JP2934662B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2934662B2
JP2934662B2 JP8511589A JP51158995A JP2934662B2 JP 2934662 B2 JP2934662 B2 JP 2934662B2 JP 8511589 A JP8511589 A JP 8511589A JP 51158995 A JP51158995 A JP 51158995A JP 2934662 B2 JP2934662 B2 JP 2934662B2
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信介 西田
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は表示装置、特に、電光掲示板、広告表示板な
どの壁掛型の表示装置に関する。
背景技術 電光掲示板や広告表示板など、壁掛型の表示装置は、
街頭において不特定多数の者に情報を提示する手段とし
て広く用いられている。これらの表示装置は、通常、1
画素分の表示素子を平面上に多数配列し、各表示装置を
電力で駆動して、その表示態様を変化させることにより
情報の表示を行っている。たとえば、電光掲示板では、
1画素分の表示素子として1個の電球を用い、この電球
を縦横に配列し、特定の位置の電球を発光させることに
より、文字や画像の表示を行う機能を有する。最近で
は、電球の代わりに発光ダイオードなどを用いた電光掲
示板が普及している。
また、広告表示板などでは、個々の画素を構成する表
示素子として、パネル式表示素子を利用したものも用い
られている。このパネル式表示素子は、それ自身が発光
する機能をもっているわけではないが、複数の表示面を
有しており、実際には、そのいずれか1面だけが提示さ
れることになる。通常は、モータなどの回転機能を利用
して、提示される表示面を選択することができるように
なっており、各画素ごとに提示する表示面を選択すれ
ば、全体として、文字や画像の表示を行うことが可能に
なる。
このように、電球、発光ダイオード、パネル式表示素
子などから構成される1画素分の表示素子は、いずれも
電力により駆動される。たとえば、電球や発光ダイオー
ドでは、電力の供給をオン/オフ制御することにより、
発光/非発光の状態を選択することができる。各画素を
構成する個々の電球や発光ダイオードごとにオン/オフ
制御を行えば、任意の画素を光らせることができ、所望
の情報を表示させることが可能になる。また、パネル式
表示素子では、モータへの電力の供給をオン/オフ制御
することにより、実際に提示される表示面を選択するこ
とができる。各画素を構成する個々のパネル表示素子ご
とにオン/オフ制御を行えば、各画素ごとに任意の表示
面を提示させることができ、所望の情報を表示させるこ
とが可能になる。
上述した表示装置では、表示解像度を向上させる場
合、当然、画素数を増やす必要がある。したがって、電
球、発光ダイオード、パネル式表示素子など、1画素分
の表示素子を縦横に多数配列する必要がある。ところ
が、これら各表示素子に対しては、上述したように、電
力供給によって表示態様の制御を行う必要があるため、
個々の表示素子ごとに別個に電力供給線を設ける必要が
ある。たとえば、100個の電球を縦横に配列してなる電
光掲示板の場合、100個の電球のそれぞれに対して2本
の電力供給線が必要になるため、合計で200本もの配線
を配電盤から各電球に向けて配設する必要がある。表示
解像度を向上させるためには、より多くの電球を配列す
る必要があるが、必要な配線の数もそれに伴って増えて
ゆくことになる。
このように、各表示素子に対する配線を本数を増える
と、表示装置全体の構造が複雑になり、組み立て作業や
メンテナンス作業に多大な労力を要するようになる。そ
の結果、製造コストやメンテナンスコストが著しく増加
することになる。
そこで本発明は、各表示素子に対する配線を単純化
し、組み立て作業やメンテナンス作業を容易にすること
が可能な表示装置を提供することを目的とする。
発明の開示 本発明の第1の態様は、電力による駆動で1画素分の
表示態様を変化させる機能をもった表示素子を多数配列
することにより情報の表示を行う表示装置において、 複数の表示素子と、これら各表示素子に対する電力の
供給状態を制御する制御子と、所定のアドレス情報を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたアドレス
情報と外部から与えられた表示信号とに基づいて各制御
子を制御するコントローラと、を有する複数の表示ユニ
ットと、 これら複数の表示ユニットを、各表示素子が所定の表
示画面上に隣接して配列されるように収容固定する装置
筐体と、 各表示素子を駆動するための電力を発生する電源と、 各表示素子の表示態様を指示するための表示信号を発
生する制御装置と、 各表示ユニットを装置筐体内に収容した状態におい
て、電源で発生した電力を各表示ユニット内の制御子に
供給する電力伝達手段と、 制御装置で発生した表示信号を各表示ユニット内のコ
ントローラに供給する信号伝達手段と、 を備え、 各記憶手段内には、当該記憶手段を含む表示ユニット
を示す第1のアドレス情報と、この表示ユニット内の特
定の表示素子を示す第2のアドレス情報と、を記憶させ
ておき、表示信号には、特定の表示ユニットを示す第1
のアドレス情報と、表示ユニット内の特性の表示素子を
示す第2のアドレス情報と、特定の表示態様を示すデー
タ情報と、を含ませるようにし、 各コントローラが、記憶手段に記憶された第1のアド
レス情報と表示信号内の第1のアドレス情報とが対応し
た場合に、表示信号内の第2のアドレス情報によって示
される特定の表示素子用の制御子に対して、表示信号内
のデータ情報に基づいた制御を行うようにしたものであ
る。
本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る表示
装置において、 通電により第1の原色Rを提示する第1の色提示素子
と、通電により第2の原色Gを提示する第2の色提示素
子と、通電により第3の色Bを提示する第3の色提示素
子と、の3つの色提示素子によって1つの表示素子を構
成し、 表示信号内のデータ情報を、各色提示素子のそれぞれ
に対する発光状態を指示する情報により構成し、 コントローラによって、この指示に応じた電力供給が
行われるように制御子を制御するようにしたものであ
る。
本発明の第3の態様は、上述の第1または第2の態様
に係る表示装置において、 各表示ユニットをそれぞれブロック状の外囲器をもっ
た構造とし、 このブロック状の外囲器の、上面に表示素子による表
示面を形成し、側面に電力伝達手段および信号伝達手段
の一部をなすコネクタを形成し、 装置筐体内に複数の表示ユニットを収容した状態にお
いて、隣接する表示ユニット間で、対応する位置に形成
された電極同士が物理的に接触するようにし、この接触
により、電力伝達手段および信号伝達手段の伝達路が形
成されるように構成したものである。
本発明の第4の態様は、上述の第1〜第3の態様に係
る表示装置において、 全表示ユニットもしくは一部の表示ユニット内のコン
トローラを直列に接続するアドレス設定路を更に設け、 入力側のアドレス設定路に所定のアドレス情報が与え
られたときに、このアドレス情報を記憶手段内に書き込
むとともに、このアドレス情報を更新して出力側のアド
レス設定路に出力するアドレス設定処理を行う機能を、
コントローラに付加したものである。
本発明の第5の態様は、上述の第4の態様に係る表示
装置において、 信号伝達手段とアドレス設定路との双方の機能を果た
