JP2921356B2 - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置

Info

Publication number
JP2921356B2
JP2921356B2 JP5241860A JP24186093A JP2921356B2 JP 2921356 B2 JP2921356 B2 JP 2921356B2 JP 5241860 A JP5241860 A JP 5241860A JP 24186093 A JP24186093 A JP 24186093A JP 2921356 B2 JP2921356 B2 JP 2921356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
electrode plate
crystal display
display device
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5241860A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0798452A (ja
Inventor
健蔵 福吉
孝二 今吉
修 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP5241860A priority Critical patent/JP2921356B2/ja
Publication of JPH0798452A publication Critical patent/JPH0798452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2921356B2 publication Critical patent/JP2921356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反射型液晶表示装置に係
り、特に、外光光源の位置に関わりなく視野角が広く、
しかも着色のない明るい画面表示を可能にする反射型液
晶表示装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の液晶表示装置は、一般に、図4
に示すように偏光膜(図示せず)と透明電極a4、b4
が各々設けられた一対の電極板a、bと、これ等電極板
a、b間に封入された液晶物質cとでその主要部が構成
されており、入射した光線をまず入射側の上記偏光膜で
直線偏光にし、かつ、液晶物質cに対して画素毎に電圧
を印加してその配向状態を変化させると共に、その配向
状態によりその部位を透過する上記直線偏光の偏光面を
回転させその回転角に応じて出射側の偏光膜で上記直線
偏光を遮断又は透過させて画面表示を行うものである。
尚、カラー画面を表示するカラー液晶表示装置において
は、上記電極板a、bのいずれか一方に偏光を着色する
ためのカラーフィルター層が設けられている。
【0003】そして、この種の液晶表示装置としては、
液晶表示装置の背面側に位置する電極板(以下背面電極
板と称する)aの裏面若しくは側面に光源(ランプ)を
配置し、背面電極板a側から光線を入射させた表示画面
の明るいバックライト型あるいはライトガイド型のラン
プ内蔵式透過型液晶表示装置が広く普及している。
【0004】しかし、このランプ内蔵式透過型液晶表示
装置においては、そのランプによる消費電力が大きくC
RTやプラズマディスプレイ等他の種類のディスプレイ
と略同等の電力を消費するため、液晶表示装置本来の低
消費電力といった特徴を損ない、また、携帯先で長時間
の利用が困難となるという欠点を有していた。
【0005】他方、このようなランプを内蔵することな
く、装置の観察者側に位置する電極板(観察者側電極板
と称する)bから室内光や自然光等の外光を入射させ、
上記背面電極板aに設けられた金属反射膜で反射させて
この反射光により画面表示する反射型液晶表示装置も知
られている。そして、この装置ではランプを利用しない
ことから消費電力が小さく、従って、携帯先の長時間駆
動に耐えるという利点を有している。
【0006】そして、このような反射型液晶表示装置に
はその背面電極板aとして、例えば、図5に示すように
基材a1と、この基材a1上に一様に形成された金属反
射膜a2と、この金属反射膜a2上にカラーフィルター
層a3R、a3G、a3Bを介して設けられた電圧印加
用透明電極a4とでその主要部が構成されるもの、ある
いは、図6に示すように上記金属反射膜a2が透明電極
a4とは反対側の基板a1面に一様に設けられた背面電
極板等が適用されている。
【0007】ところで、この種の反射型液晶表示装置に
おいては、上記金属反射膜a2が入射光線を正反射する
ためその外光の光源の位置によって視野角が制限される
という欠点を有していた。
【0008】そこで、特開昭63−228887号公報
あるいは日本印刷学会主催のフォトファブリケーション
シンポジウム’92には、表面凹凸の金属薄膜を金属反
