JP2937432B2 - 半導体発光装置 - Google Patents
半導体発光装置Info
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Description
導体材料を使用した半導体発光装置に関する。
体混晶中で最大の直接遷移形エネルギーギャップを有
し、0.5〜0.6μm帯の発光素子材料として注目されてい
る。特にGaAsを基板とし、これに格子整合するInGaAlP
による発光部を持つpn接合形発光ダイオード(Light Em
itting Diode:LED)は、従来のGaPやGaAsP等の間接遷移
形の材料を用いたものに比べ、赤色から緑色の高輝度の
発光が可能である。高輝度のLEDを形成するには、発光
効率を高めることはもとより、素子内部での光吸収や、
発光部と電極の相対的位置関係等により、外部への有効
な光取出しを実現することが重要である。
示す。
InGaAlPクラッド層32、n−InGaAlP活性層33、p−InGa
AlPクラッド層34、p−InGaP中間エネルギーギャップ層
35、p−GaAsコンタクト層36が順次積層し構成され、こ
のp−GaAsコンタクト層36にはp側電極37、また、上記
n−GaAs基板31の他方の主面にはn側電極38が形成され
て発光素子が構成されている。そして、この素子中にお
ける電流分布39を矢印で、発光部30には打点を施して示
してある。
れ、発光層となる活性層のエネルギーギャップは2つの
クラッド層より小さいダブルヘテロ接合が形成されてい
る。なお、以下ではこのようなダブルヘテロ接合構造を
もつLEDについて記すが、以下で問題とする光の取出し
効果が考える上では、活性層部の層構造は本質でなく、
シングルヘテロ接合構造やホモ接合構造でも同様に変え
ることができる。
ド層34の抵抗率がn−InGaAlPクラッド層32に比べて大
きいため、クラッド層34中での電流広がりは殆どなく、
発光部は中間エネルギーギャップ層35、コンタクト層36
及び電極37の直下のみとなり、上面方向への光の取出し
効率は非常に低かった。
図であり、図中41〜48はpnの関係が逆となっているだけ
で第3図の31〜38に対応している。中間エネルギーギャ
ップ層45は、コンタクト層46側でなく基板41側に配置さ
れている。この図に示したような構造では、抵抗率の高
いp−InGaAlPクラッド層42を基板41側に配置すること
により、n−InGaAlPクラッド層44での電流広がり(電
流分布49)は第3図に示した従来例に比べ若干大きくな
っている。しかしながら、発光部40の大部分はやはりコ
ンタクト層46及び電極47の直下となり、光の取出し効率
の大きな改善は認められなかった。
装置においては、発光部における電流分布の状態から大
きな光の取出し効率は得られず、高輝度化を実現するの
は極めて困難であった。
目的とするところは、InGaAlPからなる発光部における
電流分布を改善し、光の取出し効率及び輝度の向上をは
かり得る半導体発光装置を提供することにある。
の化合物半導体基板上にInGaAlP層からなる発光部を有
し、前記化合物半導体基板と反対側の面上の一部に形成
された電極以外の面上から光を取出す半導体発光装置に
おいて、前記発光部のInGaAlP層よりも下にこのInGaAlP
層よりもバンドギャップが大きくかつキャリア濃度が1
×1013cm-3以上1×1017cm-3以下であるn型InGaAlP層
を具備してなることを特徴とする。
に発光部として形成されたInGaAlP層より下方に、n−G
aAs,n−InGaAlP接合によるヘテロバリアが存在し、その
接合部において電流が流れにくくなるので電極から注入
された電流は、その接合部のより上で広範囲に広がるこ
とになる。
ができ、光の導出効率を向上させることが可能となる。
る。
構造の概要を断面図で示す。第1図に示すように、n−
GaAs基板11の一主面上に、n−In0.5(Ga1-xAlx)0.5P
クラッド層12、In0.5(Ga1-yAly)0.5P活性層13、p−
In0.5(Ga1-zAlz)0.5Pクラッド層14、P−GaAsコンタ
クト層15が順次積層され、このコンタクト層15上にAu−
Znでなるp側電極16、前記n−GaAs基板11の他方の主面
にAu−Geでなるn側電極17が夫々形成されている。
及び発光部を示す。同図に素子内での電流分布29を破線
矢印で、また発光部20を施打点で夫々示している。InGa
AlP各層のAl組成X,Y,Zは高い発光効率が得られるよう
に、Y≦X、Y≦Zで満たす。即ち発光層となる活性層
13のエネルギーギャップはp、nの2つのクラッド層1
2,14より小さいダブルヘテロ接合が形成されている。
つLEDについて記すが、光の取出し効率を考える上で
は、活性層部の層構造は本質ではなく、シングルヘテロ
接合構造や、ホモ接合構造でも同様に考えることができ
る。
さ、キャリア濃度は以下に括弧内に示すように設定され
ている。n−GaAs基板11(80μm、3×1018cm-3)、n
−InGaAlPクラッド層12(1μm、1×1017cm-3)、InG
aAlp活性層13(0.5μm、アンドープ)、p−InGaAlP層
14(0.2μm、4×1017cm-3)、p−GaAs層15(0.1μ
m、3×1018cm-3)である。
る点は、n−InGaAlPクラッド層のキャリア濃度が1×1
017cm-3と、従来の5分の1程度に低いことであり、こ
の半導体発光装置の優位性については以下に説明する。
クラッド層34での電流広がりは、抵抗率が高いため小さ
い。キャリア濃度を高くすることにより、低抵抗にし、
電流広がりを大きくすることも考えられるが、P型InGa
AlPのキャリア濃度は5×1017cm-3程度で飽和してしま
い、困難である。
ことが考えられるが、このInGaAlP材料系においては、
熱伝導率が悪く厚膜にすることによって結晶品質が低下
し、また上層への悪影響も現われるため好ましくない。
又、InGaAlP系半導体材料は、結晶品質の上から成長速
度が制限され、厚膜の成長を行う場合には成長時間の延
長を行なわなければならない。このことは、クラッド層
の不純物として拡散性の高いものを使用した場合活性層
への不純物拡散がおこり、素子特性の低下を引き起す。
