JP2908497B2 - 帯状部材の端縁位置矯正装置 - Google Patents

帯状部材の端縁位置矯正装置

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JP2908497B2
JP2908497B2 JP2037156A JP3715690A JP2908497B2 JP 2908497 B2 JP2908497 B2 JP 2908497B2 JP 2037156 A JP2037156 A JP 2037156A JP 3715690 A JP3715690 A JP 3715690A JP 2908497 B2 JP2908497 B2 JP 2908497B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、帯状部材、たとえば、タイヤ用カーカ
ス、ベルトなどのプライコードの切断端部分を挟持し
て、その切断縁位置を所期した通りに矯正する、帯状部
材の端縁位置矯正装置に関するものである。
(従来の技術) 帯状部材の切断端部分を挟持する従来装置としては、
たとえば、出願人が先に特開昭64−16630号として提案
したものがあり、また、帯状部材の切断端部分を吸着保
持した状態で、その切断縁の延在方向を矯正する従来装
置としては、これもたとえば、出願人が特開昭64−3073
8号として提案したものがある。
ここで、前者の挟持装置は、帯状部材の幅方向へ延在
する挟持体の前後の表面に、シリンダによって支点の周
りに揺動されるそれぞれの挟持爪を枢支したところにお
いて、水平姿勢にある帯状部材の切断端部分を、下方か
ら上方へ突出作動する折曲げ体の作用下で、挟持体と挟
持爪との間へ上向きに折曲げ、次いで、挟持爪を揺動運
動させることにより、それと挟持体との間に帯状部材の
端部分を挟持するものであり、また、後者の矯正装置
は、スチールコードに入り帯状部材に、それの切断縁に
沿わせて把持手段を磁気吸着させた状態で、切断端部分
の幾分の持上げをもたらし、しかる後、その把持手段
を、モータおよび歯車機構からなる駆動手段によって、
水平面内で、所要の方向へ所要量回動運動させることに
て、帯状部材の持上げ部分の可塑性に基づき、帯状部材
切断縁の延在方向を所期した通りに修正するものであ
る。
かかる従来技術のうち、前者の挟持装置によれば、帯
状部材の切断端部分を、そこに損傷を与えるおそれなし
に挟持することができ、また、後者の矯正装置によれ
ば、帯状部材の切断縁が、所定の基準直線に対し、一定
の角度をもって直線状に傾斜する場合に、その切断縁の
延在方向を、基準直線に十分に近づけることができる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、帯状部材の切断縁は常に直線状であるとは
限らず、たとえば、スチールコードその他の補強コード
の埋設状態の影響により、その切断縁が、彎曲したり、
波打ったりすることがあるところ、従来の挟持および矯
正装置のいずれによっても、かかる彎曲状態、波打ち状
態などの凹凸を修正する術がなく、その矯正装置では、
わずかに、凹凸切断縁の凹凸を考慮して仮想した近似直
線を基準直線に近づけ得るに止まるため、帯状部材を成
型ドラムに巻付けた場合に、ラップジョイントにおいて
は、帯状部材の先端部分と後端部分とのオーバラップ量
を、成型ドラムの幅方向に均一ならしめることができ
ず、また、突き合わせ接合においては、その帯状部材の
先端縁と後端縁とを、成型ドラムの全幅にわたって隙間
なく突き合わせることができず、それ故に、タイヤのユ
ニフォミティが低下するという問題があった。
この発明は、従来技術のかかる問題を有利に解決する
ものであり、帯状部材の切断縁が彎曲したり、波打った
りした場合の切断縁の凹凸を、十分有効に修正すること
ができ、併せて、切断縁の延在方向を、高い精度をもっ
て基準直線の延在方向に接近させることができる、帯状
部材の端縁位置矯正装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) この発明の、帯状部材の端縁位置矯正装置は、受台上
を搬送される帯状部材の上方で、帯状部材の延在方向に