射膜a2として適用することによりこの金属反射膜a2
の正反射を防止して表示画面の視野角を拡大させた液晶
表示装置が紹介されている。すなわち、図7はこの液晶
表示装置を示す説明図で、この液晶表示装置の背面電極
板aは、基材a1と、この基材a1上に絶縁層a5を介
して設けられたTFT素子a6と、このTFT素子a6
上に設けられた表面凹凸の絶縁性樹脂層a7と、この絶
縁性樹脂層a7の凹凸表面に沿って設けられた画素形状
のアルミニウム薄膜製金属反射膜a2とで主要部が構成
されている。そして、この液晶表示装置においては上記
金属反射膜a2が絶縁性樹脂層a7の表面形状を反映し
て凹凸表面を有しているため、光を乱反射して表示画面
の視野角を拡大させることが可能になる。尚、この液晶
表示装置において上記TFT素子a6は、半導体部a6
2とこの半導体部a62をはさんでその両側に設けられ
たソース電極a61及びドレイン電極a63とで構成さ
れており、ドレイン電極a63と上記金属反射膜a2と
を絶縁層a7に設けられた貫通孔(コンタクトホール)
を通して導通させこの金属反射膜a2を液晶物質の駆動
電極として利用している。また、図7中、bは観察者側
電極板を示し、b1はその基材、b2は基材b1上に一
様に設けられた透明電極である。また、cは上記背面電
極板aと観察者側電極板bとの間に封入された液晶物
質、dは液晶表示装置の外周に設けられたシール材を示
している。
【0009】このように図7にて示された液晶表示装置
においては表示画面の視野角を拡大できる利点を有して
いるが、その反面、装置の製造に際して上記絶縁性樹脂
層a7を形成する工程とその表面に凹凸を付与する工程
が必要で、かつ、ドレイン電極a63と上記金属金属反
射膜a2とを導通させるため絶縁性樹脂層a7をドライ
エッチングしてコンタクトホールを形成する工程等が必
要となるため、その生産性と収率とが極めて低いという
欠点があった。また、この液晶表示装置においては、表
面凹凸の絶縁性樹脂層a7上に真空蒸着やスパッタリン
グ等の方法で上記金属反射膜a2を直接設ける必要があ
り、この形成段階において上記金属反射膜a2が酸化若
しくは水酸化され易いため、金属反射膜a2本来の反射
性能が損なわれる問題があった。
【0010】このような技術的背景の下、本出願人は上
記背面電極板又は観察者側電極板のいずれか一方に光散
乱層が設けられた液晶表示装置を既に提案している(特
願平5−102124号、特願平5−170280号等
参照)。
【0011】そして、この液晶表示装置によれば、透明
樹脂とこの透明樹脂中に分散されこの透明樹脂と屈折率
が異なる微粒子とでその主要部が構成される光散乱層の
作用により表示光が散乱されるため、外光光源の位置に
関わりなく表示画面の視野角を拡大でき、かつ、装置の
製造に際してはその工程が簡略できるため生産効率と収
率の向上が図れる利点を有していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記液晶表示
装置においては、透明樹脂中にこの透明樹脂とその屈折
率が異なる微粒子が分散されているため、透明樹脂の屈
折率と微粒子の屈折率との相違、あるいは微粒子の複屈
折や光学的分散に起因して表示光が着色し易い問題点が
あった。
【0013】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、反射型液晶表示
装置の利点を維持したまま、外光光源の位置に関わりな
く視野角が広く、しかも着色のない明るい画面表示を可
能にする反射型液晶表示装置を提供することにある。
【0014】すなわち、請求項1に係る発明は、金属反
射層が設けられた背面電極板と、この背面電極板に対向
して配置されかつ透明電極が設けられた観察者側電極板
と、これ等の電極板間に封入された液晶物質とを備え、
この液晶物質に対し画素毎に電圧を印加して画面表示す
る反射型液晶表示装置を前提とし、上記背面電極板又は
観察者側電極板の少なくとも一方に、透明樹脂とこの透
明樹脂中に分散された微粒子とを主成分とする光散乱層
を設け、かつ、上記微粒子が透明樹脂より屈折率が小
さくその光学的平均分散が0.09以下その複屈折が
0.02以下であると共に、CaF 、MgF 、Sr
、LiF、NaFから選ばれたフッ素化合物、また
は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA
(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、
PVDF(ポリフルオロビニリデン)、ETFE(エチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体)、PVF(ポ
リフルオロビニル)から選ばれた含フッ素ポリマーによ
り構成されていることを特徴とするものである。
【0015】このような技術的手段において上記光散乱
層の一部を構成する微粒子としてその屈折率が透明樹脂
の屈折率より小さい材料を適用していることから表示画
