JP2931208B2 - 分散補償器 - Google Patents

分散補償器

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JP2931208B2
JP2931208B2 JP6194896A JP19489694A JP2931208B2 JP 2931208 B2 JP2931208 B2 JP 2931208B2 JP 6194896 A JP6194896 A JP 6194896A JP 19489694 A JP19489694 A JP 19489694A JP 2931208 B2 JP2931208 B2 JP 2931208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバや半導体レ
ーザの波長分散を補償する光ファイバ型の分散補償器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ等の光をパルス信号で変調
し、光ファイバに入射させ、その光ファイバを伝送路と
して用いる通信方式が実用化されている。
【0003】ところで、光ファイバは、通常、石英系ガ
ラスにより形成されており、この石英系ガラスの屈折率
は、光の波長が長いほど小さくなる。そのため、光ファ
イバは、周知の光の材料分散に起因して、光ファイバを
伝搬する光波の波長が長いほど、その光の伝搬速度が速
くなり、光波の波長が短いほど、その光の伝搬速度が遅
くなる、いわゆる正の分散特性(波長分散)を有するこ
とが知られている。そして、このような分散特性を有す
る光ファイバに、一般に、中心波長に対してある程度広
がりを有する半導体レーザの光を入射させた場合は、そ
の入射光のパルス幅に比べて、光ファイバを伝搬した後
の出射光のパルス幅が広くなる。
【0004】このため、前記出射光を光受信側で受信し
たときに、その出射光の独立したパルスを識別できるよ
うにするためには、光ファイバに入射させる入射光のパ
ルス間隔を充分に広く取る必要が生じ、そのように入射
光のパルス間隔を広くすると、高速通信を行うことが困
難となり、そのままでは、半導体レーザと光ファイバを
用いた高速、大容量の通信システムの構築が妨げられて
しまうことになる。
【0005】そこで、例えば、図17に示すように、半導
体レーザ1と伝搬用の伝搬用光ファイバ5との間に分散
補償器4を介設し、この分散補償器4により、伝搬用光
ファイバ5の分散特性を補償(分散補償)して伝送光路
全体の分散値をほぼ零とする通信方式(通信システム)
が提案されている。
【0006】分散補償器4は、光ファイバの光を伝搬す
る部分であるコアの屈折率分布を特殊な分布構造とした
光ファイバの構造分散により、光波の伝搬速度を、波長
が長いほど遅く、短いほど速くした、いわゆる負の分散
特性を有する分散補償光ファイバ3を、例えば、コイル
状に複数回巻き廻して形成した分散補償光ファイバコイ
ル6を有して構成されており、分散補償光ファイバ3の
負の分散値は、伝搬用光ファイバ5の正の分散値と等価
となっている。また、上記のように、分散補償光ファイ
バ3をコイル状に巻くことにより、分散補償光ファイバ
3の占有スペースをできるだけ小さくし、小型の分散補
償器4となるようにしている。
【0007】図17に示したような通信システムによれ
ば、分散補償器4により伝搬用光ファイバ5の分散特性
が補償されるために、前記のように、伝搬用光ファイバ
5から出射される出射光のパルス幅が広くなることを防
止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記分
散補償器4は、分散補償光ファイバ3を小径のコイル状
に巻いて形成した分散補償光ファイバコイル6を有して
おり、このように、長尺の分散補償光ファイバ3を小径
のコイル状に巻いた場合、光ファイバ3に曲げによる応
力歪が印可され、それによって分散補償光ファイバ3の
軸対称の屈折率の断面構造が崩れ、ファイバ断面(横断
面)の互いに直角をなすX軸とY軸の屈折率分布が異な
るように変化する複屈折という現象が生じる。このコイ
ル巻きによる複屈折は、主にコイル巻きによる曲げによ
り発生し、曲げ方向に鉛直な軸の屈折率が変化して生ず
る。この複屈折は、部分的には僅かなものであるが、長
尺の光ファイバではその複屈折の総量は大きなものとな
り、このために、光ファイバを伝搬する光波のうち、X
軸偏波成分とY軸偏波成分との伝搬速度が異なる現象、
いわゆる偏波分散が生じる。
【0009】すなわち、分散補償光ファイバコイル6に
は、分散補償光ファイバコイル6の偏波分散値に起因し
て、分散補償光ファイバ3を伝搬する光の伝搬速度が遅
い偏波成分軸であるスロー軸と、このスロー軸よりも光
の伝搬速度が速い偏波成分軸であるファースト軸とが互
いに直交して形成されるのである。
【0010】そして、このように、分散補償光ファイバ
コイル6に偏波分散が生じてスロー軸とファースト軸と
が形成されると、前記材料分散と同様に、分散補償光フ
ァイバ3に入射させたレーザ光のパルス幅を広げ、高
速、大容量の通信システムの構築を妨げることになり、
問題であった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、偏波分散が殆ど生じるこ
とのない分散補償器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
第1の発明は、コアの屈折率分布により生じる負の分散
特性を有する分散補償光ファイバを複数回巻き廻して形
成した分散補償光ファイバコイルを有し、該分散補償光
ファイバコイルには分散補償光ファイバコイルの偏波分
散値に起因して、光の伝搬速度が遅い偏波成分軸である
スロー軸と該スロー軸よりも光の伝搬速度が速い偏波成
分軸であるファースト軸とが互いに直交して形成されて
おり、分散補償光ファイバコイルには該分散補償光ファ
イバコイルの偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値を有し
てスロー軸とファースト軸とが直交形成された複屈折光
ファイバが接続されており、該複屈折光ファイバのスロ
ー軸と前記分散補償光ファイバコイルのファースト軸と
が互いに合致し、複屈折光ファイバのファースト軸と分
散補償光ファイバコイルのスロー軸とが互いに合致して
いることを特徴として構成されている。
【0013】また、前記複屈折光ファイバは応力付与型
の複屈折光ファイバとしたこと、複屈折光ファイバは構
造型の複屈折光ファイバとしたこと、複屈折光ファイバ
は分散補償光ファイバコイルの片端側に接続されている
こと、複屈折光ファイバは分散補償光ファイバコイルの
