JP2942273B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、接着剤組成物に関し、特に油面接着性に優
れた接着剤組成物に関する。
[従来の技術] 例えば、自動車のボンネットあるいはトランクリッド
等のヘミング部において、鋼板等の表面にはプレス油等
の油膜が付着しており、このような油膜を有する表面、
即ち、油面に、例えばインナーパネル等の部材、部品等
を接着させるには、油面との接着性(以下、油面接着性
という)に優れた接着剤を使用することが必要である。
接着剤の油面接着性の改良は、従来、種々提案されて
いるが、従来の油面用接着剤は貯蔵安定性、塗布作業性
等に難点があり、また、油の種類が変わると接着性が充
分ではないという難点があった。
最近、油面用接着剤として、エポキシ樹脂を含むポリ
マー成分を改良したもの、あるいは、吸油性フィラーを
添加したもの(例えば、特開昭59−124972号、同60−15
5483号、同63−186786号公報参照)が提案されている。
しかし、これらの油面用接着剤は、種々の添加剤、例え
ば粘度調整用フィラー、希釈剤、垂れ防止剤、沈降防止
剤を必要とする欠点を有する。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明の目的は、高い油面接着性を有すると
共に、貯蔵安定性および塗布作業性が良好である接着剤
組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記の目的を達成するものとして、硬化性
化合物と、直径35〜70nmで長さが直径の少なくとも5倍
を超えるグラファイトフィブリルとを含有したなり、該
グラファイトフィブリルが規則配列した炭素原子の本質
的に連続的な多重層からなる外側領域と中空である内側
コア領域とを有してなるものである接着剤組成物を提供
するものである。
本発明の接着剤組成物(以下、単に組成物という)に
用いられる硬化性化合物としては、例えばエポキシ化合
物、フェノール化合物、ポリウレタン化合物等を挙げる
ことができる。これらの硬化性樹脂の中でも、金属との
接着性が良好であるので、エポキシ樹脂が好ましい。
本発明の組成物は、用いられる硬化性化合物の種類お
よび必要に応じて併用される硬化剤、硬化促進剤および
/または架橋剤の種類により、室温硬化性、熱硬化性、
光硬化性等の種々の硬化型に調製することができる。ま
た、このような組成物の成分および硬化型に応じて、1
液型として、あるいは2液型として適宜調製される。
次に、硬化性化合物ごとに説明する。
まず、硬化性化合物がエポキシ化合物、即ちエポキシ
基を有する化合物である場合、その具体例としては、エ
ピクロルヒドリンとビスフェノールF、ビスフェノール
A、エチレングリコール、ブタンジオール、グリセリ
ン、エリスリット等の多価アルコールまた多価フェノー
ルとの縮合生成;エピクロルヒドリンとフェノーノボラ
ック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のノボラック樹
脂との縮合生成物;環状脂肪族エポキシ化合物;グリシ
ジルエステル系エポキシ化合物;グリシジルアミン系エ
ポキシ化合物;複素環式エポキシ化合物;ポリオレフィ
ンの重合体または共重合体から誘導されるエポキシ化合
物;グリシジルメタクリレートの重合または共重合によ
って得られるエポキシ化合物;高度不飽和脂肪酸のグリ
セライドから得られるエポキシ化合物;ポリアルキレン
エーテル型エポキシ化合物、含臭素または含フッ素エポ
キシ化合物を挙げることができる。これらのエポキシ基
を有する化合物の中でも、そのエポキシ当量が約6000以
下のものが好ましく、より好ましくは90〜6000のものが
選択される。
次に、硬化性化合物としてポリウレタン化合物を用い
る場合には、その具体例として、イソシアネート化合物
と活性水素化合物の反応生成物が挙げられる。ここで、
イソシアネート化合物としては、イソシアネート基を分
子中に2個以上有するポリイソシアネートプレポリマー
が挙げられ、このプレポリマーを得るポリイソシアネー
トとしては、例えば脂肪族、芳香族、脂環式などの各種
ポリイソシアネートが用いられるが、プレポリマー化合
物との併用でも単独でもよい。また、活性水素化合物と
してはポリオール化合物およびポリアミン化合物を例示
することができる。
ポリオール化合物としては、例えばエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ペンタエリスリトール、グ
リセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール
等の多価アルコール;および前記多価アルコール類とア
ルキレンオキサイドとの付加重合によって得られるポリ
エーテルポリオール、多価アルコールと多塩基酸類との
縮合反応により得られるポリエステルポリオールおよび
その他の方法によって得られるポリエステルポリオー
ル、アクリルポリオール、ヒマシ油ポリオールもしくは
