JP2904045B2 - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JP2904045B2
JP2904045B2 JP7038721A JP3872195A JP2904045B2 JP 2904045 B2 JP2904045 B2 JP 2904045B2 JP 7038721 A JP7038721 A JP 7038721A JP 3872195 A JP3872195 A JP 3872195A JP 2904045 B2 JP2904045 B2 JP 2904045B2
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隆宏 川嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歌唱音声信号のピッ
チ(周波数)のズレを補正することのできるカラオケ装
置に関し、さらに、補正された歌唱音声信号に対してハ
ーモニー音声を付加することのできるカラオケ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラオケ装置において、歌唱を盛り上げ
るため、または、歌唱を上手く聞かせるために歌唱者の
歌唱音声に対してハーモニー(たとえば、歌唱の旋律に
対して3度上の旋律)の音声を付加して出力する機能を
備えたものが提案されている。ハーモニー付加機能とし
ては、歌唱者の歌唱テンポに合わせたハーモニー音声を
作るためマイクから入力された歌唱者の音声信号をピッ
チシフトしてハーモニー音声信号を形成するものが一般
的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなハ
ーモニー音声信号付加機能を有するカラオケ装置では、
歌唱者の歌唱音声をそのまま用いてハーモニー音声を作
成するため、主旋律もハーモニーも同じ声になってしま
う。また、歌唱者の歌唱音声をそのままピッチシフトす
るため、歌唱者のピッチがずれていた場合には、ハーモ
ニー音声も、歌唱者とは協和するものの、ピッチのずれ
たものとなり、伴奏と合わずにカラオケ歌唱を盛り上げ
ることができない。また、ハーモニー音声信号を歌唱者
の歌唱を無視して付加することも考えられるが、それで
はハーモニーとして主旋律の歌唱に合わせることができ
ず、また、歌唱者のみピッチがずれることになり、カラ
オケ歌唱をより盛り上げることができない欠点があっ
た。
【0004】この発明は、ハーモニー音声を別の声で合
成し、歌唱者の歌唱音声信号を補正することにより、伴
奏やハーモニーが歌唱音声によく協和するようにしたカ
ラオケ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、記憶手段(17)、制御手段(10)、音源手段
(18)、音声処理手段(30)を有するカラオケ装置
であって、記憶手段(17)は、複数の楽曲情報を記憶
し、楽曲情報は、楽音情報のシーケンスデータである楽
音トラック、ハーモニーデータのシーケンスデータであ
るハーモニートラック、音素情報のシーケンスデータで
ある音素トラックからなり、制御手段(10)は、楽曲
情報を記憶手段(17)から読み出し、楽音情報を音源
手段(18)へ、ハーモニーデータおよび音素情報を音
声処理手段(30)へ出力し、音声処理手段(30)
は、入力される歌唱音声信号から音節の区切りを検出
し、検出された音節の区切りに基づいて音素ポインタを
歩進し、音素ポインタの指定する音素情報とハーモニー
データに基づいてハーモニー音声信号を形成することを
特徴とする。
【0006】この出願の請求項2の発明は、請求項1の
発明において、音声処理手段(30)は、歌唱音声信号
のレベルを検出してレベル変化波形を出力し、形成した
ハーモニー音声信号にレベル変化波形を乗ずることを特
徴とする。請求項3の発明は、請求項1,2の発明にお
いて、記憶手段(17)が記憶する楽曲情報は、主旋律
データのシーケンスデータである主旋律トラックを含
み、制御手段(10)は、主旋律情報を音声処理手段
(30)に出力し、音声処理手段(30)は、入力され
る歌唱音声信号主旋律データに基づいて周波数補正
し、補正した歌唱音声信号をハーモニー音声信号と合成
