JP2896611B2 - 結晶性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

結晶性ポリオレフィン組成物

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JP2896611B2 JP3204891A JP3204891A JP2896611B2 JP 2896611 B2 JP2896611 B2 JP 2896611B2 JP 3204891 A JP3204891 A JP 3204891A JP 3204891 A JP3204891 A JP 3204891A JP 2896611 B2 JP2896611 B2 JP 2896611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性および耐熱剛性に
優れた成形品が得られる結晶性ポリオレフィン組成物に
関する。さらに詳しくは、結晶性ポリオレフィンに、
(イ)特定の構造を有するフルオロフォスファイト系化
合物、特定の金属化合物および特定のスルホン酸金属
塩、または(ロ)特定の構造を有するフルオロフォスフ
ァイト系化合物、特定のスルホン酸金属塩および脂肪族
アミンをそれぞれ特定量配合してなる剛性および耐熱剛
性に優れた成形品が得られる結晶性ポリオレフィン組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に結晶性ポリオレフィンは比較的安
価でかつ優れた機械的性質を有するので、射出成形品、
中空成形品、フィルム、シート、繊維など各種の成形品
の製造に用いられている。しかしながら各種の具体的用
途によっては、機械的性質が充分とはいえない場合があ
り、その具体的用途の拡大に制限を受けるという問題が
ある。とりわけ剛性および耐熱剛性などの剛性面(以
下、剛性面とは剛性および耐熱剛性を意味する。)に関
しては、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレンテレ
フタレートおよびポリブチレンテレフタレートなどのポ
リエステルなどにくらべて劣ることから、結晶性ポリオ
レフィンの使用用途に制限を受けるといった欠点があ
る。このため、従来から結晶性ポリオレフィンの剛性面
を向上させる目的で各種の造核剤が用いられている。ま
た、特開昭63ー227594号公報には結晶性ポリオ
レフィンに酸化防止剤として芳香族フルオロリン化合物
を配合した組成物および該組成物にステアリン酸カルシ
ウムのような潤滑剤、核生成試薬または充填剤を併用し
得ることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結晶性
ポリオレフィンに従来公知の各種造核剤を配合した組成
物から得られる成形品の剛性面は、ある程度改善はされ
るもののいまだ充分満足できるものではない。また、結
晶性ポリオレフィンに芳香族フルオロリン化合物を配合
してなる組成物が開示されている前記特開昭63ー22
7594号公報には、該組成物に、(イ)潤滑剤として
ステアリン酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステ
アリン酸カリウム、ステアリン酸ストロンチウムもしく
はステアリン酸バリウムおよび帯電防止剤としてジアル
キルスルホコハク酸ナトリウムを併用すること、(ロ)
核生成試薬すなわち造核剤として脂肪族ジカルボン酸ア
ルカリ金属塩、芳香族カルボン酸アルカリ金属塩もしく
は芳香族カルボン酸アルミニウムおよび帯電防止剤とし
てジアルキルスルホコハク酸ナトリウムを併用するこ
と、または(ハ)充填剤として水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
ムもしくは炭酸カルシウムおよび帯電防止剤としてジア
ルキルスルホコハク酸ナトリウムを併用することによっ
て、結晶性ポリオレフィン組成物から得られる成形品の
剛性面を向上させることはなんら記載されておらず、ま
た該併用によって剛性面が向上することを示唆した記載
もない。
【0004】本発明者は、結晶性ポリオレフィン組成物
に関する上述の問題点すなわち剛性面の改善された成形
品を与える結晶性ポリオレフィン組成物を得るべく鋭意
研究した。その結果、本発明者は結晶性ポリオレフィン
に、(イ)特定の構造を有するフルオロフォスファイト
系化合物、特定の金属化合物および特定のスルホン酸金
属塩、または(ロ)特定の構造を有するフルオロフォス
ファイト系化合物、特定のスルホン酸金属塩および脂肪
族アミンをそれぞれ特定量配合してなる結晶性ポリオレ
フィン組成物が、剛性面を改善した成形品を与える組成
物であることを見い出し、この知見に基づき本発明を完
成した。以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は成形品としたときの該成形品の剛性面が改善された結
晶性ポリオレフィン組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1) 結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、
下記化4で示されるフルオロフォスファイト系化合物
(以下、化合物Aという。)および下記(イ)〜(リ)
から選ばれた1種または2種以上の化合物(以下、化合
物Bという。)をそれぞれ0.001〜1重量部、下記
化5で示されるスルホン酸金属塩(以下、化合物Cとい
う。)を0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポリオ
レフィン組成物。 (イ)脂肪族モノカルボン酸金属塩、ヒドロキシ高級脂
肪酸金属塩、脂肪族ポリカルボン酸金属塩もしくはグル
タミン酸金属塩(ただし、金属はリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ストロンチウムもしくはバリウムを示
す。) (ロ)炭素数2〜6の脂肪族ヒドロキシ酸の金属塩(た
だし、金属はリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネ
シウム、ストロンチウムもしくはバリウムを示す。) (ハ)芳香族カルボン酸金属塩(ただし、金属はリチウ
ム、ナトリウム、ストロンチウム、バリウムもしくはア
ルミニウムを示す。) (ニ)脂肪族リン酸金属塩(ただし、金属はナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、ストロンチウムもしくはバ
リウムを示す。) (ホ)下記化6で示される環状リン化合物の金属塩(た
だし、金属はリチウム、ナトリウム、カリウムもしくは
バリウムを示す。) (ヘ)ジチオカルバミン酸金属塩、2−メルカプトベン
ゾチアゾールの金属塩、2−メルカプトベンズイミダゾ
ールの金属塩もしくはベンゾトリアゾールの金属塩(た
だし、金属はリチウム、ナトリウムもしくはカリウムを
示す。) (ト)金属水酸化物(ただし、金属はマグネシウムもし
くはアルミニウムを示す。) (チ)炭酸金属塩(ただし、金属はマグネシウムもしく
はカルシウムを示す。) (リ)酸化マグネシウムもしくはハイドロタルサイト
【化4】
【化5】
【化6】 (ただし、式中R1 は炭素数1〜4のアルキリデン基も
しくは硫黄を、R2 はメチレン基を、R3 およびR4
炭素数6〜28のアルキル基を、Ar1 およびAr2
アルキルアリーレン基もしくはシクロアルキルアリーレ
ン基を、Ar3 およびAr4 はアリーレン基、アルキル
アリーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリール
アリーレン基もしくはアラールキルアリーレン基を、M
1 はリチウム、ナトリウムもしくはカリウムを、M2
リチウム、ナトリウム、カリウムもしくはバリウムを、
nは0もしくは1を、iは0、1もしくは2を、mはM
2 の原子価をそれぞれ示す。)
【0006】(2) 結晶性ポリオレフィン100重量
部に対して、化合物Aを0.001〜1重量部、化合物
Cおよび脂肪族アミン(以下、化合物Dという。)をそ
れぞれ0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレ
フィン組成物。 (3) 結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、
無機充填剤(ただし、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウムおよび
炭酸カルシウムを除く)0.01〜25重量部をさらに
配合してなる前記第(1)項もしくは第(2)項記載の
結晶性ポリオレフィン組成物。 (4) 結晶性ポリオレフィンとして、アイソタクチッ
クペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MF
R:230℃における荷重2.16kgを加えた場合の
10分間の溶融樹脂の吐出量)との関係が1.00≧P
≧0.015(logMFR)+0.955である結晶
性プロピレン単独重合体を用いる前記第(1)項〜第
(3)項のいずれか1項記載の結晶性ポリオレフィン組
成物。
【0007】(5) 結晶性ポリオレフィンとして、プ
ロピレン単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率
(P)とメルトフローレート(MFR)との関係が1.
00≧P≧0.015(logMFR)+0.955で
ある第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%で
あり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレンも
しくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させて
なりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%であ
る結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を用い
る前記第(1)項〜第(3)項のいずれか1項記載の結
晶性ポリオレフィン組成物。
【0008】本発明で用いる結晶性ポリオレフィンは、
エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4
−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
などのα−オレフィンの結晶性単独重合体、これら2種
以上のα−オレフィンの結晶性もしくは低結晶性ランダ
ム共重合体または結晶性ブロック共重合体、上述のα−
オレフィンと酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルと
の共重合体、該共重合体のケン化物、これらα−オレフ
ィンと不飽和シラン化合物との共重合体、これらα−オ
レフィンと不飽和カルボン酸もしくはその無水物との共
重合体、該共重合体と金属イオン化合物との反応生成
物、上述のα−オレフィンの結晶性単独重合体、結晶性
もしくは低結晶性ランダム共重合体または結晶性ブロッ
ク共重合体を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変
性した変性ポリオレフィン、上述のα−オレフィンの結
晶性単独重合体、結晶性もしくは低結晶性ランダム共重
合体または結晶性ブロック共重合体を不飽和シラン化合
物で変性したシラン変性ポリオレフィンなどを例示する
ことができ、これら結晶性ポリオレフィンの単独使用は
もちろんのこと、2種以上の結晶性ポリオレフィンを混
合して用いることもできる。
【0009】また上述の結晶性ポリオレフィンに各種合
成ゴム(たとえば非晶性エチレン−プロピレンランダム
共重合体、非晶性エチレン−プロピレン−非共役ジエン
3元共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリ
クロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピ
レン、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、アク
リロニトリル−ブタジエン系ゴム、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピ
レン−ブチレン−スチレンブロック共重合体など)また
は熱可塑性合成樹脂(たとえばポリスチレン、スチレン
−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、石油樹脂
(たとえばC5 系石油樹脂、水添C5 系石油樹脂、C9
系石油樹脂、水添C9 系石油樹脂、C5 −C9 共重合石
油樹脂、水添C5 −C9 共重合石油樹脂、酸変性C9
石油樹脂など)、DCPD樹脂(たとえばシクロペンタ
ジエン系石油樹脂、水添シクロペンタジエン系石油樹
脂、シクロペンタジエン−C5 共重合石油樹脂、水添シ
クロペンタジエン−C5共重合石油樹脂、シクロペンタ
ジエン−C9 共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン
−C9 共重合石油樹脂、シクロペンタジエン−C5 −C
9 共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン−C5 −C
9 共重合石油樹脂などの軟化点80〜200℃のDCP
D樹脂など)を混合して用いることもできる。
【0010】結晶性プロピレン単独重合体、プロピレン
成分を70重量%以上含有する結晶性プロピレン共重合
体であって、結晶性エチレン−プロピレンランダム共重
合体、結晶性プロピレン−ブテン−1ランダム共重合
体、結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1の3元共
重合体、結晶性プロピレン−ヘキセン−ブテン−1の3
元共重合体およびこれらの2種以上の混合物が特に好ま
しく用いられる。とりわけ本発明で用いる結晶性ポリオ
レフィンとして、アイソタクチックペンタッド分率
(P)とメルトフローレート(MFR)との関係が1.
00≧P≧0.015(logMFR)+0.955を
満足する結晶性プロピレン単独重合体(以下、HCPP
(H)と略記する。)、またはプロピレン単独重合体の
アイソタクチックペンタッド分率(P)とメルトフロー
レート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015
(logMFR)+0.955である第1段階重合体が
全重合体量の70〜95重量%であり、ついで全重合体
量の30〜5重量%のエチレンもしくはエチレンとプロ
ピレンを1段階以上で重合させてなりエチレン含有量が
全重合体量の3〜20重量%である結晶性エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体(以下、HCPP(B)と略
記する。)を用いることは、得られる結晶性ポリオレフ
ィン組成物の剛性面がさらに改善されるので好ましい。
【0011】このようなHCPP(H)は、本願と同一
出願人の出願にかかわる特開昭58ー104907号公
報に記載された製造方法によって製造することができ
る。すなわち、有機アルミニウム化合物(i)(たとえ
ばトリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノ
クロリドなど)もしくは有機アルミニウム化合物(i)
と電子供与体(たとえばジイソアミルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルなど)との反応生成物
(v)を四塩化チタンと反応させて得られる固体生成物
(ii)に、さらに電子供与体と電子受容体(たとえば
無水塩化アルミニウム、四塩化チタン、四塩化バナジウ
ムなど)とを反応させて得られる固体生成物(iii)
を有機アルミニウム化合物(i)および芳香族カルボン
酸エステル(iv)(たとえば安息香酸エチル、p−ト
ルイル酸メチル、p−トルイル酸エチル、p−トルイル
酸−2−エチルヘキシルなど)と組合せ、該芳香族カル
ボン酸エステル(iv)と該固体生成物(iii)のモ
ル比率(iv)/(iii)=0.1〜10.0とした
触媒(以下、触媒(MC)と略記する。)の存在下にプ
ロピレンを1段階以上で重合させることによって得るこ
とができる。
【0012】また、HCPP(B)は、第1段階目の重
合においては、全重合体量(ただし、重合溶媒に対して
可溶性の重合体を除く)の70〜95重量%のプロピレ
ンを重合させる。ついで第2段階目以降においてはエチ
レンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合
させる。この第2段階目以降において前述の全重合体量
の30〜5重量%のエチレンもしくはエチレンとプロピ
レンを1段階以上で重合させる。ただし、最終的に得ら
れた重合体(ただし、重合溶媒に溶出した可溶性の重合
体を除く)中のエチレン含有量は全重合体量の3〜20
重量%の範囲内になければならない。従って、第1段階
目でプロピレンのみを全重合体量の70重量%重合させ
た場合には、第2段階目でブロック共重合されるエチレ
ン量は20重量%以下に限定されるから、その場合は残
余の10〜27重量%についてはプロピレンまたはプロ
ピレンとエチレンを除く他のα−オレフィンをブロック
共重合させなければならない。しかしながら第1段階目
でプロピレンを80重量%重合させた場合には、第2段
階目でエチレンのみを20重量%重合することができ
る。以上のように、エチレンを重合させることができる
段階の限定と全重合体中のエチレン含有量の限定の範囲
内であれば、第2段階目においてエチレンを単独でまた
はエチレンとプロピレンもしくは他のα−オレフィンと
を混合して1段階または多段階でブロック共重合を行う
ことができる。
【0013】このようなHCPP(B)は、本願と同一
出願人の出願にかかわる特開昭58−201816号公
報に記載された製造方法によって製造することができ
る。すなわち、触媒(MC)の存在下に全重合体量の7
0〜95重量%のプロピレンを重合させ、ついで全重合
体量の30〜5重量%のエチレンもしくはエチレンとプ
ロピレンを1段階以上で重合させてエチレン含有量を3
〜20重量%となるように共重合させることによって得
ることができる。上述の1段階とは、これらの単量体の
連続的なもしくは1時的な供給の1区分を意味する。こ
こで、アイソタクチックペンタッド分率(P)とは、マ
クロモレキュールズ、6巻、6号、11月〜12月、9
25〜926頁(1973年)[Macromolec
ules,Vol.6,No.6,November−
December,925−926(1973)]に発
表されている方法、すなわち13C−NMRを使用して測
定されるプロピレン系重合体分子鎖中のペンタッド単位
でのアイソタクチック分率である。言いかえると該分率
は、プロピレンモノマー単位が5個連続してアイソタク
チック結合したプロピレンモノマー単位の分率を意味す
る。上述の13C−NMRを使用した測定におけるスペク
トルのピークの帰属の決定は、マクロモレキュールズ、
8巻、5号、9月〜10月、687〜689頁(197
5年)[Macromolecules,Vol.8,
No.5,September−October,68
7−689(1975)]に基づいて行う。ちなみに後
述の実施例における13C−NMRによる測定にはFT−
NMRの270MHzの装置を用い、27,000回の
積算測定により、シグナル検出限界をアイソタクチック
ペンタッド分率で0.001にまで向上させて行った。
【0014】上記HCPP(H)およびHCPP(B)
におけるアイソタクチックペンタッド分率(P)とメル
トフローレート(MFR)との関係式の要件は、一般に
MFRの低い結晶性プロピレン単独重合体の前記分率P
は低下するので、使用すべき結晶性プロピレン単独重合
体として、そのMFRに対応したPの下限値を限定する
ことを構成要件としたものである。そして該Pは分率で
あるから1.00が上限となり、MFRは通常0.05
〜100g/10分である。また、MFRはJIS K
7210に準拠し、230℃、荷重2.16kgで測定
し、エチレン含有量は赤外線吸収スペクトル法で測定す
る。さらに本発明で用いる結晶性ポリオレフィンとし
て、ハロゲン化マグネシウムに担持されたハロゲン化チ
タン触媒成分と有機アルミニウム触媒成分を含む高活性
触媒組成物とりわけ該高活性触媒組成物に電子供与体触
媒成分をさらに組み合わせた高活性高立体規則性触媒組
成物の存在下で重合して得られる無脱灰の結晶性プロピ
レン系重合体を用いることは、得られる結晶性ポリオレ
フィン組成物の剛性面がさらに改善されるので好まし
い。
【0015】本発明で用いられる化合物Aとしては2,
2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−ビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2’−ビス(4−t−アミル−6−メチルフェニル)フ
ルオロフォスファイト、2,2’−ビス(4−s−エイ
コシルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビ
ス(4−エチル−6−t−ブチルフェニル)フルオロフ
ォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル
−6−ノニルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2’−メチレン−ビス(4,6−ジノニルフェニル)フ
ルオロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4
−メチル−6−シクロヘキシルフェニル)フルオロフォ
スファイト、
【0016】2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−
6−(1’−メチルシクロヘキシル)フェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−i−プロピリデン−ビス
(4−ノニルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2’−ブチリデン−ビス(4,6−ジメチルフェニル)
フルオロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−
アミルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−
エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2’−エチリデン−
ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェニル)フルオロ
フォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4−s
−ブチル−6−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’
−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−アミルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビ
ス(4−メチル−6−t−オクチルフェニル)フルオロ
フォスファイト、2,2’−ブチリデン−ビス(4−メ
チル−6−(1’−メチルシクロヘキシル)フェニル)
フルオロフォスファイト、
【0017】2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジメ
チルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−チ
オ−ビス(4−t−オクチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2’−チオ−ビス(4,6−ジ−s−ア
ミルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−チ
オ−ビス(4,6−ジ−i−オクチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−チオ−ビス(5−t−ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−チ
オ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フル
オロフォスファイト、2,2’−チオ−ビス(4−メチ
ル−6−α−メチルベンジルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2’−チオ−ビス(3−メチル−4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイトお
よび2,2’−チオ−ビス(4−t−アミルフェニル)
フルオロフォスファイトなどを例示でき、
【0018】特に2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−メ
チレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
フルオロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フルオロフォスファイトおよび2,2’−チオ−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フルオロ
フォスファイトが好ましい。
【0019】これら化合物Aは特開昭63ー22759
号公報に記載された製造方法によって得ることができ
る。すなわち、下記化7に従い、化合物Aの原料フェノ
ールであるビスフェノールと三塩化リンまたは三臭化リ
ンとを反応させることによってジアリーレンモノハロ−
フォスファイト(ジアリーレンモノクロル−フォスファ
イトまたはジアリーレンモノブロモ−フォスファイト)
を合成し、得られたジアリーレンモノハロ−フォスファ
イトにフッ素化試薬(たとえば、HF、LiF、Na
F、KF、RbF、CsF、SbF3 、SbF5 、Ag
F、HgF2 、CoF3 、SF4 など)を反応させるこ
とによって化合物Aを得ることができる。
【化7】 (ただし、式中R1 は炭素数1〜4のアルキリデン基も
しくは硫黄を、Ar1 およびAr2 はアルキルアリーレ
ン基もしくはシクロアルキルアリーレン基を、Xは塩素
もしくは臭素を、YFはフッ素化試薬を、nは0もしく
は1をそれぞれ示す。)また、前記特開昭63ー227
594号公報に記載された製造方法の改良方法である特
開平1−135789号公報に記載された製造方法によ
って得ることもできる。
【0020】すなわち、上述のジアリーレンモノハロ−
