JP2943836B2 - 吊下げ削井機の自動降下制御装置 - Google Patents

吊下げ削井機の自動降下制御装置

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JP2943836B2 JP19415893A JP19415893A JP2943836B2 JP 2943836 B2 JP2943836 B2 JP 2943836B2 JP 19415893 A JP19415893 A JP 19415893A JP 19415893 A JP19415893 A JP 19415893A JP 2943836 B2 JP2943836 B2 JP 2943836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブーム、櫓状のフレー
ム等のような支持手段の上部から垂直に吊下げられて地
面を垂直に掘削する吊下げ削井機に関し、さらに詳しく
は、この削井機による掘削に際して垂直に吊下げられた
掘削手段を掘削に応じて降下させる降下制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られている吊下げ削井機
としては、櫓状に組み上げたフレームや、ブーム等の上
端部から垂直に掘削手段を吊下げ、この掘削手段の下端
に設けた掘削ビット、ドリル、オーガ等により地面を垂
直に掘削するものがある。このような削井機において
は、掘削手段を吊下げ保持するワイヤを、巻上装置によ
り繰り出しおよび巻き取りが自在なように構成し、掘削
に応じて巻上装置からワイヤを繰り出して掘削手段を降
下させ、掘削を継続するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】但し、この場合におけ
る掘削手段の降下制御は、作業者が掘削状況を見ながら
巻上装置の作動を制御して行うようになっており、作業
者は掘削作業の間において常時この掘削作業を監視する
必要があり、作業者の負担が大きいという問題があっ
た。本発明はこのような問題に鑑みたもので、掘削手段
により掘削作業が行われるときに、掘削手段を掘削に応
じて自動的に降下させることができるようにすることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る吊下げ削井機の自動降下制御装置にお
いては、巻上装置から繰り出されるとともに支持手段の
上部から垂下されるワイヤにより長尺状の掘削手段を垂
直に吊下げ保持し、この状態でワイヤに作用する張力を
張力検出手段により検出し、掘削手段により地面を掘削
させるときに、降下制御手段が、張力検出手段により検
出したワイヤ張力に応じて巻上装置の駆動手段の駆動を
制御して掘削手段の降下を制御するようになっている。
このとき、降下制御手段は、張力検出手段により検出さ
れた張力が所定値以上のときにワイヤを繰り出して掘削
手段を降下させ、この張力が所定値未満のときに駆動手
段の駆動を停止させる制御を行う。
【0005】なお、この場合に、巻上装置を、ワイヤを
巻取ったドラムと、このドラムを回転駆動する駆動モー
タ(油圧モータもしくは電気モータ)と、この駆動モー
タへの動力供給を制御する作動操作手段(油圧モータの
場合には操作バルブであり、電気モータの場合には操作
スイッチである)とから構成し、且つ降下制御手段によ
り作動操作手段から駆動モータへの動力供給(油圧供給
もしくは電力供給)を断接制御するように構成し、張力
検出手段により検出された張力が所定値以上のときには
降下制御手段により動力供給ラインを介しての動力供給
を行わせ、一方この張力が所定値未満のときには降下制
御手段により動力供給ラインを介しての動力供給を遮断
させるように構成するのが好ましい。
【0006】
【作用】上記構成の自動降下制御装置を有した吊下げ削
井機においては、ワイヤにより吊下げた掘削手段による
地面の掘削が行われるときに、掘削手段吊下げられた状
態でその下端が地面に当接していないときには、ワイヤ
には掘削手段の重量に相当する張力が作用する。上記所
