JP2932001B2 - 殺ダニ燻煙剤 - Google Patents

殺ダニ燻煙剤

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JP2932001B2 JP25517390A JP25517390A JP2932001B2 JP 2932001 B2 JP2932001 B2 JP 2932001B2 JP 25517390 A JP25517390 A JP 25517390A JP 25517390 A JP25517390 A JP 25517390A JP 2932001 B2 JP2932001 B2 JP 2932001B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバ
メイトとエポキシ系化合物とを燻煙剤化することによ
り、その殺ダニ効力を増強させる技術に関するものがあ
る。
「従来の技術」 近年、屋内塵性ダニによる被害は社会的にも大きな問
題として取り上げられているが、このようなダニの防除
に使用される薬剤は、害虫駆除用の既存殺虫剤をそのま
ま転用しているのが現状である。現在使用されている薬
剤の有効成分としては、有機リン系のフェンチオン、フ
ェニトロチオン、ダイアジノン、トリクロルフォン、及
びDDVP、ピレスロイド系のフェノトリン及びペルメトリ
ン、カーバメイト系のプロポクスル等がある。
また、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイ
トは屋内塵性ダニに対して防除効果を有することが知ら
れている(特開平2−152911号公報参照。)が、この化
合物が有する効力以上の殺ダニ性能を発揮する製剤技術
は未だ確立されていない。
「発明が解決しようとする課題」 既存殺虫剤は、その有効成分の屋内塵性ダニに対する
効力が、本来の駆除対象としている害虫に対する程強く
はない。したがって、屋内塵性ダニの防除にこれらを使
用するためには、より多くの薬量を必要とする。しか
し、屋内環境の安全性を考慮するとその使用量は自ずと
制限され、屋内塵性ダニに対して必ずしも充分な防除効
果を期待できない。また、比較的毒性の低いピレスロイ
ド類についても価格の面で制約があり、現実的には優れ
た屋内塵性ダニ防除剤は望めない。
一方、前記屋内塵性ダニ防除に有効とされる3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトにおいても、ダ
ニの生息する畳や絨毯の細部に効率よく薬剤が到達する
ような製剤設計が必要であると共に、人体への接触の可
能性がある以上、処理薬量はできる限り低いことが望ま
れる。
屋内塵性ダニの防除を目的とする製剤の剤型として、
油剤、注入式エアゾル、防虫紙等が挙げられるが、例え
ば油剤は溶剤による室内汚染、臭気の点で好ましい剤型
とはいえず、薬剤処理における作業者の被曝も問題があ
る。注入式エアゾルは、薬剤処理に手間がかかる割りに
は、屋内塵性ダニの生態に詳しくないと、その生息場所
に効率よく処理することは難しい。防虫紙にしても、有
効成分が駆除対象に効率的に到達するものは少なく、徐
々に揮散していくような有効成分を用いた場合は、かえ
って室内を汚染する可能性すらある。
燻煙剤は薬剤の均一処理が省力的に行える点と、薬剤
処理時の作業者の安全性確保において優れた剤型である
が、従来の燻煙剤化技術で3−ヨード−2−プロピニル
ブチルカーバメイトをそのまま加熱蒸散させても、この
化合物が本来有する以上の殺ダニ活性は発現されない。
そこで、本発明者らは、3−ヨード−2−プロピニル
ブチルカーバメイト処理量を低減化し、安全性、経済性
のより優れた燻煙剤を得るために鋭意研究を重ねた結
果、ニトロセルロース及び/又はアゾジカーボンアミド
を発熱基剤とする燻煙剤の組成物に特定のエポキシ系化
合物を加えることにより、従来の製剤よりも少ない3−
ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト処理量で、
より高いダニ防除能が得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
「課題を解決するための手段」 即ち、本発明は、3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトと、エポキシ基1グラム当量を含む化合物
重量(グラム)(以下、これを「エポキシ当量」とい
う。)が150〜2500である、エポキシ基を含有する化合
物(以下、これを「エポキシ系化合物」という。)と、
ニトロセルロース及び/又はアゾジカーボンアミドを含
有することから成る効力増強殺ダニ燻煙剤の製剤技術に
関するものである。
本発明の燻煙剤は、これによって処理される3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイト量と等しい量
を、他の3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイ
トを含有する製剤で処理した場合、及び同量の3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトを直接処理した
場合に比べ、より高い殺ダニ活性を発揮する。したがっ
て、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイトの
処理量を低減することができ、優れた安全性と経済性が
期待できるものである。
本発明において用いられるエポキシ系化合物は、エポ
キシ当量が150〜2500の化合物である。その具体例を挙
げると、ビスフェノールAとエポクロルヒドリンとの縮
合反応により合成されるエポキシ樹脂、例えばエピコー
ト828(商品名、油化シェルエポキシ、エポキシ当量182
〜194)、アラルダイト・エポキシ樹脂GY280(商品名、
チバガイギー、エポキシ当量225〜280)、アラルダイト
・エポキシ樹脂7072(商品名、チバガイギー、エポキシ
当量550〜700)、エピクロン3050(商品名、大日本イン
キ化学、エポキシ当量740〜860)、エピクロン7050(商
