JP2919470B1 - 圧縮機駆動装置とこれを用いた空気調和機 - Google Patents

圧縮機駆動装置とこれを用いた空気調和機

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JP2919470B1 JP10329616A JP32961698A JP2919470B1 JP 2919470 B1 JP2919470 B1 JP 2919470B1 JP 10329616 A JP10329616 A JP 10329616A JP 32961698 A JP32961698 A JP 32961698A JP 2919470 B1 JP2919470 B1 JP 2919470B1
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Abstract

【要約】 【課題】 異なる種類の入力交流電源電圧でも、性能,
機能が変わらないようにする。 【解決手段】 交流電源1からの入力交流電源電圧を整
流器2で整流し、その整流電圧Esをコンデンサ5で平
滑して直流電圧Edを得る。この直流電圧Edの分圧電
圧Ed’は基準電圧Eoと比較され、その偏差Veが整
流電圧Esの分圧電圧Es’と掛算されて電流基準信号
Vi’が形成され、これと負荷電流iの検出信号Viと
の差に応じてスイッチ素子6の通電率が制御される。マ
イコン17は、上記分圧電圧Ed’から、入力交流電源
電圧が100Vか200Vかを判定し、その判定結果に
応じて切替スイッチ20,21を制御し、上記の分圧比
を入力交流電源電圧の種類に応じたものに設定する。こ
れにより、直流電圧Edは、入力交流電源電圧の種類に
応じて、分圧電圧Ed’の分圧比と基準電圧Eoとで決
まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機駆動装置と
これを用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば、特公平7−89743
号公報に開示される圧縮機駆動装置の一従来例を示すブ
ロック図であって、1は交流電源、2は整流器、2a〜
2dは整流素子、3はリアクトル、4はダイオード、5
はコンデンサ、6はスイッチ素子、7はインバータ、8
は電動機、9は負荷電流検出器、10は電圧比較器、1
1は基準電源、12は掛算器、13は電流比較器、14
は変調器、15は発振器、16は駆動回路、17はマイ
コン、18はインバータ駆動回路、R1,R2,R3,
R4は分圧抵抗である。
【0003】この従来例は、入力交流電流の高調波を抑
制し、高力率な電力変換噐を電源としたものである。
【0004】図4において、交流電源1,インバータ
7,電動機8,マイコン17及びインバータ駆動回路1
8を除いた部分が電力変換装置をなしており、この電力
変換装置の出力直流電圧Edがインバータ7に電源電圧
として供給される。
【0005】交流電源1からの正弦波状の入力交流電源
電圧が整流素子2a〜2dからなる整流器2によって全
波整流され、その出力側に整流電圧Esが得られる。こ
の整流電圧Esは、リアクトル3とダイオード4を介
し、コンデンサ5に供給されて平滑され、直流電圧Ed
が得られる。この直流電圧Edがインバータ7に電源電
圧として供給される。
【0006】また、マイコン17は、供給される速度指
令に応じたPWM(パルス幅変調)信号を発生し、この
PWM信号に応じてインバータ駆動回路18がインバー
タ7を駆動する。これにより、電動機8が駆動されると
ともに、その速度制御がなされる。
【0007】かかる構成において、リアクトル3とダイ
オード4との接続点と整流素子2c,2dの接続点との
間にスイッチ素子6が設けられ、このスイッチ素子6を
オン,オフ制御することにより、整流器2とインバータ
7との間に流れる負荷電流iの波形を制御し、これによ
って力率を改善するとともに、この負荷電流iに奇数倍
高調波が含まれないようにして、交流電源1の系統への
悪影響を防止するようにしている。以下、この点につい
て説明する。
【0008】コンデンサ5に得られる直流電圧Edは分
圧抵抗R3,R4により分圧され、これによって得られ
る分圧電圧Ed’が、電圧比較器10により、基準電源
11からの基準電圧Eoと比較され、これらの偏差の電
圧制御信号Veを形成する。一方、整流器2から得られ
