JP2903765B2 - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリやスキャ
ナ等に用いられるイメージセンサに係り、特に各受光素
子に接続されたスイッチング素子を制御する制御電圧が
出力信号へ干渉するのを除去することができるイメージ
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ等には、例えば原稿
等の画像情報を1対1に投影して電気信号に変換する密
着型イメージセンサが使用されている。そして、投影し
た画像を多数の画素(受光素子)に分割し、各受光素子
で発生した電荷を薄膜トランジスタ(TFT)から成る
スイッチング素子を使って特定のブロック単位で配線容
量に一時蓄積して、駆動用ICにより電気信号として数
百KHzから数MHzまでの速度で時系列的に順次読み
出すTFT駆動型イメージセンサが提案されている。
【0003】このTFT駆動型イメージセンサは、TF
Tのスイッチング素子の動作により単一の駆動用ICで
読み取りが可能となるので、イメージセンサを駆動する
駆動用ICの個数を少なくするものである。
【0004】TFT駆動型イメージセンサは、例えば、
その等価回路図を図3に示すように、複数の受光素子P
k,n を一列にライン状に配置して原稿幅とほぼ同じ長さ
とした受光素子アレイ11と、前記各受光素子Pk,n に
1:1に対応する複数個のスイッチング素子Tk,n から
成る電荷転送部12と、マトリックス状の多層配線13
とから構成されている。
【0005】前記受光素子アレイ11は、K個のブロッ
クの受光素子群に分割され、一つの受光素子群を形成す
るn個の受光素子Pk,n は、フォトダイオードPDと寄
生容量Cp により等価的に表すことができる。各受光素
子Pk,n は各スイッチング素子Tk,n のドレイン電極に
それぞれ接続され、そして、スイッチング素子Tk,nの
ソース電極は、マトリックス状に接続された多層配線1
3を介して受光素子群毎にn本の共通信号線14にそれ
ぞれ接続され、更に共通信号線14は駆動用IC15に
接続されている。更に、各スイッチング素子Tk,n のゲ
−ト電極には、ブロック毎に導通するようにTFT制御
回路16が接続されている。
【0006】以下に、イメージセンサの動作について図
3及び図4の従来の1ビットの等価回路図を使って説明
する。各受光素子Pk,n で発生する光電荷は一定時間受
光素子Pk,n の寄生容量Cp とスイッチング素子Tk,n
のドレイン・ゲ−ト間のオーバーラップ容量CGDに蓄積
された後、スイッチング素子Tk,n を電荷転送用のスイ
ッチとして用いてブロック毎に順次多層配線13の配線
容量CL とスイッチング素子Tk,n のソース・ゲ−ト間
のオーバーラップ容量CCSとに再配分される。
【0007】すなわち、TFT制御回路16から制御線
G1を経由して伝達されたゲートパルスφG1が、第1の
ブロックのスイッチング素子T1,1 〜T1,n をオンに
し、第1のブロックの各受光素子Pk,n で発生した電荷
が各配線容量CL (L=1〜n)に転送蓄積される。
【0008】そして、各配線容量CL に蓄積された電荷
により各共通信号線14の電位が変化し、この電圧値を
駆動用IC15内のアナログスイッチSWi (i=1〜n)を
順次オンにして時系列的に出力線(COM)17に抽出
するするものである。
【0009】そして、ゲートパルスφG2〜φGKにより第
2〜第Kのブロックのスイッチング素子T2,1 〜T2,n
からTk,1 〜Tk,n までがそれぞれオンすることにより
ブロック毎に受光素子側の電荷が転送される。すなわ
ち、スイッチング素子Tk,n は制御線G1 〜Gk により
オン・オフ制御されるが、各ブロック毎にn個のスイッ
チング素子が同時に制御されることにより、n個の受光
素子を並列に駆動用IC15に導くことができる。
【0010】そして、転送された電荷によって変化した
共通信号線14の電位をブロック毎に順次読み出すこと
により、原稿の主走査方向の1ラインの画像信号を得、
