JP2938277B2 - 流入弁制御装置 - Google Patents

流入弁制御装置

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JP2938277B2 JP19196792A JP19196792A JP2938277B2 JP 2938277 B2 JP2938277 B2 JP 2938277B2 JP 19196792 A JP19196792 A JP 19196792A JP 19196792 A JP19196792 A JP 19196792A JP 2938277 B2 JP2938277 B2 JP 2938277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の弁を用いて高圧の
流体流出部から低圧の流体流入部へ流入する流体の流量
を制御する流入弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、上水道プラントにおいては、図
5に示すように、水は標高の高い位置に設けられたダム
等の貯水池1から流入管2を介して配水場3の配水池4
に導かれる。貯水池1の標高[水頭H1 (m)]は配水
池4の標高[水頭H0 (m)]より高いので、貯水池1
と配水池4との間には標高差に対応する水圧ΔH(=H
1 −H0 )が発生する。
【0003】貯水池1から配水池4への単位時間当りの
流入量Qは配水池4から各需要家へ配水する流出量によ
って定まる。したがって、この流入量Qを制御するため
に流入管2に弁が配設されている。そして、前記標高差
が大きい場合は前記水圧ΔHも大きく、1台の弁でその
水圧を減圧しきれない場合は、2台の弁5,6を流入管
2に直列介挿して、段階的に減圧を行い、目標流量Qr
を得るようにしている。配水場3(配水池4)への流入
量Qは流量計7で計測され、配水場3(弁5)への流入
圧力P0 は水圧計8で検出され、弁6の両端圧力差(P
1 −P2 )は別の水圧計9で検出される。
【0004】管理者は、これらの各圧力P0 ,(P1 −
P2 )を監視しながら各弁5,6の各開度を調整して流
入量Qを目標流量Qrに合わせる。すなわち、流入量Q
を小さくする場合には、各弁5,6の開度を小さくし
て、各弁5,6における減圧比を大きくする。逆に、流
入量Qを大きくする場合には、各弁5,6の開度を大き
くくして、各弁5,6における減圧比を小さくする。
【0005】しかし、一方の弁5(6)を全開して、他
方の弁6(5)のみで減圧しようとすると、上述したよ
うに、1台の弁5(6)でもって、全部の水圧ΔHを減
圧できないので、減圧を受持つ弁6(5)が受ける圧力
は、該当弁6(5)で減圧可能な減圧量を越え、結果と
して弁6(5)が破損する懸念がある。
【0006】このような操作者の操作誤りによる事故を
未然に防止するために、図6に示すような、流入量Qを
目標流量Qrに自動的に制御する流入弁制御装置10が
提唱されている。
【0007】各弁5,6にはそれぞれ専用の弁制御部1
1,12が設けられている。各弁制御部11,12内に
はPI制御演算部11a,12aと各弁5,6を駆動す
る駆動制御部11b,12bが組込まれている。
【0008】そして、上流側の弁制御部11は、水圧計
13で検出された弁5の下流側の水圧P1 が目標流量Q
rに対応して設定された目標水圧Prになるように、弁
5の開度U1 をPI制御演算部11aによって自動制御
する。なお、弁5の開度−抵抗特性における非直線性を
補正するために、検出された弁5の開度U1 をPI制御
演算部11aへ帰還させることによって、弁5の開度制
御精度を向上させている。
【0009】この場合、PI制御演算部11aが、水圧
P1 を読取って、所定のPI制御演算を実行して、駆動
制御部11bに操作量ΔU1 を出力して、実際に弁5の
流路が開閉駆動するまでの一連の動作を行う周期を制御
周期と言う。この制御周期内に弁5における流路を開閉
する機械的要素が含まれるので、流入管2の径が大きい
場合、前記制御周期は10秒〜100秒程度となる。
【0010】また、下流側の弁制御部12は、流量計1
4で検出された弁6の下流側の流量、すなわち配水池4
の流入量Qが目標流量Qrになるように、弁6の開度U
2 をPI制御演算部12aによって自動制御する。この
ように構成された図6に示す流入弁制御装置10の動作
を図7(a),図7(b)に示す流入量制御応答特性図
および水圧特性図を用いて説明する。
【0011】図7(a)は、目標流量Qrを時刻t=0
(秒)において、6300[m3 /h]から1000
[m3 /h]へ変更した場合に、各時刻tにおける実際
