JP2937414B2 - 陰極線管用偏向装置 - Google Patents

陰極線管用偏向装置

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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、少なくとも1対のサドル型偏向コイルを
有する陰極線管用偏向装置に係り、特にそのサドル型偏
向コイルの巻線が中間引出し線により分割されてなる陰
極線管用偏向装置に関する。
(従来の技術) 一般に陰極線管用偏向装置は、陰極線管の電子銃から
放出される電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生
する一対の水平偏向コイルと垂直方向に偏向する磁界を
発生する一対の垂直偏向コイルとを有し、その各一対の
水平、垂直偏向コイルを共にサドル型として、それらが
管軸と直交する水平軸または垂直軸を挟んで上下または
左右対称に配置されたサドル−サドル型偏向装置、ある
いは一対の水平偏向コイルをサドル型として、このサド
ル型偏向コイルが管軸と直交する水平軸を挟んで上下対
称に配置され、一方、垂直偏向コイルをトロイダル型と
して、このトロイダル型垂直偏向コイルが同じく水平軸
を挟んで上下対称に配置されたセミトロイダル型偏向装
置が広く使用されている。
第3図にその一例として、たとえばカラー受像管など
に装着されているセミトロイダル型偏向装置の具体的構
造を示す。このセミトロイダル型偏向装置では、ほぼ筒
状をなすセパレータ(1)の内側に水平軸を挟んで上下
対称に一対のサドル型水平偏向コイル(2a),(2b)が
配置され、そのセパレータ(1)の外側に水平軸を挟ん
で上下対称にコア(3)に巻回された一対のトロイダル
型垂直偏向コイル(4a),(4b)が配置されている。
従来より、このような偏向装置の一対のサドル型偏向
コイルは、1つの金型を用いて製作されている。この場
合、一対のコイルの巻き方向は、第3図に示したように
一対のコイルを対向させたとき、この対向する一対のコ
イルにより同一方向の磁界を発生させるために、逆方向
に巻かれ、その一方のコイルの巻き始め部から電流を流
したとき、他方のコイルには、巻き終わりから電流が流
れるように結線されている。
このように構成される一対のサドル型偏向コイルは、
中間引出し線のない通常の偏向コイルは勿論、中間引出
し線のある偏向コイルでも、中間引出し線の前後の巻線
のインダクタンスが同一になるように設計された偏向コ
イルについては、特に耐電圧上の問題は生じない。しか
し、中間引出し線の前後の巻線のインダクタンスが相違
する偏向コイルについては、耐電圧上の問題を生ずる。
すなわち、中間引出し線の前後の巻線の相違により、
中間引出し線前後の巻線のインダクタンスがLm、Ln(Lm
≠Ln)である一対の偏向コイルについて述べると、第4
図に示すように、巻線開始方向からみて中間引出し線
(6a)より前の巻き始め側の巻線(7a)のインダクタン
スがLm、中間引出し線(6a)より後の巻き終わり側の巻
線(7b)のインダクタンスがLnである一方の偏向コイル
(8A)に対して、これと対向する他の偏向コイル(8B)
は、中間引出し線(6b)より前の巻き始め側の巻線(7
c)のインダクタンスLn、中間引出し線(6b)より後の
巻き終わり側の巻線(7d)のインダクタンスがLmとなる
ように対向配置される。しかも、このような一対の偏向
コイル(8A),(8B)においても、それらを対向配置し
たとき、中間引出し線のない通常の偏向コイルと同様に
その各コイル(8A),(8B)の巻線の巻き方向が逆方向
になるように巻かれている。
そのため、この偏向装置において、インダクタンスが
Lmを巻線側からインダクタンスがLnの巻線に電流を流す
とすると、一方の偏向コイル(8A)では、矢印(5)で
示すように(9a)→(10a)→(11a)と、巻線(7a),
(7b)の巻き方向に流すことになる。これに対し、他方
の偏向コイル(8B)では、一方の偏向コイル(8A)と同
一方向の磁界を発生させ、かつインダクタンスがLmの巻
線からインダクタンスがLnの巻線に電流が流れ込むよう
にするためには、電流が(12)→(9b)→(10b)→(1
1b)→(13)と流れるように結線する必要がある。
第5図は、この一対の偏向コイル(8A),(8B)の結
線を回路図で示したものである。この回路図によれば、
中間引出し線の前後の巻線(7a),(7b)および(7
c),(7d)のインダクタンスが相違する偏向コイルに
ついても、耐電圧上の問題はないようにみえる。しか
し、実際の1つの金型で巻かれた一対の偏向コイル(8
A),(8B)では、(12)と(13)付近の巻線が接触
し、電流供給側に位置する(12)に対して巻線(7c),
(7d)のインダクタンスLm,Lnにより電圧降下する(1
3)は低電圧側となり、通常使用される被覆銅線程度の
絶縁被覆線では、耐電圧が問題となる。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、陰極線管用偏向装置の一対のサドル型
偏向コイルは、一般に1つの金型を用いて製作され、そ
の一対のコイルの巻き方向は、対向した一対のコイルに
同一方向の磁界を発生させるために逆方向に巻かれ、そ
の一方のコイルの巻き始め部から電流を流したとき、他
方のコイルにその巻き終わりから電流が流れるように結
線される。そのため、特に中間引出し線を有し、かつそ
の中間引出し線の前後の巻線のインダクタンスが相違す
る偏向コイルについて、各偏向コイルに同一インダンク
タンスの巻線側から電流が流れるように結線しようとす
ると、この電流供給側に位置する高電圧側部分と巻線の
インダクタンスにより電圧降下した低電圧側部分とが接
触し、通常使用される絶縁被覆線では、耐電圧が問題と
なる。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
のであり、中間引出し線を有しかつその中間引出し線の
前後の巻線のインダクタンスが相違する一対のサドル型
