JP2917786B2 - 自然言語インタフェース方式 - Google Patents

自然言語インタフェース方式

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JP2917786B2
JP2917786B2 JP5333203A JP33320393A JP2917786B2 JP 2917786 B2 JP2917786 B2 JP 2917786B2 JP 5333203 A JP5333203 A JP 5333203A JP 33320393 A JP33320393 A JP 33320393A JP 2917786 B2 JP2917786 B2 JP 2917786B2
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然言語インタフェー
ス方式に関し、特に、日本語等の自然言語文により、デ
ータベースシステム等のアプリケーションを操作し、以
前の入力文に関する文脈情報を参照して自然言語文の省
略の補完や指示代名詞の照応先の同定を行う文脈処理を
含む自然言語インタフェース方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自然言語インタフェース方式は、
過去の処理事例を蓄積する手段がないために、同じ入力
文を繰り返し入力した場合に、同じ結果になるにも関わ
らず、同じ処理をその都度繰り返す方法をとっている。
そして、過去の事例を蓄積してそれらを再利用する場合
でも、従来の自然言語インタフェース方式は、入力文と
アプリケーション言語表現の対や入力文とアプリケーシ
ョン処理結果の対を事例として蓄積して利用する方法を
とっている。
【0003】例えば、データベース検索システムでは、
対象となったデータベースの内容が不変である場合に、
入力文と検索結果の対を事例として蓄積して再利用する
方法がとられており、データベースの内容が変化する場
合でも、そのときの入力文と検索言語表現の対を事例と
して蓄積して再利用する方法をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の自然言
語インタフェース方式は、一般に、入力に対して処理を
行って結果を出力するシステムでは、以前に同じ入力が
されているならば、そのときの出力を再利用することに
よって、同じ処理を繰り返す無駄が省けることとなる。
また、自然言語処理システムでも、文脈処理を行わない
システムならば、単純に過去の入力とそれに対する処理
結果の対を事例として蓄えておき、入力と一致する事例
があれば、その事例の処理結果を出力することにより、
処理を省くことができる。
【0005】しかし、従来の自然言語インタフェース方
式は、文脈に依存した処理を行っているシステムでは、
同じ入力であってもそのときの文脈に依存して出力が異
なる場合があるために、上記のような単純な方法では対
応することができないという問題点を有している。
【0006】さらに、文脈に依存した処理を行うシステ
ムであっても、常にその結果が文脈に影響されるわけで
はないので、ある入力文の処理結果がある文脈の下で文
脈に影響されなければ、その入力文が他の文脈の下でも
文脈に影響されない可能性が高く、このような場合に
は、その入力に対する過去の最終処理結果を再利用した
方が処理時間の短縮が行えるけれども、従来の自然言語
インタフェース方式は、最終結果を利用すべきか否かを
判断する適切な手段がないという問題点を有している。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 第1の発明の 自然言語イ
ンタフェース方式は、(A)過去の入力文とその構造の
解析結果の第1の解析構造とを対にした第1のタイプの
事例、および過去の入力文の第1の解析構造に対して文
脈処理を行った第2の解析構造とその第2の解析構造か
らアプリケーションシステムを操作するために生成した
アプリケーション言語表現とを対応させた第2のタイプ
の事例、並びに過去の入力文と第1の解析構造とアプリ
ケーション言語表現との3項組である第3のタイプの事
例を格納する事例格納手段と、(B)前記事例格納手段
に有する第1のタイプの事例および第3のタイプの事例
に対して当該の入力文を照合し、一致する事例がなけれ
ば、当該の入力文をそのまま出力するとともに、一致す
る事例があるときに、その事例が第1のタイプの事例で
あれば、第1の解析構造を出力し、その事例が第3のタ
イプの事例であれば、アプリケーション言語表現を出力
