JP2912794B2 - 読取装置 - Google Patents

読取装置

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JP2912794B2
JP2912794B2 JP5190021A JP19002193A JP2912794B2 JP 2912794 B2 JP2912794 B2 JP 2912794B2 JP 5190021 A JP5190021 A JP 5190021A JP 19002193 A JP19002193 A JP 19002193A JP 2912794 B2 JP2912794 B2 JP 2912794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の画情報を読取っ
て送信する読取装置に関し、特に原稿の給紙、搬送の駆
動機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の読取装置においては、原
稿を給紙する際、給紙ローラの他に導入ローラを設けて
原稿の給紙をおこなっている。導入ローラとは、原稿台
に積載された原稿を給紙ローラへ押出すローラであり、
楕円形をしたローラである。原稿台に多数枚の原稿が積
載された場合、給紙ローラまでの走行路は給紙ローラへ
向かうにしたがって狭くなっているので、先端が揃って
いると、原稿の束が走行路の途中でつかえ原稿の先端が
給紙ローラまで到達しないことがある。導入ローラは、
給紙ローラより原稿搬送方向の上流側に設けられてお
り、多数枚の原稿の束が走行路の途中でつかえた場合で
も、原稿の束の最下層部で回転し、楕円の形状で原稿を
束の下層から押出すことにより、揃っている原稿の束を
崩し原稿を給紙ローラまで前進させている。導入ローラ
は原稿を1枚1枚分離するものではないので、複数枚の
原稿が給紙ローラに到達することがある。
【0003】原稿が給紙ローラに到達すると、給紙ロー
ラの周囲面に当接している分離片が複数枚原稿の上面を
押えて前進を規制し、複数枚原稿の下面において給紙ロ
ーラが回転することにより複数枚原稿の最下面の原稿の
みが繰出され1枚1枚給紙される。
【0004】原稿が給紙されると、導入ローラおよび給
紙ローラは次原稿を給紙まで回転を停止して待機してい
る。この際、導入ローラの形状は楕円であるので、次原
稿の繰込みに妨げがないように平坦面を上にして停止さ
せる必要がある。
【0005】従来は、導入ローラの回転軸に突起を設
け、ソレノイドのアームが前記突起と当接する構成と
し、原稿が給紙されたか否かを検知するセンサーのO
N、OFFに対応してソレノイドのアームをON、OF
Fさせて、導入ローラの回転軸の回転を規制することに
より、電気的に導入ローラの平坦面を上にして停止させ
る制御を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
構成では、導入ローラの回転を停止する際、電気的に導
入ローラの停止位置を制御しているので、特別に制御用
の電気制御回路が必要となり、回路構成が複雑となると
いう問題があった。
【0007】この問題を解決する技術として、特開平0
4−243735号公報に開示されている技術がある。
すなわち、導入ローラの回転軸に突起を設け、この突起
に回転可能なストッパ部材の当接部を当接させ、この当
接部をモータの回転方向の切換えにより突起との当接か
ら解除する構成としている。この構成により、モータの
逆転時にストッパ部材を反転させて当接部を突起から離
間させ、また、前記モータの正転時にストッパ部材を再
び当接部が導入ローラの回転軸に当接する方向に回転さ
せている。モータを正転させると、導入ローラは回転し
原稿を繰出す。導入ローラの回転軸が1回転して突起が
当接部に当接すると、導入ローラは坦面を上にして停止
する。
【0008】確かに、上述の技術によれば、導入ローラ
の停止位置制御をソレノイドを用いた電気制御によら
ず、モータの正逆回転の制御によって行っているので、
回路構成を簡略化することができる。しかし、導入ロー
ラによる原稿の繰出しがスムーズに行われなかった場
合、導入ローラの回転軸が1回転するとストッパ部材の
当接部と突起とが当接し導入ローラの回転が停止するの
で、原稿は給紙ローラに到達しないまま繰出されず停止
