JP2940464B2 - 音声復号化装置 - Google Patents

音声復号化装置

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JP2940464B2
JP2940464B2 JP8072089A JP7208996A JP2940464B2 JP 2940464 B2 JP2940464 B2 JP 2940464B2 JP 8072089 A JP8072089 A JP 8072089A JP 7208996 A JP7208996 A JP 7208996A JP 2940464 B2 JP2940464 B2 JP 2940464B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10L19/012Comfort noise or silence coding
    • GPHYSICS
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声復号化装置に関
し、特に音声符号が存在しない無音状態の背景雑音の生
成にあたり消費電力を削減することができる音声復号化
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声符号化装置では、符号化すべき音声
信号が存在しない場合に消費電力の低減を図るために音
声符号化情報の送信を停止する。この場合、受信側の音
声復号化装置では、復号化した復号化音声信号において
有音と無音との不連続感が顕著となるため、それを解消
する目的で擬似的に背景雑音信号を生成して出力すると
いうことが行われている。
【0003】従来の音声復号化装置の背景雑音生成方式
の構成及び動作は、例えば特開平5−122165号公
報に詳細に記載されている。
【0004】また、従来の音声符号化装置及び音声復号
化装置における音声信号の符号化処理及び復号化処理の
詳細については、例えばデジタル方式自動車電話システ
ム標準規格RCR STD−27C 第1分冊(平成6
年11月10日、財団法人電波システム開発センター)
の第5.2.1節音声符号化処理及び第5.2.4節音
声復号化処理に詳細に説明されている。
【0005】ここでは図5を参照して従来の音声復号化
装置の背景雑音生成方式の構成を簡単に説明する。
【0006】図5は従来の背景雑音生成方式の構成を示
すブロック図である。
【0007】図5を参照すると、従来の音声復号化装置
の背景雑音生成方式は、受信情報を入力する入力端子5
1と、受信情報を記憶する受信情報記憶部52と、復号
化処理に使用する符号を生成する符号生成部53と、符
号の復号化処理を行う復号化処理部54と、出力信号を
出力する出力端子55とにより構成されている。
【0008】以下、送信側で符号化すべき音声信号が存
在する状態を有音、符号化すべき音声信号が存在しない
状態を無音と呼ぶことにする。また、符号化側で音声信
号を符号化した符号を単に符号と呼ぶことにする。
【0009】受信情報記憶部52は、受信符号格納部5
21と、有音/無音情報格納部522とを備えている。
受信符号格納部521は、受信した符号を入力端子51
から入力し、格納する。有音/無音情報格納部522
は、現在の状態が有音であるか無音であるかという情報
(以下、有音/無音情報と呼ぶ。)を入力端子51から
入力し、格納する。
【0010】符号生成部53は、背景雑音用符号生成部
531と、符号制御部c531と、符号切替部s531
とを備えている。符号制御部c531は有音/無音情報
格納部522より入力した有音/無音情報に基づき、背
景雑音用符号生成部531及び符号切替部s531の動
作を以下のように制御する。
【0011】有音の場合は受信符号格納部521に格納
されている受信符号をそのまま復号化処理部54に出力
する。無音の場合は背景雑音用符号生成部531を駆動
し、受信符号格納部521より入力した前記符号から背
景雑音生成用の符号を生成し、復号化処理部54に出力
する。
【0012】復号化処理部54は励振信号生成部541
と、合成信号生成部542と、ポストフィルタ部543
とを備える。
【0013】符号生成部53より入力された符号は励振
信号生成部541、合成信号生成部542、ポストフィ
ルタ部543に伝送される。
【0014】励振信号生成部541は符号生成部53よ
り入力した符号より励振信号を生成し、出力する。
【0015】合成信号生成部542は入力した励振信号
を合成フィルタに通して合成信号を生成し、出力する。
【0016】ポストフィルタ部543は合成信号生成部
542で生成された合成信号をポストフィルタに通して
ポストフィルタ出力信号を生成し、出力端子55より出
力する。
【0017】ポストフィルタ部は合成音声信号に含まれ
るノイズを抑え、有音部における音声信号の主観品質を
向上させる効果がある。
【0018】次に、図5及び図6を参照して、従来の音
声復号化装置の背景雑音生成方式の動作について説明す
る。
【0019】入力端子51より入力された受信符号は受
信符号格納部521に格納される。具体的には、音声の
スペクトル包絡情報、音声信号のレベル、ピッチ情報、
雑音情報、等を表す符号が格納される。入力端子51よ
り入力された有音/無音情報は有音/無音情報格納部5
22に格納される。
【0020】符号制御部c531は有音/無音情報格納
部522より入力した有音/無音情報に基づき、背景雑
音用符号生成部531及び符号切替部s531の動作を
以下のように制御する(ステップB1)。
【0021】有音の場合は受信符号格納部521に格納
されている受信符号をそのまま復号化処理部54へ出力
するとともに、前記受信符号を背景雑音用符号生成部5
