JPH0730084A - 2次元密着型イメージセンサ - Google Patents

2次元密着型イメージセンサ

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JPH0730084A
JPH0730084A JP5195566A JP19556693A JPH0730084A JP H0730084 A JPH0730084 A JP H0730084A JP 5195566 A JP5195566 A JP 5195566A JP 19556693 A JP19556693 A JP 19556693A JP H0730084 A JPH0730084 A JP H0730084A
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JP
Japan
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image sensor
thin film
light
film transistor
dimensional contact
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Application number
JP5195566A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Abe
勉 安部
Hiroyuki Miyake
弘之 三宅
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 解像度を低下させること無く感度を向上さ
せ、消費電力を小さくし、薄膜トランジスタのスイッチ
ング特性が良好な2次元密着型イメージセンサを提供す
る。 【構成】 スイッチング素子としての薄膜トランジスタ
6のチャネル領域20′を遮光する遮光層の配線と受光
素子2に一定電圧を供給するバイアス線11とを共通に
した2次元密着型イメージセンサである。 【効果】 遮光層の配線とバイアス線11とを兼用する
ことで受光面積を広くできるので、解像度を損なうこと
なく感度を向上させ、バイアス線11をアルミニウムと
することで配線抵抗を小さくして消費電力を抑え、ゲー
ト線10とバイアス線11との交差部の容量を小さくし
てゲートパルスへの悪影響を小さくし、良好なスイッチ
ング特性を得ることができる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、スキャ
ナ、光学式文字読取装置等の画像入力装置に用いられる
2次元密着型イメージセンサに係り、特に、感度を向上
させ、消費電力を低減し、スイッチング特性が良好な2
次元密着型イメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置には、CCD(電荷
結合素子)センサ或いはMOS型センサ等をライン状の
1次元に形成したICセンサを用いて、ICセンサ上の
原稿像を縮小結像させて読み取る縮小型イメージセンサ
や、原稿幅と同程度の長尺状にフォトダイオード等の受
光素子を配列した1次元イメージセンサを用いて、セン
サ上に等倍正立像を結像させて読み取る等倍センサ等が
あった。
【0003】しかし、縮小型イメージセンサは、原稿幅
をICセンサのチップ長にまで縮小結像させるため、長
い光路長が必要であり、また、レンズ周辺部の収差等の
問題があった。また、等倍センサは、縮小センサと比較
すると光路長は短くなるが、等倍正立像を結像させるた
めに設けられるオプティカルファイバーレンズアレイが
高価であり、更に、色収差等の問題があった。
【0004】そこで、上記の問題を解決するものとし
て、現在、完全密着型の1次元イメージセンサが知られ
ている。図7は、1次元完全密着型イメージセンサの模
式断面説明図である。尚、以下では、1次元完全密着型
イメージセンサを単に1次元密着型イメージセンサと呼
ぶことにする。1次元密着型イメージセンサは、透明基
板1上に光電変換部である受光素子2が複数個、原稿幅
と同じ長さに長尺状に配列されて受光素子アレイが形成
されており、各受光素子2の間には採光部3が形成さ
れ、全体が透明保護膜4で覆われた構成となってる。
【0005】上記構成の1次元密着型イメージセンサで