フォスファイトにフッ素化試薬を反応させる際、フッ素
化反応促進剤としてピリジン型化合物のハロゲン化水素
塩(たとえば、ピリジン塩酸塩、ピリジン臭化水素酸
塩、ピリジンフッ化水素酸塩、ピコリン塩酸塩、キノリ
ン塩酸塩、ニコチン酸塩酸塩、2−アミノピリジン塩酸
塩、2−フェニルピリジン塩酸塩など)の存在下に反応
させることによって化合物Aを得ることもできる。該化
合物Aの単独使用はもちろんのこと、2種以上の化合物
Aを併用することもできる。
【0021】該化合物Aの配合割合は、結晶性ポリオレ
フィン100重量部に対して0.001〜1重量部、好
ましくは0.01〜0.5重量部である。0.001重
量部未満の配合では剛性面の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の剛
性面の改善効果が期待できず実際的でないばかりでなく
また不経済である。
【0022】本発明で用いられる化合物Bとしては酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、α−メチル酪酸、ヘ
キサン酸、ソルビン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサ
ン酸、ノナン酸、デカン酸、カプロレイン酸、ウンデカ
ン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、リンデル酸、ミリ
スチン酸、フィゼテリン酸、ミリストレイン酸、パルミ
チン酸、パルミトレイン酸、ヒラゴ酸、ステアリン酸、
ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、アスクレ
ピン酸、バクセン酸、リノール酸、α−エレオステアリ
ン酸、β−エレオステアリン酸、プニカ酸、リノレン
酸、γ−リノレン酸、モロクチ酸、ステアリドン酸、ス
テアロール酸、アラキン酸、ガドレイン酸、ゴンドイン
酸、アラキドン酸、ベヘン酸、セトレイン酸、エルカ
酸、ブラシジン酸、イワシ酸、リグノセリン酸、セラコ
レイン酸、ニシン酸、セロチン酸、キシメン酸、モンタ
ン酸、メリシン酸およびルメクエン酸などの脂肪族モノ
カルボン酸のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、
ストロンチウム塩およびバリウム塩、
【0023】2−ヒドロキシテトラデカン酸、イプロー
ル酸、2−ヒドロキシヘキサデカン酸、ヤラピノール
酸、ユニペリン酸、アンブレットール酸、アリューリッ
ト酸、2−ヒドロキシオクタデカン酸、12−ヒドロキ
シオクタデカン酸、18−ヒドロキシオクタデカン酸、
9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸、リシノール
酸、カムロレン酸、リカン酸、フェロン酸およびセレブ
ロン酸などのヒドロキシ高級脂肪酸のリチウム塩、ナト
リウム塩、カリウム塩、ストロンチウム塩およびバリウ
ム塩、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸および
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸などの脂肪族
ポリカルボン酸のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム
塩、ストロンチウム塩およびバリウム塩、グルタミン酸
モノリチウム、グルタミン酸モノナトリウム、グルタミ
ン酸モノカリウム、グルタミン酸ストロンチウム、グル
タミン酸バリウム、グリコール酸、乳酸、ヒドロアクリ
ル酸、α−オキシ酪酸、タルトロン酸、グリセリン酸、
リンゴ酸、酒石酸、メソ酒石酸、ブドウ酸およびクエン
酸などの炭素数2〜6の脂肪族ヒドロキシ酸のリチウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、スト
ロンチウム塩およびバリウム塩、
【0024】安息香酸、o−トルイル酸、m−トルイル
酸、p−トルイル酸、p−t−ブチル安息香酸、o−メ
トキシ安息香酸、m−メトキシ安息香酸、アニス酸、ナ
フトエ酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ト
リメリト酸、ピロメリト酸、サリチル酸および3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸などの芳香族
カルボン酸のリチウム塩、ナトリウム塩、ストロンチウ
ム塩、バリウム塩およびアルミニウム塩、
【0025】(モノ,ジミックスド)ヘキシルリン酸、
(モノ,ジミックスド)オクチルリン酸、(モノ,ジミ
ックスド)2−エチルヘキシルリン酸、(モノ,ジミッ
クスド)デシルリン酸、(モノ,ジミックスド)ラウリ
ルリン酸、(モノ,ジミックスド)ミリスチルリン酸、
(モノ,ジミックスド)パルミチルリン酸、(モノ,ジ
ミックスド)ステアリルリン酸、(モノ,ジミックス
ド)オレイルリン酸、(モノ,ジミックスド)リノール
リン酸、(モノ,ジミックスド)リノリルリン酸、(モ
ノ,ジミックスド)ドコシルリン酸、(モノ,ジミック
スド)エルシルリン酸、(モノ,ジミックスド)テトラ
コシルリン酸、(モノ,ジミックスド)ヘキサコシルリ
ン酸および(モノ,ジミックスド)オクタコシルリン酸
などの脂肪族リン酸のナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウム塩、ストロンチウム塩およびバリウム塩、
【0026】10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、1−メチル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2−メチル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、6−メチル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、7
−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、8−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、6,8−ジメチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8
−トリメチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイド、2−エチル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、6−エチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、8−エチル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
6,8−ジエチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、
【0027】2,6,8−トリエチル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、2−i−プロピ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、6−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、8−i−プロピル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ
−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−1
0−オキサイド、2,6,8−トリ−i−プロピル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2
−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイド、6−s−ブチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、8−s−ブチル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
1,8−ジ−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−s−ブチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、2−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、
【0028】6−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、8−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、1,6
−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、2,6−ジ−t−ブチル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,7−
ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−1
0−オキサイド、2,8−ジ−t−ブチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ
−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2−t
−アミル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、6−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、
【0029】8−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ−t−アミル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、2,6,8−トリ−t−アミル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、2−t−オクチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、6−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、8−t−オクチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ
−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−1
0−オキサイド、2,6,8−トリ−t−オクチル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2
−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、
【0030】6−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、8−シクロヘキシル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、6,8−ジ−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−
シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−1
0−オキサイド、6−フェニル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、2−ベンジル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−
ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、6,8−ジ−ベンジル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
【0031】2,6,8−トリ−ベンジル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、2−(α−
メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、6−(α−メチルベンジル)−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、8−
(α−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、6,8−ジ(α−メチルベン
ジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2,6,8−トリ(α−メチルベンジル)−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
2,6−ジ(α,α−ジメチルベンジル)−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、6−t−ブ
チル−8−メチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、6−ベンジル−8−メチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−シ
クロヘキシル−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、6−ベンジル−8−
t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、
【0032】6−(α−メチルベンジル)−8−t−ブ
チル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、6−t−ブチル−8−シクロヘキシル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−ベン
ジル−8−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、6−t−ブチル−8−ベン
ジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、6−シクロヘキシル−8−ベンジル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6−ジ
−t−ブチル−8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドおよび2,6−ジシクロヘ
キシル−8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドなどの環状リン化合物のリチウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩およびバリウム塩、
【0033】リチウム−ジメチル−ジチオカルバメー
ト、ナトリウム−ジメチル−ジチオカルバメート、カリ
ウム−ジメチル−ジチオカルバメート、リチウム−ジエ
チル−ジチオカルバメート、ナトリウム−ジエチル−ジ
チオカルバメート、カリウム−ジエチル−ジチオカルバ
メート、リチウム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバメー
ト、ナトリウム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバメー
ト、カリウム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバメート、
リチウム−ジノニル−ジチオカルバメート、ナトリウム
−ジノニル−ジチオカルバメート、カリウム−ジノニル
−ジチオカルバメート、リチウム−ジラウリル−ジチオ
カルバメート、ナトリウム−ジラウリル−ジチオカルバ
メート、カリウム−ジラウリル−ジチオカルバメート、
リチウムメチル−フェニル−ジチオカルバメート、ナト
リウムメチル−フェニル−ジチオカルバメート、カリウ
ムメチル−フェニル−ジチオカルバメート、リチウムエ
チル−フェニル−ジチオカルバメート、ナトリウムエチ
ル−フェニル−ジチオカルバメート、カリウムエチル−
フェニル−ジチオカルバメート、
【0034】リチウム−ジフェニル−ジチオカルバメー
ト、ナトリウム−ジフェニル−ジチオカルバメート、カ
リウム−ジフェニル−ジチオカルバメート、リチウム−
ジトリル−ジチオカルバメート、ナトリウム−ジトリル
−ジチオカルバメート、カリウム−ジトリル−ジチオカ
ルバメート、リチウム−ジベンジル−ジチオカルバメー
ト、ナトリウム−ジベンジル−ジチオカルバメート、カ
リウム−ジベンジル−ジチオカルバメート、リチウム−
2−ベンゾチアゾールチオレート、ナトリウム−2−ベ
ンゾチアゾールチオレート、カリウム−2−ベンゾチア
ゾールチオレート、リチウム−2−トリルチアゾールチ
オレート、ナトリウム−2−トリルチアゾールチオレー
ト、カリウム−2−トリルチアゾールチオレート、リチ
ウム−2−ベンズイミダゾールチオレート、ナトリウム
−2−ベンズイミダゾールチオレート、カリウム−2−
ベンズイミダゾールチオレート、
【0035】リチウム−2−トリルイミダゾールチオレ
ート、ナトリウム−2−トリルイミダゾールチオレー
ト、カリウム−2−ベンズイミダゾールチオレート、ベ
ンゾトリアゾールリチウム、ベンゾトリアゾールナトリ
ウム、ベンゾトリアゾールカリウム、トリルトリアゾー
ルリチウム、トリルトリアゾールナトリウム、トリルト
リアゾールカリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化マ
グネシウムおよびハイドロタルサイトなどを例示でき、
【0036】特にステアリン酸リチウム、ステアリン酸
ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸スト
ロンチウム、ステアリン酸バリウム、12−ヒドロキシ
オクタデカン酸リチウム、12−ヒドロキシオクタデカ
ン酸ナトリウム、12−ヒドロキシオクタデカン酸カリ
ウム、12−ヒドロキシオクタデカン酸ストロンチウ
ム、12−ヒドロキシオクタデカン酸バリウム、アジピ
ン酸リチウム、アジピン酸ナトリウム、アジピン酸カリ
ウム、アジピン酸ストロンチウム、アジピン酸バリウ
ム、グルタミン酸モノリチウム、グルタミン酸モノナト
リウム、グルタミン酸モノカリウム、
【0037】グルタミン酸ストロンチウム、グルタミン
酸バリウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリ
ウム、乳酸マグネシウム、乳酸ストロンチウム、乳酸バ
リウム、クエン酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエ
ン酸カリウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸ストロ
ンチウム、クエン酸バリウム、安息香酸リチウム、安息
香酸ナトリウム、安息香酸ストロンチウム、安息香酸バ
リウム、p−t−ブチル安息香酸アルミニウム、(モ
ノ,ジミックスド)ステアリルリン酸ナトリウム、
【0038】(モノ,ジミックスド)ステアリルリン酸
カリウム、(モノ,ジミックスド)ステアリルリン酸カ
ルシウム、(モノ,ジミックスド)ステアリルリン酸ス
トロンチウム、(モノ,ジミックスド)ステアリルリン
酸バリウム、10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのリチウム塩、10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのナトリウム塩、10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのカリウム塩、
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドの
バリウム塩、
【0039】リチウム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバ
メート、ナトリウム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバメ
ート、カリウム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバメー
ト、リチウム−2−ベンゾチアゾールチオレート、ナト
リウム−2−ベンゾチアゾールチオレート、カリウム−
2−ベンゾチアゾールチオレート、リチウム−2−ベン
ズイミダゾールチオレート、ナトリウム−2−ベンズイ
ミダゾールチオレート、カリウム−2−ベンズイミダゾ
ールチオレート、ベンゾトリアゾールリチウム、ベンゾ
トリアゾールナトリウム、ベンゾトリアゾールカリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウムおよび
ハイドロタルサイトが好ましい。これら化合物Bの単独
使用はもちろんのこと、2種以上の化合物Bを併用する
こともできる。
【0040】該化合物Bの配合割合は、結晶性ポリオレ
フィン100重量部に対して0.001〜1重量部、好
ましくは0.01〜0.5重量部である。0.001重
量部未満の配合では剛性面の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の剛
性面の改善効果が期待できず実際的でないばかりでなく
また不経済である。
【0041】本発明で用いられる化合物Cとしてはジヘ
キシルスルホマロン酸リチウム、ジヘキシルスルホマロ
ン酸ナトリウム、ジヘキシルスルホマロン酸カリウム、
ジオクチルスルホマロン酸リチウム、ジオクチルスルホ
マロン酸ナトリウム、ジオクチルスルホマロン酸カリウ
ム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホマロン酸リチウ
ム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホマロン酸ナトリウ
ム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホマロン酸カリウ
ム、ジデシルスルホマロン酸リチウム、ジデシルスルホ
マロン酸ナトリウム、ジデシルスルホマロン酸カリウ
ム、ジラウリルスルホマロン酸リチウム、ジラウリルス
ルホマロン酸ナトリウム、ジラウリルスルホマロン酸カ
リウム、ジミリスチルスルホマロン酸リチウム、ジミリ
スチルスルホマロン酸ナトリウム、ジミリスチルスルホ
マロン酸カリウム、ジパルミチルスルホマロン酸リチウ
ム、ジパルミチルスルホマロン酸ナトリウム、ジパルミ
チルスルホマロン酸カリウム、ジステアリルスルホマロ
ン酸リチウム、ジステアリルスルホマロン酸ナトリウ
ム、ジステアリルスルホマロン酸カリウム、ジオレイル
スルホマロン酸リチウム、ジオレイルスルホマロン酸ナ
トリウム、
【0042】ジオレイルスルホマロン酸カリウム、ジリ
ノールスルホマロン酸リチウム、ジリノールスルホマロ
ン酸ナトリウム、ジリノールスルホマロン酸カリウム、
ジリノリルスルホマロン酸リチウム、ジリノリルスルホ
マロン酸ナトリウム、ジリノリルスルホマロン酸カリウ
ム、ジドコシルスルホマロン酸リチウム、ジドコシルス
ルホマロン酸ナトリウム、ジドコシルスルホマロン酸カ
リウム、ジエルシルスルホマロン酸リチウム、ジエルシ
ルスルホマロン酸ナトリウム、ジエルシルスルホマロン
酸カリウム、ジ(テトラコシル)スルホマロン酸リチウ
ム、ジ(テトラコシル)スルホマロン酸ナトリウム、ジ
(テトラコシル)スルホマロン酸カリウム、ジ(ヘキサ
コシル)スルホマロン酸リチウム、ジ(ヘキサコシル)
スルホマロン酸ナトリウム、ジ(ヘキサコシル)スルホ
マロン酸カリウム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸
リチウム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸ナトリウ
ム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸カリウム、
【0043】ジヘキシルスルホコハク酸リチウム、ジヘ
キシルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコ
ハク酸カリウム、ジオクチルスルホコハク酸リチウム、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスル
ホコハク酸カリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホ
コハク酸リチウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコ
ハク酸ナトリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコ
ハク酸カリウム、ジデシルスルホコハク酸リチウム、ジ
デシルスルホコハク酸ナトリウム、ジデシルスルホコハ
ク酸カリウム、ジラウリルスルホコハク酸リチウム、ジ
ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ジラウリルスルホ
コハク酸カリウム、ジミリスチルスルホコハク酸リチウ
ム、ジミリスチルスルホコハク酸ナトリウム、ジミリス
チルスルホコハク酸カリウム、ジパルミチルスルホコハ
ク酸リチウム、ジパルミチルスルホコハク酸ナトリウ
ム、ジパルミチルスルホコハク酸カリウム、ジステアリ
ルスルホコハク酸リチウム、ジステアリルスルホコハク
酸ナトリウム、ジステアリルスルホコハク酸カリウム、
ジオレイルスルホコハク酸リチウム、ジオレイルスルホ
コハク酸ナトリウム、ジオレイルスルホコハク酸カリウ
ム、
【0044】ジリノールスルホコハク酸リチウム、ジリ
ノールスルホコハク酸ナトリウム、ジリノールスルホコ
ハク酸カリウム、ジリノリルスルホコハク酸リチウム、
ジリノリルスルホコハク酸ナトリウム、ジリノリルスル
ホコハク酸カリウム、ジドコシルスルホコハク酸リチウ
ム、ジドコシルスルホコハク酸ナトリウム、ジドコシル
スルホコハク酸カリウム、ジエルシルスルホコハク酸リ
チウム、ジエルシルスルホコハク酸ナトリウム、ジエル
シルスルホコハク酸カリウム、ジ(テトラコシル)スル
ホコハク酸リチウム、ジ(テトラコシル)スルホコハク
酸ナトリウム、ジ(テトラコシル)スルホコハク酸カリ
ウム、ジ(ヘキサコシル)スルホコハク酸リチウム、ジ
(ヘキサコシル)スルホコハク酸ナトリウム、ジ(ヘキ
サコシル)スルホコハク酸カリウム、ジ(オクタコシ
ル)スルホコハク酸リチウム、
【0045】ジ(オクタコシル)スルホコハク酸ナトリ