その誘導体、エポキシポリオール等を挙げることができ
る。
ポリアミン化合物としては、例えば脂肪族ポリアミ
ン、芳香族ポリアミン等の各種アミンが挙げられる。
また、硬化性化合物としてフェノール化合物が用いら
れる場合には、その具体例として、フェノール化合物と
ホルムアルデヒドの反応生成物などを挙げることができ
る。ここでフェノール化合物としては、例えば、フェノ
ール、クレゾール、キシレノール、パラt−ブチルフェ
ノール、レゾルシノール、ノニルフェノール、ハイドロ
キノン、カテコール等の一価または多価フェノールを挙
げることができる。
エポキシ化合物は、通常、硬化剤とともに用いられ
る。硬化剤は、目的とする硬化性の型に応じて適宜選択
される。
本発明の組成物に使用される硬化剤としては、例えば
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレ
ンジアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、メンセンジアミン、イソホロンジアミ
ン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシクロヘキシル)
メタン、ジアミンジシクロヘキシルメタン、ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン、N−アミノエチルピペラジ
ン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、m−キシリレン
ジアミン等の脂肪族ポリアミン;メタフェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン、ジアミノジエチルフェニルメタン等の芳香族ポ
リアミン;べンジルジメシルアミン、2−(ジメチルア
ミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジメチルア
ミノメチル)フェノール、テトラメチルアニジン、N,
N′−ジメチルピペラジン、トリエチレンジアミン、1,8
−ジアザビスシクロ(5,4,0)ウンデセン、トリエタノ
ールアミン、ピペラジン、ピロリジン、ポリアミドアミ
ン、フッ化ホウ素モノエチルアミン錯体等の第2級また
は第3級アミン;無水メチルナジック酸、ドデセニル無
水コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、メチルコンドメチレンテトラヒドロ無水
フタル酸、無水クロレンド酸、エチレングリコール無水
トリメリット酸エステル、メチルテトラヒドロ無水フタ
ル酸メチルヘキサヒドロ無水フタル酸等の酸無水物;イ
ミダゾール、2−メチルイミダソール、2−エチル−4
−メチルイミダソール、2−フェニルイミダソール、2
−ウンデジルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミゾー
ル、1−、ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−シ
アノエチル−2−メチルイミダゾール、1−ジアノエチ
ル−2−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
−2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−メチルイミダゾールトリメリテート、1−シアノエチ
ル−2−フェニルイミダゾールトリメリテート、2,4−
ジアミノ−6−{2′−メチルイミダゾリル−
(1′)}]エチル−S−トリアジン、2,4−ジアミノ
−6−{2′−ウンデシルイミダゾール−(1′)}−
エチル−S−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−{2′
−エチル−4′−メチルイミダゾリル−(1′)}−エ
チル−S−トリアジン、1−シアノエチル−2−エチル
−4−メチルイミダゾールトリメリテート、1−シアノ
エチル−2−ウンデシルイミダゾールトリメリテート、
1−ドデシル−2−メチル−3−ベンゾイミダゾリウム
クロライド、1,3ジベンジル−2−メチルイミダゾリウ
ムクロライド等のイミダゾール誘導体;ジシアンジアミ
ドまたはその誘導体;アジピン酸ジヒドラジド等の有機
酸ジヒドラジド;3−(p−クララフェニル)−1,1−ジ
メチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジ
メチル尿素等の尿素誘電体;ポリメルカプタン系硬化
剤;フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラニン樹脂等のメ
チロール基含有化合物;ポリイソシアネート等を挙げる
ことができる。
特に、本発明の組成物を1液型として調製する場合に
は、硬化剤としては、例えば、ジシアンジアミド系化合
物等の潜在性硬化剤が好ましい。
また、本発明の組成物が光硬化型として調製される場
合には、硬化剤として、例えば紫外線硬化性触媒として