た整流電圧Esは分圧抵抗R1,R2により分圧され、
これによって得られた分圧電圧(以下、正弦波同期信号
という)Es’と電圧比較器10からの電圧制御信号V
eとが掛算器8で掛算されることにより、電流基準信号
Vi’が形成される。この電流基準信号Vi’は、電流
比較器13により、負荷電流検出器9によって検出され
る負荷電流信号Viと比較され、それらの差をなす変調
信号Vkが得られる。この変調信号Vkは変調器14に
供給され、発振器15からの鋸歯波状の搬送波Vk’と
レベル比較されてこの変調信号Vkのレベルに応じてパ
ルス幅が変化するPWMのスイッチ駆動信号Vgが作成
される。このスイッチ駆動信号Vgにより、駆動回路1
6を介してスイッチ素子6をオン,オフ駆動する。
【0009】そこで、基準電源11の基準電圧Eoに応
じた一定の電圧にコンデンサ5での直流電圧Edが保持
されながら、負荷電流iが全波整流の整流電圧Esの波
形に追従するように、スイッチ素子6がオン,オフ駆動
されることになり、これにより、高力率で、かつ整流器
2への入力電流が高調波の少ない正弦波状の波形とな
る。
【0010】また、基準電圧Eoと直流電圧Edとの偏
差値に応じてスイッチ素子6の通流比を変化させている
ため、負荷の変動にかかわらず、直流電圧Edは安定し
たものとなる。ここで、基準電圧Eoを所望に設定する
ことにより、直流電圧Edを所望の電圧値にすることが
できる。
【0011】かかる構成の圧縮機駆動装置では、入力交
流電源電圧が変動しても、安定した直流電圧Edが得ら
れるが、入力交流電源電圧に応じて直流電圧Edを変え
たい場合には、回路定数を修正するなどの処置が必要が
ある。特に、上記従来例は、昇圧方式の電力変換装置を
用いていることにより、安定した制御を行なうために
は、直流電圧Edと入力交流電源電圧との関係式 直流電圧Ed≧交流電源電圧(実効値)×1.41+10〔V〕……(1) により、入力交流電源電圧が100Vである場合、直流
電圧Edを150V以上に設定し、また、入力交流電源
電圧が200Vである場合には、直流電圧Edを300
V以上に設定する。換言すると、電源電圧として150
Vの比較的低い直流電圧Edを必要とする電動機駆動装
置にこの電力変換装置を用いる場合には、100Vの入
力交流電源電圧を使用すればよいが、300V以上の高
い直流電圧Edを必要とする電動機駆動装置にこの電力
変換装置を用いる場合には、200Vの入力交流電源電
圧を使用することになる。
【0012】ところが、分圧電圧Ed’とコンデンサ5
での直流電圧Edとの間には、 Ed’=Ed・R4/(R3+R4) の関係があり、この分圧電圧Ed’が基準電圧Eoと等
しくなるように制御が掛るものであるから、入力交流電
源電圧が100V,200Vのいずれであっても、コン
デンサ5での直流電圧Edは、 Ed=Eo・(R3+R4)/R4 となって、基準電圧Eoと分圧比R4/(R3+R4)
とで決まってしまうことになる。
【0013】従って、上記従来例を、入力交流電源電圧
が100V,200Vのいずれの場合も使用できる電力
変換装置にするためには、直流電圧Edを300V以上
に限定する必要があり、入力交流電源電圧が100Vの
場合には、無駄な消費電力が生ずることになる。そし
て、かかる電力変換装置を、図4に示すように、空気調
和機などの圧縮機駆動装置の電源として用いた場合には
(なお、空気調和機の場合、電動機8は圧縮機の駆動電
動機である)、入力交流電源電圧が100Vの場合、イ
ンバータ7の電源電圧が300Vと通常よりも非常に高
いため、マイコン17によるインバータ7の制御も、入
力交流電源電圧が200Vの場合と異ならせることにな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
は、整流器2で得られる整流電圧Esの分圧抵抗R1,
R2による正弦波同期信号Es’と電圧制御信号Veを
掛算器8で演算して電流基準信号Vi’を形成し、この
電流基準信号Vi’を参照して入力交流電流を正弦波状
になるように制御する方式であるが、入力交流電源電圧
を100Vとした場合と200Vとした場合とでは、整
流電圧Esが異なるため、正弦波の形状が両者間で著し
く異なる。このため、100Vと200Vの入力交流電
源電圧で共用すると、力率が低下した高調波の含有率が
高い圧縮機駆動装置になる。
【0015】そして、入力交流電源電圧を100Vとし
