JP2905842B2 - プリント基板穴明機及びこの穴明機におけるプリント基板押さえ方法 - Google Patents

プリント基板穴明機及びこの穴明機におけるプリント基板押さえ方法

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JP2905842B2
JP2905842B2 JP1136997A JP13699789A JP2905842B2 JP 2905842 B2 JP2905842 B2 JP 2905842B2 JP 1136997 A JP1136997 A JP 1136997A JP 13699789 A JP13699789 A JP 13699789A JP 2905842 B2 JP2905842 B2 JP 2905842B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0044Mechanical working of the substrate, e.g. drilling or punching

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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、加工ストロークを小さくし、加工時間の短
縮をすることができるプリント基板穴明機及びこの穴明
機におけるプリント基板押さえ方法に関する。
【従来の技術】
プリント基板の穴開けを行うプリント基板穴明機とし
て、たとえば、実開昭61−124313号公報に開示されたも
のが知られている。第11図は、プリント基板穴明機の一
例を示すもので、同図において、1はベッド、2はテー
ブルで、ベッド1上に摺動可能に支持され、図示しない
駆動手段によって駆動される。3はドリルで、テーブル
2に固定されたホルダ4に保持されている。5はコラム
で、ベッド1にテーブル2を跨ぐ用に設けられている。
6はスピンドリルキャリッジで、コラム5に摺動可能に
支持され、Y軸駆動モータ7の作動により駆動される。
また、8はスピンドルサドルで、スピンドルキャリッジ
6に摺動可能に支持され、Z軸駆動モータ9の作動によ
り駆動される。10はスピンドルハウジングで、スピンド
ルサドル8に支持されている。11はスピンドルである。
12はプレッシャフットである。Wはプリント基板(以
下、単に基板という)で、基準ピンPを介してテーブル
2に固定されている。そして、テーブル2とスピンドル
キャリッジ6をX−Y方向に相対移動させ、基板Wとス
ピンドル11の位置決めを行った後、スピンドル11をZ方
向に移動させ、その先端に保持したドリル3で基板Wに
穴明けを行う。 このようなプリント基板穴明機のスピンドル部は、第
12図に示すような構成になっている。スピンドルハウジ
ング10の下部には大径の穴14と、穴14の一端に内側に向
けて突出するフランジ15が形成され、穴14はパイプ16を
介して圧縮空気源に接続されている。 17はスピンドルボディで、スピンドルハウジング10に
嵌合支持され、かつスピンドル11を回転可能に支持して
いる。スピンドル11は図示しないスピンドルボディ17と
一体のステータコイルによって回転駆動される。18はチ
ャックで、スピンドル11の下端に固定され、ドリル3を
保持する。 19はピストンで、スピンドルハウジング10の穴14とス
ピンドルボディ17によって形成される空間20内で摺動す
るフランジ21が形成されている。 12はプレッシャフットで、ピストン19の一端に固定さ
れている。このプレッシャフット12の側面には、真空吸
引源に接続される排気口22が形成され、下面には穴明け
加工時に空気を吸い込むための溝23が形成されている。 このような構成で、パイプ16から所定の圧力の圧縮空
気を供給し、ピストン19をスピンドルハウジング10内で
下方へ移動させる。 一方、排気口22を通して、プレッシャフット12内の排
気を行う。このとき、空気は第13図に示すように、プレ
ッシャフット12の下端の開口部より吸い込まれ、排気口
22より排出される。 この状態で、第11図のスピンドルサドル8を下降させ
ると、第14図に示すように、プレッシャフット12が基板
Wを押さえた後、ドリル3が基板Wに押し込まれ穴明け
