JP2806308B2 - 音声復号化装置 - Google Patents

音声復号化装置

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JP2806308B2 JP7165736A JP16573695A JP2806308B2 JP 2806308 B2 JP2806308 B2 JP 2806308B2 JP 7165736 A JP7165736 A JP 7165736A JP 16573695 A JP16573695 A JP 16573695A JP 2806308 B2 JP2806308 B2 JP 2806308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信すべき信号が無い
と判断された場合、省電力化のために音声符号化装置の
送信を停止するVOX(Voice Operated
Transmisson)制御を行う音声符号・復号
化通信システムにおける音声復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術に関するものとしては、
“GSM full−rate speech tra
nscoding”(ETSI/PT12,GSM R
commendation06.10 January
1990)と題する勧告書(文献1)や、“GSM f
ull−rate speech transcodi
ng”(ETSI/PT12,GSM Rcommen
dation06.31January1990)と題
する勧告書(文献2)に詳細に述べられている。なお、
文献2で述べられている「DTX(Discontin
uous Transmission)」が上述した
「VOX」に相当する。
【0003】図5はこの種の技術を適用した従来の音声
復号化装置である。同図において、1は入力端子、2は
符号列変換部、3はパラメータメモリ、4は背景雑音パ
ラメータメモリ、5は背景パラメータ生成部である。ま
た、6は合成フィルタ係数生成部、7は励振信号生成
部、10は合成フィルタ、11,12はスイッチ、16
は出力端子である。
【0004】ところで、音声の高能率音声符号・復号化
を行う装置を用いたデジタル通信では、まず音声を40
ms程度の「フレーム」と呼ばれる単位に分解する。こ
こで音声符号化装置では、フレーム毎にその音声を特徴
づける「パラメータ」を抽出する。ここでこのパラメー
タから判断して、現在符号化しているフレームが「送信
すべき音声が存在している区間」、つまり「有音」と判
断すると、そのパラメータを符号列に変換し音声復号化
装置に対して送信する。
【0005】また、音声符号化装置では、上記パラメー
タから判断して、現在符号化しているフレームが「送信
すべき音声が存在していない区間」、つまり「無音」と
判断すると、まず無音の始まりを示す「ポストアンブ
ル」と呼ばれる符号列を音声復号化装置に送信する。そ
してその次のフレームには、有音時と同様にパラメータ
から符号列を生成し音声復号化装置へ送信する(以降、
ポストアンブルの次に送信する符号列を「背景雑音更新
用符号列」と呼ぶ)。その後、音声符号化装置はN(N
は定数)フレームの間は送信を停止する。そしてNフレ
ーム経過してもまだ無音である場合は、ポストアンブ
ル,背景雑音更新用符号列を送信した後、再びNフレー
ムの間は送信を停止する。このように音声符号化装置に
おける有音,無音の判定はフレーム毎に行っており、無
音状態から有音と判定すると、音声符号化装置は音声復
号化装置への送信を再開し、有音時の処理を行う。
【0006】これに対して図5に示す音声復号化装置で
は、入力端子1を介し音声符号化装置から符号列を受信
すると符号列変換部2でパラメータに変換する。そして
現在復号化しているフレームが有音,無音の何れかであ
るかをこのパラメータに基づいて判定し、この判定情報
aをスイッチ11,12に出力して、スイッチ11,1
2を切り替え制御する。ここで有音の場合は、符号列変
換部2で変換されたパラメータはスイッチ11及びスイ
ッチ12を通って合成フィルタ係数生成部6及び励振信
号生成部7に送られる。合成フィルタ係数生成部6で
は、このパラメータを入力すると合成フィルタ係数を生
成して合成フィルタ10へ出力する。また、励振信号生
成部7ではこのパラメータを入力すると励振信号を生成