するという問題があった。また、原稿を繰出すために導
入ローラをさらに回転させる場合、正転させたモータの
回転を再び逆転させて、当接部と突起との当接を解除し
て導入ローラを回転させなければならなかった。この場
合、モータの逆転時は導入ローラは停止するようになっ
ているので、1枚の原稿の繰込み動作中に原稿が進んだ
り止ったりすることになり、装置の利用者から見れば原
稿の給紙がスムーズでないので、利用者に対して装置が
故障したとの誤解を与える虞れがあった。したがって、
上記技術が電気制御回路を設けて行った制御と同等の効
果を得ているとは言難かった。
【0009】さらに、給紙された原稿を読取点を通過し
て搬送する搬送ローラは、導入ローラおよび給紙ローラ
と同一のモータにより回転しているので、モータの逆回
転時搬送ローラも搬送方向と逆方向に回転しており、モ
ータの回転方向が正転方向に切替るまで原稿の搬送は行
えず、速い速度による複数枚の原稿の読取動作を行うこ
とができなかったという問題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、モー
タの正逆転の制御のみで導入ローラを平坦面を上にして
停止させる制御を行い、1枚の原稿の給紙動作を一旦停
止させることなく、スムーズに実行することができる読
取装置を実現するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、正逆転可能な駆動モータと、分離片ととも
に原稿を1枚ずつ分離して給紙する給紙ローラと、この
給紙ローラへ間欠に原稿を繰出す外周が異形形状の導入
ローラと、この導入ローラの回転軸に設けられ円周の幅
の一部に切欠部を有する導入ローラギヤと、給紙された
原稿を読取点を通過させて搬送する搬送ローラと、前記
駆動モータの正転時および逆転時の双方において前記搬
送ローラを原稿搬送方向に回転させる第一遊星ギヤを有
する第一伝達手段と、前記導入ローラギヤの切欠部では
ない円弧部分と噛み合って前記導入ローラを回転し切欠
部に達してからは空転する前記切欠部の幅以下の円周幅
をもつ中間ギヤ、並びに前記駆動モータの正転時に前記
給紙ローラのギヤおよび前記導入ローラギヤと常に噛み
合って前記給紙ローラおよび前記導入ローラを回転さ
せ、逆転時に前記給紙ローラのギヤおよび前記導入ロー
ラギヤから離間して前記中間ギヤと噛み合う前記切欠部
の幅よりも大きな円周幅をもつ第二遊星ギヤとを有する
第二伝達手段とを具備する構成としたものである。
【0012】また、正逆転可能な駆動モータと、給紙ロ
ーラへ間欠に原稿を繰出す外周が異形形状の導入ローラ
と、この導入ローラの回転軸に設けられ円周の幅の一部
切欠部を有する導入ローラギヤと、この導入ローラギ
ヤの切欠部ではない円弧部分と噛み合って前記導入ロー
ラを回転し切欠部に達してからは空転する前記切欠部の
幅以下の円周幅をもつ中間ギヤと、前記駆動モータが正
転時に前記導入ローラギヤと直接噛み合って前記導入ロ
ーラを回転させ、逆転時に前記導入ローラギヤから離間
して前記中間ギヤと噛み合って前記中間ギヤを回転させ
る前記切欠部の幅よりも大きな円周幅をもつ遊星ギヤと
を具備する構成としたものである。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】本発明は上述の構成により、駆動モータを正転
させると、第1遊星ギヤにより搬送ローラが回転し、第
2遊星ギヤにより給紙ローラが回転して原稿の給紙動作
を開始する。原稿が給紙されると、駆動モータは逆方向
に回転を切換え、第2遊星ギヤは給紙ローラのギヤおよ
び導入ローラのギヤから離間するので、給紙ローラの回
転は停止し、搬送ローラの回転のみ継続する。導入ロー
ラは第2遊星ギヤが導入ローラのギヤから離間しても中
間ギヤを介して回転する。しかし、導入ローラのギヤ
は円周の幅の一部に切欠部が設けられているので、この
切欠部に切欠部の幅以下の幅をもつ中間ギヤが入り込む
と、導入ローラギヤと噛み合わなくなって導入ローラの
回転は停止する。導入ローラギヤの切欠部の位置は導入
ローラが停止した際、平坦面を上にして停止するように
設けられている。
【0016】これにより、外周が異形形状の導入ローラ
を用いて原稿を給紙ローラへ繰出す際、駆動モータの回
