JP2925754B2 - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JP2925754B2 JP3010019A JP1001991A JP2925754B2 JP 2925754 B2 JP2925754 B2 JP 2925754B2 JP 3010019 A JP3010019 A JP 3010019A JP 1001991 A JP1001991 A JP 1001991A JP 2925754 B2 JP2925754 B2 JP 2925754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばＭＩＤＩ規格
に準拠したデジタルコードで表現された音楽をシンセサ
イザなどの音源で再生し、同時に歌詞をＣＲＴなどのデ
ィスプレイに表示するときに、再生と歌詞の現在位置を
同期して表示する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】音楽をテンポ、または音程や音の長さ、
あるいは音色などのように要素化し、これらをデジタル
コードで表現するものとしてＭＩＤＩ規格が公知であ
る。そして、この規格に基づいて制作された音楽は、い
わゆるカラオケにも使用することが可能である。ところ
で、カラオケでは歌唱者のために歌詞を明示しなけらば
ならないが、最近の傾向としてはＣＲＴなどのディスプ
レイに歌詞を表示し、歌唱者はこれを見ながら歌唱する
のが一般である。従って、ＭＩＤＩ規格に準拠したカラ
オケ音楽を制作する場合でもディスプレイに歌詞を表示
し、音楽の進行に同期させて歌詞の現在位置を表示する
ことが好ましい。
【０００３】そこで、音楽と歌詞の進行を同期させるた
めに、たとえば音楽の情報と歌詞の情報とを分離し、そ
れぞれ別のメモリに読み込んでおき、音楽情報に歌詞の
同期のためのトリガを混在させてこれに従って歌詞の色
変更などを行うことが考えられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した例では、ハー
ドウエアの構造上からトリガ信号を歌詞表示の処理を行
うＣＰＵに入力し、このＣＰＵではキャラクタ単位で色
の変更をするのがデータ容量的にもプログラム的にも容
易であり、歌詞の同期のための時間遅延も発生する機会
が少ない。
【０００５】しかし、このような構成にすれば処理は簡
単であるが、実際に音楽を再生し、ディスプレイに表示
された歌詞の現在位置を同期した場合には、歌詞の色変
更は文字単位でしか行われずスムーズ性に欠けるため、
歌唱者にとっては非常に見づらいものとなる。また、こ
れを解消するためにトリガ間の時間処理においてスムー
ジング処理をしようとすれば、プログラムが複雑になる
ばかりか、音楽情報中に混在させるトリガの位置を早め
にずらさなければならないなど、データ制作時の作業が
複雑化し、却って不都合が生じるおそれが大きい。
【０００６】本発明ではこのような課題を解決しようと
するもので、歌詞をキャラクタコードとして歌詞メモリ
に記憶させ、さらにディスプレイに表示される歌詞の位
置を座標化して座標メモリに記憶させ、現在位置の同期
に関しては座標単位で行うことによって、音楽再生と歌
詞の現在位置表示とをよりスムーズに同期させることを
目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明では上述した目的
を達成するために、曲メモリ（２）、音楽再生用ＣＰＵ
（１）、第１タイマ（１２）、第２タイマ（１３）、音
源手段（３、４）、歌詞メモリ（７）、座標メモリ
（９）、歌詞表示用ＣＰＵ（６）を備えるカラオケ装置
であって、曲メモリ（２）は、テンポ情報を備えた音楽
情報を記憶し、音楽再生用ＣＰＵ（１）は、テンポ情報
に基づいて分周値を算出すると共に、第１割り込み信号
に従って音楽情報を音源手段（３、４）に出力し、第１
タイマ（１２）は、クロック信号を音楽再生用ＣＰＵ
（１）からの分周値に基づいて分周し第１割り込み信号
を出力し、第２タイマ（１３）は、第１割り込み信号を
固定分周値に基づいて分周し第２割り込み信号を出力
し、音源手段（３、４）は、入力される音楽情報に基づ
いて音楽を再生し、歌詞メモリ（７）は、音楽情報に対
