JP2912734B2 - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JP2912734B2
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克昭 岩間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保護膜を備えた蛍光ラン
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、蛍光ランプは省エネルギー、省資
源の観点からガラスバルブの細管化が進められ、特に、
電球代替用の光源として登場したコンパクト形蛍光ラン
プはその経済性と光の質およびデザインの良さが認めら
れ大きな市場を形成しつつある。しかしながら、このよ
うな蛍光ランプは細管バルブを使用し、かつコンパクト
設計であるため管璧負荷(たとえば、単位面積当りの入
力電力)が大きく、そのために蛍光ランプの寿命中にお
ける光束減退が加速され早期黒化を引き起こすという問
題がある。
【0003】そこで、従来からガラスバルブと蛍光体層
との間に金属酸化物からなる保護膜を設けることによ
り、水銀または紫外線の浸透に起因するガラスの黒化を
防止して光束減退を抑制することが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から知られた保護
膜材料のうち、金属酸化物の微粉末体により構成された
保護膜は総じて付着量が多くなるため、後にガラスバル
ブを加熱処理により加工する場合、例えばブリッジ接合
加工を行う場合には良好に接合することができず、また
曲げ加工を行う場合には保護膜に亀裂を生じて保護膜の
性能が低下したり、蛍光体層が脱落したりするという問
題があった。例えば、特公昭41−11628号公報に
は、バルブ内面と発光層との間に粒径が100mμ以下
のチタンまたはアルミナにて保護膜を形成した蛍光ラン
プが開示されている。しかしながら、このような技術
は、直管形蛍光ランプへの適用に際してはすぐれた効果
が認められるものの、環形蛍光ランプへの適用ではラン
プ製造工程における曲げ加工時に蛍光体層の脱落が生
じ、所期の目的が達成されないことが知られている。こ
のように、蛍光ランプに適用した場合に得られるアルミ
ナを主体とする保護膜の紫外線の反射およびガラスバル
ブの黒化防止等の効果については従来からよく知られて
いたが、上記のようにランプ製造工程において曲げ加工
やブリッジ接合等の工程を経過した後もその効果を持続
させることができる保護膜の構成は知られていなかっ
た。
【0005】本発明はランプ製造工程において曲げ加工
またはブリッジ接合を行う環形蛍光ランプやコンパクト
蛍光ランプであっても、寿命中における光束低下を抑制
することのできる蛍光ランプを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明の蛍光ランプは、ガラスバルブの内面に微粒子
のアルミナとアルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末
との混合物からなる保護膜を形成し、前記保護膜上にリ
ン酸ランタン粉末を含む蛍光体層を備えたものである。
【0007】
【作用】かかる構成により、寿命中を通じて光束低下の
少ない特性が得られる。また、本発明にかかる保護膜
は、蛍光体層に混入されたリン酸ランタンとの相互作用
により、蛍光ランプの製造工程における各種の加熱加工
において蛍光体層の亀裂や脱落等の不具合を生じないも
のであるとともに、ほぼ透明であり可視光の透過率を低
下させないため、保護膜を備えたことによる光出力の低
下も極めて少ない。
【0008】以下、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。
【0009】
【実施例】本発明実施例の蛍光ランプは、図2に示すよ
うに、4本の直管形ガラスバルブ1をブリッジ接合した
構造であって、その内面に図1に示すように微粒子のア
ルミナとアルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末との
混合物からなる保護膜2を形成し、保護膜2上に蛍光体
に対して15.0重量%のリン酸ランタン粉末を含む蛍
光体層3が形成されている。なお、図2において、4は
発光管トップ封着部、5は発光管ブリッジ接合部、6は
発光管、7は電極部、8は口金ソケットを示す。
【0010】このような本発明実施例の蛍光ランプは次
のようにして作製される。すなわち、まず3%のベーマ
イト形アルミナを含むコロイド液1リットルに(Ca,Ba)O
・B2O 3・P2O5系のアルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉
末10gを混合した後、この混合液をエタノールによっ
て希釈して0.5%エタノール溶液とする。次に、ガラ
スバルブ1の内面に形成した保護膜2の上に、Ba,Mg-Al
uminate:Eu2+蛍光体とLaPO4:Ce3+,Tb3+ 蛍光体とY2O3:E
u3+蛍光体とLaPO4で表わされるリン酸ランタン粉末を1
1:38:36:15の重量%からなる酢酸ブチルを溶
媒とする蛍光体サスペンジョンを塗布し乾燥して付着量
が4.5mg/cm2の蛍光体層3を形成する。以降、トップ
部封着やブリッジ接合等の加熱処理加工を含む通常の方
法で図2に示す構造の27W相当のコンパクト形蛍光ラ