は、基板1の裏面から採光部3を通って入射した光は、
透明保護膜4上にセットされた原稿5の面で反射され、
原稿の明暗に応じた反射光が受光素子2に入射して光電
流が発生し、この光電流を受光素子毎に読み取って画像
信号を得るようになっていた。
【0006】そして、1次元イメージセンサによる2次
元画像の読み取り動作(走査)は、1次元センサの読み
取り方向(主走査方向)に電気的に走査すると同時に、
主走査方向と直行する方向(副走査方向)に、原稿又は
1次元センサのいずれかを、機械的手段によって相対的
に移動させることによって行われている。一般的に、原
稿を搬送するタイプはファクシミリ等に用いられ、セン
サユニットを移動させるタイプはスキャナ等に用いられ
ている。
【0007】しかし、原稿を搬送するタイプでは原稿が
シート状のものに限定され、センサユニットを移動する
タイプでは装置全体が大型になると共に、センサ部の形
状が限定されるために密着型のイメージセンサを適用す
ることに適しておらず、また、どちらも高性能の機械的
走査手段と、照射光をセンサ上面の原稿面に導く光学系
が必要であるためコストが高くなってしまうという問題
があった。
【0008】更に、1次元密着型イメージセンサでは、
同一のセンサをライン毎に繰り返して用いるため、信号
電荷の読み残しや光応答特性の低下等によって解像度が
低下してしまう問題があり、また、蓄積時間が1ライン
の走査速度に対応しているため、高速度で読み取る場合
には信号電荷が小さくなり、S/N比が低下してしまう
という問題があった。
【0009】そこで、上記1次元密着型イメージセンサ
の問題を解決するものとして、例えば、図8に示すよう
な2次元密着型イメージセンサが提案されている。図8
は、2次元密着型イメージセンサの等価回路図である。
2次元密着型イメージセンサは、図8に示すように、行
方向と列方向の2次元に配列された画素7から成る受光
エリア7′と、各行を選択的に走査するゲート線10及
び各列を選択的に走査するデータ線9と、ゲート線10
が接続するシフトレジスタ14と、データ線9が接続す
るアナログマルチプレクサ13とから構成されている。
【0010】次に、2次元密着型イメージセンサの1画
素の構成について図9及び図10を用いて説明する。図
9は、2次元密着型イメージセンサの1画素の平面説明
図であり、図10は、図9のB−B′部分の断面説明図
である。各画素は、図9及び図10に示すように、基板
1上に形成された光電変換部である受光素子2と、スイ
ッチング素子である薄膜トランジスタ(TFT)6と、
採光部3とから構成されており、そして、画素の周囲に
は、行方向にゲート電極18に接続するゲート線10、
列方向にソース電極に接続するデータ線9と受光素子に
接続するバイアス線11、更に列方向に薄膜トランジス
タのゲート電極18の上部の半導体活性層(チャネル領
域20′)を覆う遮光層12の配線が形成されている。
ここで、バイアス線11は、受光素子2の下部の金属電
極15にバイアス電圧を供給するものである。
【0011】そして、上記構成の2次元密着型イメージ
センサにおいては、基板1の裏側から採光部3を通って
入射した光は、原稿面で反射されて受光素子2の受光部
に達し、ここで原稿の明暗に応じた反射光によって光電
流が発生し、発生した光電流に対応した電荷が受光素子
の寄生容量等に蓄積され、薄膜トランジスタ6のオン/
オフにより蓄積された電荷を転送して電気信号として出
力して画像信号を読み出されるようになっていた。
【0012】ここで、遮光層12は、アルミニウム(A
l)から成り、薄膜トランジスタの半導体活性層20に
光が入射して光電変換を起こすのを防ぐために、半導体
活性層20の上部に、半導体活性層20を覆うように形
成されるものである。尚、遮光層12は、一定電位、例
えばグランド(GND)レベルに接続されているのが一
般的である。
【0013】ところで、2次元密着型イメージセンサで
は、実現しようとする解像度を設定すると、x(行)方
向、y(列)方向の画素ピッチが決定され、画素面積が
限定されることになるが、上記の構成要素を全て画素中
に形成しなければならず、感度を高くするためには開口
率(画素面積における受光面積の割合)を向上させる必
要がある。そのためには、非受光面積を最小にする必要
があり、照明用の採光部3は、光源を明るくすれば小さ