面の視野角が極めて広くなるため、外光光源の位置に関
わりなく明るい画面を表示することが可能になる。
【0016】尚、上記微粒子の屈折率が透明樹脂のそれ
より大きい場合(例えば、屈折率2.5〜2.9のTi
2 を微粒子として分散させた場合)、光散乱効果が不
十分となり表示画面の視野角が十分拡大されない。図3
はこのことを示したグラフ図である。すなわち、硬膜後
の屈折率が1.57の感光性フェノールノボラックエポ
キシ樹脂中に、CaF2 (屈折率1.43)、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン、屈折率1.35)、及
び、TiO2 (屈折率2.49)のそれぞれの微粒子を
20重量%分散させ、かつ、溶剤としてセルソルブアセ
テートを使用して塗液を求め、この塗液をガラス基板上
に設けられた厚さ0.2μmのアルミニウム薄膜上に塗
布硬膜した後、各塗布硬膜に対しタングステンランプを
使用して視角(法線となす角)0〜60度の範囲で各塗
布硬膜の輝度を測定しこの結果を図3に示す。そして、
この図3から、上記フェノールノボラックエポキシ樹脂
よりその屈折率が小さいCaF2 やPTFEを微粒子と
して適用すると、上記樹脂よりその屈折率が大きいTi
2 を微粒子として適用した場合に較べて視角10〜6
0度の範囲でその輝度が高く、視野角が広いことが確認
できる。
【0017】また、この技術的手段において上記光学的
平均分散とは、波長0.486μmのF線に対する屈折
率nF と、波長0.656μmのC線に対する屈折率n
C との差(nF −nC )をいう。そして、請求項1に係
る発明においては上記微粒子の光学的平均分散が0.0
9以下であるため、透明樹脂と微粒子との界面において
光線が屈折する際、その屈折方向が光線の波長に依存す
ることがなく全ての可視光線が略同一方向に屈折する。
このため、光学的平均分散に基づく表示画面の着色を防
止することが可能となる。
【0018】次に、上記微粒子が光学的異方性を有する
場合にはこの微粒子中を進行する光線の偏光面に応じて
微粒子の屈折率が異なる。例えば、正方晶系結晶、六方
晶系結晶、菱面格子系結晶等の一軸異方性結晶において
は、これ等結晶の軸に垂直な偏光面を有する光線に対す
る屈折率と、上記結晶の軸に平行な偏光面を有する光線
に対する屈折率との二種類の屈折率がある。また、斜方
晶系結晶、単斜晶系結晶、三斜晶系結晶等の二軸異方性
結晶においては、光線の偏光面によって異なる三種類の
屈折率がある(これ等屈折率のうち最大のものと最小の
ものとの差を複屈折率という)。そして、これ等異方性
結晶に入射した光線は結晶中で互いに偏光面が直交する
各偏光に分離され、分離した偏光がそれぞれの屈折率に
応じた速度(屈折率の逆数に比例する)で進行するため
出射光線の着色を生じる。これに対し、微粒子の複屈折
が0.02以下の場合には複屈折が極めて小さいため、
複屈折に基づく表示画面の着色を防止することが可能と
なる。
【0019】上述した各要件を具備する微粒子としては
無機物から成る微粒子と有機ポリマーから成る微粒子
挙げられる。そして、無機物から成る微粒子としては、
等軸晶と呼ばれる立方晶構造を有する微粒子、この等軸
晶に似て複屈折の小さい正方晶構造を有する微粒子、あ
るいは非晶質の微粒子が適用でき、具体的には、CaF
、MgF、SrF、LiF、NaFから選ばれた
フッ素化合物が適用できる。また、有機物から成る微粒
子としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP
(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、E
TFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体)、PVF(ポリフルオロビニル)から選ばれた含フ
ッ素ポリマーが適用できる
【0020】更に、これ等フッ素化合物や含フッ素ポリ
マーの表面に適当な表面処理を施したものを上記微粒子
として適用することも可能である。このような表面処理
の例としては、例えば、SiO2 、ZrO2 、Al2
3 、ZnO、透明樹脂、カップリング剤、又は、界面活
性剤等を塗布被覆する処理が挙げられる。また、この
他、アルコール、あるいはアミンや有機酸等で表面反応
を生じさせたりする処理が例示できる。
【0021】一方、上記微粒子の粒径としては、光散乱
効果を向上させるため可視光線の波長に近い0.05〜
1.0μmが望ましい。そして、この程度の粒径で複屈
折が0.02以下の微粒子を適用した場合、複屈折に起
因した表示画面の着色が実質的に生じない。尚、微粒子
の中に0.05μm未満のものや1.0μmを越えるも
のが多少混入されていてもよいが、液晶が封入される電
極板間距離より小さく、液晶の正常な配向状態を妨げな
い粒径であることが望ましい。またこれら微粒子の形状
としては、球形、円盤形、碁石形、多角形、菱形、正方
板形等の任意の形状であってよい。
【0022】次に、上記微粒子を分散させる樹脂として
