JP2932043B2 - 自動車用ジャッキ装置 - Google Patents

自動車用ジャッキ装置

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JP2932043B2
JP2932043B2 JP6307079A JP30707994A JP2932043B2 JP 2932043 B2 JP2932043 B2 JP 2932043B2 JP 6307079 A JP6307079 A JP 6307079A JP 30707994 A JP30707994 A JP 30707994A JP 2932043 B2 JP2932043 B2 JP 2932043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝に脱輪したり、タ
イヤを交換したり、或は滑べり止めチェーンを装脱する
場合などに、タイヤを持ち上げる自動車用ジャッキ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用ジャッキ装置としては、
例えば特開平2−193893号公報に記載されている
ように、タイヤから前後いずれかに離間して従動ホイー
ルを設け、この従動ホイールに放射方向に向けて棒状の
スタンドを固着し、タイヤと従動ホイールとの間に伝動
ホイールを昇降可能に設けたものが提案されている。こ
のジャッキ装置によりタイヤを持ち上げるには、伝動ホ
イールをタイヤと従動ホイールとの間に下降して両者に
接触させ、タイヤの回転を伝動ホイールを介して従動ホ
イールに伝え、従動ホイールを回転する。この様にして
従動ホイールを回転すると、従動ホイールの外周面から
突出したスタンドの先端が路面に当たり、更に従動ホイ
ールが回転すると、突出したスタンドに支えられる様に
して車体が持ち上げられ、これによりタイヤが路面から
浮き上がる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動車用ジャッキ装置は、単にタイヤを持ち上
げるだけであり、持ち上げた状態で車体を移動すること
はできない。したがって、側溝に脱輪した場合には使用
することができない。
【0004】また、車体を持ち上げることにより車輪を
路面から浮かせる構成なので、車体を持ち上げてサスペ
ンションのストロークが伸び切ってから更に車体を持ち
上げなければ、タイヤが路面から浮き上がらない。した
がって、ジャッキ装置のストロークを大きく設定しなく
てはならない。
【0005】さらに、駆動側タイヤの前後いずれかに従
動ホイールを設けなければならないので、従動側タイヤ
を持ち上げることができないし、ジャッキ装置を取り付
けるための大きなスペースも必要となる。
【0006】そこで、本発明は、単にタイヤを持ち上げ
るだけではなく、持ち上げた状態で移動することができ
る自動車用ジャッキ装置を提供しようとすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために提案されたもので、伸縮用駆動源として
の油圧シリンダの駆動により伸縮可能であって、基端を
車体の下部に軸着して揺動可能とした脚部材と、該脚部
材の自由端に、自動車のタイヤの向きと異なる方向に向
けて設けた補助輪と、脚部材を揺動して補助輪を下に向
けた作動状態と、補助輪を横乃至斜め横に向けた格納状
態とに変換する格納用駆動源と、前記補助輪を横乃至斜
め横に向けた格納状態における脚部材を維持する収納ロ
ック機構とを備え、前記脚部材はガイド溝を形成した脚
部本体と、前記ガイド溝により脚部本体に対し摺動可能
なスライド部材とを有し、前記伸縮用駆動源としての油
圧シリンダを脚部材の脚部本体に固定してそのロッドの
先端をスライド部材に止着し、前記スライド部材の先端
に前記補助輪を設け、前記格納用駆動源を脚部材の脚部