両端側に分割して接続されていることも本第1の発明の
特徴的な構成とされている。
【0014】さらに、本第2の発明は、コアの屈折率分
布により生じる負の分散特性を有する分散補償光ファイ
バを複数回巻き廻して形成した分散補償光ファイバコイ
ルを有し、該分散補償光ファイバコイルには分散補償光
ファイバコイルの偏波分散値に起因して、光の伝搬速度
が遅い偏波成分軸であるスロー軸と該スロー軸よりも光
の伝搬速度が速い偏波成分軸であるファースト軸とが互
いに直交して形成されており、分散補償光ファイバコイ
ルの少くとも一端側からは分散補償光ファイバのファイ
バテールが伸設されて該ファイバテールにより分散補償
光ファイバコイルとは別個の偏波分散補償コイルが形成
されており、該偏波分散補償コイルは前記分散補償光フ
ァイバコイルの偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値を有
してスロー軸とファースト軸とが直交形成されており、
該偏波分散補償コイルと前記分散補償光ファイバコイル
との間には偏波分散補償コイルのスロー軸と前記分散補
償光ファイバコイルのファースト軸とを互いに合致さ
せ、偏波分散補償コイルのファースト軸と分散補償光フ
ァイバコイルのスロー軸とを互いに合致させる捻回部が
介設されていることを特徴として構成されている。
【0015】さらに、本第3の発明は、コアの屈折率分
布により生じる負の分散特性を有する分散補償光ファイ
バを複数回巻き廻して形成した第1と第2の分散補償光
ファイバコイルを有し、これら第1と第2の分散補償光
ファイバコイルには、それぞれ固有の分散補償光ファイ
バコイルの偏波分散値に起因して、光の伝搬速度が遅い
偏波成分軸であるスロー軸と該スロー軸よりも光の伝搬
速度が速い偏波成分軸であるファースト軸とが互いに直
交して形成されており、第1の分散補償光ファイバコイ
ルには該第1の分散補償光ファイバコイルの偏波分散値
とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸とファースト
軸とが直交形成された第1の複屈折光ファイバの一端側
が接続されており、該第1の複屈折光ファイバのスロー
軸と前記第1の分散補償光ファイバコイルのファースト
軸とが互いに合致し、第1の複屈折光ファイバのファー
スト軸と第1の分散補償光ファイバコイルのスロー軸と
が互いに合致しており、かつ、第1の複屈折光ファイバ
の第1の分散補償光ファイバコイルとの接続側は第1の
分散補償光ファイバコイルに連接してコイルの一部を成
しており、さらに、前記第2の分散補償光ファイバコイ
ルには該第2の分散補償光ファイバコイルの偏波分散値
とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸とファースト
軸とが直交形成された第2の複屈折光ファイバの一端側
が接続されており、該第2の複屈折光ファイバのスロー
軸と前記第2の分散補償光ファイバコイルのファースト
軸とが互いに合致し、第2の複屈折光ファイバのファー
スト軸と第2の分散補償光ファイバコイルのスロー軸と
が互いに合致しており、かつ、第2の複屈折光ファイバ
の第2の分散補償光ファイバコイルとの接続側は第2の
分散補償光ファイバコイルに連接してコイルの一部と成
しており、第2の複屈折光ファイバの他端側には前記第
1の複屈折光ファイバの他端側が接続されて第1の複屈
折光ファイバのスロー軸と第2の複屈折光ファイバのフ
ァースト軸とが互いに合致し、第1の複屈折光ファイバ
のファースト軸と第2の複屈折光ファイバのスロー軸と
が互いに合致していることを特徴として構成されてい
る。
【0016】さらに、本第4の発明は、コアの屈折率分
布により生じる負の分散特性を有する分散補償光ファイ
バを複数回巻き廻して形成した第1と第2の分散補償光
ファイバコイルを有し、これら第1と第2の分散補償光
ファイバコイルには、それぞれ固有の分散補償光ファイ
バコイルの偏波分散値に起因して、光の伝搬速度が遅い
偏波成分軸であるスロー軸と該スロー軸よりも光の伝搬
速度が速い偏波成分軸であるファースト軸とが互いに直
交して形成されており、第1と第2の分散補償光ファイ
バコイルの間には該第1と第2の分散補償光ファイバコ
イルの偏波分散値を合わせた値とほぼ同量の偏波分散値
を有してスロー軸とファースト軸とが直交形成された複
屈折光ファイバが介設されて接続されており、該複屈折
光ファイバのスロー軸は前記第1の分散補償光ファイバ
コイルのファースト軸および第2の分散補償光ファイバ
コイルのファースト軸と互いに合致し、複屈折光ファイ
バのファースト軸は第1の分散補償光ファイバコイルの
スロー軸および第2の分散補償光ファイバコイルのスロ
ー軸と互いに合致していることを特徴として構成されて
いる。
【0017】
【作用】上記構成の本第1、第3、第4の発明におい
て、1つ以上の分散補償光ファイバコイルには1本以上
の複屈折光ファイバが接続されており、この複屈折光フ
ァイバの偏波分散値の合計が分散補償光ファイバコイル
側の偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値となるようにな
っており、該複屈折光ファイバのスロー軸と前記分散補
償光ファイバコイルのファースト軸とが互いに合致し、
複屈折光ファイバのファースト軸と分散補償光ファイバ
コイルのスロー軸とが互いに合致しているために、分散
補償光ファイバコイル側で生じたスロー軸とファースト
軸の伝搬時間差が、複屈折光ファイバのファースト軸と
スロー軸の伝搬時間差で相殺され、分散補償器の偏波分
散はほぼ零となる。
【0018】また、上記構成の本第2の発明において
は、捻回部により、分散補償光ファイバコイルの偏波分
散値とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸とファー
スト軸とが直交形成されている偏波分散補償コイルのス
ロー軸と前記分散補償光ファイバコイルのファースト軸
とが互いに合致させられ、偏波分散補償コイルのファー
スト軸と分散補償光ファイバコイルのスロー軸とが互い
に合致させられ、それにより、分散補償光ファイバコイ
ル側で生じたスロー軸とファースト軸の伝搬時間差が、
偏波分散補償コイルのファースト軸とスロー軸の伝搬時
間差で相殺され、分散補償器の偏波分散はほぼ零とな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図1には、本発明に係る分散補償器の第1の実施例の要
部構成が示されている。本実施例が従来例と異なる特徴
的なことは、分散補償光ファイバコイル6の片端側に、
分散補償光ファイバコイル6の偏波分散値とほぼ同量の
偏波分散値を有してスロー軸とファースト軸とが直交形