このため、InGaAlP層を厚膜に成長することはむずかし
い。InGaAlPとGaAsのヘテロ接合界面では大きなバンド
ギャップがあるために、スパイクやノッチが生じ、p型
接合では大きな電圧降下となるヘテロバリア効果が知ら
れている。一方、n型の接合の場合もInGaAlPのキャリ
ア濃度が低くなるとヘテロバリアが存在することを見い
出した。これを利用することで発明者らは、電流拡がり
を計ることを検討した。即ち、発光部より下方のn−In
GaAlP層のキャリア濃度を1×1017cm-3以下に制御良く
設定し、n−InGaAlP層とその下方のn−GaAs層との間
にヘテロバリアを形成し電流を流れ難くすることによっ
て発光部における電流を広げ、光の取り出し効率を高く
することが可能である。第3図は、n−InGaAlP層のキ
ャリア濃度に対する光の取り出し効率を示したものであ
る。の領域はn−InGaAlP層のキャリア濃度の減少に
伴う抵抗率の増加により発光部より下で電流が流れにく
くなり、発光部における電流が広がることによる、光の
取り出し効率の増加を示している。の領域は、n−In
GaAlP層のキャリア濃度が1×1017cm-3以下で急激に電
流が流れにくくなり、発光部における電流が急激に広が
りやすくなることになる光の取り出し効率の上昇を示
す。の領域では、キャリア濃度が1×1013cm-3以下で
n−InGaAlP層の抵抗率が非常に大きくなり、その結果
発熱による急激な光の取り出し効率の低下がみられるこ
とを示している。従ってこの図からわかるように、n−
InGaAlP層のキャリア濃度が1×1013cm-3から1×1017c
m-3にあるとき高い光の取り出し効率が得られる。発熱
などによる素子特性の悪影響を考えると1×1016cm-3か
ら1×1017cm-3の間にあるとなお良い。
のAl組成Yに0.3を用いて素子を構成し順方向に電圧を
印加し電流を流したところ第2図に示した電流分布とな
り、p側電極(Au−Zn)を除いて素子表面広域から610m
mにピーク波長を有する発光が得られた。
はない。実施例では活性層の組成としては、In0.5(Ga
0.7Al0.3)0.5Pを用いたが、Al組成を変化させること
によって赤色から緑色域にわたる可視光領域の発光を得
ることができる。さらに、クラッド層の組成は実施例で
はIn0.5(Ga0.3Al0.7)0.5Pを用いたが、キャリアの閉
じ込めに十分な活性層とのバンドギャップ差があればよ
く、この組成に限るものではない。その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができ
る。
系材料(0≦X≦1、0≦Y≦1)を用いた半導体発光
装置において、発光部より下のn−InGaAlP層のキャリ
ア濃度を1×1017cm-3以下にすることから、その下のn
−GaAs層との界面にヘテロバリアを形成し、電流を流れ
にくくすることによって、電極部から注入された電流
は、ヘテロバリアより上の発光部で、電極直下以外の広
域まで広げられる。
できこれにより光の導出効率を向上させることが可能と
なり、高輝度の半導体発光装置を実現することができ
る。
略の構造を示す断面図、第2図は上記実施例の素子内で
の電流分布及び発光部を示す断面図、第3図は上記実施
例と同様の構造におけるn−InGaAlP層キャリア濃度に
対する光の取り出し効率を示す図、第4図は従来例の半
導体発光装置の概略の構造及び素子内における電流分布
と発光部を示す断面図である。 10……発光部 11……n−GaAs基板 12……n−InGaAlPクラッド層 13……InGaAlP活性層 14……p−InGaAlPクラッド層 15……p−GaAsコンタクト層 16……p側電極、17……n側電極
Claims (1)
- 【請求項1】n型Ga1-xAlxAs(0x1)基板と、こ
の基板上にInGaAlP層からなる発光部と、この発光部と
前記基板との間に前記発光部のInGaAlP層よりもバンド
ギャップが大きいn型InGaAlP層を有し、前記基板と反
対側の面から光を取り出す半導体発光装置において、前
記発光部と前記基板との面の前記n型InGaAlP層のキャ
リア濃度が1×1017cm-3以下であることを特徴とする半
導体発光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20128090A JP2937432B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 半導体発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20128090A JP2937432B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 半導体発光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0487379A JPH0487379A (ja) | 1992-03-19 |
JP2937432B2 true JP2937432B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=16438351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20128090A Expired - Lifetime JP2937432B2 (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | 半導体発光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2937432B2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP20128090A patent/JP2937432B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0487379A (ja) | 1992-03-19 |
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