JP2933790B2 - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents
液晶表示素子の製造方法Info
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Description
成された凸版を用いて配向膜や保護膜等が形成された液
晶表示素子の製造方法に関するものである。
して互いに貼り合わされたガラス等からなる一対の基板
を有しており、これら基板の各対向面に、透明導電膜や
保護膜、配向膜等が積層されている。このような液晶表
示素子は、基板の上に透明導電膜、保護膜、配向膜が順
に形成され、配向膜のラビング処理が施された後、スペ
ーサ入りのシール剤にて膜形成面を相対向させた状態で
貼り合わされ、基板間に液晶材料が注入されて作製され
ている。
膜のうち、透明導電膜は、真空蒸着法やスパッタリング
法にて形成されるが、保護膜や配向膜等は、作業性およ
びコスト面より、各膜を形成するためのインクを凸版に
て転写する、印刷転写方式にて形成されている。
である図2(a)に示すように、表面にほぼ円錐形をな
す多数の凸部30a…が形成されると共にこれら凸部3
0aの間が凹部30bとなっている凸版30を印刷ロー
ラ1の外周に捲着させることによりB方向に回転させ、
同時に下方に設けたステージ4にてガラス基板5をA方
向に搬送し、凸版30の表面とガラス基板5の表面とが
接触した際に、凸版30の凹部30bに転写された所定
の膜を形成するためのインクを、凸版30の表面と基板
5の表面とに転写させることで、基板5の上に印刷膜を
形成するようになっている。
ラス基板5に転写するインク量が何れの部位においても
等しく、均一な膜厚を有した印刷膜を形成し得るよう
に、単位面積当たりの凸部30a…の占める割合が等し
く(例えば全領域30%)形成された凸版が用いられて
いる。
来の方法では、ガラス基板5の上の全ての部位に等量の
インクを転写する凸版30を用いて印刷膜を形成してい
るため、ガラス基板5に形成した印刷膜における印刷方
向の後端側のエッジ部分に余分なインクが溜まり易く、
このインクが印刷膜の表面より盛り上がった液溜まりを
形成してしまい、これが原因で、液晶表示素子として作
動させた際にコントラストむら等が発生し、表示品位の
低下等の不具合を招来している。即ち、図8に示すよう
に、透明導電膜32が形成されたガラス基板31上に、
凸版30を用いて保護膜33、配向膜34を順次形成し
た場合、保護膜33の液溜まり33aが配向膜34の液
溜まりより大きくなることがある。すると、図9(a)
(b)(c)(d) に示すように、配向膜34にラビング布
35を用いてラビング処理を施した際、液溜まり33a
の上部がラビング布35にて削られてしまい、この削り
粉33a’…が、配向膜34上に転写される。削り粉3
3a’…が転写された配向膜34の配向性は乱れ、コン
トラストむらを引き起こすこととなる。
製造方法は、上記の課題を解決するために、表面に複数
の凸部が形成された凸版における凸部と凸部との間に形
成された凹部に、印刷膜を形成するためのインクを転写
し、この凸版表面と液晶表示素子を形成する基板の表面
とを一方側から順に接触させ、この接触時に、上記凹部
に転写されたインクを、凸版表面と上記基板表面とに転
写することで、基板表面に印刷膜を形成する液晶表示素
子の製造方法において、印刷方向の後端側における単位
面積当たりの凸部の占める割合を、後端側以外の部位と
異ならせて形成した凸版を用いることを特徴としてい
る。
る単位面積当たりの凸部の占める割合を、後端側以外の
部位と異ならせて形成した凸版を用いるようになってい
るので、基板の後端側に転写されるインク量は他の部分
とは異なることとなる。
の凸部の径が他の部分に形成されている凸部の径より小
さく形成された凸版を用いて印刷膜を形成した場合、基
板の後端側に転写されるインク量が増加するので、後端
側のエッジ部分に形成される液溜まりに供されるインク
量が減少し、液溜まりが大きく盛り上がることが抑制さ
れる。
側5mm程度の部分の凸部の径が他の部分に形成されて
いる凸部の径より大きく形成された凸版を用いて印刷膜
を形成した場合は、基板の後端側に転写されるインク量
が減少するため、印刷膜の後端側の膜厚が薄くなる。液
溜まりを形成するインクは、この膜厚の薄い部分に流れ
込むため、液溜まりに供されるインク量が減少し、これ
によっても、液溜まりが大きく盛り上がることが抑制さ
れる。
させるような不具合を解消することができ、表示品位の
高い液晶表示素子を作製することができる。
て説明すれば、以下の通りである。
