JP2741274B2 - 結晶性ポリオレフイン組成物 - Google Patents

結晶性ポリオレフイン組成物

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JP2741274B2 JP8866390A JP8866390A JP2741274B2 JP 2741274 B2 JP2741274 B2 JP 2741274B2 JP 8866390 A JP8866390 A JP 8866390A JP 8866390 A JP8866390 A JP 8866390A JP 2741274 B2 JP2741274 B2 JP 2741274B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、剛性および耐熱剛性に優れた成形品が得ら
れる結晶性ポリオレフィン組成物に関する。さらに詳し
くは、結晶性ポリオレフィンに特定の構造を有する環状
リン化合物のリチウム塩および脂肪族アミンをそれぞれ
特定量配合してなる剛性および耐熱剛性に優れた成形品
が得られる結晶性ポリオレフィン組成物に関する。
[従来の技術] 一般に結晶性ポリオレフィンは比較的安価でかつ優れ
た機械的性質を有するので、射出成形品、中空成形品、
フイルム、シート、繊維など各種の成形品の製造に用い
られている。しかしながら各種の具体的用途によって
は、機械的性質が充分とはいえない場合があり、その具
体的用途の拡大に制限を受けるという問題がある。とり
わけ剛性および耐熱剛性などの剛性面(以下、剛性面と
は剛性および耐熱剛性を意味する。)に関しては、ポリ
スチレン、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレートおよ
びポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルなど
にくらべて劣ることから、結晶性ポリオレフィンの使用
用途に制限を受けるといった欠点がある。このため、従
来から結晶性ポリオレフィンの剛性面を向上させる目的
で各種の造核剤が用いられている。また、特開昭58−17
36号公報には、ポリオレフィン系樹脂に環状芳香族燐化
合物の金属塩を添加してなる透明性の改善されたポリオ
レフィン系樹脂組成物、さらに必要に応じて該組成物に
は帯電防止剤を包含させることができるとの記載があ
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、結晶性ポリオレフィンに従来公知の各
種造核剤を配合した組成物から得られる成形品の剛性面
は、ある程度改善はされるもののいまだ充分満足できる
ものではない。また、前記特開昭58−1736号公報に記載
されたポリオレフィン系樹脂組成物から得られる成形品
の剛性面は、改善はされるもののいまだ充分満足できる
ものではなく、環状芳香族燐化合物の金属塩の内、リチ
ウムフオスフオネート系化合物を添加したポリオレフィ
ン系樹脂組成物に帯電防止剤として脂肪族アミンを該ポ
リオレフィン系樹脂組成物に併用することによってポリ
オレフィン系樹脂組成物から得られる成形品の剛性面を
改善させることはなんら記載されておらず、また該併用
によって剛性面が改善することを示唆した記載もない。
本発明者は、結晶性ポリオレフィン組成物に関する上
述の問題点すなわち剛性面の改善された成形品を与える
結晶性ポリオレフィン組成物を得るべく鋭意研究した。
その結果、本発明者は結晶性ポリオレフィンに特定の
構造を有する環状リン化合物のリチウム塩および脂肪族
アミンをそれぞれ特定量配合してなる結晶性ポリオレフ
ィン組成物が、剛性面を改善した成形品を与える組成物
であることを見い出し、この知見に基づき本発明を完成
した。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は成形
品としたときの該成形品の剛性面が改善された結晶性ポ
リオレフィン組成物を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記の構成を有する。
(1)結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、下記
一般式[I]で示される環状リン化合物のリチウム塩
(以下、化合物Aという。)および脂肪族アミン(以
下、化合物Bという。)をそれぞれ0.01〜1重量部配合
してなる結晶性ポリオレフィン組成物。
(ただし、式中Ar1およびAr2はアリーレン基、アルキル
アリーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリール
アリーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれ
ぞれ示す。) (2)結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、化合
物Aおよび化合物Bをそれぞれ0.01〜1重量部、無機充
填剤を0.01〜25重量部配合してなる結晶性ポリオレフィ
ン組成物。
(3)結晶性ポリオレフィンとして、アイソタクチック
ペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR:230
℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂
の吐出量)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955で
ある結晶性プロピレン単独重合体を用いる前記第(1)
項もしくは第(2)項記載の結晶性ポリオレフィン組成
物。
(4)結晶性ポリオレフィンとして、プロピレン単独重
合体のアイソタクチックペンタッド分率(P)とメルト
フローレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR
+0.955である第1段階重合体が全重合体量の70〜95重
量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレ
ンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合さ
せてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%で
ある結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を用
いる前記第(1)項もしくは第(2)項記載の結晶性ポ
リオレフィン組成物。
本発明で用いる結晶性ポリオレフィンは、エチレン、
プロピレン、ブテン‐1、ペンテン‐1、4-メチル‐ペ
ンテン‐1、ヘキセン‐1、オクテン‐1などのα−オ
レフィンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα‐オ
レフィンの結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体ま
たは結晶性ブロック共重合体、上述のα‐オレフィンと
酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重合体、
該共重合体のケン化物、これらα‐オレフィンと不飽和
シラン化合物との共重合体、これらα‐オレフィンと不
飽和カルボン酸もしくはその無水物との共重合体、該共
重合体と金属イオン化合物との反応生成物、上述のα‐
オレフィンの結晶性単独重合体、結晶性もしくは低結晶
性ランダム共重合体または結晶性ブロック共重合体を不
飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性した変性ポリ
オレフィン、上述のα‐オレフィンの結晶性単独重合
体、結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体または結
晶性ブロック共重合体を不飽和シラン化合物で変性した
シラン変性ポリオレフィンなどを例示することができ、
これら結晶性ポリオレフィンの単独使用はもち論のこ
と、2種以上の結晶性ポリオレフィンを混合いて用いる
こともできる。また上述の結晶性ポリオレフィンに各種
合成ゴム(たとえば非晶性エチレン‐プロピレンランダ
ム共重合体、非晶性エチレン‐プロピレン−非共役ジエ
ン3元共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポ
リクロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロ
ピレン、フッ素ゴム、スチレン‐ブタジエン系ゴム、ア
クリロニトリル‐ブタジエン系ゴム、スチレン‐ブタジ
エン‐スチレンブロック共重合体、スチレン‐イソプレ
ン‐スチレンブロック共重合体、スチレン‐エチレン‐
ブチレン‐スチレンブロック共重合体、スチレン‐プロ
ピレン‐ブチレン‐スチレンブロック共重合体など)ま
たは熱可塑性合成樹脂(たとえばポリスチレン、スチレ
ン‐アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル‐ブ
タジエン‐スチレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、石油樹脂
(たとえばC5系石油樹脂、水添C5系石油樹脂、C9系石油
樹脂、水添C9系石油樹脂、C5‐C9共重合石油樹脂、水添
C5‐C9共重合石油樹脂、酸変性C9系石油樹脂など)、DC
PD樹脂(たとえばシクロペンタジエン系石油樹脂、水添
シクロペンタジエン系石油樹脂、シクロペンタジエン‐
C5共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン‐C5共重合
石油樹脂、シクロペンタジエン‐C9共重合石油樹脂、水
添シクロペンタジエン‐C9共重合石油樹脂、シクロペン
タジエン‐C5‐C9共重合石油樹脂、水添シクロペンタジ
エン‐C5‐C9共重合石油樹脂などの軟化点80〜200℃のD
CPD樹脂)などを混合して用いることもできる。結晶性
プロピレン単独重合体、プロピレン成分を70重量%以上
含有する結晶性プロピレン共重合体であって、結晶性エ
チレン‐プロピレンランダム共重合体、結晶性プロピレ
ン‐ブテン‐1ランダム共重合体、結晶性エチレン‐プ
ロピレン‐ブテン‐1 3元共重合体、結晶性プロピレン
‐ヘキセン‐ブテン‐1 3元共重合体およびこれらの2
種以上の混合物が特に好ましく用いられる。とりわけ本
発明で用いる結晶性ポリオレフィンとして、アイソタク
チツクペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MF
R)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955を満足す
る結晶性プロピレン単独重合体(以下、HCPP(H)と略
記する。)、またはプロピレン単独重合体のアイソタク
チックペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MF
R)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955である第
1段階重合体が全重合体量の70〜95重量%であり、つい
で全重合体量の30〜5重量%のエチレンもしくはエチレ
ンとプロピレンを1段階以上で重合させてなりエチレン
含有量が全重合体量の3〜20重量%である結晶性エチレ
ン‐プロピレンブロック共重合体(以下、HCPP(B)と
略記する。)を用いることは、得られる結晶性ポリオレ
フィン組成物の剛性面がさらに改善されるので好まし
い。このようなHCPP(H)は、本願と同一出願人の出願
にかかわる特開昭58−104907号公報に記載された製造方
法によって製造することができる。すなわち、有機アル
ミニウム化合物(I)(たとえばトリエチルアルミニウ
ム、ジエチルアルミニウムモノクロリドなど)もしくは
有機アルミニウム化合物(I)と電子供与体(たとえば
ジイソアミルエーテル、エチレングリコールモノメチル
エーテルなど)との反応生成物(V)を四塩化チタンと
反応させて得られる固体生成物(II)に、さらに電子供
与体と電子受容体(たとえば無水塩化アルミニウム、四
塩化チタン、四塩化バナジウムなど)とを反応させて得
られる固体生成物(III)を有機アルミニウム化合物
(I)および芳香族カルボン酸エステル(IV)(たとえ
ば安息香酸エチエル、p-トルイル酸メチル、p-トルイル
酸エチル、p-トルイル酸‐2-エチルヘキシルなど)と組
合せ、該芳香族カルボン酸エステル(IV)と該固体生成
物(III)のモル比率IV/III=0.1〜10.0とした触媒(以
下、触媒(MC)と略記する。)の存在下にプロピレンを
1段階以上で重合させることによって得ることができ
る。また、HCPP(B)は、第1段階目の重合において
は、全重合体量(ただし、重合溶媒に対して可溶性の重
合体を除く)の70〜95重量%のプロピレンを重合させ
る。ついで第2段階目以降においてはエチレンもしくは
エチレンとプロピレンを1段階以上で重合させる。この
第2段階目以降において前述の全重合体量の30〜5重量
%のエチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以
上で重合させる。ただし、最終的に得られた重合体(た
だし、重合溶媒に溶出した可溶性の重合体を除く)中の
エチレン含有量は全重合体量の3〜20重量%の範囲内に
なければならない。従って、第1段階目でプロピレンの
みを全重合体量の70重量%重合させた場合には、第2段
階目でブロック共重合されるエチレン量は20重量%以下
に限定されるから、その場合は残余の10〜27重量%につ
いてはプロピレンまたはプロピレンとエチレンを除く他
のα‐オレフィンをブロック共重合させなければならな
い。しかしながら第1段階目でプロピレンを80重量%重
合させた場合には、第2段階目でエチレンのみを20重量
%重合することができる。以上のように、エチレンを重
合させることができる段階の限定と全重合体中のエチレ
ン含有量の限定の範囲内であれば、第2段階目において
エチレンを単独でまたはエチレンとプロピレンもしくは
他のα‐オレフィンとを混合して1段階または多段階で
ブロック共重合を行うことができる。このようなHCPP
(B)は、本願と同一出願人の出願にかかわる特開昭58
−201816号公報に記載された製造方法によって製造する
ことができる。すなわち、触媒(MC)の存在下に全重合
体量の70〜95重量%のプロピレンを重合させ、ついで全
重合体量の30〜5量%のエチレンもしくはエチレンとプ
ロピレンを1段階以上で重合させてエチレン含有量を3
〜20重量%となるように共重合させることによって得る
ことができる。上述の1段階とは、これらの単量体の連
続的なもしくは1時的な供給の1区分を意味する。ここ
で、アイソタクチックペンタッド分率(P)とは、マク
ロモレキュールズ、6巻、6号、11月〜12月、925〜926
頁(1973年)[Macromolecules,Vol.6,No.6,November−
December,925−926(1973)]に発表されている方法、
すなわち13C‐NMRを使用して測定されるプロピレン系重
合体分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチック分
率である。言いかえると該分率は、プロピレンモノマー
単位が5個連続してアイソタクチック結合したプロピレ
ンモノマー単位の分率を意味する。上述の13C‐NMRを使
用した測定におけるスペクトルのピークの帰属の決定
は、マクロモレキュールズ、8巻、5号、9月〜10月、
687〜689頁(1975年)[Macromolecules,Vol.8,No.5,Se
ptember−October,687−689(1975)]に基づいて行
う。ちなみに後述の実施例における13C‐NMRによる測定
にはFT-NMRの270MHzの装置を用い、27,000回の積算測定
により、シグナル検出限界をアイソタクチックペンタッ
ド分率で0.001にまで向上させて行った。上記HCPP
(H)およびHCPP(B)におけるアイソタクチックペン
タッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)との関
係式の要件は、一般にMFRの低い結晶性プロピレン単独
重合体の前記分率Pは低下するので、使用すべき結晶性
プロピレン単独重合体として、そのMFRに対応したPの
下限値を限定することを構成要件としたものである。そ
して該Pは分率であるから1.00が上限となり、MFRは通
常0.05〜100g/10分である。また、MFRはJIS K 7210に準
拠し、230℃、荷重2.16kgで測定し、エチレン含有量は
赤外線吸収スペクトル法で測定する。さらに本発明で用
いる結晶性ポリオレフィンとして、ハロゲン化マグネシ
ウムに担持されたハロゲン化チタン触媒成分と有機アル
ミニウム触媒成分を含む高活性触媒組成物とりわけ該高
活性触媒組成物に電子供与体触媒成分をさらに組み合わ
せた高活性高立体規則性触媒組成物の存在下で重合して
得られる無脱灰の結晶性プロピレン系重合体を用いるこ
とは、得られる結晶性ポリオレフィン組成物の剛性面が
さらに改善されるので好ましい。
本発明で用いられる化合物Aとしては10-ヒドロキシ
‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンス
レン‐10-オキサイドのリチウム塩、1-メチル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2-メチル‐1
0-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-メ
チル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-
フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、7-メチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキ
サ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリ
チウム塩、8-メチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐
9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイ
ドのリチウム塩、6,8-ジメチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-
ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐1
0-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリメチル‐10-ヒ
ドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフ
ェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2-エチル
‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォ
スファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6
-エチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐1
0-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウ
ム塩、8-エチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オ
キサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドの
リチウム塩、6,8-ジエチル‐10-ヒドロキシ‐9,10−ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリエチル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2-i-プロピ
ル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、6-i-プロピル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、8-i-プロピル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩、6,8-ジ‐i-プロピル‐10-ヒ
ドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフ
ェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-ト
リ‐i-プロピル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オ
キサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドの
リチウム塩、2-s-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのリチウム塩、6-s-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,1
0-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン
‐10-オキサイドのリチウム塩、8-s-ブチル‐10-ヒドロ
キシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナ
ンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、1,8-ジ‐s-ブ
チル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-
フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、2,6,8-トリ‐s-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒ
ドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オ
キサイドのリチウム塩、2-t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐
9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレ
ン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-t-ブチル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、8-t-ブチル
‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォ
スファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、
1,6-ジ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、2,6-ジ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,1
0-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン
‐10-オキサイドのリチウム塩、2,7-ジ‐t-ブチル‐10-
ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファ
フェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,8-ジ
‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ
‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチ
ウム塩、6,8-ジ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒ
ドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オ
キサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒ
ドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフ
ェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2-t-アミ
ル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、6-t-アミル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オ
キサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドの
リチウム塩、8-t-アミル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのリチウム塩、6,8-ジ‐t-アミル‐10-ヒドロキ
シ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナン
スレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-
アミル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10
-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、2-t-オクチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、6-t-オクチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩、8-t-オクチル‐10-ヒドロキ
シ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナン
スレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6,8-ジ‐t-オク
チル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-
フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、2,6,8-トリ‐t-オクチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩、2-シクロヘキシル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-シクロヘ
キシル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10
-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、8-シクロヘキシル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ
‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサ
イドのリチウム塩、6,8-ジ‐シクロヘキシル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ
‐シクロヘキシル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、6-フェニル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒ
ドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オ
キサイドのリチウム塩、2-ベンジル‐10-ヒドロキシ‐
9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレ
ン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-ベンジル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、8-ベンジル
‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォ
スファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、
6,8-ジ‐ベンジル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、2,6,8-トリ‐ベンジル‐10-ヒドロキシ
‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンス
レン‐10-オキサイドのリチウム塩、2-(α‐メチルベ
ンジル)‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐
10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウ
ム塩、6-(α‐メチルベンジル)‐10-ヒドロキシ‐9,1
0-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン
‐10-オキサイドのリチウム塩、8-(α‐メチルベンジ
ル)‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-
フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、6,8-ジ(α‐メチルベンジル)‐10-ヒドロキシ‐
9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレ
ン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ(α‐メ
チルベンジル)‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オ
キサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドの
リチウム塩、2,6-ジ(α,α‐ジメチルベンジル)‐10
-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-t-
ブチル‐8-メチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、6-ベンジル‐8-メチル‐10-ヒドロキシ
‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンス
レン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-シクロヘキシル
‐8-t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキ
サ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリ
チウム塩、6-ベンジル‐8-t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐
9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレ
ン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-(α‐メチルベン
ジル)‐8-t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐
9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイ
ドのリチウム塩、6-t-ブチル‐8-シクロヘキシル‐10-
ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファ
フェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-ベン
ジル‐8-シクロヘキシル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのリチウム塩、6-t-ブチル‐8-ベンジル‐10-ヒ
ドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフ
ェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、6-シクロ
ヘキシル‐8-ベンジル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ
‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサ
イドのリチウム塩、2,6-ジ‐t-ブチル‐8-ベンジル‐10
-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩および
2,6-ジシクロヘキシル‐8-ベンジル‐10-ヒドロキシ‐
9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレ
ン‐10-オキサイドのリチウム塩などを例示できる。特
に10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォ
スファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩が
好ましい。これら化合物Aの単独使用はもち論のこと、
2種以上の化合物Aを併用することもできる。該化合物
Aの配合割合は、結晶性ポリオレフイン100重量部に対
して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部であ
る。0.01重量部未満の配合では剛性面の改善効果が充分
に発揮されず、また1重量部を超えても構わないが、そ
れ以上の剛性面の改善効果が期待できず実際的でないば
かりでなくまた不経済である。
本発明で用いられる化合物Bとしてはオクチルアミ
ン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルア
ミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、ココアミ
ン、タロウアミン、ソイアミン、N,N-ジココアミン、N,
N-ジタロウアミン、N,N-ジソイアミン、N-ラウリル‐N,
N-ジメチルアミン、N-ミリスチル‐N,N-ジメチルアミ
ン、N-パルミチル‐N,N-ジメチルアミン、N-ステアリル
‐N,N-ジメチルアミン、N-ココ‐N,N-ジメチルアミン、
N-タロウ‐N,N-ジメチルアミン、N-ソイ‐N,N-ジメチル
アミン、N-メチル‐N,N-ジタロウアミン、N-メチル‐N,
N-ジココアミン、N-オレイル‐1,3-ジアミノプロパン、
N-タロウ‐1,3-ジアミノプロパン、ヘキサメチレンジア
ミン、N-ラウリル‐N,N,N-トリメチルアンモニウムクロ
ライド、N-パルミチル‐N,N,N-トリメチルアンモニウム
クロライド、N-ステアリル‐N,N,N-トリメチルアンモニ
ウムクロライド、N-ドコシル‐N,N,N-トリメチルアンモ
ニウムクロライド、N-ココ‐N,N,N-トリメチルアンモニ
ウムクロライド、N-タロウ‐N,N,N-トリメチルアンモニ
ウムクロライド、N-ソイ‐N,N,N-トリメチルアンモニウ
ムクロライド、N,N,N-トリエチル‐N-ベンジルアンモニ
ウムクロライド、N-ラウリル‐N,N-ジメチル‐N-ベンジ
ルアンモニウムクロライド、N-ミリスチル‐N,N-ジメチ
ル‐N-ベンジルアンモニウムクロライド、N-ステアリル
‐N,N-ジメチル‐N-ベンジルアンモニウムクロライド、
N-ココ‐N,N-ジメチル‐N-ベンジルアンモニウムクロラ
イド‐N,N-ジオレイル‐N,N-ジメチルアンモニウムクロ
ライド、N,N-ジココ‐N,N-ジメチルアンモニウムクロラ
イド、N,N-ジタロウ‐N,N-ジメチルアンモニウムクロラ
イド、N,N-ジソイ‐N,N-ジメチルアンモニウムクロライ
ド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)‐N-ラウリル‐N-
メチルアンモニウムクロライド、N,N-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)‐N-ステアリル‐N-メチルアンモニウムクロ
ライド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)‐N-オレイル
‐N-メチルアンモニウムクロライド、N,N-ビス(2-ヒド
ロキシエチル)‐N-ココ‐N-メチルアンモニウムクロラ
イド、N,N-ビス(ポリオキシエチレン)‐N-ラウリル‐
N-メチルアンモニウムクロライド、N,N-ビス(ポリオキ
シエチレン)‐N-ステアリル‐N-メチルアンモニウムク
ロライド、N,N-ビス(ポリオキシエチレン)‐N-オレイ
ル‐N-メチルアンモニウムクロライド、N,N-ビス(ポリ
オキシエチレン)‐N-ココ‐N-メチルアンモニウムクロ
ライド、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラウリルアミ
ノベタイン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)トリデシ
ルアミノベタイン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミ
リスチルアミノベタイン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチ
ル)ペンタデシルアミノベタイン、N,N-ビス(2-ヒドロ
キシエチル)パルミチルアミノベタイン、N,N-ビス(2-
ヒドロキシエチル)ステアリルアミノベタイン、N,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミノベタイン、N,
N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ドコシルアミノベタイ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オクタコシルアミ
ノベタイン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ココアミ
ノベタイン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)タロウア
ミノベタイン、ヘキサメチレンテトラミン、トリエタノ
ールアミン、トリイソプロパノールアミン、N-(2-ヒド
ロキシエチル)ラウリルアミン、N-(2-ヒドロキシエチ
ル)トリデシルアミン、N-(2-ヒドロキシエチル)ミリ
スチルアミン、N-(2-ヒドロキシエチル)ペンタデシル
アミン、N-(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、
N-(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、N-(2-ヒ
ドロキシエチル)オレイルアミン、N-(2-ヒドロキシエ
チル)ドコシルアミン、N-(2-ヒドロキシエチル)オク
タコシルアミン、N-(2-ヒドロキシエチル)ココアミ
ン、N-(2-ヒドロキシエチル)タロウアミン、N-メチル
‐N-(2-ヒドロキシエチル)ラウリルアミン、N-メチル
‐N-(2-ヒドロキシエチル)トリデシルアミン、N-メチ
ル‐N-(2-ヒドロキシエチル)ミリスチルアミン、N-メ
チル‐N-(2-ヒドロキシエチル)ペンタデシルアミン、
N-メチル‐N-(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミ
ン、N-メチル‐N-(2-ヒドロキシエチル)ステアリルア
ミン、N-メチル‐N-(2-ヒドロキシエチル)オレイルア
ミン、N-メチル‐N-(2-ヒドロキシエチル)ドコシルア
ミン、N-メチル‐N-(2-ヒドコキシエチル)オクタコシ
ルアミン、N-メチル‐N-(2-ヒドロキシエチル)ココア
ミン、N-メチル‐N-(2-ヒドロキシエチル)タロウアミ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ラウリルアミン、
N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)トリデシルアミン、N,
N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ミリスチルアミン、N,N-
ビス(2-ヒドロキシエチル)ペンタデシルアミン、N,N-
ビス(2-ヒドロキシエチル)パルミチルアミン、N,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミン、N,N-ビス
(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミン、N,N-ビス(2-
ヒドロキシエチル)ドコシルアミン、N,N-ビス(2-ヒド
ロキシエチル)オクタコシルアミン、N,N-ビス(2-ヒド
ロキシエチル)ココアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエ
チル)タロウアミンなどのN,N-ビス(2-ヒドロキシエチ
ル)脂肪族アミン、該N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)
脂肪族アミンとラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸な
どの脂肪酸とのモノもしくはジエステル、ポリオキシエ
チレンラウリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
アミノエーテル、ポリオキシエチレンココアミノエーテ
ル、ポリオキシエチレンオレイルアミノエーテル、ポリ
オキシエチレンココアミノエーテル、ポリオキシエチレ
ンタロウアミノエーテル、N,N,N′,N′‐テトラ(2-ヒ
ドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプロパン、N,N,N′,
N′‐テトラ(2-ヒドロキシエチル)‐1,6-ジアミノヘ
キサン、N-ラウリル‐N,N′,N′‐トリス(2-ヒドロキ
シエチル)‐1,3-ジアミノプロパン、N-ステアリル‐N,
N′,N′‐トリス(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミ
ノプロパン、N-ココ‐N,N′,N′‐トリス(2-ヒドロキ
シエチル)‐1,3-ジアミノプロパン、N-タロウ‐N,N′,
N′‐トリス(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプ
ロパン、N,N-ジココ‐N′,N′‐ビス(2-ヒドロキシエ
チル)‐1,3-ジアミノプロパン、N,N-ジタロウ‐N′,
N′‐ビス(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプロ
パン、N-ココ‐N,N′,N′‐トリス(2-ヒドロキシエチ
ル)‐1,6-ジアミノヘキサン、N-タロウ‐N,N′,N′‐
トリス(2-ヒドロキシエチル)‐1,6-ジアミノヘキサ
ン、N,N-ジココ‐N′,N′‐ビス(2-ヒドロキシエチ
ル)‐1,6-ジアミノヘキサンおよびN,N-ジタロウ‐
N′,N′‐ビス(2-ヒドロキシエチル)‐1,6-ジアミノ
ヘキサンなどを例示でき、特にN,N-ビス(2-ヒドロキシ
エチル)脂肪族アミンが好ましい。これら化合物Bの単
独使用はもち論のこと、2種以上の化合物Bを併用する
こともできる。該化合物Bの配合割合は、結晶性ポリオ
レフイン100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましく
は0.05〜0.5重量部である。0.01重量部未満の配合では
剛性面の改善効果が充分に発揮されず、また1重量部を
超えても構わないが、それ以上の剛性面の改善効果が期
待できず実際的でないばかりでなくまた不経済である。
本発明の組成物にあっては、無機充填剤を併用するこ
とによって、相乗的に剛性面の改善効果が発揮されるの
で併用することが好ましい。無機充填剤としてはタル
ク、マイカ、クレー、ウオラストナイト、ゼオライト、
カオリン、ベントナイト、パーライト、ケイソウ土、ア
スベスト、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊維、チタ
ン酸カリウム、炭素繊維、カーボンブラック、グラファ
イトおよび金属繊維など、ならびにカップリング剤(た
とえばシラン系、チタネート系、ボロン系、アルミネー
ト系、ジルコアルミネート系など)の如き表面処理剤で
表面処理された前記無機充填剤を例示でき、特にタルク
が好ましい。これら無機充填剤の単独使用はもち論のこ
と、2種以上の無機充填剤を併用することもできる。該
無機充填剤の配合割合は、結晶性ポリオレフイン100重
量部に対して0.01〜25重量部、好ましくは0.1〜20重量
部、さらに好ましくは1〜15重量部である。
本発明の組成物にあっては、フェノール系酸化防止剤
を併用することによって、耐熱酸化劣化性を改善するこ
とができる。フェノール系酸化防止剤としては2,6-ジ‐
t-ブチル‐p-クレゾール、2-t-ブチル‐4,6-ジメチルフ
ェノール、2,6-ジ‐t-ブチル‐4-エチルフェノール、2,
6-ジ‐t-ブチル‐4-n-ブチルフェノール、2,6-ジ‐i-ブ
チル‐4-n-ブチルフェノール、2,6-ジ‐シクロペンチル
‐4-メチルフェノール、2-(α‐メチルシクロヘキシ
ル)‐4,6-ジメチルフェノール、2,6-ジ‐オクタデシル
‐4-メチルフェノール、2,4,6-トリ‐シクロヘキシルフ
ェノール、2,6-ジ‐t-ブチル‐4-メトキシメチルフェノ
ール、n-オクタデシル‐β‐(4′‐ヒドロキシ‐
3′,5′‐ジ‐t-ブチルフェニル)プロピオネート、2,
6-ジ‐t-ブチル‐4-メトキシフェノール、2,5-ジ‐t-ブ
チルハイドロキノン、2,5-ジ‐t-アミルハイドロキノ
ン、2,2′‐チオ‐ビス(6-t-ブチル‐4-メチルフェノ
ール)、2,2′‐チオ‐ビス(4-オクチルフェノー
ル)、2,2′‐チオ‐ビス(6-t-ブチル‐3-メチルフェ
ノール)、4,4′‐チオ‐ビス(6-t-ブチル‐2-メチル
フェノール)、4,4′‐チオ‐ビス(6-t-ブチル‐3-メ
チルフェノール)、4,4′‐チオ‐ビス(2,6-ジ‐t-ブ
チルフェノール)、2,2′‐メチレン‐ビス(6-t-ブチ
ル‐4-メチルフェノール)、2,2′‐メチレン‐ビス(6
-t-ブチル‐4-ベチルフェノール)、2,2′‐メチレン‐
ビス[4-メチル‐6-(α‐メチルシクロヘキシル)‐フ
ェノール]、2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-シ
クロヘキシルフェノール)、2,2′‐メチレン‐ビス(6
-ノニル‐4-メチルフェノール)、2,2′‐メチレン‐ビ
ス[6-(α‐メチルベンジル)‐4-ノニルフェノー
ル]、2,2′‐メチレン‐ビス[6-(α,α‐ジメチル
ベンジル)‐4-ノニルフェノール]、2,2′‐メチレン
‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェノール)、2,2′‐エチ
リデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェノール)、2,2′
‐エチリデン‐ビス(6-t-ブチル‐4-i-ブチルフェノー
ル)、4,4′‐メチレン‐ビス(2,6-ジ‐t-ブチルフェ
ノール)、4,4′‐メチレン‐ビス(6-t-ブチル‐2-メ
チルフェノール)、4,4′‐ブチリデン‐ビス(6-t-ブ
チル‐2-メチルフェノール)、4,4′‐ブチリデン‐ビ
ス(6-t-ブチル‐3-メチルフェノール)、4,4′‐ブチ
リデン‐ビス(2,6-ジ‐t-ブチルフェノール)、4,4′
‐ブチリデン‐ビス(3,6-ジ‐t-ブチルフェノール)、
1,1-ビス(5-t-ブチル‐4-ヒドロキシ‐2-メチルフェニ
ル)‐ブタン、2,6-ジ(3-t-ブチル‐5-メチル‐2-ヒド
ロキシベンジル)‐4-メチルフェノール、カルシウム‐
ビス[O-エチル‐(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシベ
ンジル)フォスフォネート]、2-t-ブチル‐6-(3-t-ブ
チル‐2-ヒドロキシ‐5-メチルベンジル)‐4-メチルフ
ェニルアクリレート、2-t-ブチル‐6-[3-t-ブチル‐2-
ヒドロキシ‐5-メチル(α‐メチルベンジル)]‐4-メ
チルフェニルアクリレート、2,4-ジ‐t-ブチル‐6-[3,
5-ジ‐t-ブチル‐2-ヒドロキシ(α‐メチルベンジ
ル)]フェニルアクリレート、トコフェロール、2,6-ジ
フェニル‐4-オクタデシロキシフェノール、2,4-ビス
(n-オクチルチオ)‐6-(4-ヒドロキシ‐3,5-ジ‐t-ブ
チルアニリノ)‐1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス
(2′‐ヒドロキシ‐4′‐オクトキシフェニル)‐1,
3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[3-(3′,5′‐ジ‐t-
ブチル‐4′‐ヒドロキシフェニル)エチル]‐1,3,5-
トリアジン、2,4,6-トリス(3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐
4′‐ヒドロキシベンジルチオ)‐1,3,5-トリアジン、
1,3,5-トリス(3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4′‐ヒドロ
キシベンジルアセチル)ヘキサヒドロ‐1,3,5-トリアジ
ン、1,1,3-トリス(5-t-ブチル‐4-ヒドロキシ‐2-メチ
ルフェニル)‐ブタン、トリエチレングリコール‐ビス
[3-(3-t-ブチル‐5-メチル‐4-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、1,6-ヘキサンジオール‐ビス[3-
(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]、N,N′‐ビス[3-(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニル]‐ヘキサメチレンジ
アミン、3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシベンジルフオ
スフオネート‐ジエチルエステル、2,2-チオ‐ジエチレ
ンビス[3-(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、ビス[3,3-ビス(4′‐ヒドロ
キシ‐3′‐t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]
エチレングリコールエステル、ビス[3,3-ビス(4′‐
ヒドロキシ‐3′‐メチル‐5′‐t-ブチルフェニル)
ブチリックアシッド]エチレングリコールエステル、ビ
ス[3,3-ビス(4′‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ‐t-ブ
チルフェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコー
ルエステル、ビス[3,3-ビス(4′‐ヒドロキシ‐3′
‐t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]‐2,2-ビス
(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビ
ス[3,3-ビス(4′‐ヒドロキシ‐3′‐メチル‐5′
‐t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]‐2,2-ビス
(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビ
ス[3,3-ビス(4′‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ‐t-ブ
チルフェニル)ブチリックアシッド]‐2,2-ビス(ヒド
ロキシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビス[2-
(3′‐t-ブチル‐2′‐ヒドロキシ‐5′‐メチルベ
ンジル)‐6-t-ブチル‐4-メチルフェニル]テレフタレ
ート、3,9-ビス(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシフェ
ニル)‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-(3,5-ジ‐t-ブチル‐
4-ヒドロキシフェニル)エチル]‐2,4,8,10-テトラオ
キサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチ
ル‐2-{β‐(3-t-ブチル‐4-ヒドロキシ‐5-メチルフ
ェニル)プロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-
ジメチル‐2-{β‐(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシ
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1
-ジメチル‐2-{β‐(3,5-ジフェニル‐4-ヒドロキシ
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1
-ジメチル‐2-{β‐(3,5-ジシクロヘキシル‐4-ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,
8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、1,3,5-ト
リメチル‐2,4,6-トリス(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5-ジ‐t-ブチル‐
4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4-
t-ブチル‐3-ヒドロキシ‐2,6-ジメチルベンジル)イソ
シアヌレート、トリス[3-(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシア
ヌレート、2,2-ビス[4-〔2-(3-メチル‐5-t-ブチル‐
4-ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕
フェニル]プロパン、2,2-ビス[4-〔2-(3,5-ジ‐t-ブ
チル‐4-ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)エト
キシ〕フェニル]プロパン、テトラキス[メチレン‐3-
(3′‐メチル‐5′‐t-ブチル‐4′‐ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]メタンおよびテトラキス[メ
チレン‐3-(3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4′‐ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタンなどを例示でき
る。これらフェノール系酸化防止剤の単独使用はもち論
のこと、2種以上のフェノール系酸化防止剤を併用する
こともできる。該フェノール系酸化防止剤の配合割合
は、結晶性ポリオレフイン100重量部に対して0.01〜1
重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、チオエーテル系酸化防止
剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性を改善する
ことができる。チオエーテル系酸化防止剤としてはジラ
ウリルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロ
ピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジセ
チルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピ
オネート、ジラウリルチオジブチレート、ジトリデシル
チオジブチレート、ジミリスチルチオジブチレート、ジ
セチルチオジブチレート、ジステアリルチオジブチレー
ト、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ラウリ
ルステアリルチオジブチレート、ペンタエリスリトール
‐β‐ラウリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリ
トール‐テトラキス(3-オクチルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール‐テトラキス(3-ノニルチ
オプロピオネート)、ペンタエリスリトール‐テトラキ
ス(3-デシルチオプロピオネート)、ペンタエリスリト
ール‐テトラキス(3-ラウリルチオプロピオネート)、
ペンタエリスリトール‐テトラキス(3-トリデシルチオ
プロピオネート)、ペンタエリスリトール‐テトラキス
(3-ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリ
トール‐テトラキス(3-パルミチルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール‐テトラキス(3-ステアリ
ルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール‐テト
ラキス(4-オクチルチオブチレート)、ペンタエリスリ
トール‐テトラキス(4-ノニルチオブチレート)、ペン
タエリスリトール‐テトラキス(4-デシルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール‐テトラキス(4-ラウリル
チオブチレート)、ペンタエリスリトール‐テトラキス
(4-トリデシルチオブチレート)、ペンタエリスリトー
ル‐テトラキス(4-ミリスチルチオブチレート)、ペン
タエリスリトール‐テトラキス(4-パルミチルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール‐テトラキス(4-ステ
アリルチオブチレート)、ペンタエリスリトール‐テト
ラキス(3-オクチルチオブチレート)、ペンタエリスリ
トール‐テトラキス(3-ノニルチオブチレート)、ペン
タエリスリトール‐テトラキス(3-デシルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール‐テトラキス(3-ラウリル
チオブチレート)、ペンタエリスリトール‐テトラキス
(3-トリデシルチオブチレート)、ペンタエリスリトー
ル‐テトラキス(3-ミリスチルチオブチレート)、ペン
タエリスリトール‐テトラキス(3-パルミチルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール‐テトラキス(3-ステ
アリルチオブチレート)、テトラキス[3-{2-(オクチ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシ
メチル]メタン、テトラキス[3-{2-(ノニルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メ
タン、テトラキス[3-{2-(デシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テト
ラキス[3-{2-(ドデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス
[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス[3-
{2-(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プ
ロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス[3-{2-
(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニルオキシメチル]メタン、テトラキス[3-{2-(オ
クタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ルオキシメチル]メタン、1,3,5-トリス[3-{2-(オク
チルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘ
キサヒドロ‐1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3,{2-
(ノニルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]ヘキサヒドロ‐1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス
[3-{2-(デシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロ
ピオニル]ヘキサヒドロ‐1,3,5-トリアジン、1,3,5-ト
リス[3-{2-(ドデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]ヘキサヒドロ‐1,3,5-トリアジン、
1,3,5-トリス[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ‐1,3,5-トリ
アジン、1,3,5-トリス[3-{2-(テトラデシルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ‐
1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2-(ヘキサデシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキ
サヒドロ‐1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2-
(オクタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニル]ヘキサヒドロ‐1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリ
ス[3-{2-(オクチルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]‐1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[3-
{2-(ノニルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオ
ニル]‐1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[3-{2-(デ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]‐
1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[3-{2-(ドデシルオ
キシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]‐1,3,5-
トリアジン、2,4,6-トリス[3-{2-(トリデシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニル]‐1,3,5-トリ
アジン、2,4,6-トリス[3-{2-(テトラデシルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]‐1,3,5-トリア
ジン、2,4,6-トリス[3-{2-(ヘキサデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]‐1,3,5-トリアジ
ン、2,4,6-トリス[3-{2-(オクタデシルオキシカルボ
ニル)エチルチオ}プロピオニル]‐1,3,5-トリアジ
ン、トリス[3-{2-(オクチルオキシカルボニル)エチ
ルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3-
{2-(ノニルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオ
ニル]イソシアヌレート、トリス[3-{2-(デシルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌ
レート、トリス[3-{2-(ドデシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス
[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3-{2-(テ
トラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]イソシアヌレート、トリス[3-{2-(ヘキサデシル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシ
アヌレート、トリス[3-{2-(オクタデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレー
ト、トリス[3-{2-(オクチルオキシカルボニル)エチ
ルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、トリス[3-{2-(ノニルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
トリス[3-{2-(デシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、ト
リス[3-{2-(ドデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、ト
リス[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、ト
リス[3-{2-(テトラデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
トリス[3-{2-(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチ
ルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、トリス[3-{2-(オクタデシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレ
ート、ビス(4-t-アミルフェニル)スルフィド、ジラウ
リルジスルフィド、ジミリスチルジスルフィド、ジステ
アリルジスルフィド、3,9-ビス(2-ラウリルチオエチ
ル)‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9-ビス(2-ミリスチルチオエチル)‐2,4,8,10-
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2-
ステアリルチオエチル)‐2,4,8,10-テトラオキサスピ
ロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2-ラウリルチオプロ
ピル)‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9-ビス(2-ミリスチルチオプロピル)‐2,4,8,10
-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2-
ステアリルチオプロピル)‐2,4,8,10-テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-
{3-ラウリルチオプロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,
8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス
[1,1-ジメチル‐2-{3-ミリスチルチオプロピオニルオ
キシ}エチル]‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]
ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-{3-ステアリ
ルチオプロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-テト
ラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジ
メチル‐2-{3-ラウリルチオブチロイルオキシ}エチ
ル]‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-{3-ミリスチルチオブ
チロイルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-
{3-ステアリルチオブチロイルオキシ}エチル]‐2,4,
8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3-(ラウ
リルチオ)プロピオニルアミド、3-(ミリスチルチオ)
プロピオニルアミド、3-(ステアリルチオ)プロピオニ
ルアミド、N,N′‐メチレン‐ビス(3-ラウリルチオプ
ロピオニル)アミド、N,N′‐メチレン‐ビス(3-ミリ
スチルチオプロピオニル)アミド、N,N′‐メチレン‐
ビス(3-ステアリルチオプロピオニル)アミド、N,N′
‐エチレン‐ビス(3-ラウリルチオプロピオニル)アミ
ド、N,N′‐エチレン‐ビス(3-ミリスチルチオプロピ
オニル)アミド、N,N′‐エチレン‐ビス(3-ステアリ
ルチオプロピオニル)アミド、N,N′‐ビス(3-ラウリ
ルチオプロピオニル)ヒドラジド、N,N′‐ビス(3-ミ
リスチルチオプロピオニル)ヒドラジド、N,N′‐ビス
(3-ステアリルチオプロピオニル)ヒドラジド、チオエ
チレングリコール‐ビス(β‐アミノクロトネート)、
ビス[2-メチル‐4-(3-アルキルチオプロピオニルオキ
シ)‐5-t-ブチルフェニル]スルフィドおよびポリ[1,
4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン‐チオジプ
ロピオネート]などを例示できる。これらチオエーテル
系酸化防止剤の単独使用はもち論のこと、2種以上のチ
オエーテル系酸化防止剤を併用することもできる。該チ
オエーテル系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポリオレ
フィン100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは
0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、リン系酸化防止剤(ただ
し、化合物Aを除く)を併用することによって、耐熱酸
化劣化性、耐候(光)性および着色防止性を改善するこ
とができる。リン系酸化防止剤としてはジステアリル‐
ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト、ジフェニル
‐ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト、ビス(ノ
ニルフェニル)‐ペンタエリスリトール‐ジフォスファ
イト、カテシル‐2,6-ジ‐t-ブチル‐4-メチルフェニル
フォスファイト、カテシル‐2,4,6-トリ‐t-ブチルフェ
ニルフォスファイト、α‐ナフチルカテシルフォスファ
イト、2,2′‐メチレンビス(4-メチル‐6-t-ブチルフ
ェニル)‐2-ナフチルフォスファイト、4,4′‐ブチリ
デン‐ビス(3-メチル‐6-t-ブチルフェニル‐ジ‐トリ
デシルフォスファイト)、1,1,3-トリス(2-メチル‐4-
ジ‐トリデシルフォスファイト‐5-t-ブチルフェニル)
ブタン、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリセ
チルトリチオフォスファイト、ジ(ラウリルチオ)ペン