成された複屈折光ファイバ8が接続されており、図2に
示すように、この複屈折光ファイバ8のスロー軸と分散
補償光ファイバコイル6のファースト軸とが互いに合致
し、複屈折光ファイバ8のファースト軸と分散補償光フ
ァイバコイル6のスロー軸とが互いに合致していること
である。
【0020】図1に示すように、分散補償光ファイバコ
イル6は、長さが15kmの分散補償光ファイバ3を胴径60
mmφ、胴幅42mmのアルミ製のボビン19に複数回巻き廻し
て形成したものであり、分散補償光ファイバ3は、ゲル
マニウムをドープしたコア20を有し、コア20の屈折率分
布を特殊な分布構造として、そのコア20の屈折率分布に
より生じる構造分散により−80psec/nm/kmの負の分散
特性を有するように構成された光ファイバである。そし
て、この分散補償光ファイバ3を前記のようにコイル巻
きして形成した分散補償光ファイバコイル6の偏波分散
値を、ジョーンズマトリクス法で測定したところ、偏波
分散値は6.3 psecであった。
【0021】複屈折光ファイバ8は、図3に示すよう
に、コア10とクラッド11を有しており、クラッド11に
は、両側から間隔を介してコア10を挟む態様で円形状の
応力付与部13が設けられており、複屈折光ファイバ8
は、この応力付与部13によりコア10に応力を付与し、そ
れによりコア10に複屈折を生じさせる、いわゆる応力付
与型の複屈折光ファイバ(偏波保持光ファイバ)であ
る。この複屈折光ファイバ8の複屈折率は4×10-4であ
り、長さは4.8 mであり、偏波分散値は、分散補償光フ
ァイバコイル6と同じ6.3 psecである。
【0022】本実施例は以上のように構成されており、
分散補償光ファイバコイル6の入射端側22から光を入射
させると、その光は分散補償光ファイバコイル6を通っ
てその出射端側23から出射し、複屈折光ファイバ8の入
射端側24から複屈折光ファイバ8に入射し、複屈折光フ
ァイバ8を通ってその出射端側25から出射するが、本実
施例では、図2に示したように、複屈折光ファイバ8の
スロー軸と分散補償光ファイバコイル6のファースト軸
とが互いに合致し、複屈折光ファイバ8のファースト軸
と分散補償光ファイバコイル6のスロー軸とが互いに合
致しており、しかも、複屈折光ファイバ8の偏波分散値
は分散補償光ファイバコイル6の偏波分散値とほぼ同量
となっているために、分散補償光ファイバコイル6側で
生じたスロー軸とファースト軸の伝搬時間差が、複屈折
光ファイバ8のファースト軸とスロー軸の伝搬時間差で
相殺され、分散補償器4の偏波分散はほぼ零となる。
【0023】そのため、本実施例の分散補償器4の分散
補償光ファイバコイル6の入射端側22から、図4の
(a)に示すようなパルス形状の光(光波)を入射させ
たときに、分散補償光ファイバコイル6の出射端側23か
ら出射される出射光のパルス形状が、図4の(b)に示
すような形状となり、分散補償光ファイバコイル6の偏
波分散によりパルス形状が変形し、パルス幅が広がって
も、その光が複屈折光ファイバ8を通るときに分散補償
光ファイバコイル6の偏波分散が補償されて光波のパル
ス形状およびパルス幅がほぼ元に戻され、複屈折光ファ
イバ8の出射端側25から出射されるときには、図4の
(c)に示すような、入射光とほぼ同様のパルス形状の
光となって出射される。
【0024】実際に、本実施例の分散補償器4の偏波分
散値をジョーンズマトリクス法で測定した結果、偏波分
散値は0.13psecであり、分散補償光ファイバコイル6の
偏波分散値(6.3 psec)に比べて非常に小さな値とな
り、偏波分散はほぼ零に近づいた。また、この分散補償
器4の波長分散は−1198psec/nmであり、分散補償光フ
ァイバコイル6の波長分散と同等の値となり、同等の補
償効果を有することが確認された。
【0025】本実施例によれば、上記のように、複屈折
光ファイバ8により、分散補償光ファイバコイル6側で
生じたスロー軸とファースト軸の伝搬時間差を相殺して
分散補償器4の偏波分散をほぼ零とすることができるた
めに、この分散補償器4に、例えば半導体レーザ1から
光を入射させたときに、その光のパルス幅を広げずに出
射することができる。
【0026】そして、なおかつ、本実施例の分散補償器
4は、従来の分散補償器4と同様に充分な補償効果も有
しているために、本実施例の分散補償器4を、図17に示
したような通信システムに組み込んで利用すれば、伝搬
用光ファイバ5の材料分散は充分に補償することがで
き、半導体レーザ1から分散補償器4に入射させる入射
光のパルス間隔を充分に狭くしても、その入射光を分散
補償器4を介して伝搬用光ファイバ5に入射させて伝搬
させ、伝搬用光ファイバ5からの出射光を受光したとき
に、受光側では独立したパルスの識別が可能となる。そ
のため、本実施例の分散補償器4を用いることにより、
高速、大容量の通信が行える通信システムに構築するこ
とが可能となる。
【0027】図5には、本発明に係る分散補償器の第2
の実施例の要部構成が示されている。本実施例が上記第
1の実施例と異なる特徴的なことは、複屈折光ファイバ
8を分散補償光ファイバコイル6の両端側に分割して接
続したことである。なお、本実施例の複屈折光ファイバ
8は、上記第1の実施例と同様に構成された、複屈折率
が4×10-4の複屈折光ファイバであり、長さが4.8 mの
複屈折光ファイバ8を、2.4 mの複屈折光ファイバ8a
と2.4 mの複屈折光ファイバ8bとに分割して、一方の
複屈折光ファイバ8aを分散光ファイバコイル6の入射
端側22に接続し、他方の複屈折光ファイバ8bを分散補
償光ファイバコイル6の出射端側23に接続している。
【0028】そして、本実施例では、上記第1の実施例
と同様の4.8 mの複屈折光ファイバ8を、2.4 mずつ2
つに分割し、複屈折光ファイバ8a,8bとしているた
めに、複屈折光ファイバ8a,8bは、それぞれ、上記
第1の実施例の複屈折光ファイバ8の約半分の偏波分散
値を有するようになっており、したがって、複屈折光フ
ァイバ8a,8bは、それぞれ、分散補償光ファイバコ
イル6の偏波分散値の約半分の偏波分散値を有するよう
になっている。
【0029】図6の(a)に示すように、複屈折光ファ
イバ8aのスロー軸と分散補償光ファイバコイル6のフ
ァースト軸とが互いに合致し、複屈折光ファイバ8aの
ファースト軸と分散補償光ファイバコイル6のスロー軸
とが互いに合致しており、同様に、図6の(b)に示す
ように、複屈折光ファイバ8bのスロー軸と分散補償光
ファイバコイル6のファースト軸とが互いに合致し、複
屈折光ファイバ8bのファースト軸と分散補償光ファイ
バコイル6のスロー軸とが互いに合致している。
【0030】本実施例は以上のように構成されており、