表示素子は、図3及び図4に示すように、液晶表示素子
の基板となるガラス基板5に、先ず、透明導電膜2が蒸
着され(P1)、パターニングされる(P2)。次い
で、この上に、後述する膜印刷装置にて印刷膜である保
護膜7が形成され(P3)、洗浄工程を経て(P4)、
上記膜形成装置にて印刷膜である配向膜8が形成される
(P5)。配向膜8が形成されると、前記したラビング
布を用いたラビング処理が施され、配向膜8に配向性が
付与される(P6)。その後、配向膜8上にスペーサ
(図示せず)が散布された後、膜形成面を対向させて一
対のガラス基板5・5が貼り合わされ(P7・P8)、
基板間に液晶材料が注入され封止される(P9)。
置は、図2(a)(b) に示すように、ガラス基板5の上
に、保護膜7や配向膜8等を形成するためのインク(以
下、単にインクと称する)を転写する凸版2と、外周に
捲着された凸版2をB方向に回転させる印刷ローラ1
と、印刷ローラ1の下方に配され、載置されたガラス基
板5をA方向に搬送するステージ4と、上記凸版2の表
面と接するように配され、C方向に回転して凸版2にイ
ンクを転写するインク転写ローラ9と、インク転写ロー
ラ9に当接して配され、インク転写ローラ9にインクを
塗布するスキージ10とを備えている。
の表面には、ほぼ円錐形をなす多数の凸部2a…が形成
されており、これら凸部2a…の間は、凹部2bとなっ
ている。この凹部2bにインク転写ローラ9から転写さ
れたインクが貯溜されるようになっており、このインク
が、ガラス基板5上に転写され、印刷膜を形成するよう
になっている。
示素子として構成した際の表示部に該当しない範囲)の
領域H2 の凹部2bに貯溜されるインク量は、その他の
部位である領域H1 の凹部2bに貯溜されるインク量よ
りも少なくなるように形成されている。即ち、凹部2b
に貯溜されるインク量は、単位面積当たり凸部2a…が
占める割合、(凸部2a…と凹部2bとの面積比)に依
存するので、領域H1の凸部2a…は、単位面積当たり
の凸部2a…が占める割合である開口率が30%となる
ように形成され、一方、領域H2 の凸部2a…は、領域
H1 の凸部2a…より大きな径で、開口率が50%とな
るように形成されている。
板5上に印刷膜としての保護膜7を形成する際、まず、
スキージ10によりC方向に回転するインク転写ローラ
9の外周面にインクが塗布される。インク転写ローラ9
の外周面に塗布されたインクは、インク転写ローラ9と
凸版2との接触により、B方向に回転する凸版2の表面
の凹部2bに転写される。
と、A方向へ移動するステージ4上の透明導電膜6が形
成されているガラス基板5の表面とが、凸版2における
前端側から後端側にかけて順に接すると、凸版2の凹部
2bに転写されたインクが、凸版2の表面とガラス基板
5の上に転写され、透明導電膜6上に、保護膜7が形成
される(図2(a)(b)参照)。
されるインク量が、領域H1 よりも少なくなるように形
成されているので、後端側の印刷に供されるインク量は
少なくなり、保護膜7の後端側の膜厚は薄くなる。後端
側の膜厚が薄くなると、後端部に形成される液溜まり7
aに供されるインクが膜厚の薄い部分に流れ込み、図4
に示すように、平坦な液溜まり7aとなる。
配向膜8にラビング処理を施したとしても、保護膜7の
液溜まり7aがラビング布にて削り取られる恐れはない
ので、配向膜8の配向性が乱されず、コントラストむら
のない、表示品位の高い液晶表示素子を作製することが
できる。
開口率を30%とし、領域H2 の開口率を50%とした
が、例えば図5に示すように、領域H2 の開口率が40
%、50%と順に変えられた構成の凸版2’でもよく、
これらに限定されるものではない。同様に、領域H1 の
開口率、及び、領域H2 を示す具体的数値もこれに限定
されるものではない。
領域H2 の開口率を20%、10%と段々に下げていく
ような構成も可能である。このような凸版2''にて印刷
した場合、後端側の印刷に供されるインク量が増加する
ため、液溜まりに供されるインクが減少し、液溜まりが
大きく盛り上がることが抑制され、上記と同様の効果が
得られる。
は、以上のように、印刷方向の後端側における単位面積
当たりの凸部の占める割合を、後端側以外の部位と異な
らせて形成した凸版を用いるものである。
エッジに、大きく盛り上がった液溜まりが形成されるこ
とが抑制され、例えば配向膜の配向性を低下させるよう
な不具合を解消することができ、表示品位の高い液晶表
示素子を作製することができるという効果を奏する。
印刷膜を形成する膜印刷装置に備えられた凸版の平面図
であり、(b)は(a)に示すラインEーEにおける断
面図である。
れた基板の要部断面図である。