タエリスリトールジフォスファイト、9,10-ジヒドロ‐9
-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイ
ド、10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイド、トリフェニ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスフ
ァイト、トリス(2,4-ジ‐ノニルフェニル)フォスファ
イト、トリス(モノ,ジノニルフェニル)フォスファイ
ト、トリス(2,4-ジ‐t-ブチルフェニル)フォスファイ
ト、トリス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-メチルフェニル)フ
ォスファイト、ビス(2,4-ジ‐t-ブチルフェニル)ペン
タエリスリトール‐ジフォスファイト、ビス(2,6-ジ‐
t-ブチル‐4-メチルフェニル)ペンタエリスリトール‐
ジフォスファイト、ビス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-s-ブチ
ルフェニル)ペンタエリスリトール‐ジフォスファイ
ト、ビス(2,4,6-トリ‐t-ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトール‐ジフォスファイト、ビス(2,6-ジ‐t-ブチ
ル‐4-n-オクタデシルオキシカルボニルエチル‐フェニ
ル)ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト、ビス
[2,6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′‐4′‐ジ‐t-ブチルフ
ェニルオキシカルボニル)‐フェニル]ペンタエリスリ
トール‐ジフォスファイト、ビス(2,6-ジ‐t-ブチル‐
4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル‐フェニル)ペンタ
エリスリトール‐ジフォスファイト、テトラキス(2,4-
ジ‐t-ブチルフェニル)‐4,4′‐ビフェニレン‐ジ‐
フォスフォナイト、テトラキス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-
メチルフェニル)‐4,4′‐ビフェニレン‐ジ‐フォス
フォナイト、テトラキス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-オク
タデシルオキシカルボニルエチル‐フェニル)‐4,4′
‐ビフェニレン‐ジ‐フォスフォナイト、テトラキス
[2,6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′‐ジ‐t-ブチルフェ
ニルオキシカルボニル)‐フェニル]‐4,4′‐ビフェ
ニレン‐ジ‐フォスフォナイト、テトラキス(2,6-ジ‐
t-ブチル‐4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル‐フェニ
ル)‐4,4′‐ビフェニレン‐ジ‐フォスフォナイト、
テトラキス(2,4-ジ‐t-ブチルフェニル)‐3,9-ビス
(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)‐2,4,8,10-テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジフォスファイ
ト、テトラキス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-メチルフェニ
ル)‐3,9-ビス(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)
‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジ
フォスファイト、テトラキス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-
オクタデシルオキシカルボニルエチル‐フェニル)‐3,
9-ビス(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)‐2,4,8,
10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジフォスフ
ァイト、テトラキス[2,6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′
‐ジ‐t-ブチルフェニルオキシカルボニル)‐フェニ
ル]‐3,9-ビス(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)
‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジ
フォスファイト、テトラキス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-
ヘキサデシルオキシカルボニル‐フェニル)‐3,9-ビス
(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)‐2,4,8,10-テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジフォスファイ
ト、ビス[2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブ
チルフェニル)]‐4,4′‐ビフェニレン‐ジ‐フォス
フォナイト、ビス[2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t
-ブチルフェニル)]‐4,4′‐ビフェニレン‐ジ‐フォ
スフォナイト、ビス[2,2′‐エチリデン‐ビス(4-メ
チル‐6-t-ブチルフェニル)]‐4,4′‐ビフェニレン
‐ジ‐フォスフォナイト、ビス[2,2′‐エチリデン‐
ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)]‐4,4′‐ビフェ
ニレン‐ジ‐フォスフォナイト、ビス[2,2′‐メチレ
ン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)]‐3,9-ビ
ス(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)‐2,4,8,10-
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジフォスファ
イト、ビス[2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチ
ルフェニル)]‐3,9-ビス(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキ
シエチル)‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン‐ジフォスファイト、ビス[2,2′‐エチリデン
‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)]‐3,9-ビス
(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキシエチル)‐2,4,8,10-テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐ジフォスファイ
ト、ビス[2,2′‐エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチ
ルフェニル)]‐3,9-ビス(1,1-ジメチル‐2-ヒドロキ
シエチル)‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン‐ジフォスファイト、2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-
ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,2′‐ビ
ス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ノニルフォスファイ
ト、2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ラウリ
ルフォスファイト、2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフ
ェニル)トリデシルフォスファイト、2,2′‐ビス(4,6
-ジ‐t-ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイト、
2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ステアリル
フォスファイト、2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェ
ニル)(2,4-ジ‐t-ブチルフェニル)フォスファイト、
2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t
-ブチル‐4-メチルフェニル)フォスファイト、2,2′‐
ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,4,6-トリ‐t-ブ
チルフェニル)フォスファイト、2,2′‐ビス(4,6-ジ
‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-オクタ
デシルオキシカルボニルエチル‐フェニル)フォスファ
イト、2,2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)[2,6
-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′‐ジ‐t-ブチルフェニル
オキシカルボニル)‐フェニル]フォスファイト、2,
2′‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-
ブチル‐4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル‐フェニ
ル)フォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチ
ル‐6-t-ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,
2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)ノニルフォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビス(4
-メチル‐6-t-ブチルフェニル)ラウリルフォスファイ
ト、2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフ
ェニル)トリデシルフォスファイト、2,2′‐メチレン
‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)ミリスチルフ
ォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t
-ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,2′‐
メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)(2,
4-ジ‐t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2′‐メ
チレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)(2,6-
ジ‐t-ブチル‐4-メチルフェニル)フォスファイト、2,
2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)(2,4,6-トリ‐t-ブチルフェニル)フォスファイ
ト、2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフ
ェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-オクタデシルオキシ
カルボニルエチル‐フェニル)フォスファイト、2,2′
‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)
[2,6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′‐ジ‐t-ブチルフェ
ニルオキシカルボニル)‐フェニル]フォスファイト、
2,2′‐メチレン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-ヘキサデシルオキシカル
ボニル‐フェニル)フォスファイト、2,2′‐メチレン
‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)オクチルフォスフ
ァイト、2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフ
ェニル)ノニルフォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビ
ス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ラウリルフォスファイ
ト、2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニ
ル)トリデシルフォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビ
ス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ミリスチルフォスファ
イト、2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェ
ニル)ステアリルフォスファイト、2,2′‐メチレン‐
ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,4-ジ‐t-ブチル
フェニル)フォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビス
(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-
メチルフェニル)フォスファイト、2,2′‐メチレン‐
ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,4,6-トリ‐tブ
チルフェニル)フォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビ
ス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐
4-n-オクタデシルオキシカルボニルエチル‐フェニル)
フォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t-
ブチルフェニル)[2,6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′‐
ジ‐t-ブチルフェニルオキシカルボニル)‐フェニル]
フォスファイト、2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t-
ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-ヘキサデシ
ルオキシカルボニル‐フェニル)フォスファイト、2,
2′‐エチリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)オクチルフォスファイト、2,2′‐エチリデン‐ビ
ス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)ノニルフォスファ
イト、2,2′‐エチリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチ
ルフェニル)ラウリルフォスファイト、2,2′‐エチリ
デン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)トリデシ
ルフォスファイト、2,2′‐エチリデン‐ビス(4-メチ
ル‐6-t-ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイト、
2,2′‐エチリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェ
ニル)ステアリルフォスファイト、2,2′‐エチリデン
‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)(2,4-ジ‐t-
ブチルフェニル)フォスファイト、2,2′‐エチリデン
‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-
ブチル‐4-メチルフェニル)フォスファイト、2,2′‐
エチリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)
(2,4,6-トリ‐t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,
2′‐エチリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-オクタデシルオキシカル
ボニルエチル‐フェニル)フォスファイト、2,2′‐エ
チリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)[2,
6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′‐ジ‐t-ブチルフェニル
オキシカルボニル)‐フェニル]フォスファイト、2,
2′‐エチリデン‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-ヘキサデシルオキシカル
ボニル‐フェニル)フォスファイト、2,2′‐エチリデ
ン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)オクチルフォス
ファイト、2,2′‐エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチ
ルフェニル)ノニルフォスファイト、2,2′‐エチリデ
ン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ラウリルフォス
ファイト、2,2′‐エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチ
ルフェニル)トリデシルフォスファイト、2,2′‐エチ
リデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ミリスチル
フォスファイト、2,2′‐エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t
-ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,2′‐
エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,4-
ジ‐t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2′‐エチ
リデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐
t-ブチル‐4-メチルフェニル)フォスファイト、2,2′
‐エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,
4,6-トリ‐t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2′
‐エチリデン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,
6-ジ‐t-ブチル‐4-n-オクタデシルオキシカルボニルエ
チル‐フェニル)フォスファイト、2,2′‐エチリデン
‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)[2,6-ジ‐t-ブチ
ル‐4-(2′,4′‐ジ‐t-ブチルフェニルオキシカルボ
ニル)‐フェニル]フォスファイト、2,2′‐エチリデ
ン‐ビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)(2,6-ジ‐t-ブ
チル‐4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル‐フェニル)
フォスファイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-
ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,2′‐チ
オ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)ノニルフォ
スファイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチ
ルフェニル)ラウリルフォスファイト、2,2′‐チオ‐
ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)トリデシルフォ
スファイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチ
ルフェニル)ミリスチルフォスファイト、2,2′‐チオ
‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)ステアリルフ
ォスファイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブ
チルフェニル)(2,4-ジ‐t-ブチルフェニル)フォスフ
ァイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフ
ェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-メチルフェニル)フォ
スファイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチ
ルフェニル)(2,4,6-トリ‐t-ブチルフェニル)フォス
ファイト、2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチル
フェニル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-オクタデシルオキ
シカルボニルエチル‐フェニル)フォスファイト、2,
2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニル)
[2,6-ジ‐t-ブチル‐4-(2′,4′‐ジ‐t-ブチルフェ
ニルオキシカルボニル)‐フェニル]フォスファイトお
よび2,2′‐チオ‐ビス(4-メチル‐6-t-ブチルフェニ
ル)(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-n-ヘキサデシルオキシカル
ボニル‐フェニル)フォスファイトなどを例示できる。
これらリン系酸化防止剤の単独使用はもち論のこと、2
種以上のリン系酸化防止剤を併用することもできる。該
リン系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポリオレフイン
100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、ヒドロキシルアミン系酸
化防止剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性およ
び着色防止剤を改善することができる。ヒドロキシルア
ミン系酸化防止剤としてはN,N-ジベンジルヒドロキシル
アミン、N,N-ジシクロヘキシルヒドロキシルアミン、N,