複屈折光ファイバ8aの入射端側26に入射光を入射させ
ると、その光は複屈折光ファイバ8aを通ってその出射
端側27から出射し、分散補償光ファイバコイル6の入射
端側22から分散補償光ファイバコイル6に入射し、分散
補償光ファイバ6を通ってその出射端側23から出射し、
さらに、その光は複屈折光ファイバ8bの入射端側24か
ら複屈折光ファイバ8bに入射して、その出射端側25か
ら出射される。
【0031】そして、本実施例では、複屈折光ファイバ
8aの偏波分散値は分散補償光ファイバコイル6の偏波
分散値の約半分の値となっており、複屈折光ファイバ8
aのスロー軸と分散補償光ファイバコイル6のファース
ト軸が合致し、複屈折光ファイバ8aのファースト軸と
分散補償光ファイバコイル6のスロー軸とが合致してい
ることから、複屈折光ファイバ8a側のスロー軸とファ
ースト軸との伝搬時間差が予め分散補償光ファイバコイ
ル6側で生じるスロー軸とファースト軸との伝搬時間差
の一部(約半分)を補償する方向に働く。そして、例え
ば、複屈折光ファイバ8aの入射端側26から図7の
(a)に示すような入射パルス形状の光を入射させたと
きに、その光は、複屈折光ファイバ8aの複屈折によ
り、図7の(b)に示す形状の光となって複屈折光ファ
イバ8aの出射端側27から出射され、分散補償光ファイ
バコイル6に入射する。
【0032】また、分散補償光ファイバコイル6に入射
した光は分散補償光ファイバコイル6を伝搬し、図7の
(c)に示すようなパルス形状で分散補償光ファイバコ
イル6の出射端側23から出射し、複屈折光ファイバ8b
に入射するが、本実施例の分散補償器4においては、複
屈折光ファイバ8bのスロー軸と分散補償光ファイバコ
イル6のファースト軸とが合致し、複屈折光ファイバ8
bのファースト軸と分散補償光ファイバコイル6のスロ
ー軸とが合致しており、複屈折光ファイバ8の分散補償
値が分散補償光ファイバコイル6の偏波分散値の約半分
となっていることから、分散補償光ファイバ6側で生じ
るスロー軸とファースト軸との伝搬時間差のうち、前記
複屈折光ファイバ8aにより予め補償された残りの伝搬
時間差が、複屈折光ファイバ8bにより補償され、結果
的に偏波分散はほぼ零とされる。
【0033】そして、その結果、複屈折光ファイバ8b
の出射端側25からは、図7の(d)に示すような、パル
ス幅の広がりのない、入射パルスと同形状のパルス形状
の光波が出射される。
【0034】本実施例も上記動作により、第1の実施例
と同様の効果を奏し、実際に、この分散補償器4の偏波
分散をジョーンズマトリクス法で測定した結果、その値
は0.12psecであり、分散補償光ファイバコイル6の偏波
分散(6.3 psec)に比べて非常に小さいことが確認され
た。また、本実施例の分散補償器4の波長分散は−1199
psec/nmであり、上記第1の実施例と同様の補償効果を
有することが確認された。
【0035】図8には、本発明の分散補償器の第3の実
施例に用いられている複屈折光ファイバ8の断面図が示
されている。本実施例は、上記第1の実施例とほぼ同様
に構成されており、本実施例が上記第1の実施例と異な
る特徴的なことは、複屈折光ファイバ8を、コア10が楕
円形状に形成され、光ファイバの断面上の直角2軸方向
(X,Y軸方向)に非対称に形成された構造型の複屈折
光ファイバ8により構成したことである。本実施例の複
屈折光ファイバ8は、複屈折率が3.5 ×10-4の光ファイ
バであり、その長さは5.3 mであり、この複屈折光ファ
イバ8の偏波分散値は、上記第1の実施例と同様に、分
散補償光ファイバコイルの偏波分散値6.3 psecとほぼ同
量の値となっている。
【0036】本実施例も上記第1の実施例と同様に動作
し、同様の効果を奏する。なお、本実施例の分散補償器
4の偏波分散は−1202psec/nmであり、波長分散は、上
記第1の実施例とほぼ同等の値を示し、同等の補償効果
を有することが確認された。
【0037】図9には、本発明の分散補償器の第4の実
施例の要部構成が示されている。同図において、分散補
償光ファイバコイル6は、上記第1〜第3の実施例で用
いた分散補償光ファイバコイル6と同様に、ゲルマニウ
ムをドープしたコアの屈折率分布により生じる−80psec
/nm/kmの負の分散特性を有する長さ15kmの分散補償光
ファイバ3を、胴径60mmφ、胴幅42mmのアルミ製のボビ
ン19にコイル巻きして形成した、偏波分散値6.3 psecの
分散補償光ファイバコイルであり、スロー軸とファース
ト軸とが直交形成されており、この分散補償光ファイバ
コイル6の一端側からは、約10mの分散補償光ファイバ
3のファイバテール9が伸設されている。
【0038】このファイバテール9により、分散補償光
ファイバコイル6とは別個の偏波分散補償コイル16が形
成されており、偏波分散補償コイル16は、約10mの分散
補償光ファイバ3のファイバテール9を、胴径30mmφ、
胴幅10mmのアルミ製のボビン15にコイル巻きして形成さ
れており、分散補償光ファイバコイル6よりも小径のコ
イルとなっている。また、偏波分散補償コイル16は、分
散補償光ファイバコイル6の偏波分散値とほぼ同量の偏
波分散値を有しており、その偏波分散値に起因して、ス
ロー軸とファースト軸とが直交形成されている。
【0039】偏波分散補償コイル16と分散補償光ファイ
バコイル6との間には、捻回部14が介設されており、こ
の捻回部14は、図10に示すように、偏波分散補償コイル
16のスロー軸と分散補償光ファイバコイル6のファース
ト軸とを互いに合致させて固定し、偏波分散補償コイル
16のファースト軸と分散補償光ファイバコイル6のスロ
ー軸とを互いに合致させて固定している。
【0040】本実施例は以上のように構成されており、
偏波分散補償コイル16が、分散補償光ファイバコイル6
の偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値を有して、スロー
軸とファースト軸とが直交形成されており、捻回部14に
より、偏波分散補償コイル16のスロー軸と分散補償光フ
ァイバコイル6のファースト軸とが互いに合致させら
れ、偏波分散補償コイル16のファースト軸と分散補償光
ファイバコイル6のスロー軸とが互いに合致させられて
固定されているために、上記第1、第3の実施例と同様
に、分散補償光ファイバコイル6側で生じたスロー軸と
ファースト軸との伝搬時間差が、偏波分散補償コイル16
のファースト軸とスロー軸の伝搬時間差で相殺されるこ
ととなり、上記第1、第3の実施例と同様に動作し、同
様の効果を奏することができる。
【0041】また、本実施例のように、偏波分散補償コ
イル16を分散補償光ファイバコイル6よりも充分に小径
