JP2918756B2 - 立向エレクトロガス溶接用トーチ - Google Patents

立向エレクトロガス溶接用トーチ

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JP2918756B2
JP2918756B2 JP34286892A JP34286892A JP2918756B2 JP 2918756 B2 JP2918756 B2 JP 2918756B2 JP 34286892 A JP34286892 A JP 34286892A JP 34286892 A JP34286892 A JP 34286892A JP 2918756 B2 JP2918756 B2 JP 2918756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄骨構造物あるいは造船
のロンジ材等の立向突合せ部をエレクトロガス溶接する
溶接トーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】狭開先の立向突合せ継手の溶接装置とし
て、溶接トーチをローラ機構によって挾持して、昇降自
在にし、該溶接トーチが貫通するシールドガスの中継箱
と前記溶接トーチを包囲する消耗性のガスノズルにて、
溶接を行う立向エレクトロガス溶接装置が開発され(特
公昭59−22625号公報参照)、又該立向エレクト
ロガス溶接装置に使用する溶接トーチが開発されている
(特公昭60−20116号公報参照)。
【0003】上記特公昭59−22625号公報に記載
されている装置の概略を図5および図6に基づいて説明
する。すなわち、端部を突合せた被溶接材1aおよび2
aを銅板による裏当て金3aおよび表当て金4aによっ
て囲み形成した開先に、溶接トーチ21を挿入して立向
エレクトロガス溶接を行う溶接装置であって、上記溶接
トーチ21は電気伝導性の良好な銅あるいは銅合金より
管状に形成された非消耗性のもので、昇降用モータ6a
により駆動されるローラ7aと、加圧ネジ8aによって
加圧される加圧ローラ9aによって挾持され、ガス中継
箱17を貫通して、該中継箱17の下部に設けられたガ
ラス繊維等からなる消耗性のガスノズル18に同心に包
囲されて開先内に挿入設置されている。又これらの部材
を保持するベース12aはモータ13aにより、スライ
ダ機構を介して摺動軸20aをガイドとして矢印14a
の方向に振動されるように設けられており、溶接トーチ
21の中を通り溶接部に供給されるワイヤ25aも同矢
印14aの方向に振動される。さらに溶接装置は被溶接
材2aにネジ15aによってクランプされ、ガス中継箱
17にはシールドガスの取り入れ用口金16が装着され
ている。又、振動部に設けたツマミ24aはベース12
aの振動を一端で停止させるための押しネジ23aを廻
すものである。
【0004】上記溶接装置の動作を説明すると、ワイヤ
25aが溶接トーチ21の中を通って供給され溶融する
につれてガスノズル18は徐々に消耗し、溶接トーチ2
1はローラ7aで駆動されて上昇し、溶接が進行してい
く。ガス中継箱17に取り入れられたシールドガスは、
ガスノズル18と溶接トーチ21との隙間を通り溶接部
をシールドする。一方、摺動ブロック19aに取り付け
られたベース12aは矢印14aの方向に振動され、溶
接トーチ21とガスノズル18も開先内で同様に振動
し、開先の表から裏にかけて均等に入熱を分布させ、V
型開先では必要に応じてネジ23aを送り込んで振動を
開先表面部において一時停止させ開先断面積に対応した
入熱量の分布を行わせ、充分に開先表面部を溶融しなが
ら溶着金属を満たしていき、溶け込み不足等の欠陥のな
い健全な溶接が行われる。
【0005】しかし、上記の立向エレクトロガス溶接装
置においてはガスノズル18は溶接が進行するにつれて
消耗し、ガスノズルの成分が溶け込み、溶融金属に介入
するのでガスノズルの成分によっては支障を起すおそれ
がある。又溶接終了後ガスノズルは全て消耗せず取付部
近傍が60mm程度残るので、残材を除去し、新規ノズル
と交換しなければならない。さらに消耗式のガスノズル
は溶接長に合せた長さを決定し、溶接長に応じたガスノ
ズルを用意する必要があり、その上、ガスノズルをセッ
ト後、溶接トーチをセットしなければならないため、操
作が極めて繁雑になる。又溶接トーチはガス中継箱を貫
通した状態で上昇あるいは設置されるため、溶接トーチ
に損傷や摩擦を生じ、これによる上昇操作に支障をきた
すことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来装置の問題点を改善するものであって、溶接トーチと
ガスノズルが分離し、又ガスノズル本体が消耗するため
に、溶接長に応じたガスノズルの準備やガスノズルを溶
接終了毎に交換する操作の繁雑さを軽減するものであ
