JP2905770B1 - 防汚パッドシート - Google Patents

防汚パッドシート

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JP2905770B1
JP2905770B1 JP10071987A JP7198798A JP2905770B1 JP 2905770 B1 JP2905770 B1 JP 2905770B1 JP 10071987 A JP10071987 A JP 10071987A JP 7198798 A JP7198798 A JP 7198798A JP 2905770 B1 JP2905770 B1 JP 2905770B1
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Abstract

【要約】 【課題】 表面が凹凸状に形成されたシートは凹部内に
埃や汗等の汚れが付着し易いが、この凹部に付着した汚
れを除去するには多くの時間と労力を要し、汚れによっ
ては除去することが困難な場合がある。 【解決手段】 基材シート1上にシート表面を所定の凹
凸状に形成する凹凸層4を設け、この凹凸層4の表面に
接着層5を介して酸化チタンの光触媒層6を設けてシー
トSを形成することにより、この光触媒層6に光を当て
れば光触媒作用によって、有害物質の分解除去、汚れの
分解を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、マウ
スパッドやデスクマット等の表面が凹凸状のシートにお
いて、汚れや雑菌等の有機物を光触媒作用によって分解
して除去することができる防汚パッドシートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータの入力操作に用
いられるマウスを使用する場合、このマウスの操作性を
向上させるためにマウスパッドが用いられている。この
マウスパッドは、マウス内に設けられたボールを正確に
回転させることができるように、表面が「ざらざら感」
を有する所定の凹凸状に形成されている。
【0003】一方、卓上においてもデスクマットを用い
る場合があり、このデスクマットの場合には、指紋の付
着やマット感を向上させるために、表面がエンボス加工
等によって「ざらざら感」を有する所定の凹凸状に形成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記マ
ウスパッドやデスクマットは表面が凹凸状に形成されて
いるため、この凹部内に埃や汗等の汚れが付着し易く、
この凹部に付着した汚れを除去する場合、布や紙等を利
用して拭くか、あるいは水洗い等によって洗浄すること
となるが、凹部内に付着した汚れを除去するには多くの
時間と労力を要し、汚れによっては除去することが困難
な場合がある。
【0005】特に、このように汚れが表面に付着したマ
ウスパッドやデスクマット上でマウスを使用した場合、
ボールに汚れが付着するとともに、付着した汚れが内部
のローラにも付着して正確なマウス操作ができなくなっ
てしまう。また、このマウス内の汚れを除去するために
分解しても、内部のローラに付着した汚れを除去するの
は困難であり、時間を要する場合がある。
【0006】なお、シートに光触媒作用を持たせて悪臭
や空気中の有害物質除去、あるいは防菌や防かびを図ろ
うとする従来技術として、特開平9−111022号公
報記載の発明があり、また、半導体の光触媒反応に関す
る発明として、特開平5−309267号公報,特開平
9−78462号公報があるが、これらはいずれも表面
が凹凸状に形成されたマウスパッドやデスクマット等の
シートに関するものではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、基材シート上に
シート表面を5μm以上50μm以下の段差に形成した
凹凸層を設けて表面を凹凸状に形成し、該凹凸層の表面
に接着層を介して光触媒層を設けてシートを形成してい
る。
【0008】このように構成して光触媒層に光を当てる
ことにより、強い還元作用を持つ電子と強い酸化作用を
持つ正孔が生成され、いわゆる光触媒作用によって、有
害物質の分解除去、汚れの分解を行うことができる。
【0009】これにより、蛍光灯や外光によってシート
表面の汚れ等の有機物を分解し、汚れの継続的な付着を
防止することができるので、防汚パッドシートを光が当
たる所で使用することにより、メンテナンスフリーでシ
ート表面の汚れを継続的に防止することができる。した
がって、このシート上でマウスを使用しても汚れがボー
ルに付き難くなり、マウスの操作性を長期間損なうこと