往復作動されるメインフレームに、たとえば、モータお
よびねじ機構によって昇降作動される昇降フレームを取
付け、そして、この昇降フレームの下方に、ベースプレ
ートを連結するとともに、このベースプレートを、昇降
フレームに対して水平面内で回動運動させる駆動手段、
これもたとえば、モータおよび歯車機構を、昇降フレー
ムおよびベースプレートのそれぞれに設け、また、その
ベースプレートに、ベースプレートの下方に位置する受
台上に帯状部材をその全幅にわたって押圧する押え部材
を配設するとともに、この押え部材を、ベースプレート
に対して昇降作動させる押え部材昇降手段をそのベース
プレートに取付けて設け、さらに、ベースプレートの、
少なくとも一方の表面側に、シリンダーその他の駆動手
段の作用下で、垂直面内で開閉作動されるクランプ爪を
水平に枢支し、閉止姿勢のこのクランプ爪と協働して、
帯状部材をその全幅にわたって挟持する、それぞれが昇
降変位可能な複数枚のスライドプレートを、クランプ爪
の枢支表面側で、ベースプレートの下方部分に、それの
長さ方向に整列させて配設し、さらに、それぞれのスラ
イドプレートをベースプレートに対して昇降作動させる
それぞれのスライドプレート昇降手段を、そのベースプ
レートに設けるとともに、帯状部材の切断端部分を、開
放姿勢のクランプ爪とスライドプレートとの間に入れ込
む折曲げ体を、前記受台側に配設したものである。
(作 用) この端縁位置矯正装置によって、帯状部材の、たとえ
ば先端縁位置の矯正を行うに際しては、その切断先端縁
が、仮りに、第6図(a)に細線で示すような波形輪郭
を有し、その波形輪郭の近似値線X−Xが、所要の基準
直線Y−Y、いいかえれば、帯状部材aの長さ方向と直
交する線分に対して角度θだけ傾いているとすると、ま
ずは、ベースプレートの延在方向を近似直線X−Xと実
質的に平行な姿勢とした状態で、昇降フレーム駆動手段
の作用により、押え部材をもって帯状部材aの先端部を
受台上に押圧し、次いで、帯状部材aの、押圧位置より
先端側の部分を、受台から上方へ突出する折曲げ体の作
用によって上向きに折曲げて、その折曲げ先端部分を、
クランプ爪の開放下でそれぞれのスライドプレートの表
面に接触させ、続いて、クランプ爪を閉止作動させて、
帯状部材aの先端部分を、その全幅にわたってクランプ
爪と、表面にエッジング処理を施したスライドプレート
との間に挟持する。
その後は、折曲げ体を下降させるとともに、ベースプ
レートを、昇降フレーム駆動手段の再作動によって、帯
状部材aの先端部分とともに幾分持上げた状態で、その
ベースプレートを、それの回動駆動手段によって、その
長さ方向の中央位置の周りで、近似直線X−Xが基準直
線Y−Yと一致する位置まで回動させることにより、近
似直線X−Xと基準直線Y−Yとの実質的な一致をもた
らし、これにより、切断先端縁の位置を、図の細線位置
から太線位置に修正する。
このようにして、切断先端縁の延在方向を基準直線Y
−Yのそれに十分近づけた後は、その切断先端縁の波打
ち現象を矯正すべく、はじめに、昇降フレーム駆動手段
によって、押え部材の下面を、受け台上の帯状部材aの
上面から、所定距離lだけ離隔させて位置決めし、次い
で、ベースプレートおよびクランプ機構はそのままに、
押え部材だけを下降させて、その押え部材による、帯状
部材aの再押圧をもたらす。このときには、切断先端縁
は、第6図(b)にその一部を仮想線をもって拡大して
示すように位置することになる。
しかる後、とくに迫出量の多い切断縁部分、図では、
No.2〜No.4のスライドプレートと対応する部分を、それ
らのスライドプレートの、距離lにわたる下降変位によ
って、表面にエッジング処理を施したスライドプレート
とともに下降させ、これにより、迫出切断縁部分を、距
離lだけ後方側へ変位させる一方、他のスライドプレー
トと対応する切断縁位置をそのままの位置に維持して、
切断先端縁位置を、第6図(b)に太線で示すように、
帯状部材aの全幅にわたってほぼ均等位置にもたらす。
切断先端縁位置を以上のようにして矯正した状態で帯
状部材を成型ドラムに巻付けることにより、より好まし