N-ジ‐n-オクチルヒドロキシルアミン、N,N-ビス(2-エ
チルヘキシル)ヒドロキシルアミン、N,N-ジノニルヒド
ロキシルアミン、N,N-ジラウリルヒドロキシルアミン、
N,N-ジミリスチルヒドロキシルアミン、N,N-ジパルミチ
ルヒドロキシルアミン、N,N-ジステアリルヒドロキシル
アミン、N,N-ジオレイルヒドロキシルアミン、N,N-ジコ
コヒドロキシルアミン、N,N-ジタロウヒドロキシルアミ
ンおよびN,N-ジソイヒドロキシルアミンなどを例示でき
る。これらヒドロキシルアミン系酸化防止剤の単独使用
はもち論のこと、2種以上のヒドロキシルアミン系酸化
防止剤を併用することもできる。該ヒドロキシルアミン
系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポリオレフイン100
重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5
重量部である。
本発明の組成物にあっては、光安定剤を併用すること
によって、耐候(光)性を改善することができる。光安
定剤としては2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒド
ロキシ‐4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ‐4-
メトキシベンゾフェノン‐5-スルフォニックアシッド、
2-ヒドロキシ‐4-n-オクトキシベンゾフェノン、2-ヒド
ロキシ‐4-n-ドデシロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ
シ‐4-ベンジロキシベンゾフェノン、ビス(5-ベンゾイ
ル‐4-ヒドロキシ‐2-メトキシフェニル)メタン、2,
2′‐ジヒドロキシ‐4-メトキシベンゾフェノン、2,2′
‐ジヒドロキシ‐4,4′‐ジメトキシベンゾフェノン、
2,2′,4,4′‐テトラヒドロキシベンゾフェノンおよび2
-ヒドロキシ‐4-メトキシ‐2′‐カルボキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2-(2′
‐ヒドロキシ‐5′‐メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2-[2′‐ヒドロキシ3′,5′‐ビス(α,α‐
ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2-
(2′‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ‐t-ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2-(2′‐ヒドロキシ‐3′
‐t-ブチル‐5′‐メチルフェニル)‐5-クロロベンゾ
トリアゾール、2-(2′‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ‐
t-ブチルフェニル)‐5-クロロベンゾトリアゾール、2-
(2′‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ‐t-アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2-(2′‐ヒドロキシ‐5′
‐t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2′‐
メチレン‐ビス[4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)‐
6-(2N-ベンゾトリアゾール‐2-イル)フェノール]、
メチル‐3-[3-t-ブチル‐5-(2H-ベンゾトリアゾール
‐2-イル)‐4-ヒドロキシフェニル]プロピオネート−
ポリエチレングリコールとの縮合物および2-(2-ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール・コポリマーなどの
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、N,N′‐ジエチル
オキザリックアシッド‐ビス‐アニリド、2-エトキシ‐
2′‐エチルオキザリックアシッド‐ビス‐アニリド、
2-エトキシ‐5-t-ブチル‐2′‐エチルオキザリックア
シッド‐ビス‐アニリドおよび2-エトキシ‐5-t-ブチル
‐2′‐エチル‐4′‐t-ブチルオキザリックアシッド
‐ビス‐アニリドなどのオキザリックアシッドアニリド
系紫外線吸収剤、N-(4-エトキシカルボニルフェニル)
‐N′‐メチル‐N′‐フェニルフォルムアミジン、N-
(4-エトキシカルボニルフェニル)‐N′‐エチル‐
N′‐フェニルフォルムアミジン、N-(4-エトキシカル
ボニルフェニル)‐N′エトキシル‐N′‐フェニルフ
ォルムアミジンおよびN-(4-エトキシカルボニルフェニ
ル)‐N′,N′‐ジフェニルフォルムアミジンなどのフ
ォルムアミジン系紫外線吸収剤、ニッケル‐ビス[2,
2′‐チオ‐ビス(4-t-オクチルフェノレート)]、ニ
ッケル‐ビス[O-t-ブチル‐(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒ
ドロキシベンジル)フォスフォネート]、ニッケル‐ビ
ス[O-エチル‐(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシベン
ジル)フォスフォネート]、2,2′‐チオ‐ビス(4-t-
オクチルフェノレート)‐ブチルアミノ‐ニッケル(I
I)、2,2′‐チオ‐ビス(4-t-オクチルフェノレート)
‐シクロヘキシルアミノ‐ニッケル(II)、2,2′‐チ
オ‐ビス(4-t-オクチルフェノレート)‐ジエタノール
アミノ‐ニッケル(II)、2,2′‐チオ‐ビス(4-t-オ
クチルフェノレート)‐フェニル‐ジエタノールアミノ
‐ニッケル(II)、2,2′‐チオ‐ビス(4-t-オクチル
フェノレート)‐i-オクチルアミノ‐ニッケル(II)、
2,2′‐チオ‐ビス(4-t-オクチルフェノレート)‐オ
クチルアミノ‐ニッケル(II)、2,2′‐チオ‐ビス(4
-t-オクチルフェノレート)‐シクロヘキシル‐ジエタ
ノールアミノ‐ニッケル(II)およびニッケルジブチル
ジチオカルバメートなどのニッケル系消光剤、2,4-ジ‐
t-ブチルフェニル‐3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4′‐ヒ
ドロキシベンゾエート、2,6-ジ‐t-ブチルフェニル‐
3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4′‐ヒドロキシベンゾエー
トおよびn-ヘキサデシル‐3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロ
キシベンゾエートなどのヒドロキシベンゾエート系光安
定剤、4-ヒドロキシ‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジ
ン、1-アリル‐4-ヒドロキシ‐2,2,6,6-テトラメチルピ
ペリジン、1-ベンジル‐4-ヒドロキシ‐2,2,6,6-テトラ
メチルピペリジン、1-(4-t-ブチル‐2-ブテニル)‐4-
ヒドロキシ‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-ステ
アロイルオキシ‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-
メタクリロイルオキシ‐1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリ
ジン、1-ベンジル‐2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ルマレート、ビス(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ル)サクシネート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-
ピペリジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6-テトラメチ
ル‐4-ピペリジル)アジペート、ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル‐4-ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6-テ
トラメチル‐4-ピペリジル)フマレート、ビス(1,2,3,
6-テトラメチル‐2,6-ジエチル‐4-ピペリジル)セバケ
ート、ビス(1-アリル‐2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペ
リジル)フタレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐
4-ピペリジル)セバケート、1,1′‐(1,2-エタンジイ
ル)ビス(3,3,5,5-テトラメチルピペラジノン)、2-メ
チル‐2-(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ‐N-(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)プロピ
オンアミド、2-メチル‐2-(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐
4-ピペリジル)イミノ‐N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐
4-ピペリジル)プロピオンアミド、1-プロパギル‐4-β
‐シアノエチルオキシ‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジ
ン、1-アセチル‐2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル
‐アセテート、トリメリット酸‐トリス(2,2,6,6-テト
ラメチル‐4-ピペリジル)エステル、1-アクリロイル‐
4-ベンジルオキシ‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、
ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジル)ジブチ
ルマロネート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペ
リジル)ジベンジル‐マロネート、ビス(1,2,3,6-テト
ラメチル‐2,6-ジエチル‐4-ピペリジル)ジベンジル‐
マロネート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリ
ジル)‐2-(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシベンジ
ル)‐2-n-ブチルマロネート、ビス(2,2,6,6-テトラメ
チル‐4-ピペリジル)‐1,5-ジオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン‐3,3-ジカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6-
ペンタメチル‐4-ピペリジル)‐1,5-ジオキサスピロ
[5.5]ウンデカン‐3,3-ジカルボキシレート、ビス(1
-アセチル‐2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)‐
1,5-ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン‐3,3-ジカルボ
キシレート、1,3-ビス[2,2′‐[ビス(2,2,6,6-テト
ラメチル‐4-ピペリジル)‐1,3-ジオキサシクロヘキサ
ン‐5,5-ジカルボキシレート]]、ビス(2,2,6,6-テト
ラメチル‐4-ピペリジル)‐2-[1-メチルエチル]‐1,
3-ジオキサシクロヘキサン‐5,5-ジカルボキシレー
ト]]、1,2-ビス[2,2′‐[ビス(2,2,6,6-テトラメ
チル‐4-ピペリジル)‐2-メチル‐1,3-ジオキサシクロ
ヘキサン‐5,5-ジカルボキシレート]]、ビス(2,2,6,
6-テトラメチル‐4-ピペリジル)‐2-[2-(3,5-ジ‐t-
ブチル‐4-ヒドロキシフェニル)]エチル‐2-メチル‐
1,3-ジオキサシクロヘキサン‐5,5-ジカルボキシレー
ト、ビス(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)‐1,
5-ジオキサスピロ[5.11]ヘプタデカン‐3,3-ジカルボ
キシレート、ヘキサン‐1′,6′‐ビス4-カルバモイル
オキシ‐1-n-ブチル‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジ
ン)、トルエン‐2′,4′‐ビス(4-カルバモイルオキ
シ‐1-n-ブチル‐2,2,6,6-テトラメチルピペリジン)、
ジメチル‐ビス(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン‐4-
オキシ)‐シラン、フェニル‐トリス(2,2,6,6-テトラ
メチルピペリジン‐4-オキシ)‐シラン、トリス(1-プ
ロピル‐2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)‐フォ
スファイト、トリス(1-プロピル‐2,2,6,6-テトラメチ
ル‐4-ピペリジル)‐フォスフェート、フェニル‐[ビ
ス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジル)]‐フォ
スフォネート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル‐4-
ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート、
テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジル)
1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス
(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタ
ンテトラカルボンアミド、テトラキス(1,2,2,6,6-ペン
タメチル‐4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボ
ンアミド、2-ジブチルアミノ‐4,6-ビス(9-アザ‐3-エ
チル‐8,8,10,10-テトラメチル‐1,5-ジオキサスピロ
[5.5]‐3-ウンデシルメトキシ)‐s-トリアジン、2-
ジブチルアミノ‐4,6-ビス(9-アザ‐3-エチル‐8,8,9,
10,10-ペンタメチル‐1,5-ジオキサスピロ[5.5]‐3-
ウンデシルメトキシ)‐s-トリアジン、テトラキス(9-
アザ‐3-エチル‐8,8,10,10-テトラメチル‐1,5-ジオキ
サスピロ[5.5]‐3-ウンデシルメチル)‐1,2,3,4-ブ
タンテトラカルボキシレート、テトラキス(9-アザ‐3-
エチル‐8,8,9,10,10-ペンタメチル‐1,5-ジオキサスピ
ロ[5.5]‐3-ウンデシルメチル)‐1,2,3,4-ブタンテ
トラカルボキシレート、トリデシル・トリス(2,2,6,6-
テトラメチル‐4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカ
ルボキシレート、トリデシル・トリス(1,2,2,6,6-ペン
タメチル‐4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボ
キシレート、ジ(トリデシル)・ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル‐4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキ
シレート、ジ(トリデシル)・ビス(1,2,2,6,6-ペンタ
メチル‐4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキ
シレート、2,2,4,4-テトラメチル‐7-オキサ‐3,20-ジ
アザジスピロ[5,1,11,2]ヘンエイコサン‐21-オン、
3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-{トリス(2,2,6,6-テトラ
メチル‐4-ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボ
ニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-{ト
リス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジルオキシカ
ルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル]‐2,4,8,
10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、ポリ(2,2,
6,6-テトラメチル‐4-ピペリジルアクリレート)、ポリ
(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジルアクリレー
ト)、ポリ(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジルメタ
クリレート)、ポリ(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペ
リジルメタクリレート)、ポリ[[ビス(2,2,6,6-テト
ラメチル‐4-ピペリジル)イタコネート][ビニルブチ
ルエーテル]]、ポリ[[ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチ
ル‐4-ピペリジル)イタコネート][ビニルブチルエー
テル]]、ポリ[[ビス(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピ
ペリジル)イタコネート][ビニルオクチルエーテ
ル]]、ポリ[[ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル‐4-ピ
ペリジル)イタコネート][ビニルオクチルエーテ
ル]]、ジメチルサクシネート‐2-(4-ヒドロキシ‐2,
2,6,6-テトラメチルピペリジル)エタノール縮合物、ポ
リ[ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペ
リジル)イミノ]]、ポリ[エチレン[(2,2,6,6-テト
ラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[[1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル]
[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘ
キサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ル)イミノ]]、ポリ[[6-(ジエチルイミノ)‐1,3,
5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル
‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-
テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-
[(2-エチルヘキシル)イミノ]‐1,3,5-トリアジン‐
2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル
‐4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-[(1,1,3,3-
テトラメチルブチル)イミノ]‐1,3,5-トリアジン‐2,
4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-
ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-(シクロヘキシル
イミノ)‐1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,2,6,
6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレ
ン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[[6-モルフォリノ‐1,3,5-トリアジン‐
2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル
‐4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-(ブトキシイ
ミノ)‐1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,2,6,6-
テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチル)
オキシ]‐1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,2,6,
6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレ
ン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[オキシ[6-[(1-ピペリジル)‐1,3,5-
トリアジン‐2,4-ジイルオキシ‐1,2-エタンジイル]
[(2,2,6,6-テトラメチル‐3-オキソ‐1,4-ピペリジ
ル)‐1,2,エタンジイル][(3,3,5,5-テトラメチル‐
2-オキソ‐1,4-ピペリジル)‐1,2-エタンジイル]]、
ポリ[オキシ[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イ
ミノ]‐1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイルオキシ‐1,2-エ
タンジイル][(2,2,6,6-テトラメチル‐3-オキソ‐1,
4-ピペリジル)‐1,2-エタンジイル][(3,3,5,5-テト
ラメチル‐2-オキソ‐1,4-ピペリジル)‐1,2-エタンジ
イル]]、ポリ[[6-[(エチルアセチル)イミノ]‐
1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメ
チル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ
[[6-(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)ブチル
イミノ]‐1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,2,6,
6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレ
ン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ]]、1,5,8,12-テトラキス[4,6-ビス(N-(2,2,6,6
-テトラメチル‐4-ピペリジル)‐ブチルアミノ)‐1,
3,5-トリアジン‐2-イル]‐1,5,8,12-テトラアザドデ
カンおよび1,5,8,12-テトラキス[4,6-ビス(N-(1,2,
2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジル)‐ブチルアミノ)
‐1,3,5-トリアジン‐2-イル]‐1,5,8,12-テトラアザ
ドデカンなどのヒンダードアミン系光安定剤などを例示
できる。これら光安定剤の単独使用はもち論のこと、2
種以上の光安定剤を併用することもできる。該光安定剤
の配合割合は、結晶性ポリオレフイン100重量部に対し
て0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部であ
る。
本発明の組成物にあっては、重金属不活性化剤を併用