する文照合手段と、(C)前記文照合手段で、当該の入
力文が第3のタイプの事例の過去の入力文に一致した場
合に、その第3のタイプの事例のアプリケーション言語
表現を利用者に表示して確認を求め、利用者が承認した
場合には、そのアプリケーション言語表現を出力し、利
用者が拒絶した場合には、その第3のタイプの事例にあ
る第1の解析構造を出力し、その第3のタイプの事例か
らアプリケーション言語表現を削除することにより入力
文と第1の解析構造との対である第1のタイプの事例に
変換する確認手段と、(D)前記文照合手段から当該の
入力文を入力することにより、当該の入力文の構造を解
析して第1の解析構造を出力する解析手段と、(E)過
去の入力文に関する文脈情報を用いて、前記文照合手段
または前記解析手段あるいは前記確認手段から出力され
た第1の解析構造に対して、文脈処理を行うことによっ
て第2の解析構造を出力する文脈処理手段と、(F)前
記文脈処理手段により出力された第2の解析構造を文脈
情報として保持するとともに、前記文脈処理手段に過去
の入力文に関する文脈情報を与える文脈情報保持手段
と、(G)前記文脈処理手段により出力された当該の第
2の解析構造を入力として、前記事例格納手段に有する
第2のタイプの事例に対して当該の第2の解析構造を照
合し、一致する事例がなければ、当該の入力文の第2の
解析構造を出力するとと もに、一致する事例があれば、
その第2のタイプの事例からアプリケーション言語表現
を出力する解析構造照合手段と、(H)前記解析構造照
合手段から第2の解析構造を入力して、アプリケーショ
ンシステムを操作するアプリケーション言語表現を生成
して出力するアプリケーション言語表現生成手段と、
備えて構成されている。
【0009】さらに、第2の発明の自然言語インタフェ
ース方式は、(A)過去の入力文とその構造の解析結果
の第1の解析構造とを対にした第1のタイプの事例、お
よび過去の入力文の第1の解析構造に対して文脈処理を
行った第2の解析構造とその第2の解析構造からアプリ
ケーションシステムを操作するために生成したアプリケ
ーション言語表現とを対応させた第2のタイプの事例、
並びに過去の入力文と第1の解析構造とアプリケーショ
ン言語表現との3項組である第3のタイプの事例を格納
する事例格納手段と、(B)前記事例格納手段に有する
第1のタイプの事例および第3のタイプの事例に対して
当該の入力文を照合し、一致する事例がなければ、当該
の入力文をそのまま出力するとともに、一致する事例が
あるときに、その事例が第1のタイプの事例であれば、
第1の解析構造を出力し、その事例が第3のタイプの事
例であれば、アプリケーション言語表現を出力する文照
合手段と、(C)前記文照合手段で当該の入力文が第3
のタイプの事例中の過去の入力文に一致した場合に、そ
の第3のタイプの事例のアプリケーション言語表現を利
用者に表示して確認を求め、利用者が承認した場合に
は、そのアプリケーション言語表現を出力し、利用者が
拒絶した場合には、その第3のタイプの事例にある第1
の解析構造を出力し、その第3のタイプの事例からアプ
リケーション言語表現を削除することにより入力文と第
1の解析構造との対である第1のタイプの事例に変換す
る確認手段と、(D)前記文照合手段から当該の入力文
を入力することにより、当該の入力文の構造を解析して
第1の解析構造を出力し、当該の入力文および第1の解
析構造を第1のタイプの事例として前記事例格納手段に
格納する解析手段と、(E)過去の入力文に関する文脈
情報を用いて、前記文照合手段または前記解析手段ある
いは前記確認手段から出力された第1の解析構造に対し
て、文脈処理を行うことによって第2の解析構造を出力
する文脈処理手段と、(F)前記文脈処理手段により出
力された第2の解析構造を文脈情報として保持するとと
もに、前記文脈処理手段に過去の入力文に関する文脈情
報を与える文脈情報保持手段と、(G)前記文脈処理手
段により出力された当該の第2の解析構造を入力とし
て、前記事例格納手段に有する第2のタイプの事例に対
して当該の第2の解析構造を照合し、一致する事例がな
ければ、当該の入力文の第2の解析構造を出力するとと
もに、一致する事例があれば、その第2のタイプの事例
からアプリケーション言語表現を出力する解析構造照合
手段と、(H)前記解析構造照合手段から第2の解析構
造を入力して、アプリケーションシステムを操作するア
プリケーション言語表現を生成して出力し、当該の第2
の解析構造およびアプリケーション言語表現を第2のタ
イプ事例の事例として前記事例格納手段に格納し、ま