の流入量Qの変化を示す実測図である。なお、この図に
おいては、上流側の弁制御部11の制御周期は90秒に
設定され、下流側の弁制御部12の制御周期は15秒に
設定されている。図示するように、約150秒後には、
流入量Qは目標流量Qrに達する。
【0012】また、図7(b)は、図7(a)と同様
に、目標流量Qrを時刻t=0(秒)において、630
0[m3 /h]から1000[m3 /h]へ変更した場
合に、各時刻tにおける弁5に対する流入圧力P0 と、
同一弁5の出力側の1段目減圧後の圧力P1 と、下流側
の弁6の出力側の2段目減圧後の圧力、すなわち配水池
4へ流入する時の流出圧力P2 の変化を示す図である。
図示するように、例えば、600秒程度(約10分)経
過後に、弁5の出力側の水圧P1 が目標水圧Prに達す
る。このように、目標流量Qrを変更すると、所定時間
後に、流入量Qおよび水圧P1 が目標流量Qr および目
標水圧Prに達する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示す流入弁制御装置10においても、まだ次のような課
題があった。
【0014】すなわち、目標流量Qrが変化すると、各
弁5,6専用の弁制御部11,12が同時に同一の流入
量Qを用いて各弁5,6の各開度U1 ,U2 に対する制
御を開始する。
【0015】その結果、図7(b)に示すように、双方
の弁制御部11,12の制御動作が互いに干渉しあっ
て、短時間で水圧P1 が目標水圧Prに達しなく、制御
精度が低下する懸念がある。また、制御過程において一
時的に一方の弁に過大な減圧が印加し、弁の破損やキャ
ビティに起因する騒音が発生する懸念がある。
【0016】具体的に説明すると、弁5の開度U1 が変
化すると、他方の弁制御部12の入力である流入量Qが
変化してしまう。逆に、弁6の開度U2 が変化すると、
弁制御部11の入力である水圧P1 が変化してしまう。
このように、弁制御部11,12相互間で干渉現象が発
生する。このような問題を解消するために、前述したよ
うに、各弁制御部11,12の各制御周期の比を3倍以
上に設定する手法が採用されている。
【0017】しかし、この場合においても、長い制御周
期で制御される弁制御部の制御応答が遅くなる。すなわ
ち、図6の制御装置においては、前述したように、弁5
の弁制御部11の制御周期を90秒、弁6の弁制御部1
2の制御周期を15秒に設定しているので、弁5を用い
た圧力制御の制御応答が遅くなり、結果的に、弁6の減
圧量が過大になる。図7(b)の時刻t=60近傍に示
すように、一時的に、各弁5,6が受持つ減圧量が著し
く不均衡になる場合が発生する。過大な減圧を受持つ方
の弁6が損傷する懸念がある。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、流路に直列介挿された各弁を制御する弁制
御部を一定周期で択一的に選択して駆動させることによ
って、同時に双方の弁が制御されるのを防止でき、制御
動作中に一方の弁に過大減圧が印加されるのを未然に防
止でき、かつ制御応答特性を大幅に向上できる流入弁制
御装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、高圧の流体流出部から低圧の流体流入部へ
の流路に直列介挿された第1,第2の弁の各開度を調整
することによって、流体流入部への流入量を目標流量に
制御する流入弁制御装置において、
【0020】流入量を検出する流入量検出手段と、検出
された流入量が目標流量になるように第1の弁の開度を
制御する第1の弁制御部と、検出された流入量が目標流
量になるように第2の弁の開度を制御する第2の弁制御
部と、第1,第2の弁制御部を択一的に動作させる弁制
御部切換手段と、各弁相互間の減圧比を検出する減圧比
検出手段と、各弁制御部による各弁に対する開度の各制
御方向および減圧比に基づいて弁制御部切換手段により
駆動すべき弁制御部を選択させる判定手段とを備えたも
のである。
【0021】
【作用】このように構成された流入弁制御装置において
は、高圧の流体流出部から低圧の流体流入部への流路に
直列介挿された第1,第2の弁の各開度は、それぞれ専
用の第1,第2の弁制御部によって、流入量が目標流量
になるように制御される。この場合、各弁制御部は同時
に動作することはなく、弁制御部切換手段によって、一
定の制御周期毎にいずれか一方の弁制御部のみが動作し
ている。すなわち、弁制御部相互間において干渉現象が
発生することはない。
【0022】そして、次の制御周期において、上流側ま
たは下流側のいずれの弁に対する弁制御部を動作させる
かの判定を判定手段で行う。この判定手段における判定