して出力することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【実施例】図面を参照してこの発明の実施例であるカラ
オケ装置について説明する。このカラオケ装置は、通信
機能、歌唱補正機能、および、ハーモニー付加機を備え
ている。音源カラオケ装置とは、楽曲データで音源装置
を駆動することによりカラオケ演奏音を発生するカラオ
ケ装置である。楽曲データとは、音高や発音タイミング
を指定する演奏データ列などの複数トラックからなるシ
ーケンスデータである。また、通信機能とは、通信回線
を介してホストステーションと接続され、楽曲データを
ホストステーションからダウンロードしてハードディス
ク装置17(図1参照)に蓄える機能である。ハードデ
ィスク装置17は、楽曲データを数百〜数千曲分記憶す
ることができる。歌唱補正機能とは、歌唱のピッチすな
わち歌唱者がマイクから入力する歌唱音声信号の周波数
が正しい好ましい周波数からずれていた場合には、これ
を補正する機能である。ハーモニー付加機能とは、歌唱
者の歌唱音声信号に3度や5度の音程のハーモニー音声
信号を付加する機能である。ハーモニー音声信号は、歌
唱者の歌唱音声に対して3度や5度などの音程を有する
音声信号をオリジナル歌手の音声で生成し、これをハー
モニー音声信号として出力するものである。
【0010】まず、図3〜図6を参照して同カラオケ装
置においてカラオケ演奏に用いられる楽曲データの構成
について説明する。図3は楽曲データの構成を示す図で
ある。また、図4,図5は楽曲データの詳細な構成を示
す図である。さらに、図6は楽曲データに含まれる音素
データの構成を説明する図である。
【0011】図3において、1つの楽曲データは、ヘッ
ダ,楽音トラック,主旋律トラック,ハーモニートラッ
ク,歌詞トラック,音声トラック,効果トラック,音素
トラックおよび音声データ部からなっている。
【0012】ヘッダは、この楽曲データに関する種々の
データが書き込まれる部分であり、曲名,ジャンル,発
売日,曲の演奏時間(長さ)などのデータが書き込まれ
ている。CPU10(図1参照:以下同様)は、メイン
シーケンスプログラムの実行時にジャンルデータに基づ
いてモニタ26に表示する背景映像を決定し、LDチェ
ンジャ24に対してその映像のチャプタナンバを送信す
る。背景映像の決定方式は、冬をテーマにした演歌の場
合には雪国の映像を選択し、ポップスの場合には外国の
映像を選択するなどである。
【0013】楽音トラック〜音素トラックの各トラック
は図4,図5に示すように複数のイベントデータと各イ
ベントデータ間の時間間隔を示すデュレーションデータ
Δtからなるシーケンスデータで構成されている。CP
U10はカラオケ演奏時にシーケンスプログラムを実行
する。シーケンスプログラムは、所定のテンポクロック
でΔtをカウントし、Δtをカウントアップしたときこ
れに続くイベントデータの読出タイミングであるとし
て、これを読み出して所定の処理部へ出力するプログラ
ムである。
【0014】楽音トラックには、メロディトラック,リ
ズムトラックを初めとして種々のパートのトラックが形
成されている。CPU10は、楽音シーケンスプログラ
ムによって読み出したイベントデータを音源装置18に
出力する。音源装置18はそのイベントデータに含まれ
ているチャンネル指定データに基づいて発音チャンネル
を選択し、その発音チャンネルについてそのイベントを
実行する。
【0015】主旋律トラックには、このカラオケ曲の主
旋律すなわち歌唱者が歌うべき旋律のシーケンスデータ
が書き込まれている。このデータはCPU10から音声
処理用DSP30に入力される。音声処理用DSP30
はこのデータに基づいて歌唱者の音声信号を補正する。
また、ハーモニートラックの構成も主旋律トラックと同
様であり、このカラオケ曲のハーモニー旋律のシーケン
スデータが書き込まれている。このデータもCPU10
から音声処理用DSP30に入力される。音声処理用D
SP30はこのデータに基づいてハーモニー音声信号の
周波数(音高)を決定する。
【0016】歌詞トラックは、モニタ26上に歌詞を表
示するためのシーケンスデータを記憶したトラックであ
る。このシーケンスデータは楽音データではないが、イ
ンプリメンテーションの統一をとり、作業工程を容易に
するためこのトラックもMIDIデータ形式で記述され
ている。データ種類は、システム・エクスクルーシブ・
