JP2929318B2 - 液晶組成物及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

液晶組成物及びこれを含有する化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強くて色幅の広い発色
性を有し、透明感・鮮やかさ等の審美感が良好で、耐衝
撃性に優れ、かつ経時的に安定である新規な液晶組成物
及びこれを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶組成物は種々の界面活性剤及
びステロール類等を原料として調製されている。また、
これらの中でも特に優れた発色性を有するものは、神秘
的な外観を有することから様々な装飾品や化粧品などへ
の使用が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液晶組成物は、その発色が弱いばかりでなく、その色幅
も狭く、透明感・鮮やかさも不十分で特に耐衝撃性が劣
り、また経時安定性の面でも充分満足し得るものではな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意研究を行った結果、親水性界面活性剤、ス
テロール類、α−グリセリルアルキルエーテル、高分子
電解質及びローカストビーンガム及び/又はグアーガム
を特定の重量比で配合すれば、上記欠点が解消された液
晶組成物が得られること、またこれを配合すれば当該液
晶組成物の特徴を具有した化粧料が得られることを見出
し本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(a)、
(b)、(c)、(d)及び(e) (a)親水性界面活性剤 (b)ステロール類 (c)α−グリセリルアルキルエーテル (d)高分子電解質 (e)ローカストビーンガム及び/又はグアーガム を、(a)=0.01〜3.0重量%、(b)=0.0
1〜1.0重量%、(c)=0.01〜3.0重量%、
(d)+(e)=0.0001〜0.05重量%の割合
で含有し、かつ(d)成分と(e)成分の重量比が
(d):(e)=2:8〜8:2であることを特徴とす
る液晶組成物及びかかる液晶組成物を含有する化粧料を
提供するものである。
【0006】本発明に用いられる(a)成分の親水性界
面活性剤としては親水性親油性バランス(HLB)が8
以上の親水性界面活性剤、例えばショ糖脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等のノニオン界面活
性剤;硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等のアニオン
界面活性剤;第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活
性剤;卵黄レシチン、大豆レシチン及びそれらの水添物
等の両性界面活性剤などが挙げられる。これらの親水性
界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて配合す
ることができる。
【0007】また、本発明に用いられる(b)成分のス
テロール類としては、例えばコレステロール、ラノステ
ロール、セレグロステロール、デヒドロコレステロー
ル、コプロスタノール等の動物性ステロール類;β−シ
トステロール、スチグマステロール、カンペステロー
ル、エルゴステロール等の植物性ステロール類;ミコス
テロール、チモステロール等の微生物由来ステロール類
などが挙げられる。これらのステロール類は1種又は2
種以上を組み合わせて配合することができる。
【0008】本発明に用いられる(c)成分のα−グリ
セリルアルキルエーテルとしては、例えばバチルアルコ
ール、キミルアルコール、セラキルアルコール、ベヘニ
ルα−モノグリセリルエーテル、ジグリセリルモノステ
アリルエーテル、トリグリセリルモノパルミチルエーテ
ル、ジグリセリルモノ2−エチルデシルエーテル、ジグ
リセリルモノオレイルエーテル等が挙げられる。これら
のα−グリセリルアルキルエーテルは1種又は2種以上
を組み合わせて配合することができる。
【0009】(d)成分の高分子電解質は、本発明液晶
組成物の発色を向上させ、その濃度を調節することによ
ってその色調をコントロールし、液晶組成物を安定化さ
せる目的で配合される。
【0010】かかる(d)成分を具体的に例示すれば、
ヒアルロン酸ナトリウム等のムコ多糖類;DNA−ナト
リウム等の核酸類;ヒアルロン酸−タンパク複合体等の
糖タンパク類;ガラクトマンナン等の植物系高分子電解