転方向を切換えるのみで、導入ローラを平坦面を上にし
て停止させることができるので、電気制御回路を設ける
必要はなくなり、回路構成を簡易化することができる。
【0017】また、駆動モータが正転方向に回転する間
導入ローラは回転し続けるので、原稿の給紙に時間がか
かりスムーズに進行しない場合でも、1枚の原稿の給紙
動作において原稿の繰込みが停止することはないので、
利用者に対し装置に対する不安を与える虞れはなくな
る。
【0018】さらに、駆動モータの回転方向にかかわら
ず、搬送ローラは原稿搬送方向に回転するので、前の原
稿の搬送が終るのを待たなくても次原稿の給紙を行うこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
にしながら説明する。
【0020】図1は、本発明の読取装置における給紙、
搬送機構が設けられている読取部の外観を示した斜視図
である。
【0021】図2は、本発明の一実施例である読取装置
における給紙、搬送機構の要部を拡大して示した斜視図
であり、図3は、図2において原稿の導入時の状態を示
した斜視図である。図4、図5は、上記給紙、搬送機構
の原稿給紙時の状態を示した断面図であり、図6、図7
は、上記給紙、搬送機構の原稿搬送時の状態を示した断
面図である。
【0022】図1乃至図7において、1は本実施例の給
紙、搬送機構を備えた読取装置である。2はA点センサ
ーであり、原稿の有無の検知および原稿有りの場合どの
原稿サイズかを検知する。3は導入ローラであり、原稿
台にセットされた原稿の先端が給紙ローラ4まで到達し
ない場合でも原稿を繰出して給紙ローラ4に到達させ
る。4は給紙ローラであり、導入ローラ3により繰出さ
れた原稿を分離片とともに1枚1枚分離して読取点へ給
紙する。5はB点センサーであり、原稿が給紙されたか
否かを検知する。6開閉センサーであり、装置1の内部
から外側へ斜めに飛出し、開閉部9が開位置にあるか閉
位置にあるかを検知する。7、8は搬送ローラa、搬送
ローラbであり、給紙ローラ4により給紙された原稿を
読取点を通過させて搬送する。9は開閉部であり、回動
可能に設けられている。オペレータは、原稿が紙づまり
を起こした際開閉部9を開けることにより原稿の搬送路
を開放し、紙づまりを起こした原稿を取除く。10はモ
ータであり、正逆回転可能なものである。11はモータ
ギヤであり、モータ10の回転を他のギヤに伝達する。
12、13は遊星ギヤa、遊星ギヤbであり、加わる回
転の方向により回転軸が移動し、回転を伝達する対象を
変えるものである。遊星ギヤa12、遊星ギヤb13が
移動する際、ガイドとしての長穴が設けられており、こ
の長穴に回転軸がはめ込まれ、長穴に沿って移動する。
14、15は中間ギヤa、中間ギヤbであり、中間ギヤ
a14はモータ10の回転を他のギヤに伝達し、中間ギ
ヤb15は中間ギヤa14より回転を受け遊星ギヤa1
2に回転を伝達する。16はギヤ軸であり、一端に中間
ギヤb15を設け、他端に中間ギヤc17を設けてい
る。18は導入ローラギヤであり、導入ローラ3の軸に
設けられている。導入ローラギヤ18の表面には切欠き
が幅全体に満たない大きさで一部設けらている。19は
中間ギヤdであり、遊星ギヤa12から回転を受け導入
ローラ18に回転を伝達する。この中間ギヤd19の弧
に対応して導入ローラギヤ18の切欠きの大きさが決定
されている。20は給紙ローラ4の回転軸に設けられた
給紙ローラギヤであり、遊星ギヤa12から回転の伝達
を受けて回転する。
【0023】21は中間ギヤeであり、モータ10が正
方向に回転した場合遊星ギヤb13が長穴に沿って移動
し前記長穴の一端に到達すると回転の伝達を受ける。さ
らに、中間ギヤe21は中間ギヤf22および搬送ロー
ラaギヤ23に回転を伝達する。また、モータ10が逆
方向に回転した場合遊星ギヤb13は長穴を逆方向へ移
動し他の端部に到達すると中間ギヤf22に回転を伝達
する。さらに、中間ギヤf22は回転を中間ギヤe21
に伝達し、中間ギヤe21は搬送ローラaギヤ23に回
転を伝達する。搬送ローラaギヤ23の回転により回転
軸24を介して搬送ローラa7は回転する。25は搬送
ローラbギヤであり、中間ギヤf22から回転を受けて
回転し、回転軸26を介して搬送ローラb8を回転させ
る。27、28はピンチローラa、ピンチローラbであ