31へ出力する。その理由は、背景雑音用符号生成部5
31が背景雑音生成用の符号を生成する場合に有音の時
の受信符号をもとにして背景雑音生成用の符号を生成す
るためである。受信符号は、具体的には、音声のスペク
トル包絡情報、音声信号のレベル、ピッチ情報、雑音情
報、等を表す符号である。
【0022】無音の場合は符号制御部c531は背景雑
音用符号生成部531を駆動する。背景雑音用符号生成
部531は受信符号格納部521より入力した前記受信
符号のうち、最新の受信符号より背景雑音生成用の符号
を生成し、復号化処理部54に出力する(ステップB
2)。受信符号より背景雑音生成用の符号を生成する具
体的な方法としては、例えば、音声信号のレベルの低減
化、雑音情報の乱数化等がある。
【0023】励振信号生成部541は符号生成部13か
ら入力した符号のうち、ピッチ情報、雑音情報等を表す
符号より励振信号を生成し、出力する(ステップB
3)。
【0024】具体的な励振信号の生成方法の一例を以下
に述べる。励振信号生成部541は、ピッチ情報及び雑
音情報を表す各符号に対するピッチ成分信号及び雑音成
分信号をあらかじめデータベースとして保持しており、
符号生成部53よりピッチ情報、雑音情報を表す符号を
入力すると、各符号に対応するピッチ成分信号及び雑音
成分信号を各データベースの中から選択し、選択したピ
ッチ成分信号及び雑音成分信号を加算して、励振信号を
生成する。例えば、ピッチ情報を表す符号をL、符号L
に対応して選択されたピッチ成分信号をbL (n)、雑
音情報を表す符号をI、符号Iに対応して選択された雑
音成分信号をuI (n)とすると、励振信号ex(n)
は次式のように計算することができる。
【0025】 ex(n)=bL (n)+uI (n) (1) 合成信号生成部542は符号生成部53より入力した符
号のうちスペクトル包絡情報を表す符号より合成フィル
タを形成し、励振信号生成部541より入力した励振信
号を合成フィルタに通して合成信号を生成し、出力する
(ステップB4)。具体的な合成フィルタの生成方法の
一例を以下に述べる。スペクトル包絡を表す線形予測符
号をαi と表すと、合成信号生成部542における合成
フィルタの伝達関数A(z)は次式のように表すことが
できる。
【0026】
【数1】
【0027】ただし、Np は線形予測符号αi の次数
(例えば10次)とする。
【0028】ポストフィルタ部543は符号生成部53
より入力した符号のうち、音声信号のスペクトル包絡情
報、ピッチ情報を表す符号よりポストフィルタを形成
し、合成信号生成部542より出力される合成信号をポ
ストフィルタに通してポストフィルタ出力信号を生成
し、出力端子55より出力する(ステップB5)。
【0029】具体的なポストフィルタの生成方法の一例
を以下に述べる。有音区間における合成音声信号の主観
品質を向上させるためのポストフィルタの構成形式とし
ては、例えば、合成音声信号のピッチ成分を強調するピ
ッチ強調フィルタと高域の周波数成分を強調する高域強
調フィルタとスペクトル包絡を強調するスペクトル整形
フィルタとの縦続接続という形が挙げられる。
【0030】ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタ
の伝達関数P(z)としては、例えば、次のような形が
挙げられる。
【0031】
【数2】
【0032】ただし、lagを励振信号のピッチ周期の
値(例えば20〜146)とする。また、定数gc は重
み付け係数(例えば0.7)とする。
【0033】高域の周波数成分を強調する高域強調フィ
ルタの伝達関数B(z)としては、例えば次のような形
が挙げられる。
【0034】 B(z)=1−gb ・z-1 (4) ただし、定数gb は重み付け係数(例えば0.4)とす
る。
【0035】スペクトル包絡を強調するスペクトル整形
フィルタの伝達関数H(z)としては、例えば次のよう
な形が挙げられる。
【0036】
【数3】
【0037】ただし、Np は線形予測パラメータαi
次数(例えば10次)とする。また、定数gn i 、gd
i は重み付け係数(例えばgn i =0.5、gd i
0.8)とする。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したような
従来の音声復号化装置には次のような問題点がある。
【0039】ポストフィルタ処理を音声復号化処理に組
み込んだ場合、ポストフィルタにおけるフィルタリング
処理には膨大な数の積和演算を必要とするので、その消
費電力が大きくなるという問題がある。
【0040】また、一方、消費電力を削減するために、
無音時にはポストフィルタを動作させないようにする
と、ポストフィルタの動作を停止している間ポストフィ
ルタの内部状態は更新されないので、無音から有音に変
化した直後の有音の合成音声信号が劣化する問題が発生
する。また、更に有音/無音が切り替わる瞬間にポスト
フィルタの動作/停止を切り替えるため有音時と無音時
における再生信号に不連続感が生じる問題も発生する。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声復号化
装置は、上述した従来技術の問題点を解決して、無音時
の消費電力を低減し、かつ無音から有音に変化する際の
合成音声信号の品質を劣化させることなく、また不連続
感を与えない背景雑音生成方式を備えた音声復号化装置
である。
【0042】本発明は、音声スペクトル包絡情報、音声
レベル、ピッチ情報および雑音情報を含む符号に符号化
された音声信号と、音声信号の存在する有音区間と音声
信号の存在しない無音区間とを識別する情報とを入力
し、有音区間では入力した音声信号を復号化して出力
し、無音区間では直前の有音区間で入力した音声信号に