た場合と200Vとした場合との夫々に対応した仕様の
ものとしなければならない。従って、種々の機種のもの
が必要となり、生産効率が著しく低下するなどの問題が
生じる。
【0016】本発明の目的は、かかる問題を解消し、異
なる入力交流電源電圧に対して、高力率でかつ高調波の
少ない状態で動作可能とした圧縮機駆動装置とこれを用
いた空気調和機を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、交流電源からの入力交流電源電圧を整流
して直流電圧を出力する電力変換装置として、該入力交
流電源電圧を整流する整流器と、該整流器からの整流電
圧をコンデンサで平滑して該出力直流電圧を得、この出
力直流電圧を制御装置で制御されるインバータの電源電
圧とするコンデンサと、該整流器と該コンデンサとの間
に接続されてオン,オフ動作するスイッチ手段と、該電
力変換装置の負荷電流波形が該整流電圧の波形に追従す
るように、該スイッチ手段をオン,オフ動作させる力率
改善手段とを有するものであって、該制御装置による該
入力交流電源電圧の種類の判別結果に応じた制御値を選
択して該力率改善手段に供給する構成としたものであ
る。
【0018】また、本発明は、上記整流器を全波整流器
とし、該全波整流器の出力全波整流電圧は上記制御装置
による上記入力交流電源電圧の種類の判別結果に応じた
分圧比で分圧され、上記力率改善手段は、上記電力変換
装置の負荷電流波形がこの分圧された全波整流電圧波形
に追従するように、該スイッチ素子をオン,オフ動作さ
せるものである。
【0019】さらに、本発明は、上記入力交流電源電圧
の種類の判別は、上記全波整流器の出力電圧に応じた電
圧の分圧電圧、あるいは上記整流器よりも上記交流電源
側で検出する上記入力交流電源電圧を用いて行なう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明による圧縮機駆動装置とこ
れを用いた空気調和機の第1の実施形態を示すブロック
図であって、19はトリガ素子、20は同期信号切替ス
イッチ、21は直流電圧切替スイッチ、R21,R2
2,R41,R42は分圧抵抗であり、図4に対応する
部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0021】図1において、入力交流電源電圧に応じて
同期信号切替スイッチ20が切り替えられることによ
り、分圧抵抗R21,R22が切り替えられて整流器2
に得られる整流電圧Esの分圧比が切り替えられ、ま
た、入力交流電源電圧に応じて直流電圧切替スイッチ2
1が切り替えられることにより、分圧抵抗R41,R4
2が切り替えられてコンデンサ5での直流電圧Edの分
圧比が切り替えられる。
【0022】マイコン17は、分圧抵抗R3と分圧抵抗
R41またはR42とによるコンデンサ5の直流電圧E
dの分圧電圧Ed’を監視し、この分圧電圧Ed’の電
圧値によって入力交流電源電圧の電圧値を判断し、その
判断結果に応じて同期信号切替スイッチ20,21を切
替え制御する。
【0023】なお、空気調和機の場合には、電動機8が
圧縮機の駆動用電動機であることは勿論である。
【0024】次に、上記のように、入力交流電源電圧と
して100Vまたは200Vを使用するものとして、こ
の実施形態の動作を図2により説明する。
【0025】まず、電源をオンすると(ステップ20
0)、マイコン17がリセットされて初期化され(ステ
ップ201)。これにより、マイコン17は直流電圧切
替スイッチ21をA側に閉じ(ステップ202)、分圧
抵抗R3,R41によるコンデンサ5での直流電圧Ed
の分圧電圧Ed’を検出する(ステップ203)。
【0026】そして、マイコン17は、この検出した分
圧電圧Ed’を予め設定されている閾値と比較し、この
比較結果に応じてコンデンサ5での直流電圧Edの電圧
値を判定し、これにより、接続された交流電源1からの
入力交流電源電圧の電圧値を判定する(ステップ20
4)。
【0027】即ち、この第1の実施形態は、電力変換装
置の基本構成が図4に示した従来例と同様であり、従っ
て、コンデンサ5での直流電圧Edと入力交流電源電圧
との関係が上記式(1)で表わされる。ここでは、上記
式(1)により、一例として、コンデンサ5での直流電
圧Edは、入力交流電源電圧が100Vである場合、1
50V以上で200V未満の基準電圧Eoに応じた任意
