JP2916575B2 - コネクタ蓋開閉構造 - Google Patents
コネクタ蓋開閉構造Info
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Description
低速充電用等の二つの受電部又は給電部を有するコネク
タの蓋開閉構造に関する。
池)を充電して直流モータを駆動することにより走行す
る。内蔵電源の充電は、通常、給電ステーションに設置
された給電装置により、ガソリン車の給油と同様に行わ
れる。ところが、ガソリン車の給油所に比べ給電ステー
ションの数はまだ少ないのが現状である。そのため、従
来の電気自動車では、給油ステーションで行う急速充電
(DC150〜400A)の他に、在宅時に商用電源
(例えば、240V)を用いて低速充電ができるよう
に、それぞれの受電部が設けられている。
し、配置スペースを縮減させたものの一例を、図6〜図
8に基づき説明する。図6は従来の受電コネクタの断面
図、図7は従来の受電コネクタの正面図、図8は従来の
受電コネクタの蓋開放時の正面図である。受電コネクタ
1は、車体取付用のフランジ部3が連設された外ケース
5と、この外ケース5内の凹部7に嵌着されるハウジン
グ9とからなる。ハウジング9は、大径の直流受電部1
1と、この直流受電部11に一部が内接するように形成
された小径の交流受電部13とを設けてなる。この受電
部11、13は、外壁15により区画されている。外壁
15に包囲された内部空間には、種々の雄端子17、1
9、21が突設されている。
開閉自在に閉鎖する第一キャップ(蓋)23が枢着され
ている。第一キャップ23は、閉鎖時に交流受電部13
と一致する透孔25を有するとともに、第一キャップ2
3の外面に枢着されて透孔25を閉鎖可能とする第二キ
ャップ(蓋)27を有する。第一キャップ23は横方向
に開閉され、第二キャップ27は縦方向に開閉される。
1は、給油ステーションで急速充電を行う場合には、第
一キャップ23を開放し、直流受電部11に直流給電コ
ネクタを嵌合させて充電を行う。一方、在宅時に行う低
速充電では、第一キャップ23を閉鎖状態のまま第二キ
ャップ27を開放し(図6の状態)、露出された透孔2
5を通して交流受電部13に交流給電コネクタ29を嵌
挿して充電を行う。従来の受電コネクタ1によれば、複
数の受電部が単一構造に設けられるので、コネクタを小
型化でき、車体への配置スペースを縮減することができ
た。
受電コネクタ1では、第一キャップ23の外面に透孔2
5を形成し、この透孔25を閉鎖可能とする第二キャッ
プ27を第一キャップ23の外面に枢着し、交流受電部
13のみ又は直流受電部11と交流受電部13との同時
開放を可能としていたので、交流受電部13の使用に際
し、誤って第一キャップ23が開放された場合において
も、交流受電部13が露出されるため、そのままの状態
で充電が可能となり、このような状況下では充電中に嵌
合されていない直流受電部11が、交流給電コネクタ1
3の近傍で露出状態となり不測の事故等を生じる虞れが
あった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、同
時に二つのキャップを開けることができないコネクタ蓋
開閉構造を提供し、もって、充電中における他の端子へ
の接触防止、及び防水性の向上を図ることを目的とす
る。
の本発明に係るコネクタ蓋開閉構造の構成は、二つの受
電部又は給電部が近接して並設されるコネクタの蓋開閉
構造において、別体の蓋が二つの受電部又は給電部にそ
れぞれ開閉自在に設けられ、二つの受電部又は給電部と
の中間位置で二つの蓋上に同時に重なって二つの蓋の開
放を阻止し且つ一方の蓋上への移動で他方の蓋から外れ
て他方の蓋の開放阻止を解除するとともに他方の蓋上へ
の移動で一方の蓋から外れて一方の蓋の開放阻止を解除
する蓋固定手段が受電部又は給電部の並設方向に摺動自
在に設けられたことを特徴とするものである。
置で蓋固定手段が止まり、二つの蓋が同時に押さえら
れ、開放が阻止される。一方の蓋を開放したい場合、蓋
固定手段が他方の蓋方向に移動され、蓋固定手段が一方
の蓋から外れて一方の蓋の開放阻止が解除される。この
時、蓋固定手段は立ち上がった一方の蓋に移動が阻止さ
れる。他方の蓋を開放したい場合には、開放されている
一方の蓋が閉められた後、蓋固定手段が一方の蓋方向に
移動され、以下、上述と逆の作用により他方の蓋の開放