り、それぞれ搬送ローラa7、搬送ローラb8に対向し
て設けられている。29、30は遊星ギヤa、遊星ギヤ
bの軸部にはめ込まれるコイルバネa、コイルバネbで
ある。
【0024】以下、以上のように構成された本発明の読
取装置についてその動作を説明する。
【0025】まず、原稿を原稿台にセットする。A点セ
ンサー2が原稿の有りを検知すると、モータは正方向に
回転を伝達し始める。装置1の側面では図4に示すよう
に、モータ10の回転がモータギヤ11から中間ギヤa
14に伝達され、中間ギヤa14は遊星ギヤb13に回
転を伝達する。遊星ギヤb13はモータ10が正方向に
回転した場合矢印A方向へと移動する。遊星ギヤb13
はまず中間ギヤe21へ回転を伝達し、次に中間ギヤe
21により中間ギヤf22および搬送ローラaギヤ23
へと回転は伝達される。さらに、中間ギヤf22へ伝達
された回転は搬送ローラbギヤ25へ伝達される。これ
により、搬送ローラaギヤ23および搬送ローラbギヤ
25が回転し、搬送ローラa7および搬送ローラb8は
原稿搬送方向へ回転する。
【0026】また、装置1の中央側では図5に示すよう
に、まず側面側の中間ギヤb15が中間ギヤa14を介
してモータ10の回転の伝達を受けると、回転軸16の
回転を介して中間ギヤc17が回転する。次に中間ギヤ
c17は遊星ギヤa12に回転を伝達し、遊星ギヤa1
2は矢印B方向へ移動する。さらに、遊星ギヤa12は
導入ローラギヤ18および給紙ローラギヤ20へ回転を
伝達する。これにより、導入ローラ3および給紙ローラ
4が回転するので、原稿台にセットされた原稿は導入ロ
ーラ3により給紙ローラ4まで搬送され、原稿の先端が
給紙ローラ4に到達すると、給紙ローラ4の回転に繰込
まれ、図示しない分離片により最底面の原稿以外の原稿
の前進が規制され、原稿は1枚づつ給紙される。この
際、導入ローラ3は、モータ10が正転方向へ回転して
いる間中、制限を受けることなく、回転し続ける。した
がって、原稿の繰込みが導入ローラ3の1回の回転で行
われなかった場合でも、導入ローラ3が回転し続けるの
で、導入ローラ3による原稿の繰込みはスムーズに行わ
れる。
【0027】原稿が給紙され、原稿の先端が図1のB点
センサー5に到達すると、B点センサー5により原稿が
給紙されたことが検知される。B点センサー5が原稿の
先端を検知して所定時間若しくは所定量搬送すると、モ
ータ10の回転方向は正方向から逆方向へ切り替る。
【0028】モータ10が逆転方向に回転すると、装置
1の側面では、図6に示すように、まずモータ10の回
転はモータギヤ11から中間ギヤa14へ伝達される。
次に中間ギヤa14の回転は遊星ギヤb13に伝達さ
れ、遊星ギヤb13は矢印Cの方向へ移動する。遊星ギ
ヤb13の回転は中間ギヤf22に伝達され、中間ギヤ
f22の回転は中間ギヤe21および搬送ローラbギヤ
25に伝達される。さらに、中間ギヤe21の回転は搬
送ローラaギヤ23に伝達される。これにより、搬送ロ
ーラa7およひ搬送ローラb8が回転する。この際、モ
ータ10は回転方向を反転したが、搬送ローラa7およ
ひ搬送ローラb8は同一方向の回転を続けている。すな
わち、遊星ギヤb13が移動することにより、回転を伝
達する対象を中間ギヤe21から中間ギヤf22へ変え
るので、モータ10が回転方向を反転しても搬送ローラ
a7および搬送ローラb8は原稿搬送方向に回転し続け
ることになる。したがって、次原稿の給紙の開始を前の
原稿が搬送され終るまで待って行う必要がなくなり、前
の原稿が搬送され終る前に次原稿の給紙を開始すること
ができ、速い速度による原稿の読取動作を実行すること
ができる。
【0029】また、装置1の中央側では、図7に示すよ
うに、モータ10が逆方向に回転すると、まず側面側の
中間ギヤa14から中間ギヤb15へとモータ10の回
転が伝達され、中間ギヤb15の回転軸16が回転する
ことによって、中央側の中間ギヤc17が回転する。次
に中間ギヤc17の回転を受け、遊星ギヤa12が矢印
Dの方向へ移動する。遊星ギヤa12が回転して移動す
ると、中間ギヤd19に回転を伝達し、中間ギヤd19
は矢印Eの方向に移動し、中間ギヤd19と導入ローラ
3が噛み合って導入ローラギヤ18が回転する。導入ロ
ーラギヤ18には切欠きが設けられているので、導入ロ