の判断に使用する項目は、各弁における現在の各開度の
制御方向と、現在の各弁相互間の減圧比である。
【0023】このように、一定の制御周期毎に、次の制
御周期で動作させる弁制御部を、現在の弁の動作状態を
参照して決定しているので、いずれか一方の弁のみに過
大な減圧負担が加わることを未然に防止できる。また、
結果的に各弁制御部の制御周期を等しく設定しているの
で、この制御周期を弁の機械的開閉動作に必要な最短の
制御周期に設定することによって、制御応答を改善でき
る。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0025】図1は実施例の流入弁制御装置を示す概略
構成図である。図5,図6に示す従来の装置と同一部分
には同一符号か付してある。したがって、重複する部分
の詳細説明は省略されている。
【0026】この実施例の流入弁制御装置においては、
流体流出部としての貯水池1と流体流入部としての配水
池4とを接続する流入管2に、上流側の弁5の流入圧力
P0を検出する水圧計8,配水池4へ流入する水の単位
時間当りの流入量Qを検出する流量計7、弁5および弁
6が介挿されている。また、弁6の両端に両端圧力差
(P1 −P2 )を検出する別の水圧計9が接続されてい
る。
【0027】弁5には第1の弁制御部21が接続され、
弁6には第2の弁制御部22が接続されている。第1,
第2の弁制御部21,22内にはPI制御演算部21
a,22aと各弁5,6を駆動する駆動制御部21b,
22bとが組込まれている。
【0028】そして、上流側の第1の弁制御部21は、
水量計7で検出された流入量Qが目標流量Qrになるよ
うに、弁5の開度U1 をPI制御演算部21aによって
自動制御する。同様に、下流側の第2の弁制御部22
は、水量計7で検出された流入量Qが目標流量Qrにな
るように、弁6の開度U2 をPI制御演算部22aによ
って自動制御する。なお、第1,第2の弁制御部21,
22における制御周期は各弁5,6のうちの開閉動作時
間が大きい方の弁における設定可能な最短制御周期に設
定されている。当然第1,第2の弁制御部21,22は
同一の制御周期に設定されている。
【0029】さらに、この実施例においては、第1,第
2の弁制御部21,22のPI制御演算部21a,22
aから駆動制御部21b,22bへ送出される各操作量
ΔU1 .ΔU2 の各信号路にそれぞれ接点23a,23
bが介挿されている。そして、各接点23a,23bは
一つの切換スイッチ23として動作し、いずれか一方の
接点23a.23bが択一的に閉成される。この切換ス
イッチ23は判定部24によって切換制御される。した
がって、接点23a,23bが開放された側の弁制御部
21,22は各弁5,6に対する開度制御動作を停止す
る。
【0030】また、各水圧計8,9にて検出された流入
圧力P0 およぴ両端圧力差(P1 −P2 )は減圧比演算
部25へ入力される。減圧比演算部25は、各弁5,6
に印加される減圧ΔH1 ,ΔH2 を算出する。すなわ
ち、弁6の減圧ΔH2 は測定された圧力差(P1 −P2
)である。また、配水池4の圧力H0 は既知であるの
で、弁5の流出側の水圧P1 は簡単に算出できる(P1
=H0 +ΔH2 )。したがって、弁5の減圧ΔH1 は
(P0 −P1 )=(P0 −H0 −ΔH2 )となる。減圧
比演算部25は弁5,6相互間の減圧比(ΔH1 /ΔH
2 )を算出して、判定部24へ送出する。
【0031】判定部24には、減圧比(ΔH1 /ΔH2
)の他に、第1,第2の弁制御部21,22のPI制
御演算部21a,22aから駆動制御部21b,22b
へ送出される各操作量ΔU1 .ΔU2 が入力される。さ
らに、この判定部24には外部から目標減圧比Aが入力
されている。なお、この目標減圧比Aは、各弁5,6が
同一規格の弁であれば1に設定されており、また同一規
格でなければ、各弁相互間で負担可能な減圧の比率に設
定されている。
【0032】そして、前記判定部24は、前述した制御
周期毎に、減圧比演算部25から入力される減圧比(Δ
H1 /ΔH2 ),第1,第2の弁制御部21,22の各
操作量ΔU1 .ΔU2 を読取って、図2に示す判定処理
を実行する。すなわち、P(プログラムステップ)1に
おいて、読取った減圧比(ΔH1 /ΔH2 )と目標減圧
比Aとの大小を比較し、次の各ステップP2,P3にお
いて、各操作量ΔU1.ΔU2 の極性を判断する。すな
わち、各弁5,6の開度U1 ,U2 を増加しようとして
いるのか、減少しようとしているのかを判断する。そし
て、P1〜P3の判断結果に従って、現在の減圧比およ
び制御方向の状態を条件1〜条件4の4つの条件に分類