定値はこのときの張力より小さな値に設定されており、
このため、降下制御手段は駆動手段を作動させ巻上装置
からワイヤを繰り出して掘削手段を降下させる。これに
より掘削手段の下端が接地し、掘削手段の重量は地面に
支えられてワイヤの張力は小さくなるため、降下制御手
段は駆動手段を駆動を停止し、掘削手段は停止保持され
る。この状態で下端に設けられた掘削ビット等が地面を
掘削するのであるが、この掘削が進むと掘削ビットは掘
削後の地面から浮き上がる状態となり、ワイヤ張力が再
び増加するため、降下制御手段により掘削手段を降下さ
せる制御がなされる。このためさらなる掘削が可能とな
り、以下、これを続けることにより、掘削手段による掘
削が自動的に継続される。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について説明する。本発明に係る自動降下制御装置を
備えた削井作業車を図1に示している。この削井作業車
は、キャビン1aを有した車体1bの上に水平旋回自在
な旋回台2を取り付けるとともに、この旋回台2に起伏
自在に伸縮ブーム3を取り付け、伸縮ブーム3の先端に
削井装置Dを吊下げて構成される。
【0008】伸縮ブーム3は、旋回台2に起伏自在に取
り付けられた基端ブーム3aと、基端ブーム3aに対し
て入れ子式に伸縮自在に取り付けられた先端ブーム3b
とから構成され、起伏シリンダ4により起伏作動がなさ
れ、内蔵の伸縮シリンダ(図示せず)により伸縮作動が
なされる。車体1bの前後左右4箇所に、作業時に車体
1bを支持するアウトリガ8が取り付けられている。キ
ャビン1aの後側に作業者用シート6が設けられるとと
もに、このシート6に対向して操作レバー7が設けられ
ており、作業者はシート6に座って操作レバー7を操作
し、各種操作、例えば、旋回台2の旋回操作、伸縮ブー
ム3の起伏および伸縮操作、後述するウインチの作動操
作等を行う。
【0009】基端ブーム3aの上面にはメインウインチ
10およびサブウインチ15が配接されている。これら
のドラム11,16から繰り出されるメインおよびサブ
ワイヤ12,17は、先端ブーム3bの先端に固設され
たブームヘッド5に回転自在に取り付けられたシーブ5
a〜5dに図示のように掛け回されて垂下する。
【0010】メインワイヤ12は削井装置Dの上端の動
シーブ32aに掛け回されるとともに先端がブームヘッ
ド5に取り付けられた吊下げヘッド21に係止される。
このため、メインウインチ10の駆動を制御してメイン
ドラム11からのメインワイヤ12の繰り出しを制御す
れば、削井装置Dを構成する掘削装置30の上昇、降下
制御を行うことができる。サブワイヤ17は先端にフッ
ク18を有してブームヘッド5から垂下され、各種の機
材の吊上げ作業に用いられる。
【0011】削井装置Dは、上述のようにメインワイヤ
12により垂直に吊下げ支持される掘削装置30と、こ
の掘削装置30をガイドするリーダーフレーム20とか
ら構成される。リーダーフレーム20は、ブームヘッド
5にピン21aにより枢支されて支持された吊下げヘッ
ド21と、この吊下げヘッド21に旋回自在に連結され
た連結部22aを有したフレームヘッド22と、フレー
ムヘッド22に一体に連結されるとともに垂直に下方に
延びた第1フレーム23と、第1フレーム23に着脱自
在に連結された第2フレーム25と、第2フレーム25
に着脱自在に連結された第3フレーム26とから構成さ
れる。なお、連結部22aは中空に形成されたおり、メ
インワイヤ12は連結部22aの中空空間内を通って下
方に延び、動シーブ32aに掛け回されて上方に延びる
とともにこの中空空間内を再び通って吊下げヘッド21
に係止される。
【0012】第1〜第3フレーム23,25,26は図
2に示すように、それぞれ矩形断面の中空柱状の本体部
の一側面(掘削装置30に対向する側面)の両側稜に、
上下に延びる中空パイプからなるガイドレール23a,
25a,26aを接合して構成されている。これら本体
部およびガイドレールはそれぞれ同一断面形状であり、
第1〜第3フレーム23,25,26が連結された状態