くすることが可能であるが、薄膜トランジスタ6や各配
線部分は、デバイス特性(例えば、薄膜トランジスタの
オン時の抵抗、各配線抵抗等)及びプロセスルールによ
って制限されるために縮小することは困難である。
【0014】一方、従来の2次元密着型イメージセンサ
としては、図11及び図12に示すような構成のものも
あった。図11は、別の従来の2次元密着型イメージセ
ンサの平面説明図であり、図12は、図11のC−C′
部分の断面説明図である。図11に示す2次元密着型イ
メージセンサは、受光素子2の金属電極15を画素毎に
個別に形成するのではなく、列毎に共通の共通電極とし
て形成しているものである。このように金属電極15を
共通電極とした場合は、受光素子上部のバイアス線が不
要になり、製造方法は容易であった。尚、上記図11及
び図12に関連する技術文献として、特開平4−309
059号公報がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の個別バイアス電極を用いた2次元密着型イメージセ
ンサでは、1画素内で、薄膜トランジスタ、データ線、
ゲート線、バイアス線及び採光部は非光電変換部分であ
って、この非光電変換部分を縮小するのが困難であるた
め、画素中で非光電変換部が占める面積がかなり大きく
なり、従って光電変換部の面積が小さくなって、イメー
ジセンサの感度が低下するという問題点があり、また、
感度を向上させるために光電変換部の面積を大きくする
と、1画素の面積が大きくなり、解像度が低下するとい
う問題点があった。
【0016】また、図11及び図12に示した従来の共
通電極を用いた2次元密着型イメージセンサでは、受光
素子の共通電極はシート抵抗の大きいクロム(Cr)で
形成されているため、消費電力が大きくなり、更に、薄
膜トランジスタのゲート線の上部に、薄い絶縁層を介し
てクロム(Cr)から成る受光素子の共通電極がゲート
線と直交するように形成されているため、各画素におい
てゲート線と共通電極の交差部に容量が生じ、ゲートパ
ルスの発信部から離れる程に、容量の影響が大きくなっ
てゲートパルスの波形が崩れ、薄膜トランジスタのスイ
ッチング特性が低下するという問題点があった。
【0017】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、解像度を低下させること無く感度を向上させ、消費
電力が小さく、薄膜トランジスタのスイッチング特性が
良好な2次元密着型イメージセンサを提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、受光素子と、前記受光素子に接
続するスイッチング素子としての薄膜トランジスタとを
具備する画素が基板上に2次元のマトリクス状に配列さ
れた2次元密着型イメージセンサにおいて、前記薄膜ト
ランジスタのチャネル領域を遮光する遮光層の配線と前
記受光素子に一定電圧を供給するバイアス線とを共通に
したことを特徴としている。
【0019】
【作用】本発明によれば、薄膜トランジスタのチャネル
領域を遮光する遮光層の配線と受光素子のバイアス線と
を共通にした2次元密着型イメージセンサとしているの
で、バイアス線を薄膜トランジスタの上部に形成する構
造となり、画素面積を拡大すること無く光電変換部の面
積を大きくして、解像度を低下させずに感度を向上させ
ることができ、また、バイアス線と薄膜トランジスタの
ゲート線との垂直方向の距離を大きくできるため、バイ
アス線とゲート線との交差部において形成される容量が
小さくなり、ゲートパルスへの影響を小さくして薄膜ト
ランジスタのスイッチング特性を向上させることがで
き、更に、バイアス線をシート抵抗の低いアルミニウム
で形成すれば、消費電力を低減することができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照しなが
ら説明する。本発明の一実施例に係る2次元密着型イメ
ージセンサの基本的な構成は、図8に示した従来の2次
元密着型イメージセンサの構成と同様である。すなわ
ち、本実施例のイメージセンサは、行方向と列方向の2
次元マトリクス状に配列された画素7から成る受光エリ
ア7′と、各行を選択的に走査するゲート線10及び各
列を選択的に走査するデータ線9から構成され、更に、
ゲート線10はシフトレジスタ14に接続され、データ