た、前記文脈処理手段において第1の解析構造と第2の
解析構造が同一である場合に、当該の入力文及び第1の
解析構造並びにアプリケーション言語表現を第3のタイ
プの事例として前記事例格納手段に格納するアプリケー
ション言語表現生成手段と、を備えて構成されている。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の自然言語インタフェース方
式の一実施例を示すブロック図である。
【0011】本実施例では、図1に示す事例格納手段7
は、過去の入力文とその構造の解析手段2による解析結
果である第1の解析構造とを対にした第1のタイプの事
例、および過去の入力文の第1の解析構造に対して文脈
処理手段3により文脈処理を行った第2の解析構造とそ
の第2の解析構造を基にアプリケーションシステムの操
作のためにアプリケーション言語表現生成手段6で生成
したアプリケーション言語表現とを対応させた第2のタ
イプの事例、並びに過去の入力文と上記に示す第1の解
析構造とアプリケーション言語表現との3項組の第3の
タイプの事例を格納している。
【0012】そして、文照合手段1は、事例格納手段7
に有する第1のタイプの事例および第3のタイプの事例
に対して当該の入力文を照合し、一致する事例がなけれ
ば、当該の入力文をそのまま出力するとともに、一致す
る事例があるときには、その事例が第1のタイプの事例
であれば、第1の解析構造を出力し、その事例が第3の
タイプの事例であれば、アプリケーション言語表現を出
力している。
【0013】また、確認手段8は、文照合手段1で当該
の入力文が第3のタイプの事例中の過去の入力文に一致
した場合には、その第3のタイプの事例のアプリケーシ
ョン言語表現を利用者に表示して確認を求めて、これを
利用者が承認した場合には、そのアプリケーション言語
表現を出力し、利用者が拒絶した場合には、その第3の
タイプの事例を構成する第1の解析構造を出力し、その
第3のタイプの事例からアプリケーション言語表現を削
除することにより入力文と第1の解析構造との対である
第1のタイプの事例に変換している。
【0014】一方、解析手段2は、文照合手段1から当
該の入力文を入力することにより、当該の入力文の構造
を解析して第1の解析構造を出力し、当該の入力文およ
び第1の解析構造を第1のタイプの事例として事例格納
手段7に格納している。
【0015】そこで、文脈処理手段3は、文脈情報保持
手段4にある過去の入力文に関する文脈情報を用いて、
文照合手段1または解析手段2あるいは確認手段8から
出力された第1の解析構造に対して、文脈処理を行うこ
とによって第2の解析構造を出力している。
【0016】また、文脈情報保持手段4は、文脈処理手
段3により出力された第2の解析構造を文脈情報として
保持するとともに、文脈処理手段3に過去の入力文に関
する文脈情報を与えている。
【0017】そして、解析構造照合手段5は、文脈処理
手段3から出力された当該の第2の解析構造を入力とし
て、事例格納手段7に保有する第2のタイプの事例に対
して当該の第2の解析構造を照合して、一致する事例が
ないならば、当該の入力文の第2の解析構造を出力する
とともに、一致する事例があれば、その第2のタイプの
事例からアプリケーション言語表現を出力している。
【0018】さらに、アプリケーション言語表現生成手
段6は、解析構造照合手段5からの第2の解析構造を入
力し、アプリケーションシステムの操作のアプリケーシ
ョン言語表現を生成し出力するとともに、当該の入力文
および第2の解析構造並びにアプリケーション言語表現
を、第2のタイプの事例および第3のタイプの事例とし
て事例格納手段7に格納している。
【0019】図2は図1の事例格納手段7に格納された
事例の一例を示す図である。次に、本実施例の動作につ
いて、図1および図2を参照して説明する。
【0020】まず、文照合手段1は、例えば「本社が東
京にある会社を教えて下さい。」という日本語の入力文
に対して、図2に示す事例格納手段7を参照して、事例
中の文が入力文に一致する事例を検索している。この結
果で、第3のタイプの事例が得られた場合には、その入
力文とその事例に対する事例番号と第1の解析構造とア
プリケーション言語表現とを確認手段8に送出してい
る。また、第1のタイプの事例が得られた場合には、そ
の入力文とその事例に対する第1の解析構造とを文脈処
理手段3に送出している。一方、事例が一つも得られな
かった場合には、その入力文だけを解析手段2に送出し
ている。
【0021】例えば、前掲の例文に対して図2に示す事