して合成フィルタ10へ出力する。
【0007】合成フィルタ10では、入力した励振信号
及び合成フィルタ係数からフィルタ処理を行って復号化
音声信号を生成し出力端子16から出力する。なお、有
音時には、符号列変換部2から出力されるパラメータ
は、パラメータメモリ3に保存される。パラメータメモ
リ3は1フレーム分のパラメータが記憶できるFIFO
(First−In−First−Out)型のメモリ
である。
【0008】一方、符号列変換部2で変換されたパラメ
ータから判断して、現在復号化しているフレームが無音
である場合は、以下のような手順により「背景雑音」を
生成する。ここで背景雑音とは、上記文献2中の“Co
mfortable Noise”に相当する。まずこ
の場合は、最初に背景雑音パラメータメモリ4からこの
メモリ中に保存されているパラメータを読み出されて、
背景雑音パラメータ生成部5に出力される。背景雑音パ
ラメータ生成部5では、パラメータの一部に対して乱数
処理を施した後、励振信号生成用パラメータとして出力
する。出力されたパラメータは、判定情報aによってス
イッチ12が切り替えられることにより、励振信号生成
部7に出力される。
【0009】一方、合成フィルタ係数生成用のパラメー
タは、背景雑音パラメータメモリ4から読み出されてス
イッチ11に送られ、スイッチ11が判定情報aによっ
て切り替えられることにより、合成フィルタ係数生成部
6に出力される。なお、このような無音時には、符号列
変換部2から出力されるパラメータは、合成フィルタ係
数生成部6及び励振信号生成部7には送出されない。
【0010】こうして、背景雑音パラメータメモリ4及
び背景雑音パラメータ生成部5からそれぞれ合成フィル
タ係数生成部6及び励振信号生成部7に対しパラメータ
が出力されると、合成フィルタ係数生成部6及び励振信
号生成部7では、入力したパラメータに基づきそれぞれ
合成フィルタ係数及び励振信号を生成して合成フィルタ
10へ与える。合成フィルタ10ではこれらを入力して
フィルタ処理を行い、復号化音声を生成して背景雑音と
して出力する。
【0011】ここで、背景雑音パラメータメモリ4は、
1フレーム分のパラメータが保持できるFIFO型のメ
モリであり、無音中は、M(Mは定数)フレーム毎に、
パラメータメモリ3のパラメータにより更新される(以
降、背景雑音パラメータメモリ4の更新間隔「Mフレー
ム」を、「背景雑音更新周期」と呼ぶ)。なお、有音中
は、背景雑音パラメータメモリ4の内容は更新されな
い。また、無音中に、上述の背景雑音更新用符号列が受
信されると、符号列変換部2でパラメータ変換されパラ
メータメモリ3に保存される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無音が継続
する場合、従来の装置で生成される背景雑音には次のよ
うな問題が生じる。即ち、背景雑音更新周期の間は背景
雑音パラメータメモリ4の内容は更新されないため、こ
の間は背景雑音としては同一の音質の音が出力され続け
るという第1の問題があり、また、Mフレーム後に突
然、背景雑音パラメータメモリ4の内容が更新されるこ
とにより、背景雑音の音質が急激に変動するという第2
の問題がある。このため、Mフレーム毎に音質が急激に
変化するような不自然な背景雑音を、音声復号化装置側
の受信者に与えるという欠点があった。従って本発明
は、音声復号化装置において、無音状態が継続する場合
の不自然な背景雑音の送出を阻止することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、VOX制御が行われる無音区間で無
音を示すパラメータが複数のフレーム毎に更新蓄積され
る背景雑音パラメータメモリと、この背景雑音パラメー
タメモリのパラメータから合成フィルタ係数を生成する
合成フィルタ係数生成部と、生成された合成フィルタ係
数を入力してこの合成フィルタ係数が上記複数のフレー
ムの数を計数するフレームカウンタの値に応じて可変と
なるような補整フィルタ係数を生成する補整フィルタ係
数生成部と、無音区間に背景雑音パラメータメモリのパ
ラメータに基づいて背景雑音を生成する合成フィルタ
と、合成フィルタから出力される背景雑音と補整フィル
タ係数とに基づいてフィルタ処理を行う補整フィルタと
を設けたものである。また、補整フィルタ係数生成部
は、無音区間に背景雑音パラメータメモリの内容が更新