もとづき生成および符号化した背景雑音信号を復号化し
て出力する音声復号化装置において以下の構成要素を有
することを特徴とする。
【0043】(1)音声信号および背景雑音信号が含む
ピッチ情報および雑音情報を励振し、この励振された信
号と音声信号および背景雑音信号が含む音声スペクトル
包絡情報にもとづき合成信号を生成する合成信号生成手
段 (2)音声信号および背景雑音信号が含む音声スペクト
ル包絡情報とピッチ情報にもとづくポストフィルタを形
成し、前記の合成信号生成手段が生成した合成信号を入
力し、フィルタ処理して出力するポストフィルタ手段 (3)合成信号生成手段が生成した合成信号を通過さ
せ、その通過合成信号情報にもとづきポストフィルタの
内部状態を更新するポストフィルタ状態更新手段 (4)有音区間では合成信号生成手段をポストフィルタ
手段に接続して合成信号を当該ポストフィルタを介して
出力し、無音区間では合成信号生成手段をポストフィル
タ状態更新手段に接続して合成信号をポストフィルタ状
態更新手段を介して出力する。
【0044】また、この音声復号化装置は、ポストフィ
ルタ手段の出力信号とポストフィルタ状態更新手段の通
過信号をそれぞれ入力、記憶し、両信号の合成信号を出
力する出力信号補間処理手段を更に備え、有音区間と無
音区間との変化時には当該出力信号補間処理手段が出力
する合成信号を出力する。
【0045】更に、本発明は、以下の構成要素を含む音
声復号化装置でもある。
【0046】(1)音声信号および背景雑音信号が含む
ピッチ情報および雑音情報を励振して出力する信号励振
手段 (2)音声信号および背景雑音信号が含むピッチ情報に
もとづくプリフィルタを形成し、信号励振手段が出力す
る励振信号を入力し、フィルタ処理して出力するプリフ
ィルタ手段 (3)信号励振手段が出力する励振信号を通過させ、そ
の通過励振信号情報にもとづきプリフィルタの内部状態
を更新するプリフィルタ状態更新手段 (4)プリフィルタ手段およびプリフィルタ状態更新手
段と接続され、入力する信号と音声信号および背景雑音
信号が含む音声スペクトル包絡情報にもとづき合成信号
を生成する合成信号生成手段 (5)音声信号および背景雑音信号が含む音声スペクト
ル包絡情報とピッチ情報にもとづくポストフィルタを形
成し、合成信号生成手段が生成した合成信号を入力し、
フィルタ処理して出力するポストフィルタ手段 (6)合成信号生成手段が生成した合成信号を通過さ
せ、その通過合成信号情報にもとづきポストフィルタの
内部状態を更新するポストフィルタ状態更新手段 (7)有音区間では信号励振手段の出力信号をプリフィ
ルタ手段を介して合成信号生成手段に入力し、更に合成
信号生成手段をポストフィルタ手段に接続して合成信号
を当該ポストフィルタを介して出力する。
【0047】(8)無音区間では信号励振手段の出力信
号をプリフィルタ状態更新手段を介して合成信号生成手
段に入力し、更に合成信号生成手段をポストフィルタ状
態更新手段に接続して合成信号を当該ポストフィルタ状
態更新手段を介して出力する。
【0048】また、この音声復号化装置は、ポストフィ
ルタ手段の出力信号とポストフィルタ状態更新手段の通
過信号をそれぞれ入力、記憶し、両信号の合成信号を出
力する出力信号補間処理手段を更に備え、有音区間と無
音区間との変化時にはこの出力信号補間処理手段が出力
する合成信号を出力する。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は本発明による音声復号化装
置の背景雑音生成方式の第1の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。以下、図1を参照して本発明による
音声復号化装置の背景雑音生成方式の第1の実施の形態
の構成を詳細に説明する。
【0050】図1を参照すると、本発明による音声復号
化装置の背景雑音生成方式の第1の実施の形態は、受信
情報を入力する入力端子11と、受信情報を記憶する受
信情報記憶部12と、復号化処理に使用する符号を生成
する符号生成部13と、符号の復号化処理を行う復号化
処理部14と、出力信号を出力する出力端子15とを含
む。
【0051】受信情報記憶部12は、受信符号格納部1
21と、有音/無音情報格納部122とを備えている。
受信符号格納部121は、受信した符号を入力端子11
から入力し、格納する。有音/無音情報格納部122
は、有音/無音情報を入力端子11から入力し、格納す
る。尚、受信情報記憶部12、受信符号格納部121、
有音/無音情報格納部122の構成は、図5に示した従
来の受信情報記憶部52、受信符号格納部521、有音
/無音情報格納部522の構成と同一である。
【0052】符号生成部13は、背景雑音用符号生成部
131と、符号制御部c131と、符号切替部s131
とを備えている。符号制御部c131は有音/無音情報
格納部122より入力した有音/無音情報に基づき、背
景雑音用符号生成部131及び符号切替部s131の動
作を以下のように制御する。
【0053】有音の場合は受信符号格納部121に格納
されている受信符号をそのまま復号化処理部14へ出力
する。無音の場合は背景雑音用符号生成部131を駆動
し、受信符号格納部121より入力した前記符号から背
景雑音生成用の符号を生成し、復号化処理部14に出力
する。
【0054】尚、符号生成部13、背景雑音用符号生成
部131、符号制御部c131、符号切替部s131の
構成は、図5で示した従来の符号生成部53、背景雑音
用符号生成部531、符号制御部c531、符号切替部
s531の構成と同一である。
【0055】復号化処理部14は励振信号生成部141
と、合成信号生成部142と、ポストフィルタ部143
と、ポストフィルタ状態更新部144と、ポストフィル