す兼用伝達路を形成し、 この兼用伝達路は、信号伝達手段として機能するとき
には、その支線が各コントローラに接続され、アドレス
設定路として機能するときには、その本線によって各コ
ントローラが直列接続されるように切替動作するように
したものである。
本発明による表示装置は、複数の表示ユニットを装置
筐体内に配列することにより構成される。各表示ユニッ
トは、少なくとも1つの表示素子(1画素としての表示
を行う)と、この表示素子に対する電力の供給状態を制
御する制御子と、記憶手段と、コントローラと、を有し
ている。たとえば、電球によって表示素子を構成し、こ
の電球への電力供給路上に設けられたリレーによって制
御子を構成した場合、コントローラはこのリレーを制御
することにより、電球の点灯/消灯を制御することがで
きる。コントローラに対する指示は、制御装置からの表
示信号の形で与えることができる。
本発明による表示装置の特徴は、すべての表示ユニッ
トに対して共通の電力伝達路が用いられ、かつ、共通の
信号伝達路が用いられる点である。従来の電光掲示板で
は、前述したように、個々の電球に対してそれぞれ専用
の電力供給線が必要になるため、配線が非常に複雑にな
るという問題が生じていたが、本発明による電光掲示板
では、すべての電球に対して、共通の電力供給線を設
け、常に電力を供給した状態にしておけばよい。このよ
うに、共通の電力供給線によって常に電力を供給状態に
したとしても、コントローラの動作によって、各電球ご
とに点灯/消灯状態を選択することが可能である。
個々の表示ユニット内には、記憶手段が設けられ、こ
の記憶手段内には、各表示ユニットごとに異なるアドレ
ス情報が書き込まれている。たとえば、10個の表示ユニ
ットについて、それぞれ1番地〜10番地までのアドレス
情報を記憶手段内に書き込んでおけば、各コントローラ
は、それぞれ記憶手段をアクセスすることにより、自分
自身の番地を認識することができる。そこで、共通の信
号供給線を介してすべての表示ユニットに同一の表示信
号を与えたとしても、この表示信号を、特定の表示ユニ
ットを示すためのアドレス情報と、特定の表示態様を示
すデータ情報と、により構成しておけば、アドレス情報
が対応する特定の表示ユニットにのみ、データ情報が示
す表示指示を実行させることが可能になる。たとえば、
「アドレス情報:3番地、データ情報:点灯」という表示
信号を、10個の表示ユニットのすべてに与えたとして
も、「3番地」というアドレス情報が記憶手段に書き込
まれている3番目の表示ユニットだけが、「電球を点
灯」という指示を実行することになる。
結局、本発明による表示装置では、個々の表示ユニッ
トがインテリジェンス機能を有しているため、すべての
表示ユニットに対して、共通の電力伝達路を用いて電力
供給を行い、共通の信号伝達路を用いて同一の表示信号
を与えたとしても、個々の表示ユニットごとに別個の動
作を行うことが可能になるのである。このように、共通
の電力伝達路および共通の信号伝達路を用いれば、表示
ユニットの数が増えたとしても、必要な配線の本数には
変わりがなく、配線が非常に単純化されることになる。
また、複数のコントローラを直列接続するアドレス設
定路を形成し、このアドレス設定路を通して各コントロ
ーラに所定のアドレス情報を供給できるようにし、か
つ、各コントローラにおいて順次アドレス情報を更新し
てゆくようにすれば、記憶手段内にそれぞれユニークな
アドレス情報を設定するアドレス設定処理を効率良く行
うことが可能になる。しかも、このアドレス設定路を、
表示信号を伝達するための信号伝達手段と兼用するよう
にすれば、このアドレス設定処理のために新たな配線を
行う必要はなくなる。
図面の簡単な説明 図1は、従来の一般的な電光掲示板の構成を示す構造
図である。
図2は、本発明の第1の実施例に係る表示装置の構成
を示す構造図である。
図3は、図2に示す電光掲示板に用いられている個々
の表示ユニット50の回路図である。
図4は、図2に示す電光掲示板を駆動するための表示
信号の一例を示す波形図である。
図5は、本発明の第2の実施例に係る表示装置に用い
られる個々の表示ユニット80の上面図である。
図6は、図5に示す表示ユニット80の左側面図であ
る。
図7は、図5に示す表示ユニット80の正面図である。
図8は、図5に示す表示ユニット80の底面図である。
図9は、図5に示す表示ユニット80の回路図である。
図10は、図5に示す表示ユニット80を複数用意し、こ
れを装置筐体200内に収容した状態を示す部分上面図で
ある。
図11は、本発明の第2の実施例に係る表示装置の全体
構成図である。
図12は、図11に示す表示装置を構成する16個の表示ユ
ニット80に対するアドレス付与の一例を示すアドレステ
ーブルである。
図13は、図5に示す表示ユニット80を構成する16個の
画素に対するアドレス付与の一例を示すアドレステーブ
ルである。
図14は、アドレス設定機能を付加した電光掲示板を構
成する表示ユニット55の回路図である。
図15は、図14に示す表示ユニット55に与えるアドレス
設定信号の一例を示す波形図である。
図16は、図14に示す表示ユニット55によって構成した
表示装置におけるアドレス設定路74の配線例を示す図で
ある。
図17は、図14に示す表示ユニット55によって構成した
表示装置におけるアドレス設定路74の別な配線例を示す
図である。
図18は、アドレス設定機能を付加した電光掲示板を構
成する別な表示ユニット57の回路図である。
図19は、図9に示す回路にアドレス設定機能を付加し
た構成を示す回路図である。
発明を実施するための最良の形態 §0. 従来の電光掲示板 以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明する。
はじめに、本発明との対比を行うため、従来の一般的な
電光掲示板の構造を図1に基づいて説明する。この従来
の電光掲示板では、各表示素子10は電球によって構成さ
れており、この実施例では、5×10のマトリックス状に
表示素子10が配置され、装置筐体20内に収容されてい
る。一方、これら50個の表示素子10(電球)に電力を供
給するために、配電盤30が設けられており、この配電盤
30に指示を与えるための制御装置40が設けられている。
配電盤30から個々の表示素子10に対しては、それぞれ2
本ずつの電力供給線31が配線されている(図では、繁雑
になるのを避けるため、この配線の一部分のみを示して
ある)。制御装置40は、この電光掲示板に表示させる対
象となる情報(たとえば、文字)に基づいて、配電盤30
に対して、どの表示素子10に対して電力供給を行えばよ
いか指示を与える。配電盤30は、この指示に基づいて、
所定の表示素子10への電力供給線31に対してのみ電力供
給を行う。こうして、所望の表示素子10のみを点灯させ
ることができ、各表示素子10を1画素とした情報提示が
行われる。
しかしながら、このような従来の電光掲示板には、配
線が非常に複雑になるという問題があることは、既に述
べたとおりである。図1に示す例では、50個の表示素子
10に対して、それぞれ2本ずつの電力供給線31を配線す
る必要があるため、合計100本の配線が必要になる。実
用上は、複数の文字や画像を表示するために解像度を高
める必要があり、表示素子10の数はより多くなり、配線
は益々複雑なものになる。本発明は、このような複雑な
配線を避けるための技術思想を提供するものである。
§1. 本発明の第1の実施例 図2は、上述した電光掲示板に本発明を適用した第1
の実施例を示す図である。この電光掲示板では、個々の
表示素子10(電球)は、表示ユニット50内に収容されて
いる。各表示ユニット50は、図1の電光掲示板と同様
