JP2938363B2 - 情報記憶再生装置 - Google Patents

情報記憶再生装置

Info

Publication number
JP2938363B2
JP2938363B2 JP9552095A JP9552095A JP2938363B2 JP 2938363 B2 JP2938363 B2 JP 2938363B2 JP 9552095 A JP9552095 A JP 9552095A JP 9552095 A JP9552095 A JP 9552095A JP 2938363 B2 JP2938363 B2 JP 2938363B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjustment
self
storage
information
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9552095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08293152A (ja
Inventor
哲哉 佐藤
孝夫 岩崎
恭司 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14139848&utm_source=***_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2938363(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC, Denso Ten Ltd filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP9552095A priority Critical patent/JP2938363B2/ja
Publication of JPH08293152A publication Critical patent/JPH08293152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2938363B2 publication Critical patent/JP2938363B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的にあるいは磁気
的に、ディスク状またはテープ状などの記憶媒体に情報
を記憶したり、記憶された情報を再生したりする情報記
憶再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、いわゆるミニディスク(以下
「MD」と略称する)などのような光学的に情報を再生
したり磁気的に情報を記録したりする情報記憶再生装置
では、ディスク状記憶媒体の表面にレーザビームを照射
して、反射光から信号を光学的に読み取ったり、情報を
磁気的に書き込むための加熱を行ったりする。ディスク
状記憶媒体に高密度に情報を記憶したり、高密度で記憶
されている情報を読み出したりするためには、光学系の
焦点や照射位置を正確に調整する必要がある。
【0003】このため、MDなどの光学ディスク再生装
置では、各種サーボ制御が行われている。たとえば、光
ピックアップが記憶媒体の信号記録部に追従するように
制御するトラッキングサーボや、光学系の焦点を合わせ
るフォーカスサーボや、ディスク状記憶媒体の回転速度
を制御するディスク回転サーボや、操作者によって指定
される情報記憶場所に光ピックアップを移動させて情報
の再生や記憶を行うための送りサーボなどがある。
【0004】オートフォーカスに関連する先行技術は、
たとえば特開昭59−36333に開示されている。ト
ラッキングサーボについての先行技術は、たとえば特開
平3−105727に開示されている。サーボ制御回路
の利得を自動的に調整する先行技術は、たとえば特開平
3−259427や特開平5−89619などに開示さ
れている。自己調整をディスク再生装置の再生開始時な
どに定期的に行う先行技術は、たとえば特開平6−24
3496に開示されている。また、記憶媒体からの再生
や記憶動作中の一時的な停止期間にも調整を行う先行技
術は特開平6−302104に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】MDなどの高密度の記
憶媒体から情報を再生したり情報を記憶したりする情報
記憶再生装置においては、記憶媒体の特性のばらつきや
機器の経時変化を防止するために各種サーボ制御機構を
備え、その自己調整機能を有している。MDディスクか
ら適正な条件で記憶内容の再生を行うときには、各種サ
ーボ制御部分が好ましい状態に調整されている必要があ
る。