タ制御部c144と、ポストフィルタ切替部s144
と、出力信号補間処理部145と、出力信号制御部c1
45と、出力信号切替部s145とを備える。
【0056】符号生成部13より入力された符号は励振
信号生成部141、合成信号生成部142、ポストフィ
ルタ部143に伝送される。
【0057】励振信号生成部141は符号生成部13よ
り入力した符号より励振信号を生成し、出力する。励振
信号生成部141の構成は、図5で示した従来の励振信
号生成部541の構成と同一である。
【0058】合成信号生成部142は入力した励振信号
を合成フィルタに通して合成信号を生成し、出力する。
合成信号生成部142の構成は、図5で示した従来の合
成信号生成部542の構成と同一である。
【0059】ポストフィルタ制御部c144は、有音/
無音情報格納部122に格納されている有音/無音情報
により、ポストフィルタ部143、ポストフィルタ状態
更新部144、ポストフィルタ切替部s148の動作を
制御する。
【0060】有音の場合は、ポストフィルタ制御部c1
44は、ポストフィルタ部143を駆動する。ポストフ
ィルタ部543は合成信号生成部542で生成された合
成信号をポストフィルタに通してポストフィルタ出力信
号を生成し、出力する。ポストフィルタ部143の構成
は、図5で示した従来のポストフィルタ部543の構成
と同一である。
【0061】無音の場合は、ポストフィルタ制御部c1
44は、ポストフィルタ状態更新部144を駆動する。
ポストフィルタ状態更新部144は、合成信号生成部1
42から出力された無音時の合成信号である背景雑音信
号をそのまま出力すると同時に、前記背景雑音信号によ
りポストフィルタ部143のフィルタの内部状態を更新
する。これは、有音/無音でポストフィルタを駆動する
/しないを切り替える際の出力信号の不連続感を軽減す
るためである。
【0062】出力信号制御部c145は有音/無音情報
格納部122に格納されている有音/無音情報により、
出力信号補間処理部145及び出力信号切替部s145
の動作を制御する。
【0063】有音中はポストフィルタ部143から出力
された音声信号を出力端子15より出力すると同時に前
記音声信号を出力信号補間処理部145へも出力する。
無音中はポストフィルタ状態更新部144から出力され
た背景雑音信号を出力端子15より出力すると同時に前
記背景雑音信号を出力信号補間処理部145へも出力す
る。
【0064】有音/無音の変化時には、出力信号制御部
c145は、ポストフィルタ部143及びポストフィル
タ状態更新部144からの出力信号を補間する。これ
は、有音/無音でポストフィルタを駆動する/しないを
切り替える際の出力信号の不連続感をなくすためであ
る。
【0065】次に、図1及び図2を参照して、本発明に
よる音声復号化装置の背景雑音生成方式の第1の実施の
形態の動作について説明する。
【0066】入力端子11より入力された受信符号は受
信符号格納部121に格納される。具体的には、音声の
スペクトル包絡情報、音声信号のレベル、ピッチ情報、
雑音情報、等を表す符号が格納される。入力端子11よ
り入力された有音/無音情報は有音/無音情報格納部1
22に格納される。
【0067】符号制御部c131は有音/無音情報格納
部122より入力した有音/無音情報に基づき、背景雑
音用符号生成部131及び符号切替部s131の動作を
以下のように制御する(ステップA1)。尚、ステップ
A1の動作は、図6に示した従来のステップB1の動作
と同一である。
【0068】有音の場合は受信符号格納部521に格納
されている受信符号をそのまま復号化処理部54へ出力
するとともに、前記受信符号を背景雑音用符号生成部5
31へ出力する。その理由は、背景雑音用符号生成部5
31が背景雑音生成用の符号を生成する場合に有音の時
の受信符号をもとにして背景雑音生成用の符号を生成す
るためである。受信符号は、具体的には、音声のスペク
トル包絡情報、音声信号のレベル、ピッチ情報、雑音情
報、等を表す符号である。
【0069】無音の場合は符号制御部c131は背景雑
音用符号生成部131を駆動する。背景雑音用符号生成
部131は受信符号格納部121より入力した過去の受
信符号のうち、最新の受信符号より背景雑音生成用の符
号を生成し、復号化処理部14に出力する。受信符号よ
り背景雑音生成用の符号を生成する具体的を方法として
は、例えば、音声信号のレベルの低減化、雑音情報の乱
数化等がある(ステップA2)。尚、ステップA2の動
作は、図6に示した従来のステップB2の動作と同一で
ある。
【0070】励振信号生成部141は符号生成部13か
ら入力した符号のうち、ピッチ情報、雑音情報を表すパ
ラメータから励振信号を生成し、出力する(ステップA
3)。尚、ステップA3の動作は、図6に示した従来の
ステップB3の動作と同一である。
【0071】具体的な励振信号の生成方法の一例を以下
に述べる。励振信号生成部141は、ピッチ情報及び雑
音情報を表す各符号に対するピッチ成分信号及び雑音成
分信号をあらかじめデータベースとして保持しており、
符号生成部13よりピッチ情報、雑音情報を表す符号を
入力すると、各符号に対応するピッチ成分信号及び雑音
成分信号を各データベースの中から選択し、選択したピ
ッチ成分信号及び雑音成分信号を加算して、励振信号を
生成する。例えば、ピッチ情報を表す符号をL、符号L
に対応して選択されたピッチ成分信号をbL (n)、雑
音情報を表す符号をI、符号Iに対応して選択された雑
音成分信号をuI (n)とすると、励振信号ex(n)
は次式のように計算することができる。
【0072】 ex(n)=bL (n)+uI (n) (6) 尚、(6)式は、従来の励振信号を計算する(1)式と