メッセージである。歌詞トラックのデータ記述におい
て、通常は1行の歌詞を1つの歌詞表示データとして扱
っている。歌詞表示データは1行の歌詞の文字データ
(文字コードおよびその文字の表示座標)、この歌詞の
表示時間(通常は30秒前後)、および、ワイプシーケ
ンスデータからなっている。ワイプシーケンスデータと
は、曲の進行に合わせて歌詞の表示色を変更してゆくた
めのシーケンスデータであり、表示色を変更するタイミ
ング(この歌詞が表示されてからの時間)と変更位置
(座標)が1行分の長さにわたって順次記録されている
データである。
【0017】音声トラックは、音声データ部に記憶され
ている音声データn(n=1,2,3,‥‥)の発生タ
イミングなどを指定するシーケンストラックである。音
声データ部には、音源装置18で合成しにくいバックコ
ーラスやハーモニー歌唱などの人声が記憶されている。
音声トラックには、音声指定データと音声指定データの
読み出し間隔、すなわち、音声データを音声データ処理
部19に出力して音声信号形成するタイミングを指定す
るデュレーションデータΔtが書き込まれている。音声
指定データは、音声データ番号,音程データおよび音量
データからなっている。音声データ番号は、音声データ
部に記録されている各音声データの識別番号nである。
音程データ,音量データは、形成すべき音声データの音
程や音量を指示するデータである。すなわち、言葉を伴
わない「アー」や「ワワワワッ」などのバックコーラス
は、音程や音量を変化させれば何度も利用できるため、
基本的な音程,音量で1つ記憶しておき、このデータに
基づいて音程や音量をシフトして繰り返し使用する。音
声データ処理部19は音量データに基づいて出力レベル
を設定し、音程データに基づいて音声データの読出間隔
を変えることによって音声信号の音程を設定する。
【0018】効果トラックには、効果用DSP20を制
御するためのDSPコントロールデータが書き込まれて
いる。効果用DSP20は音源装置18,音声データ処
理部19,音声処理用DSP30から入力される信号に
対してリバーブなどの残響系の効果を付与する。DSP
コントロールデータは、このような効果の種類を指定す
るデータおよびその変化量データなどからなっている。
【0019】一方、音素トラックには、図6に示す音素
データs1,s2,‥‥および各音素データの属する音
節の長さを表すデュレーションデータe1,e2,‥‥
が時系列に交互に書き込まれている。音素データは、オ
リジナル歌手の歌唱を分析して得た音節毎のデータであ
り、子音データと母音データからなっている。図6にお
いて、歌詞「あかしやの」は、それぞれ「あ」「か」
「し」「や」「の」の5個の音節からなっており、音素
データs1は、「あ」を分析したものであるため、子音
データ(c1)は存在せず、母音データv1のみであ
る。また、音素データs2は、子音と母音を含む音節で
あるため、子音データc2と母音データv2からなって
いる。子音データは短い非周期波形であるため、サンプ
リングデータをそのまま記憶している。母音データは
「か」の音の母音である「a」音の特徴を抽出したもの
であり、母音の1〜数波形をコード化したサンプルデー
タ,平均のアンプリチュード(振幅),ビブラートの周
波数,ビブラートの深さ(振幅)および付加音ノイズ特
性である。ここで、付加音ノイズ特性とは、母音に混じ
っている非周期的なノイズの特徴を示すデータである。
以下、s3,s4,‥も同様の構成のデータである。
【0020】図1は同カラオケ装置のブロック図であ
る。装置全体の動作を制御するCPU10には、バスを
介してROM11,RAM12,ハードディスク記憶装
置(HDD)17,ISDNコントローラ16,リモコ
ン受信機13,表示パネル14,パネルスイッチ15,
音源装置18,音声データ処理部19,効果用DSP2
0,文字表示部23,LDチェンジャ24,表示制御部
25および音声処理用DSP30が接続されている。
【0021】ROM11には、システムプログラム,ア
プリケーションプログラム,ローダおよびフォントデー
タが記憶されている。システムプログラムは、この装置
の基本動作や周辺機器とのデータ送受を制御するプログ
ラムである。アプリケーションプログラムは周辺機器制
御プログラム,シーケンスプログラムなどである。カラ
オケ演奏時にはシーケンスプログラムがCPU10によ