ンプを作製した。
【0011】さらに、比較のためアルミナゾル0.5%
水溶液を塗布し乾燥して保護膜としたコンパクト形蛍光
ランプ(参考例1)、および蛍光体層のみを設けたコン
パクト形蛍光ランプ(参考例2)を同時に作製した。な
お、参考例1の蛍光ランプでは発光管を加熱加工するの
に少なからず支障があり、トップ部の封着やブリッジ部
の接合は良好に行えず、さらにこれ以上の保護膜付着量
では全く良品が得られなかった。一方、微粒子のアルミ
ナとアルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末との混合
物からなる保護膜2を形成し、保護膜2上に蛍光体に対
して15.0重量%のリン酸ランタン粉末を含む蛍光体
層3を備えたコンパクト形蛍光ランプではその付着量を
さらに増加した場合においても何ら加工不良は認められ
なかった。
【0012】これらランプの初光束(100時間点灯後
の光束)および1000時間点灯後の光束および光束維
持率を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1から明らかなように、本発明にかかる
ランプの初光束および1000時間点灯後の光束維持率
は、参考例2に比べてそれぞれ133ルーメンおよび
7.6%と大幅に向上し、また参考例1に比べても同等
以上の特性が得られていることがわかる。このように、
本発明によって形成した保護膜は、蛍光体層に混入され
たリン酸ランタン粉末との相互作用によりランプ初光束
を向上させるとともに、寿命中におけるランプ特性面で
優れた性能を発揮させることができ、ランプ製造工程に
おける加熱加工でも安定な利点を有している。
【0015】次に、蛍光体層3に添加するリン酸ランタ
ン粉末の量を変化させた一連の30W相当の環形蛍光ラ
ンプを曲げ加工を含む通常の方法で作製した。まず、保
護膜2にアルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末を添
加しない試作ランプではランプ製造工程中の曲げ加工に
おいて、従来から知られている蛍光体層の脱落が生じ、
これは蛍光体層3に添加するリン酸ランタン粉末の量を
増量しても解決することはできなかった。保護膜2に添
加するアルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末の量
は、微粒子アルミナに対して20重量%以上になると、
ランプ寿命中における光束維持率が低下し、その添加量
は10%以下であることが実用上望ましい。さらに、そ
の添加量は0.1〜3重量%の範囲がより望ましいもの
である。
【0016】一方、蛍光体層3に添加するリン酸ランタ
ン粉末の量は蛍光体に対して0.5〜20.0重量%の
範囲がよく、図3に示すようにランプの初光束を改善す
るとともに上述の保護膜2との相互作用により保護膜2
および蛍光体層3の接着強度を明らかに改善することが
できた。しかし、20.0重量%を越える添加になる
と、蛍光体中に非発光物質であるリン酸ランタン粉末が
混入することによるランプ光束の低下が大きくなり不適
当となることがわかった。
【0017】なお、本発明はブリッジ接合形蛍光ランプ
や環形蛍光ランプばかりでなく、直管形蛍光ランプ等に
も実施できることはもちろんである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蛍光ラン
プはガラスバルブの内面に微粒子のアルミナとアルカリ
土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末との混合物からなる保
護膜を形成し、前記保護膜上にリン酸ランタン粉末を含
む蛍光体層を形成しているため、ランプ初光束を向上す
ることができるとともに保護膜および蛍光体層の接着強
度を高めることができ、さらに寿命中を通じて光束低下
の少ない特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である蛍光ランプの拡大断面
【図2】同じく一部切欠斜視図
【図3】蛍光体層に混入されるリン酸ランタンの添加量
とランプ初光束との関係を示す図
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−176042(JP,A) 特開 昭61−22556(JP,A) 特開 昭63−955(JP,A) 特開 昭61−27055(JP,A) 特開 昭57−96080(JP,A) 特開 昭57−98970(JP,A) 特開 平2−40854(JP,A) 特開 平5−13047(JP,A) 特公 昭36−14022(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 61/35 H01J 61/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスバルブの内面に微粒子のアルミナと
    アルカリ土類金属ホウ酸−リン酸塩微粉末の混合物から
    なる保護膜を形成し、前記保護膜上にリン酸ランタン粉
    末を含む蛍光体層を備えたことを特徴とする蛍光ラン
    プ。
  2. 【請求項2】リン酸ランタン粉末の添加量は蛍光体に対
    して0.5〜20.0重量%の範囲にあることを特徴と
    する請求項1記載の蛍光ランプ。
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