に、5×10のマトリックス状に隣接して配置され、装置
筐体100内に収容固定されている。一方、これら50個の
表示ユニット50に供給する電力を発生するために、電源
60が設けられており、電源60で発生した電力は、電力伝
達路61を介して各表示ユニット50に伝達される。また、
これら50個の表示ユニット50に供給する表示信号を発生
するために、制御装置70が設けられており、制御装置70
で発生した表示信号は、信号伝達路71を介して各表示ユ
ニット50に伝達される。
ここで重要なことは、電力伝達路61および信号伝達路
71は、いずれも各表示ユニット50に対して共通の伝達路
になっている点である。別言すれば、電力伝達路61およ
び信号伝達路71は、それぞれ第1の表示ユニット50か
ら、第2の表示ユニット50、第3の表示ユニット50、
…、第49の表示ユニット50、第50の表示ユニット50、と
順次経由した単一の伝達路になっている。より具体的に
は、電力伝達路61として2本の配線、信号伝達路71とし
て1本の配線、合計3本の配線を装置筐体100内に引き
回せば、すべての配線は完了する。したがって、図1に
示す従来の電光掲示板に比べると、配線は非常に単純化
され、しかも、解像度を向上させるために表示ユニット
50の数を増加させても、やはり合計3本の配線だけで足
りる。
このように、共通の電力伝達路61および信号伝達路71
によって、電力および表示信号を伝達する構造を採りつ
つ、各表示ユニット50にそれぞれ固有の動作を行わせる
ために、各表示ユニット50内には表示素子10以外の構成
要素が必要になる。図3は、この1つの表示ユニット50
内の構成例を示す回路図である。表示素子10としての電
球は、装置筐体100内に引き回された電力伝達路61に接
続されており、ここから電力の供給を受けることができ
る。ただし、表示素子10の一方の端子は、制御子51を介
して電力伝達路61に接続されており、この制御子51によ
って表示素子10への電力の供給状態を制御することがで
きる。具体的には、制御子51はリレーによって構成され
ており、表示素子10(電球)に対する電力供給をオン/
オフ制御することができる。また、表示ユニット50内に
は、更に、不揮発性メモリ52とコントローラ53とが設け
られている。不発揮性メモリ52内には、この表示ユニッ
ト50に対して付与されたアドレス情報が書き込まれてい
る。コントローラ53は、この不発揮性メモリ52に記憶さ
れたアドレス情報と、信号伝達路71を介して制御装置70
から与えられた表示信号と、に基づいて制御子51を制御
する機能を有する。なお、不揮発性メモリ52およびコン
トローラ53には、電力伝達路61から電力が供給されてお
り、動作に必要な電圧が確保される。
この図には、1つの表示ユニット50の構成を示した
が、他の49個の表示ユニット50もハードウエア的には全
く同じ構成を有する。ただし、不発揮性メモリ52内に書
き込まれたアドレス情報だけは、各表示ユニット50ごと
に異なっている。ここでは、説明の便宜上、第X番目の
表示ユニット50内の不発揮性メモリ52には「X番地」な
るアドレス情報が書き込まれているものとして、以下の
動作説明を行うことにする。たとえば、1番目の表示ユ
ニット50内の不発揮性メモリ52には、「1番地」なるア
ドレス情報が書き込まれており、50番目の表示ユニット
50内の不発揮性メモリ52には、「50番地」なるアドレス
情報が書き込まれていることになる。
ここで、信号伝達路71を介して伝達する表示信号を、
特定の表示ユニット50を示すアドレス情報と、特定の表
示態様を示すデータ情報と、によって構成する。たとえ
ば、「アドレス情報:3番地、データ情報:点灯」という
表示信号を制御装置70で生成し、これを信号伝達路71を
介してすべての表示ユニット50に伝達したとする。そし
て、コントローラ53は、不揮発性メモリ52に記憶された
アドレス情報と、伝達された表示信号内のアドレス情報
と、が対応した場合にだけ、表示信号内のデータ情報に
基づいて制御子51を制御する動作を行うようにプログラ
ムしておく。そうしておけば、この表示信号がすべての
表示ユニット50に伝達されたとしても、「3番地」とい
うアドレス情報が不揮発性メモリ52に書き込まれている
3番目の表示ユニット50内のコントローラ53だけが、制
御子51に対して「電球を点灯させる」という制御動作を
実行することになる。他の49個の表示ユニット50には、
同一の表示信号が伝達されているにもかかわらず、コン
トローラ53は制御子51を制御する動作を行わない。した
がって、3番目の表示ユニット50内の表示素子10のみを
点灯させる制御が可能になる。
信号伝達路71を介して伝達する表示信号としては、た
とえば、図4に示すようなフォーマットの信号を用いれ
ばよい。この図4に示す表示信号は、ハイレベルとロー
レベルとの2値状態をとるデジタル信号である。ここに
示す1サイクルの期間内には、特定の1つの表示ユニッ
ト50に対する指示が含まれている。先頭のアドレス開始
情報Xは、これに後続してアドレス情報Aが伝達される
ことを示す情報であり、同様に、データ開始情報Yは、
これに後続してデータ情報Dが伝達されることを示す情
報である。また、最後のサイクル終了情報Zは、1サイ
クルの終了を示す情報である。この例では、各情報X,Y,
Zは、所定時間だけがハイレベルをとる信号になってい
るが、実際には、コントローラ53が、各情報を認識でき
るように、固有のビット情報で構成するのが好ましい。
アドレス情報Aは、この実施例では、8ビットのデジタ
ル情報から構成されており、「1番地〜50番地」のアド
レスを示す。また、データ情報Dは、この実施例では、
1ビットのデジタル情報から構成されており、ハイレベ
ル“1"は「点灯」、ローレベル“0"は「消灯」の表示態
様を示している。
各コントローラ53は、図4に示すような表示信号を受
け取ったら、この信号内のアドレス情報Aと、不発揮性
メモリ52内に書き込まれているアドレス情報とを比較
し、両者が不一致の場合には、何ら動作を行わず、両者
が一致した場合には、この信号内のデータ情報Dに基づ
いて、制御子51に対する制御動作を実行する。すなわ
ち、データ情報Dがハイレベル“1"の場合は、制御子51
(リレー)が通電を行うように制御して表示素子10を点
灯させ、ローレベル“0"の場合は、制御子51が通電を行
わないように制御して表示素子10を消灯させる。
このように、1サイクルの表示信号により、特定の表
示ユニット50の表示態様を指示することができるので、
50サイクルの表示信号を連続的に伝達するようにすれ
ば、50個の表示ユニット50のすべてに対して、所望の表
示態様を指示する制御が可能になる。更に、表示信号を
連続的に伝達し続ければ、個々の表示ユニット50の表示
態様を時間的に変化させることができ、電光掲示板に表
示する文字や画像の内容を時間的に変化させることがで
きる。
上述したように、個々の表示ユニット50は、ハードウ
エア的には全く同一のものであるため、これを大量生産
することが可能である。不揮発性メモリ52およびコント
ローラ53として、EEPROMおよびクロック内蔵型のCPUを
用いれば、これらを1チップの素子で構成することが可
能であり、構造は非常に単純になる。そして、最後に、
この大量生産した表示ユニット50を装置筐体100内に収
容する段階において、個々の表示ユニット50の不揮発性
メモリ52内に、コントローラ53を用いて異なるアドレス
情報を書き込む処理を行えば、上述した本発明に係る電
光掲示板として機能することになる。この組み立て作業
は、配線工程が大幅に単純化されるため、非常に容易で
ある。同様に、メンテナンス作業も容易になる。