本体に軸着し、前記収納ロック機構は、脚部本体から突
出する第1係合部材と、車体の下部に回動可能な状態で
軸着して前記第1係合部材に係脱する第2係合部材と、
第2係合部材を解除方向に回動する解除用ソレノイド及
び第2係合部材を係合方向に付勢するスプリング等によ
り構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】格納用駆動源の駆動により脚部材を揺動して作
動状態にすると、補助輪が下に向き、この作動状態で伸
縮用駆動源の駆動により脚部材を伸ばすと、補助輪が路
面に接地する。この状態でさらに脚部材を伸ばすと、リ
ヤーアクスルが上昇するので、この脚部の伸長長さに応
じてタイヤが持ち上げられて路面から浮き上がる。そし
て、補助輪は自動車のタイヤの向きとは異なる方向に向
いているので、車体を横方向に移動することができる。
【0009】格納用駆動源の駆動により脚部材を揺動し
て作動状態にすると、補助輪が下に向き、この作動状態
で伸縮用駆動源の駆動により脚部材を伸ばすと、補助輪
が路面に接地する。この状態でさらに脚部材を伸ばす
と、車体が上昇し、サスペンションのストロークを超え
て車体を上昇するとタイヤが持ち上げられて路面から浮
き上がる。そして、補助輪は自動車のタイヤの向きとは
異なる方向に向いているので、車体を横方向に移動する
ことができる。
【0010】回転駆動機構を作動すると、補助輪が回転
駆動する。したがって、車体が横方向に自走する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1はジャッキ装置1の格納状態を示す正面
図、図2は作動状態を示す正面図、図3は作動状態にお
ける側面図である。
【0012】このジャッキ装置1は、リヤーサスペンシ
ョンのバネ下部材であるリヤーアクスル2に断面コ字状
の補強材3を被せて固定し、この補強材3に装着したも
ので、伸縮用駆動源の駆動により伸縮可能であって、基
端を補強材3に軸着して揺動可能とした脚部材4と、該
脚部材4の自由端に、自動車のタイヤ5の向きとは異な
る車幅方向に向けて設けた補助輪6と、脚部材4を揺動
して補助輪6を下に向けた作動状態と、補助輪6を横乃
至斜め横に向けた格納状態とに変換する格納駆動源など
が主な構成要素である。
【0013】脚部材4は、図2および図3に示すよう
に、下半両側部にガイド溝7を内側に向けて形成した略
羽子板状の脚部本体8と、該脚部本体8のガイド溝7内
に両側縁を摺動可能な状態で嵌合したスライド部材9と
を有し、脚部本体8に伸縮用駆動源としての第1油圧シ
リンダ11のシリンダチューブ11aを固定し、該第1
油圧シリンダ11のロッド11bの先端をスライド部材
9の上端に止着し、該第1油圧シリンダ11の駆動によ
りスライド部材9をスライドさせて全長を調整(伸縮)
できる様に構成してある。そして、脚部本体8の上端に
開設し軸孔内に軸12を通し、この軸12の先端部分を
補強材3の軸受孔内に通して止めることにより回動可能
な状態で取り付け、スライド部材9の先端(図2中下
端)に設けた片持ち軸13によって補助輪6を回転可能
に取り付ける。なお、脚部材4を軸着する位置は、リヤ
ーアクスル2の中央であることが好ましく、デファレン
シャルギアがある場合にはその近くに軸着する。
【0014】また、スライド部材9に、油圧モータ14
等からなる回転駆動機構15を設け、この回転駆動機構
15の出力側を補助輪6に接続してある。したがって、
回転駆動機構15を作動すると、補助輪6が回転駆動さ
れる。
【0015】また、補助輪6にはブレーキ機構16を備
える。このブレーキ機構16は、補助輪6を制動できれ
ばどのような構成でもよいが、図面に示す実施例では、
補助輪6にブレーキドラム17を同軸上に設け、該ブレ
ーキドラム17の外周面にブレーキバンド18を弛緩可