例を検索すると、事例番号(1)のタイプT3の第3の
タイプの事例が検出されて確認手段8に送出され、利用
者が承認すれば外部にアプリケーション言語表現が出力
される。この際に、解析手段2、文脈処理手段3、解析
構造照合手段5、アプリケーション言語表現生成手段6
を通らずに出力が得られるために処理時間を短縮するこ
とができる。
【0022】また、例えば「大阪では?」という入力文
に対しては、図2に示す事例を検索すると、事例番号
(2)のタイプT1の第1のタイプの事例が検出され
て、文脈処理手段3に第1の解析構造が送出される。こ
の際にも、解析手段2を通らないので処理時間を短縮す
ることができる。
【0023】そして、事例が一つも得られなかった場合
には、解析手段2は、文照合手段1からその入力文を受
け取って、その入力文の構文的あるいは意味的な構造を
解析して第1の解析構造を作成している。例えば、前掲
の入力文「本社が東京にある会社を教えて下さい。」に
対して、“教える[obj 会社[emb ある[obj 本社;loc
東京]]]”といった解析構造を作成している。
【0024】また、このような第1の解析構造を作成し
た後には、その入力文と第1の解析構造とを文脈処理手
段3に送出し、その入力文と第1の解析構造と第1のタ
イプの事例を示すタイプT1を事例格納手段7に送出し
ている。
【0025】次に、文脈処理手段3は、解析手段2ある
いは文照合手段1あるいは確認手段8から当該の入力文
と第1の解析構造とを受け取ると、文脈情報保持手段4
内に保持されている文脈情報を参照し、省略の補完や代
名詞の照応先の同定を行い、第2の解析構造を作成して
いる。
【0026】例えば、「本社が東京にある会社を教えて
下さい。」という入力文について、第2の解析構造の
“教える[obj 会社[emb ある[obj 本社; loc 東
京]]]”が、文脈情報として文脈情報保持手段4に保
持されているときに、当該の入力文「大阪では?」の第
1の解析構造としての“大阪”が入力されて来たときに
は、“教える[obj 会社[emb ある[obj 本社; loc 大
阪]]]”という第2の解析構造を作成している。
【0027】なお、このような第2の解析構造の作成に
は、例えば、財団法人情報処理学会第43回全国大会5
H−9「データベースの日本語インタフェースにおける
文脈処理」に記載されている方法を用いることができ
る。
【0028】そして、文脈処理手段3は、第2の解析構
造を作成した後に、第2の解析構造を文脈情報として文
脈情報保持手段4に送出し、その入力文と第2の解析構
造とを解析構造照合手段5に送出している。また、第1
の解析構造と第2の解析構造とが同一であれば、第3の
タイプの事例の作成を指示するためのフラグ“オン”を
解析構造照合手段5に送出し、第1の解析構造と第2の
解析構造とが異なっていれば、フラグ“オフ”を解析構
造照合手段5に送出している。
【0029】一方、文脈情報保持手段4は、文脈処理手
段3に保持している文脈情報を送出するとともに、文脈
処理手段3からの第2の解析構造を文脈情報として受取
って保持している。
【0030】次に、解析構造照合手段5は、文脈処理手
段3から当該の入力文と第2の解析構造とフラグとを受
取ると、事例格納手段7を参照して、その第2の解析構
造と事例格納手段7内の解析構造との一致を検出してい
る。
【0031】そして、一致する事例が得られた場合に
は、フラグが“オン”であれば、その入力文と事例中の
解析構造とアプリケーション言語表現と第3のタイプの
事例を示すタイプT3とを事例格納手段7に送出して、
事例中のアプリケーション言語表現を外部に出力してい
る。また、フラグが“オフ”であれば、その事例の中の
アプリケーション言語表現を外部に出力している。一
方、一致する事例が得られなかった場合には、その入力
文と第2の解析構造とフラグとをアプリケーション言語
表現生成手段6に送出している。
【0032】例えば、解析構造照合手段5は、フラグ
“オン”と「本社が大阪にある会社を教えて下さい。」
という入力文の解析構造である“教える[obj 会社[em
b ある[obj 本社; loc 大阪]]]”とを受け取った場
合には、図2の事例内から解析構造が一致する事例番号
(3)の事例が検索され、その事例のアプリケーション
言語表現からの“select name from company where add
ress =大阪; ”が外部に出力されている。この際には、
アプリケーション言語表現生成手段6での処理を行わず