§2. 本発明の第2の実施例 続いて、発光ダイオードを用いた表示装置に本発明を
適用した第2の実施例を説明する。図5、図6、図7、
図8は、それぞれ、この第2の実施例に用いられる1つ
の表示ユニット80の上面図(一部を切り欠いて示す)、
左側面図、正面図、底面図である。この表示ユニット80
は、上面が正方形状のブロック状の外囲器をもった構造
をしており、本体81の上方に画素パネル82が取り付けら
れた構造になっている。本体81内は、4×4に配置され
た合計16個の区画に分割されており、画素パネル82に
も、この区画に対応した分割線が描かれている。ここ
で、1つの画素が1画素に対応する。本体81内の1つの
区画内には、3つの発光ダイオード83R,83G,83Bが配置
されている。ここで、発光ダイオード83R,83G,83Bは、
通電により、それぞれ、第1の原色R(赤)、第2の原
色G(緑)、第3の原色B(青)を提示する。画素パネ
ル82は、発光ダイオード83R〜83Bからの光を透過する素
材(たとえば、ガラス)によって構成されており、この
表示ユニット80を上方から観測すると、各画素ごとに所
定の色が提示されることになる。
前述した第1の実施例では、1つの表示ユニット50が
1つの画素に対応し、この1画素は1つの電球からなる
表示素子10によって構成されていたが、ここに示す第2
の実施例では、1つの表示ユニット80が16個の画素に対
応し、1画素は3つの発光ダイオード83R〜83Bからなる
表示素子によって構成されることになる。
この表示ユニット80の別な特徴は、側面に種々の電極
が形成されている点である。すなわち、図5の上面図に
示されているように、左右の側面には、8個のアドレス
電極84Aと3個のデータ電極84Dとが設けられており、正
面および背面には、2個の電源電極84Pが設けられてい
る。これらの電極の配置および形状は、図6の左側面図
および図7の正面図に明瞭に示されている。図5の上面
図において、左側面の8個のアドレス情報84Aと右側面
の8個のアドレス情報84Aとは、それぞれ本体81内部で
導通しており、同じく、左側面の3個のデータ電極84D
と右側面の3個のデータ電極84Dとは、それぞれ本体81
内部で導通している。また、正面の2個の電源電極84P
と背面の2個の電源電極84Pとは、やはりそれぞれ本体8
1内部で導通している。
図8の底面図に示すように、この表示ユニット80の底
面には、更に、書込電極84Wが設けられている。この書
込電極84Wは、この表示ユニット80に内蔵されている不
発揮性メモリに対して、アドレス情報を書き込む処理を
行うときに、所定の書込電圧を印加するために用いられ
る電極である。もっとも、このアドレス情報を書き込む
処理は、この表示装置を製造するプロセスで行われる処
理であり、この表示装置を使用する上では、この書込電
極84Wは利用されない。
図9は、この表示ユニット80の内部の配線図である。
この配線図に示されているように、内部には、電源電極
84Pに接続された2本の電源線62と、アドレス情報84Aに
接続された8本のアドレス線72と、データ電極84Dに接
続された3本のデータ線73が引き回されている。また、
上述したように、表示ユニット80の内部は16の画素に分
割されており、1つの画素は3つの発光ダイオード83R
〜83Bによって構成されている(図9では、便宜上、第
1の画素および第2の画素に所属する6つの発光ダイオ
ードしか示されていないが、実際には、3×16=48個の
発光ダイオードのすべてについて、このような配線がな
されている)。各発光ダイオード83R〜83Bは、いずれ
も、電源線62に接続されているが、一端は、制御子85
(リレー)を介して接続されている。各制御子85の動作
は、コントローラ86によって制御される。コントローラ
86には、アドレス線72からのアドレス情報Aと、データ
線73からのデータ情報Dとが与えられ、コントローラ86
は、これらの情報と、不発揮性メモリ87内に書き込まれ
たアドレス情報とに基いて、個々の制御子85を制御す
る。不発揮性メモリ87には、書込電極84Wから書込電圧
を与えることができ、コントローラ86から不発揮性メモ
リ87へ、所定のアドレス情報を書き込む処理を行うこと
ができる。書込電極84Wに与えられた書込電圧は、抵抗
素子88によって降圧され、コントローラ86のコントロー
ル端子にも与えられる。コントローラ86は、このコント
ロール端子に電圧が与えられると、不発揮性メモリ87に
対する所定の書込処理を実行するようにプログラムされ
ている。なお、コントローラ86および不発揮性メモリ87
に対しては、電源線62から電力供給がなされており、動
作に必要な電圧が確保される。
図10は、上述した表示ユニット80を複数用意し、これ
を装置筐体200内に収容した状態を示す部分上面図であ
る。装置筐体200は、枠部201と底板202によって構成さ
れている。枠部201は、いわば額縁状のフレームで、こ
の枠部201の底面に底板202が固着された構造となってい
る。図10に示すように、枠部201の内側部分に、表示ユ
ニット80を嵌め込むようにすると、表示ユニット80は、
その底面が底板202によって支持された状態となり、表
示ユニット80の上面と枠部201の上面とがほぼ同じ面に
揃うようになる。図11には、このようにして、装置筐体
200に4×4=16個の表示ユニット80を嵌め込んだ全体
の状態が示されており、これに更に、電源60および制御
装置70を加えることにより、本発明に係る表示装置全体
が構成されることになる。いわば、額縁(装置筐体20
0)内に16枚のタイル(表示ユニット80)を嵌め込んだ
壁掛状の表示装置が形成されることになる。なお、図で
は、電源60および制御装置70を別個のブロックで示して
あるが、実際には、この電源60および制御装置70も装置
筐体200内に埋設し、全体を一体構造とするのが好まし
い。
既に、図5において説明したように、1つの表示ユニ
ット80の画素パネル82上には、4×4=16個の画素が定
義されており、各画素位置には、三色の発光ダイオード
83R〜83Bが埋め込まれている。したがって、図11に示す
表示装置の表示画面上には、16×16=256個の画素が定
義されることになり、各画素はそれぞれR,G,Bの三原色
による表示が可能になる。
ここで、図10を参照すれば、互いに隣接して収容され
た表示ユニット80間で、対応する位置に形成された電極
同士がそれぞれ物理的に接触した状態になっていること
がわかる。しかも、枠部201の内側部分にも、表示ユニ
ット80と同様に、アドレス電極203A,データ電極203D,電
源電極203Pが設けられており、それぞれ、表示ユニット
80側のアドレス電極84A,データ電極84D,電源電極84Pと
接触する。したがって、図10において、横方向に配置さ
れた4つの表示ユニット80を通して、8本のアドレス線
72と3本のデータ線73が引き回され、縦方向に配置され
た4つの表示ユニット80を通して、2本の電源線62が引
き回されていることになる。ここで、枠部201側におい
て、複数箇所に設けられたアドレス電極203A,データ電
極203D,電源電極203Pのそれぞれ対応する電極ピンを電
気的に接続しておけば、16個の表示ユニット80に対し
て、共通のアドレス線72,データ線73,電源線62を形成す
ることができる。
このように、この第2の実施例では、各表示ユニット
80の側面に必要な電極を設けておくようにしたため、装
置筐体200内にこの表示ユニット80を嵌め込むだけで、
必要な配線が自然に形成されることになる。したがっ
て、組み立て作業は非常に簡略化される。また、メンテ