知られる芳香族ジアゾニウム塩、スルホニウム塩等を挙
げることができる。
これらの硬化剤の使用量は、通常、これらの硬化剤が
有する活性水素がエポキシ化合物が有するエポキシ基
と、例えば、エポキシ基:活性水素=1:0.8〜1.2(当量
比)となるように決定すればよい。
更に、本発明の組成物は必要に応じて硬化促進剤を用
いることができ、例えば2,4,6−トリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール、2−(ジメチルアミノメチ
ル)、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセンおよび
その塩、アジピン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒド
ラジド、セバチン酸ジヒドラジド、ジメチルベンジルア
ミンなどの第3級アミン、フェノール類、ホスフィン
類、イミダゾール類等を挙げることができる。これら硬
化促進剤の使用量は、その種類、硬化条件等に応じて決
定される。
本発明の組成物の第2の成分であるグラファイトフィ
ブリルとしては、直径(D)が3.5〜70nm、好ましく
は、7〜25nmで、長さ(L)が直径Dの少なくとも5倍
を超えるもの、即ち、L/D>5の関係にあるものが使用
される。直径Dが3.5nm未満であると、グラファイトフ
ィブリルが飛散しやすく、取り扱いが困難である。ま
た、直径Dが70nmを超えると、油面接着性の向上が余り
期待できない。また、長さLが直径Dの5倍以下、即
ち、L/D≦5の場合は、充分な油面接着性の向上効果が
得られない。L/Dの好ましい範囲は、102〜104である。
このグラファイトフィブリルは、規則配列した炭素原
子の本質的に連続的な多重層からなる外側領域と中空内
側コア領域とからなる。多重層からなる外側領域と中空
内側コア領域とがフィブリルの円柱軸の周囲に実質的に
同心的に配置させている、本質的に円柱状のグラファイ
トフィブリルであることが好ましい。更に、規則配列し
た炭素原子が黒鉛状であること、並びに、中空内側コア
領域が約2nmより大きな直径を有することが好ましい。
かかるグラファイトフィブリルは、例えば次のように
して製造することができる。即ち、適当な金属含有粒
子、例えばアルミナを支持体とする鉄、コバルト、ニッ
ケル含有粒子等と、適当な気体状炭素含有化合物、例え
ば一酸化炭素とを、850〜1200℃の温度、および適当な
圧力下(例えば0.1〜10気圧)で、例えば10秒〜180分間
接触させることにより得ることができる。このとき、炭
素含有化合物/金属含有粒子の乾燥重量比が少なくとも
100/1であることが好ましい。
グラファイトフィブリルは、前記の硬化性化合物100
重量部に対し、好ましくは0.1〜30重量部用いられ、よ
り好ましくは、0.5〜10重量部、更に好ましくは、0.75
〜3重量部の割合で用いられる。
グラファイトフィブリルを硬化性化合物および組成物
のその他の成分中に均一に分散させ、均一な組成物を得
る方法は、特に限定させるものではなく、通常の方法、
例えば3本ロールを用いて混合する方法等が使用され
る。なお、使用するグラファイトフィブリルは、油面接
着性向上効果を損なわない範囲でカップリング剤、紫外
線、プラズマなどにより予め表面処理を施されていても
よい。また、グラファイトフィブリルは本発明の組成物
中で互いに絡み合った凝集体を形成してもよい。
本発明の組成物には、必要に応じて、ゴムを混合する
こともできる。使用するゴムとしては、ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム、エチレン−プロプレンゴム、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム等
があげられる。これらのゴムは、必要に応じてカルボキ
シ基、エポキシ基、水酸基等の官能基が導入されたもの
でもよい。ゴムの配合方法は特に限定されるものではな
いが、官能基を有するゴムを使用する場合、例えばエポ
キシ化合物等の硬化性化合物と予備反応を行わせてから
使用してもよい。また、上記ゴムの形態も特に限定され
るものではない。このように、組成物にゴムを含有させ
ることにより、得られる硬化物に靭性を付与すると共
に、接着強度を向上させることができる。
更に、本発明の組成物には、必要に応じて各種の添加
剤、例えば可撓性付与剤、顔料、レベリング剤、粘着性
付与剤、消泡剤、熱安定剤、光安定剤、各種充填剤等を
適宜配合することができる。また、導電性カーボンブラ
ック、グラファイト粉末、カーボン繊維等の導電性もし
くは吸油性フィラーを、グラファイトフィブリルど同時
に添加しでもよい。
[実施例] 実施例1 エポキシ当量189のビスフェノールA型エポキシ化合
物(エピコート828;油化シエルエポキシ(株)製)100
重量部、ジシアンジアミド8重量部、炭酸カルシウム
(日東粉化(株)製SS30)50重量部、グラファイトフィ
ブリル(Hyperjion Catalysis inc.製)3重量部、およ