って実行され、楽曲データに基づいた楽音の発生,映像
の再生が行われる。ローダは、ホストステーションから
楽曲データをダウンロードするためのプログラムであ
る。フォントデータは、歌詞や曲名などを表示するため
のものであり、明朝体やゴジック体などの複数種類の文
字種のフォントが記憶されている。また、RAM12に
は、ワークエリアが設定される。HDD17には楽曲デ
ータファイルが設定される。
【0022】ISDNコントローラ16は、ISDN回
線を介してホストステーションと交信するためのコント
ローラである。ホストステーションからは楽曲データな
どがダウンロードされる。ISDNコントローラ16は
DMA回路を内蔵しており、ダウンロードされた楽曲デ
ータやアプリケーションプログラムをCPU10を介さ
ずに直接HDD17に書き込む。
【0023】リモコン受信機13はリモコン31から送
られてくる赤外線信号を受信してデータを復元する。リ
モコン31は選曲スイッチなどのコマンドスイッチやテ
ンキースイッチなどを備えており、利用者がこれらのス
イッチを操作するとその操作に応じたコードで変調され
た赤外線信号を送信する。表示パネル14はこのカラオ
ケ装置の前面に設けられており、現在演奏中の曲コード
や予約曲数などを表示するものである。パネルスイッチ
15はカラオケ装置の前面操作部に設けられており、曲
コード入力スイッチやキーチェンジスイッチなどを含ん
でいる。
【0024】音源装置18は、楽曲データに基づいて楽
音信号を形成する。音声データ処理部19は、楽曲デー
タに含まれるADPCMデータである音声データに基づ
き、指定された長さ,指定された音高の音声信号を形成
する。音声データは、バックコーラスや模範歌唱音など
の音源装置18で電子的に発生しにくい信号波形をその
ままディジタル化して記憶したものである。
【0025】一方、音声処理用DSP30には歌唱用の
マイク27から入力された歌唱の音声信号がプリアンプ
28,A/Dコンバータ29を介して入力されるととも
に、CPU10から主旋律情報,ハーモニー情報や音素
データなどが入力される。音声処理用DSP30はこれ
らの情報に基づいて歌唱者の歌唱音声信号の周波数を補
正するとともに、この補正した歌唱音声信号に対してオ
リジナル歌手の音色のハーモニー音声信号を合成する。
これら音声信号は効果用DSP20に出力される。
【0026】音源装置18が形成した楽音信号、音声デ
ータ処理部19が形成した音声信号および音声処理用D
SP30から入力される歌唱音声信号,ハーモニー音声
信号は効果用DSP20に入力される。効果用DSP2
0は、これら入力された音声信号や楽音信号に対してリ
バーブやエコーなどの効果を付与する。効果用DSP2
0が付与する効果の種類や程度は、楽曲データに含まれ
ているDSPコントロールデータに基づいて制御され
る。DSPコントロールデータはDSPコントロール用
シーケンスプログラムに基づき、CPU10が所定のタ
イミングに効果用DSP20に入力する。効果が付与さ
れた楽音信号,音声信号はD/Aコンバータ21でアナ
ログ信号に変換されたのちアンプ・スピーカ22に出力
される。アンプ・スピーカ22はこの信号を増幅したの
ち放音する。
【0027】また、文字表示部23は入力される文字デ
ータに基づいて、曲名や歌詞などの文字パターンを生成
する。また、LDチェンジャ24は入力された映像選択
データ(チャプタナンバ)に基づき、対応するLDの背
景映像を再生する。映像選択データは当該カラオケ曲の
ジャンルデータなどに基づいて決定される。カラオケ演
奏スタート時、CPU10は楽曲データのヘッダから曲
のジャンルデータを読み取る。CPU10はジャンルデ
ータと背景映像の内容などに基づいてどの背景映像を再
生するかを決定し、映像選択データをLDチェンジャ2
4に出力する。LDチェンジャ24には、5枚(120
シーン)程度のレーザディスクが内蔵されており120
シーンの背景映像を再生することができる。映像選択デ
ータによってこのなかから1つの背景映像が選択され、
映像データとして出力される。文字パターン,映像デー
タは表示制御部25に入力される。表示制御部25では
これらのデータをスーパーインポーズで合成してモニタ
26に表示する。
【0028】図2は前記音声処理用DSP30の動作を
説明する図である。音声処理用DSP30は内蔵されて
いるマイクロプログラムに基づき入力信号に対して多種