で、垂直に延びる一本のガイドフレームが形成されるよ
うになっている。
【0013】リーダーフレーム20において、吊下げヘ
ッド21、フレームヘッド22および第1フレーム23
は図示のように連結されてブームヘッド5に取り付けら
れたまま使用され、車体1bの上に格納される。しかし
ながら、第2および第3フレーム25,26は、作業の
際に図示のように組み立てられて使用される。このた
め、例えば図2に示すように、第1フレーム23の下部
には連結孔23bが形成され、第2フレーム25の上部
には連結孔25cを有した連結突起25bが設けられ、
第2フレーム25のガイドレール25aの上部にも連結
突起25dが設けられている。なお、図2には、第1フ
レーム23の下部に格納用シーブ24が取り付けられて
いるが、これについての説明は省略する。
【0014】第1フレーム23に第2フレーム25を連
結させるときには、連結突起25bを第1フレーム23
の本体内に嵌入させるとともに連結突起25dを第1フ
レーム23のガイドレール23a内に嵌入させ、この状
態で、両連結孔23b,25cを貫通させて連結ボルト
28を差込み、これをナット29で締め付ける。このよ
うにして第1フレーム23に第2フレーム25を連結さ
せると、ブーム3を起仰、伸長させてこれらを持ち上
げ、次いで、同様にして第2フレーム25の下部に第3
フレーム26を連結する。なお、このように連結された
後、第3フレーム26の下部が接地して使用されるた
め、第3フレーム26の下端には接地板26bが取り付
けられている。
【0015】掘削装置30は、ガイドレール23a,2
5a,26aに対して上下に移動自在に取り付けられた
第1〜第3支持ガイド31a,31b,31cによりリ
ーダーフレーム20に沿って上下に移動自在に支持され
る。例えば、第1支持ガイド31aは、図2(B)に示
すように、ガイドレール23aを挟むようにして取り付
けられ、ガイドレール23a上を移動自在である。
【0016】第1支持ガイド31aには、パワースイベ
ル33が枢支されて取り付けられ、このパワースイベル
33の上にこれに対して旋回自在に連結された支持部材
32が取り付けられており、この支持部材32に動シー
ブ32aが回転自在に取り付けられている。パワースイ
ベル33は、油圧モータと減速機から構成され、この油
圧モータに駆動用油圧を供給するための油圧ホース、チ
ューブ57a,57b,57cが図示にようにパワース
イベル33に繋がっている。なお、この油圧は車体1b
内に配設された油圧パワーユニット(図示せず)から供
給される。
【0017】パワースイベル33の下には連結チューブ
34を介してエアスイベル35が連結されている。エア
スイベル35は第2支持ガイド31bを介してリーダー
フレーム20により支持される。なお、この第2支持ガ
イド31bに対してエアスイベル35は回転自在に支持
されている。
【0018】エアスイベル35は、エアホース、チュー
ブ54a,54b,54cを介してリューブリケータ5
2に繋がり、さらに、リューブリケータ52からエアホ
ース51を介してエアコンプレッサ50に繋がる。この
ため、エアコンプレッサ50から供給される圧縮エア
は、リューブリケータ52に送られて潤滑用の油が霧状
に混入された後、エアスイベル35に供給される。な
お、リューブリケータ52には、この圧縮エアの供給を
オン・オフ制御するオン・オフバルブが設けられてお
り、このオン・オフバルブの作動をリモートコントロー
ル制御するための作動装置53がリューブリケータ52
の上に配設されている。
【0019】エアスイベル35の下部には掘削により生
じるスライム(土砂と油とが混合したもの)を外部に排
出する排出口36を有し、下端にパイプPがテーパネジ
等によりネジ結合されて取り付けられている。このパイ
プPは中間部において第3支持ガイド31cにより回転
自在に支持されている。
【0020】エアスイベル35の内部からパイプPの内
部を通って下方に連結ロッド38が延びており、この連
結ロッド38の下端には、図3に示すように、エアハン