びN,N−ジメシルベンジルアミン(DMBA;和光純薬(株)
製)1重量部を3本ロールを用い、室温(20℃)で30分
間混合することにより、組成物を得た。
実施例2〜4および比較例1〜5 硬化性化合物(主剤および硬化剤)、グラファイトフ
ィブリル、および添加剤の種類および配合量を第1表に
示すように様々に変化させて、上記実施例1と同様に混
合し、各接着剤組成物を得た。表中に示した試薬は以下
の通りである。
・アンカミン1618(脂環式ポリアミン):エイ・シー・
アイジャパンリミテッド製 ・R−1309:ACR Co.製、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム30%含有エポキシ樹脂・シリカ粉末:AEROSIL−200,
日本アエロジル(株)製 ・カーボルブラック:旭カーボン製,HS−500・カーボン
繊維:ハイカーボロンA−6000,直径7μm、長さ0.5mm 尚、第1表中には、各組成物の硬化条件も併せて示し
た。
接着剤組成物の評価 上記各組成物について、以下に示す各評価試験を行
い、その結果を第2表に示した。
(1)分散性 3本ロールを用いて混合した際の分散性(○:良好、
×:悪い) (2)流動性 組成物の室温における流動性の有無 (3)糸ひき性の有無 組成物を木ベラですくい上げたときに糸を引くが否か
を目視で観察 (4)塗布時の形状保持性 垂直面に塗布したときの形状保持性(○:良好、×:
垂れる) (5)圧着性 被着体上に組成物を載せ、圧着したときの押しやすさ
(○:良好、×:悪い) (6)フィラーの沈降の有無 20℃で1カ月間放置後、目視で観察した。(但し、組
成物は触媒無添加で調整したものを用いたた。) (7)油面接着性 1.6×25×100mm、0.8×25×200mmの2枚の鋼板を防錆
油(RL−44;出光興産(株)製)に浸漬後、直ちに垂直
に立て1晩放置したものを被着体とした。この被着体上
に組成物を塗布したのち互いに圧着し、直ちにクリップ
で押え、180℃で30分間、または140℃で60分間硬化させ
た。組成物層の厚さは夫々0.25mmに調整した。
次に、引張せん断強度およびT字型剥離強度を測定し
た。尚、引張速度は、引張せん断強度測定時には5mm/mi
n、T字型剥離強度測定時には50mm/minとした。
比較のために、表面を洗浄した鋼板を上記と同様に接
着剤組成物より接着し、同様に引張せん断強度およびT
字型剥離強度を測定して結果を第2表に示した。
第2表に示した結果からも明らかなように、本発明の
組成物は、従来添加されていた吸油性充填剤としてのカ
ーボンブラックまたはカーボン繊維にくらべて、小量の
グラファイトフィブリルの添加により良好な油面接着性
を得ることができる。更に、グラファイトフィブリルの
添加により揺変性が付与させると共に、充填剤の沈降が
防止される。
(発明の効果) 以上説明したように本発明の組成物は、油面接着性、
貯蔵安定性および塗布作業性に優れたものであり、例え
ば自動車のヘミング部等の油面を有する鋼板の接着等に
極めて有用である。更に、本発明の組成物においては、
グラファイトフィブリルを分散・含有しているため、接
着剤の導電性を向上する効果を有するという利点もあ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−218669(JP,A) 特開 昭60−137980(JP,A) 特開 平1−279986(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 11/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化性化合物と、直径3.5〜70nmで長さが
    直径の少なくとも5倍を超えるグラファイトフィブリル
    とを含有してなり、該グラファイトフィブリルが規則配
    列した炭素原子を本質的に連続的な多重層からなる外側
    領域と中空である内側コア領域とを有してなるものであ
    る、接着剤組成物。
  2. 【請求項2】前記のグラファイトフィブリルの量が、前
    記の硬化性化合物100重量部当り0.1〜30重量部である、
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記の硬化性化合物がエポキシ化合物、フ
    ェノール化合物及びポリウレタン化合物からなる群から
    選ばれる、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記組成物がさらに硬化剤を含むものであ
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記のグラファイトフィブリルが直径25nm
    以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成
    物。
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