に済むので、処理時間を短縮することができる。さら
に、この場合には、フラグが“オン”なので、新たな事
例として事例格納手段7に格納している。
【0033】そして、アプリケーション言語表現生成手
段6は、入力文と第2の解析構造とフラグとを解析構造
照合手段5から受け取ることによって、第2の解析構造
からアプリケーション言語表現を生成している。
【0034】例えば、関係データベース照会言語SQL
がアプリケーション言語である場合に、「本社が東京に
ある会社を教えて下さい。」という入力文に対する解析
構造である“教える[obj 会社[emb ある[obj 本社;
loc 東京]]]”から“select name from company whe
re address =東京; ”といったアプリケーション言語表
現を生成している。
【0035】なお、このアプリケーション言語表現の生
成には、例えば、財団法人情報処理学会第43回全国大
会1H−4「概念依存構造からの検索文の生成」に記載
されている方法を用いることができる。
【0036】そして、アプリケーション言語表現が生成
された後に、アプリケーション言語表現が外部に出力さ
れている。また、フラグが“オン”の場合には、第2の
解析構造が第1の解析構造と同一であることを意味して
いるので、ここで第2の解析構造を第1の解析構造とし
て、入力文と第1の解析構造とアプリケーション言語表
現と第3のタイプの事例であることを示すタイプT3と
を事例格納手段7に送出している。
【0037】そこで、事例格納手段7は、解析手段1や
アプリケーション言語表現生成手段6で過去に行われた
処理結果をそれぞれの入力と共に事例として格納してい
る。そして、一つの事例は、図2に示すように、事例番
号,タイプ,文,解析構造,アプリケーション言語表現
の5項目から構成されている。
【0038】まず、事例番号欄には、事例を識別するた
めに、事例毎に相異なった事例番号(1),(2),
(3),……が付与されている。また、タイプ欄には、
第1のタイプ,第2のタイプ,第3のタイプの事例にそ
れぞれタイプT1,T2,T3が付与されている。一
方、文欄には、入力文が格納されている。また、解析構
造欄には、解析手段2で作成された第1の解析構造か文
脈処理手段3で作成された第2の解析構造かが格納され
ている。他方、アプリケーション言語表現欄には、アプ
リケーション言語表現生成手段6で作成されたアプリケ
ーション言語表現が格納されている。
【0039】そして、事例格納手段7は、文照合手段1
に対して第1のタイプの事例であるタイプT1または第
3のタイプの事例であるタイプT3の事例を送出して、
解析構造照合手段5には第2のタイプの事例であるタイ
プT2または第3のタイプの事例であるタイプT3の事
例を送出している。
【0040】また、事例格納手段7は、解析手段2また
は解析構造照合手段5またはアプリケーション言語表現
生成手段6から、入力文または第1の解析構造または第
2の解析構造またはアプリケーション言語表現を事例の
タイプと共に受け取ることにより、既に格納されている
事例の次の行に新たな事例として格納している。事例格
納手段7は、受取った第1の解析構造や第2の解析構造
や事例中の解析構造を区別せずに全て解析構造として扱
っている。
【0041】すなわち、まず、最大の事例番号の次の事
例番号欄に次の事例番号を記入し、第1のタイプの事例
の場合には、タイプ欄にT1を、文欄に入力文を、解析
構造欄に解析構造を格納して、第2のタイプの事例の場
合には、タイプ欄にT2を、解析構造欄に解析構造を格
納して、第3のタイプの事例の場合には、タイプ欄にT
3を、文欄に入力文を、解析構造欄に解析構造を、アプ
リケーション言語表現欄にアプリケーション言語表現を
格納している。
【0042】また、事例検索手段7は、確認手段8から
事例番号を受取った場合には、同じ事例番号を持つ事例
のアプリケーション言語表現欄の内容を削除し、タイプ
欄をT1に変更している。
【0043】一方、確認手段8は、利用者に対して事例
の採用不採用を確認するかしないかを示す確認モードス
イッチを持って、システムの立上げ時や一定の操作によ
って設定を行っている。そして、確認手段8は、文照合
手段1から入力文と解析構造とアプリケーション言語表
現と事例番号とを受取ると、その確認モードスイッチが
“オフ”の場合には、アプリケーション言語表現を外部
に出力し、また、確認モードスイッチが“オン”の場合
には、利用者に対して、アプリケーション言語表現を提
示して確認を求めている。そして、利用者がそれを承認