マ掘削装置Bが取り付けられている。連結ロッド38は
エアスイベル35に供給された圧縮エアをエアハンマ掘
削装置Bに導く通路を有しており、この圧縮エアにより
エアハンマ掘削装置Bが駆動される。また、パワースイ
ベル33の駆動軸が連結チューブ34内を延びて連結ロ
ッド38に連結されており、パワースイベル33により
連結ロッドを介してエアハンマ掘削装置B全体が回転駆
動されるようになっている。
【0021】エアハンマ掘削装置Bは、図3に示すよう
に、エアハンマ機構40と、このエアハンマ機構40に
より上下動されるハンマロッド41と、このハンマロッ
ド41の下端に連結された掘削ビット42とから構成さ
れる。エアハンマ機構40は圧縮エアによりハンマロッ
ド41を介して掘削ビット42を上下に連続的に振動さ
せる。掘削ビット42の下面には複数の突起42aが設
けられており、掘削ビット42の上下動により突起42
aが地面に連続して衝突し、打撃振動を与えて地面を破
砕する。この時、同時にパワースイベル33によりエア
ハンマ装置B全体が緩やかに回転されており、突起42
aの衝突する位置がこの回転に応じて変化し、地面が円
筒状に徐々に掘削される。
【0022】エアハンマ機構40に供給されて掘削ビッ
ト42を上下動させた後のエアは、掘削ビット42の下
面に吹き付けられ、掘削ビット42の側面の凹部42b
を通ってエアハンマ機構40および連結ロッド38の外
周面とパイプPの内周面とに囲まれた空間内を上方に流
れ、排出口36から外部に流出する。このとき、圧縮エ
アに混入された潤滑油が突起42aと地面との衝突部の
潤滑作用を行うとともに掘削土砂に混入してスライムを
形成し粉砕された土砂が粉塵となって飛散するのを防止
する。このスライムは、圧縮エアとともに排出口36か
ら外部に排出される。
【0023】なお、掘削ビット42は径方向に拡大縮小
可能(折り畳み可能)に構成されており、パワースイベ
ル33により掘削ビット42が掘削方向に回転されると
きには拡大して図3の状態となり、パイプPの外径より
若干大きな穴を掘削する。掘削完了時には、パワースイ
ベル33により掘削ビット42を逆回転させると、これ
が折り畳まれて径方向に縮小され、その外径がパイプP
の内径より小さくなる。そこで、パイプPとエアスイベ
ル35とのネジ結合を外した後、掘削装置30全体を引
き上げれば、パイプPのみを地中に残して掘削装置30
を取り外すことができる。これにより、パイプPが垂直
に埋設された形で井戸の掘削を行うことができる。
【0024】上記のようにして、エアハンマ掘削装置B
により掘削(削井)を行うときには、削井に応じて掘削
装置30全体を降下させる必要がある。この降下制御
は、メインウインチ10の作動を制御してメインワイヤ
12の繰り出し制御を行うことにより行われるのである
が、本装置では、この掘削装置30の降下制御すなわ
ち、掘削に応じたメインウインチ10によるメインワイ
イヤ12の繰り出し制御を自動的に行うようになってい
る。
【0025】この自動降下制御のため、基端ブーム3の
上に、メインワイヤ12の張力を検出する張力検出機構
60が取り付けられている。この張力検出機構60は、
図4に示すように、基端ブーム3aの上に所定間隔をお
いて回転自在に取り付けられた2個の固定シーブ61,
62と、固定シーブ62の回転軸62aと同軸に枢支さ
れた遊動リンク部材63と、この遊動リンク部材63の
一端に回転自在に取り付けられた遊動シーブ64と、遊
動リンク部材63の他端に連結された連結ロッド66
と、遊動リンク部材63を図において時計周り方向に引
っ張るリターンスプリング65とから構成される。
【0026】メインワイヤ12は、図示のように、両固
定シーブ61,62の間において遊動シーブ64に押え
られるように配設されており、遊動シーブ64の押え付
け力はリターンスプリング65により設定される。連結
ロッド66は、2本のロッド部材66a,66cとこれ
らの間に位置するバネダンパ66bとからなり、降下制
御バルブ70のスプール71に連結されている。
【0027】ここで、メインワイヤ12の張力が大きい