くは、帯状部材の切断後端縁位置をもまた、前述したと
同様にして矯正することにより、帯状部材の先端部分と
後端部分とを幅方向にほぼ均等にオーバラップさせ、ま
たは、帯状部材の先端縁と後端縁とを十分適正に突合わ
せることができる。
なおこの発明の矯正装置によれば、切断端縁位置の矯
正を先に行い、しかる後に、その端縁に仮想した近似直
線を基準直線に一致させるべく、端縁の延在方向を修正
することもでき、また、切断端縁位置を、複数回の矯正
操作によって徐々に矯正することもできる。
なおこの装置による、スライドプレートの下降量、い
いかえれば、切断先端縁の後方側変位量は、カムの回動
駆動手段によって、そのカムを所要位置へ回動させるこ
とにより切断先端縁の波打ち状態との関連の下で、適宜
に選択することができる。
(実施例) 以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す正面図であり、図
中1は、帯状部材aの延在方向、いいかえれば、紙面と
直交する方向へ延在する、角筒形状の梁部材を、2は、
この梁部材1の両側面に水平に固定したガイドレール
を、そして3は、ガイドレール2によって往復移動を案
内されるメインフレームをそれぞれ示す。
ここでこのメインフレーム3は、そこに固定した雌ね
じ部材4に、梁部材1およびガイドレール2と平行に延
在する雄ねじ部材5を螺合させ、そしてこの雄ねじ部材
5を図外のモータによって回転駆動することにより、ガ
イドレール2に沿って所要の方向へ走行することができ
る。
このようなメインフレーム3は、その下端部に、図に
示すところでは手前側へ突出するブラケット6を有して
おり、このブラケット6に対し、ここでは昇降フレーム
7を上下動自在に配設する。この昇降フレーム7は、ブ
ラケット6の両側端部に二本の摺動ロッド8を貫通させ
るとともに、これらの摺動ロッド8の上下の端部分に、
それぞれのクロスバー9、10を固定することによって構
成することができ、かかる昇降フレーム7の昇降駆動
は、メインフレーム3に取付けたモータ11の出力軸を、
減速機を介して図示しないプーリに連結し、そして、そ
のプーリと、メインフレーム3に軸受けされた雄ねじ部
材12に固定したプーリ13とをベルト14にて駆動連結する
とともに、上下方向に延在するその雄ねじ部材12に、上
側クロスバー9に固定した雌ねじ部材15を螺合させるこ
とによって行うことができる。
またここでは、昇降フレーム7の下方に、ベースプレ
ート16を、水平面内で回動可能に連結するとともに、こ
のベースプレート16を、昇降フレーム7の下側クロスバ
ー10に設けたモータ17と、このモータ17の出力軸に取付
けたピニオン18と、昇降フレーム7とベースプレート16
との連結軸に固定したセクターギヤ19とからなる駆動手
段によって回動駆動可能ならしめる。
そしてまた、通常は、帯状部材aの幅方向に長く延在
する姿勢をとるベースプレート16の、少なくとも一方の
表面側、ここでは、第2図に縦断面図で示すように、前
後の両表面に、それぞれのクランプ爪20を水平軸によっ
て枢支して、これらの各クランプ爪20を、シリンダ21と
揺動アーム22とからなる駆動手段によって開閉作動可能
ならしめる。
なおここで、各クランプ爪20は、帯状部材aの厚み
の、その幅方向での幾分の変動その他に影響されること
なく、帯状部材aを、その全幅にわたって、後述するス
ライドプレートとの協働下で、十分強固に、かつ均一に
クランプすべく、その先端部分に、上下方向に向く複数
本のスリット20aを有する。
さらに、ベースプレート16の下方には、クランプ爪20
と対向するとともに、第3図に、クランプ爪20を取除い
た部分正面図で示すところから明らかなように、ベース
プレート16の長さ方向に整列して位置する複数枚のスラ
イドプレート23を配設し、そして、挟持した帯状部材の
すべり防止の目的で、表面にエッジング処理を施したこ
れらの各スライドプレート23の、押え部材24を隔てて位
置する二枚を、後に詳述する押え部材24に設けた窓穴24
a内で、上下方向に相対変位可能なブロック25に固定
し、そして、このようなブロック25のそれぞれを、ベー
スプレート16の上部に構成したそれぞれのシリンダ26の