される前後の時点で合成フィルタの背景雑音の周波数ス
ペクトル包絡の差異が小さくなるように補整フィルタ係
数を算出するようにしたものである。
【0014】
【作用】VOX制御が行われる無音区間では無音を示す
パラメータが複数のフレーム毎に背景雑音パラメータメ
モリに更新蓄積され、蓄積されたパラメータから合成フ
ィルタ係数が生成されると共に、この合成フィルタ係数
から上記複数のフレームの数を計数するフレームカウン
タの値に応じて可変となるような補整フィルタ係数が生
成される一方、上記パラメータに基づいて生成された背
景雑音とこの補整フィルタ係数とに基づいてフィルタ処
理が行われ背景雑音が補正出力される。この結果、同一
の音質の背景雑音が継続して複数フレーム分出力される
ことを回避できる。また、無音区間に背景雑音パラメー
タメモリの内容が更新される前後の時点で背景雑音の周
波数スペクトル包絡の差異が小さくなるように補整フィ
ルタ係数が算出される。この結果、その時点で出力され
る背景雑音の周波数スペクトルは、比較的平坦な特性を
示すため、パラメータ更新による急激な音質の変化が受
信者により聴取されず、従って受信者に与える背景雑音
の不自然さを低減することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係る音声復号化装置の一実施例を
示すブロック図である。同図において、符号列変換部
2、パラメータメモリ3、背景雑音パラメータメモリ
4、背景パラメータ生成部5、合成フィルタ係数生成部
6、励振信号生成部7、合成フィルタ10、及びスイッ
チ11,12は、図5の従来装置と同様であり、従って
図5の装置と同一符号を付してその説明を省略する。こ
の他、本実施例装置は、補整フィルタ係数生成部8、補
整フィルタ9、及びスイッチ13〜15が設けられてい
る。
【0016】ここで補整フィルタ係数生成部8は、合成
フィルタ係数生成部6により生成された合成フィルタ係
数に対して、フレーム毎に「周波数スペクトル上で或特
定の特性」を有するフィルタ係数を生成する。以降、補
整フィルタ係数生成部8で生成されたフィルタ係数を
「補整フィルタ係数」と呼ぶ。この補整フィルタ係数に
よるフィルタ処理により、後述するように、背景雑音パ
ラメータメモリ4の更新前後のフレームで出力端子16
から出力される復号化音声(背景雑音)の周波数スペク
トル包絡の差異が小さくなるように制御される。
【0017】次に、補整フィルタ9では、合成フィルタ
10で生成された背景雑音に対し、補整フィルタ係数生
成部8で求めた補整フィルタ係数を用いてフィルタ処理
を行う。なお、補整フィルタ係数生成部8及び補整フィ
ルタ9は、音声の無音区間でのみ動作し、スイッチ13
〜15は、符号列変換部2から出力される判定情報aに
より音声の有音区間及び無音区間で切り替えられる。
【0018】次に、入力端子1から入力する音声信号が
有音の場合及び無音の場合の本実施例装置の動作につい
て説明する。入力端子1から入力した音声信号が有音の
場合の処理は、スイッチ13〜15の有音、無音による
切り替えが加わった点を除き、図5の従来装置の処理と
同様である。即ち、有音時に符号列変換部2で符号列か
ら変換されたパラメータは、スイッチ11,12を通っ
てそれぞれ合成フィルタ係数生成部6及び励振信号生成
部7に達し、合成フィルタ係数生成部6及び励振信号生
成部7でそれぞれ合成フィルタ係数及び励振信号が生成
される。
【0019】合成フィルタ係数は、判定情報aに基づく
スイッチ13の切り替えにより合成フィルタ10のみに
おくられ、励振信号生成部7で生成された励振信号とと
もに合成フィルタ10でフィルタ処理される。合成フィ
ルタ10の出力は、判定情報aに基づくスイッチ14,
15の切り替えにより出力端子16から復号化音声とし
て出力される。
【0020】次に、入力端子から入力した音声信号が無
音の場合は次のように動作する。即ち、この場合は、最
初に背景雑音パラメータメモリ4からこのメモリ4中に
保存されているパラメータを読み出し背景雑音パラメー
タ生成部5に出力する。背景雑音パラメータ生成部5で
は、パラメータの一部に対して乱数処理を施した後、励
振信号生成用パラメータとして出力する。出力されたパ
ラメータは、符号列変換部2からの判定情報aに基づい
てスイッチ12が切り替えられることにより、励振信号
生成部7に送出される。そして、励振信号生成部7で励
