JP2924372B2 - 軸流ファンモータのファン - Google Patents

軸流ファンモータのファン

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JP2924372B2
JP2924372B2 JP31054991A JP31054991A JP2924372B2 JP 2924372 B2 JP2924372 B2 JP 2924372B2 JP 31054991 A JP31054991 A JP 31054991A JP 31054991 A JP31054991 A JP 31054991A JP 2924372 B2 JP2924372 B2 JP 2924372B2
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fan
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fan motor
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茂 大塚
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低騒音化手段をもつ軸流
ファンモータのファンに関する。
【0002】
【従来の技術】近年OA電子機器の軽薄短小化が進み、
これらの電子機器が生活空間に密着した場所で使用され
ることが多いことから、これに組み込まれる軸流ファン
モータの低騒音化が強く要望されている。
【0003】以下に従来の軸流ファンモータについて説
明する。図5は従来の軸流ファンモータの構成を示すも
のである。図5(a),(b)に示すように、ハウジン
グ1は円筒状の通風路を形成する外枠部2と複数のスポ
ーク3、中央フランジ部7をもち、その内部に制御回
路,ステータコア,巻き線などのモータ駆動部分(図示
せず)と、この通風路内で回転するように設置され、外
周にファン4を有するファンロータ5を配し、ファンロ
ータ5のシャフト6を保持してなる軸受け機構を前記中
央フランジ部7で支持した構成となっている。ファン4
のファンブレード8はシャフト6側からハウジング1内
周部に向かって伸び、かつ翼形の横断面を有しており、
その外周先端部に形成される先端面9は翼負圧面側エッ
ジ10から翼圧力面側エッジ11に向かって平滑な曲面
で形成されている。
【0004】以上のように構成された軸流ファンモータ
について、以下その動作を説明する。モータ駆動部が励
磁されロータ5が回転することにより、ファン4により
空気流が生じ、ハウジング1の通風路より噴出する送風
状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、モータ駆動部が励磁されファン4が回転
し送風状態となった場合、特にファンブレード8先端部
負圧面上において空気流の速度が速くなり、これが圧力
エネルギーに変換される翼後縁側に翼間二次流れの影響
による低エネルギー領域が発生し、この部分は損失も大
きく、流れの剥離が生じ易く、空気流がファンブレード
8面より離脱してしまう。その離脱領域には渦発生が起
き、これにより乱流騒音を増加させ、騒音レベル並びに
静圧−風量特性(以下P−Q特性とする)の悪化を招く
という問題点があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
であり、低騒音化が図れ、しかもP−Q特性の向上を実
現する軸流ファンモータファンの提供を目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の軸流ファンモータのファンはファンブレード
の外周先端部に形成される先端面の翼前縁と、翼後縁の
途中に、翼負圧面側エッジと翼圧力面側エッジとを結ぶ
少なくとも1箇所以上の切り欠きを形成させた構成を有
している。
【0008】
【作用】この構成において、ファンブレードはモータ駆
動部が励磁されファンが回転し送風状態となった場合に
も、前記ファンブレード先端部負圧面上において翼後縁
側に翼間二次流れの影響による低エネルギー領域が生
じ、剥離が発生しようとする際に、高エネルギー領域で
ある翼圧力面側から切り欠きを通して前記先端部負圧面
上にエネルギー補給ができることとなり、剥離の発生場
所を流れのより後流側へ移動させることが可能となる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。なお従来例と同一構成部材には同
一符号を用いる。
【0010】図1に示すように、ファン4のファンブレ
ード8はシャフト6からハウジング内周部に向かって伸
び、かつ、翼形の横断面を有している。その外周先端部
に形成される先端面12の翼前縁と翼後縁の途中には、
シャフト6の軸方向に翼負圧面側エッジ10と翼圧力面
側エッジ11とを結ぶ複数の三角形状の切り欠き13が
形成してあり、それ以外の部分については平滑な曲面で
形成されている。切り欠き13の半径方向の深さhは、