ローラ等の原稿送り手段(図示せず)により原稿を移動
させ、前記動作を繰り返して原稿全体の画像信号を得る
ものである(特開昭63−9358号公報参照)。尚、
スイッチングRSは、各配線容量CL の残留電荷を除去
してリセットを行うためのものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のイメージセンサでは、スイッチング素子のオン・オ
フ制御は、TFT制御回路16から各制御線GK に印加
する電圧VG を高低の2段階に切り替えて行うもので、
図4に示すように、印加電圧VG の変化はスイッチング
素子Tと出力線17へ接続する信号線側との結合容量C
GSの値により配線容量CL に影響を与えることになる。
すなわち、電圧VG のオン・オフ時の電位差をΔVG と
すると、配線容量CL が受ける電位変化は(CGS×ΔV
G )/(CL ×CGS)となり、配線容量CL の値が十分
大きい場合は無視できるが、配線容量CL の値が小さく
なると配線容量CL の電位変化が大きくなって、つま
り、図4における信号線側の電位VL が上昇し、結果的
には信号線に生じるオフセット電位を増大させることと
なり、駆動用IC15での信号の読み取りが複雑とな
り、また出力された信号の処理についても複雑となると
いう問題点があった。
【0012】更に、フォトダイオード側の電位VP に関
しても電位差ΔVG に対して(CGD×VG )/(CP +
CGD)なる電位変化が生じ、この電位VP の電位変化が
大きいと、電圧VG をオフにした時にVP がVG のオフ
電圧VGOFFよりも低くなり、実効的なドレイン電極とゲ
−ト電極の間の電圧VGDが薄膜トランジスタ(TFT)
のしきい値電圧よりも高くなり、結果的に再びTFTが
オン状態になり、電荷がソース電極側からドレイン電極
側に再転送(逆流)される可能性がある(これをリバー
ストランスファと呼んでいる)という問題点があった。
【0013】特に、高解像度を図るために、フォトダイ
オードの受光面積を小さくすると、フォトダイオードの
容量CP は小さくなるが、スイッチング素子の大きさは
あまり変わらないので、スイッチング素子のゲ−ト電極
とドレイン電極の間のオーバラップ容量CGDは小さくな
らず、リバーストランスファが起こりやすい状態とな
り、この対応策としてフォトダイオードに付加容量を設
けることも考えられるが、フォトダイオード側のデバイ
スの大きさが副走査方向に大きくなってしまうとの問題
点があった。
【0014】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、スイッチング素子を制御する制御電圧の変化が信号
線及びフォトダイオード側の電位に与えるカップリング
電圧を消滅させることができ、更にS/N比を向上させ
ることができるイメージセンサを提供することを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ゲート電極と、ソース電極と、ドレイン電極
と、前記ゲート電極上部に形成される遮光用金属層とを
具備し、前記ゲート電極へ制御電圧を印加することで受
光素子で発生した電荷を転送するスイッチング素子を有
するイメージセンサにおいて、次の構成を含むことを特
徴としている。前記遮光用金属層は、前記ゲート電極に
印加される前記制御電圧と逆位相となる電圧が印加する
よう構成している。
【0016】
【作用】本発明によれば、受光素子で発生した電荷を転
送するスイッチング素子の遮光用金属層にゲート電極に
印加される制御電圧と逆位相となる電圧を印加するイメ
ージセンサとしているので、ゲート電極に与えられる制
御電圧によって発生する信号線及びフォトダイオード側
のカップリング電圧を、遮光用金属層に逆位相の電圧を
与えることによって相殺して除去することができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。本実施例のイメージセンサは、64個の受
光素子を1ブロックとし、このブロックを40個配列し