振信号が生成され、合成フィルタ10に与えられる。
【0021】一方、合成フィルタ係数生成用のパラメー
タは、背景雑音パラメータメモリ4から読み出されてス
イッチ11に送られ、スイッチ11が切り替えられるこ
とにより合成フィルタ係数生成部6に出力され、合成フ
ィルタ係数が生成される。そしてこの合成フィルタ係数
は、無音を示す判定情報aに基づいてスイッチ13が切
り替えられることにより、合成フィルタ10及び補整フ
ィルタ係数生成部8に送られる。
【0022】合成フィルタ10では、入力した励振信号
及び合成フィルタ係数によりフィルタ処理を行い、背景
雑音をスイッチ14に出力する。一方、補整フィルタ係
数生成部8では、入力した合成フィルタ係数に基づき
「周波数スペクトル上において特定の特性を有する」補
整フィルタ係数をフレーム毎に生成し、補整フィルタ9
へ与える。補整フィルタ9では、無音時の判定情報aに
基づいて切り替えられたスイッチ14を介して合成フィ
ルタ10からの背景雑音を入力すると、補整フィルタ係
数生成部8から与えられた補整フィルタ係数に基づきフ
ィルタ処理を行い、補正した背景雑音を出力する。補正
された背景雑音は、無音時の判定情報aに基づいて切り
替えられているスイッチ15を介し、出力端子16から
出力される。
【0023】ここで、補整フィルタ係数生成部8及び補
整フィルタ9の作用について具体例を挙げて説明する。
まず例えば、合成フィルタの値H(z)はZ変換を用い
て(1)式のようなn次の全極(all pole)型
のフィルタで表される。即ち、
【0024】
【数1】
【0025】ここで、nは予め定められた定数であり、
αi は合成フィルタ係数である。なお、このようなZ変
換については例えば「制御光学」(正田英介著 培風館
昭和57年9月発行 第1版)の180頁〜182頁
に記載されている。次に、補整フィルタ係数生成部8で
生成される補整フィルタ係数の「周波数スペクトル上に
おける特定の特性」を「合成フィルタ生成部6で生成さ
れた合成フィルタ係数の逆特性」と規定する。
【0026】ただし、その補整フィルタ係数の逆特性の
強さは、背景雑音パラメータメモリ4の内容が更新され
てからの図示しないフレームカウンタの値fr(fr=
1〜M)によって図2に示すように制御される。即ち、
フレームカウンタの値frは、背景雑音パラメータメモ
リ4が更新された時点で「1」に初期化され、以降無音
が続くとフレーム毎に「1」だけ増加する。そしてMフ
レーム後に再度「1」に初期化され、補整フィルタ係数
の逆特性の強さは、背景雑音パラメータメモリ4の更新
時点で強く、またそれ以外の時点では弱くなるように制
御される。
【0027】そして、このときの逆特性を表す補整フィ
ルタ係数βi (fr)(i =1〜n)及び補整フィル
タ9の出力値R(z)は、それぞれ例えば(2)式及び
(3)式を用いて算出できる。即ち、
【0028】
【数2】
【0029】
【数3】
【0030】ただし、(2)式中の因子λ(fr)は、
図3に示すように0≦λ(fr)<1であり、フレーム
カウンタの値frに応じて変化する。そしてこのような
補整フィルタ9を用いた場合の無音区間における背景雑
音の周波数スペクトル特性は、図4に示すようになる。
即ち、フレームカウンタの値frが「1」または「M」
の近辺では、背景雑音に対して逆特性の強い補整フィル
タ係数によりフィルタ処理を行い(図4(a),
(c),(d))、フレームカウンタの値frが「1」
と「M」との中間では、背景雑音に対して逆特性の弱い
補整フィルタ係数によりフィルタ処理を行う(図4
(b),(e))ことにより、背景雑音更新周期内にお
ける背景雑音の周波数スペクトルが図4(a)〜図4
(c)に示すように各時点で変化し、従ってこの復号化
装置側の受信者に対し同一の音質の背景雑音がMフレー
ム分継続して与えられることを回避できる。
【0031】また、背景雑音パラメータメモリ4の内容
の更新前後、即ちフレームカウンタの値frが「1」ま
たは「M」の近辺では、背景雑音に対して逆特性の強い
補整フィルタ係数によりフィルタ処理が行われることか
ら、その時点で出力される背景雑音の周波数スペクトル
は、図4(a),(c),(d)に示すように比較的平
坦な特性を示すため、パラメータ更新による急激な音質
の変化を知覚しにくくなるという効果が得られる。この
ように、省電力化のために符号化装置の送信を停止する
