームロッドと、前記
淡側フレームロッドおよび前記濃側フレームロッドに電
圧を印可する電源と、前記淡側フレームロッドと前記電
源の間に設ける淡側抵抗と、前記濃側フレームロッドと
前記電源の間に設ける濃側抵抗と、前記淡側フレームロ
ッドと前記濃側フレームロッドとの電位差を検出する第
一の電位差検出手段と、燃料を供給する燃料供給手段
と、空気を供給する空気供給手段と、前記第一の電位差
検出手段の検出値に基づいて前記燃料供給手段ないし前
記空気供給手段を制御する制御手段とを備えている。
【0012】そして、空気過剰率の変化によって淡側フ
レームロッドと淡炎口との間の淡火炎抵抗と、濃側フレ
ームロッドと濃炎口との間の濃火炎抵抗との差が生じ、
淡火炎抵抗と濃火炎抵抗との差を電位差という情報で検
出するため、同位相のノイズの影響を受けることなく微
小な火炎抵抗の差を検出でき、精度良く空気過剰率を検
出できる。
【0013】本発明の請求項2にかかる燃焼装置は、淡
側抵抗および濃側抵抗の抵抗値が同一としている。
【0014】そして、淡側フレームロッドと淡炎口との
間の淡火炎抵抗、濃側フレームロッドと濃炎口との間の
濃火炎抵抗、淡側抵抗、濃側抵抗および第一の電位差検
出手段がいわゆるホイートストンブリッジ回路を形成す
るため、精度良く電位差を検出できる。
【0015】本発明の請求項3にかかる燃焼装置は、濃
側フレームロッドを基準とした第一の電位差検出手段の
検出値が空気過剰率過小と判定する第一のしきい値より
も小さくなると、制御手段が燃料供給量を減量ないし空
気供給量を増量補正する。
【0016】そして、空気過剰率が減少すると淡予混合
気の空気過剰率が1に近づき淡火炎抵抗が低下し淡側フ
レームロッド電位が低下するため、濃側フレームロッド
を基準とした第一の電位差検出手段の検出値が小さくな
る。よって空気過剰率の減少を検出でき、検出値が第一
のしきい値よりも小さくなると空気過剰率が増加するよ
う燃料給手段ないし空気供給手段を制御し、NOxの排
出量を抑制することができる。
【0017】本発明の請求項4にかかる燃焼装置は、濃
側フレームロッドを基準とする第一の電位差検出手段の
検出値が空気過剰率異常過小と判定する第二のしきい値
よりも小さくなると、制御手段が燃焼を停止させる。
【0018】そして、給排気閉塞等の空気過剰率の異常
過小を検出できるため、不完全燃焼等の異常燃焼を未然
に抑制できる。
【0019】本発明の請求項5にかかる燃焼装置は、淡
側抵抗ないし濃側抵抗の前後での電位差を検出する第二
の電位検出手段を設け、制御手段が前記第二の電位差検
出手段の検出値に基づいて燃料供給手段ないし前記空気
供給手段を制御する。
【0020】そして、第一の電位差検出手段に加え、淡
側抵抗ないし濃側抵抗の前後での電位差を検出する第二
の電位検出手段により、さらに精度良く空気過剰率を制
御できる。
【0021】本発明の請求項6にかかる燃焼装置は、第
二の電位差検出手段の検出値が空気過剰率過大と判定す
る第三のしきい値よりも小さくなると、制御手段が燃料
供給量を増量ないし空気供給量を減量補正する。
【0022】そして、空気過剰率が増加すると淡および
濃火炎抵抗が増加するため、第二の電位差検出手段の検
出値が小さくなる。よって空気過剰率の増加を検出で
き、検出値が第三のしきい値よりも小さくなると空気過
剰率が減少するよう燃料供給手段ないし空気供給手段を
制御し、CO、HC等の発生を抑制することができる。
【0023】本発明の請求項7にかかる燃焼装置は、燃
料供給量が減少するほど第三のしきい値を減少させる。
【0024】そして、燃料供給量が減少すると淡および
濃火炎抵抗が増加するため、同一空気過剰率で第二の電
位差検出手段の検出値が減少する。よって燃料供給量が
減少するほど第三のしきい値を減少させることにより、
幅広い燃料供給量の下で空気過剰率を精度良く制御でき
る。
【0025】本発明の請求項8にかかる燃焼装置は、燃
料供給量ないし空気供給量の補正量に上限および下限を
設けている。
【0026】そして、フレームロッド等の制御系の異常
により燃料供給量ないし空気供給量が過度に制御されて
異常燃焼となることを未然に抑制できる。
【0027】本発明の請求項9にかかる燃焼装置は、第
二の電位差検出手段の検出値が空気過剰率異常過大と判
定する第四のしきい値よりも小さくなると、制御手段が
燃焼を停止させる。
【0028】そして、空気過剰率の異常過大になると燃
焼を停止させるため、CO、HC等の大量発生を未然に
抑制できる。
【0029】本発明の請求項10にかかる燃焼装置は、
表示手段を備え、制御手段が異常の旨を表示手段により
表示する。
【0030】そして、空気過剰率の異常による異常燃焼
を使用者に警告することができ、メンテナンスを促すこ
とができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0032】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける燃焼装置を示す図、図2(a)は本実施例における
第一の電位差検出手段の検出値を示す図、図2(b)は
本実施例における第二の電位差検出手段の検出値を示す
図である。
【0033】図1において、空気過剰率の大きい淡火炎
21が形成される淡炎口22を有する淡バーナ23と空
気過剰率の小さい濃火炎24が形成される濃炎口25を
有する濃バーナ26によりバーナユニット27が構成さ
れている。バーナユニットは電気的に接地されており、
バーナユニット27と等電位となる淡炎口22および濃
炎口25も接地される。28は都市ガス等の燃料を供給
する燃料供給手段、29は燃焼用の空気を供給する空気
供給手段である。淡炎口22の下流に淡側フレームロッ
ド30、濃炎口25の下流に濃側フレームロッド31を
配置し、それぞれ淡側抵抗32、濃側抵抗33を介して
電源34により電圧を印加している。電源34の片側は
接地されている。
【0034】35は濃側フレームロッド31を基準とす
る淡側フレームロッド30と濃側フレームロッド31と
の電位差を検出する第一の電位差検出手段である。36
は淡側抵抗32の前後の電位差を検出する第二の電位差
検出手段、37は濃側抵抗33の前後の電位差を検出す
る第三の電位差検出手段である。制御手段38は第一の
電位差検出手段35、第二の電位差検出手段36および
第三の電位差検出手段37の検出値を入力し、表示手段
39、燃料供給手段28および空気供給手段29を制御
する。
【0035】次に動作、作用について説明すると、燃料
供給手段28および空気供給手段29が燃料および空気
を淡バーナ23と濃バーナ26に供給する。ここで濃バ
ーナ26よりも淡バーナ23のほうを燃料供給量を多く
また空気供給量を多くしている。淡バーナ23にて空気
過剰率の大きい淡予混合気が生成され、淡炎口22より
噴出して淡火炎21が形成される。一方濃バーナ26に
て空気過剰率の小さい濃予混合気が生成され、濃炎口2
5より噴出して濃火炎が形成される。制御手段38は第
一の電位差検出手段35、第二の電位差検出手段36お
よび第三の電位差検出手段37の検出値を入力して空気
過剰率を検出し、表示手段39、燃料供給手段28およ
び空気供給手段29を制御する。
【0036】ここで空気過剰率の変化によって、淡側フ
レームロッド30と淡炎口22との間の淡火炎抵抗と、
濃側フレームロッド31と濃炎口25との間の濃火炎抵
抗との差が生じ、淡火炎抵抗と濃火炎抵抗との差を電位
差という情報で検出するため、燃料ないし空気供給量、
電源34の電圧等の時間的な微小な変動に起因する同位
相のノイズの影響を受けることなく微小な火炎抵抗の差
を検出でき、制御手段38は精度良く空気過剰率を検出
できる。
【0037】また淡側抵抗と濃側抵抗との抵抗値を同一
にしている。よって淡火炎抵抗、濃火炎抵抗、淡側抵抗
32、濃側抵抗33および第一の電位差検出手段35が
いわゆるホイートストンブリッジ回路を形成するため、
精度良く電位差を検出できる。
【0038】さらに第一の電位差検出手段35に加え、
淡側抵抗32ないし濃側抵抗33の前後での電位差を検
出する第二ないし第三の電位検出手段36ないし37に
より、さらに精度良く空気過剰率を制御できる。
【0039】空気過剰率検出の詳細を図2(a)および
(b)を用いて説明する。空気過剰率が減少すると淡予
混合気の空気過剰率が1に近づき淡火炎21が高温化す
ることにより、淡火炎抵抗が低下するとともにNOxが
増加する。淡火炎抵抗が低下することにより淡側フレー
ムロッド30の電位が低下して濃側フレームロッド31
の電位よりも低くなるため、濃側フレームロッド31を
基準とした第一の電位差検出手段35の検出値が小さく
なる。よって空気過剰率の過小状態を検出でき、制御手
段38は第一の電位差検出手段35の検出値が第一のし
きい値よりも小さくなると空気過剰率が増加するよう燃
料供給量を減量ないし空気供給量を増量補正することに
より、所望の空気過剰率にて燃焼でき、NOxの排出量
を抑制することができる。
【0040】また、いわゆる給排気閉塞等により空気過
剰率が異常過小となると、酸素不足によりCOが多量に
発生する。このとき第一の電位差検出手段35の検出値
がさらに減少する。制御手段38は第一の電位差検出手
段の検出値が第二のしきい値よりも小さくなると空気過
剰率の異常過小と判定し、燃焼を停止させるため、不完
全燃焼によるCOの多量発生を未然に抑制できる。この
とき制御手段38は表示手段39により異常の旨を表示
し、使用者に知らしめる。
【0041】一方、空気過剰率が増加すると、特に淡予
混合気が可燃限界に近づき淡火炎の火炎温度が低下しC
O、HC発生量が増加する。このとき淡および濃火炎抵
抗が増加するため、第二の電位差検出手段36および第
三の電位差検出手段37の検出値が小さくなる。よって