ウム、ジ(オクタコシル)スルホコハク酸カリウム、ジ
ヘキシルスルホグルタル酸リチウム、ジヘキシルスルホ
グルタル酸ナトリウム、ジヘキシルスルホグルタル酸カ
リウム、ジオクチルスルホグルタル酸リチウム、ジオク
チルスルホグルタル酸ナトリウム、ジオクチルスルホグ
ルタル酸カリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホグ
ルタル酸リチウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホグ
ルタル酸ナトリウム、ジ(2−エチルヘキシル)スルホ
グルタル酸カリウム、ジデシルスルホグルタル酸リチウ
ム、ジデシルスルホグルタル酸ナトリウム、ジデシルス
ルホグルタル酸カリウム、ジラウリルスルホグルタル酸
リチウム、ジラウリルスルホグルタル酸ナトリウム、ジ
ラウリルスルホグルタル酸カリウム、ジミリスチルスル
ホグルタル酸リチウム、ジミリスチルスルホグルタル酸
ナトリウム、ジミリスチルスルホグルタル酸カリウム、
【0046】ジパルミチルスルホグルタル酸リチウム、
ジパルミチルスルホグルタル酸ナトリウム、ジパルミチ
ルスルホグルタル酸カリウム、ジステアリルスルホグル
タル酸リチウム、ジステアリルスルホグルタル酸ナトリ
ウム、ジステアリルスルホグルタル酸カリウム、ジオレ
イルスルホグルタル酸リチウム、ジオレイルスルホグル
タル酸ナトリウム、ジオレイルスルホグルタル酸カリウ
ム、ジリノールスルホグルタル酸リチウム、ジリノール
スルホグルタル酸ナトリウム、ジリノールスルホグルタ
ル酸カリウム、ジリノリルスルホグルタル酸リチウム、
ジリノリルスルホグルタル酸ナトリウム、ジリノリルス
ルホグルタル酸カリウム、ジドコシルスルホグルタル酸
リチウム、ジドコシルスルホグルタル酸ナトリウム、ジ
ドコシルスルホグルタル酸カリウム、ジエルシルスルホ
グルタル酸リチウム、ジエルシルスルホグルタル酸ナト
リウム、ジエルシルスルホグルタル酸カリウム、
【0047】ジ(テトラコシル)スルホグルタル酸リチ
ウム、ジ(テトラコシル)スルホグルタル酸ナトリウ
ム、ジ(テトラコシル)スルホグルタル酸カリウム、ジ
(ヘキサコシル)スルホグルタル酸リチウム、ジ(ヘキ
サコシル)スルホグルタル酸ナトリウム、ジ(ヘキサコ
シル)スルホグルタル酸カリウム、ジ(オクタコシル)
スルホグルタル酸リチウム、ジ(オクタコシル)スルホ
グルタル酸ナトリウムおよびジ(オクタコシル)スルホ
グルタル酸カリウムなどを例示でき、
【0048】特にジ(2−エチルヘキシル)スルホコハ
ク酸ナトリウムおよびジパルミチルスルホコハク酸ナト
リウムが好ましい。これら化合物Cの単独使用はもちろ
んのこと、2種以上の化合物Cを併用することもでき
る。該化合物Cの配合割合は、結晶性ポリオレフィン1
00重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは
0.05〜0.5重量部である。0.01重量部未満の
配合では剛性面の改善効果が充分に発揮されず、また1
重量部を超えても構わないが、それ以上の剛性面の改善
効果が期待できず実際的でないばかりでなくまた不経済
である。
【0049】本発明で用いられる化合物Dとしてはオク
チルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パル
ミチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、コ
コアミン、タロウアミン、ソイアミン、N,N−ジココ
アミン、N,N−ジタロウアミン、N,N−ジソイアミ
ン、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミン、N−ミリ
スチル−N,N−ジメチルアミン、N−パルミチル−
N,N−ジメチルアミン、N−ステアリル−N,N−ジ
メチルアミン、N−ココ−N,N−ジメチルアミン、N
−タロウ−N,N−ジメチルアミン、N−ソイ−N,N
−ジメチルアミン、N−メチル−N,N−ジタロウアミ
ン、N−メチル−N,N−ジココアミン、N−オレイル
−1,3−ジアミノプロパン、N−タロウ−1,3−ジ
アミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、N−ラウリ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、
N−パルミチル−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロライド、N−ステアリル−N,N,N−トリメチル
アンモニウムクロライド、
【0050】N−ドコシル−N,N,N−トリメチルア
ンモニウムクロライド、N−ココ−N,N,N−トリメ
チルアンモニウムクロライド、N−タロウ−N,N,N
−トリメチルアンモニウムクロライド、N−ソイ−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N,N,
N−トリエチル−N−ベンジルアンモニウムクロライ
ド、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−ベンジルア
ンモニウムクロライド、N−ミリスチル−N,N−ジメ
チル−N−ベンジルアンモニウムクロライド、N−ステ
アリル−N,N−ジメチル−N−ベンジルアンモニウム
クロライド、N−ココ−N,N−ジメチル−N−ベンジ
ルアンモニウムクロライド、N,N−ジオレイル−N,
N−ジメチルアンモニウムクロライド、N,N−ジココ
−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、N,N−
ジタロウ−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、
N,N−ジソイ−N,N−ジメチルアンモニウムクロラ
イド、
【0051】N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
N−ラウリル−N−メチルアンモニウムクロライド、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−ステアリ
ル−N−メチルアンモニウムクロライド、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−N−オレイル−N−メチル
アンモニウムクロライド、N,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)−N−ココ−N−メチルアンモニウムクロラ
イド、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)−N−ラウ
リル−N−メチルアンモニウムクロライド、N,N−ビ
ス(ポリオキシエチレン)−N−ステアリル−N−メチ
ルアンモニウムクロライド、N,N−ビス(ポリオキシ
エチレン)−N−オレイル−N−メチルアンモニウムク
ロライド、N,N−ビス(ポリオキシエチレン)−N−
ココ−N−メチルアンモニウムクロライド、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)ラウリルアミノベタイン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)トリデシルアミ
ノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ミ
リスチルアミノベタイン、
【0052】N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ペ
ンタデシルアミノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)パルミチルアミノベタイン、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミノベタイン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オレイルアミノ
ベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ドコ
シルアミノベタイン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)オクタコシルアミノベタイン、N,N−ビス(2
−ヒドロキシエチル)ココアミノベタイン、N,N−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)タロウアミノベタイン、ヘ
キサメチレンテトラミン、トリエタノールアミン、トリ
イソプロパノールアミン、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ラウリルアミン、
【0053】N−(2−ヒドロキシエチル)トリデシル
アミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ミリスチルアミ
ン、N−(2−ヒドロキシエチル)ペンタデシルアミ
ン、N−(2−ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、
N−(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、N−
(2−ヒドロキシエチル)オレイルアミン、N−(2−
ヒドロキシエチル)ドコシルアミン、N−(2−ヒドロ
キシエチル)オクタコシルアミン、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ココアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)
タロウアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ラウリルアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)トリデシルアミン、N−メチル−N−(2−
ヒドロキシエチル)ミリスチルアミン、
【0054】N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ペンタデシルアミン、N−メチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)パルミチルアミン、N−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、N−メチ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)オレイルアミン、N
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)ドコシルアミ
ン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)オクタ
コシルアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)ココアミン、N−メチル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)タロウアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)ラウリルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)トリデシルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)ミリスチルアミン、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)ペンタデシルアミン、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オレイルアミン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ドコシルアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)オクタコシ
ルアミン、
【0055】N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)コ
コアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)タロ
ウアミンなどのN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
脂肪族アミン、該N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)脂肪族アミンとラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ
酸などの脂肪酸とのモノもしくはジエステル、ポリオキ
シエチレンラウリルアミノエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンオレ
イルアミノエーテル、ポリオキシエチレンココアミノエ
ーテル、ポリオキシエチレンタロウアミノエーテル、
N,N,N’,N’−テトラ(2−ヒドロキシエチル)
−1,3−ジアミノプロパン、N,N,N’,N’−テ
トラ(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキ
サン、
【0056】N−ラウリル−N,N’,N’−トリス
(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパ
ン、N−ステアリル−N,N’,N’−トリス(2−ヒ
ドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−コ
コ−N,N’,N’−トリス(2−ヒドロキシエチル)
−1,3−ジアミノプロパン、N−タロウ−N,N’,
N’−トリス(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジア
ミノプロパン、N,N−ジココ−N’,N’−ビス(2
−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、
N,N−ジタロウ−N’,N’−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−ココ−N,
N’,N’−トリス(2−ヒドロキシエチル)−1,6
−ジアミノヘキサン、N−タロウ−N,N’,N’−ト
リス(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキ
サン、N,N−ジココ−N’,N’−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)−1,6−ジアミノヘキサンおよびN,N
−ジタロウ−N’,N’−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−1,6−ジアミノヘキサンなどを例示でき、特に
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)脂肪族アミンが
好ましい。
【0057】これら化合物Dの単独使用はもちろんのこ
と、2種以上の化合物Dを併用することもできる。該化
合物Dの配合割合は、結晶性ポリオレフィン100重量
部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部である。0.01重量部未満の配合では剛
性面の改善効果が充分に発揮されず、また1重量部を超
えても構わないが、それ以上の剛性面の改善効果が期待
できず実際的でないばかりでなくまた不経済である。
【0058】本発明の組成物にあっては、無機充填剤
(ただし、化合物Bを除く)を併用することによって、
相乗的に剛性面の改善効果が発揮されるので併用するこ
とが好ましい。無機充填剤としてはタルク、マイカ、ク
レー、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベン
トナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、二酸
化ケイ素、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バ
リウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ガラ
ス繊維、チタン酸カリウム、炭素繊維、カーボンブラッ
ク、グラファイトおよび金属繊維など、ならびにカップ
リング剤(たとえばシラン系、チタネート系、ボロン
系、アルミネート系、ジルコアルミネート系など)の如
き表面処理剤で表面処理された前記無機充填剤を例示で
き、特にタルクが好ましい。これら無機充填剤の単独使
用はもちろんのこと、2種以上の無機充填剤を併用する
こともできる。該無機充填剤の配合割合は、結晶性ポリ
オレフィン100重量部に対して0.01〜25重量
部、好ましくは0.1〜20重量部、さらに好ましくは
1〜15重量部である。
【0059】本発明の組成物にあっては、フェノール系
酸化防止剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性を
改善することができる。フェノール系酸化防止剤として
は2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2−t−
ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−i−ブ
チル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−シクロ
ペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシ
クロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6
−ジ−オクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,
6−トリ−シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、n−オクタ
デシル−β−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−ブチルフェニル)プロピオネート、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メトキシフェノール、
【0060】2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、
2,5−ジ−t−アミルハイドロキノン、2,2’−チ
オ−ビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、
2,2’−チオ−ビス(4−オクチルフェノール)、
2,2’−チオ−ビス(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、4,4’−チオ−ビス(6−t−ブチル−
2−メチルフェノール)、4,4’−チオ−ビス(6−
t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオ
−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,
2’−メチレン−ビス(6−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール)、2,2’−メチレン−ビス(6−t−ブチ
ル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビ
ス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−
フェノール]、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル
−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレ
ン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,
2’−メチレン−ビス[6−(α−メチルベンジル)−
4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレン−ビス
[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェ
ノール]、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデン−ビ
ス(,46−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデン−ビス(6−t−ブチル−4−i−ブチルフ
ェノール)、
【0061】4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジ−
t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス
(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’
−ブチリデン−ビス(6−t−ブチル−2−メチルフェ
ノール)、4,4’−ブチリデン−ビス(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−
ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’
−ブチリデン−ビス(3,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル)−ブタン、2,6−ジ(3−t
−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4
−メチルフェノール、カルシウム−ビス[O−エチル−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
フォスフォネート]、2−t−ブチル−6−(3−t−
ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−
メチルフェニルアクリレート、2−t−ブチル−6−
[3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチル(α−
メチルベンジル)]−4−メチルフェニルアクリレー
ト、
【0062】2,4−ジ−t−ブチル−6−[3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシ(α−メチルベンジ
ル)]フェニルアクリレート、2,4−ジ−t−アミル
−6−[3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシ(α
−メチルベンジル)]フェニルアクリレート、トコフェ
ロール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフ
ェノール、2,4−ビス(n−オクチルチオ)−6−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(2’
−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)−1,3,
5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−(3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)エ
チル]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベン
ジルチオ)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシ
ベンジルアセチル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリア
ジン、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、トリエチレン
グリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6
−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニル]−ヘキサメチレン
ジアミン、
【0063】3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、2,2
−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス
[3,3−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコールエ
ステル、ビス[3,3−ビス(4’−ヒドロキシ−3’
−メチル−5’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシ
ッド]エチレングリコールエステル、ビス[3,3−ビ
ス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコールエス
テル、ビス[3,3−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−
t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]−2,2−
ビス(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンエステ
ル、ビス[3,3−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−メ
チル−5’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド]−2,2−ビス(ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパンエステル、ビス[3,3−ビス(4’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ブチリック
アシッド]−2,2−ビス(ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンエステル、ビス[2−(3’−t−ブチル
−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−t
−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、3,
9−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[.