能な状態で巻装し、ブレーキバンド18の端部に外方に
向けて形成した両カムフォロアー19,19間に略楕円
形のカム20を回転可能に設けるとともに、カムフォロ
アー19,19の外側にスプリング21を設けてブレー
キバンド18が締まる方向に付勢し、スライド部材9に
取り付けたソレノイド22と上記カム20の軸との間を
レバーとクランク等から構成される伝達機構23によっ
て連結する。
【0016】なお、ソレノイド22が消磁した状態で
は、図4中点線で示すように、カム20の短径が両カム
フォロアー19,19に接触してブレーキバンド18が
締まって補助輪6の回転を阻止し、ソレノイド22が励
磁すると、図4中実線で示すように、レバーが揺動する
などしてカム20がほぼ90度回動するように構成して
ある。この様に、カム20が回動すると、カム20の長
径が両カムフォロアー19,19の間隔を拡大するの
で、補助輪6の拘束が解除されて自由に回転できる状態
になる。
【0017】上記した構成からなる脚部材4は、格納用
駆動源の駆動により補助輪6を下に向けた作動状態(図
2)と、補助輪6を横乃至斜め横に向けた格納状態(図
1)とに変換することができる。本実施例では、格納用
駆動源としてストロークの長い第2油圧シリンダ24を
用い、この第2油圧シリンダ24のシリンダチューブ2
4aの基端を、脚部材4の軸着位置から離隔した補強材
3に軸により揺動可能な状態で止着し、ロッド24bの
先端を脚部材4の脚部本体8のブラケット25に軸着す
る。
【0018】また、脚部材4を収納した状態を確実に維
持するために、収納ロック機構を設けてある。この収納
ロック機構は、脚部本体8の車体中央側の側部から突出
する状態で固定したフック状の第1係合部材27と、脚
部材4の軸着位置と第2油圧シリンダ24の軸着位置と
の間の補強材3に回動可能な状態で軸着したフック状の
第2係合部材28と、この第2係合部材28を解除方向
に回動する解除用ソレノイド29と、第2係合部材28
を係合方向に付勢するスプリング30などからなる。し
たがって、第2油圧シリンダ24の駆動により脚部材4
を揺動して収納すると、図1に示すように、第1係合部
材27が第2係合部材28に係合し、この係合によって
脚部材4はロックされて収納状態を維持する。なお、常
態においては解除ソレノイド22が消磁しているので、
スプリング30の付勢力により第1,第2係合部材2
7,28が係合状態を保っている。このため、第2油圧
シリンダ24に多少のリークがあっても、脚部材4が自
重で下降することはない。
【0019】この様に、脚部材4を揺動する第2油圧シ
リンダ24をはじめとして、前記第1油圧シリンダ1
1、および油圧モータ14は、共通の油圧ポンプ31か
ら作動油の供給を受けて作動する。油圧ポンプ31はエ
ンジンにより駆動され、電磁クラッチのオン・オフによ
って作動したり、停止する。そして、油圧ポンプ31と
油圧シリンダ11,24や油圧モータ14との間を結ぶ
油圧回路について簡単に説明すると、図5に示すよう
に、油圧ポンプ31の吐出側と第1油圧シリンダ11と
の間に第1電磁弁32を、第2油圧シリンダ24との間
に第2電磁弁33を、油圧モータ14との間に第3電磁
弁34をそれぞれ設け、これら電磁弁と各アクチュエー
タとの間には流量調整弁、パイロットチェック弁を適宜
設ける。なお、上記電磁クラッチ、第1,第2,第3電
磁弁32,33,34のスイッチは、運転席に設けた操
作パネルに配設されている。したがって、この操作パネ
ルのスイッチを操作することにより第1,第2油圧シリ
ンダ11,24、および油圧モータ14を作動、停止す
ることができる。また、油圧ポンプ31は、他の機器用
として既に備えている自動車においてはこれを利用し、
別途設けなくてもよい。
【0020】次に、上記した構成からなるジャッキ装置
1の作用について説明する。なお、自動車が通常走行す