と、この張力により遊動シーブ64は引き上げられ、遊
動リンク部材63は反時計周りに回動されて連結ロッド
66を介して降下制御バルブ70のスプール71が引っ
張られる。逆にこの張力が小さいと、リターンスプリン
グ65の付勢力により遊動シーブ64は押し込められ、
遊動リンク部材63が時計周りに回動されてスプール7
1が押し込まれる。
【0028】自動降下制御は、このようなメインワイヤ
12の張力に応じた降下制御バルブ70のスプール71
の移動に基づいて行われる。そこで、この自動降下制御
を含め、メインウインチ10のウインチモータ14の駆
動制御全体について、図5の回路図を参照して説明す
る。
【0029】ウインチモータ14は油路91,92およ
びウインチ制御バルブ77を介して油圧源(油圧パワー
ユニット)79およびタンクと繋がっており、油圧源7
9からの作動油給排をウインチ制御バルブ77により制
御してウインチモータ14の駆動制御が行われる。ウイ
ンチ制御バルブ77のスプール77aは、ウインチ操作
レバー78およびウインチ操作アクチュエータ80に繋
がっており、これら操作レバー78の手動操作もしくは
アクチュエータ80の作動に応じてウインチ制御バルブ
77の作動制御が行われる。
【0030】ウインチ操作アクチュエータ80はエアシ
リンダからなり、エア制御バルブ85によりエア圧源8
7からのエアの給排制御がなされて作動される。なお、
このエア制御バルブ85の作動は、コントローラ95に
より左右ソレノイド86a,86bの通電制御を行って
なされる。また、ウインチ操作レバー78にはこれが下
げ方向に作動されたときにその作動を検出するリミット
スイッチ84が設けられており、このリミットスイッチ
84の検出信号はコントローラ95に出力される。
【0031】ウインチモータ14に繋がる油路91,9
2にはカウンターバランス弁75が配設されている。さ
らに、油路91には、電磁オンオフバルブ72と、上記
降下制御バルブ70とが並列に配設されている。この電
磁オンオフバルブ72の作動は、コントローラ95から
の信号に基づいて制御される。また、コントローラ95
には、リモートコントロール操作装置90が繋がってお
り、図1に示すように、地上において作業者Mがリモー
トコントロール装置90を操作するとその操作信号がコ
ントローラ95に入力され、コントローラ95により各
操作に対応する制御が行われる。
【0032】このような構成の装置の作動を説明する。
まず、手動により掘削装置30の昇降作動制御を行う場
合を説明する。この場合には、作業者がウインチ操作レ
バー78を操作して制御が行われる。例えば、操作レバ
ー78を下げ方向(図において右方向)に操作すると、
まず、リミットスイッチ84がこの操作を検出してコン
トローラ95に検知信号が出力される。この信号を受け
るとコントローラ95は電磁オンオフバルブ72に駆動
信号を送り、このバルブ72を開放させる。これによ
り、油路91は開通状態となり、操作レバー78の下げ
方向操作によりウインチ制御バルブ77は油圧源79か
らの作動油を油路91を介してウインチモータ14に供
給させ、ウインチモータ14を駆動させる。この駆動に
よりメインウインチ10のドラム11からメインワイヤ
12が繰り出され、掘削装置30は降下する。
【0033】逆に、作業者が操作レバー78を上げ方向
に操作すると、ウインチ操作バルブ77は油圧源79か
らの作動油を油路92を介してウインチモータ14に供
給させ、ウインチモータ14を逆転駆動させる。これに
より、メインウインチ10のドラム11にメインワイヤ
12が巻取られ、掘削装置30は上昇する。
【0034】以上ではウインチ操作レバー78を手動に
より直接操作する場合について説明したが、これをリモ
ートコントロール装置90を操作して行うこともでき
る。この装置90には操作スイッチが設けられており、
この操作スイッチを下げ位置に操作すると、下げ操作信
号がコントローラ95に入力され、コントローラ95は
エア制御バルブ85の右ソレノイド86aを励磁してこ
のバルブ85を左動させ、エアシリンダ80のロッド側