の電圧値に設定され、また、入力交流電源電圧が200
Vである場合、300V以上の基準電圧Eoに応じた任
意の電圧値に設定されるものとする。
【0028】マイコン17に設定される上記の閾値は、
分圧抵抗R3,R41による分圧電圧Ed’での入力交
流電源電圧が100Vであるときに取り得る範囲とこの
分圧電圧Ed’での入力交流電源電圧が200Vである
ときに取り得る範囲との間に設定される。
【0029】そこで、マイコン17は、上記分圧電圧E
d’をこの閾値と比較して、コンデンサ5での直流電圧
Edが200V以上であることが判明したときには(ス
テップ204)、入力交流電源電圧が200Vと判定
し、切替スイッチ20,21を夫々B側に閉じ(ステッ
プ205)、また、この直流電圧Edが200V未満で
あることが判明したときには(ステップ204)、入力
交流電源電圧が100Vと判定し、切替スイッチ20,
21を夫々A側に閉じる(ステップ206)。
【0030】以上の動作の間、マイコン17は、トリガ
信号VTをローレベルにしておくことにより、ANDゲ
ートからなるトリガ素子19をオフ状態にしておき、ス
イッチ駆動信号Vgを遮断してスイッチ素子6をオフ状
態にしておくが、上記のように、切替スイッチ20,2
1の切替え動作が終了すると、トリガ信号VTをハイレ
ベルとし、スイッチ駆動信号Vgを通過させてスイッチ
素子16のオン,オフ制御を行なわせる(ステップ20
7)。
【0031】そこで、入力交流電源電圧が200Vと判
定されて直流電圧切替スイッチ21がB側に閉じたステ
ップ205の場合には、分圧抵抗R3,R42による分
圧電圧Ed'(200V)は、このときのコンデンサ5での直
流電圧EdをEd(200V)で表わすと、 Ed'(200V)=Ed(200V)・R42/(R3+R42) であリ、これが基準電圧Eoに等しくなるように制御さ
れるから、この直流電圧Ed(200V)は、 Ed(200V)=Eo・(R3+R42)/R42 である。また、入力交流電源電圧が100Vと判定され
て直流電圧切替スイッチ21がA側に閉じたステップ2
06の場合には、分圧抵抗R3,R41による分圧電圧
Ed'(100V)は、このときのコンデンサ5での直流電圧
EdをEd(100V)で表わすと、 Ed'(100V)=Ed(100V)・R42/(R3+R42) であり、これが基準電圧Eoに等しくなるように制御さ
れるから、この直流電圧Ed(100V)は、 Ed(100V)=Eo・(R3+R42)/R42 である。
【0032】そして、この直流電圧Ed(200V)が300
V以上、直流電圧Ed(100V)が150V以上かつ200
V未満となるように、基準電圧Eoや分圧抵抗R3,R
41,R42が設定される。
【0033】また、入力交流電源電圧が200Vと判定
されて同期信号切替スイッチ20がB側に閉じたステッ
プ205の場合には、正弦波同期信号Es'(200V)は、
このときの整流電圧EsをEs(200V)と表わすと、 Es'(200V)=Es(200V)・R22/(R1+R22) となり、入力交流電源電圧が100Vと判定されて同期
信号切替スイッチ20がB側に閉じたステップ205の
場合には、正弦波同期信号Es'(100V)は、このときの
整流電圧EsをEs(100V)と表わすと、 Es'(100V)=Es(100V)・R21/(R1+R21) となる。
【0034】そして、この入力交流電源電圧が200V
であるときには、この正弦波同期信号Es'(200V)が、
入力交流電源電圧が100Vであるときには、この正弦
波同期信号Es'(100V)が夫々掛算器12に供給され、
電圧比較器10からの電圧制御信号Veと掛算されて電
流基準信号Vi’が形成されるのであるが、かかる電流
基準信号Vi’がこれら入力交流電源電圧毎に最適なも
のとなるように、上記分圧比を決める分圧抵抗R1,R
21,R22が設定されている。
【0035】このようにして、この第1の実施形態で
は、入力交流電源電圧が200Vであるか100Vであ
るかに応じた直流電圧Esがコンデンサ5に得られる
し、電流基準信号Vi’も夫々毎に最適なものとなるの
で、いずれの入力交流電源電圧でも、高調波も充分低減
されて高い力率を呈し、かつ、性能や機能が変わらず
に、共用することができる。従って、入力交流電源電圧
にかかわらず、圧縮機駆動装置の機種を統合することが
できて、その生産効率の向上とコストの低減を実現する
ことができる。