り、又溶接トーチの損傷を防ぎ、溶接トーチを挾持ロー
ラにより円滑に上昇操作することができる立向エレクト
ロガス溶接用トーチを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、溶接母材の開先に挿入され、溶接速度に同
調して引上げ可能にした溶接トーチにおいて、後部をガ
ス中継金具31に連結されたガスノズル32、該ガスノ
ズル32内にガスノズルガイド33を介して支持した外
筒34、および該外筒34に挿入固定され、中心にワイ
ヤ挿通孔を有するノズル本体36とからなり、該外筒3
4の内部はノズル本体36により軸方向に仕切られた冷
却水の給排水路となる室42,43を形成し、該室をノ
ズル本体の前部にて連絡すると共に外筒34の後部を水
中継金具37と連結固定したことを特徴とし、さらに水
中継金具37と、ガス中継金具36とを接続し一体とし
た立向エレクトロガス溶接用トーチである。
【0008】
【作用】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に係る
立向エレクトロガス溶接用トーチは長さが500mm以上
から場合によっては1000mm近くまで長尺にすること
ができ、その径は大体12mm程度のサイズのものであ
る。そして、該立向エレクトロガス溶接用トーチの基本
的な断面構造は、ガス中継金具と連結されたガスノズル
と該ガスノズル内に挿入される外筒および該外筒に挿入
されるノズル本体とからなり、該ノズル本体はその中心
にワイヤ挿通孔が穿孔され、前記外筒とノズル本体との
間には軸方向に延びる冷却水の給排水路が形成されてい
る。又前記ガスノズルと外筒との間にはガスノズルを同
軸上に導き、シールドガスの通過空間を保持するための
ガスノズルガイドが前記外筒の外周に連結されている。
本発明の立向エレクトロガス溶接用トーチの材質はガス
ノズルおよび外筒は溶接中の雰囲気等による腐食等を考
慮し、ステンレス等が好ましい。又、ノズル本体は電気
伝導を考慮し、銅合金にて製作することが望ましい。
【0009】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の立向エレクトロ
ガス溶接用トーチを説明する。図3は立向エレクトロガ
ス溶接用トーチの具体例を示す縦断面図で、図4
(イ),(ロ),(ハ)、図3の各々A−A′,B−
B′,C−C′の線断面における構成を示すものであ
る。
【0010】所望の長さおよび径を有する断面が円形の
ガスノズル32は、シールドガスを該ガスノズル32に
送り込むガス中継金具31と、前記ガスノズル32の後
部32bにてろう付等の手段で連結している。又前記ガ
スノズル32の外周には絶縁材48が装着されている。
前記ガスノズル32内には外筒34が挿入され、外筒3
4内には、外筒34よりやや長尺であり、かつ先端に給
電チップ40を固設したノズル本体36が装着されてい
る。又前記外筒34には、その後端寄りに給排水管4
5,46を連結した水中継金具37を連設する構成とな
っている。
【0011】ノズル本体36の前部36aおよび後部3
6bは、その全周が外筒34の内周に密着され、ろう付
によって外筒34内周と固着する。
【0012】前部36aは図示の如く給電チップ40の
後端を螺着する給電チップ取付部となっており、他方の
後部36bは、図示しないコンジットを通して送給され
てくるワイヤの導入部となっている。又ノズル本体36
の中心には、貫通するワイヤ挿通孔35が穿設されてい
る。さらに前記ノズル本体36の前後部36a,36b
間におけるノズル本体36と外筒34との間には、ノズ
ル本体36によって区画される冷却水の給水路および排
水路となる2個の室42,43が軸方向に延びて形成さ
れており、これらの室42,43はそれぞれ給排水管4
5,46に連通している。
【0013】後端部32bを中継金具31で連結支持さ
れるガスノズル32は、外筒34の前部34aより10
0mm程度の位置にガスノズルガイド33(スペーサー)
を配置し、図示ではガスノズル32と外筒34間の円周
方向に3個のガスノズルガイド33を設置することによ
って外筒34と同心上に保持され、且つ外筒34との間
にガス通路47を形成している。ガス中継金具31はO
リング38を介して水中継金具37にボルト39によっ
て連結され、一体化されている。
【0014】図4(ロ)は図3B−B′線断面における
構成例を示すもので、ノズル本体36は外筒34の内面
に2ケ所で内接し、二分割した独立の室42および43
を形成し、又、ガスノズルガイド33は図示の如くガス
ノズル32と外筒34の間に設置され両者を円周上で連
結すると共に、シールドガスの通路を維持し、矢印28
にシールドガスが放出される構造となっている。又、図
4(イ)は図1A−A′線断面を図示するもので、分離
独立して形成される室42および43はその終端、即ち