同一である。
【0073】合成信号生成部142は符号生成部13よ
り入力した符号のうちスペクトル包絡情報を表す符号よ
り合成フィルタを形成し、励振信号生成部141より入
力した励振信号を合成フィルタに通して合成信号を生成
し、出力する(ステップA4)。尚、ステップA4の動
作は、図6に示した従来のステップB4の動作と同一で
ある。
【0074】具体的な合成フィルタの生成方法の一例を
以下に述べる。スペクトル包絡を表す線形予測符号をα
i と表すとすると、合成信号生成部142における合成
フィルタの伝達関数A(z)は次式のように表すことが
できる。
【0075】
【数4】
【0076】ただし、Np は線形予測符号αi の次数
(例えば10次)とする。
【0077】尚、(7)式は、従来の励振信号を計算す
る(2)式と同一である。
【0078】ポストフィルタ制御部c144は有音/無
音情報格納部122に格納されている情報によりポスト
フィルタ部143及びポストフィルタ状態更新部144
及びポストフィルタ切替部s144の動作を制御する
(ステップA5)。
【0079】有音の場合は、ポストフィルタ制御部c1
44はポストフィルタ部143を駆動する。ポストフィ
ルタ部143は符号生成部13より入力した符号のう
ち、音声信号のスペクトル包絡情報、ピッチ情報を表す
符号よりポストフィルタを形成し、合成信号生成部14
2より出力される合成信号をポストフィルタに通してポ
ストフィルタ出力信号を生成し、出力する(ステップA
6)。尚、ステップA6の動作は、図6に示した従来の
ステップB5の動作と同一である具体的なポストフィル
タの生成方法の一例を以下に述べる。有音区間における
合成音声信号の主観品質を向上させるためのポストフィ
ルタの構成形式としては、例えば、合成音声信号のピッ
チ成分を強調するピッチ強調フィルタと高域の周波数成
分を強調する高域強調フィルタとスペクトル包絡を強調
するスペクトル整形フィルタとの縦続接続という形が挙
げられる。
【0080】ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタ
の伝達関数P(z)としては、例えば次のような形が挙
げられる。
【0081】
【数5】
【0082】ただし、lagを励振信号のピッチ周期の
値(例えば20〜146)とする。また、定数gc は重
み付け係数(例えば0.7)とする。
【0083】尚、(8)式は、従来の励振信号を計算す
る(3)式と同一である。
【0084】高域の周波数成分を強調する高域強調フィ
ルタの伝達関数B(z)としては、例えば次のような形
が挙げられる。
【0085】 B(z)=1−gb ・z-1 (9) ただし、定数gb は重み付け係数(例えば0.4)であ
る。
【0086】尚、(9)式は、従来の励振信号を計算す
る(4)式と同一である。
【0087】スペクトル包絡を強調するスペクトル整形
フィルタの伝達関数H(z)としては、例えば次のよう
な形が挙げられる。
【0088】
【数6】
【0089】ただし、Np は線形予測パラメータαi
次数(例えば10次)とする。また、定数gn i 、gd
i は重み付け係数(例えばgn i =0.5、gd i
0.8)とする。
【0090】尚、(10)式は、従来の励振信号を計算
する(5)式と同一である。
【0091】無音の場合は、ポストフィルタ制御部c1
44は、ポストフィルタ状態更新部144を駆動する。
ポストフィルタ状態更新部144は、合成信号生成部1
42から出力された無音時の合成信号である背景雑音信
号をそのまま出力すると同時に、前記背景雑音信号によ
りポストフィルタ部143のフィルタの内部状態を更新
する。これは、有音/無音でポストフィルタを駆動する
/しないを切り替える際の出力信号の不連続感を軽減す
るためである。具体的には前記伝達関数P(z)、B
(z)、H(z)の各フィルタのフィルタ状態を更新す
る。尚、各フィルタのフィルタ状態を更新する動作は、
各フィルタの係数を0にして各フィルタを通す動作と等
価である(ステップA7)。
【0092】出力信号制御部c145は有音/無音情報
格納部122に格納されている有音/無音情報により、
出力信号補間処理部145及び出力信号切替部s145
の動作を制御する(ステップA8)。
【0093】有音中はポストフィルタ部143から出力
された音声信号を出力端子15より出力すると同時に前
記音声信号を出力信号補間処理部145へも出力する。
無音中はポストフィルタ状態更新部144から出力され
た背景雑音信号を出力端子15より出力すると同時に前
記背景雑音信号を出力信号補間処理部145へも出力す
る。
【0094】有音/無音の変化時には、出力信号制御部
c145は、ポストフィルタ部143及びポストフィル
タ状態更新部144からの出力信号を補間する。これ
は、有音/無音でポストフィルタを駆動する/しないを
切り替える際の出力信号の不連続感をなくすためである
(ステップA9)。
【0095】以下、例えば有音から無音への変化時の場
合における具体的な補間方法の一例を述べる。
【0096】以下、時刻tにおけるポストフィルタ部1
43からの出力信号をV(t)、時刻tにおけるポスト
フィルタ状態更新部144からの出力信号をU(t)、
補間を始める時刻、すなわち有音から無音に切り替わる
時刻をST、補間を終了する時刻をET、時刻STから
時刻ETまでの間における出力端子15への最終的な出
力信号をO(t)と表すことにする。
【0097】時刻STまでの間、すなわち有音の間は、
出力信号制御部c145は、ポストフィルタ部143か
ら出力される音声信号をそのまま出力端子15より出力
する。
【0098】 O(t)=V(t) (11) ただし、t≦STとする。
【0099】時刻ST以降、時刻ETまでの間は、出力