品名、大日本インキ化学、エポキシ当量1750〜2100)、
アデカレジンEP4200(商品名、旭電化、エポキシ当量18
0〜200)、アデカレジンEP4520(商品名、旭電化、エポ
キシ当量195〜215)等、及びノボラック型エポキシ樹
脂、例えばエピコート152(商品名、油化シェルエポキ
シ、エポキシ当量172〜179)、エピクロンN665(商品
名、大日本インキ化学、エポキシ当量200〜230)、アラ
ルダイトエポキシ樹脂EPN1139(商品名、チバガイギ
ー、エポキシ当量172〜179)等、及び環状脂肪族樹脂、
例えばアラルダイトエポキシ樹脂CY177(商品名、チバ
ガイギー、エポキシ当量約200)等、及びビスフェノー
ルF型のエポキシ系化合物、例えばエピクロン830(商
品名、大日本インキ化学、エポキシ当量170〜190)等、
並びにエポキシ化大豆油(エポキシ当量約270)、エポ
キシ化アマニ油(エポキシ当量約280)等がある。
このエポキシ当量が150〜2500のエポキシ系化合物
は、本発明において、製剤全重量の0.2〜20重量%、好
ましくは0.5〜5重量%の範囲内で、一種又は二種以上
を混合して使用される。
本発明の有効成分として使用される3−ヨード−2−
プロピニルブチルカーバメイトの量は、製剤全重量に対
して1〜50重量%の範囲内にするのがよい。
本発明において用いられる発熱基剤は、ニトロセルロ
ース及びアゾジカーボンアミドを夫々単独で、又は混合
して使用する。
夫々単独で用いる場合には、全製剤重量に対して、ニ
トロセルロースは25〜40重量%、アゾジカーボンアミド
は40〜95重量%使用するのがよい。
これらを混合して用いる場合には、製剤全重量に対し
て40〜95重量%のアゾジカーボンアミドと、アゾジカー
ボンアミドに対する重量比1/12〜3/8のニトロセルロー
スを混合するのがよい。
この他、本発明の燻煙剤の製剤化にあたっては、必要
により増量剤、粘結剤、燃焼調節剤等が添加できる。増
量剤としては、クレー、タルク、珪藻土、ベントナイ
ト、カオリン、炭酸カルシウム等が、粘結剤としてはカ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、デンプン、ポリビニル
アルコール等が、また燃焼調節剤としてはメラミン、酸
化マグネシウム、酸化亜鉛等が用いられる。これらの添
加量は適宜、適量を実験により定めるのがよい。
「実施例」 以下、実施例、比較例及び試験例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるも
のでないこと勿論である。尚、実施例、比較例中の
「部」は全て「重量部」を意味する。
〔実施例 1〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
エピコート828:1.5部、及びクレー:27.5部を擂潰機に入
れ混合撹拌する。これに水約20部を加えて練合した後、
造粒機を用いて造粒する。得られるた造粒物を約60℃で
乾燥し製する。
〔実施例 2〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、ニトロセルロース:30部、メラミン:1部、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース:4部、エピコート828:1.5
部、及びクレー:53.5部を実施例1と同様に操作して製
する。
〔実施例 3〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:80部、ポリビニルアルコー
ル:5部、エピコート828:1.5部、及びクレー:3.5部を実
施例1と同様に操作して製する。
〔実施例 4〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
アラルダイト・エポキシ樹脂7072:1.5部、及びクレー:2
7.5部を実施例1と同様に操作して製する。
〔実施例 5〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
エピクロン3050:1.5部、及びクレー:27.5部を実施例1
と同様に操作して製する。
〔実施例 6〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
エピクロン7050:1.5部、及びクレー:27.5部を実施例1
と同様に操作して製する。
〔実施例 7〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
エピコート152:1.5部、及びクレー:27.5部を実施例1と
同様に操作して製する。
〔実施例 8〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
エポキシ化大豆油:1.5部、及びクレー:27.5部を実施例
1と同様に操作して製する。
〔比較例 1〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
及びクレー:29部を実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 2〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、ニトロセルロース:30部、メラミン:1部、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース:4部、及びクレー:55部を
実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 3〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:80部、ポリビニルアルコー
ル:5部、及びクレー:5部を実施例1と同様に操作して製
する。
〔比較例 4〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
及びクレー:29部を実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 5〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