VOX制御を行う音声符号・復号化システムにおいて、
無音が継続した場合、音声復号化装置に補整フィルタ係
数生成部8及び補整フィルタ9を設けたことにより、受
信者が聴取する背景雑音の不自然さを低減することがで
きる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、音
声符号化装置に対するVOX制御が行われ、音声符号化
装置から音声信号が出力されない無音区間では無音を示
すパラメータを複数のフレーム毎に背景雑音パラメータ
メモリに更新蓄積し、蓄積されたパラメータから合成フ
ィルタ係数を生成すると共に、この合成フィルタ係数か
ら上記複数のフレームの数を計数するフレームカウンタ
の値に応じて可変となるような補整フィルタ係数を生成
する一方、上記パラメータに基づいて生成された背景雑
音とこの補整フィルタ係数とに基づいてフィルタ処理を
行い、背景雑音を補正出力するようにしたので、同一の
音質の背景雑音が継続して複数フレーム分出力されるこ
とが回避され、本復号化装置の受信者に与える背景雑音
の違和感を取り除くことができる。また、無音区間に背
景雑音パラメータメモリの内容が更新される前後の時点
で背景雑音の周波数スペクトル包絡の差異が小さくなる
ように補整フィルタ係数を算出するようにしたので、そ
の時点で出力される背景雑音の周波数スペクトルは比較
的平坦な特性を示すことから、パラメータ更新による急
激な音質の変化が受信者により聴取されず、従って受信
者に与える背景雑音の不自然さを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 補整フィルタ係数の逆特性の強さとフレーム
カウンタの値との関係を示す図である。
【図3】 フレームカウンタの値と補整フィルタ係数を
生成する因子λとの関係を示す図である。
【図4】 無音区間に出力される背景雑音の周波数スペ
クトルを示す図である。
【図5】 従来装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2…符号列変換部、3…パラメータメモリ、4…背景雑
音パラメータメモリ、5…背景雑音パラメータ生成部、
6…合成フィルタ係数生成部、7…励振信号生成部、8
…補整フィルタ係数生成部、9…補整フィルタ、10…
合成フィルタ、11〜15…スイッチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を符号化すると共に、送信すべ
    き音声信号が無い場合は送信出力を停止するVOX制御
    が行われる音声符号化装置と接続され、前記音声符号化
    装置により符号化された音声信号を復号化する音声復号
    化装置において、 前記VOX制御が行われる無音区間で無音を示すパラメ
    ータが複数のフレーム毎に更新蓄積される背景雑音パラ
    メータメモリと、この背景雑音パラメータメモリのパラ
    メータから合成フィルタ係数を生成する合成フィルタ係
    数生成部と、生成された合成フィルタ係数を入力してこ
    の合成フィルタ係数が前記複数のフレームの数を計数す
    るフレームカウンタの値に応じて可変となるような補整
    フィルタ係数を生成する補整フィルタ係数生成部と、前
    記無音区間に前記背景雑音パラメータメモリのパラメー
    タに基づいて背景雑音を生成する合成フィルタと、合成
    フィルタから出力される背景雑音と前記補整フィルタ係
    数とに基づいてフィルタ処理を行う補整フィルタとを設
    けたことを特徴とする音声復号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声復号化装置におい
    て、 前記補整フィルタ係数生成部は、前記無音区間に背景雑
    音パラメータメモリの内容が更新される前後の時点にお
    いて前記合成フィルタの背景雑音の周波数スペクトル包
    絡の差異が小さくなるように前記補整フィルタ係数を算
    出することを特徴とする音声復号化装置。
JP7165736A 1995-06-30 1995-06-30 音声復号化装置 Expired - Fee Related JP2806308B2 (ja)

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