る場合には、図1に示すように、脚部材4は第2油圧シ
リンダ24に引き上げられてロック機構によりロックさ
れている。また、この状態においては、電磁クラッチを
オフにして油圧ポンプ31を停止し、エンジンのパワー
ロスを防止する。
【0021】側溝に脱輪したり、パンクしたタイヤを交
換したり、或は滑べり止めチェーンを装脱する場合な
ど、タイヤ5を持ち上げる必要が生じたときには、電磁
クラッチをオンにして油圧ポンプ31を始動するととも
に、解除ソレノイド22を励磁して第2係合部材28を
回動し、この回動により第1,第2係合部材27,28
の係合を解除する。そして、この状態で第2電磁弁33
を切り換えることにより、第2油圧シリンダ24をロッ
ド24bが伸びる方向に作動する。このロッド24bが
伸びると、脚部材4が補助輪6を下降する方向に揺動し
始め、脚部材4がほぼ垂直になるまで十分に揺動する
と、図2に示すように、補強材3に設けたストッパ35
に脚部材4の側部が当接するとともに脚部材位置検出器
からの信号に基づいて第2電磁弁33が中立状態に復帰
して第2油圧シリンダ24の伸長動作が停止する。した
がって、脚部材4はほぼ垂直に垂下して補助輪6を真下
に向けた作動状態で停止する。なお、この状態では第1
油圧シリンダ11のロッド11bが縮んでいるので補助
輪6は路面から離れている。
【0022】この状態で第1電磁弁32を切り換えるこ
とにより、第1油圧シリンダ11をロッド11bが伸び
る方向に作動する。第1油圧シリンダ11のロッド11
bが伸びると、スライド部材9が脚部本体8のガイド溝
7によって案内されながら下降し始める。そして、スラ
イド部材9を十分に下降すると、スライド部材9と共に
補助輪6が下降して路面に接触し、さらに第1油圧シリ
ンダ11のロッド11bを延ばすと補助輪6は路面に接
してこれ以上下降できないので脚部本体8が上昇し、こ
の脚部本体8の上昇によって、図2に示すように、タイ
ヤ5が持ち上げられる。
【0023】なお、本実施例では脚部材4の基端をバネ
下部材側に軸着してあるのでサスペンションストローク
の影響を殆ど受けることがなく、補助輪6が路面に接し
た後に第1油圧シリンダ11を伸ばせば、この伸びた長
さ分だけタイヤ5が持ち上がる。
【0024】そして、タイヤ5が所望する高さまで持ち
上げられたならば第1電磁弁32を中立位置に戻して第
1油圧シリンダ11の伸長動作を停止する。第1電磁弁
32を中立位置に戻すと、第1油圧シリンダ11内の作
動油はいずれにも流れない状態ので、ロッド11bが伸
縮することはなく、タイヤ5を持ち上げた状態を維持す
ることができる。
【0025】したがって、この状態でタイヤ5を交換し
たり、或は滑べり止めチェーンを装脱することができ
る。なお、補助輪6はブレーキ機構16によって回転を
阻止されているので、路面が傾斜していても安心して作
業することができる。
【0026】また、後輪が側溝に脱輪した場合などタイ
ヤ5を持ち上げてから車体を横方向に移動する必要が有
るときには、タイヤ5を十分な高さまで持ち上げた後
に、ブレーキ機構16のソレノイド22を励磁してブレ
ーキを解除して補助輪6を回転自由な状態にする。そし
て、第3電磁弁34を切り換えることにより油圧モータ
14に作動油を圧送して補助輪6を回転駆動する。この
様にして、後輪タイヤ5を持ち上げた状態で補助輪6を
回転すると、前輪を回転中心にして車体が横方向に移動
する。したがって、後輪タイヤ5を側溝上から路面上に
移動することができ、所望する位置まで移動したならば
第3電磁弁34を中立位置に戻して補助輪6の回転を停
止する。
【0027】なお、第3電磁弁34の切換方向を換える
と、油圧モータ14が逆回転するので、補助輪6も逆回
転して、車体を反対側に移動することができる。また、
第3電磁弁34とブレーキ機構16のソレノイド22と
を電気的に連動させ、補助輪6を回転駆動する際にはブ