及びクレー:29部を実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 6〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
及びクレー:29部を実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 7〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
及びクレー:29部を実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 8〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、アゾジカーボンアミド:40部、ニトロセルロース:15
部、メラミン:1部、カルボキシメチルセルロース:5部、
及びクレー:29部を実施例1と同様に操作して製する。
〔比較例 9〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:10
部、塩素酸カリウム:15部、ブトウ糖:20部、チオ尿素:3
部、エピコート828:1.5部、カルボキシメチルセルロー
ス:5部、及び珪藻土:45.5部を実施例1と同様に操作し
て製する。
〔比較例 10〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:0.1
5部、アクリル樹脂アルカノールアミン液:0.5部、エピ
コート828:0.05部、ビトレックス変性アルコール:99.3
部を混合し、その135gを噴射剤(LPガスと二酸化炭素を
17:3の割合で混合したもの)20gに溶解し、容量200mlの
エアゾル缶に充填して製する。
〔比較例 11〕 3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト:0.1
5部、アクリル樹脂アルカノールアミン液:0.5部、ビト
レックス変性アルコール:99.35部を比較例10と同様に操
作して製する。
〔試験例 1〕 実施例1及び実施例1からエピコート828を除いて同
様に製した比較例1の0.2g/m3を、予め供試虫及び卵を
入れたシャーレを床面に置いた密閉室内で燻煙し、2時
間暴露させる。処理後24時間における供試虫の死亡率及
び処理卵の孵化率を表1に示す。薬剤処理面の3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイト量は、ガスクロ
マトグラフィーにより測定した。
エポキシ系化合物であるエピコート828を含有する燻
煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 2〕 実施例2及び実施例2からエピコート828を除いて同
様に製した比較例2について、試験例1と同様に試験を
行った。
エポキシ系化合物であるエピコート828を含有する燻
煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 3〕 実施例3及び実施例3からエピコート828を除いて同
様に製した比較例3について、試験例1と同様に試験を
行った。
エポキシ系化合物であるエピコート828を含有する燻
煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 4〕 実施例4及び実施例4からアラルダイト・エポキシ樹
脂7072を除いて同様に製した比較例4について、試験例
1と同様に試験を行った。
エポキシ系化合物であるアラルダイト・エポキシ樹脂
7072を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨード−2−
プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認められ
た。
〔試験例 5〕 実施例5及び実施例5からエピクロン3050除いて同様
に製した比較例5について、試験例1と同様に試験を行
った。
エポキシ系化合物であるエピクロン3050を含有する燻
煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 6〕 実施例6及び実施例6からエピクロン7050を除いて同
様に製した比較例6について、試験例1と同様に試験を
行った。
エポキシ系化合物であるエピクロン7050を含有する燻
煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 7〕 実施例7及び実施例7からエピコート152を除いて同
様に製した比較例7について、試験例1と同様に試験例
を行った。
エポキシ系化合物であるエピコート152を含有する燻
煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 8〕 実施例8及び実施例8からエポキシ化大豆油を除いて
同様に製した比較例8について、試験例1と同様に試験
を行った。
エポキシ系化合物であるエポキシ化大豆油を含有する
燻煙剤では、明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチ
ルカーバメイトの効力増強が認められた。
〔試験例 9〕 実施例1と、アゾジカーボンアミド及びニトロセルロ
ースのいずれも含有しない燃焼基剤とエポキシ系化合物
とから成る比較例9について、試験例1と同様に試験を
行った。
アゾジカーボンアミド及びニトロセルロースのいずれ
も含有しない燃焼基剤を用いた場合、エポキシ系化合物
を含有していても、3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強は認められなかった。
〔試験例 10〕 実施例1及び実施例1からのエピコート828を除いて
同様に製した比較例1の0.2g/m3を、予め空のシャーレ
を床面に置いた密閉室内で燻煙し、2時間後シャーレを
回収する。このシャーレに供試虫及び卵を処理する。処