が行われる。 このとき空気は溝23を通ってプレッシャフット12内に
吸い込まれたのち、排気口22を通って排出される。 そしてプレッシャフット12の開口部あるいは溝23から
吸い込まれる空気の流れによって、ドリル3の冷却と切
粉の排出を行うようになっている。 一般に真空吸引源としては、切粉を集めるために集塵
装置が用いたれ、穴明け中のプレッシャフット12内の圧
力は、200mmHg程度になる。 このように従来は、プレッシャフット12でプリント基
板Wを押さえて穴明けを行うことにより、穴明け時のプ
リント基板Wの振動や浮き上がりを防止して、高品質の
穴開けを行うと共に、ドリル3の折損を防止している。 また、穴明け時に発生する切粉は、プレッシャフット
を通し、集塵装置に集められるようになっている。
【発明が解決しようとする問題点】
しかし、プレッシャフット12の溝23の大きさには限界
があり、穴明け時には十分な気流が得られず、切粉の除
去、ドリル3の冷却を十分に行うことができないという
問題点を有している。 特に直径が1ミリ以下の小径の穴明け加工では、切粉
がドリル3の溝内に詰まりやすく、その排除が不十分に
なりやすい。このため、穴の深さと穴径の比の大きな深
穴加工を行う場合、穴明け時のドリル3のスラスト負
荷、ラジアル負荷が大きくなり、折れや捩切れなどが発
生し易くなる。 また、ドリル3の溝に切粉が詰まることにより、ドリ
ル3の冷却効果が悪くなるだけでなく、穴の内壁と切粉
の摩擦によって発熱量が多くなり、ドリル3の温度を激
しく上昇させる。その上、ドリル3に常温のエアを吹き
付けるだけであるため、ドリル3の温度も十分に下がら
ず、ドリル3の摩耗が早くなるだけでなく、穴内面の面
粗さの増大、穴の出入り口のばりの発生、スミアの増加
など、穴品質を低下させるなどの問題点を有している。 さらに、穴明け寺に発生した切粉の一部は、バリとし
て穴の周辺部に残り、あるいは、プレッシャフットの内
面やドリルにいったん付着したのち、プリント基板上に
落ちて残ることがある。 そして、プリント基板上に残された切粉が、プレッシ
ャフットとプリント基板の間に入った状態でプリント基
板を押さえて穴明けを行うと、プリント基板の浮き上が
りや振動により、加工された穴の品質が低下すると共
に、ドリルの折損が発生しやすくなるという問題点を有
していた。 本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、加工ストロークを小さくし、加
工時間の短縮をすることができるプリント基板穴明機及
びこの穴明機におけるプリント基板押さえ方法を提供し
ようというものである。
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るプリント基
板穴明機は、先端にドリルを取り付けたスピンドルを回
転可能に支持するスピンドルボディとプレッシャフット
とがスピンドルハウジングにその軸方向に摺動可能に支
持され、穴明け加工時にプレッシャフットの押圧力でプ
リント基板を押さえるプリント基板穴明機において、プ
レッシャフットの下端部とプリント基板の穴明け位置周
辺部との間に、プレッシャフットの押圧力を支えるプリ
ント基板に平行な薄い空気膜を形成するように、外部の
圧縮空気供給源から供給される高圧エアをプリント基板
の穴明け位置周辺部へ向けて噴出させる吹出口を、プレ
ッシャフットの下端部に設けたことを特徴とする。 好ましくは、外部の圧縮空気供給源から供給される高
圧エアをプレッシャフットの下端部内周に開口した第2
の吹出口に導き、この吹出口からドリルへ向けて高圧エ
アを噴出させるように第2の気体通路をプレッシャフッ
トに設け、第2の気体通路の内部にオリフィス状のノズ
ルを設けたことを特徴とする。 さらに、本発明に係るプリント基板穴明機におけるプ
リント基板押さえ方法は、先端にドリルを取り付けたス
ピンドルを回転可能に支持するスピンドルボディとプレ
ッシャフットとがスピンドルハウジングにその軸方向に
摺動可能に支持され、穴明け加工時にプレッシャフット
の押圧力でプリント基板を押さえるプリント基板穴明機
におけるプリント基板押さえ方法において、前記穴明け
加工時に、プレッシャフットをその下端部がプリント基
板に近づく位置までエアシリンダの加圧力で下降させ、
この下降位置で、プレッシャフットの下端部とプリント