【0006】しかしながら、前述の特開平6−2434
96のようにディスク再生開始時などに定期的に自己調
整を行うと時間がかかり、MDディスク再生装置などの
ユーザが演奏開始を指示しても、演奏が開始されて音声
が出力されるまでに要する時間が長くなるという不都合
が生じる。さらに特開平6−302104の先行技術の
ように、記憶または再生動作中の光学ヘッドの一時停止
期間においても自己調整が行われると、ユーザにとって
は休止時間が延長されることとなり、待ち時間が多くな
る。
【0007】本発明の目的は、自己調整に要する時間を
削減し、ユーザの操作に迅速に応答することができる情
報記憶再生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、着脱可能な記
憶媒体に情報を記憶または再生するに先立って、記憶ま
たは再生が適正に行えるように自己調整する機能を有す
る情報記憶再生装置において、記憶媒体の着脱を検知す
る着脱検知手段と、着脱検知手段からの出力に応答し、
記憶媒体の装着または離脱の状態を記録しておき、記憶
媒体に対する情報の記憶または再生が、その記憶媒体に
対して最初であるか否かを判断する初回判断手段と、初
回判断手段からの出力に応答し、記憶媒体に対する最初
の記憶または再生の際には自己調整を行い、その記憶媒
体に対する2回目以降の記憶または再生の際には自己調
整を行わないように制御する制御手段とを含むことを特
徴とする情報記憶再生装置である。また本発明は、着脱
可能な記憶媒体に情報を記憶または再生するに先立っ
て、記憶または再生が適正に行えるように、予め定める
複数の調整項目について自己調整する機能を有する情報
記憶再生装置において、各調整項目の変化を記憶する変
化記憶手段と、新たに自己調整を行うに際し、変化記憶
手段を参照し、各調整項目毎の変化に基づき、複数の調
整項目のうち、予め定める基準以上に変化が大きい調整
項目のみ自己調整を行うように制御する制御手段とを含
むことを特徴とする情報記憶再生装置である。また本発
明は、着脱可能な記憶媒体に情報を記憶または再生する
に先立って、記憶または再生が適正に行えるように自己
調整する機能を有する情報記憶再生装置において、自己
調整の際の調整値について、短時間で調整が収束するこ
とが期待される収束期待値が設定される期待値設定手段
と、期待値設定手段に記録されている収束期待値に基づ
いて自己調整を行い、自己調整の際に収束した調整値を
収束期待値として期待値設定手段に設定する制御手段と
を含むことを特徴とする情報記憶再生装置である。さら
にまた本発明は、自己調整後に、予め定める時間の経
過、予め定める再生時間の経過、および予め定める再生
回数の計数のうちの少なくともいずれか1つを含む予め
定める経時的条件の成立または不成立を検出する経時条
件検出手段を備え、前記制御手段は、経時条件検出手段
を参照し、経時的条件が成立していないときには自己調
整を行わないように制御することを特徴とする。さらに
また本発明は、装置の異常を検出する異常検出手段を備
え、前記制御手段は、異常検出手段を参照し、装置の異
常が検出されるとき、記憶媒体に対する次の記憶または
再生に先立って自己調整を行うことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、記憶媒体の着脱を着脱検出手
段によって検知し、新たに装着された記憶媒体に対して
情報の記憶または再生を最初に行う際には、初回判断手
段からの出力に応答して、制御手段は情報の記憶または
再生に先立って自己調整を行う。初回判断手段が2回目
以降であると判断するときには、制御手段は自己調整を
行わない。同一の記憶媒体に対して、初回で自己調整を
行っておけば、2回目以降の記憶または再生時には改め
て自己調整を行わなくても良好な状態で情報の記憶や再
生を行うことができ、自己調整を省略することによって
迅速に記憶や再生を開始することができる。
【0010】また本発明に従えば、情報記憶再生装置に
おいて、複数の調整項目についての変化は、変化記憶手
段に記憶される。制御手段は、新たに自己調整を行うに
際し、各調整項目毎の変化に基づき、複数の調整項目の
うち、予め定める基準以上に変化が大きい調整項目のみ
自己調整を行う。また、変化の小さい調整項目が予めわ
かっている場合には、当該項目に対する調整を行わない
ようにしてもよい。変化が小さい調整項目については、
改めて自己調整を行わなくても適正な条件での情報の記
憶や再生が可能であるので、複数の調整項目全体を自己
調整する場合に比較して、自己調整に要する時間を短縮
し、迅速に情報の記憶や再生を開始することができる。
【0011】また本発明に従えば、制御手段が自己調整
を行うに際し、期待値設定手段に設定されている収束期
待値に基づいて自己調整を行う。収束期待値は、短時間