ナンス時には、個々の表示ユニット80を外して、各表示
ユニット80ごとに動作試験を行えばよいので、メンテナ
ンス作業も非常に簡単である。
続いて、この表示装置の動作について説明する。この
実施例の装置では、図11に示すように、合計で256個の
画素が設けられており、各画素ごとに、三原色R,G,Bの
発光を制御することができる。制御装置70で発生する表
示信号は、特定の画素を示すアドレス情報と、その画素
に対する特定の表示態様を示すデータ情報と、によって
構成されている。たとえば、「アドレス情報:123番目の
画素、データ情報:R→点灯,G→消灯,B→点灯」という表
示信号を制御装置70で発生し、この信号をアドレス線72
およびデータ線73を介して各表示ユニット80に供給すれ
ば、256個の画素のうちの123番目の画素を構成する発光
ダイオード83R,83Bが点灯し、発光ダイオード83Gが消灯
することになる。なお、この実施例では、各発光ダイオ
ードを点灯/消灯の2状態のいずれかに制御している
が、各発光ダイオードに対して輝度信号を与えるように
し、この輝度信号に応じた輝度で発光するように供給電
流を制御することも可能である。
このような制御を可能にするために、256個の各画素
には、8ビットのアドレスが与えられる。ここで、上位
4ビットのアドレスは、特定の表示ユニット80を示す情
報となり、下位4ビットのアドレスは、1つの表示ユニ
ット80内での特定の画素を示す情報となる。このような
アドレス付与の一例を、図12および図13のアドレステー
ブルに示す。図12は、装置筐体200内に収容された16個
の表示ユニット80について、それぞれ4ビットのアドレ
ス(上位側のアドレス)を付与した状態を示すテーブル
であり、図13は、個々の表示ユニット80内に配置された
16個の画素について、それぞれ4ビットのアドレス(下
位側のアドレス)を付与した状態を示すテーブルであ
る。このようなアドレス付与を行えば、図11に示す全25
6個のすべての画素を、8ビットのアドレスで指定する
ことができる。たとえば、左上の画素は、「00000000」
なるアドレスで指定することができ、右上の画素は、
「00110011」なるアドレスで指定することができる。
図9に示すように、各表示ユニット80内には、不揮発
性メモリ87が設けられているが、このメモリには、その
表示ユニット80の装置筐体200内で配置位置に応じた上
位側のアドレスが書き込まれている。たとえば、図11に
示す16個の表示ユニット80のうち、左上に配置された表
示ユニット80内の不揮発性メモリ87には、図12に示すア
ドレステーブルを参照して「0000」なる4ビットのアド
レスが書き込まれることになる。この書込処理は、この
表示装置の組み立て工程で行われる。これは、専用の書
込装置に表示ユニット80を1つずつ装着し、それぞれ所
定のアドレス値を与えればよい。具体的には、書込装置
に所定の書込命令を与えると、書込電極84Wに書込電圧
が印加される。不揮発性メモリ87として、たとえば、EE
PROMなどのメモリ素子を用いた場合、この書込電圧は、
通常の動作電圧(たとえば5V)よりも高い特別な電圧
(たとえば15V)に設定される。書込電極84Wに印加され
た書込電圧は、抵抗素子88によって降圧され、コントロ
ーラ86のコントロール端子に書込命令信号として与えら
れる。コントローラ86は、この書込命令信号が与えられ
ると、そのときアドレス線72の上位4ビットに現れたア
ドレス値を、そのままメモリ87に書き込む処理を行う。
したがって、書込装置によって、書込電極84Wに書込電
圧を印加すると同時に、アドレス線72の上位4ビットに
所定のアドレス値を与えておけば、このアドレス値を不
発揮性メモリ87内に書き込むことができる。
この表示装置のより具体的な組み立て工程は次のよう
になる。まず、装置筐体200および16個の表示ユニット8
0を用意する。この時点では、すべての表示ユニット80
は全く同一のハードウエアである。続いて、書込装置を
用いて、個々の表示ユニット80の不揮発性メモリ87内
に、それぞれ別個のアドレス値、すなわち「0000」〜
「1111」までのアドレス値を書き込む。そして、装置筐
体200内に、図12のアドレステーブルに従って、個々の
表示ユニット80を嵌め込む作業を行えばよい。複雑な配
線作業は一切必要ないので、組み立ては非常に簡単であ
る。
コントローラ86は、上述したように、不揮発性メモリ
87内に所定のアドレス値を書き込む機能を有するが、こ
れは、この表示装置の組み立て工程を支援するための付
加的な機能であり、必ずしも必要な機能ではない(コン
トローラ86が不揮発性メモリ87に対する書き込み機能を
有しない場合は、書込装置側に不揮発性メモリ87へ直接
書き込みを実行する手段を設けておく必要がある)。組
み立て工程が完了し、この装置が実際に表示装置として
利用される段階においては、コントローラ86は、本来の
表示制御機能を果たす。すなわち、アドレス線72および
データ線73に現れる情報と、不揮発性メモリ87内に書き
込まれた4ビットのアドレス値とに基いて、個々の制御
子85を制御することになる。以下、このコントローラ86
の本来の機能について説明する。
まず、コントローラ86は、8本のアドレス線72から与
えられる8ビットのアドレスを、上位4ビットのアドレ
スと下位4ビットのアドレスとに分けて認識する。そし
て、不揮発性メモリ87に書き込まれていた4ビットのア
ドレスと、アドレス線72から与えられた上位4ビットの
アドレスとを比較し、両者が一致していた場合にのみ、
次のような処理を実行する。まず、アドレス線72から与
えられた下位4ビットのアドレスに基き、図13のアドレ
ステーブルを参照して、アクセスすべき画素を決定す
る。たとえば、下位4ビットのアドレスが「0001」であ
れば、図13に示すように、1行目の左から2番目の画素
(第2の画素)がアクセスすべき画素として決定され
る。続いて、データ線73から与えられた3ビットのデー
タに基いて、アクセスすべき画素についての3つの制御
子85を制御する。データ線73から与えられる3ビットの
データは、それぞれ原色R,G,Bに割り当てられており、
データが“1"の場合には、対応する原色の制御子85を通
電状態とし、データが“0"の場合には非通電状態にす
る。
コントローラ86に、上述のような機能をもたせておけ
ば、アドレス線72およびデータ線73に所定のデジタル情
報を流すことにより、特定の表示ユニット80内の特定の
画素についての3つの発光ダイオード83R,83G,83Bの点
灯/消灯状態を自由に制御することが可能である。256
個のすべての画素について、何らかの表示指示を与える
ためには、8ビットのアドレス情報と3ビットのデータ
情報とから構成される1画素分の表示信号を256組用意
し、これを時分割して順次流すようにすればよい。
以上のように、個々の表示ユニット80は、ハードウエ
ア的には全く同一のものであるため、これを大量生産す
ることが可能である。コントローラ86および不揮発性メ
モリ87としては、EEPROMおよびクロック内蔵型のCPUを
用いれば、1チップの素子で構成することが可能であ
り、構造は非常に単純になる。また、発光ダイオード素
子83R,83G,83Bは、半導体基板上の拡散領域として形成
することが可能であり、制御子85は、半導体基板上のト
ランジスタ素子として形成することが可能である。した
がって、図9に示すすべての構成要素を、1枚の半導体
ウエハ上にプレーナプロセスで形成させれば、表示ユニ
ット80は全体として小型化することができ、大量生産に
適した構造となる。このため、製造コストを大幅に低減
させることができる。