のコイルとすると、ごく短い光ファイバ長の偏波分散補
償コイルであっても、分散補償光ファイバコイル6の偏
波分散値と同量の偏波分散値を有する偏波分散補償コイ
ルとすることが可能となり、分散補償光ファイバコイル
6と同量の複屈折を生じさせることが可能である。その
ため、分散補償光ファイバコイル6の一端側から伸設し
た短い長さのファイバテール9により、分散補償光ファ
イバコイル6とほぼ同量の偏波分散値を有する偏波分散
補償コイル16を形成することにより、上記のように、補
償効果を低下させることなく、偏波分散がほぼ零に近い
分散補償器を実現することが可能となる。
【0042】なお、本実施例の分散補償器4の偏波分散
は0.15psecであり、波長分散は−1189psec/nmであるこ
とが確認されており、上記第1、第3の実施例と同様
に、偏波分散が殆どなく、かつ、充分な補償効果を有す
ることが確認された。
【0043】図11には、本発明の分散補償器の第5の実
施例の要部構成が示されている。本実施例が上記第4の
実施例と異なる特徴的なことは、分散補償光ファイバコ
イル6の両端側から分散補償光ファイバ3のファイバテ
ール9a,9bがそれぞれ10mずつ伸設されており、各
ファイバテール9a,9bにより、偏波分散補償コイル
16a,16bとが形成されていることである。
【0044】なお、偏波分散補償コイル16aと分散補償
光ファイバコイル6との間には捻回部14aが介設されて
おり、偏波分散補償コイル16bと分散補償光ファイバコ
イル6との間には捻回部14bが介設されており、図12の
(a)および(b)に示すように、各捻回部14a,14b
により、各偏波分散補償コイル16a,16bのスロー軸と
分散補償光ファイバコイル6のファースト軸とが互いに
合致させられ、各偏波分散補償コイル16a,16bのファ
ースト軸と分散補償光ファイバコイル6のスロー軸とが
互いに合致させられて固定されている。
【0045】本実施例では、分散補償光ファイバコイル
6の両端側に、それぞれ、偏波分散補償コイル16a,16
bが設けられているために、これらの各偏波分散補償コ
イル16a,16bにより、上記第4の実施例と同様に、分
散補償光ファイバコイル6で生じるスロー軸とファース
ト軸との伝搬時間差が補償されることとなり、例えば、
偏波分散補償コイル16a側から光を入射させたときに、
偏波分散補償コイル16aにより、予め、分散補償光ファ
イバコイル6側で生じるスロー軸とファースト軸との伝
搬時間差の一部が補償され、その後、偏波分散補コイル
16bにより、上記分散補償光ファイバコイル6側で生じ
るスロー軸とファースト軸との伝搬時間差の残りの伝搬
時間差が補償され、結果的に偏波分散がほぼ零とされ、
上記第1〜第4の実施例と同様の効果を奏する。
【0046】そして、本実施例では、例えば、偏波分散
補償コイル16aの入射端側から図7の(a)に示したよ
うなパルス形状の入射光を入射させると、偏波分散補償
コイル16aの出射端側からは図7の(b)に示すような
パルス形状の光が出射され、分散補償光ファイバコイル
6の出射端側からは図7の(c)に示すようなパルス形
状の光が出射され、偏波分散補償コイル16bの出射端側
からは図7の(d)に示すようなパルス形状の光が出射
される。
【0047】なお、本実施例の分散補償器4の偏波分散
は0.10psecであり、波長分散は−1190psec/nmであるこ
とが確認された。
【0048】図13には、本発明の分散補償器の第6の実
施例の要部構成が示されている。同図において、上記第
1〜第5の実施例の分散補償光ファイバコイル6と同様
に、それぞれ固有の偏波分散値(6.3 psec)を有し、こ
の偏波分散値に起因してスロー軸とファースト軸とが互
いに直交形成されている第1の分散補償光ファイバコイ
ル6aと第2の分散補償光ファイバコイル6bが備えら
れており、第1の分散補償光ファイバコイル6aには、
この第1の分散補償光ファイバコイル6aの偏波分散値
とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸とファースト
軸とが直交形成された第1の複屈折光ファイバ(偏波保
持光ファイバ)8aの一端側が接続部29で接続されてい
る。
【0049】そして、第1の複屈折光ファイバ8aのス
ロー軸と第1の分散補償光ファイバコイル6aのファー
スト軸とが互いに合致し、第1の複屈折光ファイバ8a
のファースト軸と第1の分散補償光ファイバコイル6a
のスロー軸とが互いに合致しており、かつ、第1の複屈
折光ファイバ8aの第1の分散補償光ファイバコイル6
aとの接続側、すなわち、接続部29側は、第1の分散補
償光ファイバコイル6aに連接してコイルの一部を成し
ている。
【0050】一方、前記第2の分散補償光ファイバコイ
ル6bには、この第2の分散補償光ファイバコイル6b
の偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸
とファースト軸とが直交形成された第2の複屈折光ファ
イバ(偏波保持光ファイバ)の一端側が接続部30により
接続されており、この第2の複屈折光ファイバ8bのス
ロー軸と第2の分散補償光ファイバコイル6bのファー
スト軸とが互いに合致し、第2の複屈折光ファイバ8b
のファースト軸と第2の分散補償光ファイバコイル6b
のスロー軸とが互いに合致している。
【0051】また、第2の複屈折光ファイバ8bの第2
の分散補償光ファイバコイル6bとの接続側、すなわ
ち、接続部30側は、第2の分散補償光ファイバコイル6
bに連接してコイルの一部を成している。
【0052】そして、第2の複屈折光ファイバ8bの他
端側には、前記第1の複屈折光ファイバ8aの他端側が
接続部31により接続されており、第1の複屈折光ファイ
バ8aのスロー軸と第2の複屈折光ファイバ8bのファ
ースト軸とが互いに合致し、第1の複屈折光ファイバ8
aのファースト軸と第2の複屈折光ファイバ8bのスロ
ー軸とが互いに合致している。
【0053】本実施例は以上のように構成されており、
上記第1、第2の実施例と同様の動作により、第1の分
散補償光ファイバコイル6aで生じたスロー軸とファー
スト軸の伝搬時間差が、第1の複屈折光ファイバ8aの
ファースト軸とスロー軸の伝搬時間差でほぼ相殺され、
第2の分散補償光ファイバコイル6bで生じるスロー軸
とファースト軸の伝搬時間差が第2の複屈折光ファイバ
8bのファースト軸とスロー軸の伝搬時間差でほぼ相殺
される。そして、さらに、第1の複屈折光ファイバ8a
と第2の複屈折光ファイバ8bとの接続の際に、前記の
ようにしてほぼ零とされた第1の分散補償光ファイバコ
イル6a側の偏波分散と第2の分散補償光ファイバコイ