線9はアナログマルチプレクサ13に接続されている。
【0021】次に、各画素の構成について説明する。図
1は、本発明の一実施例に係る2次元密着型イメージセ
ンサの1画素の平面説明図であり、図2は、図1のA−
A′部分の断面説明図である。各画素は、図1及び図2
に示すように、ガラス等の透明な基板1上に形成された
受光素子2と、スイッチング素子としての薄膜トランジ
スタ(TFT)6と、採光部3とから構成され、薄膜ト
ランジスタ6のゲート電極は行毎にゲート線10に接続
され、ソース電極は列毎にデータ線9にそれぞれ接続さ
れ、受光素子2は薄膜トランジスタ6のドレイン電極に
接続され、更に、本実施例の特徴部分として受光素子2
の金属電極15は列毎に薄膜トランジスタ6の遮光層と
兼用のバイアス線11に接続されている。
【0022】ここで、受光素子2と薄膜トランジスタ6
の具体的な構成について図2を用いて説明する。受光素
子2は、各受光素子毎に分割形成され、基板1上にクロ
ム(Cr)から成る下部電極としての金属電極15と、
水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)から成る
光導電層16と、同様に分割形成された酸化インジウム
・スズ(ITO)から成る透明電極17とが順次積層す
るサンドイッチ型を構成している。つまり、金属電極1
5、光導電層16及び透明電極17とが画素毎に分割形
成されているものである。
【0023】薄膜トランジスタ(TFT)6は、基板1
上にクロム(Cr)から成るゲート電極18、窒化シリ
コン(SiNx )から成るゲート絶縁層19、a−S
i:Hから成る半導体活性層20、ゲート電極18に対
向するよう設けられたSiNxから成るトップ絶縁層2
1、半導体活性層20及びトップ絶縁層21の一部を覆
うように形成されたn+ 水素化アモルファスシリコン
(n+ a−Si:H)から成るオーミックコンタクト層
22、Crから成るソース電極23及びドレイン電極2
4、その上にポリイミドから成る層間絶縁層25、更に
その上にアルミニウム(Al)から成る配線層26、特
に、トップ絶縁層21の上部においては遮光層を兼ねる
バイアス線11とが順次積層された逆スタガ型の薄膜ト
ランジスタとなっている。
【0024】本実施例の特徴部分であるバイアス線11
は、薄膜トランジスタ6のトップ絶縁層21の上部に列
方向に形成され、半導体活性層20内で、ゲート電極1
8上部のチャネル領域20′に光が入り込んで光電変換
作用を引き起こすのを防ぐための遮光層としても機能す
るようになっている。これにより、従来は別個に形成さ
れていた遮光層の配線とバイアス線とを共通にして、画
素中の列方向の金属線を1本削減して、受光部分の面積
を大きく取ることを可能とするものである。
【0025】例えば、配線材料としてアルミニウム(A
l)を用い、最小線幅が10μm、最小線間スペースが
10μmのプロセスルールで、画素の列方向のピッチ幅
をYμmとすると、1画素内において約20μm×Yμ
mのスペース分だけ受光素子の面積を拡大することがで
きるものである。
【0026】また、バイアス線11をCrに比べてシー
ト抵抗の低いAlで形成することにより、イメージセン
サにおけるバイアス電圧印加のための消費電力を低減す
ることができるものである。更に、金属電極15を画素
毎に分割形成した個別電極として、上部に形成されたバ
イアス線11から電圧を供給するようにしているため、
バイアス線11と薄膜トランジスタ6のゲート電極8に
接続するゲート線8との交差部では、ゲート線8とバイ
アス線11の間にSiNx 、ポリイミド等の何層かの膜
が形成されていることになり、交差部での容量を小さく
することができ、ゲート線8を伝播するゲートパルスへ
の影響を小さくすることができるものである。
【0027】次に、本実施例の2次元密着型イメージセ
ンサの回路構成及び駆動方法について図3及び図4を使
って説明する。図3は、2次元イメージセンサの等価回
路図であり、図4は、1画素の等価回路図である。図3
及び図4に示すように、受光エリアは、画素7がm行×
n列のマトリクス状に配置されて形成され、各画素中の
受光素子2は、フォトダイオードPi,j (i=1〜m, j=1〜
n)と寄生容量により等価的に表される。また、各受光素
子2は薄膜トランジスタTi,j (i=1〜m, j=1〜n)のドレ