ーラ3が回転してしばらくすると、中間ギヤd19の歯
が導入ローラギヤ18の切欠きに入込み、中間ギヤd1
9は導入ローラギヤ18の切欠きに入込んで空転する。
そのため、中間ギヤd19が回転し続けても、中間ギヤ
d19の歯と導入ローラ3の歯とは噛み合わないので、
導入ローラギヤ18に回転は伝達されず、導入ローラ3
の回転は停止し、導入ローラ3は平坦面を上にして待機
することになる。このように、原稿が給紙され、モータ
10の回転が逆回転を開始すると、導入ローラ3は平坦
面を上にして回転を停止し、次原稿の繰出しのために待
機することができる。
【0030】給紙された原稿は搬送ローラa7および搬
送ローラb8により搬送される。B点センサー5が原稿
の後端を検知すると、検知後所定時間若しくは所定量搬
送した後に、A点センサー2が次原稿が有ることを検知
していれば、モータ10の回転方向を正転方向へ切換え
て、再び上述の動作を繰り返す。
【0031】なお、モータ10が逆方向に回転すると、
上述のように遊星ギヤa11が矢印Dの方向へ移動する
ので、給紙ローラギヤ19と噛み合うギヤは存在しなく
なり、給紙ローラ4の回転は停止する。これは、原稿の
先端がB点センサー5に到達すると搬送ローラa7が原
稿を搬送するので、給紙ローラ4の回転を停止させてお
く必要があるためである。すなわち、給紙ローラ4の回
転速度と搬送ローラa7の回転速度とは異なっており、
給紙ローラ4の回転速度のほうが速い場合原稿は搬送ロ
ーラa7と給紙ローラ4との間でたるみ、また、給紙ロ
ーラ4の回転速度のほうが遅い場合搬送ローラa7に対
して原稿を引張り搬送ローラa7が原稿を搬送するのを
妨げることになる。そのため、B点センサー5が原稿の
先端を検知し所定時間若しくは所定量搬送すると、給紙
ローラ4の回転を停止させている。
【0032】以上のように、本発明は、楕円形の導入ロ
ーラ3を用いて原稿を給紙ローラまで繰出す場合、モー
タ10の正逆回転の制御のみで、ソレノイドの電気制御
回路を設けることなく、ギヤの組合せだけで、導入ロー
ラ3を平坦面を上にして停止させることができる。ま
た、モータ10は原稿が給紙されるまで逆回転し、モー
タ10が逆回転している間は導入ローラ3は回転をし続
けるので、原稿の給紙動作の途中で原稿が止ることはな
く、利用者から見て原稿の給紙がスムーズに行われる。
さらに、モータ10の回転方向にかかわらず、搬送ロー
ラ7および搬送ローラ8は原稿搬送方向へ回転するの
で、原稿が搬送し終る前でも、次原稿の給紙を行うこと
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、正逆転可能な駆動モータと、分離片とともに原稿を
1枚ずつ分離して給紙する給紙ローラと、この給紙ロー
ラへ間欠に原稿を繰出す外周が異形形状の導入ローラ
と、この導入ローラの回転軸に設けられ円周の幅の一部
切欠部を有する導入ローラギヤと、給紙された原稿を
読取点を通過させて搬送する搬送ローラと、前記駆動モ
ータの正転時および逆転時の双方において前記搬送ロー
ラを原稿搬送方向に回転させる第一遊星ギヤを有する第
一伝達手段と、前記導入ローラギヤの切欠部ではない円
弧部分と噛み合って前記導入ローラを回転し切欠部に達
してからは空転する前記切欠部の幅以下の円周幅をもつ
中間ギヤ、並びに前記駆動モータの正転時に前記給紙ロ
ーラのギヤおよび前記導入ローラギヤと常に噛み合って
前記給紙ローラおよび前記導入ローラを回転させ、逆転
時に前記給紙ローラのギヤおよび前記導入ローラギヤか
ら離間して前記中間ギヤと噛み合う前記切欠部の幅より
も大きな円周幅をもつ第二遊星ギヤとを有する第二伝達
手段とを具備する構成とすることにより、第一伝達手段
が、駆動モータの正転時および逆転時の双方において、
搬送ローラを原稿搬送方向に回転させるよう駆動伝達
し、第二伝達手段が、駆動モータの逆転時に給紙ローラ
を停止するとともに導入ローラを平坦面を上にして停止
させるので、前の原稿の搬送を継続しながら次の原稿の
給紙動作を開始することが可能となり、複数枚の原稿の
読取動作速度を高めることができる。
【0034】また、本発明は、正逆転可能な駆動モータ
と、給紙ローラへ間欠に原稿を繰出す外周が異形形状の
導入ローラと、この導入ローラの回転軸に設けられ円周
の幅の一部に切欠部を有する導入ローラギヤと、この導