偏向コイルについて、電流供給側に位置する巻線の高電
圧側部分と巻線のインダクタンスにより電圧下降した低
電圧側部分との接触を避けて耐電圧上の問題を解消する
ことを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 管軸を挟んで軸対称に配置される少なくとも一対のサ
ドル型偏向コイルを有し、かつ一対のサドル型偏向コイ
ルの各巻線が中間引出し線により分割されてなる陰極線
管用偏向装置において、その一対のサドル型偏向コイル
のうち、一方の偏向コイルについては巻線開始方向から
みて中間引出し線により分割される前後の巻線のインダ
クタンスの比率がLm:Lnになる巻線比率で分割され、他
方偏向のコイルについては巻線開始方向からみて上記中
間引出し線により分割される前後の巻線のインダクタン
スの比率がLn:Lmになる巻線比率で分割した。
(作用) 上記のように、中間引出し線により分割される前後の
巻線を、巻線開始方向からみ一方の偏向コイルについて
はインダクタンスの比率がLm:Ln、他方偏向のコイルに
ついては逆にLn:Lmになる巻線比率で分割すると、電流
供給側に位置する巻線の高電圧側部分と巻線のインダク
タンスにより電圧降下した低電圧側部分とを接触させな
いように結線することができ、耐電圧上の問題を回避す
ることができる。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説
明する。
第1図にその一実施例に係る中間引出し線のある一対
のサドル型偏向コイルを示す。このサドル型偏向コイル
は、陰極線管の電子銃から放出される電子ビームを水平
および垂直方向に偏向するサドル−サドル型偏向装置の
水平偏向コイルあるいは垂直偏向コイルのいずれであっ
てもよく、またセミトロイダル型偏向装置の水平偏向コ
イルであってもよい。
この一対のサドル型偏向コイルは、一方の偏向コイル
(20A)については、1つの金型を用いて製作すると
き、巻線開始方向からみてその中間引出し線(21a)よ
り前の巻き始め側の巻線(22a)のインダクタンスがL
m、中間引出し線(21a)より後の巻き終わり側の巻線
(22b)のインダクタンスがLnになるように製作され
る。この一方の偏向コイル(20A)に対し、他方の偏向
コイル(20B)は、巻き方向を逆にして製作され、かつ
巻線開始方向からみて中間引出し線(21b)より前の巻
き終わり側の巻線(22c)のインダクタンスがLm、中間
引出し線(21b)より後の巻き始め側の巻線(22d)のイ
ンダクタンスがLnになるように対向配置されている。
そして、この一対の偏向コイル(20A),(20B)に同
一方向の磁界を発生させるため、一方の偏向コイル(20
A)に(23a)→(24a)→(25a)と、インダクタンスが
Lmの巻線(22a)からインダクタンスがLnの巻線(22b)
に電流を流す場合、他方の偏向コイル(20B)に、(23
b)→(24b)→(25b)と、同じくインダクタンスがLm
の巻線(22c)からインダクタンスがLnの巻線(22d)に
電流が流れるように結線されている。第2図は、この一
対の偏向コイル(20A),(20B)の結線を示す回路図で
ある。
ところで、この例にように、各偏向コイル(20A),
(20B)を構成すると、従来の中間引出し線のある一対
のサドル型偏向コイルのように、電流供給側に位置する
高電圧側部分と巻線のインダクタンスにより電圧降下し
た低電圧側部分とを接触させることなく結線させること
ができ、従来の中間引出し線のある一対のサドル型偏向
コイルに生じた耐電圧問題を解消することができる。
[発明の効果] 少なくとも一対のサドル型偏向コイルを有し、その一
対のサドル型偏向コイルの各巻線が中間引出し線により
分割されてなる陰極線管用偏向装置において、その一方
の偏向コイルについては、巻線開始方向からみて中間引
出し線により分割される前後の巻線のインダクタンスの
比率がLm:Lnになる巻線比率で分割し、他方偏向コイル
については巻線開始方向からみて上記中間引出し線によ
り分割される前後の巻線のインダクタンスの比率がLn:L
mになる巻線比率で分割すると、電流供給側に位置する
巻線の高電圧側部分と巻線のインダクタンスにより電圧
降下した低電圧側部分とを接触させないように結線する
ことができ、中間引出し線のない偏向装置と同様に絶縁
被覆線を使用してコイルを製作することができ、従来の
中間引出し線のある一対のサドル型偏向コイルに生じた
耐電圧の問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である陰極線管用偏向装置
の中間引出し線のある一対のサドル型偏向コイルの構成
を示す図、第2図はその一対のサドル型偏向コイルの結
線を示す回路図、第3図は一対のサドル型水平偏向コイ
ルを示すセミトロイダル型偏向装置の構成を示す図、第
4図は従来の陰極線管用偏向装置の中間引出し線のある
一対のサドル型偏向コイルの構成を示す図、第5図はそ
の一対のサドル型偏向コイルの結線を示す回路図であ
る。 20A……一方の偏向コイル、 20B……他方の偏向コイル、 21a,21b……中間引出し線、 21a〜21d……巻線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/46 - 29/82

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管軸を挟んで軸対称に配置される少なくと
    も一対のサドル型偏向コイルを有し、かつこの一対のサ
    ドル型偏向コイルの各巻線が中間引出し線により分割さ
    れてなる陰極線管用偏向装置において、 上記一対のサドル型偏向コイルの一対の偏向コイルと他
    方の偏向コイルとについて巻線開始方向からみて上記中
    間引出し線により分割される前後の巻線のインダクタン
    スの比率が互いに異なる巻線比率で分割されていること
    を特徴とする陰極線管用偏向装置。
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