は、可視光線透過率が高く、また液晶表示装置の製造工
程中における熱処理や薬品処理に対する十分な耐性を具
備するものが望ましく、例えば、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹
脂、ポリイミド樹脂等が適用できる。また液晶表示装置
組み立ての際の必要性(例えば電気的接続のための配線
を設ける場合等)から、光散乱層をパターン状に設ける
場合には感光性と現像性とを有するアクリル系樹脂やエ
ポキシ系樹脂を利用してもよい。また、熱硬化性樹脂や
紫外線硬化型樹脂を利用することも可能である。
【0023】尚、上記光散乱層は、微粒子を透明樹脂中
に混合・分散して透明基板上に塗布し、かつ、乾燥する
ことにより形成することが可能である。その塗布の方法
としては、フレキソ印刷法、スクリーン印刷法、オフセ
ット印刷法、ロールコート法等が適用できる。
【0024】また、上記光散乱層は液晶表示装置を構成
する観察者側電極板と背面電極板のいずれに設けてもよ
いが、表示画面を構成する表示光の光路内に設けること
を要する。
【0025】次に、この技術的手段において背面電極板
に設けられる金属反射層としては、銀、アルミニウム、
アルミニウム合金、マグネシウム、ニッケル、チタン、
クロム等の可視光線反射率の高い金属の薄膜やこれ等薄
膜を多数積層して構成される多層の金属薄膜が適用でき
る。尚、この金属反射膜をストライプ状又は画素形状に
パターニングして液晶駆動用電極として利用することも
できる。また、この金属反射膜上に更に透明薄膜を積層
してもよい。このような透明薄膜としては、酸化インジ
ウムの中にドーパントとして酸化錫を混合して構成され
るITO薄膜、酸化インジウム薄膜、酸化珪素薄膜、酸
化アルミニウム薄膜、酸化ジルコニウム薄膜、酸化マグ
ネシウム薄膜等が利用できる。また、上記金属反射膜を
表示画面の全面又は画素形状等のパターン状に形成し、
この金属反射膜上に透明絶縁層を介して液晶駆動用透明
電極を設けることもできる。このような透明電極として
は、上記ITO薄膜の他、酸化インジウムに酸化チタ
ン、酸化鉛、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸化ハフ
ニウムあるいは酸化イットリウムを添加して成る薄膜、
酸化亜鉛に酸化アルミニウムを添加して成る薄膜、ある
いはこれらの薄膜を多数積層して成る多層膜が利用でき
る。
【0026】他方、上記観察者側電極板に設けられる透
明電極としては、上記ITO薄膜、酸化インジウムに酸
化チタン、酸化鉛、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸
化ハフニウムあるいは酸化イットリウムを添加して成る
薄膜、酸化亜鉛に酸化アルミニウムを添加して成る薄
膜、あるいはこれらの薄膜を多数積層して成る多層膜が
利用できる。
【0027】また、請求項1記載の発明に係る反射型液
晶表示装置においては表示光の着色がなく白色光による
表示が可能であることから、その表示光の光路内にこの
表示光を着色するカラーフィルター層を設けることによ
りカラー画面の表示が可能となる。このカラーフィルタ
ー層としては周知のものが利用でき、例えば、着色剤を
含む印刷インキを印刷して形成された印刷法によるカラ
ーフィルター層、感光性樹脂を塗布しフォトリソグラフ
ィ法に従ってパターン状に露光・現像した後残存する感
光性樹脂を染料で染色して得られる染色法によるカラー
フィルター層、着色剤を分散させた感光性樹脂を塗布し
フォトリソグラフィ法に従ってパターン状に露光・現像
して得られる顔料分散法によるカラーフィルター層等を
利用することができる。また、この他、着色材を含む電
着樹脂を画素毎に電着させて製造した電着法によるカラ
ーフィルター層を利用することも可能である。
【0028】尚、上記背面電極板の基板としては、ガラ
ス板やプラスチック板又はプラスチックフィルム等の透
明な基板の他、黒色等に着色された不透明な基板を適用
することが可能である。
【0029】
【作用】請求項1に係る発明によれば、背面電極板又は
観察者側電極板の少なくとも一方に、透明樹脂とこの透
明樹脂中に分散された微粒子とを主成分とする光散乱層
を設けており、かつ、透明樹脂よりその屈折率が小さ
CaF 、MgF 、SrF 、LiF、NaFから選
ばれたフッ素化合物、または、PTFE(ポリテトラフ
ルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹
脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニ
リデン)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体)、PVF(ポリフルオロビニル)から選ば
れた含フッ素ポリマーにより構成された微粒子を適用し
ているため、表示画面の視野角を増大させることが可能
となる。
【0030】また、上記微粒子の光学的平均分散が0.