で調整が収束することが期待される調整値であり、この
ような調整値から自己調整を開始することによって、自
己調整に要する時間が短縮し、迅速な情報の記憶や再生
が可能となる。
【0012】さらにまた本発明に従えば、経時条件検出
手段は、自己調整後に予め定める経時的条件の成立また
は不成立を検出する。経時的条件としては、たとえば単
純な時間の経過や、情報の記憶や再生の正味時間の経過
や、情報の記憶や再生の回数などが含まれる。このよう
な経時的条件が進行すれば、一旦自己調整された状態か
らのずれが増大し、新たに自己調整を行うことが必要と
なる。経時的条件が成立していないときには、自己調整
を行わないことによって時間短縮を図ることができる。
【0013】また本発明に従えば、装置の異常検出手段
が検出すると、制御手段は次の記憶媒体に対する記憶ま
たは再生に先立って自己調整を行う。異常が検出される
ときには確実に自己調整を行って、適正な状態で情報の
記憶や再生を行うことができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例によるMDプレ
イヤの概略的な電気的構成を示す。MD1は、図示され
ていないローディング機構によって、ディスク搭載部に
装着あるいは離脱される。着脱検知手段2は、MD1の
着脱状態を検知する。ディスクモータ3は、ディスク搭
載部に装着されたMD1を所定の回転数で駆動する。M
D1の表面には、光学ピックアップ4からレーザ光が照
射され、MD1に記憶されている情報は反射光として読
み取られる。光学ピックアップ4によって読み取られた
情報は、プリアンプ5によって所定レベルまで増幅さ
れ、信号変換回路6に送られるとともに、トラッキング
エラー検出回路7、フォーカスエラー検出回路8、およ
びディスク回転サーボ回路9へ入力される。
【0015】トラッキングエラー検出回路7は、光学ピ
ックアップ4から照射される読み取り光線の焦点位置
が、MD1の信号記録トラック上から内側あるいは外側
に外れるトラッキングエラーを検出し、トラッキングサ
ーボ回路10に出力する。トラッキングサーボ回路10
は、マイクロコンピュータ11から出力される制御信号
によって、動作あるいは非動作が切換制御される。トラ
ッキングサーボ回路10の動作状態では、トラッキング
エラー検出回路7からの信号に応答して、読み取り光線
がMD1の信号記録トラックを追従するように、図示さ
れていないトラッキング調整用アクチュエータを駆動す
る。トラッキング調整用アクチュエータでは追従するこ
とができない大きな移動は、トラッキングエラー検出回
路7からの信号に応じて、ピックアップ送りサーボ回路
12が作動することによって行われる。ピックアップ送
りサーボ回路12は、図示されていないピックアップ送
り機構の送りモータを駆動して、光学ピックアップ4を
所定の位置へ移動させる。
【0016】フォーカスエラー検出回路8は、読み取り
光線の焦点位置がMD1の信号記録トラックよりも光軸
上で前方あるいは後方にずれたことを光学ピックアップ
4の出力から検出し、フォーカスサーボ回路13に出力
する。フォーカスサーボ回路13は、マイクロコンピュ
ータ11から出力される制御信号によって、動作あるい
は非動作が切換制御される。フォーカスサーボ回路13
の動作状態では、フォーカスエラー検出回路8からの信
号に応答して、光学ピックアップ4の図示されていない
対物レンズを、フォーカス用アクチュエータによって光
軸方向に移動させて焦点調整を行う。
【0017】ディスク回転サーボ回路9は、その内部の
基準信号の周波数と光学ピックアップ4の出力信号に含
まれる同期信号の周波数とが一致するように、ディスク
モータ3の回転速度を制御するサーボ動作を行う。再生
開始時には、所定の回転数に到達するまで、ディスクモ
ータ3の回転が立ち上がるように駆動するキックアップ
動作を行う。このようなサーボ動作とキックアップ動作
との他に不動作があり、3種の動作状態はマイクロコン
ピュータ11から出力される制御信号によって切換えら
れる。
【0018】信号変換回路6は、光学ピックアップ4か
らの信号に誤り訂正やEFM復調の処理を施して、デジ
タルオーディオ信号に変換し、図示されていないデジタ
ルアナログ変換器を介して、アナログ系回路に出力する
とともに、デジタルオーディオ信号に混合して記録され
ている制御用の信号であるサブコードを抽出してマイク
ロコンピュータ11に出力する。また、信号変換回路6
は、MD1の傷などによって信号が正常に読み取れなか
ったときや、抽出したサブコードに異常があるときなど
に、エラー信号をマイクロコンピュータ11に出力す
る。さらに信号変換回路6は、MD1に記憶するために
入力されるオーディオ信号が図示されていないアナログ
デジタル変換器を介して変換されたデジタルオーディオ
