JP2925946B2 - 異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法及びそのための装置 - Google Patents
異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法及びそのための装置Info
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Description
Cという)の実装工程に使用する、異方導電性フィルム
(以下、ACFという)を用いた半導体装置の実装方法
及びそのための装置に関するものである。
例えば、(1)特開平3−255425号、(2)日立
異方導電フィルム「アニソルム」カタログなどに記載さ
れるものがあった。上記(2)によれば、作業者が手作
業により、接続部に必要量のACFを切断し、接続箇所
に位置合わせを行い、加熱加圧により転写を実施するよ
うにしていた。
所定量のACFの供給を実施するようにしている。
た従来のACFの供給方法を用いた場合、例えば、液晶
ディスプレイパネル等のガラス基板へ、ICの金バンプ
とACFを用いた実装では、ICサイズより大きめのA
CF供給となり、この部分は接続に寄与せず、無駄であ
り、ICサイズに等しい大きさのACF供給は困難であ
る。
方法について、図3を用いて詳細に説明する。まず、図
3(a)に示すように、基板(例えば、ガラスエポキシ
基板)1上のIC実装部2には、ICとの接続を行うた
めのパッド3が形成されている。そのIC実装部2には
転写によって、図3(b)に示すように、ACF4が形
成される。
れる電極6が形成されたIC5が位置決めされる。そし
て、図3(d)に示すように、基板1上にACF4を介
してIC5が実装される。このように、IC5の実装に
際しては、マージンを見込んで、IC5のサイズより大
きめのACF4が形成されることになり、この部分は接
続に寄与せず、無駄を生じる。
程でもって、しかも半導体装置の接続部のみのサイズに
ACFを形成して、実装スペースの低減を図り得る異方
導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法及びその
ための装置を提供することを目的とする。
成するために、 (1)異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方
法において、ヒートツール(20)にて吸着された半導
体装置(10)をベースフィルム(30A)と異方導電
性層(30B)を有する異方導電性フィルム(30)上
に位置決めする工程と、前記半導体装置(10)を下降
させ、この半導体装置(10)と前記異方導電性フィル
ム(30)の下部に配置される表面にクッション材(4
0A)を有する転写ステージ(40)間で前記異方導電
性フィルム(30)を押圧加熱する工程と、前記ヒート
ツール(20)を上昇させ、前記異方導電性層(30
B)を前記ベースフィルム(30A)と剥離させて前記
半導体装置(10)に転写する工程と、前記ヒートツー
ル(20)を搬送し、前記異方導電性層(30B)が転
写された半導体装置(10)を実装すべき位置に実装す
る工程とを施すようにしたものである。
ムを用いた半導体装置の実装方法において、前記異方導
電性フィルム(30)の幅方向に半導体装置(10−
1,10−2,…10−n)に転写が必要な寸法だけ区
分して、この異方導電性層(30B)を前記半導体装置
(10−1,10−2,…10−n)に転写させ、幅方
向に許容できる回数だけ異方導電性フィルム(30)を
使用する。
装置の実装装置において、送り出しリール(31)と巻
き取りリール(32)間に掛けられるベースフィルム
(30A)と異方導電性層(30B)を有する異方導電
性フィルム(30)と、この異方導電性フィルム(3
0)の下部に配置され、表面にクッション材(40A)
を有する転写ステージ(40)と、この転写ステージ
(40)の近くに配置される半導体装置(10)を収納
するトレイ(41)と、前記転写ステージ(40)の近
くに配置され、半導体装置(10)が実装される被半導
体装置実装体(12)がセットされる実装ステージ(4
2)とを配置し、ヒートツール(20)にて前記トレイ
(41)に収納されている半導体装置(10)を吸着し
て、前記異方導電性フィルム(30)上に搬送した後、
前記ヒートツール(20)を下降させて転写ステージ
(40)との協働により、その半導体装置(10)に前
記異方導電性層(30B)をベースフィルム(30A)
より剥離させて転写し、前記ヒートツール(20)を搬
送させて、前記実装ステージ(42)上にセットされた
被半導体装置実装体(12)に前記半導体装置(10)
を実装する。
ムを用いた半導体装置の実装装置において、前記クッシ
ョン材(40A)はシリコンゴムからなるラバーであ
る。
