JP2920951B2 - 取鍋における耐火物壁の補修方法 - Google Patents

取鍋における耐火物壁の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は溶銑鍋、溶鋼鍋等の取鍋における耐火物壁の
補修方法に関し、特に側壁のメタルラインの補修に最適
な方法に関する。
[従来の技術] 第3図は取鍋の耐火物壁の一例を示す断面図である。
取鍋鉄皮12の内側表面には先ずパーマネントレンガ層14
が形成され、その上にサブパーマネントレンガ層16及び
ワークレンガ層18が順に配設される。一般的にパーマネ
ントレンガ層14はシリカ系断熱レンガからなり、サブパ
ーマネントレンガ層16及びワークレンガ層18はハイアル
ミナ質レンガからなる。またサブパーマネントレンガ層
16及びワークレンガ層18の内、スラグライン22にはマグ
ネシア・カーボン質レンガ(図中斜線で指示)が使用さ
れる。
第2図は上記耐火物壁の側壁のメタルライン24部分を
拡大して示す図であり、同図中、ワークレンガ層18は既
に約3/4が溶損により消失し、補修が必要な状態となっ
ている。従来の方法において、このように補修が必要な
状態に至った時は、たとえ溶損されたワークレンガに残
厚があっても、これらワークレンガを全て取外し、新た
な定型レンガと交換を行っていた。取外された非溶損レ
ンガは廃棄するか、回収してレンガの原材料していた。
不定形耐火物の継ぎ足し補修方法として特開昭54−0944
06号公報には、残存する不定形耐火物に多数の孔を穿設
し、これに不定形耐火物を流し込むことによって継ぎ足
した不定形耐火物の剥落を防止する方法が開示されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の方法にあっては、ワークレンガの残厚を無
視して溶損されたワークレンガを総交換することから、
レンガの使用体積が大きくなり、材料費に無駄を生じる
という問題があった。他方、もし残存レンガを利用する
としても、残存レンガの溶損表面には大きな凹凸があ
り、新たなレンガの表面との整合性が悪い為、目地欠陥
等の新たな問題を引起こす可能性がある。
本発明はかかる従来技術の問題点に鑑みてなされたも
のであり、残存レンガを取外すことなくそのまま利用
し、耐火物壁の補修を行う新規な方法を提供することを
目的とする。
本発明はまた、残存レンガと新たなレンガとの間の不
整合による構造欠陥を確実に排除することが可能な補修
方法を提供することをも目的とする。
[課題を解決する為の手段] 本発明に係る取鍋における耐火物壁の補修方法は、残
存レンガに対向して型枠を取り付け、該残存レンガと該
型枠との間に成型用空間を形成し、該成型用空間にキャ
スタブル耐火物を流し込むことにより、該残存レンガ面
上に一体的な耐火物層を形成すると共に、該耐火物層の
表面を平坦面となし、この上に新たな定型レンガ層を構
築することを特徴とする。
[作 用] 本発明に係る取鍋における耐火物壁の補修方法におい
ては、キャスタブル耐火物により残存レンガ面上に一体
的な耐火物層を形成し、このキャスタブル耐火物を十分
な温度管理のもとで乾燥させて所望の強度レベルを得る
ので、使用中に熱緊張したウェアレンガが背面側に移行
する動きをキャスタブル耐火物がしっかりと受け止める
ようになる。このため、レンガの目地欠陥が発達せず、
ウェアレンガに脱落を生じない長寿命の耐火物壁が得ら
れる。また、型枠を用いるのでキャスタブル耐火物の平
坦面を得ることができ、この面上に定型レンガ層を整合
性良く構築することができる。
上記構成により本発明に係る補修方法にあっては、使
用後のレンガ面への継ぎ足し補修のため、不定形耐火物
への継ぎ足し補修に比べて補修面の凹凸が多く(これ
は、レンガの場合は目地部が存在し、目地部は周囲耐火
物よりも先行して損耗するので凹凸表面を形成すること
による)継ぎ足し面の接着強度が高まる。また、複数の
残存レンガの凹凸な溶損表面が一旦キャスタブル耐火物
の層により平坦化され、この平坦面が新たなレンガ層を
構築する為の基礎面となる。なお、ここで「取鍋」と
は、溶銑鍋および溶鋼鍋を含む溶融金属保持容器のこと
をいう。
型枠によるキャスタブル耐火物層の成型は、広範囲な
面積を亘る平坦面を確実に提供する。
[実施例] 第1図は、第2図図示の溶損された耐火物側壁のメタ
ルライン部分を、本発明に係る方法による補修した最終
状態を示す図である。
本発明補修方法の望ましい態様において、先ず、第2
図図示残存ワークレンガ18の溶損表面32に対向して型枠
(詳細は図示せず)が配設される。型枠は同図中仮想線
