JP2896011B2 - 高調波ミクサ - Google Patents

高調波ミクサ

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JP2896011B2
JP2896011B2 JP4076382A JP7638292A JP2896011B2 JP 2896011 B2 JP2896011 B2 JP 2896011B2 JP 4076382 A JP4076382 A JP 4076382A JP 7638292 A JP7638292 A JP 7638292A JP 2896011 B2 JP2896011 B2 JP 2896011B2
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憲治 末松
護重 桧枝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波・ミリ波
帯において使用される高調波ミクサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば1990年電子情報通信
学会春季全国大会講演論文集2−508ページに示され
た従来のミクサの構成図である。図において、1は半導
体素子としてのトランジスタ、5は高周波信号端子、6
は局発信号端子、7は中間周波信号端子、11は線路と
しての入力整合回路、12は上記高周波信号端子5から
の高周波信号を上記入力整合回路11に供給する半波長
側面結合型帯域通過フィルタ、13は上記局発信号端子
6からの局発信号を上記入力整合回路11に供給する誘
電体共振器帯域通過フィルタ、21は出力整合回路であ
る。このミクサは、受信ミクサとして構成されている。
【0003】なお、上記各線路11〜21の回路は、誘
電体基板上にマイクロストリップ線路で構成されている
【0004】次に動作について説明する。端子5に印加
された高周波信号(周波数frf)は、frfを通過帯域と
する帯域通過フィルタ12を介して、整合回路11に入
力する。端子6に印加された局発信号(周波数flo
は、floを通過帯域とする帯域通過フィルタ13を介し
て、整合回路11に入力する。高周波信号と局発信号の
両者に対してトランジスタ1が整合されるように、整合
回路11は設計されている。トランジスタ1の非線形性
により生じた周波数fif(=frf−flo)の中間周波数
信号は、出力整合回路21をへて、端子7に出力され
る。
【0005】ミクサの変換損を低くするためには、高周
波信号の損失を低減する必要があり、このため、帯域通
過フィルタ13はfrfに対して遮断となることが望まれ
る。また、局発信号の高周波信号端子5への漏れ込みを
防ぐために、帯域通過フィルタ12はfloに対して遮断
となることが望まれる。周波数frfとfloは、fifしか
離れていないために、いずれの帯域通過フィルタ12,
13も、狭帯域な通過特性が要求される。このため、こ
の例では、高周波信号側のフィルタ12を3段の半波長
側面結合型帯域通過フィルタとし、局発信号側のフィル
タ13を誘電体共振器帯域通過フィルタとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のミクサは以上の
ように構成されており、特に中間周波信号の周波数fif
が低いときに、高周波信号入力、および、局発信号入力
に狭帯域な通過特性を持つ帯域通過フィルタ12,13
が必要となり、分波回路が複雑となる問題点があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めのもので、中間周波信号の周波数fifが低いとき、高
周波信号および局発信号の分波が簡便な回路により実現
される高調波ミクサを得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高調波
クサは、高周波信号と局発信号とを半導体素子に入力
し、上記半導体素子の非線形性により生じる上記局発信
号の2倍の周波数の高調波周波数と上記高周波信号の周
波数の差または和の周波数成分をもつ信号を出力する高
調波ミクサであって、上記半導体素子に接続された線路
の先端に、高周波信号に対しておよそλ/2(λは高周
波信号の周波数の波長)の長さとなる結合線路を介して
局発信号を給電し、かつ、上記半導体素子に接続された
線路の先端に、およそλ/2の線路を介して高周波信号
を給電し、さらに、上記高周波信号の給電点に、およそ