イン電極に接続され、薄膜トランジスタTi,j のソース
電極はデータ線9を介して負荷容量CLj(j=1〜n)に接続
され、更に、データ線9はアナログマルチプレクサ13
に接続されている。また、各受光素子にはバイアス線1
1を介して共通のバイアス電圧VB が印加されており、
本実施例ではバイアス電圧VB を5Vとしている。
【0028】そして、各薄膜トランジスタTi,j のゲー
ト電極には、行毎に共通のゲート線10を介してゲート
パルスφを発生させるシフトレジスタ14が接続されて
いる。そして、ゲートパルスφi によってイメージセン
サのi行目の薄膜トランジスタが全て同時にオンとな
り、寄生容量等に蓄積された電荷を負荷容量CLjに転送
するようになっている。
【0029】そして、図4に示すように、光電流ip に
よって各受光素子に発生した光電荷は一定時間受光素子
の寄生容量CPD、付加容量CADD 及び薄膜トランジスタ
のドレイン・ゲート間のオーバーラップ容量CGDに蓄積
された後、薄膜トランジスタTi,j を電荷転送用のスイ
ッチとして用いて、電圧VG のゲートパルスφが印加さ
れた特定行の電荷がデータ線9を介して負荷容量CLjに
転送蓄積され、アナログマルチプレクサ13によってデ
ータ線9の電圧値VL を順次読み取って、画像信号を出
力するようになっている。
【0030】ここで、遮光層の配線(遮光配線)を兼ね
たバイアス線11に5Vを印加することによる薄膜トラ
ンジスタの動作への影響について図5を使って説明す
る。図5は、本実施例における薄膜トランジスタのID
−VG 特性図である。チャネル幅が180〜200μ
m、チャネル長が10〜15μm、オーバーラップ(ゲ
ート電極とソース・ドレインとの重なり)が2〜4μm
の薄膜トランジスタを用いて、ゲート電圧VG =5V、
ドレイン電圧VD (ドレイン電極側に掛かる電圧)=5
Vの場合について、バイアス線11となる遮光配線が接
地されている時と、この遮光配線に5Vが印加されてい
る時とのドレイン・ソース電流ID (オン電流)を比較
する。図5に示すように、遮光配線が接地されている場
合にはオン電流は1.0〜1.5μAであり(図5
(a))、遮光配線にVB =5Vを印加した場合にはオ
ン電流は1.2〜1.8μAである(図5(b))か
ら、5V印加時のほうが20%程度大きくなっている。
【0031】同様に、VG =−5V、VD =5Vの場合
のドレイン・ソース電流ID (オフ電流)は、バイアス
線11となる遮光配線が接地されている場合は0.2〜
0.5picoA(図5(a))、遮光配線に5V印加時は
0.4〜0.6picoA(図5(b))と、5V印加時の
ほうが20%程度大きくなっている。
【0032】また、図5のグラフから、しきい値電圧V
thを求めると、遮光配線接地時は1.2〜1.5V、遮
光配線5V印加時は1.0〜1.3Vと変化している。
しかし、オン/オフ比は、遮光配線接地時と5V印加時
のいずれの場合も6桁となり、ほぼ同等で、十分なオン
/オフ比が得られている。従って、遮光配線を兼ねたバ
イアス線11をチャネル上部に形成しても、スイッチン
グ特性はほとんど変化せず、イメージセンサの駆動への
影響はほとんど無いものである。
【0033】次に、本実施例の2次元密着型イメージセ
ンサの製造方法について図6を使って説明する。図6
(a)〜(e)は、本実施例の2次元密着型イメージセ
ンサの製造方法を示すプロセス断面説明図である。ま
ず、ガラス等の基板1上に、クロム(Cr1 )をDCス
パッタリング法により750オングストローム程度の膜
厚で着膜し、フォトリソグラフィー及びエッチングによ
りパターニングして薄膜トランジスタのゲート電極18
を形成する(図6(a)参照)。
【0034】そして、BHF処理及びアルカリ洗浄後、
プラズマCVD法によりゲート絶縁層19としての窒化
シリコン(b−SiNx )を3000オングストローム
程度の膜厚で、半導体活性層20としての水素化アモル
ファスシリコン(a−Si:H)を500オングストロ
ーム程度の膜厚で、トップ絶縁層21としての窒化シリ
コン(t−SiNx )を1500オングストローム程度
の膜厚で真空を破らずに連続して着膜する。そして、裏
面露光を用いたフォトリソグラフィー及びエッチングに
よりt−SiNx をパターニングしてトップ絶縁層21
を形成する(図6(b)参照)。