信号を入力し、ヘッド駆動回路14を介して磁気ヘッド
15を駆動する際のデータ処理を行う。
【0019】マイクロコンピュータ11によって行われ
る自己調整は、ディスク回転サーボ回路9、トラッキン
グサーボ回路10、ピックアップ送りサーボ回路12お
よびフォーカスサーボ回路13などにおけるサーボ利
得、サーボ回路のオフセット値や制御目標値などの設定
について行われる。また、トラッキングエラーを検出す
るために光学ピックアップ4に備えられた2つの光学的
検出素子の出力のバランスや、ディスク回転サーボ回路
9の内部の基準信号の周波数などの設定についても行わ
れる。自己調整が行われるタイミングは、MD1から新
たに情報を再生する演奏開始時点や情報の記録を開始す
る時点が原則であるけれども、本実施例では自己調整に
要する時間を短縮するために、タイマ回路18、メモリ
19および温度検出回路20などを参照しながら、適切
なタイミングで自己調整を行う。なお、再生専用のMD
プレイヤの場合には、磁気ヘッド15に関連する構成は
不要である。
【0020】図2は、図1の実施例の動作を示す。操作
キー17からMD1を再生すべき演奏命令が入力される
と、ステップa1から動作を開始する。ステップa2で
は、MD1の挿入後最初の演奏であるか否かを判断す
る。MD1の着脱は、着脱検知手段2によって検知さ
れ、その結果がメモリ19に記録される。メモリ19と
ともに初回判断手段を構成するマイクロコンピュータ1
1は、たとえば新たなMD1が装着される状態と、装着
されていたMD1が離脱される状態とを記録し、MD1
からの再生や記憶を行うと、区別するためのデータを記
録する。
【0021】MD1が装着された状態で、操作キー17
からMD1の操作を開始すべき入力が与えられると、ス
テップa1から動作を開始する。ステップa2では、そ
の操作に対応するMD1からの情報の再生などがMD1
を挿入後最初の演奏であるか否かを判断する。着脱検知
手段2は、MD1の装着あるいは離脱を検知し、新たに
MD1が装着されるときマイクロコンピュータ11に検
知信号を与える。マイクロコンピュータ11は、初回判
断手段であるメモリ19にMD1が新たに装着されたこ
とを意味するデータを記録する。マイクロコンピュータ
11は、さらに操作キー17からの入力に応答してMD
1の演奏を開始する際には、メモリ19の記録内容を参
照して、装着後の最初の記憶または再生であるか否かを
判断する。制御手段であるマイクロコンピュータ11
は、最初の演奏であることを表すデータをメモリ19に
記録する。そのデータが既にメモリ19に記録されてい
るときには、マイクロコンピュータ11は、最初の演奏
ではないと判断し、ステップa3で前回調整結果の設定
値に従ってMD1からの情報の再生による演奏などを行
う。
【0022】ステップa2で、MD1を挿入後に最初に
演奏すると判断されるときには、ステップa4に移り、
各サーボ回路などに対する自己調整を実施する。ステッ
プa5では、調整結果をメモリ19に記憶し、前述のス
テップa3における前回調整結果の参照の際に利用可能
とする。ステップa5またはステップa3が終了する
と、設定値に従ってMD1からの情報再生による演奏を
開始し、ステップa7で動作を終了する。
【0023】図3は、本発明の第2実施例による動作を
示す。この動作は、図1と同様な電気的構成に基づいて
行われる。本実施例では、自己調整を全項目にわたって
実施するか一部の変化が大きい項目についてのみ実施す
るかを選択可能である。図1のメモリ19には図2のス
テップa5で示すように調整結果が記憶されており、複
数回にわたる自己調整の結果に基づいて変化量の大きさ
を算出することができるようにしてもよい。ステップb
1で動作を開始した後、ステップb2では、一部項目調
整のモードであるか否かを判断する。一部項目調整のモ
ードであると判断されるときには、ステップb3で所定
の一部の調整項目についてだけ、自己調整を実施する。
自己調整を行う調整項目のうち、ディスク回転サーボ回
路9の基準信号の周波数やサーボ回路のオフセット値な
どは、値が変化しにくいことは予めわかっている。この
ような変化しにくい調整項目についての自己調整を省略
し、サーボ利得など、ディスク交換毎に変化するような
調整項目についてだけ、自己調整を行うようにしてもよ
い。このとき、自己調整を行わない調整項目について
は、工場出荷時に設定された値を設定する。また調整の
際の変化量が予め定める基準よりも大きい調整項目のみ
自己調整を実施するようにしてもよい。ステップb2で
一部項目調整のモードでないと判断されるときには、ス
テップb4で全項目調整を実施する。ステップb3また
はステップb4が終了すると、ステップb5で演奏を開
始し、ステップb6で動作を終了する。なお、ステップ
