JP2929609B2 - 透明ガスバリアフイルムおよびその製法 - Google Patents
透明ガスバリアフイルムおよびその製法Info
- Publication number
- JP2929609B2 JP2929609B2 JP15747389A JP15747389A JP2929609B2 JP 2929609 B2 JP2929609 B2 JP 2929609B2 JP 15747389 A JP15747389 A JP 15747389A JP 15747389 A JP15747389 A JP 15747389A JP 2929609 B2 JP2929609 B2 JP 2929609B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas barrier
- barrier film
- film
- metal oxide
- transparent gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ガスバリア性、透明性にすぐれた包装材料
等の用途に利用する透明ガスバリアフイルムとその製法
に関する。
等の用途に利用する透明ガスバリアフイルムとその製法
に関する。
(従来の技術) 食品、医薬品、電子材料などに使用する包装材料は、
中味の変質を防ぐ等のため気密性が求められる。そのた
め従来、プラスチックフイルムに、アルミニウムを蒸着
した包装材料が利用されている。しかしこの場合、不透
明であるため、内容物が見えない欠点があった。そこで
塩化ビニリデンやポリビニールアルコール共重合体をコ
ーティングまたはラミネートしたフイルムが発表されて
いる。しかしこれらのフイルムは耐熱性に乏しく、ま
た、ガスバリア性も充分とはいえない。
中味の変質を防ぐ等のため気密性が求められる。そのた
め従来、プラスチックフイルムに、アルミニウムを蒸着
した包装材料が利用されている。しかしこの場合、不透
明であるため、内容物が見えない欠点があった。そこで
塩化ビニリデンやポリビニールアルコール共重合体をコ
ーティングまたはラミネートしたフイルムが発表されて
いる。しかしこれらのフイルムは耐熱性に乏しく、ま
た、ガスバリア性も充分とはいえない。
これらの耐熱性、透明性を兼ね具えたフイルムとして
近年プラスチックフイルムの上に、酸化ケイ素を設けた
もの(特公昭53−1295号公報)、酸化アルミニウムを設
けたもの(特公昭56−25380号公報)が提案されてい
る。
近年プラスチックフイルムの上に、酸化ケイ素を設けた
もの(特公昭53−1295号公報)、酸化アルミニウムを設
けたもの(特公昭56−25380号公報)が提案されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 前述した、プラスチックフイルム上に、酸化ケイ素、
または酸化アルミニウムを設けたガスバリアフイルム
は、レトルト後のバリア性、機械的取り扱いに対する耐
性が不充分であった。
または酸化アルミニウムを設けたガスバリアフイルム
は、レトルト後のバリア性、機械的取り扱いに対する耐
性が不充分であった。
(課題を解決するための手段) 本発明は、耐熱性、特に耐レトルト性にすぐれ、とり
扱いに対するクラックの発生が殆どない、透明なガスバ
リアフイルムを提供するものである。すなわち、本発明
は、プラスチックフィルムの少なくとも片面に金属酸化
物層を設けた透明ガスバリアフイルムにおいて、金属酸
化物層がSiAlxOy(ただし式中、0.01≦x≦3、1≦y
≦6.5)で表わされ、かつ真空蒸着法により得られた層
厚が50〜800Åであることを特徴とする透明ガスバリア
フィルムであり、プラスチックフイルムの少なくとも片
面に、金属酸化物層を設けた透明ガスバリアフイルムの
製法において、真空蒸着法により該金属酸化物層の組成
がSiAlxOy(ただし式中、0.01≦x≦3、1≦y≦6.5)
で表わされかつ膜厚が50〜800Åの薄層をプラスチック
フイルム上に設けることを特徴とする透明ガスバリアフ
ィルムの製法である。
扱いに対するクラックの発生が殆どない、透明なガスバ
リアフイルムを提供するものである。すなわち、本発明
は、プラスチックフィルムの少なくとも片面に金属酸化
物層を設けた透明ガスバリアフイルムにおいて、金属酸
化物層がSiAlxOy(ただし式中、0.01≦x≦3、1≦y
≦6.5)で表わされ、かつ真空蒸着法により得られた層
厚が50〜800Åであることを特徴とする透明ガスバリア
フィルムであり、プラスチックフイルムの少なくとも片
面に、金属酸化物層を設けた透明ガスバリアフイルムの
製法において、真空蒸着法により該金属酸化物層の組成
がSiAlxOy(ただし式中、0.01≦x≦3、1≦y≦6.5)
で表わされかつ膜厚が50〜800Åの薄層をプラスチック
フイルム上に設けることを特徴とする透明ガスバリアフ
ィルムの製法である。
本発明でいうプラスチックフイルムとは、有機重合体
を溶解または溶融、押出しして作成したものであり、代
表的素材として(有機重合体として)は、ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリヘキサメチレ
ンアジパミドのようなポリアミド、ポリイミド、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等が挙げられる。またこれらの
素材ポリマーは、他の成分を共重合したものでもよく、
ブレンドしたものでもよい。さらにこれらのポリマー
(有機重合体)に公知の添加剤(例えば、帯電防止剤、
滑剤、酸化安定剤等)が添加されていてもよい。かかる
プラスチックフイルムは、本発明の金属酸化物層を設け
る前に、公知の表面処理、例えばコロナ放電処理、プラ
ズマ処理、アンカーコート処理等を施してもよい。
を溶解または溶融、押出しして作成したものであり、代
表的素材として(有機重合体として)は、ポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリヘキサメチレ
ンアジパミドのようなポリアミド、ポリイミド、ポリエ