入ローラギヤの切欠部ではない円弧部分と噛み合って前
記導入ローラを回転し切欠部に達してからは空転する
記切欠部の幅以下の円周幅をもつ中間ギヤと、前記駆動
モータが正転時に前記導入ローラギヤと直接噛み合って
前記導入ローラを回転させ、逆転時に前記導入ローラギ
ヤから離間して前記中間ギヤと噛み合って前記中間ギヤ
を回転させる前記切欠部の幅よりも大きな円周幅をもつ
遊星ギヤとを具備する構成とすることにより、遊星ギヤ
が導入ローラのギヤから離間しても、導入ローラギヤの
切欠部に中間ギヤが入り込むまでは中間ギヤを介して導
入ローラを回転させるので、駆動モータの回転方向を切
換えるだけで、電気制御回路を設けることなく、導入ロ
ーラおよび給紙ローラの回転の継続、停止を切換えるこ
とができるとともに、導入ローラを停止する際には必ず
平坦面を上にして停止させることができる。
【0035】さらに、駆動モータが正転時、導入ローラ
の回転回数を制限する突起等の部材が存在しないので、
中断することなく回転し続けることができる。これによ
り、導入ローラによる1枚の原稿の繰込みがスムーズに
行われず時間がかかるような場合でも、1枚の原稿の給
紙動作において原稿の動きが停止することがないので、
利用者に装置に対する不信感を与える虞れはなくなる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙、搬送機構が設けられている読取
装置の外観を示した斜視図
【図2】本発明の一実施例である読取装置における給
紙、搬送機構の要部を拡大して示した斜視図
【図3】図2において原稿の導入時の状態を示した斜視
【図4】本発明の読取装置の原稿給紙時における側面部
の断面図
【図5】本発明の読取装置の原稿給紙時における中央部
の断面図
【図6】本発明の読取装置の原稿搬送時における側面部
の断面図
【図7】本発明の読取装置の原稿搬送時における中央部
の断面図
【符号の説明】
3 導入ローラ 4 給紙ローラ 7 搬送ローラa 8 搬送ローラb 10 モータ 12 遊星ギヤa 13 遊星ギヤb

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆転可能な駆動モータと、分離片とと
    もに原稿を1枚ずつ分離して給紙する給紙ローラと、こ
    の給紙ローラへ間欠に原稿を繰出す外周が異形形状の導
    入ローラと、この導入ローラの回転軸に設けられ円周の
    幅の一部に切欠部を有する導入ローラギヤと、給紙され
    た原稿を読取点を通過させて搬送する搬送ローラと、前
    記駆動モータの正転時および逆転時の双方において前記
    搬送ローラを原稿搬送方向に回転させる第一遊星ギヤを
    有する第一伝達手段と、前記導入ローラギヤの切欠部で
    はない円弧部分と噛み合って前記導入ローラを回転し切
    欠部に達してからは空転する前記切欠部の幅以下の円周
    幅をもつ中間ギヤ、並びに前記駆動モータの正転時に前
    記給紙ローラのギヤおよび前記導入ローラギヤと常に
    み合って前記給紙ローラおよび前記導入ローラを回転さ
    せ、逆転時に前記給紙ローラのギヤおよび前記導入ロー
    ラギヤから離間して前記中間ギヤと噛み合う前記切欠部
    の幅よりも大きな円周幅をもつ第二遊星ギヤとを有する
    第二伝達手段とを具備することを特徴とする読取装置。
  2. 【請求項2】 正逆転可能な駆動モータと、給紙ローラ
    へ間欠に原稿を繰出す外周が異形形状の導入ローラと、
    この導入ローラの回転軸に設けられ円周の幅の一部に
    欠部を有する導入ローラギヤと、この導入ローラギヤの
    切欠部ではない円弧部分と噛み合って前記導入ローラを
    回転し切欠部に達してからは空転する前記切欠部の幅以
    下の円周幅をもつ中間ギヤと、前記駆動モータが正転時
    に前記導入ローラギヤと直接噛み合って前記導入ローラ
    を回転させ、逆転時に前記導入ローラギヤから離間して
    前記中間ギヤと噛み合って前記中間ギヤを回転させる前
    記切欠部の幅よりも大きな円周幅をもつ遊星ギヤとを具
    備することを特徴とする読取装置。
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