09以下かつその複屈折が0.02以下であるため、光
学的平均分散や複屈折に基づく表示画面の着色防止を図
ることが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0032】[実施例1]この実施例に係る反射型液晶
表示装置は、図1に示すように背面電極板1と、この背
面電極板1に対向して設けられた観察者側電極板2と、
これ等電極板1、2間に封入された液晶物質3と、図示
しない偏光板及び位相差板とでその主要部が構成されて
いる。また、上記背面電極板1は、透明基板10と、こ
の透明基板10上の画面表示領域にピッチ300μm、
幅290μmで計480本のストライプパターンに設け
られた厚さ0.2μmのアルミニウム製金属反射膜11
と、この金属反射膜11上にこの金属反射膜11と同一
パターンに設けられた厚さ0.07μmのITO薄膜1
2とでその主要部が構成されている。他方、観察者側電
極板2は、透明基板20と、表示領域の全面に一様に設
けられた光散乱層21と、この光散乱層21上にピッチ
300μm、幅290μmの計640本のストライプパ
ターンに設けられた厚さ約1.0μmのITO薄膜22
(面積抵抗率約7Ω/□)とでその主要部が構成されて
いる。また、上記金属反射膜11とITO薄膜22とは
互いに直交する方向のストライプパターンに設けられ、
金属反射膜11を走査線としITO薄膜22を信号線と
して両者の間に電圧を印加することによりその交差位置
の液晶物質が駆動されて画面表示を図れるように構成さ
れている。
【0033】尚、上記光散乱層21は、硬膜時の屈折率
が1.57の感光性フェノールノボラックエポキシ樹脂
中にCaF2 (屈折率:1.43、光学的平均分散:
0.005、複屈折率:0)を22重量%分散させたも
のから構成されている。
【0034】また、上記金属反射膜11とITO薄膜1
2とは、透明基板20上に連続して金属薄膜とITO薄
膜を成膜し、かつ、フォトリソグラフィ法に従ってIT
O薄膜をパターニングした後、残存するITO薄膜をエ
ッチングレジストとして金属薄膜をエッチングし形成し
たものである。
【0035】そして、上記金属反射膜11とITO薄膜
22の間に電圧を印加して画面表示したところ、その画
面は着色のない白色で、しかも視野角も広く、画面法線
に対し60度の角度から見ても良好に表示画面を認識す
ることができた。
【0036】[実施例2] この実施例に係る反射型液晶表示装置は、図2に示すよ
うに背面電極板4と、この背面電極板4に対向して設け
られた観察者側電極板5と、これ等電極板4、5間に封
入された液晶物質6と、図示しない偏光板及び位相差板
とでその主要部が構成されている。また、上記背面電極
板4は、透明基板40と、この透明基板40上の画面表
示領域にピッチ300μm、幅290μmで計480本
のストライプパターンに設けられた厚さ0.15μmの
アルミニウム製金属反射膜41と、この金属反射膜41
上にこの金属反射膜41と同一パターンに設けられた厚
さ0.06μmのITO薄膜42とでその主要部が構成
されている。他方、観察者側電極板5は、透明基板50
と、この透明基板50の画面表示領域の画素と画素との
間の部位にピッチ100μmで計1921本設けられた
ブラックストライプ53と、これらブラックストライプ
の間の画素部位にストライプ状に計1920本設けられ
た三色(赤色、緑色、青色)のカラーフィルター層54
R、54G、54Bと、これらブラックストライプ5
及びカラーフィルター層54R、54G、54Bを被覆
して画面表示領域の全面に一様に設けられた厚さ約1μ
mの光散乱層51と、この光散乱層51の上記画素部位
にピッチ100μm、幅90μmのストライプ状に計1
920本設けられたITO薄膜52(面積抵抗率約8Ω
/□)とで主要部が構成されている。また、金属反射膜
41とITO薄膜52とは互いに直交する方向のストラ
イプパターンに設けられ、金属反射膜41を走査線とし
ITO薄膜52を信号線として両者の間に電圧を印加す
ることによりその交差位置の液晶物質が駆動されて画面
表示を図れるように構成されている。
【0037】尚、上記光散乱層51は、硬膜時の屈折率
が1.57の感光性フェノールノボラックエポキシ樹脂
中にMaF2 (屈折率:1.38、光学的平均分散:
0.006、複屈折率:0.012)を約18重量%分
散させたものから構成されている。
【0038】また、上記カラーフィルター層54R、5
4G、54Bは、エポキシ樹脂を樹脂成分とし、有機顔
料を着色剤成分として凹版オフセット印刷により形成し
たものである。
【0039】一方、上記金属反射膜41とITO薄膜4
2とは、透明基板40上に連続して金属薄膜とITO薄
膜とを成膜し、かつ、フォトリソグラフィ法に従ってI
TO薄膜をパターニングした後、残存するITO薄膜を
エッチングレジストとして金属薄膜をエッチングし形成
したものである。
【0040】そして、上記金属反射膜41とITO薄膜
52の間に電圧を印加して画面表示したところ、その画
面は色純度が高い鮮やかなもので、しかも視野角も広く
画面法線に対し60度の角度から見ても良好に表示画面
を認識することができた。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、表示画面