§3. アドレス設定機能をもった実施例 本発明に係る表示装置では、各表示ユニット内にメモ
リを設け、このメモリ内に個々の表示ユニットについて
ユニークなアドレス情報を書き込んでおく必要がある。
これは、ハードウエアとしては全く同一の表示ユニット
であっても、個々のメモリ内にそれぞれユニークなアド
レス情報を設定することにより、各表示ユニットごとに
異なる動作を行わせるためである。ここでは、各表示ユ
ニット内のメモリに、それぞれユニークなアドレス情報
を書き込む処理、すなわち、アドレス設定処理を簡便に
行うことができる機能をもった実施例を述べる。
まじめに、§1において説明した第1の実施例に、ア
ドレス設定機能を付加した例を説明する。図14は、この
ようなアドレス設定機能を付加した電光掲示板を構成す
る表示ユニット55の回路図である。図3に示す表示ユニ
ット50との相違点は、電力伝達路61および信号伝達路71
の他に、更に、アドレス設定路74が設けられている点
と、コントローラ53の代わりにコントローラ56を用いて
いる点である。コントローラ56には、2系統の入力端子
と、1系統の出力端子が備わっている。第1の入力端子
には、信号伝達路71から表示信号が与えられ、第2の入
力端子には、アドレス設定路74からアドレス設定信号が
与えられる。また、出力端子からは、アドレス設定路74
に対してアドレス設定信号が出力される。
信号伝達路71から表示信号が与えられたときのコント
ローラ56の動作は、第1の実施例で述べたコントローラ
53の動作と全く同じである。すなわち、表示信号とし
て、特定の表示ユニット55を示すアドレス情報と、ON/O
FF状態を示すデータ情報と、が与えられると、コントロ
ーラ56は、不揮発性メモリ52に記憶されたアドレス情報
と、伝達された表示信号内のアドレス情報と、が対応し
た場合にだけ、制御子51に対してON/OFF指令を与える動
作をする。
一方、アドレス設定路74からアドレス設定信号が与え
られると、コントローラ56は、このアドレス設定信号に
よって示された特定のアドレス値を不揮発性メモリ52に
書き込む動作を実行する。アドレス設定信号としては、
たとえば、図15に示すようなフォーマットの信号が用い
られる。この図15に示すアドレス設定信号は、ハイレベ
ルとローレベルとの2値状態をとるデジタル信号であ
る。先頭のアドレス開始情報Vは、これに後続してアド
レス情報Aが伝達されることを示す情報であり、最後の
アドレス終了情報Wは、アドレス設定信号の終了を示す
情報である。アドレス情報Aは、この実施例では、8ビ
ットのデジタル情報から構成されており、「1番地〜50
番地」のアドレスを示す。
コントローラ56は、図15に示すようなアドレス設定信
号を受け取ったら、この信号内のアドレス情報Aの示す
アドレス値を、そのまま不揮発性メモリ52内に書き込む
処理を行い(メモリ52としてEEPROMを用いている場合に
は、所定の書込電圧を供給する処理も行う)、続いて、
このアドレス値を「1」だけインクリメントする処理を
行い、インクリメントした値をそのまま出力端子からア
ドレス設定路74へ出力する処理を行う。別言すれば、1
つのコントローラ56について、入力側のアドレス設定路
74上のアドレス情報と、出力側のアドレス設定路74上の
アドレス情報と、は互いに異なることになる(出力側が
1だけ大きいアドレス値になる)。コントローラ56にこ
のような処理機能をもたせることにより、複数の表示ユ
ニット55について、効率的なアドレス設定操作を行うこ
とが可能になる。以下、このアドレス設定操作について
説明する。
いま、図14に示す表示ユニット55を50個用意し、図16
に示すように、装置筐体100内に5×10のマトリックス
状に隣接して配置する。そして、アドレス設定装置90
と、各表示ユニット55との間に、アドレス設定路74を図
のように接続する。すなわち、50個の表示ユニット55
は、アドレス設定路74によって直列接続されることにな
り、アドレス設定装置90から出力されたアドレス設定信
号aは、第1の表示ユニット55から、第2の表示ユニッ
ト55、第3の表示ユニット55、…、第49の表示ユニット
55、第50の表示ユニット55、と順次経由し、最終的にア
ドレス設定装置90に戻ることになる。図14の回路図に示
されているように、アドレス設定路74は、必ずコントロ
ーラ56の中を通るような配線になっており、この点にお
いて、信号伝達路71の配線とは異なる。すなわち、表示
信号は、1本の信号伝達路71から枝分かれした支流によ
って各コントローラ56に供給されるのに対し、アドレス
設定信号は、各コントローラ56の内部を本流として通過
することになる。
ここで、コントローラ56が、前述したような処理機能
を有していることを考慮すれば、図16に示す表示装置に
おいて、アドレス設定装置90から所定のアドレス設定信
号aを供給すれば、装置筐体100内に組み込まれた50個
の表示ユニット55のすべてに対して、効率的なアドレス
設定操作が実現できることが理解できよう。たとえば、
アドレス設定装置90から、アドレス設定信号aとして、
「アドレス値1」を示す信号を出力したとする。する
と、第1の表示ユニット55内において、コントローラ56
は、この「アドレス値」を不揮発性メモリ52に書き込む
処理を行い、続いて、この「アドレス値1」を「アドレ
ス値2」にインクリメントする処理を行い、これをアド
レス設定路74に出力する処理を行う。結局、アドレス設
定信号aは、第1の表示ユニット55の直前のノードで
は、「アドレス値1」であったのに、第1の表示ユニッ
ト55の直後のノードでは、「アドレス値2」になる。そ
して、この「アドレス値2」が第2の表示ユニット55に
対して、アドレス設定信号として与えられることにな
り、第2の表示ユニット55内の不揮発性メモリ52には
「アドレス値2」が書き込まれることになる。こうし
て、アドレス設定信号aは、各表示ユニット55を通過す
るたびに1ずつインクリメントされてゆき、第i番目の
表示ユニット55内の不揮発性メモリ52には、「アドレス
値i」が書き込まれることになる。最終的に、アドレス
設定装置90に、「アドレス値51」が戻ってくれば、支障
なくアドレス設定処理が行われたことが確認できる。
このように、図14に示す表示ユニット55を用いて表示
装置を構成し、アドレス設定路74を図16に示すように配
線しておけば、全表示ユニット55に対するアドレス設定
作業を非常に効率的に行うことができる。なお、図16で
は、アドレス設定路74についての配線のみを示してある
が、実際には、各表示ユニット55に対しては、電力伝送
路61および信号伝達路71が、図2に示す回路図と同様に
配線されており、アドレス設定作業が完了した後は、§
1で述べた電光掲示板と同様に動作する。
また、図16に示す回路図では、50個の表示ユニット55
すべてをアドレス設定路74によって直列接続している
が、図17に示す回路図のように、いくつかのグループに
分けて、それぞれのグループごとに直列接続するように
してもかまわない。図17に示す例では、各列ごとに5つ
のグループが定義されており、それぞれのグループに所
属する10個の表示ユニット55が、それぞれのアドレス設
定路74によって直列接続されている。このため、アドレ
ス設定装置90に対しては、5本のアドレス設定路74が接
続され、各アドレス設定路74ごとに、異なるアドレス値
をもったアドレス設定信号が出力されることになる。た
とえば、図17に示す5つのアドレス設定信号a1,a2,a3,a
4,a5としては、「アドレス値1」,「アドレス値11」,
「アドレス値21」,「アドレス値31」,「アドレス値4
1」を与えるようにすれば、50個の表示ユニット55につ