理後24時間における供試虫の死亡率及び処理卵の孵化率
を表10に示す。薬剤処理面の3−ヨード−2−プロピニ
ルブチルカーバメイト量はガスクロマトグラフィーによ
り測定した。
暴露を伴わない場合でも、エポキシ系化合物であるエ
ピコート828を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認
められた。
〔試験例 11〕 実施例2及び実施例2からエピコート828を除いて同
様に製した比較例2について、試験例10と同様に試験を
行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるエ
ピコート828を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認
められた。。
〔試験例 12〕 実施例3及び実施例3からエピコート828を除いて同
様に製した比較例3について、試験例10と同様に試験を
行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるエ
ピコート828を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認
められた。
〔試験例 13〕 実施例4及び実施例4からアラルダイト・エポキシ樹
脂7072を除いて同様に製した比較例4について、試験例
10と同様に試験を行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるア
ラルダイト・エポキシ樹脂7072を含有する燻煙剤では、
明らかな3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイ
トの効力増強が認められた。
〔試験例 14〕 実施例5及び実施例5からエピクロン3050を除いて同
様に製した比較例5について、試験例10と同様に試験を
行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるエ
ピクロン3050を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認
められた。
〔試験例 15〕 実施例6及び実施例6からエピクロン7050を除いて同
様に製した比較例6について、試験例10と同様に試験を
行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるエ
ピクロン7050を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認
められた。
〔試験例 16〕 実施例7及び実施例7からエピコート152を除いて同
様に製した比較例7について、試験例10と同様に試験を
行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるエ
ピコート152を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨー
ド−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が認
められた。
〔試験例 17〕 実施例8及び実施例8からエポキシ化大豆油を除いて
同様に製した比較例8について、試験例10と同様に試験
を行った。
暴露を伴わない場合にも、エポキシ系化合物であるエ
ポキシ化大豆油を含有する燻煙剤では、明らかな3−ヨ
ード−2−プロピニルブチルカーバメイトの効力増強が
認められた。
〔試験例 18〕 実施例1と、アゾジカーボンアミド及びニトロセルロ
ースのいずれも含有しない燃焼基剤とエポキシ系化合物
とから成る比較例9について、試験例10と同様に試験を
行った。
アゾジカーボンアミド及びニトロセルロースのいずれ
も含有しない燃焼基剤を用いた場合、エポキシ系化合物
を含有していても、3−ヨード−2−プロピニルブチル
カーバメイトの効力増強は認められなかった。
〔試験例 19〕 比較例10及び11を、夫々6.7ml/m2の薬量で処理したガ
ラス面を風乾し、これに供試虫及び卵を処理する。処理
後24時間における供試虫の死亡率及び処理卵の孵化率を
表19に示す。参照資料として、薬剤処理面の3−ヨード
−2−プロピニルブチルカーバメイト量が等しい、実施
例1の試験例10の結果を併せて記載した。薬剤処理面の
3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト量はガ
スクロマトグラフィーにより測定した。
エアゾル剤では、エポキシ系化合物であるエピコート
828の添加、不添加によらず3−ヨード−2−プロピニ
ルブチルカーバメイトの効力増強は認められなかった。
「発明の効果」 以上のように本発明の燻煙剤は、3−ヨード−2−プ
ロピニルブチルカーバメイトが有するダニ防除効果を増
強し、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト
の処理量を減少させても、成虫及び卵に対して充分な活
性を発揮する。
したがって、本発明による屋内塵性ダニの防除は、安
全性及び経済性において既存の技術を上回る有用性を備
えた優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−294205(JP,A) 特開 平2−304003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 47/12 A01N 25/20 CAPlus(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバ
    メイトと、エポキシ当量が150〜2500であるエポキシ系
    化合物と、ニトロセルロース及び/又はアゾジカーボン
    アミドを含有することから成る殺ダニ燻煙剤。
JP25517390A 1990-09-27 1990-09-27 殺ダニ燻煙剤 Expired - Fee Related JP2932001B2 (ja)

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