ノズル本体36の前部36a側にて連通する通路41を
形成する構造となっている。図4(ハ)は図3のC−
C′線断面を図示するもので、水中継金具37は給水管
46と排水管45と連結し、外筒34とノズル本体36
により分離独立にて形成される室42および43に水中
継金具37を介して冷却水の給水および排水を行う配管
口を構成している。又該水中継金具に連結される給水管
46および排水管45にて溶接の給電を行う。
【0015】図1および図2は本発明の立向エレクトロ
ガス溶接用トーチを使用する立向エレクトロガス溶接装
置の概略を示すもので、図5および図6におけるガス中
継箱17を撤去し、トーチの振れをなくす手段として、
回転可能なガイドローラ10および11を装着したもの
で、装置の機能は前述した図5および図6の装置と同様
である。又前記のガイドローラ10および11はトーチ
の振れを修正するもので、摩擦係数が小さい物であれば
回転機構を持たないガイドであっても良い。
【0016】上記立向エレクトロガス溶接用トーチ5
は、昇降用モータ6により駆動されるローラ7と加圧ネ
ジ8によって加圧される加圧ローラ9によって挾持さ
れ、ガイドローラ10および11をガイドとして開先内
に挿入設置される。
【0017】上記溶接装置の動作を説明すると、ワイヤ
25が立向エレクトロスラグ溶接用トーチ5の挿通孔3
5を通って供給され、溶融するにつれて、立向エレクト
ロガス溶接用トーチ5はローラ7と加圧ローラ9で挾持
されローラ7の回転により上昇し、溶接が進行してい
く。又ガスホース27で供給されたシールドガスは矢印
28のごとく放出され溶接部をシールドする。
【0018】溶接中においては給水用配管46に連結さ
れた冷却水供給源からの冷却水を室42内へ送水し、ノ
ズル本体36および外筒34を水冷した後、冷却水は室
43を経て排水用配管45から取り出される。又シール
ドガスはガス用配管44に連結されたガス供給源から強
制的に送給され、ガス通路47を通りガスノズル下部3
2aから放出され溶接部をシールドする。さらに、ワイ
ヤ25はノズル本体後部36bからワイヤ挿通孔35へ
送給され、ノズル本体先端36aに取付けた給電チップ
40から突出し、溶接部へ供給される。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の立向エレクトロガ
ス溶接用トーチは、ガスノズルと外筒とノズル本体が2
重構造となっており、ガスノズルガイドがガスノズル内
面に接触し、水中継金具とガス中継金具が連結されてい
る構造を持つため、細径でかつ長尺であっても曲げ剛性
が高く撓む恐れがないので円滑なトーチの上昇が計れ
る。又ガスノズルを非消耗式として、ノズル本体と一体
としたために溶接進行と共に上昇するので、繰返し使用
が可能である。さらに溶接長より充分な長さの立向エレ
クトロガス溶接用トーチであれば、該立向エレクトロガ
ス溶接用トーチの範囲内で短長から長尺の任意の溶接長
に溶接が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立向エレクトロガス溶接用トーチを適
用するための溶接装置の一例を示す全体図。
【図2】図1の側面図。
【図3】本発明トーチの具体例を示す断面図。
【図4】図3のトーチの断面構造例であって(イ)はA
−A′線、(ロ)はB−B′線、(ハ)はC−C′線の
断面を示す。
【図5】従来の溶接トーチを適用するための溶接装置を
示す全体図。
【図6】図5の側面図。
【符号の説明】
1,1a,2,2a 被溶接材 5 立向エレクトロガス溶接用トーチ 21 溶接トーチ 31 ガス中継金具 32 ガスノズル 33 ガスノズルガイド 34 外筒 35 ワイヤ挿通孔 36 ノズル本体 37 水中継金具 38 Oリング 40 給電チップ 42,43 室 47 ガス通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/173 B23K 9/29 B23K 9/02 B23K 25/00 B23K 9/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接母材の狭開先に挿入され、溶接速度
    に同調して引上げ可能にした溶接トーチにおいて、後部
    をガス中継金具と連結したガスノズル、該ガスノズル内
    にガスノズルガイドを介して支持した外筒および該外筒
    に挿入固定され、中心にワイヤ挿通孔を有するノズル本
    体とからなり、該外筒の内部にはノズル本体により軸方
    向に仕切られた冷却水の給排水路となる室を形成し、該
    室をノズル本体の前部にて連絡すると共に外筒後部を水
    中継金具と連結固定した構造としたことを特徴とする立
    向エレクトロガス溶接用トーチ。
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