して、各条件に対応して、P4およびP5にて次の制御
周期にいずれの弁制御部21,22を動作させるかを決
定する。
【0033】(1)条件1:ΔU1 >0,ΔU2 >0、
かつA>(ΔH1 /ΔH2 )の場合 すなわち、流入量Qを増加するために弁5,6に対して
開方向操作を行おうとしており、かつ弁6の減圧負担分
が設定値より大きいので、この条件1においては、切換
スイッチ23に対して、弁6の弁制御部22を動作させ
るために、接点23bを閉じ、接点23aを開放する制
御信号を送出する。その結果、次の制御周期において、
弁5の開度U1 は固定であり、弁6の開度U2 が増大す
る。よって。流入量Qが増加し、全体の減圧量に対する
弁6の減圧負担率が減少し、弁5,6相互間の減圧比
(ΔH1 /ΔH2 )が目標減圧比Aに近ずく。
【0034】(2)条件2:ΔU1 >0,ΔU2 >0、
かつA<(ΔH1 /ΔH2 )の場合 すなわち、流入量Qを増加するために弁5,6に対して
開方向操作を行おうとしており、かつ弁5の減圧負担分
が設定値より大きいので、この条件2においては、切換
スイッチ23に対して、弁5の弁制御部21を動作させ
るために、接点23aを閉じ、接点23bを開放する制
御信号を送出する。この場合、次の制御周期において、
弁6の開度U2 は固定であり、弁5の開度U1 が増大す
る。よって。流入量Qが増加し、全体の減圧量に対する
弁5の減圧負担率が減少し、弁5,6相互間の減圧比
(ΔH1 /ΔH2 )が目標減圧比Aに近ずく。
【0035】(3)条件3:ΔU1 <0,ΔU2 <0、
かつA>(ΔH1 /ΔH2 )の場合 すなわち、流入量Qを減少するために弁5,6に対して
閉方向操作を行おうとしており、かつ弁6の減圧負担分
が設定値より大きいので、この条件3においては、切換
スイッチ23に対して、弁5の弁制御部21を動作させ
るために、接点23aを閉じ、接点23bを開放する制
御信号を送出する。したがって、次の制御周期におい
て、弁6の開度U2 は固定であり、弁5の開度U1 が減
少する。よって。流入量Qが減少し、全体の減圧量に対
する弁5の減圧負担率が増加し、弁5,6相互間の減圧
比(ΔH1 /ΔH2 )が目標減圧比Aに近ずく。
【0036】(4)条件2:ΔU1 <0,ΔU2 <0、
かつA>(ΔH1 /ΔH2 )の場合 すなわち、流入量Qを増加するために弁5,6に対して
開方向操作を行おうとしており、かつ弁5の減圧負担分
が設定値より大きいので、この条件4においては、切換
スイッチ23に対して、弁6の弁制御部22を動作させ
るために、接点23aを開放し、接点23bを閉じる制
御信号を送出する。この場合、次の制御周期において、
弁5の開度U1 は固定であり、弁6の開度U2 が減少す
る。よって。流入量Qが増加し、全体の減圧量に対する
弁6の減圧負担率が増加し、弁5,6相互間の減圧比
(ΔH1 /ΔH2 )が目標減圧比Aに近ずく。
【0037】以上説明したように、目標流量Qrを変化
した場合に、流入量Qが目標流量Qrに近ずく過程で、
弁5,6相互間の減圧比(ΔH1 /ΔH2 )を監視し、
この減圧比(ΔH1 /ΔH2 )が目標減圧比Aに接近す
る方向に開度が変化する弁の弁制御部21,22を選択
設定している。したがって、たとえ目標流量Qrを大き
く変化した場合であっても、流量Qの変化過程におい
て、弁5,6相互間の減圧比(ΔH1 /ΔH2 )が目標
減圧比Aから大きく外れることはない。
【0038】したがって、いずれか一方の弁5.6に許
容減圧を越える減圧負担が印加されることはないので、
弁5,6が損傷を受けたり、キャビィティに起因する騒
音が発生することを未然に防止できる。
【0039】また、同時に両方の弁制御部21,22が
制御動作を実行することはないので、従来装置に生じた
干渉現象が発生することはない。また、両方の弁制御部
21,22の制御周期を弁5,6の特性で定まる最短時
間の同一値に設定することが可能となる。その結果、流
入量Qおよび各部の水圧P0 ,P1 が目標流量Qrで定
まる各目標圧力に達するまでの時間を大幅に短縮でき、
制御応答特性を大幅に向上できる。
【0040】図3は本発明の他の実施例に係わる流入弁
制御装置を示す概略構成図である。図1に示す実施例と
同一部分には同一符号が付してある。したがって、重複
する部分の詳細説明は省略されている。
【0041】この実施例においては、各弁5,6を制御
する第1,第2の弁制御部21,22のPI制御演算部
として、各弁5,6の実際の開度U1 ,U2 に応じてゲ
インが変化するゲイン・スケージューリング式PI制御
演算部21aa,22aaが採用されている。このような、
ゲイン・スケージューリング式PI制御演算部21aa,