空気過剰率の過大状態を検出でき、制御手段38は第二
の電位差検出手段36の検出値が第三のしきい値よりも
小さくなると空気過剰率が減少するよう燃料供給量を増
量補正ないし空気供給量を減量補正することにより、所
望の空気過剰率にて燃焼でき、CO、HC等の発生を抑
制することができる。なお、第二の電位差検出手段36
を用いた制御を説明したが、第三の電位差検出手段37
を用いることもできる。
【0042】ここで、燃料供給量が減少すると淡および
濃火炎抵抗が増加するため、同一空気過剰率で第二の電
位差検出手段36および第三の電位差検出手段37の検
出値が減少する。燃料供給量が減少するほど第三のしき
い値を減少させることにより、幅広い燃料供給量の下で
空気過剰率を精度良く制御できる。
【0043】また、燃料供給量ないし空気供給量の補正
量に上限および下限を設けたことにより、フレームロッ
ド等の制御系の何らかの異常により燃料供給量ないし空
気供給量が過度に制御されて異常燃焼となることを未然
に抑制できる。
【0044】さらに空気過剰率が増加すると第二の電位
差検出手段36の検出値が減少し、CO、HCが大量発
生する。ここで、第二の電位差検出手段36の検出値が
第四のしきい値を下回ると空気過剰率の異常過大と判定
し、燃焼を停止させる。これによりCO、HC等の大量
発生を未然に抑制できる。このとき制御手段38は表示
手段39により異常の旨を表示し、使用者に知らしめ
る。なお、前記実施例において灯油等の液体燃料を使用
することもできる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
は、空気過剰率の変化によって、淡側フレームロッドと
淡炎口との間の淡火炎抵抗と、濃側フレームロッドと濃
炎口との間の濃火炎抵抗との差が生じ、淡火炎抵抗と濃
火炎抵抗との差を電位差という情報で検出するため、同
位相のノイズの影響を受けることなく微小な火炎抵抗の
差を検出でき、精度良く空気過剰率を検出できる。
【0046】また、請求項2に係る発明は、淡側フレー
ムロッドと淡炎口との間の淡火炎抵抗、濃側フレームロ
ッドと濃炎口との間の濃火炎抵抗、淡側抵抗、濃側抵抗
および第一の電位差検出手段がいわゆるホイートストン
ブリッジ回路を形成するため、精度良く電位差を検出で
きる。
【0047】また、請求項3に係る発明は、空気過剰率
が減少すると淡予混合気の空気過剰率が1に近づき淡火
炎抵抗が低下し淡側フレームロッド電位が低下するた
め、濃側フレームロッドを基準とした第一の電位差検出
手段の検出値が小さくなる。よって空気過剰率の減少を
検出でき、検出値が第一のしきい値よりも小さくなると
空気過剰率が増加するよう燃料給手段ないし空気供給手
段を制御し、NOxの排出量を抑制することができる。
【0048】また、請求項4に係る発明は、給排気閉塞
等の空気過剰率の異常過小を検出できるため、不完全燃
焼等の異常燃焼を未然に抑制できる。
【0049】また、請求項5に係る発明は、第一の電位
差検出手段に加え、淡側抵抗ないし濃側抵抗の前後での
電位差を検出する第二の電位検出手段により、さらに精
度良く空気過剰率を制御できる。
【0050】また、請求項6に係る発明は、空気過剰率
が増加すると淡および濃火炎抵抗が増加するため、第二
の電位差検出手段の検出値が小さくなる。よって空気過
剰率の増加を検出でき、検出値が第三のしきい値よりも
小さくなると空気過剰率が減少するよう燃料供給手段な
いし空気供給手段を制御し、CO、HC等の発生を抑制
することができる。
【0051】また、請求項7に係る発明は、燃料供給量
が減少すると淡および濃火炎抵抗が増加するため、同一
空気過剰率で第二の電位差検出手段の検出値が減少す
る。よって燃料供給量が減少するほど第三のしきい値を
減少させることにより、幅広い燃料供給量の下で空気過
剰率を精度良く制御できる。
【0052】また、請求項8に係る発明は、フレームロ
ッド等の制御系の異常により燃料供給量ないし空気供給
量が過度に制御されて異常燃焼となることを未然に抑制
できる。
【0053】また、請求項9に係る発明は、空気過剰率
の異常過大になると燃焼を停止させるため、CO、HC
等の大量発生を未然に抑制できる。
【0054】また、請求項10に係る発明は、空気過剰
率の異常による異常燃焼を使用者に警告することがで
き、メンテナンスを促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における燃焼装置を示す構成
【図2】(a)同燃焼装置の第一の電位差検出手段の検
出電圧特性図 (b)同燃焼装置の第二の電位差検出手段の検出電圧特
性図
【図3】従来の燃焼装置を示す構成図
【符号の説明】
21 淡火炎 22 淡炎口 24 濃火炎 25 濃炎口 28 燃料供給手段 29 空気供給手段 30 淡側フレームロッド 31 濃側フレームロッド 32 淡側抵抗 33 濃側抵抗 34 電源 35 第一の電位差検出手段 36 第二の電位差検出手段 38 制御手段 39 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23N 5/12 F23N 5/12 J K G (72)発明者 肆矢 規夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森上 和久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西川 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤本 孝信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K003 FA02 FB04 FB05 GA03 3K005 WA02 WC02 XA12 XA14 YA17 YA18 3K065 TA01 TA19 TB08 TB09 TB13 TD05 TE01 TN16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 淡予混合気が燃焼して淡火炎が形成され
    る淡炎口と、濃予混合気が燃焼して濃火炎が形成される
    濃炎口と、前記淡火炎中に挿入される淡側フレームロッ
    ドと、前記濃火炎中に挿入される濃側フレームロッド
    と、前記淡側フレームロッドおよび前記濃側フレームロ
    ッドに電圧を印可する電源と、前記淡側フレームロッド
    と前記電源の間に設ける淡側抵抗と、前記濃側フレーム
    ロッドと前記電源の間に設ける濃側抵抗と、前記淡側フ
    レームロッドと前記濃側フレームロッドとの電位差を検
    出する第一の電位差検出手段と、燃料を供給する燃料供
    給手段と、空気を供給する空気供給手段と、前記第一の
    電位差検出手段の検出値に基づいて前記燃料供給手段な
    いし前記空気供給手段を制御する制御手段とを備えた燃
    焼装置。
  2. 【請求項2】 淡側抵抗および濃側抵抗の抵抗値が同一
    である請求項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、濃側フレームロッドを基準
    とした第一の電位差検出手段の検出値が空気過剰率過小
    と判定する第一のしきい値よりも小さくなると、燃料供
    給量を減量ないし空気供給量を増量補正する請求項1又
    は2記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、濃側フレームロッドを基準
    とする第一の電位差検出手段の検出値が空気過剰率異常
    過小と判定する第二のしきい値よりも小さくなると、燃
    焼を停止させる請求項1又は2記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 淡側抵抗ないし濃側抵抗の前後での電位
    差を検出する第二の電位検出手段を設け、制御手段は前
    記第二の電位差検出手段の検出値に基づいて燃料供給手
    段ないし前記空気供給手段を制御する請求項1又は2記
    載記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、第二の電位差検出手段の検
    出値が空気過剰率過大と判定する第三のしきい値よりも
    小さくなると、燃料供給量を増量ないし空気供給量を減
    量補正する請求項5記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、燃料供給量が減少するほど
    第三のしきい値を減少させる請求項6記載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 燃料供給量ないし空気供給量の補正量に
    上限および下限を設けた請求項3、6又は7記載の燃焼
    装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、第二の電位差検出手段の検
    出値が空気過剰率異常過大と判定する第四のしきい値よ
    りも小さくなると、燃焼を停止させる請求項5、6又は
    7記載の燃焼装置。
  10. 【請求項10】 表示手段を備え、制御手段は、異常の
    旨を表示手段により表示する請求項4又は9記載の燃焼
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011137590A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Paloma Co Ltd 燃焼装置

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