いて、「アドレス値1〜50」を設定することができる。
上述の例では、信号伝達路71とアドレス設定路74とを
別々に設けることにより、効率的なアドレス設定操作を
可能にしているが、実は、信号伝達路71とアドレス設定
路74とは、1本の配線路によって兼用することも可能で
ある。図18に示す表示ユニット57は、このような兼用を
行うための構成をもった表示ユニットの一例である。こ
の表示ユニット57を用いた場合、兼用伝達路75が信号伝
達路71とアドレス設定路74との双方の役割を兼ねること
になる。すなわち、表示信号もアドレス設定信号も、兼
用伝達路75を通じて供給されることになる。アドレス設
定信号は、この表示装置を使用する前の準備段階におけ
るアドレス設定操作を行う上で必要な信号であるのに対
し、表示信号は、この表示装置を実際に使用する段階に
おいて必要な動作信号であるので、両者を同時に送信す
る必要は全く生じない。したがって、同一の兼用伝達路
75を、表示信号とアドレス設定信号との双方の伝達に兼
用しても、特に問題は生じないのである。
ただし、前述したように、表示信号は、1本の伝達路
から枝分かれした支流によって各コントローラに供給さ
れるのに対し、アドレス設定信号は、各コントローラの
内部を本流として通過する必要がある。このため、表示
ユニット57の内部には、切替スイッチ76が設けられてい
る。図示のように、切替スイッチ76が接点P側に切り替
わっているときは、兼用伝達路75はアドレス設定路74と
して機能し、切替スイッチ76が接点Q側に切り替わって
いるときは、兼用伝達路75は信号伝達路71として機能す
ることになる。
なお、図14に示すコントローラ56には、2系統の入力
端子が設けられているため、与えられた信号が、表示信
号であるのか、アドレス設定信号であるのか、を物理的
に認識することができる。したがって、コントローラ56
内に、通常の表示処理ルーチンと、アドレス設定処理ル
ーチンと、の2とおりのプログラムを用意しておき、表
示信号が与えられたときには、通常の表示処理ルーチン
を実行し、アドレス設定信号が与えられたときには、ア
ドレス設定処理ルーチンを実行する、という2とおりの
処理動作を切り替えて実行することが可能である。とこ
ろが、図18に示すコントローラ58には、1系統の入力端
子しか設けられておらず、与えられた信号が、表示信号
であるのか、アドレス設定信号であるのか、を物理的に
認識することはできない。そこで、コントローラ58に対
しては、通常の表示処理ルーチンと、アドレス設定処理
ルーチンと、の2とおりのプログラムのうちのいずれを
実行すべきであるかを指示する情報を与える必要があ
る。これは、たとえば、切替スイッチ76に連動させて、
コントローラ58に対して何らかのセレクト信号が与えら
れるような構成にしておけばよい。すなわち、切替スイ
ッチ76が接点P側に切り替わっているときは、コントロ
ーラ58に対してアドレス設定処理ルーチンを選択するよ
うな指示が与えられ、切替スイッチ76が接点Q側に切り
替わっているときは、コントローラ58に対して通常の表
示処理ルーチンを選択するような指示が与えられるよう
な構成にしておけばよい。
あるいは、兼用伝達路75を介して伝達するアドレス値
に基づいて、ソフトウエア的にコントローラ58に対する
選択指示を行うようにしてもよい。たとえば、50個の表
示ユニット57を配列して電光掲示板を構成した場合、ア
ドレス値としては、1〜50までの値しか用いられること
はない。そこで、たとえば、「アドレス値99」という特
別なアドレス値が兼用伝達路75から与えられた場合にだ
け、アドレス設定処理ルーチンにジャンプするように、
コントローラ58をプログラムしておけばよい。この場
合、50個の表示ユニット57について、それぞれ1〜50ま
でのアドレス値を設定するのであれば、兼用伝達路75上
に、「アドレス値99」に続いて、「アドレス値1」を供
給すればよい。コントローラ58は、最初の「アドレス値
99」を入力した段階で、アドレス設定処理ルーチンへと
ジャンプし、次に与えられるアドレス値に基づいてアド
レス設定処理を実行することになる。
なお、このアドレス設定処理は、表示装置の準備段階
で行われるものであるため、切替スイッチ76としては、
ジャンパー線やDIPスイッチのようなものを用いれば十
分である。あるいは、トランジスタなどの半導体スイッ
チによって切替スイッチ76を構成しておけば、コントロ
ーラ58からの制御信号によって自動的に切替スイッチ76
の切り替えが可能になる。この場合、通常は切替スイッ
チ76は接点Q側を維持するようにしておき、上述した
「アドレス値99」のような特別な値が与えられた場合に
だけ、接点P側に自動切り替えするように構成しておけ
ば、兼用伝達路75に供給するデジタルデータによって、
切替スイッチ76の切り替えを行うことができ、完全にソ
フトウエアによる切替動作が可能になる。
このように、完全にソフトウエアによる切替動作を行
うのであれば、切替スイッチ76を設けないようにするこ
とも可能である。すなわち、図18の回路図において、切
替スイッチ76を、常に接点P側に接続した単なる配線に
置き換えてしまってもかまわない。この場合、兼用伝達
路75は、必ずしもコントローラ58内を通過する経路を取
ることになるが、コントローラ58が通常の表示処理ルー
チンを実行中は、入力したアドレス値をそのまま出力す
るようにプログラムしておけば、コントローラ58内を迂
回しても、兼用伝達路75上の表示信号は変化せず、切替
スイッチ76を接点Q側に接続したのと同等の動作が可能
になる。一方、「アドレス値99」のような特別な値が与
えられた場合は、その次に与えられるアドレス値につい
てだけ、アドレス設定処理ルーチンを実行し、インクリ
メントを行うようにプログラムしておけばよい。もっと
も、このような構成にすると、表示信号は必ず個々のコ
ントローラ58内を迂回することになる。そのため、全表
示ユニットに表示信号を供給した場合、最初の表示ユニ
ットと最後の表示ユニットとの間で、表示信号の遅延が
生じる可能性はある。このような表示信号の遅延を防止
する上では、切替スイッチ76により切替動作を行うのが
好ましい。
以上、§1において説明した第1の実施例に、アドレ
ス設定機能を付加した例を説明したが、もちろん、§2
において説明した第2の実施例に、アドレス設定機能を
付加することも同様に可能である。図19は、そのような
一例を示す回路図である。この例では、アドレス線79
を、コントローラ89内に迂回させた構成にしている。コ
ントローラ89は、通常は、§2で述べた表示処理を実行
する。このとき、入力側のアドレス線79から入力した8
ビットのデータは、そのまま出力側のアドレス線79に出
力される。したがって、アドレス線79上のアドレス値
は、コントローラ89を通過しても変化はない。ところ
が、抵抗88を介して電圧が与えられた場合、別言すれ
ば、書込電極84Wに書込電圧が印加された場合には、コ
ントローラ89は、アドレス設定処理を実行する。すなわ
ち、入力側のアドレス線79から入力した8ビットのデー
タを、不揮発性メモリ87に書き込むとともに、この8ビ
ットのデータを1だけインクリメントして出力側のアド
レス線79に出力する。したがって、アドレス線79上のア
ドレス値は、コントローラ89を通過するごとに1だけイ
ンクリメントされることになる。
§4. その他の変形例 以上、本発明を図示する実施例に基いて説明したが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、こ
の他にも種々の態様で実施可能である。特に、個々の表
示素子として、上述の第1の実施例では電球を、第2の