した場合には、アプリケーション言語表現を外部に出力
している。また、利用者が拒絶した場合には、入力文と
解析構造とを文脈処理手段3に送出し、事例番号を事例
格納手段7に送出してアプリケーション言語表現を削除
している。
【0044】本実施例では、日本語を入力文として説明
しているが、本発明の方式は、日本語以外の自然言語に
対しても、同様の効果を有することは明らかである。ま
た、本実施例では、関係データベース照会言語SQLを
アプリケーション言語として説明しているが、その他の
データベース照会言語やデータベースシステム以外のア
プリケーションシステム用の操作言語に対しても、同様
の効果を有することは明らかである。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の自然言
語インタフェース方式は、解析処理と文脈処理とアプリ
ケーション言語表現生成処理とを含む自然言語インタフ
ェースにおいて、解析処理や生成処理での処理結果を過
去の事例として蓄積し、事例を参照し、利用することが
できることによって、同一の入力文が何度も繰り返して
発せられる状況では、処理の時間が短縮できるという効
果を有している。
【0046】そして、全ての入力文に対して事例との照
合の時間がかかることになるので、それらのトレードオ
フを考慮する必要があるけれども、一般に自然言語の解
析や生成処理が照合処理に比べて長い時間を要する処理
を必要とすることによって、本発明の自然言語インタフ
ェース方式は、処理時間の短縮に大きな効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自然言語インタフェース方式の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1の事例格納手段7に格納された事例の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1 文照合手段 2 解析手段 3 文脈処理手段 4 文脈情報保持手段 5 解析構造照合手段 6 アプリケーション言語表現生成手段 7 事例格納手段 8 確認手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/28 G06F 17/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)過去の入力文とその構造の解析結果
    の第1の解析構造とを対にした第1のタイプの事例、お
    よび過去の入力文の第1の解析構造に対して文脈処理を
    行った第2の解析構造とその第2の解析構造からアプリ
    ケーションシステムを操作するために生成したアプリケ
    ーション言語表現とを対応させた第2のタイプの事例、
    並びに過去の入力文と第1の解析構造とアプリケーショ
    ン言語表現との3項組である第3のタイプの事例を格納
    する事例格納手段と、 (B)前記事例格納手段に有する第1のタイプの事例お
    よび第3のタイプの事例に対して当該の入力文を照合
    し、一致する事例がなければ、当該の入力文をそのまま
    出力するとともに、一致する事例があるときに、その事
    例が第1のタイプの事例であれば、第1の解析構造を出
    力し、その事例が第3のタイプの事例であれば、アプリ
    ケーション言語表現を出力する文照合手段と、 (C)前記文照合手段で、当該の入力文が第3のタイプ
    の事例の過去の入力文に一致した場合に、その第3のタ
    イプの事例のアプリケーション言語表現を利用者に表示
    して確認を求め、利用者が承認した場合には、そのアプ
    リケーション言語表現を出力し、利用者が拒絶した場合
    には、その第3のタイプの事例にある第1の解析構造を
    出力し、その第3のタイプの事例からアプリケーション
    言語表現を削除することにより入力文と第1の解析構造
    との対である第1のタイプの事例に変換する確認手段
    と、 (D)前記文照合手段から当該の入力文を入力すること
    により、当該の入力文の構造を解析して第1の解析構造
    を出力する解析手段と、 (E)過去の入力文に関する文脈情報を用いて、前記文
    照合手段または前記解析手段あるいは前記確認手段から
    出力された第1の解析構造に対して、文脈処理を行うこ
    とによって第2の解析構造を出力する文脈処理手段と、 (F)前記文脈処理手段により出力された第2の解析構