【0036】勿論、この第1の実施形態においても、図
4に示した従来例と同様に、スイッチ素子6がオン,オ
フ駆動制御されるものであるから、入力交流電源電圧や
負荷に変動があっても、基準電圧Eoに応じた安定した
直流電圧Edが得られる。
【0037】また、この第1の実施形態を、図1に示す
ように、空気調和機などの圧縮機駆動装置の電源装置と
して用いた場合には、入力交流電源電圧が100Vであ
る場合と200Vである場合とで、夫々に応じた大きさ
の安定した直流電源電圧Edを発生してインバータ7に
供給される。
【0038】従って、この実施形態を入力交流電源電圧
が100V用の圧縮機駆動装置とする場合には、100
Vの交流電源1を接続することにより、マイコン17の
動作によって、自動的にインバータ7に150V以上の
100V用として最適な電源電圧Edが印加されること
になるし、また、入力交流電源電圧が200V用の圧縮
機駆動装置に用いた場合には、200Vの交流電源1を
接続することにより、自動的にインバータ7に300V
以上の200V用として最適な電源電圧Edが印加され
ることになって、インバータ7などの制御駆動動作を変
更する必要がない。
【0039】図3は本発明による圧縮機駆動装置とこれ
を用いた空気調和機の第2の実施形態を示すブロック図
であって、22は交流電源電圧検出器であり、図1に対
応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略す
る。
【0040】図1に示した第1の実施形態では、コンデ
ンサ5での直流電圧Edを検出することにより、入力交
流電源電圧の大きさを判定したが、この第2の実施形態
では、交流電源電圧検出器22を設け、これにより、交
流電源1からの入力交流電源電圧を直接検出してその大
きさを判定するようにしたものである。
【0041】それ以外の構成は先の第1の実施形態と同
様であり、その効果も、第1の実施形態と同様である。
【0042】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態のみに限定されるもので
はない。例えば、先の各実施形態では、入力交流電源電
圧の判定及び切替スイッチ20,21の制御信号の生成
を、マイコン17により、ソフトウエアで行なうもので
あったが、ハード回路で行なうようにしてもよい。
【0043】また、上記各数値は、説明の便宜上示した
ものであって、本発明がかかる数値によって限定される
ものではない。特に、入力交流電源電圧は、ヨーロッパ
対応で230Vを接続できるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による圧縮
機駆動装置とこれを用いた空気調和機によれば、異なる
入力交流電源電圧であっても、高力率でかつ高調波の少
ない状態で動作することができ、入力交流電源側への悪
影響も抑制することができる。
【0045】また、本発明によると、電力変換装置の負
荷電流波形が入力交流電源電圧の全波整流電圧を分圧し
た電圧の波形に追従するように、力率改善手段が全波整
流器と平滑用コンデンサとの間に接続されるスイッチ素
子をオン,オフ動作させ、かつ該全波整流電圧の分圧比
をインバータを制御する制御装置による該入力交流電源
電圧の種類の判別結果に応じて選択するものであるか
ら、この負荷電流波形の追従対象の波形を入力交流電源
電圧の種類に応じた最適なものとすることができ、高調
波を充分低減できて高い力率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧縮機駆動装置とこれを用いた空
気調和機の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1で示す第1の実施形態の動作を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明による圧縮機駆動装置とこれを用いた空