の視野角を増大でき、かつ、光学的平均分散や複屈折に
基づく表示画面の着色を防止できるため、外光光源の位
置に関わりなく着色のない明るい画面表示が可能となる
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る液晶表示装置の断面図。
【図2】実施例2に係る液晶表示装置の断面図。
【図3】微粒子の屈折率に伴う視角と輝度との関係を示
すグラフ図。
【図4】従来例に係る液晶表示装置の断面図。
【図5】従来例に係る背面電極板の断面図。
【図6】従来例に係る背面電極板の断面図。
【図7】従来例に係る反射型液晶表示装置の断面図。
【符号の説明】
1 背面電極板 2 観察者側電極板 3 液晶物質 4 背面電極板 5 観察者側電極板 6 液晶物質 10 透明基板 11 金属反射膜 12 ITO薄膜 20 透明基板 21 光散乱層 22 ITO薄膜 40 透明基板 41 金属反射膜 42 ITO薄膜 50 透明基板 51 光散乱層 52 ITO薄膜 53 ブラックストライプ 54R カラーフィルター層 54G カラーフィルター層 54B カラーフィルター層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−173717(JP,A) 特開 平3−107820(JP,A) 特開 平1−301745(JP,A) 特開 平2−173701(JP,A) 実開 昭60−191001(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1335 520 G02B 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属反射層が設けられた背面電極板と、こ
    の背面電極板に対向して配置されかつ透明電極が設けら
    れた観察者側電極板と、これ等の電極板間に封入された
    液晶物質とを備え、この液晶物質に対し画素毎に電圧を
    印加して画面表示する反射型液晶表示装置において、 上記背面電極板又は観察者側電極板の少なくとも一方
    に、透明樹脂とこの透明樹脂中に分散された微粒子とを
    主成分とする光散乱層を設け、かつ、上記微粒子が
    明樹脂より屈折率が小さくその光学的平均分散が0.0
    9以下その複屈折が0.02以下であると共に、Ca
    、MgF 、SrF 、LiF、NaFから選ばれ
    たフッ素化合物、または、PTFE(ポリテトラフルオ
    ロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹
    脂)、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
    ロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニ
    リデン)、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレ
    ン共重合体)、PVF(ポリフルオロビニル)から選ば
    れた含フッ素ポリマーにより構成されていることを特徴
    とする反射型液晶表示装置。
JP5241860A 1993-09-28 1993-09-28 反射型液晶表示装置 Expired - Fee Related JP2921356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5241860A JP2921356B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 反射型液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5241860A JP2921356B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 反射型液晶表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0798452A JPH0798452A (ja) 1995-04-11
JP2921356B2 true JP2921356B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=17080599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5241860A Expired - Fee Related JP2921356B2 (ja) 1993-09-28 1993-09-28 反射型液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2921356B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2768313B2 (ja) * 1995-06-13 1998-06-25 日本電気株式会社 反射型液晶表示装置
JP3929569B2 (ja) * 1997-10-02 2007-06-13 日本合成化学工業株式会社 防眩処理層の製造法
JP3934236B2 (ja) * 1998-01-14 2007-06-20 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置およびその作製方法