【0035】ここで、b−SiNx を着膜する条件は、
基板温度を300〜400℃、SiH4 とNH3 のガス
圧力を0.1〜0.5Torr、SiH4 ガス流量を10〜
50sccm、NH3 ガス流量を100〜300sccm、RF
パワーを50〜200Wとする。a−Si:Hを着膜す
る条件は、基板温度を200〜300℃、SiH4 のガ
ス圧力を0.1〜0.5Torr、SiH4 のガス流量を1
00〜300sccm、RFパワーを50〜200Wとす
る。t−SiNx を着膜する条件は、基板温度を200
〜300℃、SiH4 とNH3 のガス圧力を0.1〜
0.5Torr、SiH4 ガス流量を10〜50sccm、RF
パワーを50〜200Wとする。
【0036】次に、オーミックコンタクト層22として
のn+ a−Si:HをP−CVD法により1000オン
グストローム程度の膜厚で着膜し、その上に、TFTの
ソース・ドレイン電極及びフォトダイオードの金属電極
15となる第2のクロム(Cr2 )層をDCマグネトロ
ンスパッタ法により1500オングストローム程度の膜
厚で着膜し、更にその上に、フォトダイオードの光導電
層16となるa−Si:HをP−CVD法により130
00オングストローム程度の膜厚で着膜し、その上に透
明電極17となるITOをDCマグネトロンスパッタ法
により600オングストローム程度の膜厚で着膜する。
この時、それぞれの着膜の前にアルカリ洗浄を行う。そ
して、フォトリソグラフィー及びエッチングによりIT
Oをパターニングし、同一のレジストパターンを使って
a−Si:Hをドライエッチングによりパターニングし
て、フォトダイオードの透明電極17と光導電層16を
形成する(図6(c)参照)。
【0037】ここで、第2のクロム層(Cr2 )は、a
−Si:Hのドライエッチング時にストッパーとしての
役割を果たし、パターニングされずに残る。また、この
ドライエッチング時にa−Si:Hにはサイドエッチが
大きく入るため、レジスト剥離前に再度ITOのエッチ
ングを行うものである。
【0038】上記a−Si:Hを着膜する条件は、基板
温度を170〜250℃、SiH4のガス圧力を0.3
〜0.7Torr、SiH4 のガス流量を150〜300sc
cm、RFパワーを100〜200Wとする。上記ITO
を着膜する条件は、基板温度が室温で、ArとO2 のガ
ス圧力が1.5×10-3Torrで、Arガス流量が100
〜150sccmで、O2 ガス流量が1〜2sccmで、DCパ
ワーが200〜400Wとする。
【0039】そして、第2のクロム層(Cr2 )をフォ
トリソグラフィー及びエッチングによりパターニングし
て、フォトダイオードの金属電極15と、TFTのソー
ス電極23、ドレイン電極24を形成し、続いて、同一
のレジストパターンを用いてn+ a−Si:Hをエッチ
ングし、オーミックコンタクト層22を形成する。更
に、b−SiNx をフォトリソグラフィー及びエッチン
グによりパターニングしてTFTのゲート絶縁層19を
形成する(図6(d)参照)。
【0040】次に、基板1全体を覆うようにポリイミド
を11500オングストローム程度の膜厚で塗布し、プ
リベーク後、フォトリソグラフィー及びエッチングによ
りコンタクトホールを開口して、層間絶縁層25を形成
する。この後、コンタクトホールに残ったポリイミドを
完全に除去するためにでプラズマに晒すDescumを行う。
そして、アルミニウム(Al)をDCマグネトロンスパ
ッタ法により15000オングストローム程度の厚さで
着膜し、フォトリソグラフィー及びエッチングによりパ
ターニングして、データ線9、遮光層の配線を兼ねるバ
イアス線11等の各配線層を形成する(図6(e)参
照)。
【0041】その後、イメージセンサ全体を覆うように
ポリイミドから成るパシベーション層を形成し、実装用
プリント基板にガラス基板、駆動用IC等を実装し、ワ
イヤボンディング、組み立てを行い、イメージセンサが
形成されるものである。
【0042】本実施例の2次元密着型イメージセンサに
よれば、受光素子2のバイアス線11を、薄膜トランジ
スタ6の遮光層の配線と共通にして、バイアス線11を
薄膜トランジスタ6の半導体活性層20のチャネル領域
20′の上部を覆うように形成しているので、1画素中
に占める受光素子2の受光部分の面積を大きく形成する