することによって、耐重金属性を改善することができ
る。重金属不活性化剤としてはベンゾトリアゾール、2,
4,6-トリアミノ‐1,3,5-トリアジン、3,9-ビス[2-(3,
5-ジアミノ‐2,4,6-トリアザフェニル)エチル]‐2,4,
8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、エチレン
ジアミン‐テトラアセチックアシッド、エチレンジアミ
ン‐テトラアセチックアシッドのアルカリ金属(Li,Na,
K)塩、N,N′‐ジサリシリデン‐エチレンジアミン、N,
N′‐ジサリシリデン‐1,2-プロピレンジアミン、N,N″
‐ジサリシリデン‐N′‐メチル‐ジプロピレントリア
ミン、3-サリシロイルアミノ‐1,2,4-トリアゾール、デ
カメチレンジカルボキシリックアシッド‐ビス(N′‐
サリシロイルヒドラジド)、ニッケル‐ビス(1-フェニ
ル‐3-メチル‐4-デカノイル‐5-ピラゾレート)、2-エ
トキシ‐2′‐エチルオキサニリド、5-t-ブチル‐2-エ
トキシ‐2′‐エチルオキサニリド、N,N-ジエチル‐
N′,N′‐ジフェニルオキサミド、N,N′‐ジエチル‐
N,N′‐ジフェニルオキサミド、オキサリックアシッド
‐ビス(ベンジリデンヒドラジド)、チオジプロピオニ
ックアシッド‐ビス(ベンジリデンヒドラジド)、イソ
フタリックアシッド‐ビス(2-フェノキシプロピオニル
ヒドラジド)、ビス(サリシロイルヒドラジン)、N-サ
リシリデン‐N′‐サリシロイルヒドラゾン、N,N′‐
ビス[3-(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシフェニル)
プロピオニル]ヒドラジン、トリス[2-t-ブチル‐4-チ
オ(2′‐メチル‐4′‐ヒドロキシ‐5′‐t-ブチル
フェニル)‐5-メチルフェニル]フォスファイト、ビス
[2-t-ブチル‐4-チオ(2′‐メチル‐4′‐ヒドロキ
シ‐5′‐t-ブチルフェニル)‐5-メチルフェニル]‐
ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト、テトラキス
[2-t-ブチル‐4-チオ(2′‐メチル‐4′‐ヒドロキ
シ‐5′‐t-ブチルフェニル)‐5-メチルフェニル]‐
1,6-ヘキサメチレン‐ビス(N-ヒドロキシエチル‐N-メ
チルセミカルバジド)‐ジフォスファイト、テトラキス
[2-t-ブチル‐4-チオ(2′‐メチル‐4′‐ヒドロキ
シ‐5′‐t-ブチルフェニル)‐5-メチルフェニル]‐
1,10-デカメチレン‐ジ‐カルボキシリックアシッド‐
ジ‐ヒドロキシエチルカルボニルヒドラジド‐ジフォス
ファイト、テトラキス[2-t-ブチル‐4-チオ(2′‐メ
チル‐4′‐ヒドロキシ‐5′‐t-ブチルフェニル)‐
5-メチルフェニル]‐1,10-デカメチレン‐ジ‐カルボ
キシリックアシッド‐ジ‐サリシロイルヒドラジド‐ジ
フォスファイト、テトラキス[2-t-ブチル‐4-チオ
(2′‐メチル‐4′‐ヒドロキシ‐5′‐t-ブチルフ
ェニル)‐5-メチルフェニル]‐ジ(ヒドロキシエチル
カルボニル)ヒドラジド‐ジフォスファイト、テトラキ
ス[2-t-ブチル‐4-チオ(2′‐メチル‐4′‐ヒドロ
キシ‐5′‐t-ブチルフェニル)‐5-メチルフェニル]
‐N,N′‐ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド‐ジフ
ォスファイトおよびN,N′‐ビス[2-〔3-(3,5-ジ‐t-
ブチル‐4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕
エチル]オキサミドなどを例示できる。これら重金属不
活性化剤の単独使用はもち論のこと、2種以上の重金属
不活性化剤を併用することもできる。該重金属不活性化
剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対
して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部であ
る。
本発明の組成物にあっては、結晶性ポリオレフィンと
して結晶性プロピレン系重合体を用いた組成物すなわち
結晶性プロピレン系重合体組成物にラジカル発生剤を併
用することによって、成形加工性を改善することができ
る。ラジカル発生剤としてはベンゾイルパーオキサイ
ド、t-ブチルパーベンゾエート、t-ブチルパーアセテー
ト、t-ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,
5-ジ‐メチル‐2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5-ジ‐メチル‐2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキシン‐3、t-ブチル‐ジ‐パーアジペート、t-ブチ
ルパーオキシ‐3,5,5-トリメチルヘキサノエート、メチ
ル‐エチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイド、ジ‐t-ブチルパーオキサイド、ジキュミ
ルパーオキサイド、2,5-ジ‐メチル‐2,5-ジ(t-ブチル
パーオキシ)ヘキサン、2,5-ジ‐メチル‐2,5-ジ(t-ブ
チルパーオキシ)ヘキシン‐3、1,3-ビス(t-ブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、t-ブチルキュミルパ
ーオキサイド、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)‐3,3,
5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルパー
オキシ)シクロヘキサン、2,2-ビス(t-ブチルパーオキ
シ)ブタン、p-メンタンハイドロパーオキサイド、ジ‐
イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、キュメ
ンハイドロパーオキサイド、t-ブチルハイドロパーオキ
サイド、p-サイメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3-
テトラ‐メチルブチルハイドロパーオキサイド、2,5-ジ
‐メチル‐2,5-ジ(ハイドロパーオキシ)ヘキサン、ト
リメチルシリル‐キュミルパーオキサイド、2,5-ジ‐メ
チル‐2,5-ビス(トリメチルシリルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5-ジ‐メチル‐2,5-ビス(トリメチルシリルパー
オキシ)ヘキシン‐3および1,3-ビス(トリメチルシリ
ルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどを例示でき
る。これらラジカル発生剤の単独使用はもち論のこと、
2種以上のラジカル発生剤を併用することもできる。該
ラジカル発生剤の配合割合は、結晶性プロピレン系重合
体100重量部に対して0.001〜0.5重量部、好ましくは0.0
1〜0.2重量部である。
本発明の組成物にあっては、通常結晶性ポリオレフィ
ンに添加される各種の添加剤たとえば透明化剤、造核剤
(ただし、化合物Aを除く)、滑剤、帯電防止剤(ただ
し、化合物Bを除く)、防曇剤、アンチブロッキング
剤、無滴剤、難燃剤、難燃助剤、抗菌剤、顔料、ハロゲ
ン捕捉剤(ただし、化合物Bを除く)、金属石鹸類など
の分散剤もしくは中和剤または有機充填剤(たとえば木
粉、パルプ、故紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明
の目的を損なわない範囲で併用することができる。
本発明の組成物は結晶性ポリオレフィンに前記の化合
物Aおよび化合物Bならびに通常結晶性ポリオレフィン
に添加される前述の各種添加剤のそれぞれ所定量を通常
の混合装置たとえばヘンシェルミキサー(商品名)、ス
ーパーミキサー、リボンブレンダー、バンバリミキサー
などを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸押出機、
ブラベンダーまたはロールなどで、溶融混練温度150℃
〜300℃、好ましくは180℃〜270℃で溶融混練ペレタイ
ズすることにより得ることができる。得られた組成物は
射出成形法、押出成形法、ブロー成形法などの各種成形
法により目的とする成形品の製造に供される。
[作用] 本発明において、化合物Aは前記特開昭58−1736号公
報に記載の如く造核剤として作用し結晶性ポリオレフィ
ンの剛性面を向上することが一般に知られている。しか
しながら本発明において、化合物Aと化合物Bとの併用
がどのような作用をするのかその作用機構自体は明らか
ではないが、以下の作用機構によるものと推定される。
すなわち、化合物Aに対して化合物Bのカチオンが作用
し、なんらかの形で化合物Aおよび化合物Bの間におい
て配位結合ないしイオン結合を形成することによって、
化合物Aの本来有する造核作用を相乗的に向上し剛性面
の改善に作用するものと考えられる。
[実施例] 以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
なお、実施例および比較例で用いた評価方法は次の方
法によった。
1)剛性:曲げ試験により評価した。すなわち得られた
ペレットを用いて長さ100mm、巾10mm、厚み4mmの試験片
を射出成形法により作成し、該試験片を用いて曲げ弾性
率を測定(JIS K 7203に準拠)することにより剛性を評
価した。高剛性の材料とは曲げ弾性率の大きなものをい
う。
2)耐熱剛性:荷重たわみ温度試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ130mm、巾13mm、
厚み6.5mmの試験片を射出成形法により作成し、該試験
片を用いて熱変形温度を測定(JIS K 7207に準拠;4.6kg
f/cm2荷重)することにより耐熱剛性を評価した。高耐
熱剛性の材料とは熱変形温度の高いものをいう。
3)耐衝撃性:アイゾット衝撃試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ63.5mm、巾13mm、
厚み3.5mmの試験片(ノッチ有り)を射出成形法により
作成し、該試験片を用いて23℃におけるアイゾット衝撃
強度を測定(JIS K 7110に準拠)することにより耐衝撃
性を評価した。耐衝撃性の優れた材料とはアイゾット衝
撃強度の大きいものをいう。
製造例1〜3(実施例1〜55および比較例1〜55で用い
るHCPP(H)の製造方法) (1)触媒の調製 n-ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノクロリ
ド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1.20モルを
25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応生
成液(V)(ジイソアミルエーテル/DEACのモル比2.4)
を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4.0モル
を入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液(V)の
全量を180分間で滴下したのち、同温度に30分間保ち、7
5℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20℃)ま
で冷却し上澄液を除き、n-ヘキサン4,000mlを加えてデ
カンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、
固体生成物(II)190gを得た。この固体生成物(II)の
全量をn-ヘキサン3,000ml中に懸濁させた状態で、20℃
でジイソアミルエーテル160gと四塩化チタン350gとを室
温にて約1分間で加え65℃で1時間反応させた。反応終
了後、室温まで冷却し、上澄液をデカンテーションによ
って除いたのち、4,000mlのn-ヘキサンを加え10分間攪
拌し、静置して上澄液を除く操作を5回繰り返したの
ち、減圧下で乾燥させ固体生成物(III)を得た。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積20lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n-ヘキサン15l、ジエチルアルミ
ニウムモノクロリド42g、固体生成物(III)30gを室温
で加えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレン分圧5kg/cm
2Gで5分間反応させ、未反応プロピレン、水素およびn-
ヘキサンを減圧で除去し、予備活性化触媒(VI)を粉粒
体で得た(固体生成物(III)1g当りプロピレン82.0g反
応)。
(3)プロピレンの重合 窒素ガスで置換した内容積250lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン100lつ
いでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、前記予備
活性化触媒(VI)10gおよびp-トルイル酸メチル11.0gを
仕込み、さらに水素を製造例1は100Nl、製造例2は200
Nlおよび製造例3は410Nlそれぞれ添加した。ついで器
内の温度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給
し、器内の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を7
0℃、圧力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続
後、メタノールを25l供給し、温度を80℃に昇温した。3
0分後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100
g加え20分間攪拌し、純水50lを加えたのち、残存プロピ
レンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに50lの
純水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらに
HCPP(H)−n-ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリー
を濾過し、該濾過物を乾燥して白色のHCPP(H)粉末を
得た。得られたHCPP(H)は前述のメルトフローレー
(MFR)およびアイソタクチックペンタッド分率(P)
を求めるのに供した。これらの分析結果を第1表に示し
た。
なお、製造例1〜3で得られたHCPP(H)を、以下そ
れぞれHCPP(H)−[I]、HCPP(H)−[II]および
HCPP(H)−[III]と略記する。
製造例4(実施例56〜77および比較例56〜77で用いる結
晶性プロピレン単独重合体(以下、PP(H)と略記す
る。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積250lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン100lつ
いでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、四塩化チ
タンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性化した市販の
触媒(AA型)40gおよびp-トルイル酸メチル22.0gを仕込
み、さらに水素を200Nl添加した。ついで器内の温度を7
0℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器内の圧
力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧力を1
0kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続後、メタノー
ルを25l供給し、温度を80℃に昇温した。30分後、さら
に20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加え20分間
攪拌し、純水50lを加えたのち、残存プロピレンを排出
した。水層を抜き出したのち、さらに50lの純水を加え1
0分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにPP(H)‐n
-ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過し、該
濾過物を乾燥して白色のPP(H)粉末を得た。得られた
PP(H)は前述のメルトフローレート(MFR)および各
アイソタクチックペンタッド分率(P)を求めるのに供
した。これらの分析結果を第1表に示した。
製造例5〜7(実施例78〜121および比較例78〜121で用
いるHCPP(B)の製造例) (1)触媒の調製 n-ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノクロリ
ド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1.20モルを
25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応生
成液(V)(ジイソアミルエーテル/DEACのモル比2.4)
を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4.0モル
を入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液(V)の
全量を180分間で滴下したのち、同温度に30分間保ち、7
5℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20℃)ま
で冷却し上澄液を除き、n-ヘキサン4,000mlを加えてデ
カンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、
固体生成物(II)190gを得た。この固体生成物(II)の
全量をn-ヘキサン3,000ml中に懸濁させた状態で、20℃
でジイソアミルエーテル160gと四塩化チタン350gとを室
温にて約1分間で加え65℃で1時間反応させた。反応終
了後、室温まで冷却し、上澄液をデカンテーションによ
って除いたのち、4,000mlのn-ヘキサンを加え10分間攪
拌し、静置して上澄液を除く操作を5回繰り返したの
ち、減圧下で乾燥させ固体生成物(III)を得た。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積20lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n-ヘキサン15l、ジエチルアルミ
ニウムモノクロリド42g、固体生成物(III)30gを室温
で加えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレン分圧5kg/cm
2Gで5分間反応させ、未反応プロピレン、水素およびn-
ヘキサンを減圧で除去し、予備活性化触媒(VI)を粉粒
体で得た(固体生成物(III)1g当りプロピレン82.0g反
応)。
(3)重合方法 窒素ガスで置換した内容積400lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン250lつ
いでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、前記予備
活性化触媒(VI)10gおよびp-トルイル酸メチル11.0gを
仕込み、さらに水素を気相ガス中の濃度で製造例5は6
モル%、製造例6は8モル%および製造例7は10モル%
をそれぞれ保つように添加した。ついで器内の温度を70
℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器内の圧力
を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧力を10k
g/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続後、プロピレン
の供給を停止し、未反応のプロピレンを放出し、重合器
内のスラリーの一部を採取して濾過、洗浄および乾燥し
て白色のHCPP(H)粉末を得た。得られたHCPP(H)は
前述のメルトフローレート(MFR)およびアイソタクチ
ックペンタッド分率(P)を求めるのに供した。これら
の分析結果を第2表に示した。
未反応のプロピレンを放出後、重合器内を温度60℃、
圧力0.1kg/cm2Gに保ち、第2段階目の重合原料としてエ
チレンの供給比率が33重量%となるよう維持し、エチレ
ンの全供給量が製造例5は2.4kg、製造例6は5.4kgおよ
び製造例7は8.8kgとそれぞれなるようにエチレンとプ
ロピレンを2時間連続的に供給した。2時間重合後、エ
チレンおよびプロピレンの供給を停止し、未反応のエチ
レンおよびプロピレンを放出した。ついで重合器内にメ
タノールを25l供給し、温度を75℃に昇温した。30分
後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加
え20分間攪拌し、純水100lを加えたのち、残存プロピレ
ンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに100lの純
水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにHC
PP(B)−n-ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを
濾過し、該濾過物を乾燥して白色のHCPP(B)粉末を得
た。得られたHCPP(B)は前述のメルトフローレート
(MFR)および各エチレン含有量を求めるのに供した。
これらの分析結果を第2表に示した。
なお、製造例5〜7で得られたHCPP(B)を、以下そ
れぞれHCPP(B)−[I]、HCPP(B)−[II]および
HCPP(B)−[III]と略記する。
製造例8(実施例122〜143および比較例122〜143で用い
る結晶性エチレン‐プロピレンブロック共重合体(以
下、PP(B)と略記する。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積400lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン250lつ
いでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、四塩化チ
タンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性化した市販の
触媒(AA型)30gおよびp-トルイル酸メチル11.0gを仕込
み、さらに水素を気相ガス中の濃度で8モル%を保つよ
うに添加した。ついで器内の温度を70℃に昇温後、該器
内にプロピレンを供給し、器内の圧力を10kg/cm2Gに昇
圧した。そして温度を70℃、圧力を10kg/cm2Gに維持し
ながら4時間重合を継続後、プロピレンの供給を停止
し、未反応のプロピレンを放出し、重合器内のスラリー
の一部を採取して濾過、洗浄および乾燥して白色の結晶
性プロピレン単独重合体粉末を得た。得られた重合体は
前述のメルトフローレート(MFR)およびアイソタクチ
ックペンタッド分率(P)を求めるのに供した。これら
の分析結果を第2表に示した。
未反応のプロピレンを放出後、重合器内を温度60℃、
圧力0.1kg/cm2Gに保ち、第2段階目の重合原料としてエ
チレンの供給比率が33重量%となるよう維持し、エチレ
ンの全供給量が5.4kgとなるようにエチレンとプロピレ
ンを2時間連続的に供給した。2時間重合後、エチレン
およびプロピレンの供給を停止し、未反応のエチレンお
よびプロピレンを放出した。ついで重合器内にメタノー
ルを25l供給し、温度を75℃に昇温した。30分後、さら
に20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加え20分間
攪拌し、純水100lを加えたのち、残存プロピレンを排出
した。水層を抜き出したのち、さらに100lの純水を加え