基板の穴明け位置周辺部との間に、前記加圧力とプレッ
シャフットの自重との合力であるプレッシャフットの押
圧力を支えその反力でプリント基板を押さえるプリント
基板に平行な薄い空気膜を形成させることを特徴とす
る。
【作用】
かかる構成により、穴明け時にプレッシャフットの押
圧力が、プリント基板とプレッシャフットの下端部との
間に形成されるプリント基板に平行な薄い空気膜を介し
てプリント基板に加えられるので、加工ストロークを小
さくし、加工時間を短縮することができる。
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。 第1図〜第6図には、本発明に係るプリント基板穴明
機のプレッシャフットの一実施例が示されている。 第1図において、10はスピンドルハウジング、11はス
ピンドル、17はスピンドルハウジング10にその軸方向に
摺動可能に支持されたスピンドルボディでスピンドル11
を回転可能に支持している。18はチャックで、スピンド
ル11の先端に固定され、ドリル3を保持している。 12はプレッシャフットで、スピンドルハウジング10に
その軸方向に摺動可能支持されている。このプレッシャ
フット12の側面には、プレッシャフット12内の空気と切
粉を排出するための排出口22が形成され、ホースなどに
よって集塵装置(図示せず)に接続されている。また、
プレッシャフット12の先端部の中央よりには、第2図に
示すごとく、環状の通路24が設けられており、この環状
の通路24には、プレッシャフット12の外周側面に向かっ
て所定長さの第1の気体通路25が接続されている。この
第1の気体通路25には、第1の供給口26が接続されてい
る。また、プレッシャフット12の先端面には第2図に示
すごとく、プレッシャフット12の側面から所定長さの第
2の供給口27が形成されている。この第2の供給口27に
は、第2の気体通路28が中心に向かって所定長さ形成さ
れている。この第2の気体通路28は、第1図に示すごと
くプレッシャフット12の先端面に向かってL字状に形成
されてプレッシャフット12の先端面に開口している。 29は、嵌合部30によってプレッシャフット12と一体化
されたパッドで、第4図に示すごとく、プレッシャフッ
ト12の下面に固着されているものである。このパッド29
には、第3図に示すごとく、前記第1の気体通路25に接
続し、放射状に所定の長さを有する複数の連絡路31が設
けられている。この複数の連絡路31のそれぞれには、、
複数(本実施例においては、二つ)の第1の吹出口32が
設けられている。すなわち、第1の吹出口32は、一方向
に2個ずつ、合計で18個設けられている。 また、パッド29の中央よりには、第3図に示すごと
く、環状の通路33が設けられており、この環状の通路33
には、パッド29の外周面に向かって所定長さの通路34が
接続されている。この通路34内には、オリフィス状のノ
ズル46が設けられている。 この環状の通路24と、第1の気体通路25と、連絡路31
とによって、第1の気体通路が構成されている。また、
第2の気体通路28と、環状の通路33と、通路34とによっ
て、第2の気体通路が構成されている。 35は、プレッシャフット12の下端部内部に向けて開口
する第2の吹出口で、この第2の吹き出し口35は、ドリ
ル3にドリル先端方向から第5図に示すようにドリル溝
に沿った方向に吹き付けられるように切り込まれてい
る。 一方、36は流量調整式高圧エア供給装置で、高圧エア
の圧力を個別に調整して第1の供給口26及び第2の供給
口27に圧縮空気を供給するものである。また、穴明け中
のプリント基板37の押さえに際しては、第1の供給口26
に高圧エア(圧縮空気)38が供給されると第1の気体通
路25、通路24,連絡路31が高圧化し第1の吹き出し口32
から高圧エア(圧縮空気)38が噴出し、プリント基板37
の最上段に載置される当板39との間に薄い空気膜が形成
される。この薄い空気膜が空気軸受機構を作用し、プレ
ッシャフット12の押圧力が薄い空気膜を介して当板39に
加えられ、プリント基板37を押圧固定する。40は、下板
である。 41は空間45を形成するスピンドルハウジング10のシリ
ンダ、42はプレッシャフット12のピストン、43はシリン
ダエアの供給管であり、エア44が供給された場合、空間
45の圧力が高まり、プレッシャフット12を矢印Z方向に
押圧する。 また、穴明け中の切粉の除去とドリルの冷却に際して
は、流量調整式高圧エア供給装置36で高圧エア(圧縮空
気)が所定量調整され第2の供給口27に供給され、第2
の気体通路28,通路34を介して、ノズル46に導かれ、こ
のノズル46で断熱膨張され通路33で低温化し、さらに第
2の吹出口35によりドリル3にドリル先端方向から第5
図に示すようにドリル溝に沿った方向に吹き付けられる
ことによりドリルを冷却すると共に、切粉を切除する。
排出口22からは、プレッシャフット12内の空気をバキュ
ームしている。このため、ドリル3の先端から除去され
た切粉は、第2の吹出口35から吹き出された圧縮空気に
よってプレッシャフット12内に導入され、プレッシャフ
ット12内に導入された第2の吹出口から吹き出された圧
縮空気と共に、排出口22から排出される。 なお、47.48はエア漏れ防止用のOリングである。ま
た、49は穴開けされた基板47の穴である。 このような構成で、プリント基板37に穴明け加工を行
う際には、プレッシャフット12の下端部(パッド29の下
端部)をプリント基板37の最上段に載置されている当板
39に近づく位置まで下降させる。この下降位置で高圧エ
ア38を第1の供給口26に供給して第1の吹出口32から噴
出させ、プレッシャフット12の下端部と当板39との間に
プレッシャフット12の押圧力を当板39に伝える薄い空気
膜を形成し、プリント基板37を当板39を介して押さえつ
ける(第1図参照)。換言すると、その空気膜でプレッ
シャフット12の自重とシリンダ45からの加圧力を支える
と共に、その反力で当板39を押さえつける。すると、プ
レッシャフット12の内部は、プレッシャフット12と当板
39によって外気と遮断され負圧になる。従って、第2の
供給口27から供給された圧縮空気は、第2の気体通路2
8,通路34を介して、ノズル46に導かれ、このノズル46で
断熱膨張され通路33で低温化し、さらに第2の吹出口35
によりドリル3にドリル先端方向から第5図に示すよう
にドリル溝に沿った方向に吹き付けられ、第2の吹出口
35及びプレッシャフット12の内部で急激に膨張する。こ
のとき、プレッシャフット12の先端面(パッド29の下
面)は、第1の供給口26から供給される高圧エア(圧縮
空気)38が第1の吹出口32から噴出され、プレッシャフ
ット12下面と当板39のとの間に空気膜を形成し、この空
気膜によりプレッシャフット12を支持すると共に当板39
の浮上りを防止する。 この状態で、スピンドルボディ17を下降させると、第
1図に示すように、ドリル3が当板39及びプリント基板
37に押し込まれ、プリント基板37に穴が明けられる。こ
のとき、第2の吹出し口35から吹き出した空気は、第1
図図示矢印C→矢印D→矢印Eに示すごとく流れ、プリ
ント基板37から排出された切粉を巻き込むと共にドリル
3を冷却する。 そして、スピンドルボディ17を上昇させると、ドリル
3がプリント基板37,当板39から抜け出す。このとき、
第1図に矢印C、D、Eで示される気流によって排除さ
れる。同時に温度の下がった空気がドリル3に当たるた
め、ドリル3が冷やされる。 このドリル3によってプリント基板37の穴明け作業を
起っているとき、プレッシャフット12の下端部(パッド
29の下端部)とプリント基板37の最上段に載置される当
板39との間は、第1の供給口26から供給される高圧エア
(圧縮空気)38の第1の吹出口32からの噴出によって、
薄い空気膜が形成されて、小さい間隙を形成した状態と
なっている。このため、第1の吹出口32から噴出された
高圧エア(圧縮空気)38の一部は、プレッシャフット12
の下端部(パッド29の下端部)と当板39との間隙から第
2の吹出口35から第1図図示矢印Cに示すごときドリル
3の先端方向に吹き付けられる圧縮空気と一緒なって第
1図図示矢印D→矢印Eに示すごとき気流の流れに沿っ
て排出口22から排気される。従って、ドリル3の先端方
向に吹き付けられる圧縮空気の量は、第2の吹出口35か
ら噴出される流量よりも多くなり、ドリル3の冷却効果
を上げることができる。 このドリル3がプリント基板37,当板39から抜け出し
1つの穴明け作業が終了したとき、プレッシャフット12