質;カラギーナン等の海草系高分子電解質;キサンタン
ガム等の微生物系高分子電解質;ポリアクリル酸ナトリ
ウム等の合成高分子電解質等が挙げられる。これらの高
分子電解質は1種又は2種以上を組み合せて配合するこ
とができる。(e)成分として用いられるローカストビ
ーンガム及びグアーガムは、その純度に制限はなく市販
品を用いることができる。
【0011】本発明の液晶組成物において、上述の
(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び
(e)成分は、本発明組成物中に(a)=0.01〜
3.0重量%(以下単に%で示す)、(b)=0.01
〜1.0%、(c)=0.01〜3.0%、(d)+
(e)=0.0001〜0.05%となるように配合さ
れる。(a)成分の配合量が、これ未満であると本発明
の液晶組成物が得られず、またこれを超えると系が乳化
してしまい好ましくなく;(b)成分の配合量がこれ未
満であると本発明の液晶組成物が得られず、またこれを
超えるとステロール類の結晶が析出してしまい好ましく
なく;(c)成分の配合量がこれ未満であると、本発明
の液晶組成物の安定性が悪くなり、またこれを超えると
液晶組成物が得られず好ましくなく;(d)+(e)成
分の配合量がこれ未満であると本発明の液晶組成物が膨
潤白化してしまい、またこれを超えると逆に液晶組成物
の発色が阻害され好ましくない。
【0012】(d)成分と(e)成分は、重量比で
(d):(e)=2:8〜8:2となるように配合さ
れ、(d):(e)=3:7〜7:3となるように配合
されるのが特に好ましい。かかる範囲内に(d)成分及
び(e)成分が配合されれば、良好なゲルが生成され、
液晶の発色性が高まると共に透明感を有する液晶が高い
安定性をもって保持され、なおかつ耐衝撃性を著しく高
めることができる。
【0013】また、(b)成分のステロール類と(c)
成分のα−グリセリルアルキルエーテルは、(b):
(c)=1:20〜2:1の重量比で配合されることが
好ましい。(b)成分の量がこの範囲を超えると(b)
成分の溶解性が悪化し、また(c)成分の量がこの範囲
を超えると液晶組成物の発色性が低下して好ましくな
い。
【0014】本発明の液晶組成物は、例えば(d)成分
及び(e)成分を加えた精製水に、(a)成分、(b)
成分及び(c)成分の加熱溶解物を添加し、必要に応じ
て混合撹拌する方法により得ることができる。精製水に
添加される(a)成分、(b)成分、(c)成分、
(d)成分及び(e)成分の量は、液晶組成物全体に対
し、全量で0.005〜5%、特に0.1〜3.5%が
好ましい。かかる添加成分(a)〜(e)の合計が5%
を超えると液晶組成物が充分に膨潤せず発色性が低下
し、逆に0.005%未満でも液晶組成物が希薄になる
ため発色性が低下し、好ましくない。
【0015】本発明の液晶組成物はそのままであるい
は、一般に化粧料に使用される化粧料成分を本発明の効
果を損わない範囲で適宜配合することにより、化粧水、
クリーム、美容液等の化粧料として用いることができ
る。ここで、化粧料成分としては、トリグリセリド、炭
化水素油、エステル油、ワックス又は高級アルコール等
の油成分、着色顔料、体質顔料又はパール光沢付与剤等
の粉体成分、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、キレー
ト剤、保湿剤、美容成分、香料などが挙げられる。
【0016】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明する。
【0017】実施例1〜6 表1に示す組成のマーブル状液晶分散液を調製し、その
色調、透明度、鮮明度、界面状態、耐衝撃性及び経時安
定性を評価した。 (製法) A.(1)〜(4)を加熱溶解する。 B.(5)〜(12)を均一溶解する。 C.BにAを0.02mlずつ滴下する。 滴下後、1日放置して、直径が10mm程度のマーブル状
液晶が数十個分散した美しいマーブル状液晶分散液を得
た。 (評価方法) (1)色調、透明度、鮮明度、界面状態目視により行な
った。 (2)耐衝撃性 100mlの化粧水ビンに上記マーブル状液晶分散液を5
0ml満たし、上下に20回軽く振とうしてその後のマー
ブル液晶を観察した。 (3)経時安定性 1ケ月間室温で放置した後、目視により判断した。 (4)評価基準 マーブルの透明度 ○ : 良好 △ : ややおとる × : 濁りがみられる マーブルの鮮明度 ○ : 良好 △ : ややおとる × : おとる マーブルの界面状態 ○ : 明瞭 △ : ややはっきりしない × : はっきりしない マーブルの耐衝撃性 ○ : 変形なし △ : 一部変形する × : ほとんどすべて変形する
