JP2906838B2 - 巻取・巻出機の張力制御装置 - Google Patents

巻取・巻出機の張力制御装置

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JP2906838B2
JP2906838B2 JP18752392A JP18752392A JP2906838B2 JP 2906838 B2 JP2906838 B2 JP 2906838B2 JP 18752392 A JP18752392 A JP 18752392A JP 18752392 A JP18752392 A JP 18752392A JP 2906838 B2 JP2906838 B2 JP 2906838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取・巻出機において
材料を張力一定制御により搬送するための張力制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】巻取・巻出機において、材料を張力一定
制御により巻き取り、巻き出す場合、駆動源であるモー
タが出力するべきトルク(モータトルク)は、張力分ト
ルクとメカロス補償分トルクとの和となるが、このう
ち、張力分トルクを演算するために、巻取・巻出ロール
等における材料の巻径が必要になる。この巻径は、通
常、材料の搬送速度であるライン速度と巻取・巻出ロー
ル駆動用モータの回転数とによって計算される。ここ
で、ライン速度は、搬送される材料に接触して回転する
ライン速度検出用ロールにより速度発電機等の速度検出
器を動作させて検出している。
【0003】しかるに、材料と速度検出用ロールとの間
にスリップが発生すると、ライン速度の検出値が不正確
になり、ひいては巻径が不正確になってモータの張力分
トルクの演算に誤差を生じてしまう。このような場合、
従来では、上記スリップにより誤差が生じた巻径の補正
を行うことなく、もっぱら材料の張力偏差(張力設定値
と張力検出値との偏差)のみをPI(比例積分)調節器
により調節して張力一定制御を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では巻径そのものを補正する方法ではないた
め、演算されるモータの張力分トルクも依然として誤差
を含んだままであり、結果的に正確な張力一定制御が行
えないという問題を有していた。本発明は上記問題点を
解消するべくなされたもので、その目的とするところ
は、材料と速度検出用ロールとの間のスリップにより誤
差が生じた巻径そのものを補正することにより、正確な
張力一定制御を行えるようにした巻取・巻出機の張力制
御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、巻取・巻出ロールによって搬送される材
料の張力を一定に保つように、前記巻取・巻出ロール駆
動用のモータのトルクを制御すると共に、このモータト
ルクを張力分トルク及びメカロス分補償トルクの和によ
り算出し、かつ、前記張力分トルクを、前記巻取・巻出
ロールの巻径及び張力設定値に基づいて算出する張力制
御装置において、前記巻径を検出するためのライン速度
検出用ロールと材料との間に発生したスリップに起因す
る張力偏差を検出する手段と、前記張力偏差が設定値以
上になったときに前記巻径の検出値に補正量を加算して
巻径を補正する手段とを備えたものである。
【0006】
【作用】本発明では、ライン速度検出用ロールと材料と
の間にスリップが発生すると、ライン速度検出値が減少
し、巻取・巻出ロールの巻径の検出値も減少する。これ
と同時に張力検出値も減少するため、張力偏差がある値
以上になったら予め設定された巻径の補正量を巻径の検
出値に加算して巻径を補正する。これにより、スリップ
による巻径検出値の減少分が補償されて正確な巻径検出
値が得られるため、この巻径検出値に基づき張力分トル
クの誤差をなくし、モータトルクを一定にして安定な張
力一定制御を行う。
【0007】
【実施例】以下、図に沿って本発明の一実施例を説明す
る。図1はこの実施例にかかる張力制御装置の構成を示
すブロック図である。なお、この実施例は材料を巻き出
す際の動作に関するものであるが、本発明は材料の巻取
り時にも同様に適用することができる。図において、1
は材料、2は巻出ロールであり、材料1にはライン速度
検出用ロール3及び張力検出用ロール4が接触してい
る。速度検出用ロール3には速度発電機5が、張力検出
用ロール4には張力検出器6がそれぞれ接続されてい
る。また、7は巻出ロール2を駆動する巻出モータであ
り、このモータ7には回転数検出用の速度発電機8が取
付けられている。
【0008】速度発電機8の出力であるモータ7の回転
数Nは除算器9に入力されており、前記速度発電機5か
ら入力されるライン速度Vを除算することにより、巻出
ロール2の巻径Dが検出される。この巻径Dは、加算器
10の一方の入力端子に入力される。
【0009】一方、11は張力設定器であり、この設定
器11による張力設定値T*は加算器12,13の各一
方の入力端子に加えられている。なお、加算器12の他
方の入力端子には、張力検出器6により検出された材料
1の張力Tが入力されている。そして、加算器12から
出力される張力偏差ΔT(=T*−T)はPI調節器1
4に加えられており、このPI調節器14の出力が加算
器13の他方の入力端子に加えられ、加算器13の出力
が張力Tとして後述する乗算器18の一方の入力端子に
加えられている。
【0010】張力偏差ΔTは比較器15にも入力されて
おり、この比較器15において張力偏差ΔTが設定値K
以上になった場合、後続する比較リレー16に比較検出
信号が送られるようになっている。17は比較リレー1
6の接点であり、比較リレー16の不動作時には加算器
10の他方の入力端子への入力量がなく(入力
「零」)、比較リレー16の動作時には巻径補正量ΔD
が加算器10に入力されるように切り換え制御される。
【0011】このような構成により、加算器10の出力
は巻径Dの検出値そのものかまたは巻径補正量ΔDを加
えた補正値(D+ΔD)となり、この出力が乗算器18
において張力Tと乗算され、張力分トルクτTとして出
力される。この張力分トルクτTは加算器19によりメ
カロス補償分トルクτLと加算され、モータトルクτM
して巻出モータ7に入力される。