レーキが解除され、補助輪6を停止するとブレーキが作
用するように構成することが好ましい。
【0028】車体を所望する位置まで移動してから第1
電磁弁32を前記と反対側に切り換えると、第1油圧シ
リンダ11のロッド11bが縮んで、即ち脚部材4の長
さが縮んでタイヤ5が下降して路面に着地する。なお、
タイヤ交換などの場合には、作業が終了してから適宜に
第3電磁弁34を切り換えると、同じ様に第1油圧シリ
ンダ11のロッド11bが縮んでタイヤ5が下降して路
面に着地する。
【0029】そして、タイヤ5が着地した時点から更に
第1油圧シリンダ11のロッド11bを縮めると、補助
輪6がさらに上昇して路面から離れ、十分に上昇すると
初期状態に戻る。なお、スライド部材9の位置を検出し
て自動的に初期位置で停止するように構成することが望
ましい。
【0030】この様にしてタイヤ5を路面に降ろして、
補助輪6も初期位置まで上昇させたならば、第2電磁弁
33を前記とは反対側に切り換えて第2油圧シリンダ2
4をロッド24bがシリンダチューブ24a内に引き込
まれる方向に作動する。第2油圧シリンダ24のロッド
24bが縮むと、図1に示すように、脚部材4が戻り揺
動し、十分に揺動すると、脚部材4の第1係合部材27
が補助材側の第2係合部材28に係合して格納状態を確
実に維持する。この格納状態になると、例えばマイクロ
スイッチ構成の脚部位置検出器からの信号により第2電
磁弁33が中立位置に戻って第2油圧シリンダ24の作
動が自動的に停止し、また、電磁クラッチがオフとなっ
て油圧ポンプ31の作動も停止する。
【0031】上記した実施例では脚部材4の基端をリヤ
ーアクスル2に被せた補強材3に軸着したが、脚部材4
の軸着部位はこれに限定されるものではない。例えば、
強度的に十分であれば補強材3を設けることなくリヤー
アクスル2に直接軸着してもよい。また、取付スペース
が許容される車種であれば、リジット式リヤーアクスル
2に限らず、バネ下部材側であればダブルウイッシュボ
ーン式サスペンションのロアーアームやストラット式サ
スペンションのAアームなどに軸着した場合にも、サス
ペンションのストロークの影響を殆ど受けることがない
ので、脚部材4の伸びストロークが短くても、タイヤ5
を十分に持ち上げることができる。したがって、本発明
に係るジャッキ装置1の脚部材4はバネ下部材に軸着す
ることが望ましい。
【0032】また、上記した実施例では、図6に示すよ
うに、リヤーアクスル2のほぼ中央にジャッキ装置1を
装着したが、取付スペースがあれば、前輪のサスペンシ
ョンのバネ下部材側に設けて前輪タイヤを持ち上げる様
に構成してもよい。
【0033】また、バネ下部材側に取り付けることがで
きない場合にはフロアーパンなどの車体の下部に脚部材
4を軸着してもよい。即ち、伸縮用駆動源の駆動により
伸縮可能であって、基端を車体の下部に軸着して揺動可
能とした脚部材4と、該脚部材4の自由端に、自動車の
タイヤ5の向きと異なる方向に向けて設けた補助輪6
と、脚部材4を揺動して補助輪6を下に向けた作動状態
と、補助輪6を横乃至斜め横に向けた格納状態とに変換
する格納用駆動源と、によりジャッキ装置1′を構成し
てもよい。この場合、補助輪6が接地した後に車体を持
ち上げても、サスペンションのストロークが残っている
状態ではタイヤ5が接地しているので、このサスペンシ
ョンストロークを考慮して、脚部材4の伸縮ストローク
を前記実施例よりも長く設定する。また、脚部材4の基
端を軸着する部分には適宜に補強材を設けて十分な強度
を確保する必要がある。
【0034】なお、本発明における伸縮用駆動源および
格納用駆動源は、油圧シリンダに限定されるものではな
く、モータでもよい。また、回転駆動機構15は油圧モ
ータ14駆動に限らず、モータ駆動でもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
