JP2897680B2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents
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Description
されていて楽音波形を離散的に表す一連の波形サンプル
群を音高に応じた速度で読み出して楽音信号として出力
する楽音信号発生装置に関する。
の波形サンプル群を予め波形メモリに記憶しておき、同
波形メモリに記憶されている波形サンプルを比較的低い
固定の周波数を有するサンプリングクロック信号に同期
させて読み出すために、発生される楽音の音高に応じた
速度で変化して波形サンプルを指定する複数ビットから
なるアドレス信号を発生し、このアドレス信号の上位ビ
ットで指定される一つの波形サンプル近傍の複数の波形
サンプルを読み出すとともに、アドレス信号の下位ビッ
トの値に応じて変化する補間用パラメータを用いて同読
み出した複数の波形サンプルを補間して、同補間された
波形サンプルを楽音信号として出力するようにしたピッ
チ非同期型の楽音信号発生装置はよく知られている。
置においては、補間用パラメータを規定する補間関数
は、波形メモリから読み出される波形サンプルの種類が
変化しても常に共通であった。通常、補間関数は本来的
にローパスフィルタ特性を有していて、波形サンプルを
補間することは楽音信号をローパスフィルタを通過させ
ることに相当するので、高い周波数成分まで十分に通過
させる補間関数を用いれば、サンプリングクロック周波
数の半分の周波数を越える高調波成分を有する楽音信号
に対し折り返しノイズが多く含まれるようになる。一
方、低い周波数成分しか通過させない補間関数を用いれ
ば、楽音信号の高い周波数成分が劣化する。このような
相反する理由のために、従来の補間関数は前記高周波数
領域におけるノイズ発生と劣化の妥協の基に決定せざる
を得ず、すべての種類の波形サンプルに対して最適なも
のではなかった。
れもので、その目的は、音色、鍵タッチ、音高などの相
違により読み出される波形サンプル群が変化しても、ま
た楽音のアタックからリリースに到る時間経過にしたが
って読み出される波形サンプル群が変化しても、同変化
に対応して補間関数を選択的に用いることにより常に最
適な波形サンプルの補間を実現する楽音信号発生装置を
提供することにある。
に、本発明の第1の構成上の特徴は、波形メモリに記憶
されている複数組の波形サンプル群のうちの一つを波形
選択信号により選択的に読み出すようにした楽音信号発
生装置において、波形サンプルの補間のために利用され
る補間用パラメータを規定する補間関数を前記波形選択
信号により選択するようにしたことにある。
に記憶されていて波形選択信号により選択的に読み出さ
れる複数組の波形サンプル群の一つであって複数周期か
らなる楽音波形を表す一連の波形サンプル群を読み出す
ようにした楽音信号発生装置において、前述の補間関数
を前記波形選択信号に応じて時変動する制御信号により
選択するようにしたことにある。
リに記憶されていて波形選択信号により選択的に読み出
される複数組の波形サンプル群の一つであって複数周期
からなる楽音波形を表す一連の波形サンプル群を読み出
すようにした楽音信号発生装置において、前述の補間関
数を波形選択信号と時変動する制御信号との両者により
選択するようにしたことにある。
によれば、読み出される波形サンプル群及び補間関数の
両者が波形選択信号により選択されるので、読み出され
た波形サンプル群に用いる補間用パラメータを同読み出
された波形サンプル群に対応して変更できる。また、上
記のように構成した第2の構成上の特徴によれば、読み
出される複数周期からなる波形サンプル群が波形選択信
号により選択されるとともに、補間関数が前記波形選択
信号に応じて時変動する制御信号により選択されるの
で、読み出された複数周期からなる波形サンプル群が時
間経過にしたがって変化しても、同読み出された波形サ
ンプル群に用いる補間用パラメータを時間変化させなが
ら同読み出された波形サンプル群に対応して変更でき
る。さらに、上記のように構成した第3の特徴によれ
ば、読み出される波形サンプル群が波形選択信号により
選択されるとともに、補間関数が時変動する制御信号及
び前記波形選択信号の両者により選択されるので、読み
出された複数周期からなる波形サンプル群が時間経過に
したがって変化しても、同読み出された波形サンプル群
の補間に用いられる補間用パラメータを時間変化させな
がら前記読み出された波形サンプル群に対応して変更で
きる。したがって、これらの各特徴によれば、読み出さ
れる各波形サンプル群に最適な補間関数にしたがった補
間用パラメータを利用できて、音色、鍵タッチ、音高な
どの相違により読み出される波形サンプル群が変化して
も、また楽音のアタックからリリースに到る時間経過に
したがって読み出される波形サンプル群が変化しても、
同変化に対応して補間関数を選択的に用いることにより
常に最適な波形サンプルの補間を実現することができ
る。
すると、図1は本発明に係る楽音信号発生装置を適用し
た電子楽器の全体をブロック図により示している。
指定するための複数の鍵からなる鍵盤装置11と、発生
される楽音の音色を選択するための複数の音色選択スイ
ッチ12とを備えている。これらの鍵盤装置11及び音
色選択スイッチ12はマイクロコンピュータ13に接続
されており、同コンピュータ13は、鍵盤装置11の押
離鍵及び音色選択スイッチ12の操作に応答して、音源
インターフェース14と共に波形発生器15の複数の楽
音発生チャンネルにおける各楽音信号の発生を制御す
る。具体的には、マイクロコンピュータ13及び音源イ
ンターフェース14は、下記〜の機能を有する。
11における押鍵に応答して、新たに押された鍵を複数
の楽音発生チャンネルのいずれかに割り当て、音源イン
ターフェース14に対して同割り当てチャンネルに対応
した記憶領域に前記押鍵された鍵の音高を表す音高デー
タNN及び同鍵の鍵タッチ強さを表す鍵タッチデータK
Tを書き込むとともに、音源インターフェース14を介
して同割り当てチャンネルに対して楽音の発音開始を指
示するためのキーオン信号KONを出力する。これに応
答して、音源インターフェース14は、前記記憶した音
高データNNを鍵音高周波数に比例して増加する周波数
ナンバFNOに変換して、前記鍵タッチデータKTと共
に前記割り当てチャンネルに出力する。
11における離鍵に応答して、新たに離鍵された鍵が割
り当てられている楽音信号発生チャンネルを探し出し、
音源インターフェース14を介して同チャンネルに対し
て楽音の発音停止を指示するためのキーオフ信号KOF
を出力する。
スイッチ12の操作に応答して、同操作された音色選択
スイッチ12により指定される音色を表す音色番号TC
を記憶する。
11の押鍵及び音色選択スイッチ12の操作に応答し、
前記音色番号TC、音高データNN及び鍵タッチデータ
KTに基づいて楽音信号の音色及び音量を制御するため
の制御パラメータWN,AS,LS,LE,P1〜P
5,FMS,FML,FMDT,EGを計算して音源イ
ンターフェース14を介して前記割り当てチャンネルに
出力する。なお、制御パラメータWN(以下、波形番号
WNという)は、読み出し出力される波形サンプル群の
一つを選択するもので、その他の制御パラメータAS,
LS,LE,P1〜P5,FMS,FML,FMDT,
EGに関しては、同制御パラメータが利用される後述の
各回路の説明時に説明する。
発生チャンネル数に等しい数の時分割チャンネルを有す
る波形発生器15及びエンベロープ発生器16が接続さ
れている。波形発生器15に関しては図2及び図5を用
いて詳しく後述するが、基本的には、各時分割チャンネ
ル毎に波形番号WNにより指定される波形サンプル群を
押鍵された鍵音高に対応した速度で読み出して乗算器1
7に出力する。エンベロープ発生器16は、各時分割チ
ャンネル毎に、押鍵に応答して立ち上がりかつ離鍵に応
答して減衰する振幅エンベロープ波形信号を形成して乗
算器17に出力する。この振幅エンベロープ波形信号の
形状を決めるアタックレベル、減衰係数などは、マイク
ロコンピュータ13から音源インターフェース14を介
して供給される制御パラメータEGにより決定される。
に、波形発生器15からの波形サンプルにエンベロープ
発生器からの振幅エンベロープ波形信号を乗算して累算
器18に出力する。累算器18は前記時分割チャンネル
毎の各出力信号を累算して、D/A変換器21に供給す
る。D/A変換器21はこの累算された信号をアナログ
信号に変換して、サウンドシステム22に供給する。サ
ウンドシステム22はアンプ、スピーカなどからなり、
前記変換されたアナログ信号に対応した楽音を発音す
る。その結果、サウンドシステム22からは音色選択ス
イッチ12により指定された音色の楽音が鍵盤装置11
における押離鍵操作に応答して発音されることになる。
く説明する。図2は波形発生器15の詳細をブロック図
により示しており、同発生器15は波形メモリ31を備
えている。波形メモリ31は、複数種類の楽音波形にそ
れぞれ対応した複数組の波形サンプル群を記憶してお
り、各波形サンプル群は多数周期からなる楽音波形を離
散的に表す一連かつ多数の波形サンプルからなる。な
お、データの節約上、各組の多数の波形サンプルは楽音
の立ち上がり時に1回だけ読み出されるアタック分とそ
の後に繰り返し読み出されるループ分とに分けられ、波
形番号WNにより指定される楽音波形のアタック部のス
タートアドレス、ループ部のスタートアドレス及びエン
ドアドレスがそれぞれ制御パラメータAS(WN),LS(W
N),LE(WN)により指定されるようになっている。
からのアドレス信号ADRの整数部(上位ビット)IN
Tと、補間カウンタ33からのカウント値CNTとを加
算器34にて加算した値が読み出しアドレス信号として
与えられている。アドレス発生器32は、キーオン信号
KON、周波数ナンバFNO及び制御パラメータAS(W
N),LS(WN),LE(WN)を入力して、1DACサイクル
毎に各時分割チャンネルにて周波数ナンバFNOをそれ
ぞれ累算し、波形番号WNにより指定される楽音波形の
アタック部の波形サンプルをキーオン信号KONに応答
して1回通り読み出し、その後にループ部の波形サンプ
ルを繰り返し読み出すためのアドレス信号ADRを形成
して出力する(図10参照)。したがって、この各時分
割チャンネルのアドレス信号ADRは、予め決められた
周期毎に周波数ナンバFNOに比例した速度で変化する
信号となる。補間カウンタ33は、各時分割チャンネル
タイミングの間に「0」から「5」まで繰り返し変化す
る補間用のカウント値CNTを出力する。その結果、ア
ドレス信号ADRの整数部INTが図11の楽音波形の
サンプル値Y0 を表していれば、1時分割チャンネルタ
イミングの間に、波形メモリ31から6個の波形サンプ
ル値Y0〜Y5がクロック信号φabの一周期毎にそれぞれ
読み出される。
して乗算器36に接続されており、同乗算器36は前記
波形サンプル値Y0〜Y5に補間係数発生器40から供給
される補間用パラメータとしての6個の補間係数a0〜
a5をそれぞれ順次乗算する。遅延回路35は、波形サ
ンプル値Y0〜Y5と補間係数a0〜a5の各出力タイミン
グ合わせのために用いられている。この各乗算結果は補
間累算器37に供給されて累算され、同累算器37は下
記数1に示すように補間係数a0〜a5を用いて波形サン
プル値Y0〜Y5を補間して一つの波形サンプル値Yを計
算して出力する。
る。補間係数メモリ41は、図3に示すように、k個
(2以上の整数)の補間係数テーブルからなる。各補間
係数テーブルは関数選択部42からの第1補間係数選択
信号FS1により選択されるようになっている。各補間
係数テーブルはさらに8個の領域(ただし、本件実施例
の場合には2領域は不使用)に分けられていて、各領域
は補間カウンタ33からのカウント値CNT(0〜5)
によりそれぞれ指定されるようになっている。前記6個
の各領域には、アドレス発生器32からのアドレス信号
ADRの少数部(下位ビット)FRACによりアドレス
指定される各補間係数a0〜a5がそれぞれ記憶されてい
る。
のグラフに示す補間関数により規定されるもので、これ
らの補間係数a0〜a5を用いた上記数1の演算により複
数の波形サンプル値Y0〜Y5が補間されることはよく知
られたことである。また、このような補間関数によって
規定される補間によれば、出力である波形サンプル値Y
はローパスフィルタ処理を施されたものと同等な効果が
付加されることもよく知られたことであり、図4の実線
から波線方向に補間関数を変化させることは同ローパス
フィルタのカットオフ周波数が低く設定されることに相
当する。そして、前記k個の補間係数テーブルには、前
記のような異なる特性の補間関数により規定される補間
係数a0〜a5がそれぞれ記憶されている。
に、時変動する制御信号を発生するための非周期信号発
生器51及び低周波発振器52を備えている。非周期信
号発生器51はキーオン信号KON及び制御パラメータ
P1〜P5を入力して、キーオン信号KONの到来から
時間的かつ非周期的に変化する第1制御信号FEGを出
力する(例えば、図6参照)。この場合、制御パラメー
タP1は初期レベルを表し、制御パラメータP2〜P5
は第1制御信号FEGの所定時間後の各目標レベル及び
各目標レベルに達するまでの各変化率を表すものであ
り、非周期信号発生器51はこれらの制御パラメータP
1〜P5を用いて折れ線上の第1制御信号FEGを形成
する。低周波発振器52はキーオン信号KON及び制御
パラメータFMS,FML,FMDTを入力して、キー
オン信号KONの到来から時間的に振幅が徐々に大きく
なる低周波信号を表す第2制御信号LFOを出力する
(例えば、図7参照)。この場合、制御パラメータFM
Sは第2制御信号LFOの周期を表し、制御パラメータ
FMLは同信号LFOの最大振幅レベルを表し、かつ制
御パラメータFMDTはキーオン信号KONの到来から
同信号LFOの発生までの遅延時間を表すもので、低周
波発振器52はこれらの制御パラメータFMS,FM
L,FMDTを用いて前記第2制御信号LFOを形成す
る。
号LFOは加算器53にて加算され、リミッタ54にて
「0」〜「1」の範囲内に制限されて乗算器55に出力
される。乗算器55は、第1テーブル56から出力され
たテーブル数TNから減算器57にて「1」を減算した
値TN−1をリミッタ54の出力信号に乗算して出力す
る。第1テーブル56は、図8に示すように、波形番号
WNに対応してテーブル数TNを記憶しており、同テー
ブル数TNは波形番号WNにより選択的に読み出し出力
される。このテーブル数TNは、波形番号WNにより指
定される波形サンプル群の補間演算のために利用される
補間係数テーブル(図3参照)の数を表すものである。
したがって、乗算器55の出力は、「0」から利用され
るテーブル数TNより「1」だけ少ない数の間で連続的
に変化する信号となる。たとえば、テーブル数TNが
「4」であれば、乗算器55の出力は「0」〜「3」の
間で変化する。
位ビット)INTは加算器58を介して第2テーブル5
9に出力される。加算器58にはインバータ58aを介
してクロック信号φabが供給されており、同加算器58
は、クロック信号φabがハイレベルにあるとき前記整数
部INTをそのまま出力し、かつクロック信号φabがロ
ーレベルにあるとき前記整数部INTに「1」を加算し
て出力するものである。第2テーブル59は、図9に示
すように、波形番号WN毎に、同番号WNにより指定さ
れる波形サンプル群の補間のために利用される複数の補
間係数テーブル(図3参照)をそれぞれ指定するための
複数のテーブルデータTDを記憶している。波形番号W
N毎のテーブルデータDTの数は前述のテーブル数TN
に等しく、波形番号WNにより指定される複数のテーブ
ルデータTDは、それぞれ加算器58の出力により指定
されて第2テーブル59から第1補間係数選択信号FS
1として出力されるようになっている。
第2テーブル59内のテーブルデータTDとしてTD1
=2,TD2=5,TD3=6,TD4=0が指定され
る。一方、第1テーブル56からはテーブル数TN=4
が出力され、乗算器55の出力信号の整数部INTは
「0」,「1」,「2」のいずれかを表すので、加算器
58からは「0」と「1」、「1」と「2」、「2」と
「3」を表す信号がそれぞれクロック信号φabに同期し
て交互に出力される。したがって、第2テーブル59か
らの第1補間係数選択信号FS1は、非周期信号発生器
51からの第1制御信号FEG及び低周波発振器52か
らの第2制御信号LFOに応じて、TD1=2とTD2
=5、TD2=5とTD3=6、TD3=6とTD4=
0をクロック信号φabに同期してそれぞれ交互に表す信
号となる。そして、図2の補間係数メモリ41(図3参
照)からは、前記第1補間係数選択信号FS1により指
定された補間係数テーブル内の補間係数a0〜a5であっ
て、補間カウンタ33のカウント値CNT及びアドレス
信号ADRの少数部FRACによりアドレス指定された
補間係数a0〜a5がクロック信号φabに同期して2つず
つ順次出力される。
3,44が接続されている。ラッチ回路43,44はク
ロック信号φab及び同信号φabをインバータ45により
反転した信号により制御され、前記各2つずつの補間係
数a0〜a5をそれぞれ交互にラッチして補間係数補間回
路46に出力する。この補間係数補間回路46には、関
数選択部42の乗算器55からの出力信号の少数部(下
位ビット)FRACが第2補間係数選択信号FS2とし
て供給されている。補間係数補間回路46は、この第2
補間係数選択信号FS2を用いて、ラッチ回路43,4
4にてラッチされた各一対の補間係数a0〜a5をそれぞ
れ補間し(例えば、第2補間係数選択信号FS2を混合
比として2つの補間係数を混合し)、同補間した補間係
数a0〜a5を乗算器36に出力する。
鍵盤装置11にていずれかの鍵が押鍵されると、マイク
ロコンピュータ13は押鍵された鍵の音高を表す音高デ
ータNNを音源インターフェース14に供給し、音源イ
ンターフェース14は同音高データNNに対応した周波
数ナンバFNOをアドレス発生器32に供給する。これ
と同時に、マイクロコンピュータ13は、音色選択スイ
ッチ12の操作により指定されている音色番号TC、音
高データNN及び鍵タッチデータKTに応じて波形番号
WNを決定するとともに、同波形番号WNに応じて制御
パラメータAS,LS,LEを決定してアドレス発生器
32に供給する。アドレス発生器32は、前記制御パラ
メータAS(WN),LS(WN),LE(WN)により選択される
波形サンプル群に属する波形サンプルを指定しかつ前記
周波数ナンバFNOに比例した速度で変化する複数ビッ
トからなるアドレス信号ADRを発生する。したがっ
て、本願発明の波形選択信号は、音色番号TC、音高デ
ータNN、鍵タッチデータKT、波形番号WNなどに対
応する。
り返し変化するカウント値CNTを加算器34に出力し
ており、同加算器34は前記アドレス信号ADRの整数
部INTとカウント値CNTとを加算して波形メモリ3
1に供給するので、同メモリ31から、前記整数部IN
Tにより指定される波形サンプル値Y0 及び次の5個の
波形サンプル値Y1〜Y5が補間用波形サンプルとして読
み出される。したがって、本願発明の読み出し手段は補
間カウンタ33及び加算器34に対応する。
応答して、非周期信号発生器51(本願発明の制御信号
発生手段)が音色番号TC、音高データNN及び鍵タッ
チデータKTにより決定される制御パラメータP1〜P
5に応じて時変動する第1制御信号FEGを発生してい
るとともに、低周波発振器52(本願発明の制御信号発
生手段)が音色番号TC、音高データNN及び鍵タッチ
データKTにより決定される制御パラメータFMS,F
ML,FMDTに応じた第2制御信号LFOを発生して
いる。一方、この関数選択部42には、前記音色番号T
C、音高データNN及び鍵タッチデータKTにより決定
される波形番号WNも供給されており、同選択部42内
の乗算器55、第1テーブル56、第2テーブル59な
どの作用により、補間係数メモリ41からは本願発明の
補間用パラメータとしての補間係数a0〜a5がラッチ回
路43,44及び補間係数補間回路46を介して乗算器
36に供給される。そして、乗算器36及び補間累算器
37の作用により、前記補間係数a0〜a5を用いて波形
サンプル値Y0〜Y5が補間されて一つの波形サンプル値
Yとして出力される。したがって、乗算器55、第1テ
ーブル56、第2テーブル59、補間係数メモリ41、
補間係数補間回路46などが本願発明の補間パラメータ
発生手段を構成するとともに、乗算器36及び補間累算
器37が本願発明の補間手段を構成する。
記実施例によれば、音色番号TC、音高データNN、鍵
タッチデータKT、波形番号WNなどからなる波形選択
信号により選択される波形サンプル群に対応して、同波
形サンプル群に属する波形サンプルの補間に用いられる
補間用パラメータとしての補間係数a0〜a5が変更され
る。また、複数周期分の楽音波形を表す波形サンプル群
が時間経過にしたがって読み出されるのに対応して、第
1制御信号FEGは時間経過にしたがって変化するの
で、時間経過にしたがって変化する波形サンプル群に対
応して、同波形サンプル群に属する波形サンプルの補間
に用いられる補間用パラメータとしての補間係数a0〜
a5も変更される。したがって、読み出される各波形サ
ンプル群に最適な補間関数にしたがった補間係数a0〜
a5を利用できて、音色、鍵タッチ、音高などの相違に
より読み出される波形サンプル群が変化しても、また楽
音のアタックからリリースに到る時間経過にしたがって
読み出される波形サンプル群が変化しても、同変化に対
応した最適な波形サンプルの補間を実現することができ
る。また、第2制御信号LFOは補間係数a0〜a5を周
期的に変化させるようにも作用するので、周期的な音色
変化も実現される。
からなり時変動する楽音波形を表す複数種類の波形サン
プル群を波形メモリ31に記憶させるようにしたが、単
に1,2周期の少ない周期の楽音波形を表す複数種類の
波形サンプル群を波形メモリ31に記憶させるようにし
た楽音信号発生装置にも本発明は適用できる。この場
合、アドレス発生器32を前記波形サンプル群を繰り返
し読み出すためのアドレス信号ADRを発生するように
構成し、非周期信号発生器51及び低周波発振器52を
省略して、単に波形番号WNに応じて補間係数a0〜a5
を決定するようにすればよい。
用波形サンプル値Y0〜Y5を補間するようにしたが、こ
の補間用波形サンプル値の数は6個に限定されることは
なく、他の数にしてもよい。さらに、他の回路(例えば
ディジタルフィルタ)との接続、楽音信号発生チャンネ
ル数の切り換えなどに関係して、前記補間用波形サンプ
ル値の数を選択的に設定できるようにしてもよい。この
場合、補間カウンタ33のカウンタ値CNTの最大値を
変更するとともに、これに伴いチャンネルタイミングな
どを変更する。
TC、音高データNN及び鍵タッチデータKTに応じて
波形番号WNが決定され、かつ同番号WNに応じて補間
係数a0〜a5を規定する補間関数が決定されるようにし
たが、さらに周波数ナンバFNOが大きくなるにしたが
ってカットオフ周波数が低くなる補間関数及び補間係数
a0〜a5が決定されるようにすれば、最終的に出力され
る楽音波形信号に含まれる折り返しノイズをより効果的
に除去できる。
子楽器の全体を示す概略ブロック図である。
る。
を規定する補間関数を示すグラフである。
制御信号の一例を示すタイムチャートである。
信号の一例を示すタイムチャートである。
る。
る。
タイムチャートである。
ャートである。
クロコンピュータ、15…波形発生器、16…エンベロ
ープ発生器、22…サウンドシステム、31…波形メモ
リ、32…アドレス発生器、33…補間カウンタ、36
…乗算器、37…補間累算器、40…補間係数発生器、
41…補間係数メモリ、42…関数選択部、43,44
…ラッチ回路、46…補間係数補間回路、51…非周期
信号発生器、52…低周波発振器、56…第1テーブ
ル、59…第2テーブル。
Claims (3)
- 【請求項1】楽音波形を離散的に表す一連の波形サンプ
ル群を複数種類の楽音波形に対応してそれぞれ複数組分
記憶した波形メモリと、 前記複数組の波形サンプル群の一つを選択するための波
形選択信号及び音高を指定するための音高指定信号を入
力して、同入力した波形選択信号により選択される波形
サンプル群に属する波形サンプルを指定しかつ同入力し
た音高指定信号により指定される音高に応じた速度で変
化する複数ビットからなるアドレス信号を発生するアド
レス信号発生手段と、 前記アドレス信号の上位ビットにより指定される一つの
波形サンプル近傍の複数の波形サンプルを補間用波形サ
ンプルとして読み出す読み出し手段と、 前記波形選択信号により選択される補間関数にしたがい
かつ前記アドレス信号の下位ビットにより表される値に
応じて変化する補間用パラメータを出力する補間パラメ
ータ発生手段と、 前記出力された補間用パラメータを用いて前記読み出し
た補間用波形サンプルを補間して一つの波形サンプルを
導出する補間手段とを備えた楽音信号発生装置。 - 【請求項2】複数周期からなる楽音波形を離散的に表す
一連の波形サンプル群を複数種類の楽音波形に対応して
それぞれ複数組分記憶した波形メモリと、前記複数組の波形サンプル群の一つを選択するための波
形選択信号及び 音高を指定するための音高指定信号を入
力して、同入力した波形選択信号により選択される波形
サンプル群に属する波形サンプルを指定しかつ同入力し
た音高指定信号により指定される音高に応じた速度で変
化する複数ビットからなるアドレス信号を発生するアド
レス信号発生手段と、 前記アドレス信号の上位ビットにより指定される波形サ
ンプル近傍の複数の波形サンプルを補間用波形サンプル
として読み出す読み出し手段と、前記波形選択信号に応じて 時変動する制御信号を発生す
る制御信号発生手段と、前記制御信号により選択される
補間関数にしたがいかつ前記アドレス信号の下位ビット
により表される値に応じて変化する補間用パラメータを
出力する補間パラメータ発生手段と、 前記出力された補間用パラメータを用いて前記読み出し
た補間用波形サンプルを補間して一つの波形サンプルを
導出する補間手段とを備えた楽音信号発生装置。 - 【請求項3】複数周期からなる楽音波形を離散的に表す
一連の波形サンプル群を複数種類の楽音波形に対応して
複数組分記憶した波形メモリと、 前記複数組の波形サンプル群の一つを選択するための波
形選択信号及び音高を指定するための音高指定信号を入
力して、同入力した波形選択信号により選択される波形
サンプル群に属する波形サンプルを指定しかつ同入力し
た音高指定信号により指定される音高に応じた速度で変
化する複数ビットからなるアドレス信号を発生するアド
レス信号発生手段と、 前記アドレス信号の上位ビットにより指定される一つの
波形サンプル近傍の複数の波形サンプルを補間用波形サ
ンプルとして読み出す読み出し手段と、 時変動する制御信号を発生する制御信号発生手段と、 前記波形選択信号及び前記制御信号により選択される補
間関数にしたがいかつ前記アドレス信号の下位ビットに
より表される値に応じて変化する補間用パラメータを出
力する補間パラメータ発生手段と、 前記出力された補間用パラメータを用いて前記読み出し
た補間用波形サンプルを補間して一つの波形サンプルを
導出する補間手段とを備えた楽音信号発生装置。
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---|---|---|---|
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JP21606598A JP3765670B2 (ja) | 1995-03-28 | 1998-07-30 | 楽音信号発生装置 |
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JP7069992A JP2897680B2 (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 楽音信号発生装置 |
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