がなくなる。
【0010】また、前記凹凸層をビーズ入りコート剤で
形成すれば、シート表面の凹凸形成を容易に行うことが
できる。このビーズを樹脂ビーズで形成すれば、凹凸層
の厚みやあらさを容易に設定することができる。
【0011】さらに、前記光触媒層を酸化チタンで形成
すれば、非常に細かな微粒子を容易に入手することがで
き、薄い光触媒層を容易に形成することができる。
【0012】この酸化チタンの光触媒層を0.3μm以
上0.5μm以下の厚みで塗布すれば、有効な光触媒作
用を発揮できるとともに、塗工作業も容易にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この出願に係る発明の一実
施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの出願に係
る発明に係る防汚パッドシートの一実施形態を示す断面
図であり、マウスパッドを例にしている。
【0014】図示するように、この実施形態の防汚パッ
ドシートSは、下層基材シート1の上面にシート接着層
2を介して上層基材シート3が設けられ、この上層基材
シート3の上面に凹凸状表面を形成するための凹凸層4
が設けられている。そして、この凹凸層4の表面側に接
着層5を介して光触媒層6が設けられている。
【0015】前記下層基材シート1としては、ポリエチ
レン(PE)、EVA等の無延伸シートや発泡ポリエチ
レン、ウレタンシート等が使用される。また、上層基材
シート3としては、コート剤によって表面を凹凸状に形
成する場合、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート、アクリル樹脂等の延伸フィルム
が用いられ、エンボス加工によって表面を凹凸状に形成
する場合、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、EVA等の無延伸フィルムが用いられる。これらを
接着するシート接着層2としては、粘着剤を用いた接着
やドライラミネートによる接着が用いられる。これらの
組合せはシートの大きさや用途に応じて決定すればよ
い。なお、防汚パッドシートSがデスクマットの場合に
は、下層基材シート1およびシート接着層2を設けなく
てもよい。
【0016】また、前記凹凸層4は、ビーズ等の粉体4
a入りコート剤4bを塗布することによって表面が凹凸
状に形成されている。この実施形態では、このようなコ
ート剤4bを塗布することによってビーズ等の粉体4a
が凹凸層表面を所定の凹凸状に形成している。
【0017】このビーズ等の粉体4aとしては、例え
ば、樹脂(アクリル,ウレタン,ポリエチレン,エチレ
ン・アクリル)ビーズ、無機(シリカ,ガラス)ビー
ズ、各種フィラー(不定形)等が用いられる。また、こ
のような粉体4aの粒径としては、マウスパッドに用い
られる防汚パッドシートSであれば、1μm以上100
μm以下が使用され、10μm以上50μm以下がマウ
スの操作性上好ましい。このような粒径の粉体4aを含
むコート剤4bを塗工した凹凸層4は、10μm以上5
0μm以下の厚みで塗工すれば表面を好ましい凹凸状に
形成することができる。また、防汚パッドシートSがデ
スクマットも同様である。
【0018】さらに、この凹凸層4は、加熱型押し加工
でエンボス加工を施すことによって凹凸層表面を凹凸状
に形成してもよい。この場合、凹凸層4の段差を5μm
以上50μm以下にすれば、好ましい凹凸表面のマウス
パッドを得ることができ、10μm以上30μm以下に
すれば、好ましい凹凸表面のデスクマットを得ることが
できる。
【0019】なお、凹凸層4の表面を凹凸状に形成する
手段はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0020】そして、この凹凸層4の表面に設けられる
光触媒層6は、シランカップリング剤を用いた接着剤層
5によって接着されている。この光触媒層6としては、
酸化チタン(TiO2) が用いられており、例えば、有
効な厚みとして0.3〜0.5μmの厚みで塗工され
る。この酸化チタンとしては、有機物の高い酸化力を有
するアナターゼの結晶形が好ましい。また、この光触媒
層6は、酸化チタン以外に亜鉛や錫、モリブデン等の金
属粉体を用いてもよい。
【0021】以上のように構成された防汚パッドシート
Sによれば、表面に形成された酸化チタンの光触媒層6
により、太陽光や蛍光灯、白熱灯等からの光を受ける
と、この酸化チタンに生成した電子と正孔の酸化還元作
用によって、シート表面の汚染物質の分解除去あるいは
防菌や防かび、汚れ防止等を行うことができる。したが
って、マウスパッド等の凹部に汚れ等が付着しても、蛍
光灯や外光によって汚れ等の有機物を分解し、汚れの継
続的な付着防止を図ることができる。
【0022】このように防汚パッドシートSを光が当た
る所で使用するだけで表面の汚れを防止することができ
るため、低コスト・省エネルギーでかつメンテナンスフ
リーな防汚パッドシートSを容易に構成することができ
る。
【0023】しかも、マウスを使用してもボールに埃や
汚れが付き難くなるので、ボールの清掃や内部ローラの
清掃を要することなくマウスの操作性を損なわずに長期
間使用することが可能となる。
【0024】さらに、このように光(紫外線)を照射す
ることにより、酸化チタンを用いたシート表面が超親水
性となるため、シート表面が汚れたとしても水で容易に
取り除くことが可能となる。また、シート表面が超親水
性となることにより静電気を生じ難くなり、シート表面
へ埃も付き難くなる。
【0025】
【実施例】以下、一実施例を説明する。この実施例の防
汚パッドシートSは、基材シート1をポリエステル樹脂
(PET)100μmで形成し、凹凸層4をアクリル樹
脂製ビーズ粉体4a入りのコート剤4bで形成し、コー
ト厚みを20μmとし、シランカップリング剤の接着材
層5を介して0.5μmの膜厚で酸化チタンの光触媒層
6を塗工し、この光触媒層6を150℃で1分間乾燥し
て得た。
【0026】そして、光を紫外線照度0.1mW/cm
2 によって照射して汚れの分解・除去および殺菌の効果
を測定した。
【0027】
【表1】
【0028】この表1に示されるように、シートS上の
たばこの汚れ付着は、1時間後に70%に減少し、8時
間後には20%以下に減少しており、汚れを効果的に除
去している。また、大腸菌に関しては、1時間後に10
%以下になっており、殺菌効果も良好であることを示し
ている。
【0029】なお、前記実施の形態以外でも、表面に凹
凸層を有するシートであればこの出願に係る発明を適用
することができ、この出願に係る発明は上述した実施形
態に限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0031】蛍光灯や外光によってシート表面の汚れ等
の有機物を分解し、汚れの継続的な付着を防止すること
ができるので、防汚パッドシートを光が当たる所で使用
することにより、メンテナンスフリーでシート表面の汚
れを継続的に防止することが可能となる。
【0032】特に、マウスを使用してもボールに埃や汚
れが付き難くなるので、マウスの操作性を損なうことな
く長期間使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の防汚パッドシートを示す
第1実施形態の断面図である。
【図2】実施例に用いた防汚パッドシートを示す断面図
である。
【符号の説明】
1…下層基材シート 2…シート接着層 3…上層基材シート 4…凹凸層 4a…粉体 4b…コート剤 5…接着層 6…光触媒層 S…防汚パッドシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G06F 3/033 340

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート上にシート表面を5μm以
    上50μm以下の段差に形成した凹凸層を設けて表面を
    凹凸状に形成し、該凹凸層の表面に接着層を介して光触
    媒層を設けてシートを形成したことを特徴とする防汚パ
    ッドシート。
  2. 【請求項2】 凹凸層をビーズ入りコート剤で形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の防汚パッドシート。
  3. 【請求項3】 ビーズを樹脂ビーズで形成したことを特
    徴とする請求項2記載の防汚パッドシート。
  4. 【請求項4】 光触媒層が酸化チタンであることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防汚パッド
    シート。
  5. 【請求項5】 酸化チタンの光触媒層を0.3μm以上
    0.5μm以下の厚みで塗布したことを特徴とする請求
    項4記載の防汚パッドシート。
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JP4515224B2 (ja) * 2004-11-05 2010-07-28 株式会社鯤コーポレーション マウスパッド
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