て成る受光素子アレイと、各受光素子にそれぞれ接続
し、電荷転送部として機能するスイッチング素子と、共
通信号線と、当該共通信号線とスイッチング素子とをマ
トリクス状に接続する多層配線と、共通信号線の電位を
出力線に時系列的に抽出するよう駆動する駆動用ICと
から構成されている。
【0018】各受光素子は、アモルファスシリコン(a
−Si)の光導電層をクロム(Cr)等の金属電極と酸
化インジウム・スズ(ITO)等の透明電極とで挟んだ
薄膜サンドイッチ構造となっている。また、本実施例に
おける受光素子がpin型であっても構わない。
【0019】また、図1は、本発明の一実施例に係るス
イッチング素子の薄膜トランジスタの断面説明図であ
る。以下、薄膜トランジスタの具体的構成について説明
する。
【0020】本実施例の薄膜トランジスタは、図1に示
すように、ガラス等の基板1上にクロム(Cr)又はタ
ンタル(Ta)等で形成されたゲ−ト電極2と、該ゲ−
ト電極2を被覆するシリコン窒化膜(SiNx )のゲ−
ト絶縁膜3と、該ゲ−ト絶縁膜3上に被着されたイント
リンシックアモルファスシリコン(i−a−Si)の半
導体層4と、上記ゲ−ト電極2の上部に設けられた半導
体層4を保護するためのSiNx のチャネル保護膜5
と、上記半導体層4上に設けられた高濃度の不純物が混
入されたn+ アモルファスシリコン(n+ a−Si)の
オ−ミックコンタクト層6と、該オ−ミックコンタクト
層6上に拡散防止のために設けられたクロム(Cr)の
拡散防止層7と、拡散防止層7上に設けられたアルミニ
ウム(Al)の配線用金属層9と、チャネル保護膜5上
に被覆されたポリイミド等による層間絶縁層8と、該層
間絶縁膜8上にゲ−ト電極2に対向するように設けられ
たアルミニウム(Al)の遮光用金属層10により構成
される逆スタガ型のトランジスタである。
【0021】そして、上記チャネル保護膜5で分割形成
されたオ−ミックコンタクト層6aと6b、拡散防止層
7aと7b、配線用金属層9aと9bがそれぞれソース
電極21、ドレイン電極22を構成している。また、ゲ
ート電極2には薄膜トランジスタのオン・オフを制御す
る制御電圧(ゲートパルス)が与えられるよう制御線
(ゲート線)が接続され、遮光用金属層10にはゲート
電極2に与えられるパルスとは逆位相の電圧(パルス)
が印加されるよう別の制御線に接続されている。
【0022】次に、上記本実施例の薄膜トランジスタの
製造方法を以下に説明する。ガラス等の基板1上にCr
を500オングストローム程度の厚さに蒸着し、フォト
リソプロセスを経てゲ−ト電極2のパターンを形成す
る。プラズマCVD法により、SiH4 、NH3 とを用
いてゲ−ト絶縁膜3としてシリコン窒化膜(SiNx )
を約3000オングストローム程度、SiH4 を用いた
プラズマCVD法により半導体層4であるi−a−Si
を250℃〜300℃の温度で約500オングストロー
ム程度、SiH4 とNH3 を用いてチャネル保護膜5と
してSiNx を200℃〜270℃で1500オングス
トローム程度の厚さで連続的に堆積する。
【0023】次に、フォトリソグラフィープロセスを経
てチャネル保護膜5のレジストパターンを形成し、HF
とNH4 Fの混合液でエッチングを行い、チャネル保護
膜5のパターンを形成する。レジスト剥離後、別のフォ
トリソグラフィープロセスを経て半導体層4のパターン
を形成する。
【0024】脱脂・洗浄工程を経て、プラズマCVD法
によりPH2 とSiH4 を用いてオ−ミックコンタクト
層6であるn+ アモルファスシリコン(n+ a−Si)
を1000オングストローム程度の厚さに堆積する。続
いて拡散防止層7となるCrを1500オングストロー
ム程度の厚さに蒸着する。フォトリソプロセスを経てを
パターニングして、引き続き、フッ酸と硝酸とリン酸の
混合溶液を使用したエッチングでn+ a−Siをパター
ニングして、ソース電極21、ドレイン電極22のパタ
ーンを形成する。
【0025】その後、ポリイミドを約1.1μm程度の
厚さに堆積する。フォトリソプロセスを経てエッチング