10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにPP(B)−
n-ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過し、該
濾過物を乾燥して白色のPP(B)粉末を得た。得られた
PP(B)は前述のメルトフローレート(MFR)および各
エチレン含有量を求めるのに供した。これらの分析結果
を第2表に示した。
口径40mmの単軸押出機/口径30mmの2軸押出機PY 実施例1〜11、比較例1〜11 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]100重量部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ‐9,
10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン
‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル
‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォ
スファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩も
しくは2-シクロヘキシル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのリチウム塩、化合物Bとしてラウリルアミン、
N,N-ジココアミン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)コ
コアミンもしくはN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)タロ
ウアミンおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第
3表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品
名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸
押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。
また比較例1〜11としてMFRが2.5g/10分の安定化されて
いない粉末状HCPP(H)−[I]100重量部に後述の第
3表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例
1〜11に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第3表に
示した。
実施例12〜22、比較例12〜22 結晶性ポリオレフインとして製造例2で製造したMFR1
0.6g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[I
I]100重量部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-
ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐1
0-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10
-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩もしく
は6-フェニル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキ
サ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリ
チウム塩、化合物BとしてN-ステアリル‐N,N-ジメチル
アミン、ヘキサメチレンジアミン、N,N-ビス(2-ヒドロ
キシエチル)ココアミンもしくはN,N-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)タロウアミンおよび他の添加剤のそれぞれ所
定量を後述の第4表に記載した配合割合でヘンシェルミ
キサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口
径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例12〜22としてMFRが10.6g/10分
の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[II]100重
量部に後述の第4表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例12〜22に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第4表に
示した。
実施例23〜33、比較例23〜33 結晶性ポリオレフィンとして製造例3で製造したMFR3
4.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[I
II]100重量部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10
-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐
10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐1
0-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩もしく
は2-ベンジル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキ
サ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリ
チウム塩、化合物BとしてN-タロウ‐1,3-ジアミノプロ
パン、ヘキサメチレンテトラミン、N,N-ビス(2-ヒドロ
キシエチル)ココアミンもしくはN,N-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)タロウアミンおよび他の添加剤のそれぞれ所
定量を後述の第5表に記載した配合割合でヘンシェルミ
キサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口
径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例23〜33としてMFRが34.0g/10分
の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[III]100重
量部に後述の第5表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例23〜33に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第5表に
示した。
実施例34〜44、比較例34〜44 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]12重量%、MFR7.0g/10分の安定化されていない粉
末状結晶性エチレン‐プロピレンランダム共重合体(エ
チレン含有量2.5重量%)83重量%およびMI(190℃にお
ける荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出
量)5.0g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー
・ナッタ系高密度エチレン単独重合体(密度0.963g/c
m3)5重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aと
して10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒ
ドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オ
キサイドのリチウム塩もしくは6-(α‐メチルベンジ
ル)‐8-t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、化合物BとしてN-ドコシル‐N,N,N-トリ
メチルアンモニウムクロライド、N,N,N-トリエチル‐N-
ベンジルアンモニウムクロライド、N,N-ビス(2-ヒドロ
キシエチル)ココアミンもしくはN,N-ビス(2-ヒドロキ
シエチル)タロウアミンおよび他の添加剤のそれぞれ所
定量を後述の第6表に記載した配合割合でヘンシェルミ
キサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口
径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例34〜44としてMFRが2.5g/10分の
安定化されていない粉末状HCPP(H)−[I]12重量
%、MFRが7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性
エチレン‐プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
量2.5重量%)83重量%およびMIが5.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチレン
単独重合体(密度0.963g/cm3)5重量%とからなる合計
100重量部に後述の第6表に記載の添加剤のそれぞれ所
定量を配合し、実施例34〜44に準拠して溶融混練処理し
てペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第6表に示した。
実施例45〜55、比較例45〜55 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]60重量%、MFR7.0g/10分の安定化されていない粉
末状結晶性エチレン‐プロピレンランダム共重合体(エ
チレン含有量4.0重量%)10重量%、MFR7.0g/10分の安
定化されていない粉末状結晶性エチレン‐プロピレン‐
ブテン‐1 3元共重合体(エチレン含有量4.0重量%、ブ
テン‐1含有量4.5重量%)10重量%およびMI5.0g/10分
の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密
度エチレン‐プロピレン共重合体(密度0.950g/cm3、メ
チル分岐3.0個/1000炭素)20重量%とからなる合計100
重量部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩もしくは2-シ
クロヘキシル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキ
サ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリ
チウム塩、化合物BとしてN,N-ビス(2-ヒドロキシエチ
ル)‐N-オレイル‐N-メチルアンモニウムクロライド、
N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステアリルアミノベタ
イン、トリイソプロパノールアミンもしくはN,N-ビス
(2-ヒドロキシエチル)ココアミンおよび他の添加剤の
それぞれ所定量を後述の第7表に記載した配合割合でヘ
ンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合し
たのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処
理してペレット化した。また比較例45〜55としてMFRが
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]60重量%、MFRが7.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン‐プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量4.0重量%)10重量%、MFRが7.0g/10
分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン‐プロピ
レン‐ブテン‐1 3元共重合体(エチレン含有量4.0重量
%、ブチル‐1含有量4.5重量%)10重量%、MIが5.0g/
10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系
高密度エチレン‐プロピレン共重合体(密度0.950g/c
m3、メチル分岐3.0個/1000炭素)20重量%とからなる合
計100重量部に後述の第7表に記載の添加剤のそれぞれ
所定量を配合し、実施例45〜55に準拠して溶融混練処理
してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第7表に示した。
実施例56〜66、比較例56〜66 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重量
部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐
9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイ
ドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキ
シ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナン
スレン‐10-オキサイドのリチウム塩もしくは6-フェニ
ル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、化合物Bとしてトリイソプロパノールアミン、N,N-
ビス(2-ヒドロキシエチル)ココアミン、N,N-ビス(2-
ヒドロキシエチル)タロウアミンもしくはオクタデカン
酸2-[(2-ヒドロキシエチル)オクタデシルアミノ]エ
チルエステルおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の第8表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商
品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2
軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化し
た。また比較例56〜66として製造例4で製造したMFRが
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重量
部に後述の第8表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配
合し、実施例56〜66に準拠して溶融混練処理してペレッ
トを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第8表に
示した。
実施例67〜77、比較例67〜77 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重量
部に、化合物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐
9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイ
ドのリチウム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキ
シ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナン
スレン‐10-オキサイドのリチウム塩もしくは2-ベンジ
ル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、化合物Bとしてオクタデカン酸2-[(2-ヒドロキシ
エチル)オクタデシルアミノ]エチルエステル、(オク
タデシルイミノ)ジエチレンジステアレート、ポリオキ
シエチレンラウリルアミノエーテルもしくはポリオキシ
エチレンステアリルアミノエーテルおよび他の添加剤の
それぞれ所定量を後述の第9表に記載した配合割合でヘ
ンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合し
たのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処
理してペレット化した。また比較例67〜77として製造例
4で製造したMFRが9.8g/10分の安定化されていない粉末
状PP(H)100重量部に後述の第9表に記載の添加剤の
それぞれ所定量を配合し、実施例67〜77に準拠して溶融
混練処理してペレットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第9表に
示した。
実施例78〜88、比較例78〜88 結晶性ポリオレフィンとして製造例5で製造したMFR
8.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[I](エチレン含有量4.2重量%)100重量部に、化合
物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐
10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウ
ム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩もしくは6-(α‐メチルベンジ
ル)‐8-t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩、化合物Bとしてポリオキシエチレンラウ
リルアミノエーテル、ポリオキシエチレンステアリルア
ミノエーテル、N,N,N′,N′‐テトラ(2-ヒドロキシエ
チル)‐1,3-ジアミノプロパンもしくはN-タロウ‐N,
N′,N′‐トリス(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミ
ノプロパンおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の
第10表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品
名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸
押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。
また比較例78〜88としてMFRが8.5g/10分の安定化されて
いない粉末状HCPP(B)−[I](エチレン含有量4.2
重量%)100重量部に後述の第10表に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例78〜88に準拠して溶融混
練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第10表に示した。
実施例89〜99、比較例89〜99 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−[I
I](エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合物
Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10
-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒ
ドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オ
キサイドのリチウム塩もしくは2-シクロヘキシル‐10-
ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファ
フェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、化合物
Bとしてポリオキシエチレンステアリルアミノエーテ
ル、N,N,N′,N′‐テトラ(2-ヒドロキシエチル)‐1,3
-ジアミノプロパン、N-タロウ‐N,N′,N′‐トリス(2-
ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプロパンもしくはN,
N-ジココ‐N′,N′‐ビス(2-ヒドロキシエチル)‐1,
6-ジアミノヘキサンおよび他の添加剤のそれぞれ所定量
を後述の第11表に記載した配合割合でヘンシェルミキサ
ー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット
化した。また比較例89〜99としてMFRが9.0g/10分の安定
化されていない粉末状HCPP(B)−[II](エチレン含
有量8.5重量%)100重量部に後述の第11表に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例89〜99に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第11表に示した。
実施例100〜110、比較例100〜110 結晶性ポリオレフィンとして製造例7で製造したMFR
7.7g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−[I
II](エチレン含有量12.1重量%)100重量部に、化合
物Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐
10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウ
ム塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩もしくは6-フェニル‐10-ヒド
ロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェ
ナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、化合物Bと
してN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ココアミン、N,N-
ビス(2-ヒドロキシエチル)タロウアミン、オクタデカ
ン酸2-[(2-ヒドロキシエチル)オクタデシルアミノ]
エチルエステルもしくは(オクタデシルイミノ)ジエチ
レンジステアレートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量
を後述の第12表に記載した配合割合でヘンシェルミキサ
ー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット
化した。また比較例100〜110としてMFRが7.7g/10分の安
定化されていない粉末状HCPP(B)−[III](エチレ
ン含有量12.1重量%)100重量部に後述の第12表に記載
の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例100〜110に
準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第12表に示した。
実施例111〜121、比較例111〜121 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−[I
I](エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合物
Aとして10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10
-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒ
ドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オ
キサイドのリチウム塩もしくは2-ベンジル‐10-ヒドロ
キシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナ
ンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、化合物Bとし
てN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ココアミン、N,N,
N′,N′‐テトラ(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミ
ノプロパン、N-タロウ‐N,N′,N′‐トリス(2-ヒドロ
キシエチル)‐1,3-ジアミノプロパンもしくはN,N-ジコ
コ‐N′,N′‐ビス(2-ヒドロキシエチル)‐1,6-ジア
ミノヘキサンおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の第13表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商
品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2
軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化し
た。また比較例111〜121としてMFRが9.0g/10分の安定化
されていない粉末状HCPP(B)−[II](エチレン含有
量8.5重量%)100重量部に後述の第13表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例111〜121に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第13表に示した。
実施例122〜132、比較例122〜132 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチ
レン含有量8.3重量%)100重量部に、化合物Aとして10
-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8
-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩もしくは6-(α‐メチルベンジル)‐8-t-
ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10
-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム
塩、化合物BとしてN,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)タ
ロウアミン、N,N,N′,N′‐テトラ(2-ヒドロキシエチ
ル)‐1,3-ジアミノプロパン、N-タロウ‐N,N′,N′‐
トリス(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプロパン
もしくはN,N-ジココ‐N′,N′‐ビス(2-ヒドロキシエ
チル)‐1,6-ジアミノヘキサンおよび他の添加剤のそれ
ぞれ所定量を後述の第14表に記載した配合割合でヘンシ
ェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したの
ち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理し
てペレット化した。また比較例122〜132として製造例8
で製造したMFRが8.1g/10分の安定化されていない粉末状
PP(B)(エチレン含有量8.3重量%)100重量部に後述
の第14表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実
施例122〜132に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第14表に示した。
実施例133〜143、比較例133〜143 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチ
レン含有量8.3重量%)100重量部に、化合物Aとして10
-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスフ
ァフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩、2,6,8
-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-
オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイド
のリチウム塩もしくは2-シクロヘキシル‐10-ヒドロキ
シ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナン
スレン‐10-オキサイドのリチウム塩、化合物Bとして
オクタデカン酸2-[(2-ヒドロキシエチル)オクタデシ
ルアミノ]エチルエステル、N,N,N′,N′‐テトラ(2-
ヒドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプロパン、N-タロウ
‐N,N′,N′‐トリス(2-ヒドロキシエチル)‐1,3-ジ
アミノプロパンもしくはN,N-ジココ‐N′,N′‐ビス
(2-ヒドロキシエチル)‐1,6-ジアミノヘキサンおよび
他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第15表に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例133〜1
43として製造例8で製造したMFRが8.1g/10分の安定化さ
れていない粉末状PP(B)(エチレン含有量8.3重量
%)100重量部に後述の第15表に記載の添加剤のそれぞ
れ所定量を配合し、実施例133〜143に準拠して溶融混練
処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第15表に示した。
第3表〜第15表に示される本発明にかかわる化合物お
よび添加剤は下記の通りである。
化合物A[I]:10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オ
キサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキサイドの
リチウム塩 化合物A[II]:2,6,8-トリ‐t-ブチル‐10-ヒドロキシ
‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンス
レン‐10-オキサイドのリチウム塩 化合物A[III]:2-シクロヘキシル‐10-ヒドロキシ‐
9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレ
ン‐10-オキサイドのリチウム塩 化合物A[IV]:6-フェニル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩 化合物A[V]:2-ベンジル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジ
ヒドロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-
オキサイドのリチウム塩 化合物A[VI]:6-(α‐メチルベンジル)‐8-t-ブチ
ル‐10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒドロ‐9-オキサ‐10-フ
ォスファフェナンスレン‐10-オキサイドのリチウム塩 化合物B[I]:ラウリルアミン 化合物B[II]:N,N-ジココアミン 化合物B[III]:N-ステアリル‐N,N-ジメチルアミン 化合物B[IV]:ヘキサメチレンジアミン 化合物B[V]:N-タロウ‐1,3-ジアミノプロパン 化合物B[VI]:ヘキサメチレンテトラミン 化合物B[VII]:N-ドコシル‐N,N,N-トリメチルアンモ
ニウムクロライド 化合物B[VIII]:N,N,N-トリエチル‐N-ベンジルアン
モニウムクロライド 化合物B[IX]:N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)‐N-
オレイル‐N-メチルアンモニウムクロライド 化合物B[X]:N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ステ
アリルアミノベタイン 化合物B[XI]:トリイソプロパノールアミン 化合物B[XII]:N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ココ
アミン 化合物B[XIII]:N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)タ
ロウアミン 化合物B[XIV]:オクタデカン酸2-[(2-ヒドロキシ
エチル)オクタデシルアミノ]エチルエステル 化合物B[XV]:(オクタデシルイミノ)ジエチレンジ
ステアレート 化合物B[XVI]:ポリオキシエチレンラウリルアミノ
エーテル 化合物B[XVII]:ポリオキシエチレンステアリルアミ
ノエーテル 化合物B[XVIII]:N,N,N′,N′‐テトラ(2-ヒドロキ
シエチル)‐1,3-ジアミノプロパン 化合物B[XIX]:N-タロウ‐N,N′,N′‐トリス(2-ヒ
ドロキシエチル)‐1,3-ジアミノプロパン 化合物B[XX]:N,N-ジココ‐N′,N′‐ビス(2-ヒド
ロキシエチル)‐1,6-ジアミノヘキサン 無機充填剤1:タルク(平均粒径2〜3μ) 無機充填剤2:炭酸カルシウム(平均粒径1〜2μ) 無機充填剤3:硫酸バリウム(平均粒径0.4〜0.6μ) フェノール系酸化防止剤1:2,6-ジ‐t-ブチル‐p-クレゾ
ール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン‐3-
(3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4′‐ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン フェノール系酸化防止剤3:1,3,5-トリメチル‐2,4,6-ト
リス(3,5-ジ‐t-ブチル‐4-ヒドロキシベンジル)ベン
ゼン フェノール系酸化防止剤4:トリス(3,5-ジ‐t-ブチル‐
4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤5:n-オクタデシル‐β‐(4′
‐ヒドロキシ‐3′,5′‐ジ‐t-ブチルフェニル)プロ
ピオネート フェノール系酸化防止剤6:トリス(4-t-ブチル‐3-ヒド
ロキシ‐2,6-ジメチルベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤7:3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-
{β‐(3-t-ブチル‐4-ヒドロキシ‐5-メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン フェノール系酸化防止剤8:2,2-ビス[4-〔2-(3,5-ジ‐
t-ブチル‐4-ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)
エトキシ〕フェニル]プロパン フェノール系酸化防止剤9:ビス[2,(3′‐t-ブチル‐
2′‐ヒドロキシ‐5′‐メチルベンジル)‐6-t-ブチ
ル‐4-メチルフェニル]テレフタレート フェノール系酸化防止剤10:ビス[3,3-ビス(4′‐ヒ
ドロキシ‐3′‐t-ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド]エチレングリコールエステル フェノール系酸化防止剤11:2,2′‐エチリデン‐ビス
(4,6-ジ‐t-ブチルフェノール) フェノール系酸化防止剤12:2-t-ブチル‐6-(3-t-ブチ
ル‐2-ヒドロキシ‐5-メチルベンジル)‐4-メチルフェ
ニルアクリレート フェノール系酸化防止剤13:トコフェロール チオエーテル系酸化防止剤1:ジミリスチルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤2:ジステアリルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤3:ペンタエリスリトール‐テ
トラキス(3-ラウリルチオプロピオネート) リン系酸化防止剤1:ビス(2,4-ジ‐t-ブチルフェニル)
‐ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,6-ジ‐t-ブチル‐4-メチル
フェニル)‐ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト リン系酸化防止剤3:ビス(2,4,6-トリ‐t-ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール‐ジフォスファイト リン系酸化防止剤4:テトラキス(2,4-ジ‐t-ブチルフェ
ニル)‐4,4′‐ビフェニレン‐ジ‐フォスフォナイト リン系酸化防止剤5:トリス(2,4-ジ‐t-ブチルフェニ
ル)フォスファイト リン系酸化防止剤6:2,2′‐メチレン‐ビス(4,6-ジ‐t
-ブチルフェニル)オクチルフォスファイト 光安定剤1:2-ヒドロキシ‐4-n-オクトキシベンゾフェノ
ン 光安定剤2:2-(2′‐ヒドロキシ‐3′‐ブチル‐5′
‐メチルフェニル)‐5-クロロベンゾトリアゾール 光安定剤3:2,4-ジ‐t-ブチルフェニル‐3′,5′‐ジ‐
t-ブチル‐4′‐ヒドロキシベンゾエート 光安定剤4:ビス(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ル)セバケート 光安定剤5:テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペ
リジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート 光安定剤6:3,9-ビス[1,1-ジメチル‐2-{トリス(1,2,
2,6,6-ペンタメチル‐4-ピペリジルオキシカルボニル)
ブチルカルボニルオキシ}エチル]‐2,4,8,10-テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン 光安定剤7:ポリ[[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチ
ル)イミノ]‐1,3,5-トリアジン‐2,4-ジイル][(2,
2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメ
チレン[(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジル)イミ
ノ]] 光安定剤8:ポリ[[6-モルフォリノ‐1,3,5-トリアジン
‐2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル‐4-ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル
‐4-ピペリジル)イミノ]] 重金属不活性化剤1:N,N′‐ビス[2-〔3-(3,5-ジ‐t-
ブチル‐4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕
エチル]オキサミド 重金属不活性化剤2:トリス[2-t-ブチル‐4-チオ(2′
‐メチル‐4′‐ヒドロキシ‐5′‐t-ブチルフェニ
ル)‐5-メチルフェニル]フォスファイト 重金属不活性化剤3:N,N′‐ビス[3-(3,5-ジ‐t-ブチ
ル‐4-ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン 重金属不活性化剤4:3-サリシロイルアミノ‐1,2,4-トリ
アゾール 重金属不活性化剤5:デカメチレンジカルボキシリックア
シッド‐ビス(N′‐サリシロイルヒドラジド) ラジカル発生剤1:2,5-ジ‐メチル‐2,5-ジ(t-ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン ラジカル発生剤2:1,3-ビス(t-ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼン 透明化剤1:1・3,2・4-ジベンジリデンソルビトール 透明化剤2:1・3,2・4-ジ(p-メチルベンジリデン)ソル
ビトール 透明化剤3:1・3,2・4-ジ(p-エチルベンジリデン)ソル
ビトール 透明化剤4:1・3-p-クロルベンジリデン‐2・4-p-メチ
ルベンジリデンソルビトール 帯電防止剤:グリセリルモノステアレート 滑剤1:オレイン酸アミド 滑剤2:エルカ酸アミド 滑剤3:N,N′‐エチレン‐ビス‐ステアロアミド EPR:非晶性エチレン‐プロピレンランダム共重合体(ム
ーニー粘度ML1+4(100℃)63、プロピレン含有量23重
量%;日本合成ゴム(株)製JSRT7961) EPDM:非晶性エチレン‐プロピレン‐エチリデンノルボ
ルネンランダム共重合体(ムーニー粘度ML1+4(100
℃)82、プロピレン含有量26重量%、ヨウ素価15.0;日
本合成ゴム(株)製JSREP57P) 環状リン化合物の金属塩1:10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのナトリウム塩[三光化学(株)製;CA−Na] 環状リン化合物の金属塩2:10-ヒドロキシ‐9,10-ジヒド
ロ‐9-オキサ‐10-フォスファフェナンスレン‐10-オキ
サイドのカリウム塩[三光化学(株)製;CA−K] 含チッ素化合物1:メラミン 含チッ素化合物2:ベンゾトリアゾール 含チッ素化合物3:4,4′‐ビス(α,α′‐ジメチルベ
ンジル)ジフェニルアミン‐ 含チッ素化合物4:N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)ココ
アミド 第3表に記載の実施例および比較例は、結晶性ポリオ
レフィンとして結晶性プロピレン単独重合体を用いた場
合である。第3表からわかるように、実施例1〜11は本
発明にかかわる化合物Aおよび化合物Bを配合したもの
であり、実施例1〜11と比較例1(化合物Aおよび化合
物Bを配合しないもの)とをくらべてみると、実施例1
〜11は剛性面が著しく優れていることがわかる。化合物
Aのみを配合した比較例2と実施例1〜11をくらべてみ
ると、比較例2は比較例1にくらべて剛性面の改善効果
は認められるもののいまだ充分ではない。また、化合物
Bのみを配合した比較例3と実施例1〜11をくらべてみ
ると、比較例3は比較例1にくらべても明らかなように
剛性面の改善効果はほとんど認められないことがわか
る。比較例2において、本発明にかかわる環状リン化合
物のリチウム塩すなわち化合物Aのリチウムを他のアル
カリ金属に置き換えた環状リン化合物の金属塩1〜2を
化合物Aの替わりにそれぞれ配合した比較例4〜5と実
施例1〜11をくらべてみると、比較例4〜5の剛性面は
比較例2と同程度でありいまだ充分ではない。さらに、
実施例1〜11の化合物Bの替わりに化合物B以外の含チ
ッ素化合物1〜4(芳香族アミンもしくは脂肪族アミ
ド)をそれぞれ配合した比較例6〜9と実施例1〜11を
くらべてみると、比較例6〜9の剛性面は比較例2にく
らべてほぼ同程度であり、化合物B以外の含チッ素化合
物1〜4を化合物Aに併用しても剛性面はほとんど改善
されないことがわかる。また、実施例1〜11の化合物A
の替わりに化合物Aのリチウムを他のアルカリ金属に置
き換えた環状リン化合物の金属塩1〜2をそれぞれ配合
した比較例10〜11と実施例1〜11をくらべてみると、比
較例10〜11の剛性面は比較例4〜5にくらべてほぼ同程
度であり、化合物A以外の環状リン化合物の金属塩1〜
2を化合物Bに併用しても剛性面はほとんど改善されな
いことがわかる。従って、本発明にかかわる化合物Aお
よび化合物Bの2成分の配合を同時に満たさない比較各
例は、本発明の効果を奏さないことが明らかである。す
なわち、本発明で得られる剛性面は、結晶性ポリオレフ
ィンに化合物Aおよび化合物Bを配合したときにはじめ
てみられる特有の効果であるといえる。
第4表〜第15表は、結晶性ポリオレフィンとしてそれ
ぞれ結晶性プロピレン単独重合体、結晶性プロピレ
ン単独重合体、結晶性エチレン‐プロピレンランダム共
重合体および高密度エチレン単独重合体の混合物、結
晶性プロピレン単独重合体、結晶性エチレン‐プロピレ
ンランダム共重合体、結晶性エチレン‐プロピレン‐ブ
テン‐1 3元共重合体および高密度エチレン‐プロピレ
ン共重合体の混合物または結晶性エチレン‐プロピレ
ンブロック共重合体を用いたものであり、これらについ
ても上述と同様の効果が確認された。
また、第6表〜第7表および第10表〜第15表の本発明
組成物である実施各例において、化合物Aおよび化合物
Bを配合することによって剛性面の向上に伴う耐衝撃性
の低下がみられず、比較各例とくらべても耐衝撃性は何
ら遜色のないことが確認された。
[発明の効果] 本発明の組成物は、(1)成形品としたときの該成形
品の剛性面が著しく優れている。(2)成形品の薄肉化
を計ることができ省資源に寄与するばかりでなく、成形
時の冷却速度も早くなるので単位時間当りの成形速度を
早くすることができ生産性の向上にも寄与できる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
    て、下記一般式[I]で示される環状リン化合物のリチ
    ウム塩(以下、化合物Aという。)および脂肪族アミン
    (以下、化合物Bという。)をそれぞれ0.01〜1重量部
    配合してなる結晶性ポリオレフィン組成物。 (ただし、式中Ar1およびAr2はアリーレン基、アルキル
    アリーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリール
    アリーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれ
    ぞれ示す。)
  2. 【請求項2】結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
    て、化合物Aおよび化合物Bをそれぞれ0.01〜1重量
    部、無機充填剤を0.01〜25重量部配合してなる結晶性ポ
    リオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】結晶性ポリオレフィンとして、アイソタク
    チックペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MF
    R;230℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶
    融樹脂の吐出量)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+
    0.955である結晶性プロピレン単独重合体を用いる請求
    項(1)もしくは請求項(2)記載の結晶性ポリオレフ
    ィン組成物。
  4. 【請求項4】結晶性ポリオレフィンとして、プロピレン
    単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率(P)と
    メルトフローレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015
    logMFR+0.955である第1段階重合体が全重合体量の70
    〜95重量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%の
    エチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で
    重合させてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重
    量%である結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
    体を用いる請求項(1)もしくは請求項(2)記載の結
    晶性ポリオレフィン組成物。
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