応し、キャラクタコードからなる歌詞情報を記憶し、座
標メモリ（９）は、歌詞情報の個々のキャラクタコード
が表示されるべき座標情報を記憶し、歌詞表示用ＣＰＵ
（６）は、歌詞情報と座標情報を読み出してディスプレ
イ（８）に表示させ、第２割り込み信号に従って表示し
た歌詞情報の色を変更するという手段を用いた。
【０００８】
【作用】この構成ではＣＰＵを２つ利用し、１つを音楽
再生用に、もう１つを歌詞表示用とすることによって、
分割処理を行い、高速化を図っている。また、ＣＰＵの
割り込み処理に２つのタイマを用い、１つを音楽再生の
トリガに、もう１つを歌詞の現在位置の表示用としてい
る。そして、第２のタイマのクロックを第１のタイマの
クロックよりも高速にすることによって、歌詞の現在位
置の移動をスムーズにするという作用を行うものであ
る。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述すると、図１は本実施例の同期装置のブロック
図で、１は音楽再生用ＣＰＵで、ＭＩＤＩ規格に準拠し
て制作された音楽を記憶した曲メモリ２からデータを読
み出し、プログラムに基づいて逐次解析し、パラレル−
シリアルインターフェイス３を介して音源４に出力され
る。音源４ではデジタルコード化された音楽をオーディ
オ信号に変換し、増幅・再生装置５に出力し、スピーカ
から音楽として再生される。
【００１０】次に、歌詞の表示のための構成としては、
歌詞表示用ＣＰＵ６が集中管理することになる。そし
て、歌詞をキャラクタコードとして記憶している歌詞メ
モリ７からキャラクタコードを読み出すと同時に、個々
のキャラクタがＣＲＴなどのディスプレイ８に表示され
るべき座標を書き込んだ座標メモリ９から座標コードを
読み出し、ディスプレイ８の所定の位置に歌詞を表示す
るための処理を行うと共に、動画などの背景を記憶して
いるビデオメモリ１０からもデータを読み出し、ビデオ
プロセッサ１１で合成処理をした後に両者をディスプレ
イ８に表示する。即ち、ディスプレイ８に対する歌詞の
表示はキャラクタと表示座標という２つの要素に分離
し、それぞれを歌詞メモリ７、座標メモリ９に記憶させ
るようにしているのである。
【００１１】続いて音楽と歌詞の同期に関しては、タイ
マ１２とタイマ１３によって行っている。タイマ１２で
はメインＣＰＵのマスタークロックを音楽再生用ＣＰＵ
１によって設定されたいる分周値によって分周し、音楽
再生速度の基準となる単位時間トリガとし、音楽再生用
ＣＰＵ１に対して割り込み信号（ＩＮＴ１）を与える。
音楽再生用ＣＰＵ１の分周値は、デジタルコード化され
たテンポに関する情報から算出されるものである。この
場合、メインＣＰＵとしては音楽再生用ＣＰＵ１であっ
ても歌詞表示用ＣＰＵ６であってもよいが、何れにして
も高速処理が可能なほうのＣＰＵが予め選択されること
になる。そして、タイマ１３ではタイマ１２によって分
周された値をさらにタイマ１３が有する固定値で分周
し、歌詞表示用ＣＰＵ６に対して歌詞の色変更のため、
即ち音楽再生との同期のための割り込み信号（ＩＮＴ
２）を与える。従って、割り込み信号ＩＮＴ１の時間幅
よりも割り込み信号ＩＮＴ２の時間幅のほうが数倍狭く
なるので、色変更はその分だけスムーズになる。たとえ
ば、タイマ１３の分周固定値を２４位にしておけば、デ
ィスプレイ８の表示ドット単位の色変更も可能である。
【００１２】なお、座標コードに関しては、ディスプレ
イ８に対する歌詞表示が１列だけの場合には、X1、X2…
などのように１次元座標で足りるが、２列以上の表示を
行う場合には（X1・Y1）…（Xn・Yn）などのように２次
元座標としてデータ化することになる。この場合のＸは
ドット単位あるいは適当な間隔を１単位とし、Ｙは何列
目かを示す単位である。また、現在位置がディスプレイ
８に表示されている歌詞の最後のほうになって、次の歌
詞を表示する必要があることを考慮して、特定の座標コ
ードが読み出されれば次の歌詞に改ページする構成とす
ることが好ましい。
【００１３】このように構成された装置において歌詞の
同期を行うための動作について説明する。先ず指定され
た音楽の再生を開始すれば、音楽再生用ＣＰＵ１がデー
タの冒頭に書き込まれているテンポに関する情報を判断
し、そこから分周値を割り出してマスタークロックを分