ル6b側の偏波分散とがほぼ完全に相殺され、結果的に
分散補償器4の偏波分散は極めて零に近づき、上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0054】また、本実施例のように、第1、第2の分
散補償光ファイバコイル6a,6bにそれぞれ接続した
第1、第2の複屈折光ファイバ8a,8bの一端側を、
第1、第2の分散補償光ファイバコイル6a,6bに連
接して巻き込み、コイルの一部と成すことにより、第
1、第2の複屈折光ファイバ8a,8bの長さを自在に
調節することが可能となり、それにより、第1の分散補
償光ファイバコイル6a側の偏波分散と第2の分散補償
光ファイバコイル6b側の偏波分散を等しくすることが
でき、第1の複屈折光ファイバ8aと第2の複屈折光フ
ァイバ8bとの接続の際に、上記のように分散補償器4
の偏波分散を極めて零に近づけることが可能となる。
【0055】さらに、第1の分散補償光ファイバコイル
6aと第2の分散補償光ファイバコイル6bとを第1、
第2の複屈折光ファイバ8a,8bにより接続すること
により、分散補償器4の設置されている環境に温度変化
が生じたりしても、温度変化等の影響を受けて偏波状況
が変化することを防ぐことが可能となり、温度等の偏波
状況に影響を与える要因を無視することができる分散補
償器4とすることができる。
【0056】図14には、本発明の分散補償器の第7の実
施例の要部構成が示されている。本実施例が上記第6の
実施例と異なる特徴的なことは、第1と第2の分散補償
光ファイバコイル6a,6bの間に、第1と第2の分散
補償光ファイバコイル6a,6bの偏波分散値を合わせ
た値とほぼ同量の偏波分散値を有する複屈折光ファイバ
8が介設され、接続部29,30により接続さていることで
ある。
【0057】この複屈折光ファイバ8にも、偏波分散値
に起因してスロー軸とファースト軸とが直交形成されて
おり、この複屈折光ファイバ8のスロー軸は、第1の分
散補償光ファイバコイル6aのファースト軸および第2
の分散補償光ファイバコイル6bのファースト軸と互い
に合致しており、複屈折光ファイバ8のファースト軸
は、第1の分散補償光ファイバコイル6aのスロー軸お
よび第2の分散補償光ファイバコイル6bのスロー軸と
互いに合致している。
【0058】本実施例は以上のように構成されており、
本実施例でも上記実施例と同様に、第1、第2の分散補
償光ファイバコイル6a,6bのスロー軸とファースト
軸との伝搬時間差が、複屈折光ファイバ8のファースト
軸とスロー軸の伝搬時間差で相殺され、分散補償器4の
偏波分散はほぼ零となり、上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
第1、第2の実施例では、複屈折光ファイバ8は、図3
に示すように、円形状の応力付与部13が間隔を介してコ
ア10を挟む態様で設けられている応力付与型の複屈折光
ファイバとしたが、複屈折光ファイバ8は、例えば、図
15に示すような形状の応力付与部13により間隔を介して
コア10を挟む態様としてコア10に応力を付与する応力付
与型の複屈折光ファイバとしてもよく、図16に示すよう
に、コア10を囲む態様で楕円形状の応力付与部13を設け
てこの応力付与部13によりコア10に応力を付与する応力
付与型の複屈折光ファイバとしてもよい。このように、
複屈折光ファイバ8は、光ファイバ横断面上の直角2軸
方向(X,Y軸方向)に非対称に形成された応力付与部
によりコア10に応力が付与されて、それにより、分散補
償光ファイバコイル6とほぼ同量の偏波分散値を有する
ように構成されていればよい。
【0060】また、上記第3の実施例では、コア10が楕
円形状に形成されている構造型の複屈折光ファイバを分
散補償型光ファイバコイル6の片端側に接続したが、構
造型の複屈折光ファイバ8を分散補償光ファイバコイル
6の両端側に分割して接続しても構わない。
【0061】なお、上記第3の実施例で用いた複屈折光
ファイバ8と同様の、複屈折率3.5×10-4の構造型の複
屈折光ファイバ8を、図5に示すように、2.6 mの複屈
折光ファイバ8aと2.6 mの複屈折光ファイバ8bとに
分割して分散補償光ファイバコイル6の両端側に接続
し、各複屈折光ファイバ8a,8bのスロー軸と分散補
償光ファイバコイル6のファースト軸とを互いに合致さ
せ、各複屈折光ファイバ8a,8bのファースト軸と分
散補償光ファイバコイル6のスロー軸とを互いに合致さ
せて形成した分散補償器4の偏波分散を、ジョーンズマ
トリクス法で測定した結果、0.12psecであり、分散補償
器4の波長分散は−1201psec/nmであった。このよう
に、構造型の複屈折光ファイバ8を分散補償光ファイバ
コイル6の両端側に分割して分散補償器4を形成したと
きにも、上記第1〜第7の実施例と同様の効果を奏する
ことが確認されている。
【0062】さらに、上記第3の実施例では、複屈折光
ファイバ8は、楕円形状のコア10を有する構造型の複屈
折光ファイバとしたが、複屈折光ファイバ8は、コア10
の形状が、楕円形状以外の、光ファイバ横断面上のX軸
方向とY軸方向の構造の違いを有する構造型の複屈折光
ファイバとしても構わない。
【0063】さらに、上記実施例では、分散補償光ファ
イバコイル6を形成する分散補償光ファイバ3は、いず
れもゲルマニウムをドープしたコアを有し、−80psec/
nm/kmの分散特性を有する15kmの分散補償光ファイバと
したが、分散補償光ファイバ3の長さや分散特性等は特
に限定されるものではなく、分散補償光ファイバ3は、
コア10の屈折率分布により生じる負の分散特性を有する
分散補償光ファイバであればよい。また、その分散補償
光ファイバ3により形成される分散補償光ファイバコイ
ル6のコイル巻き回数や、コイルを巻くためのボビン19
の胴径や胴幅等も特に限定されるものではなく、適宜設
定されるものである。
【0064】さらに、上記第4、第5の実施例では、分
散補償光ファイバ3のファイバテール9により形成した
偏波分散補償コイル16は、分散補償光ファイバコイル6
よりも小径のコイルとしたが、偏波分散補償コイル16は
必ずしも分散補償光ファイバコイル6よりも小径のコイ
ルとするとは限らない。ただし、上記実施例のように、
偏波分散補償コイル16を分散補償光ファイバコイル6よ
りも充分に小径のコイルとすれば、ごく短い光ファイバ
長の偏波分散補償コイルであっても、分散補償光ファイ
バ6の偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値を有する偏波
分散補償コイルとすることが可能であり、しかも、偏波
分散補償コイル16を小径のコイルとすることにより、そ
の分だけ分散補償器を小型のものとすることができるた