55]ウンデカン、
【0064】3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチ
ル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3,5−ジフェニル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2
−{β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、
【0065】トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シエチル]イソシアヌレート、2,2−ビス[4−〔2
−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)エト
キシ〕フェニル]プロパン、テトラキス[メチレン−3
−(3’−メチル−5’−t−ブチル−4’−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタンおよびテトラキス
[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンなどを
例示できる。これらフェノール系酸化防止剤の単独使用
はもちろんのこと、2種以上のフェノール系酸化防止剤
を併用することもできる。該フェノール系酸化防止剤の
配合割合は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
て0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重
量部である。
【0066】本発明の組成物にあっては、チオエーテル
系酸化防止剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性
を改善することができる。チオエーテル系酸化防止剤と
してはジラウリルチオジプロピオネート、ジトリデシル
チオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネ
ート、ジセチルチオジプロピオネート、ジステアリルチ
オジプロピオネート、ジラウリルチオジブチレート、ジ
トリデシルチオジブチレート、ジミリスチルチオジブチ
レート、ジセチルチオジブチレート、ジステアリルチオ
ジブチレート、ラウリルステアリルチオジプロピオネー
ト、ラウリルステアリルチオジブチレート、ペンタエリ
スリトール−β−ラウリルチオジプロピオネート、ペン
タエリスリトール−テトラキス(3−オクチルチオプロ
ピオネート)、
【0067】ペンタエリスリトール−テトラキス(3−
ノニルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−
テトラキス(3−デシルチオプロピオネート)、ペンタ
エリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピ
オネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−
トリデシルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトー
ル−テトラキス(3−ミリスチルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−パルミ
チルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テ
トラキス(3−ステアリルチオプロピオネート)、ペン
タエリスリトール−テトラキス(4−オクチルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(4−ノ
ニルチオブチレート)、
【0068】ペンタエリスリトール−テトラキス(4−
デシルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テト
ラキス(4−ラウリルチオブチレート)、ペンタエリス
リトール−テトラキス(4−トリデシルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(4−ミリス
チルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラ
キス(4−パルミチルチオブチレート)、ペンタエリス
リトール−テトラキス(4−ステアリルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−オクチ
ルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラキ
ス(3−ノニルチオブチレート)、ペンタエリスリトー
ル−テトラキス(3−デシルチオブチレート)、ペンタ
エリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオブチレ
ート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−トリ
デシルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テト
ラキス(3−ミリスチルチオブチレート)、ペンタエリ
スリトール−テトラキス(3−パルミチルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステア
リルチオブチレート)、
【0069】テトラキス[3−{2−(オクチルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]
メタン、テトラキス[3−{2−(ノニルオキシカルボ
ニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3−{2−(デシルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、
テトラキス[3−{2−(ドデシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テト
ラキス[3−{2−(トリデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラ
キス[3−{2−(テトラデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラ
キス[3−{2−(ヘキサデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラ
キス[3−{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、1,
3,5−トリス[3−{2−(オクチルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,
3,5−トリアジン、
【0070】1,3,5−トリス[3−{2−(ノニル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサ
ヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
[3−{2−(デシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(ドデシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−
{2−(トリデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プ
ロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、
1,3,5−トリス[3−{2−(テトラデシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−
{2−(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(オクタデシルオ
キシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒ
ドロ−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
[3−{2−(オクチルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]−1,3,5−トリアジン、2,
4,6−トリス[3−{2−(ノニルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−トリア
ジン、
【0071】2,4,6−トリス[3−{2−(デシル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−
(ドデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
[3−{2−(トリデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]−1,3,5−トリアジン、2,
4,6−トリス[3−{2−(テトラデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−ト
リアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(ヘキサデ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−
1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−
{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]−1,3,5−トリアジン、
【0072】トリス[3−{2−(オクチルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレー
ト、トリス[3−{2−(ノニルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス
[3−{2−(デシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−
(ドデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(トリデシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソ
シアヌレート、トリス[3−{2−(テトラデシルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌ
レート、トリス[3−{2−(ヘキサデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレー
ト、トリス[3−{2−(オクタデシルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、ト
リス[3−{2−(オクチルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
トリス[3−{2−(ノニルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
トリス[3−{2−(デシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
【0073】トリス[3−{2−(ドデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソ
シアヌレート、トリス[3−{2−(トリデシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]
イソシアヌレート、トリス[3−{2−(テトラデシル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエ
チル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ヘキサ
デシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオ
キシエチル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−
(オクタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス(4−t
−アミルフェニル)スルフィド、ジラウリルジスルフィ
ド、ジミリスチルジスルフィド、ジステアリルジスルフ
ィド、3,9−ビス(2−ラウリルチオエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9−ビス(2−ミリスチルチオエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9−ビス(2−ステアリルチオエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、
【0074】3,9−ビス(2−ラウリルチオプロピ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、3,9−ビス(2−ミリスチルチオプ
ロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス(2−ステアリル
チオプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメ
チル−2−{3−ラウリルチオプロピオニルオキシ}エ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2
−{3−ミリスチルチオプロピオニルオキシ}エチル]
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{3
−ステアリルチオプロピオニルオキシ}エチル]−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{3−ラウ
リルチオブチロイルオキシ}エチル]−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
【0075】3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{3−ミリスチルチオブチロイルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{3−
ステアリルチオブチロイルオキシ}エチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
3−(ラウリルチオ)プロピオニルアミド、3−(ミリ
スチルチオ)プロピオニルアミド、3−(ステアリルチ
オ)プロピオニルアミド、N,N’−メチレン−ビス
(3−ラウリルチオプロピオニル)アミド、N,N’−
メチレン−ビス(3−ミリスチルチオプロピオニル)ア
ミド、N,N’−メチレン−ビス(3−ステアリルチオ
プロピオニル)アミド、N,N’−エチレン−ビス(3
−ラウリルチオプロピオニル)アミド、N,N’−エチ
レン−ビス(3−ミリスチルチオプロピオニル)アミ
ド、N,N’−エチレン−ビス(3−ステアリルチオプ
ロピオニル)アミド、N,N’−ビス(3−ラウリルチ
オプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス(3−ミ
リスチルチオプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビ
ス(3−ステアリルチオプロピオニル)ヒドラジド、
【0076】チオエチレングリコール−ビス(β−アミ
ノクロトネート)、ビス[2−メチル−4−(3−アル
キルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニ
ル]スルフィドおよびポリ[1,4−ビス(ヒドロキシ
メチル)シクロヘキサン−チオジプロピオネート]など
を例示できる。これらチオエーテル系酸化防止剤の単独
使用はもちろんのこと、2種以上のチオエーテル系酸化
防止剤を併用することもできる。該チオエーテル系酸化
防止剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィン100重量
部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部である。
【0077】本発明の組成物にあっては、リン系酸化防
止剤(ただし、化合物Aを除く)を併用することによっ
て、耐熱酸化劣化性、耐候(光)性および着色防止性を
改善することができる。リン系酸化防止剤としてはジス
テアリル−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、
ジフェニル−ペンタエリスリトール−ジフォスファイ
ト、ビス(ノニルフェニル)−ペンタエリスリトール−
ジフォスファイト、カテシル−2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニルフォスファイト、カテシル−2,
4,6−トリ−t−ブチルフェニルフォスファイト、α
−ナフチルカテシルフォスファイト、2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)−2−
ナフチルフォスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシ
ルフォスファイト)、
【0078】1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ
−トリデシルフォスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン、トリラウリルトリチオフォスファイト、ト
リセチルトリチオフォスファイト、ジ(ラウリルチオ)
ペンタエリスリトールジフォスファイト、9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、トリフェニルフォスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(2,
4−ジ−ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(モ
ノ,ジノニルフェニル)フォスファイト、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、トリス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)フォ
スファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、ビス(2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリ
スリトール−ジフォスファイト、ビス(2,6−ジ−t
−ブチル−4−s−ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ール−ジフォスファイト、
【0079】ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、ビス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシルオキ
シカルボニルエチル−フェニル)ペンタエリスリトール
−ジフォスファイト、ビス[2,6−ジ−t−ブチル−
4−(2’,4’−ジ−t−ブチルフェニルオキシカル
ボニル)−フェニル]ペンタエリスリトール−ジフォス
ファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘ
キサデシルオキシカルボニル−フェニル)ペンタエリス
リトール−ジフォスファイト、テトラキス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−ジ
−フォスフォナイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
−ジ−フォスフォナイト、
【0080】テトラキス(2,6−ジ−t−ブチル−4
−n−オクタデシルオキシカルボニルエチル−フェニ
ル)−4,4’−ビフェニレン−ジ−フォスフォナイ
ト、テトラキス[2,6−ジ−t−ブチル−4−
(2’,4’−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニ
ル)−フェニル]−4,4’−ビフェニレン−ジ−フォ
スフォナイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチル−
4−n−ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニル)−
4,4’−ビフェニレン−ジ−フォスフォナイト、テト
ラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−3,9−
ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン−ジフォスファイト、テトラキス(2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェニル)−3,9−ビス
(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン−ジフォスファイト、テトラキス(2,6−ジ−t−
ブチル−4−n−オクタデシルオキシカルボニルエチル
−フェニル)−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−
ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、テト
ラキス[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2’,4’−
ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フェニ
ル]−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキ
シエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、テトラキス
(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキ
シカルボニル−フェニル)−3,9−ビス(1,1−ジ
メチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスフ
ァイト、
【0081】ビス[2,2’−メチレン−ビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)]−4,4’−ビフェ
ニレン−ジ−フォスフォナイト、ビス[2,2’−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)]−
4,4’−ビフェニレン−ジ−フォスフォナイト、ビス
[2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)]−4,4’−ビフェニレン−ジ−フ
ォスフォナイト、ビス[2,2’−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)]−4,4’−ビ
フェニレン−ジ−フォスフォナイト、ビス[2,2’−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)]−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロ
キシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、ビス[2,
2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)]−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロ
キシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、
【0082】ビス[2,2’−エチリデン−ビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェニル)]−3,9−ビス
(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン−ジフォスファイト、ビス[2,2’−エチリデン−
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)]−3,9−
ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン−ジフォスファイト、2,2’−ビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、
2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ノ
ニルフォスファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)ラウリルフォスファイト、2,2’
−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)トリデシル
フォスファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)ミリスチルフォスファイト、2,2’−
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ステアリルフ
ォスファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)フォスファイト、
【0083】2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)
フォスファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オ
クタデシルオキシカルボニルエチル−フェニル)フォス
ファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2’,4’
−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フェニ
ル]フォスファイト、2,2’−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n
−ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニル)フォスフ
ァイト、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,
2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル)ノニルフォスファイト、2,2’−メチレン−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)ラウリル
フォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)トリデシルフォスファイ
ト、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイト、2,2’
−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)ステアリルフォスファイト、2,2’−メチレン−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,2’
−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
フォスファイト、
【0084】2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブ
チルフェニル)フォスファイト、2,2’−メチレン−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,6
−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシルオキシカルボ
ニルエチル−フェニル)フォスファイト、2,2’−メ
チレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2’,4’−ジ−t
−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フェニル]フォ
スファイト、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−
4−n−ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニル)フ
ォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,
2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ノニルフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ラウリルフォスフ
ァイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)トリデシルフォスファイト、2,2’
−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
ミリスチルフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ステアリルフォス
ファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイト、
【0085】2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェニル)フォスファイト、2,2’−メチレン
−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,4,
6−トリ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,
2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシル
オキシカルボニルエチル−フェニル)フォスファイト、
2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2’,4’
−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フェニ
ル]フォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−n−ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニ
ル)フォスファイト、
【0086】2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、
2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェニル)ノニルフォスファイト、2,2’−エチ
リデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
ラウリルフォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)トリデシルフ
ォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイ
ト、2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,
2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェニル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォス
ファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェニル)フォスファイト、
【0087】2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−
ブチルフェニル)フォスファイト、2,2’−エチリデ
ン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシルオキ
シカルボニルエチル−フェニル)フォスファイト、2,
2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェニル)[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2,’
4’−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フ
ェニル]フォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ
−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキシカルボニル
−フェニル)フォスファイト、2,2’−エチリデン−
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルフォ
スファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、2,
2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ラウリルフォスファイト、
【0088】2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)トリデシルフォスファイト、
2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)ミリスチルフォスファイト、2,2’−エチ
リデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ステ
アリルフォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスファイト、2,2’−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)フォスファ
イト、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチルフェ
ニル)フォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t
−ブチル−4−n−オクタデシルオキシカルボニルエチ
ル−フェニル)フォスファイト、
【0089】2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)[2,6−ジ−t−ブチル−4
−(2’,4’−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボ
ニル)−フェニル]フォスファイト、2,2’−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,
6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキシカル
ボニル−フェニル)フォスファイト、2,2’−チオ−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)オクチル
フォスファイト、2,2’−チオ−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、2,
2’−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)ラウリルフォスファイト、2,2’−チオ−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)トリデシルフ
ォスファイト、2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイト、
2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル)ステアリルフォスファイト、2,2’−チオ−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,2’
−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)フォ
スファイト、
【0090】2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチル
フェニル)フォスファイト、2,2’−チオ−ビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t
−ブチル−4−n−オクタデシルオキシカルボニルエチ
ル−フェニル)フォスファイト、2,2’−チオ−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)[2,6−ジ
−t−ブチル−4−(2’,4’−ジ−t−ブチルフェ
ニルオキシカルボニル)−フェニル]フォスファイトお
よび2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキ
サデシルオキシカルボニル−フェニル)フォスファイト
などを例示できる。これらリン系酸化防止剤の単独使用
はもちろんのこと、2種以上のリン系酸化防止剤を併用
することもできる。該リン系酸化防止剤の配合割合は、
結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜
1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
【0091】本発明の組成物にあっては、光安定剤を併
用することによって、耐候(光)性を改善することがで
きる。光安定剤としては2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5
−スルフォニックアシッド、2−ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−
ドデシロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベ
ンジロキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4
−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,
2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾ
フェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノンおよび2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’
−カルボキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫
外線吸収剤、
【0092】2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェ
ニル]ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−アミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリアゾール
−2−イル)フェノール]、メチル−3−[3−t−ブ
チル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−
4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリエチレ
ングリコールとの縮合物および2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール・コポリマーなどのベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤、
【0093】N,N’−ジエチルオキザリックアシッド
−ビス−アニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキザ
リックアシッド−ビス−アニリド、2−エトキシ−5−
t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシッド−ビス
−アニリドおよび2−エトキシ−5−t−ブチル−2’
−エチル−4’−t−ブチルオキザリックアシッド−ビ
ス−アニリドなどのオキザリックアシッドアニリド系紫
外線吸収剤、N−(4−エトキシカルボニルフェニル)
−N’−メチル−N’−フェニルフォルムアミジン、N
−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N’−エチル
−N’−フェニルフォルムアミジン、N−(4−エトキ
シカルボニルフェニル)−N’−エトキシル−N’−フ
ェニルフォルムアミジンおよびN−(4−エトキシカル
ボニルフェニル)−N’,N’−ジフェニルフォルムア
ミジンなどのフォルムアミジン系紫外線吸収剤、
【0094】ニッケル−ビス[2,2’−チオ−ビス
(4−t−オクチルフェノレート)]、ニッケル−ビス
[O−t−ブチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ニッケル−ビ
ス[O−エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)フォスフォネート]、2,2’−チオ
−ビス(4−t−オクチルフェノレート)−ブチルアミ
ノ−ニッケル(II)、2,2’−チオ−ビス(4−t−
オクチルフェノレート)−シクロヘキシルアミノ−ニッ
ケル(II)、2,2’−チオ−ビス(4−t−オクチル
フェノレート)−ジエタノールアミノ−ニッケル(I
I)、2,2’−チオ−ビス(4−t−オクチルフェノ
レート)−フェニル−ジエタノールアミノ−ニッケル
(II)、2,2’−チオ−ビス(4−t−オクチルフェ
ノレート)−i−オクチルアミノ−ニッケル(II)、
2,2’−チオ−ビス(4−t−オクチルフェノレー
ト)−オクチルアミノ−ニッケル(II)、2,2’−チ
オ−ビス(4−t−オクチルフェノレート)−シクロヘ
キシル−ジエタノールアミノ−ニッケル(II)およびニ
ッケルジブチルジチオカルバメートなどのニッケル系消
光剤、
【0095】2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエー
ト、2,6−ジ−t−ブチルフェニル−3’,5’−ジ
−t−ブチル−’4−ヒドロキシベンゾエートおよびn
−ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエートなどのヒドロキシベンゾエート系光安
定剤、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、1−ベンジル−4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、1−(4−t−ブチル−2−ブテニル)−4−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジン、1−ベンジル−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルマレート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)サクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)サクシネート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジペー
ト、
【0096】ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)フマレート、ビス(1,
2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、ビス(1−アリル−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)フタレート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、1,1’−(1,2−エタンジイ
ル)ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノ
ン)、2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ−N−(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、2
−メチル−2−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)イミノ−N−(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、1
−プロパギル−4−β−シアノエチルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、1−アセチル−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−アセテー
ト、
【0097】トリメリット酸−トリス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、1−アク
リロイル−4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)ジブチルマロネート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)ジベンジル−マロネート、ビス(1,2,3,6−
テトラメチル−2,6−ジエチル−4−ピペリジル)ジ
ベンジル−マロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン−3,3−ジカルボキシレート、ビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,3
−ジカルボキシレート、ビス(1−アセチル−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,5−ジ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,3−ジカルボ
キシレート、1,3−ビス[2,2’−[ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,3
−ジオキサシクロヘキサン−5,5−ジカルボキシレー
ト]]、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)−2−[1−メチルエチル]−1,3−ジオ
キサシクロヘキサン−5,5−ジカルボキシレー
ト]]、
【0098】1,2−ビス[2,2’−[ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−メ
チル−1,3−ジオキサシクロヘキサン−5,5−ジカ
ルボキシレート]]、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−2−[2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]エチル−2−メ
チル−1,3−ジオキサシクロヘキサン−5,5−ジカ
ルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)−1,5−ジオキサスピロ[5.1
1]ヘプタデカン−3,3−ジカルボキシレート、ヘキ
サン−1’,6’−ビス−4−カルバモイルオキシ−1
−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン)、トルエン−2’,4’−ビス(4−カルバモイル
オキシ−1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン)、ジメチル−ビス(2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−オキシ)−シラン、フェニ
ル−トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−オキシ)−シラン、トリス(1−プロピル−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−フォス
ファイト、トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)−フォスフェート、フェ
ニル−[ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)]−フォスフォネート、
【0099】テトラキス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタン
テトラカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボンアミド、テトラキス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,
4−ブタンテトラカルボンアミド、2−ジブチルアミノ
−,46−ビス(9−アザ−3−エチル−8,8,1
0,10−テトラメチル−1,5−ジオキサスピロ
[5.5]−3−ウンデシルメトキシ)−s−トリアジ
ン、2−ジブチルアミノ−4,6−ビス(9−アザ−3
−エチル−8,8,9,10,10−ペンタメチル−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]−3−ウンデシルメ
トキシ)−s−トリアジン、テトラキス(9−アザ−3
−エチル−8,8,10,10−テトラメチル−1,5
−ジオキサスピロ[5.5]−3−ウンデシルメチル)
−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、
【0100】テトラキス(9−アザ−3−エチル−8,
8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジオキサ
スピロ[5.5]−3−ウンデシルメチル)−1,2,
3,4−ブタンテトラカルボキシレート、トリデシル・
トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、
トリデシル・トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、ジ(トリデシル)・ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,
4−ブタンテトラカルボキシレート、ジ(トリデシル)
・ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,
20−ジアザジスピロ[5,1,11,2]ヘンエイコ
サン−21−オン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}
エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチ
ル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニル
オキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、
【0101】ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアクリレート)、ポリ(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリレート)、ポ
リ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメ
タクリレート)、ポリ(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジルメタクリレート)、ポリ[[ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
タコネート][ビニルブチルエーテル]]、ポリ[[ビ
ス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)イタコネート][ビニルブチルエーテル]]、ポリ
[[ビス(2,2,,66−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イタコネート][ビニルオクチルエーテル]]、
【0102】ポリ[[ビス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)イタコネート][ビニルオ
クチルエーテル]]、ジメチルサクシネート−2−(4
−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ル)エタノール縮合物、ポリ[ヘキサメチレン[(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[エチレン[(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]]、ポリ[[1,3,5−トリアジン−2,4
−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ
[[6−(ジエチルイミノ)−1,3,5−トリアジン
−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ]]、
【0103】ポリ[[6−[(2−エチルヘキシル)イ
ミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−
[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ]−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]
ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−(シクロヘキ
シルイミノ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−
モルフォリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、
【0104】ポリ[[6−(ブトキシイミノ)−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキ
サメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−[(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)オキシ]−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]]、ポリ[オキシ[6−[(1−ピペリジル)
−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイルオキシ−
1,2−エタンジイル][(2,2,6,6−テトラメ
チル−3−オキソ−1,4−ピペリジル)−1,2−エ
タンジイル][(3,3,5,5−テトラメチル−2−
オキソ−1,4−ピペリジル)−1,2−エタンジイ
ル]]、ポリ[オキシ[6−[(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイルオキシ−1,2−エタンジイル]
[(2,2,6,6−テトラメチル−3−オキソ−1,
4−ピペリジル)−1,2−エタンジイル][(3,
3,5,5−テトラメチル−2−オキソ−1,4−ピペ
リジル)−1,2−エタンジイル]]、
【0105】ポリ[[6−[(エチルアセチル)イミ
ノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
ブチルイミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジ
イル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、1,6,1
1−トリス[{4,6−ビス(N−ブチル−N−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)
−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ]ウンデ
カン、1,6,11−トリス[{4,6−ビス(N−ブ
チル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−
イル}アミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス
[{4,6−ビス(N−オクチル−N−(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−1,
3,5−トリアジン−2−イル}アミノ]ウンデカン、
【0106】1,6,11−トリス[{4,6−ビス
(N−オクチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリア
ジン−2−イル}アミノ]ウンデカン、1,5,8,1
2−テトラキス[4,6−ビス(N−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)−ブチルアミノ)−
1,3,5−トリアジン−2−イル]−1,5,8,1
2−テトラアザドデカンおよび1,5,8,12−テト
ラキス[4,6−ビス(N−(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)−ブチルアミノ)−1,
3,5−トリアジン−2−イル]−1,5,8,12−
テトラアザドデカンなどのヒンダードアミン系光安定剤
などを例示できる。これら光安定剤の単独使用はもちろ
んのこと、2種以上の光安定剤を併用することもでき
る。該光安定剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィン1
00重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは
0.05〜0.5重量部である。
【0107】本発明の組成物にあっては、重金属不活性
化剤を併用することによって、耐重金属性を改善するこ
とができる。重金属不活性化剤としてはベンゾトリアゾ
ール、2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジ
ン、3,9−ビス[2−(3,5−ジアミノ−2,4,
6−トリアザフェニル)エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、エチレンジ
アミン−テトラアセチックアシッド、エチレンジアミン
−テトラアセチックアシッドのアルカリ金属(L,iN
a,K)塩、N,N’−ジサリシリデン−エチレンジア
ミン、N,N’−ジサリシリデン−1,2−プロピレン
ジアミン、N,N’’−ジサリシリデン−N’−メチル
−ジプロピレントリアミン、3−サリシロイルアミノ−
1,2,4−トリアゾール、デカメチレンジカルボキシ
リックアシッド−ビス(N’−サリシロイルヒドラジ
ド)、ニッケル−ビス(1−フェニル−3−メチル−4
−デカノイル−5−ピラゾレート)、2−エトキシ−
2’−エチルオキサニリド、5−t−ブチル−2−エト
キシ−2’−エチルオキサニリド、N,N−ジエチル−
N’,N’−ジフェニルオキサミド、N,N’−ジエチ
ル−N,N’−ジフェニルオキサミド、オキサリックア
シッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、チオジプロ
ピオニックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジ
ド)、
【0108】イソフタリックアシッド−ビス(2−フェ
ノキシプロピオニルヒドラジド)、ビス(サリシロイル
ヒドラジン)、N−サリシリデン−N’−サリシロイル
ヒドラゾン、N,N’−ビス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒド
ラジン、トリス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メ
チル−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)
−5−メチルフェニル]フォスファイト、ビス[2−t
−ブチル−4−チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ
−5’−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]
−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、テトラキ
ス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチル−4’−
ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)−5−メチル
フェニル]−1,6−ヘキサメチレン−ビス(N−ヒド
ロキシエチル−N−メチルセミカルバジド)−ジフォス
ファイト、
【0109】テトラキス[2−t−ブチル−4−チオ
(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチル
フェニル)−5−メチルフェニル]−1,10−デカメ
チレン−ジ−カルボキシリックアシッド−ジ−ヒドロキ
シエチルカルボニルヒドラジド−ジフォスファイト、テ
トラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチル−
4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)−5−
メチルフェニル]−1,10−デカメチレン−ジ−カル
ボキシリックアシッド−ジ−サリシロイルヒドラジド−
ジフォスファイト、テトラキス[2−t−ブチル−4−
チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブ
チルフェニル)−5−メチルフェニル]−ジ(ヒドロキ
シエチルカルボニル)ヒドラジド−ジフォスファイト、
テトラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチル
−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)−5
−メチルフェニル]−N,N’−ビス(ヒドロキシエチ
ル)オキサミド−ジフォスファイトおよびN,N’−ビ
ス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミ
ドなどを例示できる。これら重金属不活性化剤の単独使
用はもちろんのこと、2種以上の重金属不活性化剤を併
用することもできる。該重金属不活性化剤の配合割合
は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.0
1〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部であ
る。
【0110】本発明の組成物にあっては、結晶性ポリオ
レフィンとして結晶性プロピレン系重合体を用いた組成
物すなわち結晶性プロピレン系重合体組成物にラジカル
発生剤を併用することによって、成形加工性を改善する
ことができる。ラジカル発生剤としてはベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチル
パーアセテート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカ
ーボネート、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ−メチル−2,
5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキシン−3、t−ブ
チル−ジ−パーアジペート、t−ブチルパーオキシ−
3,5,5−トリメチルヘキサノエート、メチル−エチ
ルケトンパーオキサイド、
【0111】シクロヘキサノンパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、ジキュミルパーオキサイド、
2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス(t−
ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチル
キュミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、p
−メンタンハイドロパーオキサイド、ジ−イソプロピル
ベンゼンハイドロパーオキサイド、キュメンハイドロパ
ーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、p
−サイメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−
テトラ−メチルブチルハイドロパーオキサイド、
【0112】2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ハイド
ロパーオキシ)ヘキサン、トリメチルシリル−キュミル
パーオキサイド、2,5−ジ−メチル−2,5−ビス
(トリメチルシリルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
−メチル−2,5−ビス(トリメチルシリルパーオキ
シ)ヘキシン−3および1,3−ビス(トリメチルシリ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどを例示でき
る。これらラジカル発生剤の単独使用はもちろんのこ
と、2種以上のラジカル発生剤を併用することもでき
る。該ラジカル発生剤の配合割合は、結晶性プロピレン
系重合体100重量部に対して0.001〜0.5重量
部、好ましくは0.01〜0.2重量部である。
【0113】さらに、本発明の組成物にあっては、通常
結晶性ポリオレフィンに添加される各種の添加剤たとえ
ば透明化剤、造核剤(ただし、化合物Bを除く)、滑
剤、帯電防止剤(ただし、化合物B、化合物Cおよび化
合物Dを除く)、防曇剤、アンチブロッキング剤、無滴
剤、難燃剤(ただし、化合物Bを除く)、難燃助剤、顔
料、ハロゲン捕捉剤(ただし、化合物Bおよび化合物D
を除く)、金属石鹸類などの分散剤もしくは中和剤(た
だし、化合物Bを除く)または有機充填剤(たとえば木
粉、パルプ、故紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明
の目的を損なわない範囲で併用することができる。
【0114】本発明の組成物は結晶性ポリオレフィン
に、(イ)前記の化合物A、化合物Bおよび化合物C、
または(ロ)化合物A、化合物Cおよび化合物D、なら
びに通常結晶性ポリオレフィンに添加される前述の各種
添加剤のそれぞれ所定量を通常の混合装置たとえばヘン
シェルミキサー(商品名)、スーパーミキサー、リボン
ブレンダー、バンバリミキサーなどを用いて混合し、通
常の単軸押出機、2軸押出機、ブラベンダーまたはロー
ルなどで、溶融混練温度150℃〜300℃、好ましく
は180℃〜270℃で溶融混練ペレタイズすることに
より得ることができる。得られた組成物は射出成形法、
押出成形法、ブロー成形法などの各種成形法により目的
とする成形品の製造に供される。
【0115】本発明において、(イ)化合物A、化合物
Bおよび化合物Cの併用がどのような作用をするのかそ
の作用機構自体は明らかではないが、以下の作用機構に
よるものと推定される。すなわち、化合物Aに対して化
合物Bが金属イオン供与体として作用し、化合物Aの分
子中、電気陰性度最大の元素であるフッ素原子と化合物
Bの金属イオンとの間に配位結合ないしイオン結合を形
成することによって、造核剤として剛性面の改善に作用
し、さらに化合物Cが化合物Aおよび化合物Bの間にな
んらかの形で配位結合ないしイオン結合を形成すること
によって、相乗的に剛性面の改善に寄与するものと考え
られる。
【0116】また、(ロ)化合物A、化合物Cおよび化
合物Dの併用がどのような作用をするのかその作用機構
自体は明らかではないが、以下の作用機構によるものと
推定される。すなわち、化合物Aに対して化合物Cが金
属イオン供与体として作用し、化合物Aの分子中、電気
陰性度最大の元素であるフッ素原子と化合物Cの金属イ
オンとの間に配位結合ないしイオン結合を形成すること
によって、造核剤として剛性面の改善に作用し、さらに
化合物Dのカチオンが化合物Aおよび化合物Cの間にな
んらかの形で配位結合ないしイオン結合を形成すること
によって、相乗的に剛性面の改善に寄与するものと考え
られる。
【0117】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で用いた評価
方法は次の方法によった。 1)剛性:曲げ試験により評価した。すなわち得られた
ペレットを用いて長さ100mm、巾10mm、厚み4
mmの試験片を射出成形法により作成し、該試験片を用
いて曲げ弾性率を測定(JIS K7203に準拠)す
ることにより剛性を評価した。高剛性の材料とは曲げ弾
性率の大きなものをいう。 2)耐熱剛性:荷重たわみ温度試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ130mm、巾1
3mm、厚み6.5mmの試験片を射出成形法により作
成し、該試験片を用いて熱変形温度を測定(JIS K
7207に準拠;4.6kgf/cm2 荷重)すること
により耐熱剛性を評価した。高耐熱剛性の材料とは熱変
形温度の高いものをいう。 3)耐衝撃性:アイゾット衝撃試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ63.5mm、巾
13mm、厚み3.5mmの試験片(ノッチ有り)を射
出成形法により作成し、該試験片を用いて23℃におけ
るアイゾット衝撃強度を測定(JIS K7110に準
拠)することにより耐衝撃性を評価した。耐衝撃性の優