ピストンロッド26aに、相互に独立させて連結する。
このことによれば、ブロック25、ひいては、スライド
プレート23は、押え部材24の窓穴24aの位置との関連の
下で、シリンダ26のピストン側室への加圧流体、たとえ
ば加圧空気の供給に基づき、ベースプレート16に対して
下降作動することができ、シリンダ26のロッド側室への
加圧空気の供給に基づいて上昇作動することができる。
ところで、窓穴24aを有する押え部材24は、複数枚の
スライドプレート23の背面側、いいかえれば、スライド
プレート23の、エッジング処理を施した作用面とは反対
側に隣接して位置し、その上端部分は、ベースプレート
16に設けた条溝内に、その高さ方向の中間位置まで入り
込み、また、その下端部分は、帯状部材aを受け台上に
押圧すべく、スライドプレート23の下方まで突出する。
そしてここでは、この押え部材24を、第1、3図に示す
ように、その上端部で、ベースプレート16に取付けたシ
リンダ27に連結することにより、押え部材24の、ベース
プレート16およびクランプ機構に対する上下運動を可能
ならしめる。
なお、この押え部材24は、それの上昇姿勢の下で、好
ましくは第2図(a)に示すように、スライドプレート
23の前後方向へ迫出すことなくそれの下面に接触し、そ
して、それの窓穴下端壁にてブロック25の下面に接触す
る。
以上のように構成してなる端縁位置矯正装置は、たと
えば第4図に示すように配設することによって使用に供
される。
第4図中31は、帯状部材aの搬送手段を構成する複数
本のローラを示し、32は、搬送経路内の所定位置で二本
のローラ間に配設した受台を示す。ここで、受台32は、
それに対して昇降作動される押え部材24との協働下で、
帯状部材aを挟持すべく機能する。
また、33は、受台内に収納されて、帯状部材a全幅に
わたって延在する折曲げ体を示し、この折曲げ体33は、
受台32に取付けたシリンダ34の作用により、図に実線で
示す下降位置と、仮想線で示す上昇位置、いいかえれ
ば、切断済み帯状部材aの後端部分もしくは先端部分の
折曲げ位置との間で昇降変位することができる。なおこ
の折曲げ体33は、その中央部に、後述するカッター装置
の切断刃の通過を許容する溝35を有する。
ところで、図に36で示すカッター装置は、図示しない
往復駆動装置によって、帯状部材aの長さ方向へ所要に
応じて移動することができる他、図に示す切断位置でエ
アシリンダ37を作動させることによって、切断刃38を帯
状部材aに突き刺すことができ、さらに、第5図に略線
正面図で示すところから明らかなように、二枚で一対を
なす各切断刃38を保持するそれぞれのカッター装置本体
部分39を、駆動側および被動側のプーリ40,41に掛け渡
したタイミングベルト42にそれぞれ連結することによ
り、そのタイミングベルト42の走行に基づいて、両カッ
ター装置本体部分39を、切断刃38とともに、帯状部材a
の幅方向の中央部からその各側端へ向けて相互に離隔さ
せることができ、この離隔移動に際して、帯状部材aの
幅方向の中央部に突き刺したそれぞれの切断刃38によ
る、帯状部材aの幅方向の切裂きをもたらすことができ
る。
なお、かかるカッター装置36は、たとえば第6図
(a)に細線で示すような切断縁の波打輪郭を、それに
よる帯状部材aの切断と同時に計測すべく、第5図に示
すところにおいて、タイミングベルト42の下側走行部分
42aに連結した、図では右側のカッター装置本体部分39
と、タイミングベルト42の上側走行部分42bに連結した
左側のカッター装置本体部分39、ひいては、両切断刃38
の、帯状部材中央部位置から側端方向への移動量を検知
するためのセンサ、たとえば近接センサ、パルスジェネ
レータ、変位センサなどとすることができるセンサ43
を、いずれか一方のプーリ40と関連する位置に具え、さ
らに、切断刃38の、帯状部材aの長さ方向への変位量を
検知するための変位センサ44(第4図参照)を具える。
従って、このカッター装置によれば、それを第4図に
示す切断位置へ水平移動させた後、各カッター装置本体
部分39に設けたエアシリンダ37を同期作動させて、両切