にタイヤを持ち上げるだけではなく、補助輪によって持
ち上げた状態で車体を移動することはできる。したがっ
て、側溝などにタイヤが落ちてしまった場合にも容易に
タイヤを引き上げて脱出することができるし、雪道や軟
土路面でスタックした場合にも容易に抜け出すことがで
きる。このため、一般的な乗用車は適することは勿論の
こと、不整地走行することが多い四輪駆動車に最適であ
る。
【0036】前記補助輪を横乃至斜め横に向けた格納状
態における脚部材を維持する収納ロック機構を設けてあ
るので、ジャッキ装置の不使用時であって、車両の走行
により激しい振動や衝撃が発生したり極端に大きな風圧
を受けても、脚部材が下方向に回動したり揺動して、事
故が発生する危険を確実に防止することができる。
【0037】また、脚部材はガイド溝を形成した脚部本
体と、前記ガイド溝により脚部本体に対し摺動可能なス
ライド部材とを有し、前記伸縮用駆動源としての油圧シ
リンダを脚部材の脚部本体に固定してそのロッドの先端
をスライド部材に止着してあるので、脚部材の伸縮作動
が著しく確実なばかりでなく強度が高く、重量がある自
動車の昇降用のジャッキ装置として実用的価値の高いも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脚部材を格納した状態におけるジャッキ装置の
正面図である。
【図2】脚部材を作動状態に変換してから補助輪を接地
させた状態におけるジャッキ装置の正面図である。
【図3】図2に示すジャッキ装置の側面図である。
【図4】ブレーキ機構の概略構成を示す正面図である。
【図5】油圧シリンダや油圧ポンプ等の接続を示す油圧
回路図である。
【図6】ジャッキ装置の配置を示す車両の概略平面図で
ある。
【符号の説明】
1 ジャッキ装置 2 リヤーアクスル 3 補強材 4 脚部材 5 自動車のタイヤ 6 補助輪 7 ガイド溝 8 脚部本体 9 スライド部材 11 第1油圧シリンダ 14 油圧モータ 15 回転駆動機構 16 ブレーキ機構 24 第2油圧シリンダ 31 油圧ポンプ 32,33,34 電磁弁 35 脚部材のストッパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮用駆動源としての油圧シリンダの駆
    動により伸縮可能であって、基端を車体の下部に軸着し
    て揺動可能とした脚部材と、 該脚部材の自由端に、自動車のタイヤの向きと異なる方
    向に向けて設けた補助輪と、 脚部材を揺動して補助輪を下に向けた作動状態と、補助
    輪を横乃至斜め横に向けた格納状態とに変換する格納用
    駆動源と、 前記補助輪を横乃至斜め横に向けた格納状態における脚
    部材を維持する収納ロック機構と、 を備え、 前記脚部材はガイド溝を形成した脚部本体と、前記ガイ
    ド溝により脚部本体に対し摺動可能なスライド部材とを
    有し、前記伸縮用駆動源としての油圧シリンダを脚部材
    の脚部本体に固定してそのロッドの先端をスライド部材
    に止着し、 前記スライド部材の先端に前記補助輪を設け、 前記格納用駆動源を脚部材の脚部本体に軸着し、 前記収納ロック機構は、脚部本体から突出する第1係合
    部材と、車体の下部に回動可能な状態で軸着して前記第
    1係合部材に係脱する第2係合部材と、第2係合部材を
    解除方向に回動する解除用ソレノイド及び第2係合部材
    を係合方向に付勢するスプリング等により構成し、 たことを特徴とする自動車用ジャッキ装置。
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Cited By (1)

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