めに、偏波分散補償コイル16は小径のコイルであること
が望ましい。
【0065】さらに、本発明の分散補償器に備えられる
分散補償光ファイバコイル6の数は特に限定されるもの
ではなく、例えば、複数の分散補償光ファイバコイル6
を設け、それらの分散補償光ファイバコイル6と複屈折
光ファイバ8とを交互に接続したり、分散補償光ファイ
バコイル6と偏波分散補償コイル16とを複数形成してそ
れらを交互に配設し、各分散補償光ファイバコイル6と
偏波分散補償コイル16との間に捻回部14をそれぞれ介設
して分散補償器4を形成しても構わない。
【0066】さらに、本発明の分散補償器に用いられる
複屈折光ファイバ8の複屈折率や長さ、および偏波分散
補償コイル16を形成するファイバテール9の長さやコイ
ル巻き数等は特に限定されるものではなく、それらは、
分散補償光ファイバコイル6側の偏波分散値と複屈折光
ファイバ8側や偏波分散補償コイル16側の偏波分散値が
ほぼ同量となるように適宜設定されるものである。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、1つ以上の分
散補償光ファイバコイルに、1本以上の複屈折光ファイ
バを接続し、その複屈折光ファイバの偏波分散値の合計
が分散補償光ファイバコイル側の偏波分散値とほぼ同量
の偏波分散値を有するように構成し、複屈折光ファイバ
のスロー軸と分散補償光ファイバコイルのファースト軸
とを互いに合致させ、複屈折光ファイバのファースト軸
と分散補償光ファイバコイルのスロー軸とを互いに合致
させることにより、分散補償光ファイバコイルの偏波分
散値に起因して生じるスロー軸とファースト軸との伝搬
時間差を複屈折光ファイバのスロー軸とファースト軸と
の伝搬時間差により相殺することが可能となる。
【0068】また、分散補償光ファイバコイルの少くと
も一端側から伸設した分散補償光ファイバのファイバテ
ールにより、分散補償光ファイバコイルの偏波分散値と
ほぼ同量の偏波分散値を有する偏波分散補償コイルを形
成して、その偏波分散補償コイルのスロー軸と分散補償
光ファイバコイルのファースト軸とを互いに合致させ、
偏波分散補償コイルのファースト軸と分散補償光ファイ
バコイルのスロー軸とを互いに合致させる本発明によれ
ば、偏波分散補償コイルにより、前記複屈折光ファイバ
と同様に、分散補償光ファイバコイルのスロー軸とファ
ースト軸との伝搬時間差を相殺することが可能となる。
【0069】そのため、本発明によれば、偏波分散が殆
ど生じることのない分散補償器を形成することが可能と
なり、例えば、半導体レーザ等の光をパルス信号で変調
し、伝搬用の光ファイバに伝送させる通信システムに本
発明の分散補償器を介設すれば、従来の分散補償器のよ
うに、ある程度の波長の広がりを有するレーザ光のパル
ス幅を分散補償器の偏波分散により広げることはなく、
伝搬用の光ファイバの材料分散を補償して材料分散によ
るパルス幅の広がりを防ぐことができるために、高速、
大容量の通信システムの構築が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分散補償器の第1の実施例を示す
要部構成図である。
【図2】上記第1の実施例の分散補償光ファイバ3と複
屈折光ファイバ8との接続状態を示す説明図である。
【図3】上記第1の実施例の複屈折光ファイバの横断面
説明図である。
【図4】上記第1の実施例の分散補償器への入射光
(a)と、分散補償光ファイバコイル6からの出射光
(b)と、分散補償器からの出射光(c)のパルス形状
を示す説明図である。
【図5】本発明に係る分散補償器の第2の実施例を示す
要部構成図である。
【図6】上記第2の実施例の分散補償光ファイバコイル
6と各複屈折光ファイバ8a,8bとのそれぞれの接続
状態を示す説明図である。
【図7】上記第2の実施例における分散補償器への入射
光(a)と、複屈折光ファイバ8aからの出射光(b)
と、分散補償光ファイバコイル6からの出射光(c)
と、分散補償器の出射光(d)のパルス形状を示す説明
図である。
【図8】本発明に係る分散補償器の第3の実施例に用い
られている複屈折光ファイバを示す横断面説明図であ
る。
【図9】本発明に係る分散補償器の第4の実施例を示す
要部構成図である。
【図10】上記第4の実施例の捻回部14における分散補償
光ファイバ3(ファイバテール9)のスロー軸とファー
スト軸の状態を示す説明図である。
【図11】本発明に係る分散補償器の第5の実施例を示す
要部構成図である。
【図12】上記第5の実施例の捻回部14a,14bにおける
分散補償光ファイバ3(ファイバテール9)のスロー軸
とファースト軸との状態をそれぞれ示す説明図である。
【図13】本発明に係る分散補償器の第6の実施例を示す
要部構成図である。
【図14】本発明に係る分散補償器の第7の実施例を示す
要部構成図である。
【図15】本発明に係る分散補償器の他の実施例に用いら
れる応力付与型の複屈折光ファイバの一例を示す横断面
説明図である。
【図16】本発明に係る分散補償器の他の実施例に用いら
れる応力付与型の複屈折光ファイバの別の例を示す横断
面説明図である。
【図17】分散補償器を用いた通信方式(通信システム)
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
3 分散補償光ファイバ 6 分散補償光ファイバコイル 8 複屈折光ファイバ 9 ファイバテール 14 捻回部 16 偏波分散補償コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大越 春喜 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−77562(JP,A) 特開 昭57−171601(JP,A) 特開 昭58−130129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 G02B 6/10 G02B 6/16 H04B 10/02 H04B 10/18

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの屈折率分布により生じる負の分散
    特性を有する分散補償光ファイバを複数回巻き廻して形
    成した分散補償光ファイバコイルを有し、該分散補償光
    ファイバコイルには分散補償光ファイバコイルの偏波分
    散値に起因して、光の伝搬速度が遅い偏波成分軸である
    スロー軸と該スロー軸よりも光の伝搬速度が速い偏波成
    分軸であるファースト軸とが互いに直交して形成されて
    おり、分散補償光ファイバコイルには該分散補償光ファ