断刃38を、帯状部材aの幅方向の中央部でその帯状部材
aに突き刺し、次いで、両プーリ40,41を駆動して、そ
れぞれの切断刃38を、帯状部材aの側端方向へ相互に離
隔させることによって、帯状部材aの切断を行うことが
でき、そして、このときのそれぞれの切断刃38の、帯状
部材aの幅方向移動量および長さ方向変位量のそれぞれ
を、センサ43および変位センサ44によって検知すること
により、切断縁の波打輪郭を求めることができる。
さらに第4図中、45は、帯状部材aをその全幅にわた
って受け台上に圧下する、帯状部材aの変形防止手段を
示し、この変形防止手段45は、図示しない駆動手段によ
って、軸受46に対して回動される剛性プレート47と、こ
の剛性プレート47の先端部に固定した板ばね48とからな
り、この板ばね48は、帯状部材aの幅方向の厚みの変化
を吸収して、その帯状部材aを、受け台上に均一に圧下
すべく、その長さ方向に間隔をおく、図示しないスリッ
トを有する。
このように構成してなる変形防止手段45によれば、カ
ッター装置36による帯状部材aの切断ならびに、帯状部
材aの先端部分および後端部分の、折曲げ体33による折
り曲げに際し、板ばね48を図示位置まで回動させて、帯
状部材aを圧下することにより、繰出し側帯状部材の変
位、変形を十分に防止することができ、また、その板ば
ね48を、帯状部材aの表面から離隔させることにより、
その帯状部材aを十分円滑に繰出すことができる。
端縁位置矯正装置を、以上のようにして他の装置と組
み合わせたところにおいて、帯状部材aの切断先端縁
が、たとえば第6図(a)に細線で示すように波打った
場合には、その波形輪郭を、前述したように、センサ43
からの信号および変位センサ44からの信号のそれぞれに
よって求め、併せて、その波形輪郭の近似直線X−Xを
もまた、それらの信号を演算処理することによって求め
る。
ここで、はじめに、その近似直線X−Xを、たとえ
ば、帯状部材aの長さ方向と直交する方向へ延在する基
準直線Y−Yに実質的に一致させるべく修正を行い、次
いで、波形輪郭の凹凸を、できるだけ平坦形状に近づけ
るべく矯正を行う場合について考えると、まず、矯正装
置全体を、雌ねじ部材4と雄ねじ部材5との協働下で、
帯状部材aの長さ方向へ移動させて、ベースプレート16
および押え部材24を、受台32上で、折曲げ体33と変形防
止手段45との間に位置させる。なおこのときには、カッ
ター装置36は、矯正装置と干渉しない位置へ予め変位さ
れており、また、変形防止手段45の板ばね48は、帯状部
材aの切断時から継続して帯状部材aを圧下している。
次いで、ベースプレート16の延在方向を近似直線X−
Xと実質的に平行な姿勢とした状態で、昇降フレーム7
を下降させることによって、押え部材24で、帯状部材a
の先端部を受台32上に押圧し、続いて、折曲げ体33を、
その受台32から上方へ突出させることによって、帯状部
材aの先端部分a1を上向きに折り曲げて、その折曲げ先
端部分a1を、クランプ爪20の開放下で、各スライドプレ
ート23の表面に接触させ、しかる後、シリンダ21および
揺動アーム22を作動させることによってクランプ爪20を
閉止させて、帯状部材aの先端部分a1を、その全幅にわ
たってクランプ爪20とスライドプレート23との間に、第
2図(a)に示すように挟持する。
そしてその後は、折曲げ体33を原位置へ下降させると
ともに、板ばね48を帯状部材aから離隔させ、また、ベ
ースプレート16を、昇降フレーム7の上昇によって、帯
状部材aとともに幾分持上げた状態で、そのベースプレ
ート16を、それの回動駆動手段によって、連結軸の周り
で、近似直線X−Xが基準直線Y−Yと一致もしくはそ
れに最も近接する位置まで回動させることにより、近似
直線X−Xを基準直線Y−Yに実質的に一致させ、この
結果として、切断先端縁を、第6図(a)の細線位置か
ら太線位置へ変位させる。
このようにして、切断先端縁の延在方向を、基準直線
Y−Yのそれに十分近づけた後は、前述したような、帯
状部材aの幾分の持上げ状態の下で、または、その帯状
部材aを一旦第2図(a)に示すような初期姿勢とした
後に、昇降フレーム7の下降もしくは上昇変位によっ