信号補間処理部145は、まず、合成信号生成部142
からの出力信号をポストフィルタ部143に通し、ポス
トフィルタ部143からの出力信号V(t)を保存す
る。次に、出力信号補間処理部145は、合成信号生成
部142からの出力信号をポストフィルタ状態更新部1
44に通し、ポストフィルタ状態更新部144からの出
力信号U(t)を保存する。次に、時刻tにおける出力
信号O(t)を次式のように計算する。
【0100】
【数7】
【0101】ただし、ST≦t≦ETとする。
【0102】時刻ET以降、すなわち無音の間は、出力
信号制御部c145は、ポストフィルタ状態更新部14
4から出力される背景雑音信号U(i)をそのまま出力
端子15より出力する。
【0103】 O(t)=U(t) (13) ただし、ET≦tとする。
【0104】次に、本発明による音声復号化装置の第2
の実施の形態を説明する。
【0105】図3は本発明による音声復号化装置の背景
雑音生成方式の第2の実施の形態の構成を示すブロック
図である。以下、図3を参照して本発明による音声復号
化装置の背景雑音生成方式の第2の実施の形態の構成を
説明する。
【0106】図3を参照すると、本発明による音声復号
化装置の背景雑音生成方式の第2の実施の形態の構成
は、復号化処理部14が、図1に示された第1の実施の
形態における復号化処理部14の構成に加えて、励振信
号生成部141と合成信号生成部142との間にプリフ
ィルタ部146、プリフィルタ状態更新部147、プリ
フィルタ制御部c147、及びプリフィルタ切替部s1
47を有する点で異なる。
【0107】プリフィルタ制御部c147は、有音/無
音情報格納部122に格納されている有音/無音情報に
より、プリフィルタ部146、プリフィルタ状態更新部
147、プリフィルタ切替部s147の動作を制御す
る。
【0108】有音の場合は、プリフィルタ制御部c14
7は、プリフィルタ部146を駆動する。無音の場合
は、プリフィルタ制御部c147は、プリフィルタ状態
更新部147を駆動する。
【0109】プリフィルタ部146の構成は、本発明に
よる音声復号化装置の背景雑音生成方式の第1の実施の
形態の構成におけるポストフィルタ部143の構成形式
のうち、ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタの構
成と同一とすることができる。
【0110】プリフィルタ状態更新部147は励振信号
生成部141から出力された励振信号をそのまま合成信
号生成部へ出力すると同時に、前記励振信号によりプリ
フィルタ部146のフィルタの内部状態を更新する。
【0111】次に、図3及び図4を参照して、本発明に
よる音声復号化装置の背景雑音生成方式の第2の実施の
形態の動作について説明する。
【0112】図4におけるステップA1〜A3で示され
る第2の実施の形態における受信情報記憶部12、符号
生成部13、及び励振信号生成部141の動作は、第1
の実施の形態における受信情報記憶部12、符号生成部
13、及び励振信号生成部141の動作と同一のため、
ここでは説明を省略する。
【0113】第1の実施の形態では、励振信号生成部1
41から出力される励振信号がそのまま合成信号生成部
142へ入力されていたが、第2の実施の形態では、第
1の実施の形態におけるポストフィルタ部143の構成
要素のうち、ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタ
の構成要素を合成フィルタの前に配置しており、励振信
号生成部141から出力された励振信号は、プリフィル
タ部146又はプリフィルタ状態更新部147のいずれ
かを通った後に合成信号生成部142へ入力される。
【0114】プリフィルタ制御部c147は、有音/無
音情報格納部122に格納されている有音/無音情報に
より、プリフィルタ部146、プリフィルタ状態更新部
147、プリフィルタ切替部s147の動作を制御する
(ステップA11)。
【0115】有音の場合は、プリフィルタ制御部c14
7はプリフィルタ部146を駆動する。プリフィルタ部
146は符号生成部13より入力した符号のうち、音声
信号のピッチ情報を表す符号よりプリフィルタを形成
し、励振生成部141より出力される励振信号をプリフ
ィルタに通してプリフィルタ出力信号を生成し、出力す
る(ステップA12)。
【0116】具体的なプリフィルタの生成方法の一例と
しては、第1の実施の形態におけるポストフィルタの構
成形式のうちのピッチ強調フィルタの伝達関数P(z)
が挙げられるため、ここでは説明を省略する。
【0117】無音の場合は、プリフィルタ制御部c14
7は、プリフィルタ状態更新部147を駆動する。プリ
フィルタ状態更新部147は、励振信号生成部141か
ら出力された励振信号をそのまま出力すると同時に、前
記励振信号によりプリフィルタ部146のフィルタの内
部状態を更新する。これは、有音/無音でプリフィルタ
を駆動する/しないを切り替える際の出力信号の不連続
感を軽減するためである。具体的には前記プリフィルタ
の伝達関数P(z)のフィルタ状態を更新する(ステッ
プA13)。
【0118】図4におけるステップA4で示される第2
の実施の形態における合成信号生成部142の動作は、
第1の実施の形態における合成信号生成部142の動作
と同一のものが挙げられるため、ここでは説明を省略す
る。
【0119】ポストフィルタ制御部c144は有音/無
音情報格納部122に格納されている情報によりポスト
フィルタ部143及びポストフィルタ状態更新部144
及びポストフィルタ切替部s144の動作を制御する
(ステップA5)。
【0120】有音の場合は、ポストフィルタ制御部c1
44はポストフィルタ部143を駆動する。ポストフィ