して層間絶縁膜8のパターンを形成する。ここで、ポリ
イミドの代わりにSiNx ,SiO2 であっても問題は
ない。むしろ、膜厚を薄く形成できるので、遮光用金属
層10とソース電極21及びドレイン電極22との間で
形成される容量GGS' ,GGD' を大きくするのに有効で
ある。
【0026】レジスト剥離後、その上部にスパッタ法で
アルミニウム(Al)を約1μm程度の厚さで蒸着し、
フォトリソプロセスを経て、フッ酸と硝酸とリン酸と水
の混合溶液を使用してAlをエッチングして配線用金属
層9及び遮光用金属層10のパターンを形成する。この
ようにして、本実施例の薄膜トランジスタが製造され
る。
【0027】そして、本実施例のイメージセンサは、前
記TFTの遮光用金属層10とソース電極21及びドレ
イン電極22で容量が形成され、ゲ−ト電極2に接続す
るゲ−ト線に印加される電圧(制御電圧)に対して、逆
位相となる電圧(逆位相電圧)を遮光用金属層10に印
加する構成となっている。
【0028】即ち、上記イメージセンサの1ビットの等
価回路図を図2に示すように、ゲ−ト電極Gとソース電
極S及びドレイン電極G間に生じるオーバラップ容量C
GS、CGDに対して並列に接続される容量CGS′、CGD′
を設けている。図2において、容量CGS′=CGS1'(遮
光用金属層10と拡散防止層7aとの結合容量)+CGS
2'(遮光用金属層10と配線用金属層9aとの結合容
量)、容量CGD′=CGD1'(遮光用金属層10と拡散防
止層7bとの結合容量)+CGD2'(遮光用金属層10と
配線用金属層9bとの結合容量)の関係になっており、
つまり、この容量CGS′、CGD′は、遮光用金属層10
とソース電極21及びドレイン電極22で容量を形成す
るものである。この容量CGS′、CGD′は、スイッチン
グ素子Tの制御線(ゲ−ト信号線GK )に印加される制
御電圧VG に対して逆位相となる逆位相電圧VG ′が印
加されるものである。
【0029】また、制御電圧によるゲート電極2のオン
・オフの電位差をΔVG 、逆位相電圧VG ′による遮光
用金属層10のオン・オフの電位差をΔVG ′とした場
合、前記結合容量CGS′、CGD′は次式(1)(2)を
満たすように設定されている。 CGS×ΔVG /(CL+CGS)=CGS′×ΔVG'/(CL+CGS') (1) CGD×ΔVG /(CP+CGD)=CGD′×ΔVG'/(CP+CGD') (2)
【0030】即ち、配線容量CL が受ける電位変化(C
GS×ΔVG )/(CL +CGS)及びフォトダイオード容
量CP が受ける電位変化(CGD×ΔVG )/(CP +C
GD)に対して、遮光用金属層10とソース電極21及び
ドレイン電極22との間で形成される容量CGS′、容量
CGD′が式(1)(2)を満足するような値の逆位相電
圧VG ′を遮光用金属層10に印加することにより、制
御電圧VG と逆位相電圧VG ′の両方によって引き起こ
される電位変化分を相殺させ、スイッチング素子Tを制
御する制御電圧VG による多層配線13及び共通信号線
14に生じる電位変化を除去するものである。
【0031】本実施例において、スイッチング素子T
は、ゲ−ト電極2を中心にソース電極21とドレイン電
極22とを対称となるように形成しているので、(ゲ−
ト・ドレイン電極間の容量CGD)=(ゲ−ト・ソース電
極間の容量CGS)、(遮光用金属層・ドレイン電極間の
容量CGD′)=(遮光用金属層・ソース電極間の容量C
GS′)の関係を満足している。
【0032】従って、逆位相電圧VG ′のオン・オフの
電位差ΔVG ′を可変とすることが可能な場合には、式
(1)、(2)を満足し、オン・オフの電位差がΔVG
′となるような逆位相電圧VG ′を遮光用金属層10
に印加すればよいことになる。
【0033】また、制御電圧VG と絶対値が等しい逆位
相電圧VG ′を遮光用金属層10に印加する場合には、
容量CGS、容量CGD、容量CGS′、容量CGD′がCGS=
CGS′=CGD=CGD′の関係となるようにスイッチング