b3およびステップb4の調整実施後にも調整結果をメ
モリ19に記憶しておく。
【0024】図4は、本発明の第3実施例の動作を示
す。本実施例も図1と同様の構成に基づいて行われる。
本実施例では、自己調整の際に、予め早急に収束すると
期待される調整値を設定し、回帰的なフィードバック調
整を行って最終的に収束するまでに要する時間の短縮を
図る。ステップc1での動作開始後に、ステップc2で
収束が期待される調整値を設定する。ステップc3では
収束が期待される調整値に基づいて自己調整を開始し、
ステップc4で動作を終了する。
【0025】図5は、本発明の第4実施例の動作を示
す。本実施例も図1と同様の構成に基づいて行われる。
本実施例では、ステップd1で動作を開始した後、ステ
ップd2で前回の自己調整から予め定める再調整時間が
経過しているか否を判断する。時間経過は、図1のタイ
マ回路18によって計測する。経過時間が基準よりも短
いときには、ステップd3に移り、メモリ19に記憶さ
れている前回調整値を用いて調整部分の設定を行う。ス
テップd2で再調整時間が経過していると判断されると
きには、ステップd4に移り、自己調整を実施する。自
己調整を実施する調整項目については、複数の調整項目
の全部を実施してもよく、図3の実施例のように全部あ
るいは一部が切換可能であってもよい。ステップd5で
は調整結果をメモリ19に記憶し、ステップd6では、
タイマ18の経過時間を初期化し、再び経過時間の計測
を開始する。ステップd3あるいはd6の動作が終了す
ると、ステップd7で演奏を開始し、ステップd8で動
作を終了する。これによって、光学ピックアップ内のレ
ンズを支えるばねなど、経過時間や温度で変化する部材
に起因する当該機器の経時的変化を調整することができ
る。
【0026】図6および図7は、本発明の第5実施例に
よる動作を示す。本実施例の動作も図1と同様の構成に
基づいて行われる。図6では、ステップe1から動作を
開始し、ステップe2では、演奏開始に先立って再調整
時間が経過しているか否かをタイマ18の経過時間計測
値に基づいて判断する。再調整時間まで経過していない
と判断されるときには、ステップe3でメモリ19に記
憶されている前回調整値を用いて設定を行う。ステップ
e2で再調整時間が経過していると判断されるときに
は、ステップe4で自己調整を実施し、ステップe5で
調整結果をメモリ19に記憶する。ステップe6では、
タイマ18の経過時間計測値を初期化し、再び経過時間
の計測を開始する。ステップe3あるいはe6の動作が
終了すると、ステップe7に移り演奏を開始し、ステッ
プe8で動作を終了する。
【0027】ステップe7の演奏開始後には、図7に示
されるタイマ18の経過時間の測定動作が行われる。ス
テップf1で動作を開始した後、ステップf2ではMD
1に対する情報の再生である演奏や、情報の記憶などが
継続して行われているか否かを判断する。演奏されてい
ると判断されるときには、ステップf3で経過時間測定
を続ける。ステップf2で演奏停止と判断されるときに
は、ステップf4で経過時間測定を中断する、ステップ
f3あるいはステップf4の後はステップf5で動作を
終了する。ステップf1からステップf5までの動作
は、図6のステップe6で計測を開始した後、次に初期
化されるまでの間継続して行われる。
【0028】図8は、本発明の第6実施例の動作を示
す。本実施例の動作も図1と同様の構成に基づいて行わ
れる。ステップg1から動作を開始し、ステップg2で
は演奏回数が予め定める回数を経過しているか否かを判
断する。演奏は、MD1からの情報の再生ばかりでなく
情報の記憶をも含むものとする。回数の記録は、マイク
ロコンピュータ11内のレジスタやメモリ19を利用し
て行われる。ステップg2で演奏回数が限界値を経過し
ていないと判断されるときには、ステップg3で前回調
整値を用いて設定を行う。ステップg2で演奏回数経過
と判断されるときには、ステップg4で自己調整を実施
する。ステップg5では調整結果をメモリ19に記憶
し、ステップg6で演奏回数を0に初期化する。ステッ
プg6またはステップg3が終了すると、ステップg7
で演奏回数を1だけ増加し、ステップg8で演奏を開始
し、ステップg9で動作を終了する。
【0029】以上説明した第4、第5および第6実施例
では、一定の経時的条件が満たされた後で自己調整を行
う。経時的条件は、第4実施例では単純な経過時間であ
り、第5実施例では正味の演奏時間であり、第6実施例
では演奏回数である。これらの経時的条件があまり進行
しない間は、一旦自己調整された結果を用いて調整値を
設定しても、適正な調整値条件からのずれは大きくない
ものと期待され、自己調整に要する時間の短縮により操
作キー17に対する応答を迅速化することができる。自
己調整を実施する調整項目については、全部の調整項目
