JP2943286B2 - 樹脂中空成形品の製法 - Google Patents
樹脂中空成形品の製法Info
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- JP2943286B2 JP2943286B2 JP22962590A JP22962590A JP2943286B2 JP 2943286 B2 JP2943286 B2 JP 2943286B2 JP 22962590 A JP22962590 A JP 22962590A JP 22962590 A JP22962590 A JP 22962590A JP 2943286 B2 JP2943286 B2 JP 2943286B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂中空成形品、特に繊維強化樹脂中空成
形品の製法に関するものである。
形品の製法に関するものである。
近時、FRP(ガラス繊維強化熱硬化性樹脂)製品が自
動車の外板等の各種成形品に使用されるようになった。
このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えばエンジ
ンフードの場合には、成形品の剛性、強度等を確保する
ため、成形品の中に発泡材等をコア材として挿入して一
体成形している。このように発泡材を用いた繊維強化樹
脂の圧縮成形方法が特開昭63−246214号公報で提案され
ている。これは、第2図に示すように、ガラス繊維等の
強化用マットに熱可塑性樹脂を含浸させたシート状部材
13と同様の材料で予め凹部を形成した部材14の間に発泡
材等の充填材15を入れ、これらを金型11,12のキャビテ
イ内にセットして加圧成形するものである。
動車の外板等の各種成形品に使用されるようになった。
このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えばエンジ
ンフードの場合には、成形品の剛性、強度等を確保する
ため、成形品の中に発泡材等をコア材として挿入して一
体成形している。このように発泡材を用いた繊維強化樹
脂の圧縮成形方法が特開昭63−246214号公報で提案され
ている。これは、第2図に示すように、ガラス繊維等の
強化用マットに熱可塑性樹脂を含浸させたシート状部材
13と同様の材料で予め凹部を形成した部材14の間に発泡
材等の充填材15を入れ、これらを金型11,12のキャビテ
イ内にセットして加圧成形するものである。
繊維強化樹脂成形品は、前記のエンジンフード以外に
も、自動車のボデー、シャシー、フレーム等に巾広く使
用することで車輛重量の軽量化、燃費向上が図れること
で注目されている。
も、自動車のボデー、シャシー、フレーム等に巾広く使
用することで車輛重量の軽量化、燃費向上が図れること
で注目されている。
繊維強化樹脂成形品で従来の鋼板並の剛性を確保して
軽量化を図るには、中空構造とするのが良いが、表1に
掲げるように従来工法では、繊維強化樹脂成形品の中空
構造化が不可能であった。
軽量化を図るには、中空構造とするのが良いが、表1に
掲げるように従来工法では、繊維強化樹脂成形品の中空
構造化が不可能であった。
本発明は、発泡材等の充填材を使用することなく、従
来の鋼板並の剛性を確保し、且つ中空構造として軽量化
を可能とした繊維強化樹脂成形品の製法を提供すること
を目的とするものである。
来の鋼板並の剛性を確保し、且つ中空構造として軽量化
を可能とした繊維強化樹脂成形品の製法を提供すること
を目的とするものである。
本発明は、強化用ガラス繊維に熱可塑性樹脂を含浸し
たスタンピング材の間に耐熱樹脂製の風船を挟んでこれ
らを加熱し、これを金属にセットして前記風船に加圧空
気を吹き込みながら成形する樹脂中空成形品の製法であ
る。
たスタンピング材の間に耐熱樹脂製の風船を挟んでこれ
らを加熱し、これを金属にセットして前記風船に加圧空
気を吹き込みながら成形する樹脂中空成形品の製法であ
る。
成形品には、その中心部に風船で中空部が形成され、
その周囲はスタンピング材が融着して一体構造となり、
中空構造の繊維強化樹脂成形品が得られる。
その周囲はスタンピング材が融着して一体構造となり、
中空構造の繊維強化樹脂成形品が得られる。
本発明の実施例を図面について説明する。
本発明の成形方法は、従来のスタンピング法に基づく
ものであり、成形材料は、連続繊維のガラスマットで強
化した熱可塑性樹脂を使用する。
ものであり、成形材料は、連続繊維のガラスマットで強
化した熱可塑性樹脂を使用する。
第1図は成形工程を示すもので、先ず、第1図(A)
に示すように、連続ガラス繊維にポリプロピレン(PP)
樹脂を含浸させてマット状としたスタンピング材2,2間
に、シリコン樹脂のような耐熱樹脂で作った風船1をセ
ットする。
に示すように、連続ガラス繊維にポリプロピレン(PP)
樹脂を含浸させてマット状としたスタンピング材2,2間
に、シリコン樹脂のような耐熱樹脂で作った風船1をセ
ットする。
次に、第1図(B)に示すように遠赤外線加熱機3で
これらを200〜220度に加熱し、第1図(C)に示すよう
にキャビテイ4aを形成した下型4に載せる。金型の温度
は25〜70℃とする。第1図(D)に示すように上型5を
セットして型締し、風船1には送気管6でエアーを吹き
込んで成形する。エアー圧は6〜7kg/cm2とする。
これらを200〜220度に加熱し、第1図(C)に示すよう
にキャビテイ4aを形成した下型4に載せる。金型の温度