KR100642708B1 (ko) 1999-03-31 2006-11-10 다이셀 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 광산란 시트, 광산란성 복합 시트 및 액정 표시 소자
JP3501698B2 (ja) 1999-10-18 2004-03-02 Nec液晶テクノロジー株式会社 反射型カラー液晶表示装置及びその製造方法
JP3665263B2 (ja) * 2000-01-18 2005-06-29 シャープ株式会社 液晶表示装置
JP2001330822A (ja) 2000-03-14 2001-11-30 Seiko Epson Corp 液晶表示装置及び電子機器
US6788368B2 (en) 2000-03-23 2004-09-07 Daicel Chemical Industries, Ltd. Transmission light-scattering layer sheet and liquid crystal display
JP3384397B2 (ja) 2000-05-25 2003-03-10 セイコーエプソン株式会社 液晶装置、その製造方法および電子機器
JP2002006330A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Micro Gijutsu Kenkyusho:Kk 液晶表示装置用基板及びその回路実装方法
JP4709372B2 (ja) * 2000-11-09 2011-06-22 ダイセル化学工業株式会社 光散乱シートおよび液晶表示装置
JP2002268053A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Kyocera Corp カラー液晶表示装置
JP2002287133A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Stanley Electric Co Ltd 表示装置及びこれに使用する反射板
JP2003035898A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Toshiba Corp 平面表示素子及び平面表示素子の製造方法
JP2006243587A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Toppan Printing Co Ltd 感光性組成物およびそれを用いて形成した光路差調整層を有するカラーフィルタ基板

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0798452A (ja) 1995-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100266150B1 (ko) 반사판 제조 방법
JP2921356B2 (ja) 反射型液晶表示装置
KR100484079B1 (ko) 액정 표시 장치 및 전자 기기
KR20030055163A (ko) 코너 큐브 어레이를 갖는 표시 장치
KR20030081088A (ko) 마스크, 광 반사막 부착 기판, 광 반사막의 형성 방법,전기 광학 장치의 제조 방법, 및 전기 광학 장치, 및 전자기기
JP3049996B2 (ja) 反射型液晶表示装置及びその製造方法
JP2976773B2 (ja) 反射型液晶表示装置用観察者側電極板
JPH06313890A (ja) 液晶表示装置用背面電極板とその製造方法
JP3210274B2 (ja) 反射型液晶表示素子
JP2000241809A (ja) 反射型液晶表示装置
JP2002341333A (ja) 半透過型液晶表示装置およびその製造方法
JP3576657B2 (ja) 反射型液晶表示素子
JP3941322B2 (ja) 反射型液晶表示装置用電極基板及びそれを用いた反射型液晶表示装置
JPH08106087A (ja) 反射型液晶表示装置
JP3261853B2 (ja) 反射型液晶表示装置
JP3261854B2 (ja) 液晶表示装置用基板とその製造方法
JP2002311421A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
JP4423948B2 (ja) 光散乱膜、電極基板、及び半透過型液晶表示装置
JP2003035901A (ja) 液晶表示装置
JPH09211496A (ja) 反射型ゲストホスト液晶表示装置
JP3219733B2 (ja) 反射型液晶表示素子
JP2002341331A (ja) 半透過型カラー液晶表示装置及び背面側電極基板
JP2005099267A (ja) カラーフィルタ及び半透過型液晶表示装置
JP2008287204A (ja) 半透過型液晶表示装置用カラーフィルターおよびその製造方法、並びにそれを用いた半透過型液晶表示装置
JPH08234176A (ja) 高分子−液晶複合表示素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees