JP2899798B1 - 規正レバー付き時計 - Google Patents

規正レバー付き時計

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JP2899798B1
JP2899798B1 JP1441898A JP1441898A JP2899798B1 JP 2899798 B1 JP2899798 B1 JP 2899798B1 JP 1441898 A JP1441898 A JP 1441898A JP 1441898 A JP1441898 A JP 1441898A JP 2899798 B1 JP2899798 B1 JP 2899798B1
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Abstract

【要約】 【課題】 規正レバーを組み立てるときに、規正レバー
が輪列受ねじピンから外れるおそれが少ない規正レバー
付き時計を実現する。 【解決手段】 規正レバー170は輪列受ねじピン18
0に対して回転可能に組み込まれる。輪列受182が、
輪列受止めねじ184により、輪列受ねじピン180に
固定される。規正レバー170は地板102と輪列受1
82との間で回転する。突出部分182aが、輪列受1
82の裏面からDAだけ突出する。突出部分182aの
先端と規正レバー170との間には、隙間DBが設けら
れている。規正レバー170と輪列受ねじピン180と
の軸線180の方向の係合量が、規正レバー170の厚
さTVと、突出部分182aの突出量DAと、隙間DB
とを加えた量である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表輪列の作動を規
正する規正レバーを有する規正レバー付き時計に関する
もので、特に、規正レバーの組立が容易な規正レバー付
き時計に関する。
【0002】
【従来の技術】図10を参照すると、従来の規正レバー
付き時計は、地板102を備える。輪列受ねじピン18
0が地板102に固定されている。規正レバー170が
輪列受ねじピン180を回転中心として回転可能に設け
られている。輪列受114の裏面は輪列受ねじピン18
0の上面に載るように配置される。輪列受ねじ116を
用いることにより、輪列受114と地板120との間に
規正レバー170を介在させた状態で、輪列受114を
地板120に対して固定する。この状態では、隙間DF
が輪列受114と規正レバー170との間に設けられ
る。従って、規正レバー170は輪列受114と地板1
02との間で回転することができるように配置される。
【0003】規正レバー170は規正部分170bを有
し、この規正部分170bにより、表輪列を規正するよ
うに構成されている。巻真が2段目にあるときに、規正
部分170bは、表輪列に含まれる四番車160の歯車
の外周部分を規正することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の規正レ
バー付き時計では、下記の課題があった。 (1)規正レバーと輪列受ねじピンとの軸線方向の係合
量が、規正レバーの厚さTVと隙間DFとを加えた量で
ある(TV+DF)しかなかった。従って、規正レバー
を組み立てるときに、規正レバーが輪列受ねじピンから
外れるおそれがあった。 (2)このため、時計を組み立てるのがむずかしく、時
計を自動組立するのが難しかった。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するため、規正レバーを組み立てるとき
に、規正レバーが輪列受ねじピンから外れるおそれが少
ない規正レバー付き時計を実現することにある。また、
本発明の他の目的は、自動組立が容易な規正装置を有す
る規正レバー付き時計を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、表輪列の回転を規正するための規正レバ
ーを有する規正レバー付き時計において、時計の基板に
対して押し込まれた位置と、引き出された位置を含む複
数の位置のいずれかに位置決めされるように設けられた
巻真と、巻真を前記複数の位置に位置決めするための切
換装置と、巻真の作動に基づいて作動するように、基板
に対して回転可能に設けられた規正レバーと、裏面に突
出部分を有し、該突出部分の先端と規正レバーとの間に
隙間を設けて、基板に対して取付けられた輪列受と、巻
真(130)が前記引き出された位置にあるときに、規
正レバーの作動に基づいて回転を規正される表輪列とを
有するように構成した。
【0007】このように構成することにより、規正レバ
ーを組み立てるときに、規正レバーが輪列受ねじピンか
ら外れるおそれを少なくすることができる。本発明の規
正レバー付き時計では、切換装置が、巻真と係合するお
しどりを含み、規正レバーが、おしどりの作動に基づい
て回転するように構成されているのが好ましい。また、
本発明の規正レバー付き時計は、基板に固定された輪列
受ねじピンを備え、輪列受の突出部分が、輪列受ねじピ
ンの中心軸線を中心として対称な位置に設けられ、又
は、対称な形状になるように形成されているのが好まし
い。このように構成することにより、規正レバーと、こ
れを介在させている部材との間に隙間を設けて、規正レ
バーを確実に回転可能な状態で保持することができる。
【0008】更に、本発明の規正レバー付き時計では規
正レバーが弾性変形可能な材料で形成され、規正レバ
ー、表輪列を規正するための規正部分と、回路基板のパ
ターンに接触するためのパターン接触部分とを含み、規
正部分及びパターン接触部分は、それぞれが、弾性変形
可能なばね部分の先端に設けられているのが好ましい。
この構成により、確実に作動する小型規正レバー付き時
計を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1を参照すると、本発明の規
正レバー付き時計の実施の形態のムーブメント(時計の
駆動部分を含む機械体)100はアナログ電子時計で構
成されており、ムーブメントの基板を構成する地板10
2を有する。巻真130が、地板102の巻真案内穴に
回転可能に組み込まれる。文字板(図示せず)がムーブ
メント100に取付けられる。巻真130を操作するこ
とにより作動する切換装置が、地板102に設けられ
る。地板102の両側のうちで、文字板を組み込む方の
側をムーブメント100の「裏側」と称し、文字板を組
み込む方の側と反対側をムーブメント100の「表側」
と称する。ムーブメント100の「表側」に組み込まれ
る輪列を「表輪列」と称し、ムーブメント100の「裏
側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称している。
【0010】切換装置は、ムーブメント100の「表
側」に組み込まれてもよいし、或いは、ムーブメント1
00の「裏側」に組み込まれてもよい。日車、曜車等の
表示車は、ムーブメント100の「裏側」に組み込まれ
る。図1に示す本発明の規正レバー付き時計の実施の形
態では、切換装置はムーブメント100の「表側」に組
み込まれる。かんぬきピン110が地板102に固定さ
れる。かんぬき112がかんぬきピン110を回転中心
として回転可能に設けられる。かんぬき112は、おし
どりピン係合部分112aと、かんぬきばね部分112
bとを有する。おしどり118が地板102に対して回
転可能に設けられ、巻真130と係合する。おしどり1
18はかんぬき係合ピン118aと、規正レバー係合ピ
ン118bとを有する。
【0011】かんぬき112は、かんぬきばね部分11
2bの弾性力によっておしどり118に押し付けられ、
おしどり118が回転することによって回転移動するよ
うに設けられる。かんぬき112のおしどりピン係合部
分112aがおしどり118のかんぬき係合ピン118
aと弾性力によって係合する。かんぬき112の回転方
向の位置は、おしどり118により決定される。おしど
りの回転方向の位置は、かんぬき112のおしどりピン
係合部分112aとおしどり118のかんぬき係合ピン
118aとにより決定される。おしどりピン係合部分1
12aは、弾性変形可能なばね部分を介してかんぬき1
12と一体に形成される。かんぬき112は、巻真13
0及びおしどり118の作動に基づいて、巻真130が
0段目にあるときに第1位置にあり、巻真130が1段
目にあるときに第2位置にあり、巻真130が2段目に
あるときに第3位置にあるように位置決めされる。
【0012】回路基板120が第1パターン120aと
第2パターン120bとを有する。集積回路(IC)1
40が回路基板120に取付けられる。第1パターン1
20a及び第2パターン120bは集積回路140に配
線される。時計の電源を構成する電池、表輪列を回転さ
せるための表輪列モータを構成するコイルブロック、時
計の源振を構成する水晶振動子、日送りモータ(いずれ
も図示せず)が集積回路140に配線される。時刻を計
数するための発振回路及び分周回路、表輪列モータの駆
動を制御するモータ駆動回路、日送りモータの駆動を制
御する日送りモータ駆動回路が集積回路140に内蔵さ
れる。回路ブロックは、回路基板120と、回路基板1
20に固定されている集積回路140及び水晶振動子か
ら構成される。
【0013】つづみ車150が巻真130に組み込まれ
る。つづみ車150の中心軸線と巻真130の中心軸線
は同一であり、巻真130が回転することによりつづみ
車150は回転可能に配置される。小鉄車152が地板
102に対して回転可能に設けられる。日の裏車154
が地板102に対して回転可能に設けられ、小鉄車15
2と噛み合っている。四番車160が表輪列に含まれ、
表輪列モータの回転に基づいて1分間に1回転する。四
番車160に取付けられた秒針(図示せず)により、
「秒」を表示する。分車(図示せず)が表輪列モータの
回転に基づいて1時間に1回転する。分車に取付けられ
た分針(図示せず)により、「分」を表示する。日の裏
車154は表輪列モータの回転に基づいて回転する。筒
車(図示せず)が日の裏車154の回転に基づいて12
時間に1回転する。筒車に取付けられた時針(図示せ
ず)により、「時」を表示する。
【0014】表輪列モータは、コイルブロックと、ステ
ータと、ロータ(いずれも図示せず)とを含む。モータ
駆動回路からの駆動信号がコイルブロックに入力される
と、ステータが磁化して、ロータを回転させる。表輪列
は、ロータの回転に基づいて回転する五番車(図示せ
ず)を含み、四番車160は五番車の回転に基づいて回
転する。表輪列は、四番車160の回転に基づいて回転
する三番車(図示せず)を含み、分車は三番車の回転に
基づいて回転する。日の裏車154は分車の回転に基づ
いて回転する。日車(図示せず)が日送りモータの回転
に基づいて、1日ごとに360°/31だけ回転して、
「日」を表示する。表示車として、日車とともに、又
は、日車の代わりに、日送りモータの回転により回転し
て「曜」を表示する曜車、「月」を表示する月車、
「年」を表示する年車等を設けてもよい。
【0015】規正レバー170が地板102に対して回
転可能なように設けられる。規正レバー170は、おし
どり係合窓部分170aと、規正部分170bと、パタ
ーン接触部分170cとを有する。おしどり118の規
正レバー係合ピン118bは規正レバー170のおしど
り係合窓部分170aの中に位置する。従って、おしど
り118が回転することにより、規正レバー170は、
係合窓部分170aの形状に基づいて定められる角度の
範囲内で、揺動することができる。規正レバー170が
弾性変形可能な金属材料、例えば、ステンレス鋼、りん
青銅等で形成される。従って、規正レバー170は導電
性を有する。規正レバー170の規正部分170b及び
パターン接触部分170cは、それぞれ、弾性変形可能
なばね部分の先端に設けられている。
【0016】規正レバー170は、電池のプラス側と導
通している。従って、規正レバー170が回路ブロック
のパターンと接触すると、そのパターンに接続されてい
る集積回路の入力端子は「HIGH」になるように構成
されている。次に、本発明の規正レバー付き時計の作動
について説明する。図2を参照すると、巻真130が0
段目にある状態では、規正レバー170は反時計まわり
方向に回転した位置にあり、パターン接触部分170c
は回路基板120の第1パターン120aに接触する。
この状態では、集積回路に内蔵された入力信号判別回路
は、出力信号を出力しない。規正レバー170の規正部
分170bは、四番車160の歯車外周部分から離れて
いる。つづみ車150は軸線方向における中間の位置に
位置決めされ、つづみ車150は小鉄車152と噛み合
わない。
【0017】図3を参照すると、巻真130を0段目か
ら1段目に引き出すと、巻真130が1段目にある状態
では、規正レバー170は時計まわり方向に回転した中
間の位置にあり、パターン接触部分170cは回路基板
120の第1パターン120a及び第2パターン120
bのいずれとも接触しない。この状態では、集積回路に
内蔵された入力信号判別回路は、第1の出力信号を出力
する。規正レバー170の規正部分170bは、四番車
160の歯車外周部分から離れている。つづみ車150
は軸線方向においてムーブメントの外周に近い方の位置
に位置決めされ、つづみ車150は小鉄車152と噛み
合わない。従って、この状態で巻真130を回転させる
ことにより、つづみ車150の回転を介して、日修正装
置(図示せず)により、日車を回転させることができ
る。
【0018】図4を参照すると、巻真130を1段目か
ら2段目に引き出すと、巻真130が2段目にある状態
では、規正レバー170は時計まわり方向に最も回転し
た位置にあり、パターン接触部分170cは回路基板1
20の第2パターン120bと接触する。この状態で
は、集積回路に内蔵された入力信号判別回路は、第2の
出力信号を出力する。規正レバー170の規正部分17
0bは、四番車160の歯車外周部分に接触して、四番
車160の回転を規正する。つづみ車150は軸線方向
においてムーブメントの中心に近い方の位置に位置決め
され、小鉄車152と噛み合う。従って、この状態で巻
真130を回転させることにより、つづみ車150及び
小鉄車152の回転を介して分車及び筒車が回転し、時
計の時刻を合わせることができる。
【0019】巻真130を0段目から1段目に引き出す
ときにおける規正レバー170の回転方向は、巻真13
0を1段目から2段目に引き出すときにおける規正レバ
ー170の回転方向と等しい。従って、規正レバー17
0のおしどり係合窓部分170aの形状を小さくて簡潔
なものとすることができる。その結果、規正レバー17
0を小さくすることができ、時計のサイズを小さくする
ことができる。図5を参照すると、輪列受ねじピン18
0が地板102に固定されている。規正レバー170は
輪列受ねじピン180に対して回転可能に組み込まれ
る。輪列受止めねじ184により、輪列受182の裏面
182bが、輪列受ねじピン180の上面180aに載
るように固定される。規正レバー170は地板102の
表面102fと輪列受182の裏面182bとの間で回
転することができるように配置されている。輪列受止め
ねじ184を、皿ねじで構成するのが好ましい。この構
成により、輪列受182を地板102に対して確実に保
持することができ、時計の厚さを薄くすることができ
る。
【0020】突出部分182aが、輪列受182の裏面
182bから地板102に向かって突出するように設け
られている。突出部分182aは、輪列受ねじピン18
0の中心軸線180Aを中心とした円環状の形態である
のが好ましい。突出部分182aを、輪列受ねじピン1
80の中心軸線180Aを中心として配置された複数の
円柱状の突起により構成してもよい。すなわち、輪列受
182の突出部分182aが、輪列受ねじピン180の
中心軸線180Aを中心として対称な形状に形成されて
いるのが好ましい。突出部分182aは、輪列受182
の裏面182bからDAだけ突出している。突出部分1
82aの先端182tと規正レバー170との間には、
隙間DBが設けられている。 突出部分182aを絞り
加工によって形成してもよいし、或いは、突出部分18
2aを半抜き加工によって形成してもよい。或いは、円
板状部材又はC形部材を輪列受182の裏面182bに
接着等により固着することにより、突出部分182aを
形成してもよい。
【0021】図5に示す構造では、規正レバー170と
輪列受ねじピン180との中心軸線180の方向の係合
量が、規正レバー170の厚さTVと、突出部分182
aの突出量DAと、隙間DBとを加えた量の(TV+D
A+DB)である。図8を参照すると、規正レバー保持
用ピン190が輪列受182に固定されている。規正レ
バー保持用ピン190は、輪列受182の裏面182b
から地板102の方に向かってDAだけ突出するように
固定されている。規正レバー保持用ピン190は、輪列
受182と別個にピンを製造して、このピンを輪列受1
82に打ち込んでもよいし、ピンを形成するように輪列
受182の一部分を半抜き加工することにより形成して
もよい。この構成でも、規正レバー170と輪列受ねじ
ピン180との中心軸線180の方向の係合量が、(T
V+DA+DB)である。
【0022】規正レバー保持用ピン190の数は1個で
あってもよいが、2個以上であるのが好ましい。複数の
規正レバー保持用ピン190を設ける場合には、それぞ
れの規正レバー保持用ピン190の中心軸線190Aの
位置は、輪列受ねじピン180の中心軸線180Aから
ほぼ等しい距離にあるように構成するのが好ましく、か
つ、等しい角度間隔をなして配置されるのが好ましい。
例えば、2本の規正レバー保持用ピン190を互いに1
80°の角度間隔で配置し、或いは、3本の規正レバー
保持用ピン190を120°の角度間隔で配置し、或い
は、4本の規正レバー保持用ピン190を90°の角度
間隔で配置するのが好ましい。図9を参照すると、輪列
受ねじピン逃げ凹部194が輪列受182の裏面182
bに形成されている。この輪列受ねじピン逃げ凹部19
4の輪列受182の裏面182bからの深さはDAであ
る。輪列受ねじピン逃げ凹部194の底面194bは、
輪列受ねじピン180の上面180aに載るように構成
される。
【0023】この構成でも、規正レバー170と輪列受
ねじピン180との中心軸線180Aの方向の係合量
が、(TV+DA+DB)である。従って、図5、図8
及び図9に示す本発明の構成では、規正レバー170を
組み立てるときに、規正レバー170が輪列受ねじピン
180から外れるおそれは少ない。表輪列に含まれる分
車310が、四番車160と同軸状になるように配置さ
れる。筒車320が四番車160と同軸状になるように
配置される。巻真130が0段目にある状態では、規正
レバー170のパターン接触部分170cは回路基板1
20の第1パターン120aに接触している(図5に実
線で示す)。巻真130が1段目にある状態では、規正
レバー170のパターン接触部分170cは回路基板1
20の第1パターン120a及び第2パターン120b
のいずれとも接触していない。巻真130が2段目にあ
る状態では、規正レバー170のパターン接触部分17
0cは回路基板120の第2パターン120bと接触し
ている(図5に二点鎖線で示す)。
【0024】巻真130が0段目にある状態では、規正
レバー170の規正部分170bは四番車160から離
れている(図5に実線で示す)。巻真130が1段目に
ある状態では、規正レバー170の規正部分170bは
四番車160から離れている。巻真130が2段目にあ
る状態では、規正レバー170の規正部分170bは四
番車160を規正する(図5に二点鎖線で示す)。図6
を参照すると、集積回路140に内蔵された入力信号判
別回路210は、規正レバー170のパターン接触部分
170cが第1パターン120a及び第2パターン12
0bのいずれとも接触しない状態のときは、第1の出力
信号を出力し、規正レバー170のパターン接触部分1
70cが第2パターン120bに接触すると第2の出力
信号を出力するように構成されている。
【0025】このような本発明の規正レバー付き時計に
おける信号の出力を表1に示す。
【0026】
【表1】 本発明の規正レバー付き時計における信号の
出力 ────────────────────────────────── 巻真の位置 第1パターン 第2パターン 出力信号 ────────────────────────────────── 0段目 ON OFF な し 1段目 OFF OFF 第1の出力信号を出力 2段目 OFF ON 第2の出力信号を出力 ────────────────────────────────── 従って、本発明の規正レバー付き時計では、入力信号判
別回路の作動により、第1パターン120aからの入力
及び第2パターン120bからの入力の両方が「LO
W」になると、第1出力端子が「HIGH」になり、第
2パターン120bからの入力だけが「HIGH」にな
ると、第2出力端子が「HIGH」になるように構成さ
れている。
【0027】図7を参照すると、本発明の規正レバー付
き時計に用いられる入力信号判別回路210では、第1
入力端子P1からの信号は第1インバータ220で反転
されて第1AND回路226に入力される。第2入力端
子P2からの信号は第2インバータ222で反転されて
第1AND回路226に入力される。第1AND回路2
26の出力信号は第1出力端子F1に出力される。ま
た、第1入力端子P1からの信号は第3インバータ22
4で反転されて第2AND回路228に入力される。第
2入力端子P2からの信号は第2AND回路228に入
力される。第2AND回路228の出力信号は第2出力
端子F2に出力される。再び図6を参照すると、第1パ
ターン120aからの信号は第1入力端子P1に入力さ
れる。第2パターン120bからの信号は第2入力端子
P2に入力される。
【0028】巻真130が1段目にある状態では、第1
出力端子F1から出力信号が日送りモータ駆動回路25
0に出力される。第1出力端子F1が「HIGH」であ
るときには、日送りモータ駆動回路250は作動可能な
状態にセットされ、巻真130の回転により日修正装置
を作動させて日送りモータ252を作動させる。日送り
モータ252の作動に基づいて日送り車254が回転
し、日送り車254は日車256を回転させることがで
きる。例えば、日修正装置は、巻真130の回転により
つづみ車150の回転を介して回転する修正車と、修正
車の回転に基づいて作動する修正スイッチレバーと、修
正スイッチレバーと接触する修正用パターンと、修正ス
イッチレバーが修正用パターンと接触するときに出力さ
れる修正信号を入力して、日送りモータ駆動回路250
を駆動させる修正駆動回路を含む。
【0029】巻真130が2段目にある状態では、第2
出力端子F2からリセット制御信号がリセット制御回路
240に出力される。第2出力端子F2が「HIGH」
であるときには、リセット制御回路240はリセット信
号を表輪列モータ駆動回路242に出力する。すると、
表輪列モータ駆動回路242はリセットされ、表輪列モ
ータ244を駆動させる駆動信号の出力は中断される。
従って、この状態では、表輪列246は回転しない。巻
真130を2段目から1段目に(又は、1段目を介して
0段目まで)移動させると、第2出力端子F2からのリ
セット制御回路240へのリセット解除制御信号の出力
がなくなる。すなわち、第2出力端子F2が「LOW」
になると、リセット制御回路240はリセット解除信号
を表輪列モータ駆動回路242に出力する。1秒が経過
すると、表輪列モータ駆動回路242は作動を開始し
て、表輪列モータ244を駆動させる駆動信号を出力す
る。従って、この状態では、表輪列246は回転するこ
とができる。
【0030】また、巻真130を2段目から1段目に
(又は、1段目を介して0段目まで)移動させると、規
正レバー170の規正部分170bは、四番車160の
歯車外周部分から離れる。従って、巻真130を2段目
から1段目に(又は、1段目を介して0段目まで)移動
させることにより、規正レバー170による四番車16
0の回転の規正状態は解除される。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、規正レ
バー付き時計において、上記のような構成としたので、
以下に記載する効果を有する。 (1)規正レバーを組み立てるときに、規正レバーが輪
列受ねじピンから外れるおそれが少ない。 (2)組み立てが容易な規正レバー付き時計を実現する
ことにより、規正レバー付き時計の自動組立を可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態のム
ーブメントの表側を、一部の部品の記載を省略して示す
概略部分平面図である。
【図2】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態にお
いて、巻真が0段目にある状態の構造を、一部の部品の
記載を省略して示す概略部分平面図である。
【図3】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態にお
いて、巻真が1段目にある状態の構造を、一部の部品の
記載を省略して示す概略部分平面図である。
【図4】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態にお