の処理動作を実行するが、各処理動作をブロック化して
表すと同図のようになる。
【0029】マイク27から入力された歌唱音声信号は
アンプ28で増幅されA/Dコンバータ29でディジタ
ル信号に変換されたのちこの音声処理用DSP30の音
節検出部40,ピッチ検出部41およびピッチ補正部4
2に入力される。音節検出部40は、この歌唱音声信号
のレベルを逐次リアルタイムに検出するとともに、レベ
ルの切れ目や子音の出現によって音節の切れ目を検出す
る。子音はホワイトノイズ的な非周期波形であるところ
から周期波形の母音と識別可能である。レベル変化波形
はエンベロープ付与部46に出力され、音節区切り信号
は音素ポインタ生成部43に出力される。
【0030】ピッチ検出部41は入力された歌唱音声信
号の周波数を逐次リアルタイムに検出し、該周波数情報
(周波数変化波形)をピッチ補正部42に出力する。ピ
ッチ補正部42には、周波数情報,歌唱音声信号のほか
主旋律情報が入力される。ピッチ補正部42は、入力さ
れた周波数情報を主旋律情報と比較し、そのずれ分だけ
歌唱音声信号をシフトすることにより、歌唱音声信号が
主旋律に一致するように補正する。この補正された歌唱
音声信号は加算部47に出力される。
【0031】ここで、主旋律情報としては、音符単位で
音高を記憶したデータであってもよく、また、模範歌唱
者(オリジナル歌手)のピッチ変化を時系列に書き込ん
だ、すなわち、節回しをそのまま書き取ったデータであ
ってもよい。
【0032】図7に、主旋律情報として模範歌唱者の歌
唱ピッチの変化を時系列に書き込んだ情報を用いた場合
のピッチ補正をグラフ化した図を示す。同図の細線が模
範歌唱者の歌唱ピッチの変化を示している。また、カラ
オケ歌唱者の歌唱ピッチもほぼ追従した変化をしている
が、微妙にそのピッチに誤差がある。そこで、同図下段
に示すようなピッチ補正値を生成し、これを歌唱音声信
号の周波数に加算することにより、カラオケ歌唱者の歌
唱ピッチが模範歌唱者の歌唱ピッチに一致する。
【0033】なお、同図のように完全に補正する方式以
外に、カラオケ歌唱者の歌唱ピッチと模範歌唱者の歌唱
ピッチとの差の半分程度を補正することにより、カラオ
ケ歌唱者の節回しをある程度生かすようにすることもで
きる。
【0034】一方、カラオケ演奏のスタート時に楽曲デ
ータ中の音素トラックの内容がこの音声処理用DSP3
0に入力される。このうち音素データは音素データレジ
スタ44に入力され、デュレーションデータはポインタ
生成部43に入力される。ポインタ生成部43は、曲の
進行に同期して音素データレジスタ44中の1つの音素
データを指定する音素ポインタを生成する。音素ポイン
タは、通常は音節検出部40から入力される音節区切り
信号に基づいて歩進されるが、歌唱音声信号が全く入力
されないときや音節の区切りができなかった場合などに
はbeat情報によるデュレーションデータのカウント
で歩進される。音素ポインタで指定された音素データは
音素データレジスタ44からハーモニー形成部45に出
力される。ハーモニー形成部45には、また、CPU1
0からハーモニーデータが入力され、ハーモニー形成部
45は、入力された音素データの波形でハーモニーデー
タの音高のハーモニー音声信号を形成する。形成された
ハーモニー音声信号はエンベロープ付与部46に出力さ
れる。エンベロープ付与部46では、ハーモニー形成部
45から入力されたハーモニー音声信号に対して、音節
検出部40から入力されたレベル変化波形を乗じてエン
ベロープを付与する。音節検出による音素データの歩進
およびこのエンベロープの付与によりカラオケ歌唱者に
合わせて歌うハーモニー音声信号を形成することができ
る。エンベロープを付与されたハーモニー音声信号は加
算部47に出力される。
【0035】加算部47ではピッチを補正された歌唱音
声信号およびハーモニー音声信号が加算される。この信
号は効果用DSP20に対して出力される。
【0036】音声処理用DSP30の以上のような動作
により、歌唱者の歌唱音声信号を正しく合わせることが
できるとともに、歌唱者の歌唱に合わせたハーモニー音
声信号をオリジナル歌手の声で形成することができる。
【0037】なお、この実施例では、オリジナル歌手の
歌唱から抽出した音節のデータを音素データとしてシー
ケンシャルに記憶したが、音素データとしてはこれに限