チレン、ポリプロピレン等が挙げられる。またこれらの
素材ポリマーは、他の成分を共重合したものでもよく、
ブレンドしたものでもよい。さらにこれらのポリマー
(有機重合体)に公知の添加剤(例えば、帯電防止剤、
滑剤、酸化安定剤等)が添加されていてもよい。かかる
プラスチックフイルムは、本発明の金属酸化物層を設け
る前に、公知の表面処理、例えばコロナ放電処理、プラ
ズマ処理、アンカーコート処理等を施してもよい。
本発明のプラスチックフイルムの厚さは、特に制限を
受けるものではないが包装材料としての適性等から3〜
500μmの範囲が好ましい。
受けるものではないが包装材料としての適性等から3〜
500μmの範囲が好ましい。
本発明における金属酸化物層の形成法としては、経済
的な面、物性的な面から、スパッタ法ではなく、真空蒸
着法が好ましい方法であり、中でも電子ビーム蒸着法が
好ましい。蒸着源としては、酸化物同志の混合、金属同
志の混合、酸化物と金属との混合があり、いずれでもよ
いが、好ましくは、酸化物(酸化ケイ素または、酸化ア
ルミニウム)と金属(ケイ素または、アルミニウム)と
の混合物である。ガスバリア層(金属酸化物層)の厚み
は包装材料としての適性等から50〜800Åが好ましく、
さらに好ましくは300〜800Åが好ましい。
的な面、物性的な面から、スパッタ法ではなく、真空蒸
着法が好ましい方法であり、中でも電子ビーム蒸着法が
好ましい。蒸着源としては、酸化物同志の混合、金属同
志の混合、酸化物と金属との混合があり、いずれでもよ
いが、好ましくは、酸化物(酸化ケイ素または、酸化ア
ルミニウム)と金属(ケイ素または、アルミニウム)と
の混合物である。ガスバリア層(金属酸化物層)の厚み
は包装材料としての適性等から50〜800Åが好ましく、
さらに好ましくは300〜800Åが好ましい。
(実施例) 表−1に示す混合比の蒸着材を電子ビーム蒸着法で膜
(金属酸化物層)形成を行った。
(金属酸化物層)形成を行った。
蒸着材の各々は、SiO2、Al2O3の直径約5mmの粒状物を
用いた。
用いた。
基板となるプラスチックフイルムは東洋紡績(株)の
PETフイルムE−5100(12μm厚み)を使用した。比較
例として、SiO2の膜を、参考例として、PETフイルム
(ポリエチレンテレフタレート・フイルム)のみのもの
を、他の条件は実施例と同様にして得た。
PETフイルムE−5100(12μm厚み)を使用した。比較
例として、SiO2の膜を、参考例として、PETフイルム
(ポリエチレンテレフタレート・フイルム)のみのもの
を、他の条件は実施例と同様にして得た。
金属酸化物層の厚みは800Åとした、得られたガスバ
リアフイルム各々を以下に記すレトルト処理の前後にお
いて酸素透過率を酸素透過率測定装置(モダンコントロ
ールズ社製OX−TRAN100)を使用して測定した。結果を
表−2に示す。
リアフイルム各々を以下に記すレトルト処理の前後にお
いて酸素透過率を酸素透過率測定装置(モダンコントロ
ールズ社製OX−TRAN100)を使用して測定した。結果を
表−2に示す。
*レトルト処理:ガスバリアフイルムを125℃の水蒸気
に30分間さらした後とり出し、24時間、室温(20℃)通
常雰囲気(RH65%±10%)に放置する。
に30分間さらした後とり出し、24時間、室温(20℃)通
常雰囲気(RH65%±10%)に放置する。
(発明の効果) 本発明によれば、透明性にすぐれかつ耐レトルト性に
もすぐれた、透明ガスバリアフイルムが生産性高く得ら
れることが判った。
もすぐれた、透明ガスバリアフイルムが生産性高く得ら
れることが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−158677(JP,A) 特開 昭61−51332(JP,A) 特開 平1−176069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (2)
- 【請求項1】プラスチックフィルムの少なくとも片面に
金属酸化物層を設けた透明ガスバリアフィルムにおい
て、金属酸化物層がSiAlxOy(ただし式中、0.01≦x≦
3、1≦y≦6.5)で表わされ、かつ真空蒸着法により
得られた膜厚が50〜800Åであることを特徴とする耐レ
トルト性に優れた透明ガスバリアフィルム。 - 【請求項2】プラスチックフィルムの少なくとも片面
に、金属酸化物層を設けた透明ガスバリアフィルムの製
法において、真空蒸着法により該金属酸化物層の組成が
SiAlxOy(ただし式中、0.01≦x≦3、1≦y≦6.5)で
表わされかつ膜厚が50〜800Åの薄層をプラスチックフ
ィルム上に設けることを特徴とする耐レトルト性に優れ
た透明バリアフィルムの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15747389A JP2929609B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | 透明ガスバリアフイルムおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15747389A JP2929609B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | 透明ガスバリアフイルムおよびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0323934A JPH0323934A (ja) | 1991-01-31 |
JP2929609B2 true JP2929609B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=15650450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15747389A Expired - Fee Related JP2929609B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | 透明ガスバリアフイルムおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929609B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9605122B2 (en) | 2009-07-31 | 2017-03-28 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Gas-barrier multilayer film |