気調和機の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図4】従来の圧縮機駆動装置の一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流器 3 リアクトル 4 ダイオード 5 コンデンサ 6 スイッチ素子 7 インバータ 8 電動機 9 負荷電流検出器 10 電圧比較器 11 基準電圧源 12 掛算器 13 電流比較器 14 変調機 15 発振器 16 駆動回路 17 マイコン 18 インバータ駆動回路 19 トリガ素子 20,21 切替スイッチ 22 交流電源電圧検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 和雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 能登原 保夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 川端 幸雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平7−115788(JP,A) 特開 平7−15966(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 7/42 - 7/98 H02M 3/00 - 3/44 H02P 5/41 H02P 7/63

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、該圧縮機を駆動する電動機駆
    動装置とを有する圧縮機駆動装置において、 該電動機駆動装置は、 交流電源に接続され、該交流電源からの入力交流電源電
    圧を整流して直流電圧を出力する電力変換装置と、 該電力変換装置の出力直流電圧を電源電圧とするインバ
    ータと、 該インバータを制御するとともに、該入力交流電源電圧
    の種類を判別する制御装置とを備えて、該インバータに
    より該電動機を駆動し、 該電力変換装置は、 該入力交流電源電圧を整流する整流器と、 該整流器によって得られる整流電圧を平滑して該直流電
    圧を生成し、該インバータに電源電圧として印加するコ
    ンデンサと、 該整流器と該コンデンサとの間に接続され、オン,オフ
    動作するスイッチ手段と、 該電力変換装置の負荷電流波形が該整流電圧の波形に追
    従するように、該スイッチ手段をオン,オフ動作させる
    力率改善手段とを有し、該制御装置による該入力交流電
    源電圧の種類の判別結果に応じた制御値を選択して該力
    率改善手段に供給することを特徴とする圧縮機駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 圧縮機と、該圧縮機を駆動する電動機駆
    動装置とを有する圧縮機駆動装置において、 該電動機駆動装置は、 交流電源に接続され、該交流電源からの入力交流電源電
    圧を整流して直流電圧を出力する電力変換装置と、 該電力変換装置の出力直流電圧を電源電圧とするインバ
    ータと、 供給される速度指令に応じたデューティのパルス信号を
    発生して該インバータを制御するとともに、該入力交流
    電源電圧の種類を判別する制御装置とを備えて、該イン
    バータにより該電動機を駆動し、 該電力変換装置は、 該入力交流電源電圧を全波整流する整流器と、 該整流器にリアクトル及びダイオードを介して接続さ
    れ、該整流器によって得られる全波整流電圧を平滑して
    該直流電圧を生成し、該インバータに電源電圧として印
    加するコンデンサと、 該リアクトルと該ダイオードとの間に接続され、オン,
    オフ動作するスイッチ素子と、 該全波整流電圧を分圧する分圧手段と、 該電力変換装置の負荷電流波形が該分圧手段の出力電圧
    波形に追従するように、該スイッチ素子をオン,オフ動
    作させる力率改善手段とを有し、該制御装置による該入
    力交流電源電圧の種類の判別結果に応じた該分圧手段の
    分圧比を選択することを特徴とする圧縮機駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記分圧手段は、複数の抵抗と該抵抗を切替選択する切
    替スイッチとを有し、該制御装置による該入力交流電源
    電圧の種類の判別結果に応じた該抵抗を選択することを
    特徴とする圧縮機駆動装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機と、該圧縮機を駆動する電動機駆
    動装置とを有する圧縮機駆動装置において、 該電動機駆動装置は、 交流電源に接続され、該交流電源からの入力交流電源電