ことができ、解像度を低下させること無くイメージセン
サの感度を向上させることができる効果がある。
【0043】また、本実施例の2次元密着型イメージセ
ンサでは、バイアス線11の材料としてシート抵抗の小
さいアルミニウム(Al)を用いているので、イメージ
センサの消費電力が小さくできる効果がある。
【0044】更に、受光素子2の金属電極を画素毎の個
別電極とし、上層部にバイアス線11を形成して、金属
電極15と接続しているので、薄膜トランジスタ6のゲ
ート線10とバイアス線11との交差部においても、ゲ
ート線10とバイアス線11との間に複数の絶縁層等が
設けられた構造となっているので、交差部で形成される
容量を小さくでき、従ってゲート線10を伝播するゲー
トパルスへの悪影響(パルス波形が崩れるという悪影
響)を防ぎ、良好な薄膜トランジスタのスイッチング特
性を実現することができる効果がある。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、薄膜トランジスタのチ
ャネル領域を遮光する遮光層の配線と受光素子のバイア
ス線とを共通にした2次元密着型イメージセンサとして
いるので、バイアス線を薄膜トランジスタの上部に形成
する構造となり、画素面積を拡大すること無く光電変換
部の面積を大きくして、解像度を低下させずに感度を向
上させることができる効果があり、また、バイアス線と
薄膜トランジスタのゲート線との垂直方向の距離を大き
くできるため、バイアス線とゲート線との交差部におい
て形成される容量が小さくなり、ゲートパルスへの影響
を小さくして薄膜トランジスタのスイッチング特性を向
上させることができる効果があり、更に、バイアス線を
シート抵抗の低いアルミニウムで形成すれば、消費電力
を低減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る2次元密着型イメー
ジセンサの1画素の平面説明図である。
【図2】 図1のA−A′部分の断面説明図である。
【図3】 本実施例の2次元密着型イメージセンサの等
価回路図である。
【図4】 本実施例の2次元密着型イメージセンサの1
画素の等価回路図である。
【図5】 本実施例の2次元密着型イメージセンサの薄
膜トランジスタのID −VG 特性図である。
【図6】 本実施例の2次元密着型イメージセンサの製
造方法を示すプロセス断面説明図である。
【図7】 従来の1次元密着型イメージセンサの模式断
面説明図である。
【図8】 2次元密着型イメージセンサの等価回路図で
ある。
【図9】 従来の2次元密着型イメージセンサの1画素
の平面説明図である。
【図10】 図9のB−B′部分の断面説明図である。
【図11】 別の従来の2次元密着型イメージセンサの
平面説明図である。
【図12】 図11のC−C′部分の断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1…基板、 2…受光素子、 3…採光部、 4…透明
保護膜、 5…原稿、6…薄膜トランジスタ、 7…画
素、 9…データ線、 10…ゲート線、11…バイア
ス線、 12…遮光層、 13…アナログマルチプレク
サ、 14…シフトレジスタ、 15…金属電極、 1
6…光導電層、 17…透明電極、18…ゲート電極、
19…ゲート絶縁層、 20…半導体活性層、 2
0′…チャネル領域、 21…トップ絶縁層、 22…
オーミックコンタクト層、23…ソース電極、 24…
ドレイン電極、 25…層間絶縁層、 26…配線層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光素子と、前記受光素子に接続するス
    イッチング素子としての薄膜トランジスタとを具備する
    画素が基板上に2次元のマトリクス状に配列された2次
    元密着型イメージセンサにおいて、前記薄膜トランジス
    タのチャネル領域を遮光する遮光層の配線と前記受光素
    子に一定電圧を供給するバイアス線とを共通にしたこと
    を特徴とする2次元密着型イメージセンサ。
JP5195566A 1993-07-14 1993-07-14 2次元密着型イメージセンサ Pending JPH0730084A (ja)

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