て、押え部材24の下面と帯状部材aの上面との間隔を、
第2図(b)に示すような所定距離lとし、そこで、ベ
ースプレート16およびクランプ機構はそのままに、いい
かえれば、クランプ爪20と、表面にエッジング処理を施
したスライドプレート23とによって挟持した帯状部材a
の先端縁位置はそのまま維持して、押え部材24を、ベー
スプレート16に取付けたシリンダ27の作用によって、そ
れが帯状部材aを押圧するまで、第2図(c)に示すよ
うに下降させることにより、第2図(a)に示すところ
ではLであった、帯状部材先端縁から押え部材24の下面
までの距離を、帯状部材aの全幅にわたってL+lとす
る。このときの、帯状部材先端縁位置は、第6図(b)
に仮想線で示す位置となる。
そしてその後は、迫出量のとくに多い切断先端縁部
分、第6図(b)に示すところでは、No.2〜No.4のスラ
イドプレート23と対応する部分を、それらのスライドプ
レート23だけを、対応するシリンダ26の作動によって、
第2図(d)に示すように、距離lにわたって下降変位
させることにより、表面にエッジング処理を施したスラ
イドプレート23とともに、その下降変位距離lと等量下
降させる。このことによれば、No.2〜No.4のスライドプ
レート23と対応する切断先端縁部分は、第6図(b)に
太線で示すように、距離lだけ下降変位させる一方、ス
ライドプレート23を下降させない他の部分の先端縁は原
位置に維持されることになり、結果として、帯状部材a
の切断先端縁は、その全幅にわたってほぼ均等位置にも
たらされることになる。
このようにして、切断先端縁の延在方向を基準直線Y
−Yのそれと実質的に一致させ、そして、切断先端縁の
波形輪郭を十分に矯正した後は、昇降フレーム7の上昇
に基づくベースプレート16の上昇によって、帯状部材a
を所定の高さまで持上げ、引続く雄ねじ部材5の回転駆
動により、矯正装置全体を、帯状部材aの先端部ととも
に、図示しない成型ドラムへ搬送し、このことにより、
必要長さの帯状部材aを、これも図示しない巻取ロール
から引き出す。
その後は、ベースプレート16を下降させて、帯状部材
aの先端部分を成型ドラムの表面に圧着させ、そして、
クランプ爪20を開放するとともに、ベースプレート16を
再上昇させて、帯状部材を成型ドラム上に残留させ、次
いで、クランプ機構その他の、適宜の操作によって、帯
状部材aの折り曲げ先端部分a1の、成型ドラムへの十分
な貼り付きをもたらす。
かかる操作によって帯状部材aの先端部分を成型ドラ
ムに引き渡した後は、矯正装置を、それの上昇姿勢で再
び後退作動させる一方、成型ドラムを回転させて、帯状
部材aをその周りに、ほぼ一周にわたって貼り付け、こ
のことによってもまた、帯状部材aを巻取ロールから所
定の長さにわたって引き出す。
しかる後、第4図に示すように、板ばね48による帯状
部材aの圧下と、折り曲げ体33より前方位置での、押え
部材24による帯状部材aの押圧とを行って、帯状部材a
の変位、変形を拘束した状態で、カッター装置36によ
る、帯状部材aの全幅にわたる切断を、刃受け35と対応
する位置にて行う。
このようにして帯状部材aの定寸切断を行った後は、
カッター装置36の後退と、板ばね48の、繰出し側帯状部
材からの離隔とをもたらし、そして、定寸切断した帯状
部材の後端部a2を、折り曲げ体33の作用の下で、前述し
たとは反対側のクランプ爪20とスライドプレート23との
間に挟持する。
なおここで、切断後端縁が、前述した切断先端縁のよ
うな波形輪郭を有し、および/または、その切断後端縁
の近似直線が、基準直線に対して傾斜する場合には、次
いで、切断先端縁のそれらを矯正および/または修正す
るときと同様の操作を行ってその後端縁をもまた矯正お
よび/または修正する。
そしてさらには、昇降フレーム7を上昇させて、切断
された帯状部材aを持上げ、続いて、矯正装置を、成型
ドラムの回転作動と同期させるとともに、その回転周速
と一定の比率をもって成型ドラム側へ進出させることに
より、帯状部材aの残余の部分を、そこへの一定張力の
作用下にて成型ドラムに貼り付ける。
ところで、帯状部材aの先端部分と後端部分との成型