周し、タイマ１２においてトリガ信号を生成し、これを
割り込み信号ＩＮＴ１として音楽再生用ＣＰＵ１でデー
タを逐次処理する。そして処理されたデータはパラレル
・シリアルインターフェイス３から出力されて、音源４
でオーディオ信号を生成した後に音楽再生が行われる。
一方、歌詞表示用ＣＰＵ６では音楽再生と同時、あるい
はそれ以前に歌詞メモリ７からキャラクタコードを読み
出し、これを座標メモリ９においてディスプレイ８上に
座標指定された場所に表示しておく。続いて音楽の再生
が開始されれば、タイマ１２のトリガ信号をさらに固定
値で分周して割り込み信号ＩＮＴ２を生成し、これをト
リガ信号として歌詞表示用ＣＰＵ６に対して割り込み処
理をかける。すると歌詞表示用ＣＰＵ６ではこの割り込
み信号ＩＮＴ２に従って座標コードのポインタを加算
し、この部分まで歌詞の色を変更することになる。ここ
で、上述したように割り込み信号ＩＮＴ２の間隔が短い
程スムーズな色変更になるのである。そして、特定の座
標コードが読み出されれば、必要な改ページが行われ、
さらに色変更が音楽の終了まで続くのである。
【００１４】
【発明の効果】本発明では、歌詞の表示にあたって、歌
詞をキャラクタコードと表示位置の座標という２つの要
素に分離し、それぞれを別のメモリに記憶させ、タイマ
によって生成された割り込み信号によって座標コードを
加算するようにしている。そして、この加算された座標
コードによって音楽再生の現在位置を表示しているの
で、座標コードを細かくするほど現在位置の移動がスム
ーズになり、歌唱者にとって自然な感覚を与えるもので
ある。
【００１５】また、座標コードを加算するためのタイマ
に与えられたクロックは、音楽再生のためのトリガ信号
である音楽再生用ＣＰＵに対する割り込み信号であり、
基準となる信号が一致しているので、音楽の進行と歌詞
の移動は確実に同期することができる。さらに、音楽再
生のクロックよりも歌詞の同期のためのクロックのほう
が細かいので、たとえば現在位置を歌詞の色変更によっ
て行う場合でも、非常にきめ細かい色変更が可能となっ
たなど、各種の効果を奏することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の歌詞同期装置のブロック図である。
【符号の説明】
１ 音楽再生用ＣＰＵ ６ 歌詞表示用ＣＰＵ ７ 歌詞メモリ ９ 座標メモリ １２・１３ タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−242294（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G10K 15/04 302 G09G 5/00 510 G09G 5/22 670

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】曲メモリ（２）、音楽再生用ＣＰＵ
    （１）、第１タイマ（１２）、第２タイマ（１３）、音
    源手段（３、４）、歌詞メモリ（７）、座標メモリ
    （９）、歌詞表示用ＣＰＵ（６）を備えるカラオケ装置
    であって、 曲メモリ（２）は、テンポ情報を備えた音楽情報を記憶
    し、 音楽再生用ＣＰＵ（１）は、テンポ情報に基づいて分周
    値を算出すると共に、第１割り込み信号に従って音楽情
    報を音源手段（３、４）に出力し、 第１タイマ（１２）は、クロック信号を音楽再生用ＣＰ
    Ｕ（１）からの分周値に基づいて分周し第１割り込み信
    号を出力し、 第２タイマ（１３）は、第１割り込み信号を固定分周値
    に基づいて分周し第２割り込み信号を出力し、 音源手段（３、４）は、入力される音楽情報に基づいて
    音楽を再生し、 歌詞メモリ（７）は、音楽情報に対応し、キャラクタコ
    ードからなる歌詞情報を記憶し、 座標メモリ（９）は、歌詞情報の個々のキャラクタコー
    ドが表示されるべき座標情報を記憶し、 歌詞表示用ＣＰＵ（６）は、歌詞情報と座標情報を読み
    出してディスプレイ（８）に表示させ、第２割り込み信
    号に従って表示した歌詞情報の色を変更するカラオケ装
    置。
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