エア室にエア圧を供給させ、ロッド81を右動させる。
これにより、ウインチ操作レバー78が下げ方向に操作
され、上記と同様にしてウインチモータ14が駆動され
てメインワイヤ12が繰り出されて掘削装置30が降下
する。
【0035】リモートコントロール装置90の操作スイ
ッチを上げ位置に操作すると、上げ信号がコントローラ
95に入力され、左ソレノイド86bが励磁される。こ
れにより、エアシリンダ80のボトム側エア室にエア圧
が供給されてロッド81が左動され、ウインチ操作レバ
ー78は上げ方向に操作される。この結果、上記と同様
にして掘削装置30が上昇する。
【0036】リモートコントロール装置90の操作スイ
ッチには、上記下げおよび上げ位置に加えて、中立位置
および自動降下位置がある。中立位置では、エア制御バ
ルブ85が中立位置(図示の位置)に位置して、ウイン
チ制御バルブ77も中立位置に位置し、ウインチモータ
14が停止保持される。
【0037】一方、操作スイッチを自動降下位置に切り
換えると、この位置に対応する信号を受けたコントロー
ラ95は電磁オンオフバルブ72のソレノイド73を強
制的にオフにし、このバルブ72を閉止させる。同時に
エア制御バルブ85の右ソレノイド86aを励磁してエ
ア圧源87のエア圧をアクチュエータ80のロッド側エ
ア室に供給させてロッド81を右動させ、ウインチ制御
バルブ77を右動させる。なお、このとき、操作レバー
78も右動してリミットスイッチ84がオンとなるので
あるが、コントローラ95はこのオン信号を受けても電
磁オンオフバルブ72のソレノイド73はオフのまま保
持する。
【0038】これにより、油圧源79からの作動油はウ
インチ制御バルブ77から油路91に供給される。この
とき、上述のように電磁オンオフバルブ72は強制的に
閉止されているため、降下制御バルブ70に作動油が流
れる。ここで、降下制御バルブ70のスプール71は上
述のように張力検出機構60の連結ロッド66cと連結
されており、メインワイヤ12の張力に応じてその作動
が制御される。
【0039】例えば、掘削装置30が宙づり状態でメイ
ンワイヤ12から吊下げられていると、掘削装置30の
全重量がメインワイヤ12に加わりその張力が最大とな
る。このときには、遊動シーブ64はこの張力により引
き上げられて遊動リンク部材63は反時計周りに回動さ
れ、降下制御バルブ70のスプール71は右方に引き出
される。このため、降下制御バルブ70は開放されて作
動油が油路91を介してウインチモータ14に供給さ
れ、ウインチモータ14が駆動される。この駆動によ
り、メインウインチ10のドラム11からメインワイヤ
12が繰り出されて掘削装置30は降下する。
【0040】この降下により、掘削装置30の下端、す
なわち、掘削ビット42が接地すると、地面により掘削
装置30が支持されるためメインワイヤ12の張力が小
さくなる。これにより、遊動シーブ64はリターンスプ
リング65の付勢力を受けて押し込まれ、遊動リンク部
材63は時計周りに回動され、降下制御バルブ70のス
プール71は左方向に押し込まれる。このため、降下制
御バルブ70は閉止されて、ウインチモータ14が停止
され、掘削装置30もその位置で停止保持される。な
お、降下制御バルブ70は、スプール71の移動に応じ
て緩やかに閉止されるようになっており、メインワイヤ
12の張力が減少するのに応じて掘削装置30の降下が
緩やかに停止される。
【0041】掘削ビット42が接地した状態で、この掘
削ビット42による掘削を行うと、掘削ビット42の下
面側の土砂が掘削除去され、掘削ビット42は地面から
浮き上がる状態となる。これにより、メインワイヤ12
の張力が増加するため、降下制御バルブ70が再び開放
され、掘削ビット42が接地するまで掘削装置30が降
下される。以下、このような制御が継続され、掘削ビッ
ト42の掘削に応じて掘削装置30全体が自動的に降下
する制御が行われる。
【0042】以上説明した例においては、張力検出手段
を遊動シーブと遊動リンクを利用して構成しているが、
張力検出手段としてはメインワイヤの張力を直接検知