あまり大きくとりすぎると、ファンブレード8の翼形と
して機能を損ない、漏れ渦による騒音発生とともにP−
Q特性を悪化させる傾向にあるので種々の実験から最適
値の推測を行った結果、ファン4外径の3%以内として
いる。
【0011】以上のように構成された軸流ファンモータ
のファンについて、図3を用いてその動作を説明する。
ファン4が回転するとファンブレード8の外周先端部に
おける空気流の流れの状態は、図3(a)に示すよう
に、翼圧力面側エッジ11から切り欠き13を通して翼
負圧面側エッジ10へのエネルギー補給により剥離の発
生するポイントを翼後縁側にずらすことができ、図3
(b)に示すように、従来のようなファンブレード8面
での空気流の剥離を抑えることになる。
【0012】以上のように本実施例によれば、ファンブ
レード8に複数の切り欠き13を設けることにより、フ
ァンブレード8面での空気流の剥離がなくなり、図4に
示すように、騒音レベルの周波数分析特性図によれば、
本発明のファンの特性(a)と従来のファン特性(b)
との比較では、特に広帯域の周波数における騒音レベ
ル、つまり乱流騒音の大幅な低減が生じている。
【0013】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0014】図2に示すように、ファンブレード8の先
端面12の翼前縁と翼後縁の途中には翼負圧面側エッジ
10と翼圧力面側エッジ11とを結ぶ複数の切り欠き1
4が形成されている。切り欠き14の形成軸方向は翼弦
線A−A’に対して垂直方向であるとともに形状も半円
筒形である。先端面12の切り欠き14以外の部分は平
滑な曲面で形成されている。切り欠き14の半径方向深
さhは、実施例1と同様ファン4外径の3%以内として
いる。
【0015】以上のように構成された軸流ファンモータ
のファンの動作は実施例1と同じであるので説明は省略
する。
【0016】以上のように本実施例によれば、実施例1
と同じ乱流騒音の低減ができる。なお、切り欠き部の形
状及び形成軸方向についてはここに掲げた第1,第2の
実施例だけにとどまらず他の形状および他の軸方向とし
ても良いことは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に本発明は、軸流ファンモータのファンブレードの外周
先端部に形成される先端面の翼前縁と翼後縁の途中に、
翼負圧面側エッジと翼圧力面側エッジとを結ぶ少なくと
も1箇所以上の切り欠きを形成させるといった極めて簡
単な構造によって、剥離の発生場所を流れのより後流側
へ移動させることが可能となり、これにより従来の翼負
圧面側に生じる空気流の離脱領域を減少せしめ、渦発生
による乱流騒音を低減し、ひいてはP−Q特性の向上も
図ることができる軸流ファンモータのファンを実現でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の軸流ファンモータのフ
ァンの斜視図
【図2】本発明の第2の実施例の軸流ファンモータのフ
ァンの斜視図
【図3】(a)は同ファンブレード面の空気流を示す断
面図 (b)は従来のファンブレード面の空気流を示す断面図
【図4】本発明の軸流ファンモータの騒音レベルの周波
数分析特性図
【図5】(a)は従来の軸流ファンモータの斜視図 (b)は同軸流ファンモータのファンロータの斜視図
【符号の説明】
4 ファン 8 ファンブレード 10 翼負圧面側エッジ 11 翼圧力面側エッジ 12 先端面 13 切り欠き 14 切り欠き

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンブレードの外周先端部に形成され
    る先端面の翼前縁と翼後縁との途中に、前記翼前縁と前
    記翼後縁を含まない翼負圧側エッジと翼圧力側エッジと
    を結ぶ少なくとも1箇所以上の切り欠きを形成してなる
    軸流ファンモータのファン。
  2. 【請求項2】 切り欠きの形状を三角形または半円筒状
    してなる請求項1記載の軸流ファンモータのファン。
  3. 【請求項3】 三角形または半円筒状切り欠きの半径方
    向深さがファン外径の3%以内となる請求項2記載の軸
    流ファンモータのファン。
JP31054991A 1991-11-26 1991-11-26 軸流ファンモータのファン Expired - Lifetime JP2924372B2 (ja)

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JPH05149295A JPH05149295A (ja) 1993-06-15
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JP2020172913A (ja) * 2019-04-12 2020-10-22 山洋電気株式会社 軸流ファンのファンフレーム構造
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