阻止が解除されるとともに、立ち上がった他方の蓋によ
って蓋固定手段の移動が阻止される。
適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明に係る受電コネクタ蓋開閉構造を表す正面図、図2
は本発明受電コネクタ蓋開閉構造の蓋を透視した正面
図、図3は図2のA−A断面図である。図2に示すよう
に、受電コネクタ31の車体取付用フランジ部33の外
面には上部の開口した筒状の直流外ケース35、交流外
ケース37がそれぞれ上下に近接して同一高さで並設さ
れ、この直流外ケース35、交流外ケース37の内側に
は急速充電用(例えば、DC400A)の直流ハウジン
グ39、低速充電用(例えば、AC50A)の交流ハウ
ジング41が収容される。直流外ケース35、交流外ケ
ース37の上部開口からは、直流ハウジング39、交流
ハウジング41の直流受電部43、交流受電部45が露
出状態となる。
ース37の一端側のフランジ部33には支持板49、5
1が立設され、支持板49、51は外ケース35、37
と略同一高さで突出している。それぞれの支持板49、
51の上端にはヒンジ部53、55を介して一方の蓋で
ある直流用キャップ57、他方の蓋である交流用キャッ
プ59が開閉自在に設けられ、直流用キャップ57、交
流用キャップ59は凹面61を外ケースの上部に嵌合さ
せて外ケースを閉鎖する。なお、凹面61の内周には図
示しないパッキンが設けられ、キャップ閉鎖時の水密性
を確保している。直流用キャップ57、交流用キャップ
59は、ヒンジ部53、55に設けられた弾性部材(コ
イルバネ、板バネ、又はゴム部材)csにより、開方向
に付勢される。直流用キャップ57、交流用キャップ5
9の開閉側の先端外周には鍔部57a、59aが連設さ
れ、鍔部57a、59a同士はキャップ閉鎖時に同一平
面状となる。
には支持板49、51と平行な板状のレール63aが立
設されている。一方、フランジ部33の他端側には外ケ
ース35、37を挟んでレール63aと対向する板状の
レール63bが立設されている。レール63a、63b
の上部の対向面には直流受電部43、交流受電部45の
並設方向に延びる凹溝65が形成されている。レール6
3a、63bのそれぞれの凹溝65にはキャップロック
(蓋固定手段)67の両端が嵌合され、キャップロック
67は直流受電部43、交流受電部45の並設方向に摺
動自在となっている。キャップロック67は、基部がレ
ール63a、63b方向(横方向)に長い腕板部67a
となり、他端部が腕板部67aと直交方向に長い摺動板
67bとなっている。キャップロック67は、レール6
3a、63bに沿って平行移動されることにより、直流
用キャップ57上、又は交流用キャップ59上に移動可
能となる。また、キャップロック67は、直流用キャッ
プ57と交流用キャップ59の間に配置された際、両者
の上部に同時に重なって配置されるようになっている。
板部67aを挟んで二つの突部69a、69bが鍔部5
7a、59a方向に突出され、突部69a、69bは鍔
部57a、59a上に重なり、配置されるようになって
いる。従って、鍔部57a、59a上に突部69a、6
9bが配置された直流用キャップ57、交流用キャップ
59は、開放が阻止されることになる。一方、直流用キ
ャップ57の鍔部57aには突部69aを遊嵌する凹部
71aが切り欠かれ、凹部71aはキャップロック67
が交流用キャップ59上に移動された際に突部69aと
一致するようになっている。また、交流用キャップ59
の鍔部59aには突部69bを遊嵌する凹部71bが切
り欠かれ、凹部71bはキャップロック67が直流用キ
ャップ57上に移動された際に突部69bと一致するよ
うになっている。
スプリングにより球体を摺動板67b方向に押圧するボ
ールロック(節度手段)73が設けられ、ボールロック
73はキャップロック67が直流用キャップ57と交流
用キャップ59の間(中間位置)に配置された際、摺動
板67b下面に凹設された窪み部75と一致するように
なっている。つまり、ボールロック73は、キャップロ
ック67の中間位置以外への容易な移動を規制するとと
もに、キャップロック移動時の適度な節度を生じさせる
ようになってる。直流外ケース35、交流外ケース3
7、直流用キャップ57、交流用キャップ59、鍔部5
7a、59a、レール63a、63b、キャップロック
67、突部69a、69b、凹部71a、71b、ボー
ルロック73を主な部材又は部位として、受電コネクタ