定されない。すなわち、一般的な50音の発音等を記憶
しておき、歌唱者の歌唱音声を音声認識して、対応する
音素を割り出して使用するようにしてもよい。
【0038】なお、カラオケ演奏スタート時に音素トラ
ックのみ音声処理用DSP30に取り込み、主旋律デー
タ,ハーモニーデータはCPU10によるシーケンスで
DSP30に入力するようにしているが、カラオケスタ
ート時に音素トラック,主旋律トラック,ハーモニート
ラックのデータを全てDSP30に取り込み、歌唱者の
歌唱の進行に合わせてピッチ補正を行うようにしてもよ
い。また、その逆に音素データもCPU10によるシー
ケンスでDSP30に入力するようにし、歌唱者の歌唱
の進行に拘らずカラオケ曲の進行に合わせてハーモニー
音声信号を形成するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のようにこの発明のカラオケ装置に
よれば、歌唱者が入力する歌唱音声信号に対して、音素
情報に基づいて合成したハーモニー音声信号を付加する
ことができ、歌唱者の音声と異なる音声のハーモニーを
付加することができる。 またこの発明によれば、歌唱者
が入力する音声信号の周波数がずれていてもこれを正し
い周波数に補正することができ、カラオケ伴奏とあう音
声で出力することができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である音声変換カラオケ装置
のブロック図
【図2】同音声変換カラオケ装置の音声処理用DSPの
構成を示す図
【図3】同音声変換カラオケ装置に用いられる楽曲デー
タの構成を示す図
【図4】同音声変換カラオケ装置に用いられる楽曲デー
タの構成を示す図
【図5】同音声変換カラオケ装置に用いられる楽曲デー
タの構成を示す図
【図6】同楽曲データに含まれる音素データの構成を示
す図
【図7】同楽曲データに含まれる主旋律データとピッチ
補正の例を示す図
【符号の説明】
30−音声処理用DSP、41−ピッチ検出部、42−
ピッチ補正部、45−ハーモニー形成部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 15/04 302 G10H 1/10 G10L 3/00 G10L 3/02 G10L 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶手段(17)、制御手段(10)、
    音源手段(18)、音声処理手段(30)を有するカラ
    オケ装置であって、 記憶手段(17)は、複数の楽曲情報を記憶し、 楽曲情報は、楽音情報のシーケンスデータである楽音ト
    ラック、ハーモニーデータのシーケンスデータであるハ
    ーモニートラック、音素情報のシーケンスデータである
    音素トラックからなり、 制御手段(10)は、楽曲情報を記憶手段(17)から
    読み出し、楽音情報を音源手段(18)へ、ハーモニー
    データおよび音素情報を音声処理手段(30)へ出力
    し、 音声処理手段(30)は、入力される歌唱音声信号から
    音節の区切りを検出し、検出された音節の区切りに基づ
    いて音素ポインタを歩進し、音素ポインタの指定する音
    素情報とハーモニーデータに基づいてハーモニー音声信
    号を形成するカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 音声処理手段(30)は、歌唱音声信号
    のレベルを検出してレベル変化波形を出力し、形成した
    ハーモニー音声信号にレベル変化波形を乗ずる請求項1
    に記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 記憶手段(17)が記憶する楽曲情報
    は、主旋律データのシーケンスデータである主旋律トラ
    ックを含み、 制御手段(10)は、主旋律情報を音声処理手段(3
    0)に出力し、 音声処理手段(30)は、入力される歌唱音声信号
    旋律データに基づいて周波数補正し、補正した歌唱音声
    信号をハーモニー音声信号と合成して出力する請求項1
    または請求項2に記載のカラオケ装置。
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