れた材料とはアイゾット衝撃強度の大きいものをいう。
【0118】製造例1〜3(実施例1〜55、144〜
154および比較例1〜55、144〜154で用いる
HCPP(H)の製造方法) (1)触媒の調製 n−ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノク
ロリド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテ
ル1.20モルを25℃で1分間で混合し5分間同温度
で反応させて反応生成液(v)(ジイソアミルエーテル
/DEACのモル比2.4)を得た。窒素置換された反
応器に四塩化チタン4.0モルを入れ、35℃に加熱
し、これに上記反応生成液(v)の全量を180分間で
滴下したのち、同温度に30分間保ち、75℃に昇温し
てさらに1時間反応させ、室温(20℃)まで冷却し上
澄液を除き、n−ヘキサン4,000mlを加えてデカ
ンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、固
体生成物(ii)190gを得た。この固体生成物(i
i)の全量をn−ヘキサン3,000ml中に懸濁させ
た状態で、20℃でジイソアミルエーテル160gと四
塩化チタン350gとを室温にて約1分間で加え65℃
で1時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、上
澄液をデカンテーションによって除いたのち、4,00
0mlのn−ヘキサンを加え10分間攪拌し、静置して
上澄液を除く操作を5回繰り返したのち、減圧下で乾燥
させ固体生成物(iii)を得た。
【0119】(2)予備活性化触媒の調製 内容積20Lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n−ヘキサン15L、ジエチルア
ルミニウムモノクロリド42g、固体生成物(iii)
30gを室温で加えたのち、水素15NLを入れ、プロ
ピレン分圧5kg/cm2 Gで5分間反応させ、未反応
プロピレン、水素およびn−ヘキサンを減圧で除去し、
予備活性化触媒(vi)を粉粒体で得た(固体生成物
(iii)1g当りプロピレン82.0g反応)。
【0120】(3)プロピレンの重合 窒素ガスで置換した内容積250Lのタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン1
00Lついでジエチルアルミニウムモノクロリド10
g、前記予備活性化触媒(vi)10gおよびp−トル
イル酸メチル11.0gを仕込み、さらに水素を製造例
1は100NL、製造例2は200NLおよび製造例3
は410NLそれぞれ添加した。ついで器内の温度を7
0℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器内の圧
力を10kg/cm2 Gに昇圧した。そして温度を70
℃、圧力を10kg/cm2 Gに維持しながら4時間重
合を継続後、メタノールを25L供給し、温度を80℃
に昇温した。30分後、さらに20重量%の水酸化ナト
リウム水溶液を100g加え20分間攪拌し、純水50
Lを加えたのち、残存プロピレンを排出した。水層を抜
き出したのち、さらに50Lの純水を加え10分間攪拌
水洗し、水層を抜き出し、さらにHCPP(H)−n−
ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過し、該濾
過物を乾燥して白色のHCPP(H)粉末を得た。得ら
れたHCPP(H)は前述のメルトフローレート(MF
R)およびアイソタクチックペンタッド分率(P)を求
めるのに供した。これらの分析結果を第1表に示した。
なお、製造例1〜3で得られたHCPP(H)を、以下
それぞれHCPP(H)−[1]、HCPP(H)−
[2]およびHCPP(H)−[3]と略記する。
【0121】製造例4(実施例56〜77、155〜1
65および比較例56〜77、155〜165で用いる
結晶 性プロピレン単独重合体(以下、PP(H)と略
記する。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積250Lのタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン1
00Lついでジエチルアルミニウムモノクロリド10
g、四塩化チタンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性
化した市販の触媒(AA型)40gおよびp−トルイル
酸メチル22.0gを仕込み、さらに水素を200NL
添加した。ついで器内の温度を70℃に昇温後、該器内
にプロピレンを供給し、器内の圧力を10kg/cm2
Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧力を10kg/
cm2 Gに維持しながら4時間重合を継続後、メタノー
ルを25L供給し、温度を80℃に昇温した。30分
後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を10
0g加え20分間攪拌し、純水50Lを加えたのち、残
存プロピレンを排出した。水層を抜き出したのち、さら
に50Lの純水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き
出し、さらにPP(H)−n−ヘキサンスラリーを抜き
出し、スラリーを濾過し、該濾過物を乾燥して白色のP
P(H)粉末を得た。得られたPP(H)は前述のメル
トフローレート(MFR)および各アイソタクチックペ
ンタッド分率(P)を求めるのに供した。これらの分析
結果を第1表に示した。
【0122】製造例5〜7(実施例78〜121、16
6〜187および比較例78〜121、166〜187
で用い るHCPP(B)の製造例) (1)触媒の調製 n−ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノク
ロリド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテ
ル1.20モルを25℃で1分間で混合し5分間同温度
で反応させて反応生成液(v)(ジイソアミルエーテル
/DEACのモル比2.4)を得た。窒素置換された反
応器に四塩化チタン4.0モルを入れ、35℃に加熱
し、これに上記反応生成液(v)の全量を180分間で
滴下したのち、同温度に30分間保ち、75℃に昇温し
てさらに1時間反応させ、室温(20℃)まで冷却し上
澄液を除き、n−ヘキサン4,000mlを加えてデカ
ンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、固
体生成物(ii)190gを得た。この固体生成物(i
i)の全量をn−ヘキサン3,000ml中に懸濁させ
た状態で、20℃でジイソアミルエーテル160gと四
塩化チタン350gとを室温にて約1分間で加え65℃
で1時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、上
澄液をデカンテーションによって除いたのち、4,00
0mlのn−ヘキサンを加え10分間攪拌し、静置して
上澄液を除く操作を5回繰り返したのち、減圧下で乾燥
させ固体生成物(iii)を得た。
【0123】(2)予備活性化触媒の調製 内容積20Lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n−ヘキサン15L、ジエチルア
ルミニウムモノクロリド42g、固体生成物(iii)
30gを室温で加えたのち、水素15NLを入れ、プロ
ピレン分圧5kg/cm2 Gで5分間反応させ、未反応
プロピレン、水素およびn−ヘキサンを減圧で除去し、
予備活性化触媒(vi)を粉粒体で得た(固体生成物
(iii)1g当りプロピレン82.0g反応)。
【0124】(3)重合方法 窒素ガスで置換した内容積400Lのタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン2
50Lついでジエチルアルミニウムモノクロリド10
g、前記予備活性化触媒(vi)10gおよびp−トル
イル酸メチル11.0gを仕込み、さらに水素を気相ガ
ス中の濃度で製造例5は6モル%、製造例6は8モル%
および製造例7は10モル%をそれぞれ保つように添加
した。ついで器内の温度を70℃に昇温後、該器内にプ
ロピレンを供給し、器内の圧力を10kg/cm2 Gに
昇圧した。そして温度を70℃、圧力を10kg/cm
2 Gに維持しながら4時間重合を継続後、プロピレンの
供給を停止し、未反応のプロピレンを放出し、重合器内
のスラリーの一部を採取して濾過、洗浄および乾燥して
白色のHCPP(H)粉末を得た。得られたHCPP
(H)は前述のメルトフローレート(MFR)およびア
イソタクチックペンタッド分率(P)を求めるのに供し
た。これらの分析結果を第2表に示した。未反応のプロ
ピレンを放出後、重合器内を温度60℃、圧力0.1k
g/cm2 Gに保ち、第2段階目の重合原料としてエチ
レンの供給比率が33重量%となるよう維持し、エチレ
ンの全供給量が製造例5は2.4kg、製造例6は5.
4kgおよび製造例7は8.8kgとそれぞれなるよう
にエチレンとプロピレンを2時間連続的に供給した。2
時間重合後、エチレンおよびプロピレンの供給を停止
し、未反応のエチレンおよびプロピレンを放出した。つ
いで重合器内にメタノールを25L供給し、温度を75
℃に昇温した。30分後、さらに20重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液を100g加え20分間攪拌し、純水1
00Lを加えたのち、残存プロピレンを排出した。水層
を抜き出したのち、さらに100Lの純水を加え10分
間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにHCPP(B)
−n−ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過
し、該濾過物を乾燥して白色のHCPP(B)粉末を得
た。得られたHCPP(B)は前述のメルトフローレー
ト(MFR)および各エチレン含有量を求めるのに供し
た。これらの分析結果を第2表に示した。なお、製造例
5〜7で得られたHCPP(B)を、以下それぞれHC
PP(B)−[1]、HCPP(B)−[2]およびH
CPP(B)−[3]と略記する。
【0125】製造例8(実施例122〜143、188
〜198および比較例122〜143、188〜198
で用いる 結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体(以下、PP(B)と略記する。) の製造例) 窒素ガスで置換した内容積400Lのタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン2
50Lついでジエチルアルミニウムモノクロリド10
g、四塩化チタンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性
化した市販の触媒(AA型)30gおよびp−トルイル
酸メチル11.0gを仕込み、さらに水素を気相ガス中
の濃度で8モル%を保つように添加した。ついで器内の
温度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、
器内の圧力を10kg/cm2 Gに昇圧した。そして温
度を70℃、圧力を10kg/cm2 Gに維持しながら
4時間重合を継続後、プロピレンの供給を停止し、未反
応のプロピレンを放出し、重合器内のスラリーの一部を
採取して濾過、洗浄および乾燥して白色の結晶性プロピ
レン単独重合体粉末を得た。得られた重合体は前述のメ
ルトフローレート(MFR)およびアイソタクチックペ
ンタッド分率(P)を求めるのに供した。これらの分析
結果を第2表に示した。未反応のプロピレンを放出後、
重合器内を温度60℃、圧力0.1kg/cm 2 Gに保
ち、第2段階目の重合原料としてエチレンの供給比率が
33重量%となるよう維持し、エチレンの全供給量が
5.4kgとなるようにエチレンとプロピレンを2時間
連続的に供給した。2時間重合後、エチレンおよびプロ
ピレンの供給を停止し、未反応のエチレンおよびプロピ
レンを放出した。ついで重合器内にメタノールを25L
供給し、温度を75℃に昇温した。30分後、さらに2
0重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加え20
分間攪拌し、純水100Lを加えたのち、残存プロピレ
ンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに100L
の純水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さ
らにPP(B)−n−ヘキサンスラリーを抜き出し、ス
ラリーを濾過し、該濾過物を乾燥して白色のPP(B)
粉末を得た。得られたPP(B)は前述のメルトフロー
レート(MFR)および各エチレン含有量を求めるのに
供した。これらの分析結果を第2表に示した。
【0126】実施例1〜11、比較例1〜11 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(H)−[1]100重量部に、化合物Aとして2,
2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイトも
しくは2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、化合物Bと
して酢酸リチウム、2−エチルヘキサン酸ナトリウム、
ステアリン酸カリウム、エルシン酸ストロンチウムもし
くはモンタン酸バリウム、化合物Cとしてジヘキシルス
ルホマロン酸リチウム、ジ(オクタコシル)スルホマロ
ン酸カリウム、ジヘキシルスルホコハク酸リチウムもし
くはジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウ
ムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第3表に
記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出
機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。ま
た比較例1〜11としてMFRが2.5g/10分の安
定化されていない粉末状HCPP(H)−[1]100
重量部に後述の第3表に記載の添加剤のそれぞれ所定量
を配合し、実施例1〜11に準拠して溶融混練処理して
ペレットを得た。剛性および耐熱剛性の評価に用いる試
験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温
度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を
用いて前記の試験方法により剛性および耐熱剛性の評価
を行った。これらの結果を第3表に示した。
【0127】実施例12〜22、比較例12〜22 結晶性ポリオレフィンとして製造例2で製造したMFR
10.6g/10分の安定化されていない粉末状HCP
P(H)−[2]100重量部に、化合物Aとして2,
2’−ビス(4−s−エイコシルフェニル)フルオロフ
ォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイトもしく
は2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)フルオロフォスファイト、化合物Bとして
2−ヒドロキシテトラデカン酸リチウム、12−ヒドロ
キシオクタデカン酸ナトリウム、18−ヒドロキシオク
タデカン酸カリウム、リシノール酸ストロンチウムもし
くはセレブロン酸バリウム、化合物Cとしてジパルミチ
ルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリルスルホコハク
酸カリウム、ジラウリルスルホグルタル酸リチウムもし
くはジエルシルスルホグルタル酸カリウムおよび他の添
加剤のそれぞれ所定量を後述の第4表に記載した配合割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌
混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例12〜
22としてMFRが10.6g/10分の安定化されて
いない粉末状HCPP(H)−[2]100重量部に後
述の第4表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、
実施例12〜22に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。 剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度5
0℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用い
て前記の試験方法により剛性および耐熱剛性の評価を行
った。これらの結果を第4表に示した。
【0128】実施例23〜33、比較例23〜33 結晶性ポリオレフィンとして製造例3で製造したMFR
34.0g/10分の安定化されていない粉末状HCP
P(H)−[3]100重量部に、化合物Aとして2,
2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−メチレン
−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフ
ォスファイトもしくは2,2’−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、化合物Bとしてシュウ酸リチウム、コハク酸ナ
トリウム、アジピン酸カリウム、セバシン酸ストロンチ
ウムもしくは1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸
バリウム、化合物Cとしてジヘキシルスルホマロン酸リ
チウム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸カリウム、
ジヘキシルスルホコハク酸リチウムもしくはジ(2−エ
チルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムおよび他の添
加剤のそれぞれ所定量を後述の第5表に記載した配合割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌
混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例23〜
33としてMFRが34.0g/10分の安定化されて
いない粉末状HCPP(H)−[3]100重量部に後
述の第5表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、
実施例23〜33に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、
得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。得られた試験片を用いて前
記の試験方法により剛性および耐熱剛性の評価を行っ
た。これらの結果を第5表に示した。
【0129】実施例34〜44、比較例34〜44 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(H)−[1]12重量%、MFR7.0g/10分の
安定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピレン
ランダム共重合体(エチレン含有量2.5重量%)83
重量%およびMI(190℃における荷重2.16kg
を加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)5.0g
/10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッ
タ系高密度エチレン単独重合体(密度0.963g/c
3 )5重量%とからなる合計100重量部に、化合物
Aとして2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−
メチレン−ビス(4,6−ジノニルフェニル)フルオロ
フォスファイトもしくは2,2’−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、化合物Bとしてグリコール酸リチウム、乳酸ナ
トリウム、リンゴ酸カリウム、酒石酸マグネシウムもし
くはブドウ酸ストロンチウム、化合物Cとしてジパルミ
チルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリルスルホコハ
ク酸カリウム、ジラウリルスルホグルタル酸リチウムも
しくはジエルシルスルホグルタル酸カリウムおよび他の
添加剤のそれぞれ所定量を後述の第6表に記載した配合
割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪
拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃
にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例34
〜44としてMFRが2.5g/10分の安定化されて
いない粉末状HCPP(H)−[1]12重量%、MF
Rが7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶
性エチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレン含
有量2.5重量%)83重量%およびMIが5.0g/
10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ
系高密度エチレン単独重合体(密度0.963g/cm
3 )5重量%とからなる合計100重量部に後述の第6
表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例3
4〜44に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度5
0℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用い
て前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃性
の評価を行った。これらの結果を第6表に示した。
【0130】実施例45〜55、比較例45〜55 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(H)−[1]60重量%、MFR7.0g/10分の
安定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピレン
ランダム共重合体(エチレン含有量4.0重量%)10
重量%、MFR7.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1 3元
共重合体(エチレン含有量4.0重量%、ブテン−1含
有量4.5重量%)10重量%およびMI5.0g/1
0分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系
高密度エチレン−プロピレン共重合体(密度0.950
g/cm3 、メチル分岐3.0個/1000炭素)20
重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aとして
2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、2,2’−エチリデ
ン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フル
オロフォスファイトもしくは2,2’−エチリデン−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、化合物Bとしてクエン酸バリウム、テレフタ
ル酸リチウム、ピロメリト酸リチウム、安息香酸ナトリ
ウムもしくはp−トルイル酸ナトリウム、化合物Cとし
てジヘキシルスルホマロン酸リチウム、ジ(オクタコシ
ル)スルホマロン酸カリウム、ジヘキシルスルホコハク
酸リチウムもしくはジ(2−エチルヘキシル)スルホコ
ハク酸ナトリウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を
後述の第7表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例45〜55としてMFRが2.
5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(H)−[1]60重量%、MFRが7.0g/10分
の安定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピレ
ンランダム共重合体(エチレン含有量4.0重量%)1
0重量%、MFRが7.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1の
3元共重合体(エチレン含有量4.0重量%、ブテン−
1含有量4.5重量%)10重量%、MIが5.0g/
10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ
系高密度エチレン−プロピレン共重合体(密度0.95
0g/cm3 、メチル分岐3.0個/1000炭素)2
0重量%とからなる合計100重量部に後述の第7表に
記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例45〜
55に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。剛
性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片は、
得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。得られた試験片を用いて前
記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評
価を行った。これらの結果を第7表に示した。
【0131】実施例56〜66、比較例56〜66 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP
(H)100重量部に、化合物Aとして2,2’−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト
もしくは2,2’−ブチリデン−ビス(4−メチル−6
−(1’−メチルシクロヘキシル)フェニル)フルオロ
フォスファイト、化合物Bとしてナフトエ酸ストロンチ
ウム、フタル酸ストロンチウム、サリチル酸バリウム、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸バリ
ウムもしくはp−t−ブチル安息香酸アルミニウム、化
合物Cとしてジパルミチルスルホコハク酸ナトリウム、
ステアリルスルホコハク酸カリウム、ジラウリルスルホ
グルタル酸リチウムもしくはジエルシルスルホグルタル
酸カリウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の
第8表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品
名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの
2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例56〜66として製造例4で製造した
MFRが9.8g/10分の安定化されていない粉末状
PP(H)100重量部に後述の第8表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例56〜66に準拠し
て溶融混練処理してペレットを得た。剛性および耐熱剛
性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹脂温
度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性
および耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第8表
に示した。
【0132】実施例67〜77、比較例67〜77 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP
(H)100重量部に、化合物Aとして2,2’−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト
もしくは2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、化合物Bと
してアニス酸アルミニウム、グルタミン酸モノリチウ
ム、グルタミン酸モノナトリウム、グルタミン酸モノカ
リウムもしくはグルタミン酸ストロンチウム、化合物C
としてジヘキシルスルホマロン酸リチウム、ジ(オクタ
コシル)スルホマロン酸カリウム、ジヘキシルスルホコ
ハク酸リチウムもしくはジ(2−エチルヘキシル)スル
ホコハク酸ナトリウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定
量を後述の第9表に記載した配合割合でヘンシェルミキ
サー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径
30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理して
ペレット化した。また比較例67〜77として製造例4
で製造したMFRが9.8g/10分の安定化されてい
ない粉末状PP(H)100重量部に後述の第9表に記
載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例67〜7
7に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。剛性お
よび耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレッ
トを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形によ
り調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法に
より剛性および耐熱剛性の評価を行った。これらの結果
を第9表に示した。
【0133】実施例78〜88、比較例78〜88 結晶性ポリオレフィンとして製造例5で製造したMFR
8.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[1](エチレン含有量4.2重量%)100
重量部に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)フルオロフォスファイトもしくは
2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6−α−メチルベ
ンジルフェニル)フルオロフォスファイト、化合物Bと
してグルタミン酸バリウム、(モノ,ジミックスド)2
−エチルヘキシルリン酸ナトリウム、(モノ,ジミック
スド)ラウリルリン酸カリウム、(モノ,ジミックス
ド)ステアリルリン酸カルシウムもしくは(モノ,ジミ
ックスド)ドコシルリン酸ストロンチウム、化合物Cと
してジパルミチルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリ
ルスルホコハク酸カリウム、ジラウリルスルホグルタル
酸リチウムもしくはジエルシルスルホグルタル酸カリウ
ムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第10表
に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に
入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押
出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。
また比較例78〜88としてMFRが8.5g/10分
の安定化されていない粉末状HCPP(B)−[1]
(エチレン含有量4.2重量%)100重量部に後述の
第10表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実
施例78〜88に準拠して溶融混練処理してペレットを
得た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試
験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温
度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を
用いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝
撃性の評価を行った。これらの結果を第10表に示し
た。
【0134】実施例89〜99、比較例89〜99 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[2](エチレン含有量8.5重量%)100
重量部に、化合物Aとして2,2’−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイトもしくは2,2’−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、化合物Bとして(モノ,ジミックス
ド)オクタコシルリン酸バリウム、2,6,8−トリ−
t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのリチウム塩、10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイドのナトリウム塩、2−シクロヘ
キシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイドのナトリウム塩もしくは6−フェニル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドのカリウム
塩、化合物Cとしてジヘキシルスルホマロン酸リチウ
ム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸カリウム、ジヘ
キシルスルホコハク酸リチウムもしくはジ(2−エチル
ヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムおよび他の添加剤
のそれぞれ所定量を後述の第11表に記載した配合割合
でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混
合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて
溶融混練処理してペレット化した。また比較例89〜9
9としてMFRが9.0g/10分の安定化されていな
い粉末状HCPP(B)−[2](エチレン含有量8.