は印刷膜の形成に用いられる凸版の平面図、(b)は
(a)に示すラインFーFにおける断面図である。
は印刷膜の形成に用いられる凸版の平面図、(b)は
(a)に示すラインGーGにおける断面図である。
凸版の平面図であり、(b)は(a)に示すラインDー
Dにおける断面図である。
成された基板の要部断面図である。
ビング処理の様子を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】表面に複数の凸部が形成された凸版におけ
る凸部と凸部との間に形成された凹部に、印刷膜を形成
するためのインクを転写し、この凸版表面と液晶表示素
子を形成する基板の表面とを一方側から順に接触させ、
この接触時に、上記凹部に転写されたインクを、凸版表
面と上記基板表面とに転写することで、基板表面に印刷
膜を形成する液晶表示素子の製造方法において、 印刷方向の後端側における単位面積当たりの凸部の占め
る割合を、後端側以外の部位と異ならせて形成した凸版
を用いることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1608993A JP2933790B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 液晶表示素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1608993A JP2933790B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 液晶表示素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230385A JPH06230385A (ja) | 1994-08-19 |
JP2933790B2 true JP2933790B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=11906805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1608993A Expired - Fee Related JP2933790B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 液晶表示素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2933790B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013119179A (ja) * | 2011-12-06 | 2013-06-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 印刷用樹脂原版およびその製造方法 |
KR20140090543A (ko) | 2013-01-09 | 2014-07-17 | 스미토모 고무 고교 가부시키가이샤 | 플렉소 인쇄판과 그의 제조 방법, 및 액정 패널용 기판의 제조 방법 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040062016A (ko) * | 2002-12-31 | 2004-07-07 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 배향막 형성 방법 |
JP6035137B2 (ja) * | 2012-12-19 | 2016-11-30 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 配向膜印刷版および液晶表示装置の製造方法 |
JP6278942B2 (ja) * | 2015-10-21 | 2018-02-14 | 日本航空電子工業株式会社 | フレキソ印刷による絶縁膜の形成方法 |
JP6255462B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2017-12-27 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 配向膜印刷版 |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP1608993A patent/JP2933790B2/ja not_active Expired - Fee Related
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