US10457788B2 (en) | 2009-12-24 | 2019-10-29 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Gas-barrier multilayer film |
KR20210148120A (ko) | 2019-03-28 | 2021-12-07 | 도요보 가부시키가이샤 | 가스 배리어성 적층 필름 |
WO2022118710A1 (ja) | 2020-12-02 | 2022-06-09 | 東洋紡株式会社 | 透明ガスバリアフィルム |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5147709A (en) * | 1991-06-28 | 1992-09-15 | Paragon Films Incorporated | Stretch film with reduced noise and neck |
FR2712310B1 (fr) * | 1993-11-09 | 1995-12-22 | Pechiney Recherche | Revêtement transparent à propriété barrière pour film plastique d'emballage flexible. |
JP3781736B2 (ja) | 2003-05-09 | 2006-05-31 | ローム株式会社 | 半導体装置及びこれを用いたオーディオ機器 |
JP7218577B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2023-02-07 | 東洋紡株式会社 | 積層フィルム |
-
1989
- 1989-06-20 JP JP15747389A patent/JP2929609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9605122B2 (en) | 2009-07-31 | 2017-03-28 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Gas-barrier multilayer film |
US10457788B2 (en) | 2009-12-24 | 2019-10-29 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Gas-barrier multilayer film |
KR20210148120A (ko) | 2019-03-28 | 2021-12-07 | 도요보 가부시키가이샤 | 가스 배리어성 적층 필름 |
WO2022118710A1 (ja) | 2020-12-02 | 2022-06-09 | 東洋紡株式会社 | 透明ガスバリアフィルム |
KR20230109137A (ko) | 2020-12-02 | 2023-07-19 | 도요보 가부시키가이샤 | 투명 가스 배리어 필름 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0323934A (ja) | 1991-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2929609B2 (ja) | 透明ガスバリアフイルムおよびその製法 | |
JP2002370277A (ja) | 蒸着用ポリエステルフィルム及び蒸着ポリエステルフィルム | |
JP4253780B2 (ja) | ガスバリア性フィルム | |
JP2903546B2 (ja) | ガスバリアフイルムの製造方法 | |
JP2004203023A (ja) | 高性能バリアフィルム | |
JP2004203022A (ja) | 帯電防止性能を有する強密着蒸着フィルム | |
JP2007261134A (ja) | 帯電防止バリアフィルム | |
JP3123371B2 (ja) | バリアー性積層体 | |
JP3489844B2 (ja) | 透明導電性フィルムおよびその製造方法 | |
JP2005059537A (ja) | ガスバリア性フィルムおよびその製造方法 | |
JP3654841B2 (ja) | 透明導電性フィルムおよびその製造方法 | |
JP2000185375A (ja) | ガスバリア性積層フィルム | |
JP3501819B2 (ja) | 平坦性に優れた透明導電性フィルム | |
JPH0432148B2 (ja) | ||
JPH1120102A (ja) | ガスバリア性積層フィルム | |
JP3014550B2 (ja) | 積層包装材料の製造方法 | |
JPS6315345B2 (ja) | ||
JPS6328017B2 (ja) | ||
JP2919027B2 (ja) | ガスバリヤ性の優れた透明プラスチックフィルム | |
JPH11322973A (ja) | 透明蒸着用ポリエステルフィルム | |
JP3331631B2 (ja) | 金属蒸着フィルムの製造方法 | |
JP2794769B2 (ja) | ガスバリヤーフイルム | |
JP3085461B2 (ja) | ガス遮断性脂肪族ポリエステルフィルム | |
JPS6151332A (ja) | 耐透湿性を有する透明合成樹脂体 | |
JPS6151336A (ja) | 耐透湿性を有する透明合成樹脂体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |