JP2905022B2 - 連続焼鈍ラインにおける鋼帯の継ぎ合わせ処理方法 - Google Patents

連続焼鈍ラインにおける鋼帯の継ぎ合わせ処理方法

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JP2905022B2
JP2905022B2 JP3822293A JP3822293A JP2905022B2 JP 2905022 B2 JP2905022 B2 JP 2905022B2 JP 3822293 A JP3822293 A JP 3822293A JP 3822293 A JP3822293 A JP 3822293A JP 2905022 B2 JP2905022 B2 JP 2905022B2
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芳一 野村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続焼鈍炉で焼鈍され
ている先行鋼帯の終端と、これから連続焼鈍炉に送り込
まれる後行鋼帯の始端とを継ぎ合わせる連続焼鈍ライン
における鋼帯の継ぎ合わせ処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、連続焼鈍炉で焼鈍されている先行
鋼帯の終端と、連続焼鈍炉に送り込まれようとする後行
鋼帯の始端とは溶接されたうえ、鋼帯は連続焼鈍炉に供
給されて焼鈍される。そして焼鈍された鋼帯は調質圧延
機により調質圧延が行われる際、重ね合わせ溶接部は圧
延ロールで圧潰されることとなるが、特に鋼帯の板厚が
薄い場合には重ね合わせ溶接部はほとんど圧潰されず、
2倍弱の板厚となるため、圧延ロールに重ね合わせ溶接
部が圧延マークとして残った。この圧延マークが圧延ロ
ールに残ると調質圧延される鋼帯に圧延マークが転写さ
れて品質を低下させるという問題があった。このため圧
延ロールの圧延マークをポリッシングすることも行われ
ているが、ポリッシングにより表面光沢を鋼帯幅方向に
均一に保つことは難しく、特に容器用素材の場合には、
表面光沢のムラが品質上問題となった。また圧延ロール
に圧延マークが残らないように圧下条件を変更すると調
質圧延不足による材質不良が発生するという問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、調質
圧延の際、重ね合わせ溶接部によって圧延マークが圧延
ロールに残らないようにして調質圧延時に、鋼帯に圧延
マークが転写されることを防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続焼鈍炉の
入側に鋼帯ロールから送られてくる先行鋼帯の終端と後
行鋼帯の始端とを重ね合わせて溶接するようにした連続
焼鈍ラインにおける鋼帯の継ぎ合わせ方法において、溶
接機と研削機とが併設された継ぎ合わせ装置を先行鋼帯
と後行鋼帯との重ね合わせ溶接部が停止する位置上に配
置して、ここで溶接機による重ね合わせ溶接部の溶接を
行いつつ研削機による研削を行なって重ね合わせ溶接部
の厚みを薄くし、調質圧延時に調質圧延機の圧延ロール
に重ね合わせ溶接部による圧延マークが残らないように
したことを特徴とする連続焼鈍ラインにおける鋼帯の継
ぎ合わせ処理方法である。
【0005】
【作用】重ね合わせ溶接部をここに配置されている継ぎ
合わせ装置の溶接機により溶接を行いつつ研削機で研削
して重ね合わせ溶接部の厚みを薄くし、調質圧延時に、
圧延ロールに重ね合わせ溶接部が圧延マークとして残ら
ないようにしているから、圧延マークが鋼帯に転写され
ることがない。
【0006】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。1は連続焼鈍炉であり、該連続焼鈍炉1の
入側には鋼帯ロール2、3から送りだされる先行鋼帯4
の終端と後行鋼帯5の始端とを溶接する継ぎ合わせ装置
6が設けられるとともに、連続焼鈍炉1の出側には調質
圧延機7が設けられている。また、前記継ぎ合わせ装置
6には先行鋼帯4の終端と後行鋼帯5の始端とを重ね合
わせて溶接する溶接機10と、溶接機10により溶接さ
れた重ね合わせ溶接部Aの表裏を研削する研削機11が
設けられている。溶接機10は上部ロール電極8と下部
ロール電極9とにより先行鋼帯4と後行鋼帯5を溶接す
るものである。
【0007】また研削機11は上砥石車12と下砥石車
13により重ね合わせ溶接部Aの表裏を研削するもの
で、重ね合わせ溶接部Aは調質圧延機7の圧延ロール1
4に圧潰されたとき、鋼帯単板厚の20〜40%増とな
る厚さに研削されるものである。15は連続焼鈍炉1の
入側に設けられた電清部、16は時間調整用の入側ルー
パー、17は時間調整用の出側ルーパー、18はトリ
マ、19は塗油機、20はシャー、21、22は出側の
鋼帯ロールである。
【0008】このように構成されたものは、連続焼鈍炉
1で焼鈍が行われている先行鋼帯4の終端が鋼帯ロール
2から巻き戻されたら、後行鋼帯5の始端を鋼帯ロール
3から巻き戻して先行鋼帯4の終端と後行鋼帯5の始端
とを重ね合わせたうえ、継ぎ合わせ装置6に送り込む。
そして溶接機10の上部ロール電極8と下部ロール電極
9により重ね合わされている先行鋼帯4の終端と後行鋼
帯5の始端とを溶接する。先行鋼帯4と後行鋼帯5が溶
接されたら、該重ね合わせ溶接部Aの表裏を研削機11
の上砥石車12と下砥石車13で同時に研削する。
【0009】このときの研削量は調質圧延機7の圧延ロ
ール14により調質圧延される際、圧潰された重ね合わ
せ溶接部Aの厚さが鋼帯単板厚の20〜40%増となる
ように研削している。重ね合わせ溶接部Aの厚みを鋼帯
単板厚の20〜40%増としたのは、20%以下では鋼
帯の継ぎ合わせ部の強度が不足し、焼鈍中に鋼帯が破断
する恐れがあり、40%を越えると調質圧延機7による
調質圧延の際、圧延ロール14に圧延マークが残るから
である。
【0010】このようにして先行鋼帯4と後行鋼帯5が
継ぎ合わされている間、入側ルーパー16から時間調整
分の鋼帯が連続焼鈍炉1に送りだされるため、継ぎ合わ
せ時には時間調整分の鋼帯長さだけ先行鋼帯4を停止さ
せておくことができる。先行鋼帯4と後行鋼帯5とが継
ぎ合わされると、入側ルーパー16は時間調整分の鋼帯
を巻きかけて次の継ぎ合わせに備えるようにする。継ぎ
合わせられた鋼帯は電清部15で汚れを落とされたう
え、連続焼鈍炉1に送り込まれて焼鈍処理されることと
なる。
【0011】焼鈍が終了した鋼帯は連続焼鈍炉1の出側
に設けられている調質圧延機7により所期の性状に調質
圧延されたうえ、塗油機19による塗油工程を経て出側
の鋼帯ロール21に巻かれることとなる。そして重ね合
わせ溶接部Aが現れたら、シャー20で重ね合わせ部A
は切断されるから、先行鋼帯4は鋼帯ロール21に巻か
れて搬出されるとともに、後行鋼帯5の始端を次の鋼帯
ロール23に巻きかけるものである。
【0012】この作業の間焼鈍されたうえ送りだされて
くる後行鋼帯5は時間調整用の出側ルーパー17に巻き
かけられから、後行鋼帯5の始端は停止させておくこと
ができる。また図3に示す第2の実施例は研削機11を
上砥石車12、13の代わりにベルトサンダー12a 、13
a を用いてランニングコストを低減した点以外は第1の
実施例と同様であるため、同一符号を付して説明を省略
する。さらに第1、第2の実施例では溶接機10と研削
機11を併設し、溶接を行いつつ溶接の終了した部分を
研削して継ぎ合わせ時間を短縮し、入側ルーパー16に
よる時間的調整量が増大しないようにしている。また研
削機11で重ね合わせ溶接部の表裏を同時に研削して研
削時間の短縮を計り、入側ルーパー16による時間的調
整量が増大しないようにしているが、表裏を別々に研削
しても良いことは勿論である。
【0013】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、継ぎ合わせられた重ね合わせ溶接部を、調質圧延機
の圧延ロールに圧延マークが残らない厚みまで研削する
ことにより、圧延マークを残すことなく圧潰できるの
で、焼鈍処理された鋼帯に圧延マークが圧延ロールによ
り転写されて品質を低下することがない。また圧延マー
クが残らないので圧延ロールにポリッシングを施す必要
がなく、作業工程を減らすことができるうえに、ポリッ
シングによる表面光沢のムラを生じることがないので、
高品質の容器用素材を提供できることとなる。また重ね
合わせ溶接部の溶接と研削は、先行鋼帯と後行鋼帯との
重ね合わせ溶接部が停止する位置上に溶接機と研削機と
を併設した継ぎ合わせ装置を用いて、溶接機による重ね
合わせ溶接部の溶接を行いつつ研削機による研削を行な
って重ね合わせ溶接部の厚みを薄くするようにしている
ため、調質圧延機の圧延ロールの圧下条件を変更する必
要がなくなるので、常に適正な圧下条件で調質圧延がで
き、鋼帯の材質不良の発生がないもので、従来の問題点
を解決した連続焼鈍ラインにおける鋼帯の継ぎ合わせ
方法として業界の発展に寄与するところ極めて大なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す連続焼鈍炉の概略図であ
る。
【図2】本発明の継ぎ合わせ装置の第1の実施例を示す
斜視図である。
【図3】本発明の継ぎ合わせ装置の第2の実施例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 連続焼鈍炉 4 先行鋼帯 5 後行鋼帯 6 継ぎ合わせ装置 7 調質圧延機 10 溶接機 11 研削機 14 圧延ロール A 重ね合わせ溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 9/52,9/56 B21B 15/00 B23K 37/08 B24B 9/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続焼鈍炉の入側に鋼帯ロールから送ら
    れてくる先行鋼帯の終端と後行鋼帯の始端とを重ね合わ
    せて溶接するようにした連続焼鈍ラインにおける鋼帯の
    継ぎ合わせ方法において、溶接機と研削機とが併設され
    た継ぎ合わせ装置を先行鋼帯と後行鋼帯との重ね合わせ
    溶接部が停止する位置上に配置して、ここで溶接機によ
    る重ね合わせ溶接部の溶接を行いつつ研削機による研削
    を行なって重ね合わせ溶接部の厚みを薄くし、調質圧延
    時に調質圧延機の圧延ロールに重ね合わせ溶接部による
    圧延マークが残らないようにしたことを特徴とする連続
    焼鈍ラインにおける鋼帯の継ぎ合わせ処理方法。
JP3822293A 1993-02-26 1993-02-26 連続焼鈍ラインにおける鋼帯の継ぎ合わせ処理方法 Expired - Lifetime JP2905022B2 (ja)

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