    造を文脈情報として保持するとともに、前記文脈処理手
    段に過去の入力文に関する文脈情報を与える文脈情報保
    持手段と、 (G)前記文脈処理手段により出力された当該の第2の
    解析構造を入力として、前記事例格納手段に有する第2
    のタイプの事例に対して当該の第2の解析構造を照合
    し、一致する事例がなければ、当該の入力文の第2の解
    析構造を出力するとともに、一致する事例があれば、そ
    の第2のタイプの事例からアプリケーション言語表現を
    出力する解析構造照合手段と、 (H)前記解析構造照合手段から第2の解析構造を入力
    して、アプリケーションシステムを操作するアプリケー
    ション言語表現を生成して出力するアプリケーション言
    語表現生成手段と、 を有することを特徴とする自然言語インタフェース方
    式。
  2. 【請求項2】(A)過去の入力文とその構造の解析結果
    の第1の解析構造とを対にした第1のタイプの事例、お
    よび過去の入力文の第1の解析構造に対して文脈処理を
    行った第2の解析構造とその第2の解析構造からアプリ
    ケーションシステムを操作するために生成したアプリケ
    ーション言語表現とを対応させた第2のタイプの事例、
    並びに過去の入力文と第1の解析構造とアプリケーショ
    ン言語表現との3項組である第3のタイプの事例を格納
    する事例格納手段と、 (B)前記事例格納手段に有する第1のタイプの事例お
    よび第3のタイプの事例に対して当該の入力文を照合
    し、一致する事例がなければ、当該の入力文をそのまま
    出力するとともに、一致する事例があるときに、その事
    例が第1のタイプの事例であれば、第1の解析構造を出
    力し、その事例が第3のタイプの事例であれば、アプリ
    ケーション言語表現を出力する文照合手段と、 (C)前記文照合手段で当該の入力文が第3のタイプの
    事例中の過去の入力文に一致した場合に、その第3のタ
    イプの事例のアプリケーション言語表現を利用者に表示
    して確認を求め、利用者が承認した場合には、そのアプ
    リケーション言語表現を出力し、利用者が拒絶した場合
    には、その第3のタイプの事例にある第1の解析構造を
    出力し、その第3のタイプの事例からアプリケーション
    言語表現を削除することにより入力文と第1の解析構造
    との対である第1のタイプの事例に変換する確認手段
    と、 (D)前記文照合手段から当該の入力文を入力すること
    により、当該の入力文の構造を解析して第1の解析構造
    を出力し、当該の入力文および第1の解析構造を第1の
    タイプの事例として前記事例格納手段に格納する解析手
    段と、 (E)過去の入力文に関する文脈情報を用いて、前記文
    照合手段または前記解析手段あるいは前記確認手段から
    出力された第1の解析構造に対して、文脈処理を行うこ
    とによって第2の解析構造を出力する文脈処理手段と、 (F)前記文脈処理手段により出力された第2の解析構
    造を文脈情報として保持するとともに、前記文脈処理手
    段に過去の入力文に関する文脈情報を与える文脈情報保
    持手段と、 (G)前記文脈処理手段により出力された当該の第2の
    解析構造を入力として、前記事例格納手段に有する第2
    のタイプの事例に対して当該の第2の解析構造を照合
    し、一致する事例がなければ、当該の入力文の第2の解
    析構造を出力するとともに、一致する事例があれば、そ
    の第2のタイプの事例からアプリケーション言語表現を
    出力する解析構造照合手段と、 (H)前記解析構造照合手段から第2の解析構造を入力
    して、アプリケーションシステムを操作するアプリケー
    ション言語表現を生成して出力し、当該の第2の解析構
    造およびアプリケーション言語表現を第2のタイプ事例
    の事例として前記事例格納手段に格納し、また、前記文
    脈処理手段において第1の解析構造と第2の解析構造が
    同一である場合に、当該の入力文及び第1の解析構造並
    びにアプリケーション言語表現を第3のタイプの事例と
    して前記事例格納手段に格納するアプリケーション言語
    表現生成手段と、 を有することを特徴とする自然言語インタフェース方
    式。
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