22aaを用いることによって、弁開度−弁抵抗特性の非
線形特性が補正される。
【0042】図4(a)は、図3の実施例装置におい
て、目標流量Qrを時刻t=0(秒)に、6300[m
3 /h]から1000[m3 /h]へ変更した場合に、
各時刻tにおける実際の流入量Qの変化を示す実測図で
ある。なお、各弁制御部21,22の制御周期は15秒
に設定されている。図示するように、約150秒後に
は、流入量Qは目標流量Qrに達する。
【0043】また、図4(b)は、図4(a)と同様
に、目標流量Qrを時刻t=0(秒)に、6300[m
3 /h]から1000[m3 /h]へ変更した場合に、
各時刻tにおける弁5に対する流入圧力P0 と、同一弁
5の出力側の1段目減圧後の圧力P1 と、下流側の弁6
の出力側の2段目減圧後の圧力(流出圧力)P2 の変化
を示す図である。図示するように、図4(a)の流入量
Qrと同様に、約150秒後に、各圧力P0 ,P1 は、
目標流量Qrで定まる各目標圧力に達する。
【0044】また、図7(b)に示すように、制御過程
において、弁6の流入側圧力P1 が大きく変動すること
はないので、弁6が受持つ減圧量ΔH2 が許容限界を越
えることはない。
【0045】このように、短時間で各圧力P0 ,P1 を
目標圧力に一致させることができ、制御応答性能を大幅
に向上できると共に、制御過程で各弁5.6にたとえ一
時的であっても許容限界を越える減圧量が印加されるこ
とはないので、装置全体の信頼性およひ安全性を向上で
きる。
【0046】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例装置においては、上水道プラン
トに適用したが、一般の産業科学プラントに適用するこ
とが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の流入弁制御
装置によれば、流路に直列介挿された各弁を制御する弁
制御部を、現在の各弁の制御方向および弁相互間の減圧
比でもって一義的に定まる方を一定周期で択一的に選択
して駆動させている。したがって、同時に双方の弁が制
御されるのを防止でき、制御動作過程に一方の弁に過大
減圧が印加されるのを未然に防止でき、かつ制御応答特
性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる流入弁制御装置を
示す概略構成図、
【図2】 同実施例装置の動作を示す流れ図、
【図3】 本発明の他の実施例に係わる流入弁制御装置
を示す概略構成図、
【図4】 同実施例装置の動作特性図、
【図5】 一般的な上水道プラントを示す模式図、
【図6】 従来の流入弁制御装置を示す概略構成図、
【図7】 同従来装置の動作特性図。
【符号の説明】
1…貯水池、2…流入管、4…配水池、5,6…弁,7
…流量系、8,9…水圧計、21…第1の弁制御部、2
2…第2の弁制御部、23…切換スイッチ、24…判定
部、25…減圧比演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 幸治 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝本社事務所内 (56)参考文献 特開 平1−219912(JP,A) 特開 昭53−129788(JP,A) 特開 昭54−93789(JP,A) 特開 昭54−33990(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05D 7/06 G05D 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧の流体流出部から低圧の流体流入部
    への流路に直列介挿された第1,第2の弁の各開度を調
    整することによって、前記流体流入部への流入量を目標
    流量に制御する流入弁制御装置において、 前記流入量を検出する流入量検出手段と、検出された流
    入量が前記目標流量になるように前記第1の弁の開度を
    制御する第1の弁制御部と、前記検出された流入量が前
    記目標流量になるように第2の弁の開度を制御する第2
    の弁制御部と、前記第1,第2の弁制御部を択一的に動
    作させる弁制御部切換手段と、前記各弁相互間の減圧比
    を検出する減圧比検出手段と、前記各弁制御部による各
    弁に対する開度の各制御方向および前記減圧比に基づい
    て前記弁制御部切換手段により駆動すべき弁制御部を選
    択させる判定手段とを備えた流入弁制御装置。
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