ルタ部143は符号生成部13より入力した符号のう
ち、音声信号のスペクトル包絡情報、ピッチ情報を表す
符号よりポストフィルタを形成し、合成信号生成部14
2より出力される合成信号をポストフィルタに通してポ
ストフィルタ出力信号を生成し、出力する(ステップA
6)。
【0121】ここで、ポストフィルタ部143の動作は
第1の実施の形態におけるポストフィルタ部143の動
作のうち、ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタの
動作以外の動作を行う、という点で異なる。なぜなら、
ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタに相当する動
作は、図4におけるステップA12で示されるプリフィ
ルタ部146において既に行われているからである。
【0122】具体的なポストフィルタの生成方法の一例
としては、第1の実施の形態におけるポストフィルタの
構成形式のうちの高域の周波数成分を強調する高域強調
フィルタとスペクトル包絡を強調するスペクトル整形フ
ィルタとの縦続接続という形が挙げられる。
【0123】第2の実施の形態における高域強調フィル
タの伝達関数B(z)は、第1の実施の形態における高
域強調フィルタの伝達関数B(z)と同一のものが挙げ
られるため、ここでは説明を省略する。第2の実施の形
態におけるスペクトル整形フィルタの伝達関数H(z)
は、第2の実施の形態におけるスペクトル整形フィルタ
の伝達関数H(z)と同一のものが挙げられるため、こ
こでは説明を省略する。
【0124】無音の場合は、ポストフィルタ制御部c1
44は、ポストフィルタ状態更新部144を駆動する。
ポストフィルタ状態更新部144は、合成信号生成部1
42から出力された無音時の合成信号である背景雑音信
号をそのまま出力すると同時に、前記背景雑音信号によ
りポストフィルタ部143のフィルタの内部状態を更新
する。これは、有音/無音でポストフィルタを駆動する
/しないを切り替える際の出力信号の不連続感を軽減す
るためである。具体的には前記第2の実施の形態におけ
る伝達関数B(z)、H(z)の各フィルタのフィルタ
状態を更新する。尚、各フィルタのフィルタ状態を更新
する動作は、各フィルタの係数を0にして各フィルタを
通す動作と等価である(ステップA7)。
【0125】なお、第2の実施の形態におけるポストフ
ィルタ状態更新部144の動作は第1の実施の形態にお
けるポストフィルタ状態更新部144の動作のうち、ピ
ッチ成分を強調するピッチ強調フィルタの内部状態を更
新する動作以外の動作のみを行う、という点で異なる。
なぜなら、ピッチ成分を強調するピッチ強調フィルタの
内部状態を更新する動作は、図4におけるステップA1
3で示されるプリフィルタ状態更新部147において既
に行われているからである。
【0126】図4におけるステップA8〜A10で示さ
れる第2の実施の形態における出力信号補間処理部14
5、出力信号制御部c145、及び出力信号切替部s1
45の動作は、第1の実施の形態における出力信号補間
処理部145、出力信号制御部c145、及び出力信号
切替部s145の動作と同一のものが挙げられるため、
ここでは説明を省略する。
【0127】また、第1及び第2の実施の形態の他の変
形例としては、第1及び第2の実施の形態において、出
力信号補間処理部145、出力信号制御部c145、及
び出力信号切替部s145を省略した形態が挙げられ
る。
【0128】また、第1及び第2の実施の形態の他の変
形例としては、これらを数学的に等価変換したものが挙
げられる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る音声
復号化装置は、無音時には膨大な処理量を必要とするポ
ストフィルタ処理を駆動しないので消費電力を大幅に削
減できる効果がある。
【0130】また、無音時にポストフィルタ処理を駆動
しなくても、その間のポストフィルタの内部状態の更新
動作は継続するようにしたので、無音から有音に変化し
た直後であっても、その合成音声信号の品質を劣化させ
ることがない。
【0131】また更に、有音時と無音時との間の変化時
には、有音時に出力されるポストフィルタ処理を施した
出力信号と、無音時に出力されるポストフィルタ処理を
施していない出力信号とを補間して出力するようにした
ので、有音時と無音時との間の変化時における再生信号
に不連続感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声復号化装置の背景雑音生成方
式の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による音声復号化装置の背景雑音生成方
式の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明による音声復号化装置の背景雑音生成方
式の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明による音声復号化装置の背景雑音生成方
式の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】従来の音声復号化装置の背景雑音生成方式の構
成を示すブロック図である。