について実施してもよく、あるいは第2実施例のように
一部の調整項目についてのみ実施するような動作状態を
設けることもできる。
【0030】図9および図10は、本発明の第7実施例
の動作を示す。本実施例の動作も図1と同様の構成に基
づいて行われる。ステップh1の演奏開始の際には、ス
テップh2で異常発生後の最初の演奏であるか否かを判
断する。MDプレイヤーに対する異常としては、たとえ
ば温度検出回路20によって検出される温度の異常な上
昇や低下、読取り光線のフォーカスはずれ、トラックの
サーチや信号読込みができなくなることなどが含まれ
る。特にMDプレイヤーは高密度の情報を再生し記憶す
るので温度条件が大きく変動すると、各部の調整が大き
くずれてしまう。このような異常発生があると判定され
たり、信号変換回路からエラー信号が出力されると、メ
モリ19内に設けられる異常発生フラグがセットされ
る。ステップh2では異常発生フラグによって異常発生
があったか否かを判断する。異常発生フラグがセットさ
れていないときには、異常発生後の最初の演奏でないと
判断され、ステップh3で通常の調整処理を行う。通常
の調整処理としては、たとえば第1〜第6実施例のよう
に、一定の条件で自己調整時間を短縮するものを含む。
ステップh2で異常発生フラグがセットされていると判
断されるときには、ステップh4で全調整項目にわたっ
て自己調整を実施する。ステップh5では調整結果をメ
モリ19に記憶する。ステップh6ではセットされてい
る異常発生フラグをクリアし、次に演奏を開始するとき
のステップh2においては、異常発生後最初の演奏でな
いと判断されるようにする。ステップh3あるいはステ
ップh6が終了すると、ステップh7で動作を終了す
る。
【0031】図10は、異常発生フラグの処理に関連す
る動作を示す。マイクロコンピュータ11は、温度検出
回路20からの出力や、信号変換回路6からのエラー信
号などを参照し、ステップi1の動作開始後に、ステッ
プi2で異常発生の有無を判断する。異常が発生してい
ると判断されるときには、ステップi3で演奏中であれ
ば停止処理を行う。ステップi4では異常発生フラグを
セットする。ステップi2で異常発生でないと判断され
るとき、あるいはステップi4が終了すると、ステップ
i5で動作を終了する。このような実施例によれば、異
常発生後には確実に自己調整が全項目に対して行われ、
適正な条件で情報の記憶あるいは再生を行うことができ
る。
【0032】以上の各実施例では、MD1に対する情報
の再生あるいは記憶を行うMDプレイヤについて説明し
ているけれども、CDや、LDと略称されるいわゆるレ
ーザディスクなど、情報を光学的に読み取るディスク状
記録媒体を使用する情報記憶再生装置も同様に適用する
ことができる。さらにデジタルオーディオテープ(略称
「DAT」)などのテープ状磁気記憶媒体にも、アジマ
ス調整などの自己調整の仕様がある場合には、同様に本
発明を適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記憶媒体
について最初に情報の記憶や再生を行う際には、その動
作に先立って自己調整を行うので適正な条件で確実な情
報の記憶や再生を行うことができる。2回目以降の記憶
や再生の際には自己調整を行わないので、迅速に情報の
記憶や再生を行うことができる。
【0034】また本発明によれば、自己調整の際に、複
数の調整項目のうちの変化の大きい調整項目のみについ
て調整を行うので、変化の小さい調整項目についての自
己調整も行う場合と比較して、自己調整に要する全体時
間を短縮し、操作に対する迅速な応答を実現することが
できる。
【0035】また本発明によれば、自己調整の際には予
め収束が早いと期待される収束期待値に基づいて自己調
整を行うので、自己調整に要する時間が短縮され、操作
に対する迅速な応答が可能となる。
【0036】さらにまた本発明によれば、一旦自己調整
が行われれば、次に自己調整が行われるのは、予め定め
る時間の経過、予め定める再生時間の経過、および予め
定める再生回数のうちの少なくともいずれか1つを含む
経時的条件が満たされた後の記憶媒体からの記憶または
再生に先立つ時点であり、その間には自己調整が行われ
ないので、操作に対して迅速な応答が可能となる。
【0037】さらにまた本発明によれば、装置の異常が
検出されるときには、次に記憶媒体から情報の記憶や再
生を行う際に先立って自己調整を行うので、適正な条件