いて、巻真が2段目にある状態の構造を、一部の部品の
記載を省略して示す部分平面図である。
【図5】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態にお
いて、巻真が0段目、2段目にある状態の規正レバーの
保持構造を示す概略部分断面図である。
【図6】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態の巻
真位置検出装置に関する部分を示すブロック図である。
【図7】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態の回
路の巻真位置検出装置に関する部分を示す概略ロジック
図である。
【図8】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態にお
いて、巻真が0段目、2段目にある状態の規正レバーの
他の保持構造を示す概略部分断面図である。
【図9】本発明の規正レバー付き時計の実施の形態にお
いて、巻真が0段目、2段目にある状態の規正レバーの
更に他の保持構造を示す概略部分断面図である。
【図10】従来の規正レバー付き時計の構造を示す部分
断面図である。
【符号の説明】
100 ムーブメント 102 地板 110 かんぬきピン 114 輪列受 116 輪列受止めねじ 120 回路基板 120a 第1パターン 120b 第2パターン 130 巻真 118 おしどり 140 集積回路 150 つづみ車 152 小鉄車 154 日の裏車 160 四番車 170 規正レバー 170a おしどり係合窓部分 170b 規正部分 170c パターン接触部分 180 輪列受ねじピン 182 輪列受 184 輪列受止めねじ 190 規正レバー保持用ピン 210 入力信号判別回路 220 第1インバータ 222 第2インバータ 224 第3インバータ 226 第1AND回路 228 第2AND回路 240 リセット制御回路 242 表輪列モータ駆動回路 244 表輪列モータ 246 表輪列 250 日送りモータ駆動回路 252 日送りモータ 254 日送り車 256 日車 310 分車 320 筒車
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G04B 27/02 G04B 29/04 G04C 3/14 G04C 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表輪列の回転を規正するための規正レ
    バーを有する規正レバー付き時計において、 時計の基板(102)に対して押し込まれた位置と、引
    き出された位置を含む複数の位置のいずれかに位置決め
    されるように設けられた巻真(130)と、 前記巻真(130)を前記複数の位置に位置決めするた
    めの切換装置(118)と、 前記巻真(130)の作動に基づいて作動するように、
    前記基板(102)に対して回転可能に設けられた規正
    レバー(170)と、 裏面に突出部分(182a)を有し、該突出部分(18
    2a)の先端と前記規正レバー(170)との間に隙間
    を設けて、前記基板(102)に対して取付けられた輪
    列受(182)と、 前記巻真(130)が前記引き出された位置にあるとき
    に、前記規正レバー(170)の作動に基づいて回転を
    規正される表輪列(160)と、を有することを特徴と
    する規正レバー付き時計。
  2. 【請求項2】 前記切換装置が、前記巻真(130)
    と係合するおしどり(118)を含み、 前記規正レバー(170)が、前記おしどり(118)
    の作動に基づいて回転するように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の規正レバー付き時計。
  3. 【請求項3】 前記基板(102)に固定された輪列
    受ねじピン(180)を備え、 前記輪列受(182)の突出部分(182a)が、前記
    輪列受ねじピン(180)の中心軸線(180A)を中
    心として対称な位置に設けられ、又は、対称な形状にな
    るように形成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の規正レバー付き時計。
  4. 【請求項4】 前記規正レバー(170)が弾性変形
    可能な材料で形成され、前記規正レバー(170)は、
    前記表輪列(160)を規正するための規正部分(17
    0b)と、回路基板のパターンに接触するためのパター
    ン接触部分(170c)とを含み、前記規正部分(17
    0b)及び前記パターン接触部分(170c)は、それ
    ぞれが、弾性変形可能なばね部分の先端に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1
    項に記載の規正レバー付き時計。
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