蓋開閉構造が構成されている。
5は直流用キャップ開放時の説明図である。このように
構成された受電コネクタ蓋開閉構造では、通常、図1に
示すように、直流用キャップ57、交流用キャップ59
を閉めている場合、ボールロック73により、中間位置
でキャップロック67が止まり、直流用キャップ57、
交流用キャップ59を同時に押さえている。次に、交流
を使用したい場合、図4に示すように、キャップロック
67を矢印A方向に上げ、凹部71bが突部69bと一
致した時、交流用キャップ59がコイルバネcsにより
開放される。この時、キャップロック67を下に下げよ
うとしても、交流用キャップ59が立ち上がっているた
め、キャップ側面Y(図3参照)に当接し、キャップロ
ック67は移動が阻止される。
れている交流用キャップ59を閉めた後、図5に示すよ
うに、キャップロック67を矢印B方向に下げ、凹部7
1aが突部69aと一致した時、直流用キャップ57が
コイルバネcsにより開放される。この時、上述同様
に、キャップロック67を上に上げようとしても、直流
用キャップ57によりキャップロック67の移動が阻止
される。従って、どのような手順によっても、直流用キ
ャップ57と交流用キャップ59が同時に開放すること
がなくなるのである。
57と交流用キャップ59が直流外ケース35及び交流
外ケース37の一端側でヒンジ部53、55を介して支
持されたが、直流用キャップ57と交流用キャップ59
を回動自在に支持するヒンジ部53、55は、直流用キ
ャップ57の上側及び交流用キャップ59の下側に設け
られてもよい。但し、この場合、キャップロック67
は、上述と同様の作用によって、選択的にキャップを開
閉可能に規制するが、キャップ開放時における開放キャ
ップ側へのキャップロック67の移動が可能となるた
め、通常操作における同時開放を防止しつつ、特に同時
開放も可能としたい場合に、このような構成が好適とな
る。さらに、上述の実施例では、受電コネクタの蓋開閉
構造について説明したが、本発明は受電コネクタに限定
されるものではなく、給電コネクタの蓋開閉構造に適用
することも可能である。
るコネクタ蓋開閉構造によれば、別体の蓋を二つの受電
部又は給電部にそれぞれ設け、二つの蓋を選択的に開放
阻止する蓋固定手段を受電部又は給電部の並設方向に摺
動自在に設けたので、常に一つの蓋しか開放されなくな
り、同時に二つの蓋が開かなくなる。この結果、充電中
において、使用していない受電部又は給電部への接触を
確実に防止することができるとともに、防水性も向上さ
せることができる。
面図である。
視した正面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 二つの受電部又は給電部が近接して並設
されるコネクタの蓋開閉構造において、 別体の蓋が前記二つの受電部又は給電部にそれぞれ開閉
自在に設けられ、前記二つの受電部又は給電部との中間
位置で二つの該蓋上に同時に重なって該二つの蓋の開放
を阻止し且つ一方の蓋上への移動で他方の蓋から外れて
該他方の蓋の開放阻止を解除するとともに他方の蓋上へ
の移動で一方の蓋から外れて該一方の蓋の開放阻止を解
除する蓋固定手段が前記受電部又は給電部の並設方向に
摺動自在に設けられたことを特徴とするコネクタ蓋開閉
構造。 - 【請求項2】 鍔部が前記二つの蓋の外周からそれぞれ
突出して連設され、それぞれの該鍔部に当接して前記二
つの蓋の開放を阻止する二つの突部が前記蓋固定手段に
設けられ、前記蓋固定手段の前記一方の蓋上への移動で
他方の突部と一致して該他方の突部による前記開放阻止
を解除する凹部が該他方の鍔部に設けられ、前記蓋固定
手段の前記他方の蓋上への移動で一方の突部と一致して
該一方の突部による前記開放阻止を解除する凹部が該一
方の鍔部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の
コネクタ蓋開閉構造。 - 【請求項3】 前記二つの蓋は、ヒンジ部に付設された
弾性部材により、開放方向に付勢されていることを特徴
とする請求項1記載のコネクタ蓋開閉構造。 - 【請求項4】 前記中央位置以外への前記蓋固定手段の
容易な移動を規制する節度手段が具備されたことを特徴
とする請求項1記載のコネクタ蓋開閉構造。
Priority Applications (2)
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