    イバコイルの偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値を有し
    てスロー軸とファースト軸とが直交形成された複屈折光
    ファイバが接続されており、該複屈折光ファイバのスロ
    ー軸と前記分散補償光ファイバコイルのファースト軸と
    が互いに合致し、複屈折光ファイバのファースト軸と分
    散補償光ファイバコイルのスロー軸とが互いに合致して
    いることを特徴とする分散補償器。
  2. 【請求項2】 複屈折光ファイバは応力付与型の複屈折
    光ファイバとしたことを特徴とする請求項1記載の分散
    補償器。
  3. 【請求項3】 複屈折光ファイバは構造型の複屈折光フ
    ァイバとしたことを特徴とする請求項1記載の分散補償
    器。
  4. 【請求項4】 複屈折光ファイバは分散補償光ファイバ
    コイルの片端側に接続されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2又は請求項3記載の分散補償器。
  5. 【請求項5】 複屈折光ファイバは分散補償光ファイバ
    コイルの両端側に分割して接続されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2又は請求項3記載の分散補償
    器。
  6. 【請求項6】 コアの屈折率分布により生じる負の分散
    特性を有する分散補償光ファイバを複数回巻き廻して形
    成した分散補償光ファイバコイルを有し、該分散補償光
    ファイバコイルには分散補償光ファイバコイルの偏波分
    散値に起因して、光の伝搬速度が遅い偏波成分軸である
    スロー軸と該スロー軸よりも光の伝搬速度が速い偏波成
    分軸であるファースト軸とが互いに直交して形成されて
    おり、分散補償光ファイバコイルの少くとも一端側から
    は分散補償光ファイバのファイバテールが伸設されて該
    ファイバテールにより分散補償光ファイバコイルとは別
    個の偏波分散補償コイルが形成されており、該偏波分散
    補償コイルは前記分散補償光ファイバコイルの偏波分散
    値とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸とファース
    ト軸とが直交形成されており、該偏波分散補償コイルと
    前記分散補償光ファイバコイルとの間には偏波分散補償
    コイルのスロー軸と前記分散補償光ファイバコイルのフ
    ァースト軸とを互いに合致させ、偏波分散補償コイルの
    ファースト軸と分散補償光ファイバコイルのスロー軸と
    を互いに合致させる捻回部が介設されていることを特徴
    とする分散補償器。
  7. 【請求項7】 コアの屈折率分布により生じる負の分散
    特性を有する分散補償光ファイバを複数回巻き廻して形
    成した第1と第2の分散補償光ファイバコイルを有し、
    これら第1と第2の分散補償光ファイバコイルには、そ
    れぞれ固有の分散補償光ファイバコイルの偏波分散値に
    起因して、光の伝搬速度が遅い偏波成分軸であるスロー
    軸と該スロー軸よりも光の伝搬速度が速い偏波成分軸で
    あるファースト軸とが互いに直交して形成されており、
    第1の分散補償光ファイバコイルには該第1の分散補償
    光ファイバコイルの偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値
    を有してスロー軸とファースト軸とが直交形成された第
    1の複屈折光ファイバの一端側が接続されており、該第
    1の複屈折光ファイバのスロー軸と前記第1の分散補償
    光ファイバコイルのファースト軸とが互いに合致し、第
    1の複屈折光ファイバのファースト軸と第1の分散補償
    光ファイバコイルのスロー軸とが互いに合致しており、
    かつ、第1の複屈折光ファイバの第1の分散補償光ファ
    イバコイルとの接続側は第1の分散補償光ファイバコイ
    ルに連接してコイルの一部を成しており、さらに、前記
    第2の分散補償光ファイバコイルには該第2の分散補償
    光ファイバコイルの偏波分散値とほぼ同量の偏波分散値
    を有してスロー軸とファースト軸とが直交形成された第
    2の複屈折光ファイバの一端側が接続されており、該第
    2の複屈折光ファイバのスロー軸と前記第2の分散補償
    光ファイバコイルのファースト軸とが互いに合致し、第
    2の複屈折光ファイバのファースト軸と第2の分散補償
    光ファイバコイルのスロー軸とが互いに合致しており、
    かつ、第2の複屈折光ファイバの第2の分散補償光ファ
    イバコイルとの接続側は第2の分散補償光ファイバコイ
    ルに連接してコイルの一部を成しており、第2の複屈折
    光ファイバの他端側には前記第1の複屈折光ファイバの
    他端側が接続されて第1の複屈折光ファイバのスロー軸
    と第2の複屈折光ファイバのファースト軸とが互いに合
    致し、第1の複屈折光ファイバのファースト軸と第2の
    複屈折光ファイバのスロー軸とが互いに合致しているこ
    とを特徴とする分散補償器。
  8. 【請求項8】 コアの屈折率分布により生じる負の分散
    特性を有する分散補償光ファイバを複数回巻き廻して形
    成した第1と第2の分散補償光ファイバコイルを有し、
    これら第1と第2の分散補償光ファイバコイルには、そ
    れぞれ固有の分散補償光ファイバコイルの偏波分散値に
    起因して、光の伝搬速度が遅い偏波成分軸であるスロー
    軸と該スロー軸よりも光の伝搬速度が速い偏波成分軸で
    あるファースト軸とが互いに直交して形成されており、
    第1と第2の分散補償光ファイバコイルの間には該第1
    と第2の分散補償光ファイバコイルの偏波分散値を合わ
    せた値とほぼ同量の偏波分散値を有してスロー軸とファ
    ースト軸とが直交形成された複屈折光ファイバが介設さ
    れて接続されており、該複屈折光ファイバのスロー軸は
    前記第1の分散補償光ファイバコイルのファースト軸お
    よび第2の分散補償光ファイバコイルのファースト軸と
    互いに合致し、複屈折光ファイバのファースト軸は第1
    の分散補償光ファイバコイルのスロー軸および第2の分
    散補償光ファイバコイルのスロー軸と互いに合致してい
    ることを特徴とする分散補償器。
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