λ/2の先端開放の線路を並列接続することにより、高
周波信号と局発信号の分波回路を構成したものである。
【0009】
【作用】この発明においては、出力される中間周波信号
は、高周波信号周波数はfrfと局発信号周波数floの2
倍の周波数2floの差で生成される。このため、中間周
波信号の周波数fifが低いときは、frfはfloの2倍と
ほぼ等しいとみなせる。したがって、局発信号を給電す
る、高周波信号に対しておよそλ/2の長さの結合線路
(側面結合線路18)は、局発信号に対しておよそ1/
4波長となり、局発信号が伝搬される。一方、高周波信
号に対しては開放となり遮断とみなせるため、高周波信
号の局発信号側への漏洩はない。また、高周波信号を給
電する回路において、高周波信号に対しておよそλ/2
の長さとなる先端開放の線路(マイクロストリップ線路
17)は、高周波信号に対しては開放とみなせる一方、
局発信号に対しては短絡とみなせるため、高周波信号に
対しておよそλ/2の長さとなる線路(マイクロストリ
ップ線路16)と入力整合回路等の線路(入力整合回路
11)との接続点では開放となり遮断とみなせるため、
局発信号の高周波信号側への漏洩はない。
【0010】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す
構成図である。図において、1は半導体素子としてのト
ランジスタ、5は高周波信号端子、6は局発信号端子、
7は中間周波信号端子、11は入力整合回路、16は長
さλ/2(λ:高周波信号の波長)の線路としてのマイ
クロストリップ線路、17は長さλ/2の先端開放の線
路としてのマイクロストリップ線路、18は長さλ/2
の結合線路としての側面結合線路、21は出力整合回路
である。そして、入力整合回路11の先端側に、高周波
信号に対しておよそλ/2(λは高周波信号の波長)の
長さとなる結合線路(側面結合線路18)を介して上記
局発信号を局発信号端子5より給電し、かつ、上記入力
整合回路11の先端に、およそλ/2の線路(マイクロ
ストリップ線路16)を介して高周波信号を高周波信号
端子6より給電するとともに、この高周波信号の給電点
に、λ/2の先端開放の線路(マイクロストリップ線路
17)を並列接続する。
【0011】次に動作について説明する。本ミクサは受
信用の高周波ミクサであり、入力は高周波信号(周波数
rf)と局発信号(周波数flo)、出力は周波数f
if(=frf−2flo)の中間周波数信号である。ここで
は、中間周波数信号の周波数fifが、高周波信号周波数
rfおよび局発信号周波数floに比べて十分に低い時、
すなわち、周波数frfが周波数floのほぼ2倍とみなせ
る場合について説明する。
【0012】端子5に印加された高周波信号は、長さλ
/2のマイクロストリップ線路16を介して、整合回路
11に入力する。端子6に印加された局発信号(周波数
lo)は、長さλ/2、すなわち局発信号に対して1/
4波長の側面結合線路18を介して、整合回路11に入
力する。高周波信号と局発信号の両者に対してトランジ
スタ1が整合されるように、整合回路11は設計されて
いる。トランジスタ1の非線形性により生じた周波数f
if(=frf−2flo)の中間周波数信号は、整合回路2
1をへて、端子7に出力される。なお、整合回路21
は、中間周波数信号に対してトランジスタ1が整合され
るように設計されている。
【0013】高周波信号端子5には、長さλ/2の先端
開放のマイクロストリップ線路17が接続されている。
これは、端子5に印加された高周波信号に対し、開放と
なり遮断とみなせるため、影響を与えない。一方、局発
信号に対して1/4波長の線路であり、短絡とみなせる
ため、局発信号に対して1/4波長のマイクロストリッ
プ線路16が整合回路11と接続されている点では開放
となり遮断とみなせるため、端子6に印加された局発信
号は高周波信号端子5へ漏洩しない。
【0014】また、前期マイクロストリップ線路16と
整合回路11の接続点に接続されている側面結合線路1
8は、長さλ/2であるため、前記接続点からみると開
放となり遮断とみなせる。したがって、高周波信号は、
局発信号端子6へ漏洩しない。
【0015】なお、図1に示すように、マイクロストリ
ップ線路16を高インピーダンス、先端開放のマイクロ
ストリップ線路17の先端よりの線路を低インピーダン
スにすると、分波特性が良好となる。
【0016】実施例2.上記実施例1では、線路はすべ
てマイクロストリップ線路であったが、コプレーナ線路
などの、他の形式の線路であってもよい。