【0012】いま、材料1の巻出直後や巻出終了直前の
ようにモータ7を加減速する際には、張力を一定にする
ために、モータトルクτMは、張力分トルクτTと加減速
分トルクτAとメカロス補償分トルクτLとの和となる。
すなわち、 τM=τT+τA+τL である。そして、加減速が完了して一定速度となったと
きにはτA=0となるので、 τM=τT+τL となる。
【0013】図1の構成は上記τM=τT+τLの状態を
実現するためのものであり、その動作を以下に説明す
る。いま、ライン速度検出用ロール3と材料1との間に
スリップがない場合、乗算器18では巻径値Dと張力T
とが乗算されて張力分トルクτTが算出される。ここ
で、張力検出値Tが張力設定値T*に等しければ張力偏
差ΔT=0となり、乗算器18では巻径値Dと張力設定
値T*との積により張力分トルクτTが算出される。この
張力分トルクτTは加算器19においてメカロス補償分
トルクτLと加算され、モータトルクτMとして巻出モー
タ7に入力される。これにより、張力設定値T*に等し
い一定張力で材料1が巻き出されるように巻出モータ7
を駆動することができる。
【0014】次に、速度検出用ロール3と材料1との間
にスリップが発生すると、ライン速度検出値Vは本来の
値よりも小さくなり、これにつれて除算器9の出力であ
る巻径Dの検出値も小さくなる。乗算器18によって得
られる張力分トルクτTは、張力偏差ΔTが零の状態で
は張力設定値T*と巻径Dとの積であるため、巻径Dの
減少によって張力分トルクτTも減少する。これにより
モータトルクτMが減少し、張力検出器6によって検出
される張力Tも減少する。
【0015】このとき、加算器12により演算される張
力偏差ΔT(=T*−T)が比較器15の設定値K以上
になると、比較検出信号により比較リレー16が動作し
て接点17を切り換え動作させ、巻径補正量ΔDが加算
器10の一方の入力端子に加えられる。従って、スリッ
プにより減少した巻径Dの検出値が巻径補正量ΔDによ
り補正され、加算器10からは巻径の補正値(D+Δ
D)が出力される。このため乗算器18では、巻径の補
正値(D+ΔD)と張力Tとを乗算して張力分トルクτ
Tを演算する。
【0016】このように本実施例では、速度検出用ロー
ル3と材料1との間に発生したスリップに起因して減少
した巻径Dを、張力設定値T*と張力検出値Tとの偏差
ΔTが設定値K以上になった場合に補正して張力分トル
クτTひいてはモータトルクτMを補正するものである。
このため、スリップ発生時にもモータトルクτMを一定
に維持して安定な張力一定制御を行うことができる。
【0017】なお、この実施例によれば、巻出ロール2
の巻径Dを非接触状態で測定することができるため、材
料1に傷を付けたり、また、巻出ロール2との接触によ
って張力が変動する等の不都合もない。更に、巻出機の
ように巻出ロール2の巻径Dの残量(材料1の残長)が
一定値に達したらラインを停止させるシステムの場合に
は、巻径Dと既知の材料厚とから材料1の残長を正確に
演算することができるので、操業上、極めて有益であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、ライン速度検出
用ロールと材料との間にスリップが発生した場合、張力
偏差が設定値以上になった時に巻径検出値を補正して張
力分トルクを補正するものである。従って、従来のよう
にスリップによる巻径検出値の変化を無視して単に張力
偏差をPI調節するものと対比すると、張力分トルクの
算出にあたり補正後の正確な巻径検出値を用いているた
め、必要とされる張力分トルク及びモータトルクを正確
に演算することができ、安定した張力一定制御を行うこ
とができる。
【0019】また、本発明では、制御の過程において巻
径を正確に演算できるから、材料の残長停止制御等に応
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 材料 2 巻出ロール 3 ライン速度検出用ロール 4 張力検出用ロール 5,8 速度発電機 6 張力検出器 7 巻出モータ 9 除算器 10,12,13,19 加算器 11 張力設定器 14 PI調節器 15 比較器 16 比較リレー 17 接点 18 乗算器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取・巻出ロールによって搬送される材
    料の張力を一定に保つように、前記巻取・巻出ロール駆
    動用のモータのトルクを制御すると共に、このモータト
    ルクを張力分トルク及びメカロス分補償トルクの和によ
    り算出し、かつ、前記張力分トルクを、前記巻取・巻出
    ロールの巻径及び張力設定値に基づいて算出する張力制
    御装置において、 前記巻径を検出するためのライン速度検出用ロールと材
    料との間に発生したスリップに起因する張力偏差を検出
    する手段と、 前記張力偏差が設定値以上になったときに前記巻径の検
    出値に補正量を加算して巻径を補正する手段と、 を備えたことを特徴とする巻取・巻出機の張力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 巻取・巻出ロールの巻径を、巻取・巻出
    ロール駆動用のモータの回転数とライン速度とに基づい
    て検出する請求項1記載の巻取・巻出機の張力制御装
    置。
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JP3717015B2 (ja) * 1996-08-07 2005-11-16 津田駒工業株式会社 繊維機械における張力制御装置
JP4636310B2 (ja) * 2004-11-29 2011-02-23 ニチバン株式会社 結束装置及び結束テープの張力調節方法
JP5310825B2 (ja) * 2011-11-14 2013-10-09 住友金属鉱山株式会社 希土類元素の回収方法
JP6140748B2 (ja) * 2015-03-10 2017-05-31 エヌエスディ株式会社 テンション装置
CN114162667B (zh) * 2021-11-24 2023-08-11 深圳市海浦蒙特科技有限公司 滚笼焊机料盘张力控制方法、装置,焊机设备和存储介质

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