    圧を整流して直流電圧を出力する電力変換装置と、 該電力変換装置の出力直流電圧を電源電圧とするインバ
    ータと、 供給される速度指令に応じたデューティのパルス信号を
    発生して該インバータを制御するとともに、該入力交流
    電源電圧の種類を判別するマイコンからなる制御装置と
    を備えて、該インバータにより該電動機を駆動し、 該電力変換装置は、 該入力交流電源電圧を全波整流する整流器と、 該整流器にリアクトル及びダイオードを介して接続さ
    れ、該整流器によって得られる全波整流電圧を平滑して
    該直流電圧を生成し、該インバータに電源電圧として印
    加するコンデンサと、 該リアクトルと該ダイオードとの間に接続され、オン,
    オフ動作するスイッチ素子と、 該全波整流電圧を分圧する第1の分圧手段と、 該全波整流電圧に応じた電圧を分圧する第2の分圧手段
    と、 該電力変換装置の負荷電流波形が該第1の分圧手段の出
    力電圧波形に追従するように、該スイッチ素子をオン,
    オフ動作させる力率改善手段とを有し、該制御装置は該
    第2の分圧手段の出力電圧を用いて該入力交流電源電圧
    の種類を判別し、該制御装置による該入力交流電源電圧
    の種類の判別結果に応じた該分圧手段の分圧比を選択す
    ることを特徴とする圧縮機駆動装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機と、該圧縮機を駆動する電動機駆
    動装置とを有する圧縮機駆動装置において、 該電動機駆動装置は、 交流電源に接続され、該交流電源からの入力交流電源電
    圧を整流して直流電圧を出力する電力変換装置と、 該電力変換装置の出力直流電圧を電源電圧とするインバ
    ータと、 該インバータを制御するとともに、該入力交流電源電圧
    の種類を判別するマイコンからなる制御装置とを備え
    て、該インバータにより該電動機を駆動し、 該電力変換装置は、 該入力交流電源電圧を整流する整流器と、 該整流器によって得られる整流電圧を平滑して該直流電
    圧を生成し、該インバータに電源電圧として印加するコ
    ンデンサと、 該整流器と該コンデンサとの間に接続され、オン,オフ
    動作するスイッチ手段と、 該電力変換装置の負荷電流波形が該整流電圧の波形に追
    従するように、該スイッチ手段をオン,オフ動作させる
    力率改善手段とを有し、 該制御装置は、該入力交流電源電圧の種類の判別結果に
    応じた制御値を選択して該力率改善手段に設定するとと
    もに、該制御値を選択設定する間、該スイッチ手段をオ
    フ状態にすることを特徴とする圧縮機駆動装置。
  6. 【請求項6】 圧縮機と、該圧縮機を駆動する電動機駆
    動装置とを有する圧縮機駆動装置において、 該電動機駆動装置は、 交流電源に接続され、該交流電源からの入力交流電源電
    圧を整流して直流電圧を出力する電力変換装置と、 該電力変換装置の出力直流電圧を電源電圧とするインバ
    ータと、 該インバータを制御するとともに、該入力交流電源電圧
    の種類を判別するマイコンからなる制御装置とを備え
    て、該インバータにより該電動機を駆動し、該電力変換
    装置は、 該入力交流電源電圧を整流する整流器と、 該整流器によって得られる整流電圧を平滑して該直流電
    圧を生成し、該インバータに電源電圧として印加するコ
    ンデンサと、 該整流器と該コンデンサとの間に接続され、オン,オフ
    動作するスイッチ手段と、 該電力変換装置の負荷電流の波形が該整流電圧の波形に
    追従するように、該スイッチ手段をオン,オフ動作させ
    る力率改善手段と、 該入力交流電源電圧を検出する検出手段とを有し、 該制御装置は、該検出手段の出力信号によって該入力交
    流電源電圧の種類を判別し、その判別結果に応じた制御
    値を選択して該力率改善手段に設定することを特徴とす
    る圧縮機駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の圧
    縮機駆動装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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