【0017】実施例3.上記実施例1では、半導体素子
としてのトランジスタ1を用いた場合について説明した
が、ダイオードであっても、同様の効果を奏する。
【0018】図2はこの時の一実施例を示したものであ
り、図において、2は半導体素子としてのダイオード、
19は中間周波信号分波回路、20は長さλ/4の側面
結合線路である。また、図1と同一符号は同一構成要素
である。分波回路19は、長さλ/4の高インピーダン
ス線路19aと低インピーダンス線路19bにより構成
されており、分波回路19と側面結合線路20との接続
点において高周波信号に対し開放となり遮断とみなせる
ため、中間周波信号のみが分波回路19から中間周波信
号端子7に出力される。また、結合線路18および20
は、中間周波信号に対して開放となり遮断とみなせるの
で、中間周波信号は端子5および6に出力されない。す
なわち、この場合においても入力整合回路11の先端に
高周波信号に対しておよそλ/2の長さとなる側面結合
線路18を介して局発信号を入力するとともに、およそ
λ/2のマイクロストリップ線路を介して高周波信号を
給電し、さらにこの高周波信号の給電点に、λ/2の先
端開放のマイクロストリップ線路を並列接続したので、
実施例1と同様の原理により中間周波信号の周波数の低
い場合においても高周波信号と局発信号を分波できる。
【0019】実施例4.上記実施例1〜3では、受信ミ
クサについて説明したが、送信ミクサであってもよい。
例えば、実施例3に示したミクサは、送信用にも使用す
ることができる。この時、送信すべき中間周波信号を端
子7から入力し、送信波である高周波信号は端子5から
出力される。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、局発信号の2倍の周
波数の高調波を用いる高調波ミクサにおいて、従来のよ
うなフィルタを含む複雑な分波回路によらずに、中間周
波信号の周波数が低い場合の高周波信号および局発信号
の分波を簡便な回路で実現できる高調波ミクサが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1によるミクサの構成図であ
る。
【図2】この発明の実施例3におけるミクサの構成図で
ある。
【図3】従来のミクサの構成図である。
【符号の説明】
1 トランジスタ 2 ダイオード 5 高周波信号端子 6 局発信号端子 7 中間周波信号端子 11 入力整合回路 12 半波長側面結合型帯域通過フィルタ 13 誘電体共振器帯域通過フィルタ 16 マイクロストリップ線路 17 先端開放のマイクロストリップ線路 18 側面結合線路 19 中間周波信号分波回路 20 側面結合線路 21 出力整合回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−10507(JP,A) 特開 昭61−269502(JP,A) 特開 昭63−135005(JP,A) 特開 平3−83404(JP,A) 特開 平3−133202(JP,A) 特開 昭59−176909(JP,A) 実開 昭62−75618(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03D 7/00 - 9/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号と局発信号とを半導体素子に
    入力し、上記半導体素子の非線形性により生じる上記局
    発信号の2倍の周波数の高調波周波数と上記高周波信号
    の周波数の差または和の周波数成分をもつ信号を出力す
    る高調波ミクサであって、 上記半導体素子に接続された線路の先端に、高周波信号
    に対しておよそλ/2(λは高周波信号の周波数の波
    長)の長さとなる結合線路を介して局発信号を給電し、
    かつ、上記半導体素子に接続された線路の先端に、およ
    そλ/2の線路を介して高周波信号を給電し、さらに、
    上記高周波信号の給電点に、およそλ/2の先端開放の
    線路を並列接続することにより、高周波信号と局発信号
    の分波回路を構成したことを特徴とする高調波ミクサ。
JP4076382A 1992-02-27 1992-02-27 高調波ミクサ Expired - Lifetime JP2896011B2 (ja)

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