5重量%)100重量部に後述の第11表に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例89〜99に準拠
して溶融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性
および耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレ
ットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形に
より調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法
により剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。
これらの結果を第11表に示した。
【0135】実施例100〜110、比較例100〜1
10 結晶性ポリオレフィンとして製造例7で製造したMFR
7.7g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[3](エチレン含有量12.1重量%)10
0重量部に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイトもしくは
2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)フルオロフォスファイト、化合物Bとして2
−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのバリウム塩、6−(α−メチルベンジル)
−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのバリウム塩、リチウム−ジメチル−
ジチオカルバメート、ナトリウム−ジエチル−ジチオカ
ルバメートもしくはカリウム−ジ−n−ブチル−ジチオ
カルバメート、化合物Cとしてジパルミチルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ステアリルスルホコハク酸カリウム、
ジラウリルスルホグルタル酸リチウムもしくはジエルシ
ルスルホグルタル酸カリウムおよび他の添加剤のそれぞ
れ所定量を後述の第12表に記載した配合割合でヘンシ
ェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したの
ち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練
処理してペレット化した。また比較例100〜110と
してMFRが7.7g/10分の安定化されていない粉
末状HCPP(B)−[3](エチレン含有量12.1
重量%)100重量部に後述の第12表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例100〜110に準
拠して溶融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛
性および耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペ
レットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方
法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行っ
た。これらの結果を第12表に示した。
【0136】実施例111〜121、比較例111〜1
21 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[2](エチレン含有量8.5重量%)100
重量部に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジノニル
フェニル)フルオロフォスファイトもしくは2,2’−
エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
フルオロフォスファイト、化合物Bとしてリチウム−2
−ベンゾチアゾールチオレート、ナトリウム−2−ベン
ゾチアゾールチオレート、カリウム−2−トリルチアゾ
ールチオレート、リチウム−2−ベンズイミダゾールチ
オレートもしくはナトリウム−2−トリルイミダゾール
チオレート、化合物Cとしてジヘキシルスルホマロン酸
リチウム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸カリウ
ム、ジヘキシルスルホコハク酸リチウムもしくはジ(2
−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムおよび他
の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第13表に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で20
0℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例
111〜121としてMFRが9.0g/10分の安定
化されていない粉末状HCPP(B)−[2](エチレ
ン含有量8.5重量%)100重量部に後述の第13表
に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例11
1〜121に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験
片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度
50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用
いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃
性の評価を行った。これらの結果を第13表に示した。
【0137】実施例122〜132、比較例122〜1
32 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP
(B)(エチレン含有量8.3重量%)100重量部
に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、
2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイトもしくは2,
2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、化合物Bとしてカリウ
ム−2−ベンズイミダゾールチオレート、トリルトリア
ゾールリチウム、ベンゾトリアゾールナトリウム、ベン
ゾトリアゾールカリウムもしくは水酸化マグネシウム、
化合物Cとしてジパルミチルスルホコハク酸ナトリウ
ム、ステアリルスルホコハク酸カリウム、ジラウリルス
ルホグルタル酸リチウムもしくはジエルシルスルホグル
タル酸カリウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後
述の第14表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例122〜132として製造例8
で製造したMFRが.81g/10分の安定化されてい
ない粉末状PP(B)(エチレン含有量8.3重量%)
100重量部に後述の第14表に記載の添加剤のそれぞ
れ所定量を配合し、実施例122〜132に準拠して溶
融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性および
耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを
樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調
製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法により
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これら
の結果を第14表に示した。
【0138】実施例133〜143、比較例133〜1
43 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP
(B)(エチレン含有量8.3重量%)100重量部
に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、
2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)フルオロフォスファイトもしくは2,2’−
チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)フ
ルオロフォスファイト、化合物Bとして水酸化アルミニ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネ
シウムもしくはハイドロタルサイト、化合物Cとしてジ
ヘキシルスルホマロン酸リチウム、ジ(オクタコシル)
スルホマロン酸カリウム、ジヘキシルスルホコハク酸リ
チウムもしくはジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク
酸ナトリウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の第15表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例133〜143として製造例8
で製造したMFRが8.1g/10分の安定化されてい
ない粉末状PP(B)(エチレン含有量8.3重量%)
100重量部に後述の第15表に記載の添加剤のそれぞ
れ所定量を配合し、実施例133〜143に準拠して溶
融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性および
耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを
樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調
製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法により
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これら
の結果を第15表に示した。
【0139】実施例144〜154、比較例144〜1
54 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(H)−[1]100重量部に、化合物Aとして2,
2’−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイトも
しくは2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、化合物Cと
してジヘキシルスルホマロン酸リチウム、ジ(オクタコ
シル)スルホマロン酸カリウム、ジヘキシルスルホコハ
ク酸リチウムもしくはジ(2−エチルヘキシル)スルホ
コハク酸ナトリウム、化合物Dとしてラウリルアミン、
N,N−ジココアミン、N−ステアリル−N,N−ジメ
チルアミンもしくはヘキサメチレンジアミンおよび他の
添加剤のそれぞれ所定量を後述の第16表に記載した配
合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間
攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200
℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例1
44〜154としてMFRが2.5g/10分の安定化
されていない粉末状HCPP(H)−[1]100重量
部に後述の第16表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例144〜154に準拠して溶融混練処理
してペレットを得た。剛性および耐熱剛性の評価に用い
る試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金
型温度50℃で射出成形により調製した。得られた試験
片を用いて前記の試験方法により剛性および耐熱剛性の
評価を行った。これらの結果を第16表に示した。
【0140】実施例155〜165、比較例155〜1
65 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP
(H)100重量部に、化合物Aとして2,2’−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2’−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト
もしくは2,2’−チオ−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、化合物Cと
してジパルミチルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリ
ルスルホコハク酸カリウム、ジラウリルスルホグルタル
酸リチウムもしくはジエルシルスルホグルタル酸カリウ
ム、化合物DとしてN−タロウ−1,3−ジアミノプロ
パン、ヘキサメチレンテトラミン、N−ドコシル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロライドもしくは
N,N,N−トリエチル−N−ベンジルアンモニウムク
ロライドおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第
17表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品
名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの
2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例155〜165として製造例4で製造
したMFRが9.8g/10分の安定化されていない粉
末状PP(H)100重量部に後述の第17表に記載の
添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例155〜16
5に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。剛性お
よび耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレッ
トを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形によ
り調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法に
より剛性および耐熱剛性の評価を行った。これらの結果
を第17表に示した。
【0141】実施例166〜176、比較例166〜1
76 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[2](エチレン含有量8.5重量%)100
重量部に、化合物Aとして2,2’−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイトもしくは2,2’−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、化合物Cとしてジヘキシルスルホマ
ロン酸リチウム、ジ(オクタコシル)スルホマロン酸カ
リウム、ジヘキシルスルホコハク酸リチウムもしくはジ
(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム、化
合物DとしてN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
N−オレイル−N−メチルアンモニウムクロライド、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ステアリルアミ
ノベタイン、トリイソプロパノールアミンもしくはN,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)ココアミンおよび他
の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第18表に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で20
0℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例
166〜176としてMFRが9.0g/10分の安定
化されていない粉末状HCPP(B)−[2](エチレ
ン含有量8.5重量%)100重量部に後述の第18表
に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例16
6〜176に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験
片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度
50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用
いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃
性の評価を行った。これらの結果を第18表に示した。
【0142】実施例177〜187、比較例177〜1
87 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[2](エチレン含有量8.5重量%)100
重量部に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジノニル
フェニル)フルオロフォスファイトもしくは2,2’−
エチリデン−ビス(,46−ジ−t−ブチルフェニル)
フルオロフォスファイト、化合物Cとしてジパルミチル
スルホコハク酸ナトリウム、ステアリルスルホコハク酸
カリウム、ジラウリルスルホグルタル酸リチウムもしく
はジエルシルスルホグルタル酸カリウム、化合物Dとし
てN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)タロウアミ
ン、オクタデカン酸2−[(2−ヒドロキシエチル)オ
クタデシルアミノ]エチルエステル、(オクタデシルイ
ミノ)ジエチレンジステアレートもしくはポリオキシエ
チレンラウリルアミノエーテルおよび他の添加剤のそれ
ぞれ所定量を後述の第19表に記載した配合割合でヘン
シェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合した
のち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混
練処理してペレット化した。また比較例177〜187
としてMFRが9.0g/10分の安定化されていない
粉末状HCPP(B)−[2](エチレン含有量8.5
重量%)100重量部に後述の第19表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例177〜187に準
拠して溶融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛
性および耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペ
レットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方
法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行っ
た。これらの結果を第19表に示した。
【0143】実施例188〜198、比較例188〜1
98 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP
(B)(エチレン含有量8.3重量%)100重量部
に、化合物Aとして2,2’−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、
2,2’−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイトもしくは2,
2’−エチリデン−ビス(,46−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、化合物Cとしてジヘキ
シルスルホマロン酸リチウム、ジ(オクタコシル)スル
ホマロン酸カリウム、ジヘキシルスルホコハク酸リチウ
ムもしくはジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナ
トリウム、化合物Dとしてポリオキシエチレンステアリ
ルアミノエーテル、N,N,N’,N’−テトラ(2−
ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン、N−
タロウ−N,N’,N’−トリス(2−ヒドロキシエチ
ル)−1,3−ジアミノプロパンもしくはN,N−ジコ
コ−N’,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)−1,
6−ジアミノヘキサンおよび他の添加剤のそれぞれ所定
量を後述の第20表に記載した配合割合でヘンシェルミ
キサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口
径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理し
てペレット化した。また比較例188〜198として製
造例8で製造したMFRが8.1g/10分の安定化さ
れていない粉末状PP(B)(エチレン含有量8.3重
量%)100重量部に後述の第20表に記載の添加剤の
それぞれ所定量を配合し、実施例188〜198に準拠
して溶融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性
および耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレ
ットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形に
より調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法
により剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。
これらの結果を第20表に示した。
【0144】第3表〜第20表に示される本発明にかか
わる化合物および添加剤は下記の通りである。 化合物A[1]:2,2’−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[2]:2,2’−ビス(4−s−エイコシル
フェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[3]:2,2’−メチレン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[4]:2,2’−メチレン−ビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[5]:2,2’−メチレン−ビス(4,6−
ジノニルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[6]:2,2’−エチリデン−ビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト 化合物A[7]:2,2’−エチリデン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[8]:2,2’−ブチリデン−ビス(4−メ
チル−6−(1’−メチルシクロヘキシル)フェニル)
フルオロフォスファイト 化合物A[9]:2,2’−チオ−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[10]:2,2’−チオ−ビス(4−メチル
−6−α−メチルベンジルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト
【0145】化合物B[1]:酢酸リチウム 化合物B[2]:2−エチルヘキサン酸ナトリウム 化合物B[3]:ステアリン酸カリウム 化合物B[4]:エルシン酸ストロンチウム 化合物B[5]:モンタン酸バリウム 化合物B[6]:2−ヒドロキシテトラデカン酸リチウ
ム 化合物B[7]:12−ヒドロキシオクタデカン酸ナト
リウム 化合物B[8]:18−ヒドロキシオクタデカン酸カリ
ウム 化合物B[9]:リシノール酸ストロンチウム 化合物B[10]:セレブロン酸バリウム 化合物B[11]:シュウ酸リチウム 化合物B[12]:コハク酸ナトリウム 化合物B[13]:アジピン酸カリウム 化合物B[14]:セバシン酸ストロンチウム 化合物B[15]:1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸バリウム
【0146】化合物B[16]:グリコール酸リチウム 化合物B[17]:乳酸ナトリウム 化合物B[18]:リンゴ酸カリウム 化合物B[19]:酒石酸マグネシウム 化合物B[20]:ブドウ酸ストロンチウム 化合物B[21]:クエン酸バリウム 化合物B[22]:テレフタル酸リチウム 化合物B[23]:ピロメリト酸リチウム 化合物B[24]:安息香酸ナトリウム 化合物B[25]:p−トルイル酸ナトリウム 化合物B[26]:ナフトエ酸ストロンチウム 化合物B[27]:フタル酸ストロンチウム 化合物B[28]:サリチル酸バリウム 化合物B[29]:3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸バリウム 化合物B[30]:p−t−ブチル安息香酸アルミニウ
【0147】化合物B[31]:アニス酸アルミニウム 化合物B[32]:グルタミン酸モノリチウム 化合物B[33]:グルタミン酸モノナトリウム 化合物B[34]:グルタミン酸モノカリウム 化合物B[35]:グルタミン酸ストロンチウム 化合物B[36]:グルタミン酸バリウム 化合物B[37]:(モノ,ジミックスド)2−エチル
ヘキシルリン酸ナトリウム 化合物B[38]:(モノ,ジミックスド)ラウリルリ
ン酸カリウム 化合物B[39]:(モノ,ジミックスド)ステアリル
リン酸カルシウム 化合物B[40]:(モノ,ジミックスド)ドコシルリ
ン酸ストロンチウム 化合物B[41]:(モノ,ジミックスド)オクタコシ
ルリン酸バリウム 化合物B[42]:2,6,8−トリ−t−ブチル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−1
0−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのリ
チウム塩 化合物B[43]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドのナトリウム塩 化合物B[44]:2−シクロヘキシル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドのナトリウム塩 化合物B[45]:6−フェニル−10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドのカリウム塩
【0148】化合物B[46]:2−ベンジル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイドのバリウ
ム塩 化合物B[47]:6−(α−メチルベンジル)−8−
t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイドのバリウム塩 化合物B[48]:リチウム−ジメチル−ジチオカルバ
メート 化合物B[49]:ナトリウム−ジエチル−ジチオカル
バメート 化合物B[50]:カリウム−ジ−n−ブチル−ジチオ
カルバメート 化合物B[51]:リチウム−2−ベンゾチアゾールチ
オレート 化合物B[52]:ナトリウム−2−ベンゾチアゾール
チオレート 化合物B[53]:カリウム−2−トリルチアゾールチ
オレート 化合物B[54]:リチウム−2−ベンズイミダゾール
チオレート 化合物B[55]:ナトリウム−2−トリルイミダゾー
ルチオレート 化合物B[56]:カリウム−2−ベンズイミダゾール
チオレート 化合物B[57]:トリルトリアゾールリチウム 化合物B[58]:ベンゾトリアゾールナトリウム 化合物B[59]:ベンゾトリアゾールカリウム 化合物B[60]:水酸化マグネシウム
【0149】化合物B[61]:水酸化アルミニウム 化合物B[62]:炭酸マグネシウム 化合物B[63]:炭酸カルシウム 化合物B[64]:酸化マグネシウム 化合物B[65]:ハイドロタルサイト(Mg4.5 Al
2(OH)13CO3・3.5H2 O)[協和化学工業
(株)製 DHT−4A] 化合物C[1]:ジヘキシルスルホマロン酸リチウム 化合物C[2]:ジ(オクタコシル)スルホマロン酸カ
リウム 化合物C[3]:ジヘキシルスルホコハク酸リチウム 化合物C[4]:ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハ
ク酸ナトリウム 化合物C[5]:ジパルミチルスルホコハク酸ナトリウ
ム 化合物C[6]:ジステアリルスルホコハク酸カリウム 化合物C[7]:ジラウリルスルホグルタル酸リチウム 化合物C[8]:ジエルシルスルホグルタル酸カリウム
【0150】化合物D[1]:ラウリルアミン 化合物D[2]:N,N−ジココアミン 化合物D[3]:N−ステアリル−N,N−ジメチルア
ミン 化合物D[4]:ヘキサメチレンジアミン 化合物D[5]:N−タロウ−1,3−ジアミノプロパ
ン 化合物D[6]:ヘキサメチレンテトラミン 化合物D[7]:N−ドコシル−N,N,N−トリメチ
ルアンモニウムクロライド 化合物D[8]:N,N,N−トリエチル−N−ベンジ
ルアンモニウムクロライド 化合物D[9]:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−N−オレイル−N−メチルアンモニウムクロライ
ド 化合物D[10]:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)ステアリルアミノベタイン 化合物D[11]:トリイソプロパノールアミン 化合物D[12]:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)ココアミン 化合物D[13]:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)タロウアミン 化合物D[14]:オクタデカン酸2−[(2−ヒドロ
キシエチル)オクタデシルアミノ]エチルエステル 化合物D[15]:(オクタデシルイミノ)ジエチレン
ジステアレート
【0151】化合物D[16]:ポリオキシエチレンラ
ウリルアミノエーテル
【化8】 化合物D[17]:ポリオキシエチレンステアリルアミ
ノエーテル
【化9】 化合物D[18]:N,N,N’,N’−テトラ(2−
ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパン 化合物D[19]:N−タロウ−N,N’,N’−トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジアミノプロパ
ン 化合物D[20]:N,N−ジココ−N’,N’−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−1,6−ジアミノヘキサン
【0152】無機充填剤1:タルク(平均粒径2〜3
μ) 無機充填剤2:二酸化ケイ素(平均粒径1.8μ) 無機充填剤3:硫酸バリウム(平均粒径0.4〜0.6
μ) フェノール系酸化防止剤1:2,6−ジ−t−ブチル−
p−クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン−3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]メタン フェノール系酸化防止剤3:1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン フェノール系酸化防止剤4:トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤5:n−オクタデシル−β−
(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)プロピオネート フェノール系酸化防止剤6:トリス(4−t−ブチル−
3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシア
ヌレート
【0153】フェノール系酸化防止剤7:3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン フェノール系酸化防止剤8:2,2−ビス[4−〔2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン フェノール系酸化防止剤9:ビス[2−(3’−t−ブ
チル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6
−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート フェノール系酸化防止剤10:ビス[3,3−ビス
(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル フェノール系酸化防止剤11:2,2’−エチリデン−
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール) フェノール系酸化防止剤12:2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート フェノール系酸化防止剤13:トコフェロール
【0154】チオエーテル系酸化防止剤1:ジミリスチ
ルチオジプロピオネート チオエーテル系酸化防止剤2:ジステアリルチオジプロ
ピオネート チオエーテル系酸化防止剤3:ペンタエリスリトール−
テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート) リン系酸化防止剤1:ビス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェニル)−ペンタエリスリトール−ジフォ
スファイト リン系酸化防止剤3:ビス(2,4,6−トリ−t−ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトール−ジフォスファイ
ト リン系酸化防止剤4:テトラキス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−ジ−フォス
フォナイト リン系酸化防止剤5:トリス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)フォスファイト リン系酸化防止剤6:2,2’−メチレン−ビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト
【0155】光安定剤1:2−ヒドロキシ−4−n−オ
クトキシベンゾフェノン 光安定剤2:2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチ
ル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール 光安定剤3:2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート 光安定剤4:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート 光安定剤5:テトラキス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート 光安定剤6:3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}
エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン 光安定剤7:ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]] 光安定剤8:ポリ[[6−モルフォリノ−1,3,5−
トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]]
【0156】重金属不活性化剤1:N,N’−ビス[2
−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミド 重金属不活性化剤2:トリス[2−t−ブチル−4−チ
オ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチ
ルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイト 重金属不活性化剤3:N,N’−ビス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル]ヒドラジン 重金属不活性化剤4:3−サリシロイルアミノ−1,
2,4−トリアゾール 重金属不活性化剤5:デカメチレンジカルボキシリック
アシッド−ビス(N’−サリシロイルヒドラジド)
【0157】ラジカル発生剤1:2,5−ジ−メチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン ラジカル発生剤2:1,3−ビス(t−ブチルパーオキ
シイソプロピル)ベンゼン 透明化剤1:1・3,2・4−ジベンジリデンソルビトー
ル 透明化剤2:1・3,2・4−ジ(p−メチルベンジリデ
ン)ソルビトール 透明化剤3:1・3,2・4−ジ(p−エチルベンジリデ
ン)ソルビトール 透明化剤4:1・3−p−クロルベンジリデン−2・4−
p−メチルベンジリデンソルビトール 帯電防止剤:グリセリルモノステアレート
【0158】滑剤1:オレイン酸アミド 滑剤2:エルカ酸アミド 滑剤3:N,N’−エチレン−ビス−ステアロアミド EPR:非晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体
(ムーニー粘度ML1+4(100℃)63、プロピレン
含有量23重量%;日本合成ゴム(株)製 JSR T
7961) EPDM:非晶性エチレン−プロピレン−エチリデンノ
ルボルネンランダム共重合体(ムーニー粘度ML1+4
(100℃)82、プロピレン含有量26重量%、ヨウ
素価15.0;日本合成ゴム(株(株))製 JSR
EP57P) 造核剤:安息香酸
【0159】潤滑剤1:ステアリン酸カルシウム 潤滑剤2:ステアリン酸亜鉛 スルホン酸金属塩1:ナトリウムα−オレフィンスルフ
ォネート スルホン酸金属塩2:ナトリウムドデシルベンゼンスル
フォネート 芳香族アミン:4,4’−ビス(α,α’−ジメチルベ
ンジル)−ジフェニルアミン
【0160】後述の第3表に記載の実施例および比較例
は、結晶性ポリオレフィンとして結晶性プロピレン単独
重合体を用いた場合である。第3表からわかるように、
実施例1〜11は本発明にかかわる化合物A、化合物B
および化合物Cを配合したものであり、実施例1〜11
と比較例1(化合物Aのみを配合したもの)とをくらべ
てみると、実施例1〜11は剛性面が著しく優れている
ことがわかる。また化合物Aに化合物B、化合物B以外
の化合物(潤滑剤、造核剤、無機充填剤)もしくは化合
物Cをそれぞれ併用した比較例2〜6と実施例1〜11
をくらべてみると、比較例2〜6の剛性面の改善効果は
いまだ充分ではなく、とりわけ化合物Aに化合物Cを併
用した比較例6は比較例1にくらべて剛性面が低下して
いることがわかる。さらに実施例1〜11の化合物Cの
替わりに化合物C以外のスルホン酸金属塩または化合物
Bの替わりに化合物B以外の化合物(潤滑剤、造核剤、
無機充填剤)をそれぞれ配合した比較例7〜11と実施
例1〜11をくらべてみると、比較例7〜11は比較例
2〜5とほぼ同程度の剛性面の改善効果であることがわ
かる。
【0161】すなわち、化合物Aおよび化合物Bに化合
物C以外のスルホン酸金属塩または化合物Aおよび化合
物Cに化合物B以外の化合物(潤滑剤、造核剤、無機充
填剤)を配合しても剛性面の改善効果はほとんど認めら
れないことがわかる。従って、本発明にかかわる化合物
A、化合物Bおよび化合物Cの3成分の配合を同時に満
たさない比較各例は、本発明の効果を奏さないことが明
らかである。すなわち、本発明で得られる剛性面は、結
晶性ポリオレフィンに化合物A、化合物Bおよび化合物
Cを配合したときにはじめてみられる特有の効果である
といえる。
【0162】第4表〜第15表は、結晶性ポリオレフィ
ンとしてそれぞれ(イ)結晶性プロピレン単独重合体、
(ロ)結晶性プロピレン単独重合体、結晶性エチレン−
プロピレンランダム共重合体および高密度エチレン単独
重合体の混合物、(ハ)結晶性プロピレン単独重合体、
結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体、結晶性
エチレン−プロピレン−ブテン−1の3元共重合体およ
び高密度エチレン−プロピレン共重合体の混合物または
(ニ)結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を
用いたものであり、これらについても上述と同様の効果
が確認された。
【0163】また、第6表〜第7表および第10表〜第
15表の本発明組成物である実施各例において、化合物
A、化合物Bおよび化合物Cを配合することによって剛
性面の向上に伴う耐衝撃性の低下がみられず、比較各例
とくらべても耐衝撃性は何ら遜色のないことが確認され
た。
【0164】さらに、第16表に記載の実施例および比
較例は、結晶性ポリオレフィンとして結晶性プロピレン
単独重合体を用いた場合である。第16表からわかるよ
うに、実施例144〜154は本発明にかかわる化合物
A、化合物Cおよび化合物Dを配合したものであり、実
施例144〜154と比較例144(化合物Aのみを配
合したもの)とをくらべてみると、実施例144〜15
4は剛性面が著しく優れていることがわかる。
【0164】また化合物Aに化合物C、化合物C以外の
化合物(スルホン酸金属塩、造核剤、無機充填剤)もし
くは化合物Dをそれぞれ併用した比較例145〜149
と実施例144〜154をくらべてみると、比較例14
5〜149の剛性面の改善効果はいまだ充分ではなく、
とりわけ化合物Aに化合物Cを併用した比較例145お
よび化合物Aに化合物Dを併用した比較例149は比較
例144にくらべて剛性面が低下していることがわか
る。さらに実施例144〜154の化合物Dの替わりに
化合物D以外の芳香族アミンまたは化合物Cの替わりに
化合物C以外の化合物(スルホン酸金属塩、造核剤、無
機充填剤)をそれぞれ配合した比較例150〜154と
実施例144〜154をくらべてみると、比較例150
〜154は比較例146〜148とほぼ同程度の剛性面
の改善効果であることがわかる。
【0165】すなわち、化合物Aおよび化合物Cに化合
物D以外の芳香族アミンまたは化合物Aおよび化合物D
に化合物C以外の化合物(スルホン酸金属塩、造核剤、
無機充填剤)を配合しても剛性面の改善効果はほとんど
認められないことがわかる。従って、本発明にかかわる
化合物A、化合物Cおよび化合物Dの3成分の配合を同
時に満たさない比較各例は、本発明の効果を奏さないこ
とが明らかである。すなわち、本発明で得られる剛性面
は、結晶性ポリオレフィンに化合物A、化合物Cおよび
化合物Dを配合したときにはじめてみられる特有の効果
であるといえる。第17表〜第20表は、結晶性ポリオ
レフィンとしてそれぞれ結晶性プロピレン単独重合体、
結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を用いた
ものであり、これらについても上述と同様の効果が確認
された。
【0166】また、第18表〜第20表の本発明組成物
である実施各例において、化合物A、化合物Cおよび化
合物Dを配合することによって剛性面の向上に伴う耐衝
撃性の低下がみられず、比較各例とくらべても耐衝撃性
は何ら遜色のないことが確認された。
【0167】
【発明の効果】本発明の組成物は、(1)成形品とした
ときの該成形品の剛性面が著しく優れている。(2)成
形品の薄肉化を計ることができ省資源に寄与するばかり
でなく、成形時の冷却速度も早くなるので単位時間当り
の成形速度を早くすることができ生産性の向上にも寄与
できる。
【0168】
【表1】
【表2】
【0169】
【表3】
【0170】
【表4】
【0171】
【表5】
【0172】
【表6】
【0173】
【表7】
【0174】
【表8】
【0175】
【表9】
【0176】
【表10】
【0177】
【表11】
【0178】
【表12】
【0179】
【表13】
【0180】
【表14】
【0181】
【表15】
【0182】
【表16】
【0183】
【表17】
【0184】
【表18】
【0185】
【表19】
【0186】
【表20】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/39 C08K 5/39 5/42 5/42 5/47 5/47 5/51 5/51 5/5357 5/5357

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性ポリオレフィン100重量部に
    対して、下記化1で示されるフルオロフォスファイト系
    化合物(以下、化合物Aという。)および下記(イ)〜
    (リ)から選ばれた1種または2種以上の化合物(以
    下、化合物Bという。)をそれぞれ0.001〜1重量
    部、下記化2で示されるスルホン酸金属塩(以下、化合
    物Cという。)を0.01〜1重量部配合してなる結晶
    性ポリオレフィン組成物。 (イ)脂肪族モノカルボン酸金属塩、ヒドロキシ高級脂
    肪酸金属塩、脂肪族ポリカルボン酸金属塩もしくはグル
    タミン酸金属塩(ただし、金属はリチウム、ナトリウ
    ム、カリウム、ストロンチウムもしくはバリウムを示
    す。) (ロ)炭素数2〜6の脂肪族ヒドロキシ酸の金属塩(た
    だし、金属はリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネ
    シウム、ストロンチウムもしくはバリウムを示す。) (ハ)芳香族カルボン酸金属塩(ただし、金属はリチウ
    ム、ナトリウム、ストロンチウム、バリウムもしくはア
    ルミニウムを示す。) (ニ)脂肪族リン酸金属塩(ただし、金属はナトリウ
    ム、カリウム、カルシウム、ストロンチウムもしくはバ
    リウムを示す。) (ホ)下記化3で示される環状リン化合物の金属塩(た
    だし、金属はリチウム、ナトリウム、カリウムもしくは
    バリウムを示す。) (ヘ)ジチオカルバミン酸金属塩、2−メルカプトベン
    ゾチアゾールの金属塩、2−メルカプトベンズイミダゾ
    ールの金属塩もしくはベンゾトリアゾールの金属塩(た
    だし、金属はリチウム、ナトリウムもしくはカリウムを
    示す。) (ト)金属水酸化物(ただし、金属はマグネシウムもし
    くはアルミニウムを示す。) (チ)炭酸金属塩(ただし、金属はマグネシウムもしく
    はカルシウムを示す。 ) (リ)酸化マグネシウムもしくはハイドロタルサイ
    ト 【化1】 【化2】 【化3】 (ただし、式中R1 は炭素数1〜4のアルキリデン基も
    しくは硫黄を、R2 はメチレン基を、R3 およびR4
    炭素数6〜28のアルキル基を、Ar1 およびAr2
    アルキルアリーレン基もしくはシクロアルキルアリーレ
    ン基を、Ar3 およびAr4 はアリーレン基、アルキル
    アリーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリール
    アリーレン基もしくはアラールキルアリーレン基を、M
    1 はリチウム、ナトリウムもしくはカリウムを、M2
    リチウム、ナトリウム、カリウムもしくはバリウムを、
    nは0もしくは1を、iは0、1もしくは2を、mはM
    2 の原子価をそれぞれ示す。)
  2. 【請求項2】 結晶性ポリオレフィン100重量部に
    対して、化合物Aを0.001〜1重量部、化合物Cお
    よび脂肪族アミン(以下、化合物Dという。)をそれぞ
    れ0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレフィ
    ン組成物。
  3. 【請求項3】 結晶性ポリオレフィン100重量部に
    対して、無機充填剤(ただし、水酸化マグネシウム、水
    酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウ
    ムおよび炭酸カルシウムを除く)0.01〜25重量部
    をさらに配合してなる請求項1もしくは請求項2のいず
    れか1項記載の結晶性ポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】 結晶性ポリオレフィンとして、アイソ
    タクチックペンタッド分率(P)とメルトフローレート
    (MFR:230℃における荷重2.16kgを加えた
    場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)との関係が1.0
    0≧P≧0.015(logMFR)+0.955であ
    る結晶性プロピレン単独重合体を用いる請求項1、請求
    項2もしくは請求項3のいずれか1項記載の結晶性ポリ
    オレフィン組成物。
  5. 【請求項5】 結晶性ポリオレフィンとして、プロピ
    レン単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率
    (P)とメルトフローレート(MFR)との関係が1.
    00≧P≧0.015(logMFR)+0.955で
    ある第1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%で
    あり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレンも
    しくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させて
    なりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%であ
    る結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を用い
    る請求項1、請求項2もしくは請求項3のいずれか1項
    記載の結晶性ポリオレフィン組成物。
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