し、この張力に応じて降下制御バルブの作動を電気的に
制御するようにしても良い。また、上記例では、メイン
ウインチの駆動モータとして油圧モータを用い、油圧モ
ータへの作動油の供給をメインワイヤの張力に応じて制
御することにより自動降下制御を行うようになっている
が、この駆動モータとして電気モータを用い、この電気
モータへの駆動電力の供給をメインワイヤの張力に応じ
て制御して自動降下制御を行うように構成しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
降下制御手段は、張力検出手段により検出されたワイヤ
の張力が所定値以上のときにワイヤを繰り出して掘削手
段を降下させ、この張力が所定値未満のときに駆動手段
の駆動を停止させる制御を行うようになっているため、
ワイヤから吊下げ支持した掘削手段により掘削を行うと
きに、掘削に応じた張力の増加に合わせてワイヤを自動
的に繰り出して掘削手段を自動的に降下させることがで
きる。このため、掘削作業時に作業者が掘削手段の降下
制御を行う必要がなく、作業者の負担を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動降下制御装置を備えた削井作
業車を示す正面図である。
【図2】この削井作業車に用いられるリーダーフレーム
を示す斜視図および断面図である。
【図3】パイプの下端に取り付けられた状態のエアハン
マ掘削装置を示す部分断面図である。
【図4】上記自動降下制御装置を構成する張力検出機構
を示す正面図である。
【図5】上記自動降下制御装置の構成を示すウインチモ
ータ駆動制御回路図である。
【符号の説明】
2 旋回台 3 伸縮ブーム 10 メインウインチ 12 メインワイヤ 20 リーダーフレーム 30 掘削装置 33 パワースイベル 35 エアスイベル 40 エアハンマ機構 42 掘削ビット 50 コンプレッサ 52 リューブリケータ 60 張力検出機構 70 降下制御バルブ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 44/00 E21B 3/02 E21B 19/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上装置を有してなる支持手段と、 前記巻上装置から繰り出されるとともに前記支持手段の
    上部から垂下されるワイヤと、 このワイヤに上端が係止されて垂直に吊下げられた長尺
    状の掘削手段と、 前記巻上装置を駆動する駆動手段と、 前記掘削手段を吊下げた状態で前記ワイヤに作用する張
    力を検出する張力検出手段と、 前記掘削手段による掘削に応じて前記駆動手段の駆動を
    制御して前記掘削手段の降下を制御する降下制御手段と
    からなり、 この降下制御手段は、前記張力検出手段により検出され
    た張力が所定値以上のときに前記ワイヤを繰り出して前
    記掘削手段を降下させる方向に前記駆動手段を駆動さ
    せ、前記張力が所定値以下のときに前記駆動手段の駆動
    を停止させる制御を行うことを特徴とする吊下げ削井機
    の自動降下制御装置。
  2. 【請求項2】 前記巻上装置が、前記ワイヤを巻取った
    ドラムと、このドラムを回転駆動する駆動モータと、こ
    の駆動モータへの動力供給を制御する作動操作手段とか
    らなり、 前記降下制御手段がこの作動操作手段から前記駆動モー
    タへの動力供給ライン中に配設されてこの動力供給を断
    接制御する手段であり、 前記張力が所定値以上のときには前記降下制御手段によ
    り前記動力供給ラインを介しての動力供給を行わせ、前
    記張力が所定値未満のときには前記降下制御手段により
    前記動力供給ラインを介しての動力供給を遮断させるよ
    うになっていることを特徴とする請求項1に記載の吊下
    げ削井機の自動降下制御装置。
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