で示される位置に対向面34を有し、残存レンガ18との間
で成型用空間を形成する。型枠の対向面34の位置は、下
記するキャスタブル耐火物層42上に構築する新たなレン
ガ層44の寸法と相関する。より具体的には、補修後に予
定している耐火物壁表面38の位置(一般的に残存ワーク
レンガの初期表面位置36と同じ)からレンガ層44の厚さ
を差引けば、型枠の対向面の位置が決定される。例え
ば、残存ワークレンガ層18の初期厚さA=150mm、その
溶損量B=120mm、補修用の新レンガ層44の厚さC=75m
mとし、残存ワークレンガ層18の初期表面位置36(38)
までレンガ層を補修形成するとすれば、型枠の対向面34
の位置は次式により求められる。
A−C−(A−B)=150mm−75mm−30mm=45mm 即ち、型枠の対向面34は残存レンガの溶損表面32から
45mm離間して配置する。
型枠としては、取鍋中に同心円状に配設される円筒状
(若しくはその一部の円弧状)の型枠を用いることが望
ましい。この型枠は、例えば円周方向においては3つの
円弧成分に分割され、軸方向においては2−3レンガ分
の高さずつに分割された、複数のパーツからなる組立て
タイプのものとすることができる。このようにすれば、
型枠は補修箇所の範囲に応じて必要なパーツを取鍋中に
導入し、取鍋中に組立てることができる。
型枠設置後、残存レンガ表面32と型枠の対向面34との
間に形成された成型用空間にキャスタブル耐火物を流し
込む。キャスタブル耐火物は、補修部分のレンガと概ね
同じ組成を有することが望ましく、本実施例の場合は元
のワークレンガ18と同じハイアルミナ質の組成となる。
そしてキャスタブル耐火物が固化した後、型枠を取外
す。固化後のキャスタブル耐火物による層42は、第2図
中の型枠の対向面34に対応して位置する平坦な表面を有
する。
最後にキャスタブル耐火物層42上に新たな定型レンガ
層44を構築する。この定型レンガには通常元のワークレ
ンガと同材質のものを用い、本実施例においてはハイア
ルミナ質レンガを用いる。構築方法は一般的な方法に従
い、この際、キャスタブル耐火物層42の平坦表面が新た
なレンガ層44を細密に配設することを可能とする。
なお上記実施例においては、取鍋のメタルライン24を
対象として説明したが、本発明方法は、取鍋のスラグラ
イン22或いは底壁26にも適用可能なものである。
[発明の効果] 本発明に係る耐火物壁の補修方法によれば、残存レン
ガをそのま補修材料として利用することができる為、補
修に必要な耐火物の量を削減することが可能となる。こ
の削減量は通常の取鍋側壁の補修サイクルを基準にする
と約20−40%となる。また残存レンガの溶損表面がキャ
スタブル耐火物の層により平坦化される為、新レンガの
構築が容易且つ確実となる。
また型枠を用いてキャスタブル耐火物層を成型すれ
ば、広範囲な面積に亘る平坦面が容易且つ確実に得られ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、溶損された耐火物側壁のメタルライン部分
を、本発明に係る方法により補修した最終状態を示す
図、第2図は溶損された耐火物壁の側壁のメタルライン
部分を拡大して示す図、第3図は取鍋の耐火物壁の一例
を示す断面図である。 12……鉄皮、14……パーマネントレンガ層、16……サブ
パーマネントレンガ層、18……ワークレンガ層、22……
スラグ、24……メタルライン、32……溶損表面、34……
型枠対向面、42……キャスタブル耐火物層、44……新レ
ンガ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 昭二 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−94406(JP,A) 特公 昭55−17086(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 41/02 F27D 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】残存レンガに対向して型枠を取り付け、該
    残存レンガと該型枠との間に成型用空間を形成し、該成
    形用空間にキャスタブル耐火物を流し込むことにより、
    該残存レンガ面上に一体的な耐火物層を形成すると共
    に、該耐火物層の表面を平坦面となし、この上に新たな
    定型レンガ層を構築することを特徴とする取鍋における
    耐火物壁の補修方法。
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