ヒートツール(20)にて吸着された半導体装置
(10)をベースフィルム(30A)と異方導電性層
(30B)を有する異方導電性フィルム(30)上に位
置決めし、 前記半導体装置(10)を下降させ、こ
の半導体装置(10)と前記異方導電性フィルム(3
0)の下部に配置される表面にクッション材(40A)
を有する転写ステージ(40)間で前記異方導電性フィ
ルム(30)を押圧加熱し、 前記ヒートツール(2
0)を上昇させ、前記異方導電性層(30B)を前記ベ
ースフィルム(30A)と剥離させて前記半導体装置
(10)に転写し、 前記ヒートツール(20)を搬
送し、前記異方導電性層(30B)が転写された半導体
装置(10)を実装すべき位置に実装するようにしたの
で、簡便な工程でもって、しかも半導体装置の接続部の
みのサイズに異方導電性フィルムを形成することがで
き、実装スペースの低減を図ることができる。
電性フィルム(30)の幅方向に半導体装置(10−
1,10−2,…10−n)に転写が必要な寸法だけ区
分して異方導電性層(30B)を前記半導体装置(10
−1,10−2,…10−n)に転写させ、幅方向に許
容できる回数だけ異方導電性フィルム(30)を使用す
ることにより、異方導電性層(30B)の転写をその幅
が使用可能な限り、n回転写させることができ、異方導
電性フィルム(30)を無駄なく使用でき、経済的であ
り、ACF使用単価を下げることができる。
ば、異方導電性フィルムの供給装置、半導体トレイ及び
被半導体実装体がその異方導電性フィルムの供給装置の
近傍に集約的に配置され、ヒートツールに吸着された半
導体装置に異方導電性層を接続に必要な寸法だけ転写
し、経済的でかつ量産性の向上を図ることができる。ま
た、上記(4)に示したように、前記クッション材はシ
リコンゴムからなるラバーとすることにより、耐熱性を
有するとともに、半導体装置エッジ部により、ヒートツ
ールの上昇時に、半導体装置の幅寸法だけ、異方導電性
層の転写を確実に行うことができる。
説明する。図1は本発明の実施例を示す半導体装置への
ACF転写工程図である。この図1において、10はI
Cであり、このIC10はヒートツール20により吸着
保持されている。40はIC10にACFの転写を実施
する転写ステージ、40Aはこの転写ステージ40上に
固定され,ヒートツール20による加圧時にクッション
となるクッション材であり、例えば、シリコンゴムから
なるラバーである。
ョン材40Aの間にACF30が配置される。以下、図
1を用いて、半導体装置へのACF転写工程を説明す
る。 (1)まず、図1(a−1)に示すように、ヒートツー
ル20にて吸着されたIC10を下降させ、転写ステー
ジ40上のACF30に位置決めする。ここで、ACF
30は、図1(a−2)〔図1(a−1)のA部拡大
図〕に示すように、ベースフィルム30A上に異方導電
性層(以下、AC層という)30Bが形成されている。
れたIC10を更に下降させると、IC10はACF3
0に接触する。更に、IC10を下降させると、図1
(b−1)に示すように、IC10はACF30に沈み
込み、転写ステージ40上のクッション材40Aが変形
する。その状態は、図1(b−2)に拡大して示すよう
に、ICエッジ部11のACF30は、IC10が沈み
込むことにより、ACF30のAC層30Bがベースフ
ィルム30Aより柔らかいため、厚さが薄くなる。この
効果は、ヒートツール20でIC10を加熱することに
より、より顕著に現れる。
トツール20を上昇させると、図1(c)に示すよう
に、AC層30BはICエッジ部11からベースフィル
ム30Aと剥離し、IC10にAC層30Bが転写され
る。このように、AC層30Bの転写を、被転写物(こ
こでは、IC10)から、加熱加圧したことにより、A
C層30Bの転写を必要面積だけ実施することが可能と
なる。
40A(ラバー)を配置したことにより、上記作用効果
を確実にすることができる。図2は本発明の実施例を示
す異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装装置の
全体斜視図である。図2に示すように、この半導体装置
の実装装置は、異方導電性フィルムの供給装置として
は、ACF30の繰り出しリール31、AC層30Bが
転写された後のACF30の巻き取りリール32を有
し、これらは、固定部43に回転可能に配置されてい
る。そこで、繰り出しリール31よりACF30が繰り
出され、巻き取りリール32でAC層30Bが転写され
た後のACF30を回収する。そして、これらのリール
31と32間に掛けられるACF30の下部には転写ス
テージ40が配置されている。
には、トレイステージ41が配置され、このトレイステ
ージ41には基板へ実装されるIC10が収納されてい
る。また、トレイステージ41及び転写ステージ40の
近くに実装ステージ42が配置されている。以下、この
異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装装置の動
作を説明する。
41の第1番目のIC10−1を吸着する。次に、IC
10−1を転写ステージ40に移動させ、ヒートツール
20を下降させ、所定の時間加熱加圧する。その後、ヒ
ートツール20を上昇させ、AC層30Bの転写が完了
する。次に、ヒートツール20は実装ステージ42上の
基板12の実装位置に移動し、位置決めした後、ヒート
ツール20を下降させ、所定時間加熱加圧し、AC層3
0Bの硬化が完了し、基板12の所定の位置にIC10
−1を実装する。
き取りリール32が転写終了したACF30を回収し、
新たな転写工程が開始する。なお、本実施例では装置の
基本的な構成について記載したが、実装の精度向上のた
めの機構や、量産のための機構を付加した装置を本発明
から排除するものではない。
置へのACF転写態様の説明図、図5はそれによって実
装された半導体装置の実装基板の部分斜視図である。図
4において、10−1はトレイステージより取り出され
た第1番目のICであり、以降10−2は第2番目のI
C、10−nは第n番目のICである。一方、30−1
は、ACF30の内の第1番目のIC10−1に転写さ
れたAC層痕、同様に30−2は第2番目のAC層痕、
30−nは第n番目のAC層痕である。
施例の要領にて、第1番目のIC10−1に、AC層3
0−aの転写が終了し、ベースフィルム30A上にAC
層痕30−1が残る。そして、そのIC10−1は実装
基板50の実装位置51にAC層30−aを介して実装
される。この後、ヒートツール20にて、第2番目のI
C10−2が搬送され、転写ステージ40上で、第1番
目のIC10−1に転写されたAC層痕30−1分ずら
した位置にヒートツール20が位置決めされる。
のIC10−2にAC層30−bの転写が実施され、ベ
ースフィルム30AにはAC層痕30−2が残る。そし
て、そのIC10−2は実装基板50の実装位置52に
AC層30−bを介して実装される。第n番目のIC1
0−nにAC層30−nの転写が実施され、ベースフィ
ルム30AにはAC層痕30−nが残る。そして、その
IC10−nは、実装基板50の実装位置59にAC層
30−nを介して実装される。
でn回実施される。その後、ACF30を、巻き取りリ
ール32で所定量巻き取り、移動させ、同様の工程を実
施する。このように構成したので、他の実施例によれ
ば、AC層の転写をACF幅が使用可能な限り、n回転
写させることができるようにしたので、ACFを無駄な
く使用でき、経済的であり、ACF使用単価を下げるこ
とが可能である。
を用いた半導体装置の実装装置によれば、量産性の向上
を図ることもできる。なお、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変
形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項(1)記載の発明によれば、簡便な工程で
もって、しかも半導体装置の接続部のみのサイズに異方
導電性層を形成することができ、実装スペースの低減を
図ることができる。
上記(1)の効果に加え、異方導電性層の転写をその幅
が使用可能な限り、n回転写させることができ、異方導
電性フィルムを無駄なく使用でき、経済的であり、異方
導電性フィルム使用単価を下げることができる。 (3)請求項(3)記載の発明によれば、異方導電性フ
ィルムの供給装置、半導体トレイ及び被半導体実装体が
その異方導電性フィルムの供給装置の近傍に集約的に配
置され、ヒートツールに吸着された半導体装置に異方導
電性フィルム層を接続に必要な寸法だけ転写し、経済的
でかつ量産性の向上を図ることができる。
上記(3)の効果に加え、前記クッション材はシリコン
ゴムからなるラバーとすることにより、耐熱性を有する
とともに、半導体装置エッジ部により、ヒートツールの
上昇時に、半導体装置の幅寸法だけ、異方導電性層の転
写を確実に行うことができる。
写工程図である。
いた半導体装置の実装装置の全体斜視図である。
断面図である。
F転写態様の説明図である。
板の部分斜視図である。
導体装置) 11 ICエッジ部 12 基板 20 ヒートツール 30 ACF(異方導電性フィルム) 30A ベースフィルム 30B AC層(異方導電性層) 30−1,30−2,…,30−n AC層痕 31 繰り出しリール 32 巻き取りリール 40 転写ステージ 40A クッション材 41 トレイステージ 42 実装ステージ 43 固定部
Claims (4)
- 【請求項1】(a)ヒートツールにて吸着された半導体
装置をベースフィルムと異方導電性層を有する異方導電
性フィルム上に位置決めする工程と、(b)前記半導体
装置を下降させ該半導体装置と前記異方導電性フィルム
の下部に配置される表面にクッション材を有する転写ス
テージ間で前記異方導電性フィルムを押圧加熱する工程
と、(c)前記ヒートツールを上昇させ異方導電性層を
前記ベースフィルムと剥離させて前記半導体装置に転写
する工程と、(d)前記ヒートツールを搬送し前記異方
導電性層が転写された半導体装置を実装すべき位置に実
装する工程とを施すことを特徴とする異方導電性フィル
ムを用いた半導体装置の実装方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の異方導電性フィルムを用
いた半導体装置の実装方法において、前記異方導電性フ
ィルムの幅方向に半導体装置に転写が必要な寸法だけ区
分して前記異方導電性層を前記半導体装置に転写させ幅
方向に許容できる回数だけ異方導電性フィルムを使用す
る異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法。 - 【請求項3】(a)送り出しリールと巻き取りリール間
に掛けられるベースフィルムと異方導電性層を有する異
方導電性フィルムと、(b)該異方導電性フィルムの下
部に配置され、表面にクッション材を有する転写ステー
ジと、(c)該転写ステージの近くに配置され、半導体
装置を収納する半導体装置トレイと、(d)前記転写ス
テージの近くに配置され、半導体装置が実装される被半
導体装置実装体がセットされる実装ステージとを配置
し、(e)ヒートツールにて前記半導体装置トレイに収
納されている半導体装置を吸着して、前記異方導電性フ
ィルム上に搬送した後、前記ヒートツールを下降させて
転写ステージとの協働により該半導体装置に異方導電性
層をベースフィルムより剥離させて転写し、前記ヒート
ツールを搬送させて、前記実装ステージにセットされた
被半導体装置実装体に前記半導体装置を実装することを
特徴とする異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実
装装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の異方導電性フィルムを用
いた半導体装置の実装装置において、前記クッション材
はシリコンゴムからなるラバーである半導体装置の実装
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6222312A JP2925946B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法及びそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6222312A JP2925946B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法及びそのための装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888462A JPH0888462A (ja) | 1996-04-02 |
JP2925946B2 true JP2925946B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=16780393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6222312A Expired - Fee Related JP2925946B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 異方導電性フィルムを用いた半導体装置の実装方法及びそのための装置 |
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JP4151083B2 (ja) * | 1997-05-12 | 2008-09-17 | 日立化成工業株式会社 | 異方導電性接着テープの貼付け方法および装置 |
JP4996859B2 (ja) * | 2006-02-10 | 2012-08-08 | ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 | 圧着装置 |
JP5045177B2 (ja) * | 2007-03-26 | 2012-10-10 | カシオ計算機株式会社 | 電子部品の搭載方法 |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP6222312A patent/JP2925946B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0888462A (ja) | 1996-04-02 |
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