【図6】従来の音声復号化装置の背景雑音生成方式の動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11,51 入力端子 12,52 受信情報記憶部 13,53 符号生成部 14,54 復号化処理部 15,55 出力端子 121,521 受信符号格納部 122,522 有音/無音情報格納部 131,531 背景雑音用符号生成部 c131,c531 符号制御部 s131,s531 符号切替部 141,541 励振信号生成部 142,542 合成信号生成部 143,543 ポストフィルタ部 144 ポストフィルタ状態更新部 c144 ポストフィルタ制御部 s144 ポストフィルタ切替部 145 出力信号補間処理部 c145 出力信号制御部 s145 出力信号切替部 146 プリフィルタ部 147 プリフィルタ状態更新部 c147 プリフィルタ制御部 s147 プリフィルタ切替部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声スペクトル包絡情報、音声レベル、
    ピッチ情報および雑音情報を含む符号に符号化された音
    声信号と、音声信号の存在する有音区間と音声信号の存
    在しない無音区間とを識別する情報とを入力し、有音区
    間では入力した音声信号を復号化して出力し、無音区間
    では直前の有音区間で入力した音声信号にもとづき生成
    および符号化した背景雑音信号を復号化して出力する音
    声復号化装置において、 前記音声信号および背景雑音信号が含むピッチ情報およ
    び雑音情報を励振し、当該励振された信号と前記音声信
    号および背景雑音信号が含む音声スペクトル包絡情報に
    もとづき合成信号を生成する合成信号生成手段と、 前記音声信号および背景雑音信号が含む音声スペクトル
    包絡情報とピッチ情報にもとづくポストフィルタを形成
    し、前記合成信号生成手段が生成した合成信号を入力
    し、フィルタ処理して出力するポストフィルタ手段と、 前記合成信号生成手段が生成した合成信号を通過させ、
    当該通過合成信号情報にもとづき前記ポストフィルタの
    内部状態を更新するポストフィルタ状態更新手段とを備
    え、 前記有音区間では前記合成信号生成手段を前記ポストフ
    ィルタ手段に接続して合成信号を当該ポストフィルタを
    介して出力し、前記無音区間では前記合成信号生成手段
    を前記ポストフィルタ状態更新手段に接続して合成信号
    を当該ポストフィルタ状態更新手段を介して出力するこ
    とを特徴とする音声復号化装置。
  2. 【請求項2】 前記音声復号化装置は、前記ポストフィ
    ルタ手段の出力信号と前記ポストフィルタ状態更新手段
    の通過信号をそれぞれ入力、記憶し、両信号の合成信号
    を出力する出力信号補間処理手段を更に備え、前記有音
    区間と無音区間との変化時には当該出力信号補間処理手
    段が出力する合成信号を出力することを特徴とする請求
    項1に記載の音声復号化装置。
  3. 【請求項3】 音声スペクトル包絡情報、音声レベル、
    ピッチ情報および雑音情報を含む符号に符号化された音
    声信号と、音声信号の存在する有音区間と音声信号の存
    在しない無音区間とを識別する情報とを入力し、有音区
    間では入力した音声信号を復号化して出力し、無音区間
    では直前の有音区間で入力した音声信号にもとづき生成
    および符号化した背景雑音信号を復号化して出力する音
    声復号化装置において、 前記音声信号および背景雑音信号が含むピッチ情報およ
    び雑音情報を励振して出力する信号励振手段と、 前記音声信号および背景雑音信号が含むピッチ情報にも
    とづくプリフィルタを形成し、前記信号励振手段が出力
    する励振信号を入力し、フィルタ処理して出力するプリ
    フィルタ手段と、 前記信号励振手段が出力する励振信号を通過させ、当該
    通過励振信号情報にもとづき前記プリフィルタの内部状
    態を更新するプリフィルタ状態更新手段と、 前記プリフィルタ手段および前記プリフィルタ状態更新
    手段と接続され、入力する信号と前記音声信号および背
    景雑音信号が含む音声スペクトル包絡情報にもとづき合
    成信号を生成する合成信号生成手段と、 前記音声信号および背景雑音信号が含む音声スペクトル
    包絡情報とピッチ情報にもとづくポストフィルタを形成
    し、前記合成信号生成手段が生成した合成信号を入力
    し、フィルタ処理して出力するポストフィルタ手段と、 前記合成信号生成手段が生成した合成信号を通過させ、
    当該通過合成信号情報にもとづき前記ポストフィルタの
    内部状態を更新するポストフィルタ状態更新手段とを備
    え、 前記有音区間では前記信号励振手段の出力信号を前記プ
    リフィルタ手段を介して前記合成信号生成手段に入力
    し、更に前記合成信号生成手段を前記ポストフィルタ手
    段に接続して合成信号を当該ポストフィルタを介して出
    力し、 前記無音区間では前記信号励振手段の出力信号を前記プ
    リフィルタ状態更新手段を介して前記合成信号生成手段
    に入力し、更に前記合成信号生成手段を前記ポストフィ
    ルタ状態更新手段に接続して合成信号を当該ポストフィ
    ルタ状態更新手段を介して出力することを特徴とする音
    声復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記音声復号化装置は、前記ポストフィ
    ルタ手段の出力信号と前記ポストフィルタ状態更新手段
    の通過信号をそれぞれ入力、記憶し、両信号の合成信号
    を出力する出力信号補間処理手段を更に備え、前記有音
    区間と無音区間との変化時には当該出力信号補間処理手
    段が出力する合成信号を出力することを特徴とする請求
    項3に記載の音声復号化装置。
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