【0018】(結果)得られた結果を表1に示す。
【表1】
【0019】比較例1〜6 実施例1〜6と同様にして、表2に示す組成の分散液を
調製し、その色調、透明度、鮮明度、界面状態、耐衝撃
性及び経時安定性を評価した。その結果を表2に示す。
【表2】
【0020】実施例7〜14及び比較例7 表3に示す組成の液晶溶液を調製し、その色調、透明
度、鮮明度、耐衝撃性及び経時安定性を評価した。 (製法) A.(1)〜(5)を加熱溶解する。 B.(6)〜(16)を均一に溶解する。 C.BにAを添加し、均一に混合撹拌する。 1日後、透明感がある色鮮やかな美しい液晶溶液を得
た。 (評価方法) (1)色調は、目視により行なった。 (2)透明度及び鮮明度 黒色の紙の上に、1滴滴下して、その透明度、鮮明度を
比較例7と比較して観察した。 (3)耐衝撃性 50ml用のポンプ付容器に試料を封入し、ポンプより注
出して、その液晶構造の破壊の程度を、黒色の紙の上
で、試料原液と比較観察した。 (4)経時安定性 40℃で1ケ月間放置した後、目視により判断した。 (5)評価基準 透明度 ◎ : 比較例7より明らかに透明 ○ : 比較例7よりやや透明 鮮明度 ◎ : 比較例7より明らかに鮮やか ○ : 比較例7より少し鮮やか
【0021】(結果)得られた結果を表3に示す。
【表3】
【0022】実施例15〜16及び比較例8 表4に示す組成の帯状液晶分散液を調製し、その色調、
透明度、鮮明度、界面 状態、耐衝撃性及び経時安定性を評価した。 (製法) 100g処方で製造する。 A.(1)〜(5)を加熱溶解し、10×50mmの長方
形の型に流し込み、冷却し、0.2〜0.3mm程度の厚
みの板状体を調製する。 B.(6)〜(12)を均一に溶解する。 C. BにAを加える。 添加後、1日放置して、溶液の中に幅が30mm程度の帯
状体が横たわる美しい帯状液晶分散液を得た。 (評価方法) (1)色調、透明度、鮮明度、界面状態目視により行な
った。 (2)耐衝撃性 帯状液晶分散液の入った長方形型を上下に軽く振とうし
てその後の帯状体を観察した。 (3)経時安定性 1ケ月間40℃で放置した後、目視により判断した。 (4)評価基準 帯状体の透明度 ○ : 良好 △ : ややおとる × : 濁りがみられる 帯状体の鮮明度 ○ : 良好 △ : ややおとる × : おとる 帯状体の界面状態 ○ : 明瞭 △ : ややはっきりしない × : はっきりしない 帯状体の耐衝撃性 ○ : 変形なし △ : 一部変形する × : ほとんどすべて変形する
【0023】(結果)得られた結果を表4に示す。
【表4】
【0024】
【発明の効果】本発明により、強くて色幅の広い発色性
を有し、透明感・鮮やかさ等の審美感が良好で、耐衝撃
性に優れ、かつ経時的に安定である新規な液晶組成物及
びこれを含有する化粧料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 V C09K 19/50 C09K 19/50 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50 C09K 19/52 C09K 19/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c)、
    (d)及び(e) (a)親水性界面活性剤 (b)ステロール類 (c)α−グリセリルアルキルエーテル (d)高分子電解質 (e)ローカストビーンガム及び/又はグアーガム を、(a)=0.01〜3.0重量%、(b)=0.0
    1〜1.0重量%、(c)=0.01〜3.0重量%、
    (d)+(e)=0.0001〜0.05重量%の割合
    で含有し、かつ(d)成分と(e)成分の重量比が
    (d):(e)=2:8〜8:2であることを特徴とす
    る液晶組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶組成物を含有する化
    粧料。
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JP5483864B2 (ja) * 2008-11-17 2014-05-07 株式会社ヤクルト本社 保湿剤及びこれを含有する化粧料
JP5592076B2 (ja) * 2009-03-04 2014-09-17 株式会社コーセー 水性ゲル状化粧料

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