実施例では、発光ダイオードを、それぞれ用いている
が、本発明の基本思想における表示素子は、このような
発光素子だけに限定されるものではない。たとえば、複
数の表示面をもった立体をモータなどで回転させて、特
定の表示面だけが提示されるような構造をもったパネル
式表示素子などを用いてもかまわない。要するに、本発
明は、電力による駆動で1画素分の表示態様を変化させ
る機能をもった表示素子を、多数配列することにより、
情報の表示を行う表示装置であれば、どのような表示装
置に対しても適用可能である。
また、上述の実施例では、EEPROMやCPUなどによっ
て、不揮発性メモリやコントローラを形成しているが、
不揮発性メモリとしては、電源を切った後も記憶内容を
保持する性質をもったメモリであれば、どのようなメモ
リを用いてもよいし、コントローラとしては、上述のよ
うな機能をもった構成要素であれば、ワイヤードロジッ
ク回路やトランジスタ回路を用いてもかまわない。ま
た、不揮発性メモリとしては、いわゆる半導体メモリだ
けでなく、たとえばDIPスイッチなどの機械的に情報を
記憶する素子を用いることもできる。
更に、上述の実施例では、電力伝達路61と信号伝達路
71とを別個の配線にしているが、物理的に同一の導電線
に、電力と表示信号とを重畳して伝達するようにするこ
とも可能である。また、電力や表示信号を各表示ユニッ
トに伝達するための手段は、必ずしも導電線にする必要
はない。たとえば、磁気的な結合によって電力や表示信
号の供給を行うことも可能であるし、無線や光(たとえ
ば赤外線)を利用して、表示信号を各表示ユニットに供
給することも可能である。光を利用する場合には、表示
ユニット80の側部には、各電極84A,84D,84Pの代わりに
光コネクタを用意しておけばよい。
また、アドレス設定機能を付加した§3の実施例で
は、コントローラ56,58,89によって、アドレス値を1だ
けインクリメントする処理が行われているが、アドレス
値を1だけデクリメントする処理を行ってもよい。ま
た、連続的なアドレス設定を行う必要がないのであれ
ば、インクリメントやデクリメントする値は、必ずしも
「1」にする必要はない。要するに、コントローラを通
過することにより、アドレス値が更新され、個々の表示
ユニットごとにユニークなアドレス設定ができればよ
い。
このように、本発明によれば、複数の表示ユニットに
よって表示装置を構成し、各表示ユニットにアドレス認
識機能をもたせるようにしたため、共通の電力伝達路お
よび共通の信号伝達路によって各表示ユニットに対する
配線を行うことができるようになり、各表示素子に対す
る配線が単純化し、組み立て作業やメンテナンス作業が
容易になる。
産業上の利用分野 本発明に係る表示装置は、電球、発光ダイオード、回
転パネルなどを多数配列してなる電光掲示板や大型ディ
スプレイ装置に広く利用することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G09F 9/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力による駆動で1画素分の表示態様を変
    化させる機能をもった表示素子を多数配列することによ
    り情報の表示を行う表示装置であって、 複数の表示素子と、これら各表示素子に対する電力の供
    給状態を制御する制御子と、所定のアドレス情報を記憶
    する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたアドレス情
    報と外部から与えられた表示信号とに基づいて前記制御
    子を制御するコントローラと、を有する複数の表示ユニ
    ットと、 前記複数の表示ユニットを、各表示素子が所定の表示画
    面上に隣接して配列されるように収容固定する装置筐体
    と、 前記表示素子を駆動するための電力を発生する電源と、 前記表示素子の表示態様を指示するための表示信号を発
    生する制御装置と、 前記各表示ユニットを前記装置筐体内に収容した状態に
    おいて、前記電源で発生した電力を各表示ユニット内の
    制御子に供給する電力伝達手段と、 前記制御装置で発生した表示信号を各表示ユニット内の
    コントローラに供給する信号伝達手段と、 を備え、 前記各記憶手段内には、当該記憶手段を含む表示ユニッ
    トを示す第1のアドレス情報と、この表示ユニット内の
    特定の表示素子を示す第2のアドレス情報と、が記憶さ
    れており、前記表示信号には、特定の表示ユニットを示
    す第1のアドレス情報と、表示ユニット内の特定の表示
    素子を示す第2のアドレス情報と、特定の表示態様を示
    すデータ情報と、が含まれており、 前記コントローラは、記憶手段に記憶された第1のアド
    レス情報と前記表示信号内の第1のアドレス情報とが対
    応した場合に、前記表示信号内の第2のアドレス情報に
    よって示される特定の表示素子用の制御子に対して、前
    記表示信号内のデータ情報に基づいた制御を行うことを
    特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の表示装置において、 通電により第1の原色Rを提示する第1の色提示素子
    と、通電により第2の原色Gを提示する第2の色提示素
    子と、通電により第3の色Bを提示する第3の色提示素
    子と、の3つの色提示素子によって1つの表示素子を構
    成し、 表示信号内のデータ情報を、前記各色提示素子のそれぞ
    れに対する発光状態を指示する情報により構成し、 コントローラは、この指示に応じた電力供給が行われる
    ように制御子を制御することを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の表示装置におい
    て、 各表示ユニットをそれぞれブロック状の外囲器をもった
    構造とし、 このブロック状の外囲器の、上面に表示素子による表示
    面を形成し、側面に電力伝達手段および信号伝達手段の
    一部をなすコネクタを形成し、 装置筐体内に複数の表示ユニットを収容した状態におい
    て、隣接する表示ユニット間で、対応する位置に形成さ
    れた電極同士が物理的に接触するようにし、この接触に
    より、前記電力伝達手段および前記信号伝達手段の伝達
    路が形成されるように構成したことを特徴とする表示装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置
    において、 全表示ユニットもしくは一部の表示ユニット内のコント
    ローラを直列に接続するアドレス設定路を更に備え、 入力側のアドレス設定路に所定のアドレス情報が与えら
    れたときに、このアドレス情報を記憶手段内に書き込む
    とともに、このアドレス情報を更新して出力側のアドレ
    ス設定路に出力するアドレス設定処理を行う機能を、コ
    ントローラが有することを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の表示装置において、 信号伝達手段とアドレス設定路との双方の機能を果たす
    兼用伝達路を形成し、 この兼用伝達路は、信号伝達手段として機能するときに
    は、その支線が各コントローラに接続され、アドレス設
    定路として機能するときには、その本線によって各コン
    トローラが直列接続されるように切替動作することを特
    徴とする表示装置。
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