の下端部は、第1の供給口26に高圧エア(圧縮空気)38
が供給され、高圧化した空気が第1の吹出口32から噴出
されているため、プリント基板37の最上段に載置される
当板39との間に薄い空気膜を形成しており、当板39と非
接触状態となっている。 このためドリル3及びプレッシャフット12を含む主軸
全体をプリント基板37の次の穴明け位置に移動する際
に、従来のようにプレッシャフット12を上昇させること
なく、そのままスライドさせればよく、このスライドに
より主軸全体をプリント基板37の次の穴明け位置に移動
することができる。従って、従来のような長い加工スト
ロークを必要とせず、加工効率を向上することができ
る。 上述のように、プレッシャフット12の下端部(パッド
29の下端部)より圧縮空気を吹き出すと共に、高圧化し
た空気を第1の吹き出し口32から噴出して、プレッシャ
フット12の先端面と当板39との間に薄い空気膜を形成す
ることにより、ドリル3に吹き付けられる圧縮空気の量
を増し、排出口22からバキュームすることによりプレッ
シャフット12の先端開口部の流速を上げ、切粉の除去効
果とドリル3の冷却効果を高めることができる。 なお、圧縮空気の吹き出し方向は、ドリル3の回転中
心に向けて吹き出すようにすると良い。 従って、本実施例によれば、ドリル3の先端と当板39
との距離Gを一定にしたままの状態でプレッシャフト12
で押さえて、穴明けすることができるため、第6図に示
すように加工ストロークを第7図図示従来のプレッシャ
フットパッド部に比べ、第8図図示本実施例のプレッシ
ャフットパッド部は、STcからSTiに減らすことができ
る。従って、1穴あたりの加工時間をTcからTiに減らす
ことができるため、穴明け速度を向上することができ
る。 実際には、切粉の除去性、ドリル3の温度冷却などか
らドリル先端とパッド29のワーク押さえ側面との距離G
は、1.5mm以上必要である。また、パッド29が当板39を
引きずることなく移動するには、従来では、3.0mm以上
必要である。このため、従来の代表的な加工である板厚
1.6mmのプリント基板3枚重ねではストロークSTcは、10
mmに設定される。 一方、本実施例では、加工ストローク距離STiは6.7〜
7.0mmにすることが可能であり、従来の加工ストローク
距離STc10mmに比して約30%穴明け速度を向上すること
ができる。 また、ドリル3に吹き付けた空気の排出口22から排出
されてくる空気の温度は、ドリル3に供給する空気量が
多いほど低くなる。すなわち、第9図に示すごとく、エ
ア圧6.0kg/cm2G、ノズルは径約φ1.5mmの場合、流量に
よって排気口22から排出されてくるエアの温度は、200
/minの場合、室温20℃から70℃まで下がる。したがっ
て、本実施例によれば、ドリル3に供給する空気量が従
来より多くなっているため、ドリル3の冷却効果を上げ
ることができる。 さらに本実施例によれば、ドリル3に供給する空気量
を従来より多くしドリル3の冷却効果を上げているた
め、第10図に示すごとく、板厚1.6mmのプリント基板を9
000穴加工した場合、切刃の摩耗を、約27%改善するこ
とができる。またエア流量40/min以上ではアスペクト
比10〜15の穴明けでもドリル溝の切粉の付着が少ない。
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。 スピンドルに対し、その軸方向に摺動可能に支持さ
れ、かつ真空吸引源に接続され、穴明け時にプリント基
板を押さえつけるようにしたプリント基板穴明機のプレ
ッシャフットにおいて、側面に形成された第1の供給口
からプリント基板との接触面に形成された第1の吹出口
に至る気体通路を形成し、前記第1の供給口を圧力気体
源に接続すると共に、側面に形成された第2の供給口か
らか端部に、内部に向けて開口する複数の第2の吹出口
に至る第2の気体供給路を形成し、前記第2の気体供給
路を圧縮気体の供給源に接続して構成してあるため、加
工ストロークを小さくし、加工時間の短縮をすることが
でき、かつドリルを確実に冷却し、切粉の排除を確実に
行うことができる。 そして、プリント基板との接触面に形成された吹出口
に至る第1の気体通路と、内部に向けて開口する複数の
吹出口に至る第2の気体供給路とを、プレッシャフット