に調整された状態で確実な情報の記憶や再生を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の第2実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の第3実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の第4実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の第5実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】第5実施例における演奏の正味時間経過の計測
法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第6実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の第7実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第7実施例における異常発生時の動
作を示すフローチャートである
【符号の説明】
1 MD 2 着脱検知手段 4 光学ヘッド 6 信号変換回路 7 トラッキングエラー検出回路 8 フォーカスエラー検出回路 9 ディスク回転サーボ回路 10 トラッキングサーボ回路 11 マイクロコンピュータ 12 ピックアップ送りサーボ回路 13 フォーカスサーボ回路 17 操作キー 18 タイマ回路 19 メモリ 20 温度検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 19/02 501 G11B 19/02 501S (72)発明者 水野 恭司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−131829(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 19/10 G11B 7/09 G11B 11/10 G11B 19/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な記憶媒体に情報を記憶または
    再生するに先立って、記憶または再生が適正に行えるよ
    うに自己調整する機能を有する情報記憶再生装置におい
    て、 記憶媒体の着脱を検知する着脱検知手段と、 着脱検知手段からの出力に応答し、記憶媒体の装着また
    は離脱の状態を記録しておき、記憶媒体に対する情報の
    記憶または再生が、その記憶媒体に対して最初であるか
    否かを判断する初回判断手段と、 初回判断手段からの出力に応答し、記憶媒体に対する最
    初の記憶または再生の際には自己調整を行い、その記憶
    媒体に対する2回目以降の記憶または再生の際には自己
    調整を行わないように制御する制御手段とを含むことを
    特徴とする情報記憶再生装置。
  2. 【請求項2】 着脱可能な記憶媒体に情報を記憶または
    再生するに先立って、記憶または再生が適正に行えるよ
    うに、予め定める複数の調整項目について自己調整する
    機能を有する情報記憶再生装置において、 各調整項目の変化を記憶する変化記憶手段と、 新たに自己調整を行うに際し、変化記憶手段を参照し、
    各調整項目毎の変化に基づき、複数の調整項目のうち、
    予め定める基準以上に変化が大きい調整項目のみ自己調
    整を行うように制御する制御手段とを含むことを特徴と
    する情報記憶再生装置。
  3. 【請求項3】 着脱可能な記憶媒体に情報を記憶または
    再生するに先立って、記憶または再生が適正に行えるよ
    うに自己調整する機能を有する情報記憶再生装置におい
    て、 自己調整の際の調整値について、短時間で調整が収束す
    ることが期待される収束期待値が設定される期待値設定
    手段と、 期待値設定手段に記録されている収束期待値に基づいて
    自己調整を行い、自己調整の際に収束した調整値を収束
    期待値として期待値設定手段に設定する制御手段とを含
    むことを特徴とする情報記憶再生装置。
  4. 【請求項4】 自己調整後に、予め定める時間の経過、
    予め定める再生時間の経過、および予め定める再生回数
    の計数のうちの少なくともいずれか1つを含む予め定め
    る経時的条件の成立または不成立を検出する経時条件検
    出手段を備え、 前記制御手段は、経時条件検出手段を参照し、経時的条
    件が成立していないときには自己調整を行わないように
    制御することを特徴とする請求項1〜3のいづれかに記
    載の情報記憶再生装置。
  5. 【請求項5】 装置の異常を検出する異常検出手段を備
    え、 前記制御手段は、異常検出手段を参照し、装置の異常が
    検出されるとき、記憶媒体に対する次の記憶または再生
    に先立って自己調整を行うことを特徴とする請求項1〜
    4のいづれかに記載の情報記憶再生装置。