ドラム上での、所要に応じたオーバラップ接合または、
先後両端縁の突合わせは、それらの部分を、押え部材24
の事後的な操作によって、成型ドラムに押圧することに
よって、十分適正に行うことができる。
以上のようにして一連の操作を終了した後は、矯正装
置の上昇および後退変位をもたらすことにより、その矯
正装置は、以後、前述したと同様の作業を繰返し行うこ
とができる。
従って、この矯正装置によれば、帯状部材の切断縁の
延在方向を、基準直線に実質的に一致させることができ
るとともに、その切断縁の波形輪郭を十分に矯正して、
凹凸量を有利に低減することができ、それ故に、帯状部
材の先端部分と後端部分とを、成型ドラム上で、その幅
方向にほぼ均等にオーバラップさせることができるとと
もに、帯状部材の先端縁と後端縁とを適正に突合わせ接
合することができる。
以上、矯正装置の一の適用例について説明したが、帯
状部材の側端縁と基準直線との交角は所要に応じて適宜
に選択することができ、それらのいずれの場合において
も、前述したと同様の作用効果をもたらすことができ
る。
(発明の効果) かくして、この発明によれば、とくには、凹凸に波打
った切断縁の凹凸量を有効に低減することができ、ま
た、その切断縁の延在方向を所要に応じて修正すること
ができるので、帯状部材を、成型ドラムに高い精度にて
巻付けることが可能となり、タイヤのユニフォミテーが
向上するとともに、ジョイント部の凹凸量が大きく低減
されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す正面図、 第2図は、発明装置の作動工程を示す断面側面図、 第3図は、スライドプレートを示す正面図、 第4図は、発明装置の適用状態を例示する断面側面図、 第5図は、カッター装置を示す略線正面図、 第6図は、切断先端縁位置を示す平面対応図である。 3……メインフレーム、4,15……雌ねじ部材 5,12……雄ねじ部材、7……昇降フレーム 8……摺動ロッド、9,10……クロスバー 11,17……モータ、13……プーリ 14……ベルト、16……ベースプレート 18……ピニオン、19……セクターギァ 20……クランプ爪、21……シリンダ 22……揺動アーム、23……スライドプレート 24……押え部材、25……ブロック 26,27……シリンダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受台(32)上を搬送される帯状部材(a)
    の上方で、帯状部材の延在方向に往復作動されるメイン
    フレーム(3)と、メインフレームに対して昇降作動さ
    れる昇降フレーム(7)と、昇降フレームから吊下した
    ベースプレート(16)と、このベースプレートを、昇降
    フレーム(7)に対して水平面内で回動運動させる駆動
    手段(17,18,19)と、ベースプレート(16)に配設され
    て、ベースプレートの下方に位置する受台(32)上に、
    帯状部材(a)をその全幅にわたって押圧する押え部材
    (24)と、ベースプレートに取付けられて、押え部材
    (24)をベースプレートに対して昇降作動させる押え部
    材昇降手段(27)と、ベースプレート(16)の、少なく
    とも一方の表面側に水平に枢支されて垂直面内で開閉作
    動されるクランプ爪(20)と、クランプ爪の枢支表面側
    で、ベースプレート(16)の長さ方向に整列させて配置
    されて、閉止姿勢のクランプ爪との協働下で帯状部材を
    その全幅にわたって挟持する、それぞれが昇降変位可能
    な複数枚のスライドプレート(23)と、それぞれのスラ
    イドプレートを、ベースプレート(16)に対して昇降変
    位させるそれぞれのスライドプレート昇降手段(26)
    と、前記受台(32)側に配設されて、帯状部材(a)の
    切断端部分を、開放姿勢のクランプ爪(20)とスライド
    プレート(23)との間に入れ込む折曲げ体(33)とを具
    えてなる帯状部材の端縁位置矯正装置。
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