の下面に固着されるパッドによって構成しているため、
ドリル先端とパッドとの距離Gを常時一定距離保つこと
ができ、加工ストロークを小さくし、加工時間の短縮を
することができる。 さらに、吹出口が、スピンドルに支持されたドリルの
外周の接線方向に向いているため、切粉の排除を確実に
行うことができる。 また、第2の気体供給路の内部にオリフィス状のノズ
ルを設けているため、ノズルの前で、第2の気体供給路
から供給された圧縮空気を十分圧縮し、ノズルを通過
後、急激に膨張して温度を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプリント基板穴明機のプレッシャ
フットの実施例を示す側面断面図、第2図は第1図図示
プレッシャフットのA−A断面図、第3図は第1図図示
プレッシャフットB−B断面図、第4図はプレッシャフ
ットの動作説明図、第5図は第1図図示ドリルと気流の
関係を示すドリルの拡大底面図、第6図は加工ストロー
クと加工時間の関係を示す図、第7図は従来の加工動作
説明図、第8図は第1図図示プレッシャフットの加工動
作説明図、第9図は冷却エア温度とエア流量の関係を示
す図、第10図はドリル摩耗量と加工穴数の関係を示す
図、第11図はプリント基板穴明機の斜視図、第12図はス
ピンドル部の側面断面図、第13図及び第14図はプレッシ
ャフットの動作説明図である。 3……ドリル 10……スピンドル 12……プレッシャフット 22……排気口 24,33,34……通路 25……第1の気体通路 26……第1の供給口 27……第2の供給口 28……第2の気体通路 29……パッド 31……連通路 32……第1の吹出口 35……第2の吹出口 37……プリント基板 39……当板 46……ノズル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 47/34 B23B 41/00 B26F 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端にドリルを取り付けたスピンドルを回
    転可能に支持するスピンドルボディとプレッシャフット
    とがスピンドルハウジングにその軸方向に摺動可能に支
    持され、穴明け加工時にプレッシャフットの押圧力でプ
    リント基板を押さえるプリント基板穴明機において、前
    記プレッシャフットの下端部とプリント基板の穴明け位
    置周辺部との間に、プレッシャフットの押圧力を支える
    プリント基板に平行な薄い空気膜を形成するように、外
    部の圧縮空気供給源から供給される高圧エアをプリント
    基板の穴明け位置周辺部へ向けて噴出させる吹出口を、
    プレッシャフットの下端部に設けたことを特徴とするプ
    リント基板穴明機。
  2. 【請求項2】外部の圧縮空気供給源から供給され高圧エ
    アをプレッシャフットの下端部内周に開口した第2の吹
    出口に導き、この吹出口から前記ドリルへ向けて高圧エ
    アを噴出させるように第2の気体通路を前記プレッシャ
    フットに設け、第2の気体通路の内部にオリフィス状の
    ノズルを設けたことを特徴とする請求項1記載のプリン
    ト基板穴明機。
  3. 【請求項3】先端にドリルを取り付けたスピンドルを回
    転可能に支持するスピンドルボディとプレッシャフット
    とがスピンドルハウジングにその軸方向に摺動可能に支
    持され、穴明け加工時にプレッシャフットの押圧力でプ
    リント基板を押さえるプリント基板穴明機におけるプリ
    ント基板押さえ方法において、 前記穴明け加工時に、前記プレッシャフットをその下端
    部がプリント基板に近づく位置までエアシリンダの加工
    力で下降させ、 この下降位置で、プレッシャフットの下端部とプリント
    基板の穴明け位置周辺部との間に、前記加圧力とプレッ
    シャフットの自重との合力であるプレッシャフットの押
    圧力を支えその反力でプリント基板を押さえるプリント
    基板に平行な薄い空気膜を形成させる ことを特徴とするプリント基板穴明機におけるプリント
    基板押さえ方法。
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