JP9552095A 1995-04-20 1995-04-20 情報記憶再生装置 Expired - Lifetime JP2938363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9552095A JP2938363B2 (ja) 1995-04-20 1995-04-20 情報記憶再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9552095A JP2938363B2 (ja) 1995-04-20 1995-04-20 情報記憶再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08293152A JPH08293152A (ja) 1996-11-05
JP2938363B2 true JP2938363B2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=14139848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9552095A Expired - Lifetime JP2938363B2 (ja) 1995-04-20 1995-04-20 情報記憶再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2938363B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4419989B2 (ja) 2005-08-19 2010-02-24 セイコーエプソン株式会社 データ処理装置、データ処理方法、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08293152A (ja) 1996-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0543295B1 (en) Optical disk player
KR19990017725A (ko) 편심억압 서보방법 및 이를 이용한 서보장치
JPH0782721B2 (ja) ディスクプレーヤのサーボ装置
JPH0568791B2 (ja)
US4893294A (en) Disk player and disk playing method in which tracking miss tolerance is adjusted
JP2938363B2 (ja) 情報記憶再生装置
JPS6346495B2 (ja)
US6788633B2 (en) Optical disk reproducing apparatus and setup method
WO2002035530A1 (fr) Dispositif de commande de focalisation et procede de commande de focalisation
US7599260B2 (en) Optical disk recording/reproducing apparatus and method for determining optimal reproducing speed thereof
JPH0752553B2 (ja) 記録媒体再生装置
JPH09320068A (ja) デジタルディスクプレーヤのサーボゲイン制御方法
JP2925490B2 (ja) 情報記録再生装置
JPH0758556B2 (ja) 光学式ディスクプレーヤ
JPS59188873A (ja) 記録デイスク再生方式
JPS61202389A (ja) 自動記録編集装置
JP4260340B2 (ja) ディスク装置
JP2611999B2 (ja) ディスクプレーヤ
JPH0561697B2 (ja)
JP3345544B2 (ja) ピックアップサーボ系の自動調整装置及び調整方法
JP2580147B2 (ja) ディスク再生装置におけるトラック外れ制御方法
JP4033992B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP2599458Y2 (ja) 光ディスクプレーヤ
JP2928689B2 (ja) 光学ディスク再生装置
JPH11296874A (ja) 記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990525

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140611

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term