素子を形成すればよい。
【0034】一般的なスイッチング素子であれば、ゲー
ト幅W=180μm、ゲート長L=15μm程度とする
と、容量CGS=容量CGD=0.2〜0.3pF、容量C
GS′=容量CGD′=0.1〜0.2pF、配線容量CL
=150pFとなり、逆位相電圧VG ′のオン・オフの
電位差ΔVG ′は10〜30V印加すればよいことにな
る。
【0035】また、図1の層間絶縁層8の膜厚をコント
ロールして、容量CGS,CGS′,CGD,CGD′がCGS=
CGS′=CGD=CGD′の関係となるようにすれば、逆位
相電圧VG ′のオン・オフの電位差ΔVG ′は10Vで
よい。
【0036】本実施例によれば、ゲート・ソース電極間
の容量CGS、ゲート・ドレイン電極間の容量CGD対して
並列に接続される遮光用金属層・ソース電極間の容量C
GS′、遮光用金属層・ドレイン電極間の容量CGD′を設
け、制御線(ゲート線)に印加される制御電圧VG に対
して逆位相となる逆位相電圧VG ′を前記容量CGS′、
CGD′に同じタイミングで印加するようにしているの
で、多層配線13及び共通信号線14に生じる制御線か
らのカップリング電圧を除去して信号線側の電圧VL の
増大を防ぎ、駆動用ICでの処理を容易にできる効果が
あり、かつ、フォトダイオード側の電圧VP も増大させ
ず、フォトダイオード側でのカップリング電圧を除去す
ることができるので、リバーストランスファが発生しな
いようにできる効果がある。
【0037】従って、本実施例の薄膜トランジスタを用
いたイメージセンサによれば、正確な画像信号を共通信
号線14より読み取ることができ、イメージセンサのS
/N比を向上させることができる効果がある。
【0038】また、本実施例の薄膜トランジスタは、イ
メージセンサのみならず、TFTをスイッチング素子と
して用いた、例えば、イオノグラフィーのヘッドや液晶
にも同様にフィードスルーをキャンセルする効果が期待
できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、受光素子で発生した電
荷を転送するスイッチング素子となる薄膜トランジスタ
の遮光用金属層にゲート電極に印加される電圧と逆位相
となる電圧を印加するイメージセンサとしているので、
ゲート電極に与えられる制御電圧によって発生する信号
線及びフォトダイオード側のカップリング電圧を、遮光
用金属層に逆位相の電圧を与えることによって相殺して
除去することができ、正確な画像信号を読み取ることが
できるため、イメージセンサのS/N比を向上させるこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る薄膜トランジスタの
断面図である。
【図2】 本実施例の1画素分の回路構成図である。
【図3】 従来センサの等価回路図である。
【図4】 従来の1画素分の回路構成図である。
【符号の説明】
1…基板、 2…ゲ−ト電極、 3…ゲ−ト絶縁膜、
4…半導体層、 5…チャネル保護膜、 6…オ−ミッ
クコンタクト層、 7…拡散防止層、 8…層間絶縁
膜、 9…配線用金属層、 10…遮光用金属層、 1
1…受光素子アレイ、 12…電荷転送部、 13…多
層配線、 14…共通信号線、 15…駆動用IC、
16…TFT制御回路、 17…出力線、 21…ソー
ス電極、22…ドレイン電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート電極と、ソース電極と、ドレイン電
    極と、前記ゲート電極上部に形成される遮光用金属層と
    を具備し、前記ゲート電極へ制御電圧を印加することで
    受光素子で発生した電荷を転送するスイッチング素子を
    有するイメージセンサにおいて、前記遮光用金属層は、 前記ゲート電極に印加される前記制御電圧と逆位相とな
    る電圧が印加するよう構成したことを特徴とするイメー
    ジセンサ。
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