は25〜70℃とする。第1図(D)に示すように上型5を
セットして型締し、風船1には送気管6でエアーを吹き
込んで成形する。エアー圧は6〜7kg/cm2とする。
成形品7は中心部に風船1で中空部8が形成され、そ
の周囲は上下のスタンピング材2が融着して一体構造と
なる。型開きして取り出した成形品7から送気管6を抜
取ると、中空構造の成形品が得られる。
の周囲は上下のスタンピング材2が融着して一体構造と
なる。型開きして取り出した成形品7から送気管6を抜
取ると、中空構造の成形品が得られる。
連続ガラス繊維に含浸されるマトリックス樹脂として
は、前記のポリプロピレン(PP)樹脂の外に、ポリブチ
レンテレフタレート(PBTP)、ポリエチレンテレフタレ
ート(PETP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネイト
(PC)、ポリセニレンエーテル(PPE)等の熱可塑性樹
脂やPC/PBTPアロイ、ポリフエニレンオキシド/ポリア
ミド(PPO/PA)アロイ等が使用できる。
は、前記のポリプロピレン(PP)樹脂の外に、ポリブチ
レンテレフタレート(PBTP)、ポリエチレンテレフタレ
ート(PETP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネイト
(PC)、ポリセニレンエーテル(PPE)等の熱可塑性樹
脂やPC/PBTPアロイ、ポリフエニレンオキシド/ポリア
ミド(PPO/PA)アロイ等が使用できる。
また、風船材料は、フッソ樹脂やナイロン樹脂等の耐
熱樹脂とすることもできる。
熱樹脂とすることもできる。
第2表に成形材料と成形条件の例を示す。
〔発明の効果〕 本発明は、従来の鋼板並の剛性を確保し、且つ軽量化
を可能とした中空構造の繊維強化樹脂成形品が容易に得
られる効果が有る。
を可能とした中空構造の繊維強化樹脂成形品が容易に得
られる効果が有る。
第1図(A)ないし(D)は本願発明の成形工程の説明
図、第2図は従来の成形法を示す断面図である。 1:風船、2:スタンピング材 3:遠赤外線加熱機、4:下型 5:上型、6:送気管 7:成形品、8:中空部
図、第2図は従来の成形法を示す断面図である。 1:風船、2:スタンピング材 3:遠赤外線加熱機、4:下型 5:上型、6:送気管 7:成形品、8:中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 43/00 - 43/58
Claims (1)
- 【請求項1】強化用ガラス繊維に熱可塑性樹脂を含浸し
たスタンピング材の間に耐熱樹脂製の風船を挟んでこれ
らを加熱し、これを金型にセットして前記風船に加圧空
気を吹き込みながら成形することを特徴とする樹脂中空
成形品の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22962590A JP2943286B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 樹脂中空成形品の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22962590A JP2943286B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 樹脂中空成形品の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112014A JPH04112014A (ja) | 1992-04-14 |
JP2943286B2 true JP2943286B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=16895127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22962590A Expired - Fee Related JP2943286B2 (ja) | 1990-08-31 | 1990-08-31 | 樹脂中空成形品の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2943286B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107877611A (zh) * | 2017-11-04 | 2018-04-06 | 林芳泽 | 一种体育用品外皮模切机 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108070250A (zh) * | 2016-11-18 | 2018-05-25 | 合肥杰事杰新材料股份有限公司 | 一种双纤维增强改性的pa6组合物及其制备方法 |
-
1990
- 1990-08-31 JP JP22962590A patent/JP2943286B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107877611A (zh) * | 2017-11-04 | 2018-04-06 | 林芳泽 | 一种体育用品外皮模切机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04112014A (ja) | 1992-04-14 |
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